JP2981278B2 - 交絡糸 - Google Patents

交絡糸

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JP2981278B2
JP2981278B2 JP2307045A JP30704590A JP2981278B2 JP 2981278 B2 JP2981278 B2 JP 2981278B2 JP 2307045 A JP2307045 A JP 2307045A JP 30704590 A JP30704590 A JP 30704590A JP 2981278 B2 JP2981278 B2 JP 2981278B2
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孝一 猿渡
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、無撚無糊糸に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、直接延伸法で製造された無撚無糊織物用の経糸
として仕上剤中に糊剤を溶解して付与する方法やインタ
ーレース(フィラメント間の交絡)を付与して集束性を
向上させる方法(特開昭55−132728号公報,特開昭61−
174437号公報)が提案され600rpmでウォータージェット
ルームでの使用が可能とされてている。一方、織機各部
分の小型軽量化や適正材料化等の改良も進み高速回転で
の運転が可能となり、今やウォータージェットルームで
は800〜1000rpmで実用化される段階に来ている。
しかしながら、このように800rpm以上に高速化が進む
につれて製織時に、経糸相互の接触あるいは経糸と織機
各部材との接触、擦化、それにビーティング(筬打ち)
等の影響によって経糸に付与されているインターレース
が解消するような弱いインターレースでは大きな効果は
期待できない。
この対策として一般に交絡数を増加させる事が試みら
れているが、かえって製織中の糸切れや毛羽が増加して
製織性を低下させるのみならず交絡部が多数残存して織
物表面イラツキを引き起こす等、織物の品位を損ねると
いった問題が起こっている。
また、近年紡糸速度が高速化してきたことに伴って、
マルチフィラメント糸は交絡数を増加させようとする
と、インターレース圧を上げないとならないから紡糸時
の毛羽や糸切れが増えてくる。それを解決する方法とし
て特開昭60−110914号公報では、紡糸速度を5000m/分以
上にすることでこの毛羽,糸切れを解決することを提案
している。このように高速で紡糸することにより、吐出
糸条の内部構造が極めて緻密になり結晶化が促進され、
糸条の物性が改良されるので高圧,高張力下で1個以上
のインターレースノズルを用いて交絡処理することがで
きるとされている。
しかしながら、この糸条は、糸の交絡ということから
みると、より多く交絡数を付与するという技術範ちゅう
に、とどまっていると言える。
これは、織機回転が600rpmという低速であれば許容で
きるが、800rpm以上、あるいは1000rpm以上の高速織機
分野では、更に交絡数をアップしなければならないとい
う限界に突き当たってしまう。
また、無撚無糊での製織においては、上記した最終製
品のイラツキをも考慮する必要があり、単に交絡数を増
やすという考え方から脱しなければならないという結論
に到達した。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、かかる従来の問題点を改良し、無撚
無糊製織用として800〜1000rpmの高速織機回転数にも追
随でき、かつイラツキの少ない織物を得ることができる
交絡糸を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、合成繊維マルチフィラメント糸に、インタ
ーレース処理を施して得た交絡糸であって、該交絡糸の
交絡数が15ヶ/m〜35ヶ/mの範囲にあり、かつ3g/dの緊張
処理した後の交絡保持率が70%以上であることを特徴と
する交絡糸、である。
本発明の交絡糸は、交絡数が15ヶ/m〜35ヶ/mであるこ
とが必要である。交絡数が15ヶ/mより低ければ製織稼働
率が極端にダウンし、また35ヶ/mを越えると、かえって
糸切れや毛羽が増加して製織性を低下させるのみなら
ず、交絡部が多数残存して織物部品のイラツキを引き起
こす等織物の品位を損ねるといった問題が起こる。
また、本発明の交絡糸の交絡保持率としては、3g/dの
緊張処理をした後に70%以上あることが必要である。特
開昭55−132728号公報で「1g/dの静荷重下での交絡保持
率80%以上」と記載してあるが、高張力をかけ高圧での
インターレス処理であるので、交絡度合が弱くこれを3g
/dの高緊張下で測定すると交絡保持率が約半減してしま
う。したがって、織機回転数が高速化されるにつれてビ
ーティング時に経糸に加わる張力も上昇傾向を示し従来
の1〜2g/dから約3g/dにアップすることが、本発明者ら
の研究で判明してきた。つまり、この3g/dの張力下に耐
えうる集束性が必要となり、3g/dの緊張処理した後の交
絡保持率として70%以上あることが高い製織稼働率を示
す事が判った。上記を満足しない場合は製織時に、毛羽
が多発して充分な製織稼働率が得られない。
本発明で言う交絡数とは、水浸法で求める値をいう。
本発明で用いた水浸法の水浴バスは、第2図に示すよ
うな長さ1.2m、巾15cm、深さ5cmの大きさで、バスの長
手方向両端よりそれぞれ10cmの所に仕切板を取り付け、
三つの水槽に区切り、水供給口(12)から供給された水
は水槽(13)から溢れ、測定水槽(14)を満たす。次い
で測定水槽から排水槽(15)にオーバーフローし、水排
水口(16)から排出される。このように常に新しい水を
約500cc/分の流量でオーバーフローさせる。これはポリ
エステル糸条を浸漬すると糸条に付着している仕上剤が
水面に広がり、次に新しい糸条を浸漬したときにその糸
条が開繊しにくくなることを防止するためである。すな
わち常に新しい水を供給することにより水面に広がった
仕上剤膜を除去することができる。
また、糸条の交絡部、解繊部がはっきり目視でき、交
絡部の数が読み取りやすいように、バス底面に黒色のシ
ートを貼布した方が好ましい。
つぎに測定方法は、本発明で得られたパッケージから
糸条を解舒し200mgの荷重をかけて1.2m測長する。この
糸条の両端を持って弛緩状態で、中央部を浸せきし交絡
部が2mm以上の長さ(第2図(b)の17)の部分の数を
読み取り、糸条1m(仕切板〜仕切板間の距離)当りの個
数を求める。
前記測定を10回繰り返し、その平均値を求める。交絡
部として、2mm以上あることが強い抱合力を示す。
また、本発明でいう交絡保持率とは次の方法で測定し
た値をいう。測定機は、東洋ボールドウィーン社製テン
シロン(商品名;UMT−III−1000)を用い、ダイヤルゲ
ージで原糸長(50cm)と3g/d緊張下での糸長をあらかじ
め設定しておく。
その後、エアーチャックで糸条50cmの両端を把持し引
張スピード300mm/分で3g/dの緊張下まで引っ張る。そし
て3g/d緊張下に30秒間静止状態でセットし、前記の方法
により交絡部(1mに換算)を求めて、 により算出する。
一方、本発明の交絡糸を製造するインターレース用ノ
ズルとしては、例えば、特開昭58−220808号公報記載の
物や、あるいは特開昭63−206272号公報に記載されてい
るノズルなどでもよく空気孔が2穴以上あるのが好まし
いが、特に限定するものではない。
また、インターレースエアー圧は高圧ほど好ましい
が、高圧になればなる程、捲取張力(第2ゴデットロー
ラとワインダー間、張力)も高くなる傾向を示すため、
その都度ワインダー速度で、0.15g/d〜0.2g/dの適正張
力下に補正することが大事である。
つまり第2ゴデットローラとワインダー間でリラック
スすることによって糸長方向にバラツキの少ない交絡保
持率の高い均質なパッケージを得ることができる。
〔実施例〕
実施例1 なお、交絡糸の評価方法は次の通りに行った。
1) 製織時経因停台は10日間連続運転し、24時間当り
の平均経糸原因停台回数を求めた。停台回数は1.2回/
台・日が許容限界である。
2) 織物品位は、流し検反機で30m/分の速度で織物表
面にイラツキと称するまだら模様の色の濃淡差が肉眼で
認められなかった場合を良好とした。
3) 総合評価は、経因停台と織物品位とから総合して
判定した。
実施例1〜4,比較例1〜3 固有粘度が0.60で酸化チタンを含むポリエチレンテレ
フタレートを、吐出孔径0.23mmφで吐出孔数24ホールの
紡口を用いて紡糸温度295℃で溶解紡出し紡出フィラメ
ントを冷却固化後オイリングローラで仕上剤を付与し第
1図に示す紡糸と延伸を直結した直接延伸法で、インタ
ーレース圧を変化させながら、50デニール/24フィラメ
ントを下記条件下で捲き取った。
なお、インターレースノズルは、第3図(a),
(b)に示したものを用い噴射孔径1.2mmφ、実効長(L
1)12mm、ノズル前後ガイド長(L2)35mm mmとした。
また、糸道は全周壁がセラミックで構成されている。
第1ゴデットローラ:周速 1500m/分 :表面温度 85℃ :ターン数 7回 第2ゴデットローラ:周速 4500m/分 :表面温度 135℃ :ターン数 6回 ワインダー速度(m/分):捲取張力0.2g/d(10g)に
合わせる。
得られた糸、50デニール/24フィラメントの物性は、
従来の延伸パーンに比べヤング率が低く熱応力も約半減
した。
この糸条5100本を経糸として75デニール/36フィラメ
ントのポリエステル糸条を緯糸に用い、ウォータージェ
ットルーム織機(津田駒工業(株)製商品名ZW−303
型)を使用して織機回転数850rpmでタフタを製織した。
得られた織物を染色加工し仕上した製品は、従来品よ
り一層ソフトに仕上がった。
この時の織機経因停台及び織物品位を第1表に示す。
比較例4 通常の未延伸糸を延撚インターレース処理した従来の
無撚無糊糸を経糸として用い、実施例1〜4と同様の条
件でタフタを製織、染色仕上げしたものを評価した。得
られた結果を第1表に示す。
実施例5〜9,比較例5〜6 固有粘度0.60で酸化チタンを含むポリエチレンテレフ
タレートを実施例1と同一内容で紡出,仕上剤付与した
のちインターレース圧を変化させながら、50デニール/2
4フィラメントを下記条件下で捲取った。
第1ゴデットローラ:周速 2100m/分 :表面温度 85℃ :ターン数 7回 第2ゴデットローラ:周速 4950m/分 :表面温度 135℃ :ターン数 6回 ワインダー速度(m/分):捲取張力0.2g/d(10g)に
合わせる。
得られた糸条5100本を経糸にして実施例1と同様の仕
様で製織し染色仕上し、評価した。得られた結果を第2
表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の交絡糸は、従来より低交絡数であっても、3g
/d緊張処理後での交絡保持率が高いため従来交絡糸で製
織できなかった800rpm〜1000rpmの高速織機にも充分対
応でき、良好な製織性を示す。このため最終的に得られ
る織物品位も良好で均一な織物を、容易に得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の交絡糸を製造する為の1例を模式的に
示す説明図であり、第2図(a)は水浸体での交絡数の
測定方法を説明するための斜視図であり、第2図(b)
は水に浸漬したときの交絡部(17)と解織部(18)を説
明するため模式的に示す平面図であり、第3図(a),
(b)はそれぞれ本発明の交絡糸の製造に用いるインタ
ーレースノズルの横断面,縦側面図である。 1……紡糸ノズル、2……オイリングローラ、3……第
1ゴデットローラ、4……第1セパレーターローラ、5
……第2ゴデットローラ、6……第2セパレーターロー
ラ、7……インターレースノズル、8……綾振りガイ
ド、9……捲取チーズ、10……糸条、11……水浴バス、
12……水供給口、13……水槽、14……測定水槽、15……
排水槽、16……水排出口、17……交絡部、18……開繊
部、19……糸道、20……圧空導入口、21……糸かけスリ
ット、22……ノズル前ガイド、23……ノズル後ガイド、
L1……ノズル実効長、L2……ノズルガイド前後間距離。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成繊維マルチフィラメント糸にインター
    レース処理を施して得た交絡糸であって、該交絡糸の交
    絡数が15ヶ/m〜35ヶ/mの範囲にあり、かつ3g/dの緊張処
    理した後の交絡保持率が70%以上であることを特徴とす
    る交絡糸。
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