JP2840663B2 - 潜在ループヤーンの製造方法 - Google Patents
潜在ループヤーンの製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
{産業上の利用分野}
本発明は、走行する糸を流体乱流域に導き、該流体乱
流域において糸の表面にループ、タルミを形成せしめた
後、緊張処理を施すことにより得られる潜在ループヤー
ンの製造方法に関する。さらに詳しくは、糸に潜在的な
ループ、タルミを付与し、糸、もしくは製編織した布帛
の段階において、潜在しているループ、タルミを潜在せ
しめることができる潜在ループヤーンに関する。 {従来の技術} マルチフイメント糸を構成する個々のフイラメントに
微細なループ、タルミを付与したループヤーンは嵩高で
腰のある布帛状物が得られるという特徴を持つため、従
来から種々のものが提案されている。 しかしこの種の糸は糸表面に突出したループ、タルミ
を有しているために、紡績糸と同様、製編織の過程にお
いて、ガイド、テンサーなどの摩擦接触部分に引掛って
異常張力を発生して、これらの部材を損傷したり、糸切
れを生じたりして操業上のトラブルが多く、高密度織物
のタテ糸としては不向きであった。 {発明が解決しようとする問題点} 本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を改善
し、高密度の織物のタテ糸にも使用可能な新規な潜在ル
ープヤーンり製造方法を提供せんとするものである。 {問題点を解決するための手段} 本発明は上記の目的を達成するため次の構成からなる
ものである。 すなわち、沸騰水収縮率差が少なくとも5%ある少な
くとも2種の合成繊維マルチフィラメント糸のうち、沸
騰水収縮率の低い合成繊維マルチフィラメント糸が3%
以上大なる糸長差を有せしめるように沸騰水収縮率の高
い合成繊維マルチフィラメント糸のオーバフィード率よ
りも沸騰水収縮率の低い合成繊維マルチフィラメント糸
のオーバフィード率を高くして両者を同時に流体乱流域
に供給し、ループ、タルミを形成した後、緊張すること
により、該形成されたループのうちより大きなループを
消去、もしくは微細化せしめるとともに、微細ループ、
タルミを残存せしめることを特徴とする潜在ループヤー
ンの製造方法である。 上記において、収縮率の異なる少なくとも2種の合成
繊維マルチフイラメント糸のうち、一方のマルチフィラ
メント糸の収縮率が10%以上であり、他方のマルチフイ
ラメント糸との沸騰水収縮率の差が少なくとも5%ある
ことが好ましい。また、収縮率の低いマルチフイラメン
ト糸の単繊維繊度が0.05〜1.3dであることが好ましい。
さらに、収縮率の高いマルチフイラメント糸の単繊維繊
度が1〜15デニールであることが好ましい。 本発明を図面に基づいて更に詳しく説明する。 第1図は、本発明に係る潜在ループヤーンの製造方法
の一例を示す概略図である。 第1図に示すように、芯糸のパッケージ1より解除さ
れた糸2は第1の供給ローラ3を介して圧空乱流域を形
成する加工装置4に供給される。 一方、鞘糸のパッケージ5より供給された糸6は第2
の供給ローラ7を介して加工装置4に供給される。これ
らの糸2,6は適当なガイド8,9を介して同時に加工装置4
に供給される。なお、ガイド8から直接加工装置4に供
給することもできる。 加工装置4において発生される圧空乱流域を通過した
両方の糸2,6はループヤーン10となって第1引取ローラ1
1、および第2引取ローラ12を通過し、更に、巻取装置1
3を介してパッケージ14に巻き取られる。なお、第1引
取ローラ11と第2引取ローラ12の間で糸は緊張される。 この緊張は、ループヤーンの大きなループやタルミを
消失するのに効果があり、熱処理によって顕在させるル
ープやタルミの発生には余り影響を与えないので好まし
い。この緊張は小さいとループやタルミの消去効果は小
さいし、大きすぎると圧空乱流域で形成されたループヤ
ーンの微細ループまでも著しく消去してしまうので好ま
しくない。ループの消去は、肉眼ではほとんど糸表面に
ループが存在することが見えない程度(拡大鏡や顕微鏡
では微細なループが存在することが解る)とすることが
好ましい。 本発明の潜在ループヤーンの製造方法は、次のような
条件でなされることが好ましい。 芯糸に沸騰水収縮率が10%以上で、単繊維繊度が1〜
15dのマルチフイラメント糸を用い、鞘糸に芯糸との沸
騰水収縮率の差が少なくとも5%ある単繊維繊度0.05〜
1.3dのマルチフイラメント糸を用いる。 これらの糸を個々の供給ローラから異なったオーバフ
イード率で圧空乱流域を形成している加工装置(圧空供
給量80〜120Nl/min)に供給し、加工装置より排出さ
れ、交換、混繊処理を施された潜在ループヤーンを同一
の引取ローラによって引取る。 ここでいうオーバフィード率とは、供給ローラの表面
速度をV1とし、引取ローラの表面粗度をV2としたとき、
フイード率をF(%)とすると、 F(%)={(V1−V2)/V2}×100 の値が(+)となった場合にオーバフィード率という。 そして、芯糸のオーバフイード率αを2〜15%、鞘糸
のオーバフイード率βを5〜30%となるように条件を定
めるのがよく、すなわち、特に少なくとも該フィード率
差に基づいて3%以上の糸長差を有するようにすること
が肝要である。 更に好ましい条件としては、第1引取ローラから引き
出された糸を第2の引取りローラにより、前記芯糸のオ
ーバフイード率αに対し、0.4α〜0.8αのアンダーフイ
ード率で連続的に緊張せしめつつ巻き取ることである。 供給する芯糸の単繊維繊度は1〜15dのものを用いる
ことが好ましい。単繊維繊度が1dよりも細くなると熱処
理されても収縮力が小さいから実質的な収縮率が低下
し、目標とする糸収縮率は得にくくなる。また、15dよ
りも太くなると糸自身の剛性が大きくなり、編織物が粗
硬となり、風合を損ねるので好ましくない。 また芯糸自身の収縮率も大きいのが好ましいものの、
収縮率の大きい糸は寸法安定性や、経時変化を持ち、製
品の品質安定上問題がある。通常10〜30%のものが好ま
しい。 また、鞘糸は単繊維繊度0.05〜1.3dのものが良い。単
繊維繊度が0.05d以下のものも好ましいが、細くなる
と、毛羽などの発生で糸の取扱いが困難となる。また、
1.3dよりも太くなると、細かいループができにくいし、
布帛とした場合、触感が粗硬となるので好ましくない。 また、鞘糸の収縮率は低い方が良い。しかし、特殊な
糸の加工性や、染色の問題も有り、普通収縮糸(△s=
7.5%程度)を用いるのが良い。要はループ、タルミの
顕在化は芯糸と鞘糸の収縮率差に依存するもので、この
値が少なくとも5%あることが好ましい。また、潜在ル
ープヤーンを製造する過程においては、フイード率差に
よる糸長差を3%以上とするため、芯糸のオーバフイー
ド率αを2〜15%、鞘糸のオーバフイード率βを5〜30
%とするのがよく、このようにして両者の差β−αを3
%以上とするのである。 この条件は小さなループ、タルミを圧空乱流域で多く
作るのに適した領域である。 本発明によって得られる潜在ループヤーンは、糸の表
面に微細なループ、タルミを有する異収縮交絡混繊合成
繊維マルチフイラメント複合糸であり、無緊張下での熱
処理により、前記微細なループの数、および大きさを増
大させることができるものである。 上記の微細なループは、下記に定義するループAが30
0個/m以上、ループBが50個/m以上、ループCが10個/m
以下程度有しているものである。また、98℃の熱水中で
10分間自由収縮させて熱処理したときには、乾燥後のル
ープBの数が熱処理前の1.5倍以上、ループCが50個/m
以上となる。 ここでいうループA、ループB、ループCとは走行中
の糸のループ数や毛羽数を計測する光電型毛羽測定機
(TORAY FRAY COUNTER)を用い、糸速度50m/min、走行
張力0.1g/dの条件で測定し、糸表面より0.15mm以上突出
したループ個数/mをループA、0.35mm以上突出したルー
プ個数/mをループB、および0.6mm以上突出したループ
個数/mをループCとしたものである。 本発明によって得られる潜在ループヤーンは、比較的
芯側に位置するマルチフイラメント糸(以下単に芯糸と
いう)は高収縮糸からなり、比較的鞘側に糸するマルチ
フイラメント糸(以下単に鞘糸という)は普通または低
収縮糸からなっている。そして潜在ループヤーンの中に
存在するループ、タルミの数および大きさも少なく、嵩
高度も比較的小さい。特に糸表面から0.6mm以上突出し
たループ、タルミが10個/m以下と極めて少なく、ほとん
どないに等しい程度のものである点に特徴を有する。 すなわち、糸が圧空乱流域を通過し、交絡混繊複合糸
として加工された直後の状態においては嵩高糸としての
外観はほとんど見られない。 しかしこの潜在ループヤーンを98℃の熱水中で10分間
無緊張下で熱処理を行なうと、芯糸は高収縮糸であり、
鞘糸は低収縮糸または普通収縮糸であるから、潜在ルー
プヤーン自体が収縮する。 潜在ループヤーン自体が収縮すると、この糸を構成す
る芯糸個々のフイラメントと鞘糸のフイラメントとは互
いに交絡によって縺れあっており、しかも鞘糸は普通収
縮糸もしくは低収縮糸であるから、個々のフイラメント
の収縮は少なく、芯糸の収縮にともなってループ、タル
ミとなって糸表面に突出した嵩高な潜在ループヤーンと
なる。 熱処理によりループ、タルミを顕在化させた顕在ルー
プヤーンは糸表面から0.35mm以上突出したループBは処
理前のそれに比べて1.5倍以上、糸表面から突出したル
ープCは50個/m以上に増加し、嵩高性を著しく増加させ
る。 このように本発明によって得られる潜在ループヤーン
は、糸の製造時において、ループ、タルミは潜在してお
り、糸表面に突出しているループCは極めて少ない。し
たがって、糸自身の嵩高は低く、糸表面は比較的滑らか
であるから、糸の走行抵抗は小さい。 特に織物のタテ糸として使用する場合、綜絖、筬の通
過性も良く、また、ループ相互の絡みもなく、開口不良
を起すこともない。したがって、織物のタテ糸に使用す
ることができる。 そして製織後の染色加工時に、高温、無緊張下で熱処
理(乾燥、湿潤、蒸熱)を単独で、または染色と併用し
て行なうことにより、潜在ループヤーンのループ、タル
ミを顕在させることにより、高密度、嵩高織物を得るこ
とができるのである。 本発明の製造方法によって得られた糸は、このように
して自由熱収縮をさせる以前の潜在ループヤーンの段階
において既に糸のフイード率差に基づいて芯側マルチフ
ィラメント糸と鞘側マルチフィラメント糸とで糸長差を
有するものである。そして、前述の通り、収縮率の大き
い芯糸がより大きく収縮をするので、ループ、タルミの
前述顕在化とともに芯鞘糸の糸長差をさらに増長される
こととなり、特異な芯鞘構成とループ、タルミ構造を実
現し得る潜在ループヤーンなのである。 以下、実施例について説明する。 {実施例} 第1図に示した製造法において、芯糸のオーバフイー
ト率αを9%、鞘糸のオーバフイード率βを15%、圧空
供給量90Nl/min、使用加工装置タスランノズル、および
第1引取ローラと第2引取ローラ間のアンダーフイード
率5.4%(0.6α)の条件で潜在ループヤーンを製造し
た。 使用した芯糸および鞘糸の組合せは次の通りである。 実施例1 芯糸 ポリエステル50D−24F高収縮糸(△s=20%) 鞘糸 ポリエステル50D−72F普通収縮糸(△s=7.5
%) 実施例2 芯糸 ポリエステル30D−14F高収縮糸(△s=20%) 鞘糸 ポリエステル30D−48F普通収縮糸(△s=7.5
%) 比較例 芯糸 ポリエステル30D−12F普通収縮糸(△s=7.5
%) 鞘糸 ポリエステル30D−48F普通収縮糸(△s=7.5
%) 得られた潜在ループヤーンの糸収縮率および処理後の
ループ特性を第1表に示す。 第1表において、処理前とは潜在ループヤーンその物
であり、処理後とは潜在ループヤーンを枠周1mの枠を用
いて100回巻の小綛を作り、この小綛を98℃の熱水中に
無緊張状態で10min間浸漬した後、風乾して顕在ループ
ヤーンとしたものである。 また、緊張前とは第1引取ローラから引出された潜在
ループヤーンを緊張することなく巻き取ったものであ
る。 第2図は第1表の結果をグラフとして示したものであ
る。 なお、本実施例に示すループ特性は次のようにして測
定した。 光電型毛羽測定機(TORAY FRAY COUNTER)を用い、糸
速度50m/min、走行張力0.1g/dで走行させ、20sec間の測
定値を1m当りに換算したものである。(n=5) したがって、ループCはループB、Aに、ループBは
ループAに重複して計数されることになる。 また、処理後の測定は前記した風乾後の小綛を手作業
により、糸に張力をかけないようにし注意しながら枠に
かけ、枠をゆっくり回転させながらボビンに巻き取って
測定用の試料とした。 第1表および第2図から明らかなように、本実施例に
おいて潜在ループヤーンの状態ではループCは比較的少
ない。 また、緊張前のものはややループCが見られるもの
の、緊張によってこのループCはいずれも殆どない状態
に消去されていることが分かる。 処理後のループ特性は実施例1,2においてループB、
Cが著しい増加を示しているのに対し、比較例のループ
B、Cの増加は極めて少ない。 実施例2と比較例を比較してみると、前者の処理後の
ループBは処理前のそれに対し3.2倍、ループCも88個/
mといずれも急激に増加している。しかし、後者はルー
プBで1.5倍と少なく、ループCは11個/mと殆ど増加し
ていない。 なお、緊張前後の処理によるループ特性の変化を調べ
たが、両者間には有意差はなかったため、緊張したもの
のみを示した。 処理後のループBが1.5倍以上、ループCが50個/m以
上でないと顕在ループヤーン自体の嵩高性も低く、かつ
触感も粗硬であり好ましくない。 顕在ループヤーンのループ特性は潜在ループヤーンの
収縮率および芯糸と鞘糸の収縮率の差に依存することが
分かる。 すなわち、比較例に示したものは芯糸と鞘糸の間にお
けるループ特性の変化は極めて小さい。(圧空乱流域で
形成されたものと大差はない) これに対し、実施例のものは芯糸と鞘糸の間に収縮率
の差を与え、更に芯糸の収縮率を大きくしているため、
これらの相乗効果により、処理後のループ特性を著しく
増加させることができる。 {発明の効果} 本発明の方法によって得られる潜在ループヤーンは、
糸表面に突出したループ、タルミを有する交絡混繊糸で
ありながら大きなループ(ループC)は極めて少ないも
のの、熱処理を行なうことにより大きなループ(ループ
B、C)を著しく増加させるという優れた特性を持って
いる。 したがって、織物のタテ糸に用いた場合、ループのな
い平滑な表面を持つ糸と同様に扱うことができる。すな
わち、糸表面にループ、タルミが少ないので製織過程に
おいて繰返し摩擦を受けたり、繰返し応力を受けても糸
切れや開口不良を起さないから極めて効率よく製織する
ことができる。 しかも製織した後に熱処理し、収縮させることにより
高密度にすることができる上、著しくループ、タルミを
顕在させることができるため、ソフトな風合の織物が得
られる。 従来のループヤーンは、染色加工後の製品での風合効
果のため、ループやタルミをできるだけ多く顕在化させ
ておく必要があるが、ループやタルミが多いとタテ糸と
して使用するときに製織が難しい。製織性を量産レベル
にキープするには、ループやタルミの多い糸では織密性
を下げるか、ループやタルミを少なくしていく必要があ
る。逆にループやタルミを少なくすることは風合(表面
タ ッチ)が悪くなる。 本発明者らが種々検討した結果では、スパン風合が得
られる最低のレベルでのループヤーン製織性は第2表の
とおり、停台回数が24.1回/24hr台と量産レベルといわ
れる10回/24hr台より悪い結果を得ている。それに対
し、本発明の潜在ループヤーンは4.3回/24hr台で製織通
過性に顕著な効果がみられる。 そして、ループ、タルミの大きさや数は、芯糸、鞘糸
の収縮率の差、芯糸の収縮率の大きさ、芯糸、鞘糸のオ
ーバフイード率を変えることによって任意に調整するこ
とが可能である。したがって、織物設計の範囲も広くな
るという優れた作用、効果を奏するものである。
流域において糸の表面にループ、タルミを形成せしめた
後、緊張処理を施すことにより得られる潜在ループヤー
ンの製造方法に関する。さらに詳しくは、糸に潜在的な
ループ、タルミを付与し、糸、もしくは製編織した布帛
の段階において、潜在しているループ、タルミを潜在せ
しめることができる潜在ループヤーンに関する。 {従来の技術} マルチフイメント糸を構成する個々のフイラメントに
微細なループ、タルミを付与したループヤーンは嵩高で
腰のある布帛状物が得られるという特徴を持つため、従
来から種々のものが提案されている。 しかしこの種の糸は糸表面に突出したループ、タルミ
を有しているために、紡績糸と同様、製編織の過程にお
いて、ガイド、テンサーなどの摩擦接触部分に引掛って
異常張力を発生して、これらの部材を損傷したり、糸切
れを生じたりして操業上のトラブルが多く、高密度織物
のタテ糸としては不向きであった。 {発明が解決しようとする問題点} 本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を改善
し、高密度の織物のタテ糸にも使用可能な新規な潜在ル
ープヤーンり製造方法を提供せんとするものである。 {問題点を解決するための手段} 本発明は上記の目的を達成するため次の構成からなる
ものである。 すなわち、沸騰水収縮率差が少なくとも5%ある少な
くとも2種の合成繊維マルチフィラメント糸のうち、沸
騰水収縮率の低い合成繊維マルチフィラメント糸が3%
以上大なる糸長差を有せしめるように沸騰水収縮率の高
い合成繊維マルチフィラメント糸のオーバフィード率よ
りも沸騰水収縮率の低い合成繊維マルチフィラメント糸
のオーバフィード率を高くして両者を同時に流体乱流域
に供給し、ループ、タルミを形成した後、緊張すること
により、該形成されたループのうちより大きなループを
消去、もしくは微細化せしめるとともに、微細ループ、
タルミを残存せしめることを特徴とする潜在ループヤー
ンの製造方法である。 上記において、収縮率の異なる少なくとも2種の合成
繊維マルチフイラメント糸のうち、一方のマルチフィラ
メント糸の収縮率が10%以上であり、他方のマルチフイ
ラメント糸との沸騰水収縮率の差が少なくとも5%ある
ことが好ましい。また、収縮率の低いマルチフイラメン
ト糸の単繊維繊度が0.05〜1.3dであることが好ましい。
さらに、収縮率の高いマルチフイラメント糸の単繊維繊
度が1〜15デニールであることが好ましい。 本発明を図面に基づいて更に詳しく説明する。 第1図は、本発明に係る潜在ループヤーンの製造方法
の一例を示す概略図である。 第1図に示すように、芯糸のパッケージ1より解除さ
れた糸2は第1の供給ローラ3を介して圧空乱流域を形
成する加工装置4に供給される。 一方、鞘糸のパッケージ5より供給された糸6は第2
の供給ローラ7を介して加工装置4に供給される。これ
らの糸2,6は適当なガイド8,9を介して同時に加工装置4
に供給される。なお、ガイド8から直接加工装置4に供
給することもできる。 加工装置4において発生される圧空乱流域を通過した
両方の糸2,6はループヤーン10となって第1引取ローラ1
1、および第2引取ローラ12を通過し、更に、巻取装置1
3を介してパッケージ14に巻き取られる。なお、第1引
取ローラ11と第2引取ローラ12の間で糸は緊張される。 この緊張は、ループヤーンの大きなループやタルミを
消失するのに効果があり、熱処理によって顕在させるル
ープやタルミの発生には余り影響を与えないので好まし
い。この緊張は小さいとループやタルミの消去効果は小
さいし、大きすぎると圧空乱流域で形成されたループヤ
ーンの微細ループまでも著しく消去してしまうので好ま
しくない。ループの消去は、肉眼ではほとんど糸表面に
ループが存在することが見えない程度(拡大鏡や顕微鏡
では微細なループが存在することが解る)とすることが
好ましい。 本発明の潜在ループヤーンの製造方法は、次のような
条件でなされることが好ましい。 芯糸に沸騰水収縮率が10%以上で、単繊維繊度が1〜
15dのマルチフイラメント糸を用い、鞘糸に芯糸との沸
騰水収縮率の差が少なくとも5%ある単繊維繊度0.05〜
1.3dのマルチフイラメント糸を用いる。 これらの糸を個々の供給ローラから異なったオーバフ
イード率で圧空乱流域を形成している加工装置(圧空供
給量80〜120Nl/min)に供給し、加工装置より排出さ
れ、交換、混繊処理を施された潜在ループヤーンを同一
の引取ローラによって引取る。 ここでいうオーバフィード率とは、供給ローラの表面
速度をV1とし、引取ローラの表面粗度をV2としたとき、
フイード率をF(%)とすると、 F(%)={(V1−V2)/V2}×100 の値が(+)となった場合にオーバフィード率という。 そして、芯糸のオーバフイード率αを2〜15%、鞘糸
のオーバフイード率βを5〜30%となるように条件を定
めるのがよく、すなわち、特に少なくとも該フィード率
差に基づいて3%以上の糸長差を有するようにすること
が肝要である。 更に好ましい条件としては、第1引取ローラから引き
出された糸を第2の引取りローラにより、前記芯糸のオ
ーバフイード率αに対し、0.4α〜0.8αのアンダーフイ
ード率で連続的に緊張せしめつつ巻き取ることである。 供給する芯糸の単繊維繊度は1〜15dのものを用いる
ことが好ましい。単繊維繊度が1dよりも細くなると熱処
理されても収縮力が小さいから実質的な収縮率が低下
し、目標とする糸収縮率は得にくくなる。また、15dよ
りも太くなると糸自身の剛性が大きくなり、編織物が粗
硬となり、風合を損ねるので好ましくない。 また芯糸自身の収縮率も大きいのが好ましいものの、
収縮率の大きい糸は寸法安定性や、経時変化を持ち、製
品の品質安定上問題がある。通常10〜30%のものが好ま
しい。 また、鞘糸は単繊維繊度0.05〜1.3dのものが良い。単
繊維繊度が0.05d以下のものも好ましいが、細くなる
と、毛羽などの発生で糸の取扱いが困難となる。また、
1.3dよりも太くなると、細かいループができにくいし、
布帛とした場合、触感が粗硬となるので好ましくない。 また、鞘糸の収縮率は低い方が良い。しかし、特殊な
糸の加工性や、染色の問題も有り、普通収縮糸(△s=
7.5%程度)を用いるのが良い。要はループ、タルミの
顕在化は芯糸と鞘糸の収縮率差に依存するもので、この
値が少なくとも5%あることが好ましい。また、潜在ル
ープヤーンを製造する過程においては、フイード率差に
よる糸長差を3%以上とするため、芯糸のオーバフイー
ド率αを2〜15%、鞘糸のオーバフイード率βを5〜30
%とするのがよく、このようにして両者の差β−αを3
%以上とするのである。 この条件は小さなループ、タルミを圧空乱流域で多く
作るのに適した領域である。 本発明によって得られる潜在ループヤーンは、糸の表
面に微細なループ、タルミを有する異収縮交絡混繊合成
繊維マルチフイラメント複合糸であり、無緊張下での熱
処理により、前記微細なループの数、および大きさを増
大させることができるものである。 上記の微細なループは、下記に定義するループAが30
0個/m以上、ループBが50個/m以上、ループCが10個/m
以下程度有しているものである。また、98℃の熱水中で
10分間自由収縮させて熱処理したときには、乾燥後のル
ープBの数が熱処理前の1.5倍以上、ループCが50個/m
以上となる。 ここでいうループA、ループB、ループCとは走行中
の糸のループ数や毛羽数を計測する光電型毛羽測定機
(TORAY FRAY COUNTER)を用い、糸速度50m/min、走行
張力0.1g/dの条件で測定し、糸表面より0.15mm以上突出
したループ個数/mをループA、0.35mm以上突出したルー
プ個数/mをループB、および0.6mm以上突出したループ
個数/mをループCとしたものである。 本発明によって得られる潜在ループヤーンは、比較的
芯側に位置するマルチフイラメント糸(以下単に芯糸と
いう)は高収縮糸からなり、比較的鞘側に糸するマルチ
フイラメント糸(以下単に鞘糸という)は普通または低
収縮糸からなっている。そして潜在ループヤーンの中に
存在するループ、タルミの数および大きさも少なく、嵩
高度も比較的小さい。特に糸表面から0.6mm以上突出し
たループ、タルミが10個/m以下と極めて少なく、ほとん
どないに等しい程度のものである点に特徴を有する。 すなわち、糸が圧空乱流域を通過し、交絡混繊複合糸
として加工された直後の状態においては嵩高糸としての
外観はほとんど見られない。 しかしこの潜在ループヤーンを98℃の熱水中で10分間
無緊張下で熱処理を行なうと、芯糸は高収縮糸であり、
鞘糸は低収縮糸または普通収縮糸であるから、潜在ルー
プヤーン自体が収縮する。 潜在ループヤーン自体が収縮すると、この糸を構成す
る芯糸個々のフイラメントと鞘糸のフイラメントとは互
いに交絡によって縺れあっており、しかも鞘糸は普通収
縮糸もしくは低収縮糸であるから、個々のフイラメント
の収縮は少なく、芯糸の収縮にともなってループ、タル
ミとなって糸表面に突出した嵩高な潜在ループヤーンと
なる。 熱処理によりループ、タルミを顕在化させた顕在ルー
プヤーンは糸表面から0.35mm以上突出したループBは処
理前のそれに比べて1.5倍以上、糸表面から突出したル
ープCは50個/m以上に増加し、嵩高性を著しく増加させ
る。 このように本発明によって得られる潜在ループヤーン
は、糸の製造時において、ループ、タルミは潜在してお
り、糸表面に突出しているループCは極めて少ない。し
たがって、糸自身の嵩高は低く、糸表面は比較的滑らか
であるから、糸の走行抵抗は小さい。 特に織物のタテ糸として使用する場合、綜絖、筬の通
過性も良く、また、ループ相互の絡みもなく、開口不良
を起すこともない。したがって、織物のタテ糸に使用す
ることができる。 そして製織後の染色加工時に、高温、無緊張下で熱処
理(乾燥、湿潤、蒸熱)を単独で、または染色と併用し
て行なうことにより、潜在ループヤーンのループ、タル
ミを顕在させることにより、高密度、嵩高織物を得るこ
とができるのである。 本発明の製造方法によって得られた糸は、このように
して自由熱収縮をさせる以前の潜在ループヤーンの段階
において既に糸のフイード率差に基づいて芯側マルチフ
ィラメント糸と鞘側マルチフィラメント糸とで糸長差を
有するものである。そして、前述の通り、収縮率の大き
い芯糸がより大きく収縮をするので、ループ、タルミの
前述顕在化とともに芯鞘糸の糸長差をさらに増長される
こととなり、特異な芯鞘構成とループ、タルミ構造を実
現し得る潜在ループヤーンなのである。 以下、実施例について説明する。 {実施例} 第1図に示した製造法において、芯糸のオーバフイー
ト率αを9%、鞘糸のオーバフイード率βを15%、圧空
供給量90Nl/min、使用加工装置タスランノズル、および
第1引取ローラと第2引取ローラ間のアンダーフイード
率5.4%(0.6α)の条件で潜在ループヤーンを製造し
た。 使用した芯糸および鞘糸の組合せは次の通りである。 実施例1 芯糸 ポリエステル50D−24F高収縮糸(△s=20%) 鞘糸 ポリエステル50D−72F普通収縮糸(△s=7.5
%) 実施例2 芯糸 ポリエステル30D−14F高収縮糸(△s=20%) 鞘糸 ポリエステル30D−48F普通収縮糸(△s=7.5
%) 比較例 芯糸 ポリエステル30D−12F普通収縮糸(△s=7.5
%) 鞘糸 ポリエステル30D−48F普通収縮糸(△s=7.5
%) 得られた潜在ループヤーンの糸収縮率および処理後の
ループ特性を第1表に示す。 第1表において、処理前とは潜在ループヤーンその物
であり、処理後とは潜在ループヤーンを枠周1mの枠を用
いて100回巻の小綛を作り、この小綛を98℃の熱水中に
無緊張状態で10min間浸漬した後、風乾して顕在ループ
ヤーンとしたものである。 また、緊張前とは第1引取ローラから引出された潜在
ループヤーンを緊張することなく巻き取ったものであ
る。 第2図は第1表の結果をグラフとして示したものであ
る。 なお、本実施例に示すループ特性は次のようにして測
定した。 光電型毛羽測定機(TORAY FRAY COUNTER)を用い、糸
速度50m/min、走行張力0.1g/dで走行させ、20sec間の測
定値を1m当りに換算したものである。(n=5) したがって、ループCはループB、Aに、ループBは
ループAに重複して計数されることになる。 また、処理後の測定は前記した風乾後の小綛を手作業
により、糸に張力をかけないようにし注意しながら枠に
かけ、枠をゆっくり回転させながらボビンに巻き取って
測定用の試料とした。 第1表および第2図から明らかなように、本実施例に
おいて潜在ループヤーンの状態ではループCは比較的少
ない。 また、緊張前のものはややループCが見られるもの
の、緊張によってこのループCはいずれも殆どない状態
に消去されていることが分かる。 処理後のループ特性は実施例1,2においてループB、
Cが著しい増加を示しているのに対し、比較例のループ
B、Cの増加は極めて少ない。 実施例2と比較例を比較してみると、前者の処理後の
ループBは処理前のそれに対し3.2倍、ループCも88個/
mといずれも急激に増加している。しかし、後者はルー
プBで1.5倍と少なく、ループCは11個/mと殆ど増加し
ていない。 なお、緊張前後の処理によるループ特性の変化を調べ
たが、両者間には有意差はなかったため、緊張したもの
のみを示した。 処理後のループBが1.5倍以上、ループCが50個/m以
上でないと顕在ループヤーン自体の嵩高性も低く、かつ
触感も粗硬であり好ましくない。 顕在ループヤーンのループ特性は潜在ループヤーンの
収縮率および芯糸と鞘糸の収縮率の差に依存することが
分かる。 すなわち、比較例に示したものは芯糸と鞘糸の間にお
けるループ特性の変化は極めて小さい。(圧空乱流域で
形成されたものと大差はない) これに対し、実施例のものは芯糸と鞘糸の間に収縮率
の差を与え、更に芯糸の収縮率を大きくしているため、
これらの相乗効果により、処理後のループ特性を著しく
増加させることができる。 {発明の効果} 本発明の方法によって得られる潜在ループヤーンは、
糸表面に突出したループ、タルミを有する交絡混繊糸で
ありながら大きなループ(ループC)は極めて少ないも
のの、熱処理を行なうことにより大きなループ(ループ
B、C)を著しく増加させるという優れた特性を持って
いる。 したがって、織物のタテ糸に用いた場合、ループのな
い平滑な表面を持つ糸と同様に扱うことができる。すな
わち、糸表面にループ、タルミが少ないので製織過程に
おいて繰返し摩擦を受けたり、繰返し応力を受けても糸
切れや開口不良を起さないから極めて効率よく製織する
ことができる。 しかも製織した後に熱処理し、収縮させることにより
高密度にすることができる上、著しくループ、タルミを
顕在させることができるため、ソフトな風合の織物が得
られる。 従来のループヤーンは、染色加工後の製品での風合効
果のため、ループやタルミをできるだけ多く顕在化させ
ておく必要があるが、ループやタルミが多いとタテ糸と
して使用するときに製織が難しい。製織性を量産レベル
にキープするには、ループやタルミの多い糸では織密性
を下げるか、ループやタルミを少なくしていく必要があ
る。逆にループやタルミを少なくすることは風合(表面
タ ッチ)が悪くなる。 本発明者らが種々検討した結果では、スパン風合が得
られる最低のレベルでのループヤーン製織性は第2表の
とおり、停台回数が24.1回/24hr台と量産レベルといわ
れる10回/24hr台より悪い結果を得ている。それに対
し、本発明の潜在ループヤーンは4.3回/24hr台で製織通
過性に顕著な効果がみられる。 そして、ループ、タルミの大きさや数は、芯糸、鞘糸
の収縮率の差、芯糸の収縮率の大きさ、芯糸、鞘糸のオ
ーバフイード率を変えることによって任意に調整するこ
とが可能である。したがって、織物設計の範囲も広くな
るという優れた作用、効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る潜在ループヤーンの製造方法の一
例を示す概略図である。第2図は第1表の結果をグラフ
として示したものである。 1:芯糸パッケージ、2:芯糸 3:第1の供給ローラ、4:加工装置 5:鞘糸パッケージ、6:鞘糸 7:第2の供給ローラ、8: 10:ループヤーン 11:第1の引取ローラ 12:第2の引取ローラ 13:巻取装置
例を示す概略図である。第2図は第1表の結果をグラフ
として示したものである。 1:芯糸パッケージ、2:芯糸 3:第1の供給ローラ、4:加工装置 5:鞘糸パッケージ、6:鞘糸 7:第2の供給ローラ、8: 10:ループヤーン 11:第1の引取ローラ 12:第2の引取ローラ 13:巻取装置
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(72)発明者 益崎 悟
大阪府大阪市北区中之島3丁目3番3号
東レ株式会社大阪本社内
(72)発明者 鍋島 敬太郎
大阪府大阪市北区中之島3丁目3番3号
東レ株式会社大阪本社内
(72)発明者 三浦 俊昭
愛知県中島郡平和町上三宅字上屋敷1番
地の1 東レ・テキスタイル株式会社東
海工場内
(56)参考文献 特開 昭51−70353(JP,A)
特開 昭53−103050(JP,A)
特開 昭53−14830(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.沸騰水収縮率差が少なくとも5%ある少なくとも2
種の合成繊維マルチフィラメント糸のうち、沸騰水収縮
率の低い合成繊維マルチフィラメント糸が3%以上大な
る糸長差を有せしめるように沸騰水収縮率の高い合成繊
維マルチフィラメント糸のオーバフィード率よりも沸騰
水収縮率の低い合成繊維マルチフィラメント糸のオーバ
フィード率を高くして両者を同時に流体乱流域に供給
し、ループ、タルミを形成した後、緊張することによ
り、該形成されたループのうちより大きなループを消
去、もしくは微細化せしめるとともに、微細ループ、タ
ルミを残存せしめることを特徴とする潜在ループヤーン
の製造方法。 2.収縮率の異なる少なくとも2種の合成繊維マルチフ
ィラメント糸のうち、沸騰水収縮率の高いマルチフィラ
メント糸の沸騰水収縮率が10%以上であることを特徴と
する特許請求の範囲第(1)項記載の潜在ループヤーン
の製造方法。 3.沸騰水収縮率の低いマルチフィラメント糸の単繊維
繊度が0.05〜1.3デニールであることを特徴とする特許
請求の範囲第(1)項または第(2)項記載の潜在ルー
プヤーンの製造方法。 4.沸騰水収縮率の高いマルチフィラメント糸の単繊維
繊度が1〜15デニールであることを特徴とする特許請求
の範囲第(1)項、第(2)項、または第(3)項記載
の潜在ループヤーンの製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63103158A JP2840663B2 (ja) | 1988-04-26 | 1988-04-26 | 潜在ループヤーンの製造方法 |
US07/224,313 US5102735A (en) | 1987-01-26 | 1988-07-26 | Latent looped yarn, a fabric made of the same, and a method for manufacturing the latent looped yarn |
EP19880306862 EP0352376B1 (en) | 1987-01-26 | 1988-07-26 | A latent looped yarn, a fabric made of the same, and a method for manufacturing the latent looped yarn |
US07/804,748 US5312677A (en) | 1987-01-26 | 1991-12-11 | Latent looped yarn, a fabric made of the same, and a method for manufacturing the latent looped yarn |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63103158A JP2840663B2 (ja) | 1988-04-26 | 1988-04-26 | 潜在ループヤーンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6452836A JPS6452836A (en) | 1989-02-28 |
JP2840663B2 true JP2840663B2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=14346696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63103158A Expired - Fee Related JP2840663B2 (ja) | 1987-01-26 | 1988-04-26 | 潜在ループヤーンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2840663B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2530721B2 (ja) * | 1989-07-11 | 1996-09-04 | 東レ株式会社 | 混繊交絡糸 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5170353A (en) * | 1974-12-16 | 1976-06-17 | Teijin Ltd | Kasadakaitono seizoho |
JPS5314830A (en) * | 1976-07-20 | 1978-02-09 | Toray Ind Inc | Bulky polyester filament yarns and theri manufacture |
JPS53103050A (en) * | 1977-02-14 | 1978-09-07 | Toyo Boseki | Method of manufacture of yarn having feeling of spun yarn |
-
1988
- 1988-04-26 JP JP63103158A patent/JP2840663B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6452836A (en) | 1989-02-28 |
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