JPS6132413B2 - - Google Patents
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- JPS6132413B2 JPS6132413B2 JP10497876A JP10497876A JPS6132413B2 JP S6132413 B2 JPS6132413 B2 JP S6132413B2 JP 10497876 A JP10497876 A JP 10497876A JP 10497876 A JP10497876 A JP 10497876A JP S6132413 B2 JPS6132413 B2 JP S6132413B2
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、熱可塑性合成繊維マルチフイラメン
ト糸であつて、該糸の繊維軸に垂直な方向のフイ
ラメント間および個々のフイラメントの繊維軸方
向(以下、各フイラメント間という)に熱収縮率
差を有し、さらに繊維軸方向の太細により各フイ
ラメント間に染着能力差を有する潜在かさ高糸お
よびその製造方法に関するものである。
ト糸であつて、該糸の繊維軸に垂直な方向のフイ
ラメント間および個々のフイラメントの繊維軸方
向(以下、各フイラメント間という)に熱収縮率
差を有し、さらに繊維軸方向の太細により各フイ
ラメント間に染着能力差を有する潜在かさ高糸お
よびその製造方法に関するものである。
従来、かさ高糸として種々のものが提案され、
各フイラメントに不規則な熱処理を与える方法も
試みられている。
各フイラメントに不規則な熱処理を与える方法も
試みられている。
しかしながら、従来のかさ高糸は、かさ高性が
糸の段階では十分であつても、その糸を用いて編
織した場合、編織製品としてのかさ高性が低下し
たり、ランダム性が不適当で糸むらを生じたり、
さらに、ハンドリング性に難点があつたり、とい
う問題があり、その上、染色性の変化をも与える
ことは困難な課題とされていた。
糸の段階では十分であつても、その糸を用いて編
織した場合、編織製品としてのかさ高性が低下し
たり、ランダム性が不適当で糸むらを生じたり、
さらに、ハンドリング性に難点があつたり、とい
う問題があり、その上、染色性の変化をも与える
ことは困難な課題とされていた。
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を克服
し、編織製品としての適当なかさ高性と均質なラ
ンダム性および柔軟な風合を有し、さらには染色
によつてフイラメントの太細による染着差および
各フイラメント間の不均一熱処理による熱収縮率
差を生じ、紡績糸様の外観を呈する潜在かさ高糸
およびその製造方法を提供することにある。
し、編織製品としての適当なかさ高性と均質なラ
ンダム性および柔軟な風合を有し、さらには染色
によつてフイラメントの太細による染着差および
各フイラメント間の不均一熱処理による熱収縮率
差を生じ、紡績糸様の外観を呈する潜在かさ高糸
およびその製造方法を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明の潜在かさ高
糸は、熱可塑性合成繊維マルチフイラメント糸で
あつて、各フイラメント間にランダムに熱収縮率
差を有し、かつ、前記マルチフイラメント糸の繊
維軸方向にランダムに太細部が形成され、各フイ
ラメント間にランダムな染着能力差を有すること
を特徴とするものである。
糸は、熱可塑性合成繊維マルチフイラメント糸で
あつて、各フイラメント間にランダムに熱収縮率
差を有し、かつ、前記マルチフイラメント糸の繊
維軸方向にランダムに太細部が形成され、各フイ
ラメント間にランダムな染着能力差を有すること
を特徴とするものである。
また、本発明の潜在かさ高糸の製造方法は、繊
維軸方向に断面積の変化をもつフイラメントから
なる熱可塑性合成繊維マルチフイラメント糸を加
熱体に供給し、該加熱体の熱がマルチフイラメン
ト糸に均一に伝わらないような短い時間、前記加
熱体に接触走行させて各フイラメント間にランダ
ムな熱収縮率差を形成させ、引き続いて再熱処理
を行うことを特徴とするものである。
維軸方向に断面積の変化をもつフイラメントから
なる熱可塑性合成繊維マルチフイラメント糸を加
熱体に供給し、該加熱体の熱がマルチフイラメン
ト糸に均一に伝わらないような短い時間、前記加
熱体に接触走行させて各フイラメント間にランダ
ムな熱収縮率差を形成させ、引き続いて再熱処理
を行うことを特徴とするものである。
以下、図によつて本発明を具体的に説明する。
第1図は、本発明の潜在かさ高糸の製造するた
めの一実施態様を示す概略工程図である。
めの一実施態様を示す概略工程図である。
同図において、未延伸糸1を供給ローラ2と延
伸ローラ4の間で低延伸倍率による不完全延伸を
行い(3は延伸ピン)、繊維軸方向に断面積の変
化をもつ熱可塑性合成繊維マルチフイラメント糸
となし、振動付与装置5によつて前記マルチフイ
ラメント糸に振動を付与しながら、加熱体6に供
給する。
伸ローラ4の間で低延伸倍率による不完全延伸を
行い(3は延伸ピン)、繊維軸方向に断面積の変
化をもつ熱可塑性合成繊維マルチフイラメント糸
となし、振動付与装置5によつて前記マルチフイ
ラメント糸に振動を付与しながら、加熱体6に供
給する。
そして、加熱体6の熱が前記マルチフイラメン
ト糸Yに均一に伝わらないような短い時間、加熱
体6に接触を走行させて各フイラメント間にラン
ダムな熱収縮率差を形成させ、熱収縮率差による
糸長差、たるみなどを付与する。
ト糸Yに均一に伝わらないような短い時間、加熱
体6に接触を走行させて各フイラメント間にラン
ダムな熱収縮率差を形成させ、熱収縮率差による
糸長差、たるみなどを付与する。
引き続いて、送りローラ7を出たマルチフイラ
メント糸Yを、再熱処理熱板9で再熱処理した
後、引取ローラ10を経て巻取機8で巻取る。
メント糸Yを、再熱処理熱板9で再熱処理した
後、引取ローラ10を経て巻取機8で巻取る。
この際、再熱処理熱板9で再熱処理されてけん
縮を潜在化された潜在かさ高糸Y′は、外観上、
フラツトヤーンになつている。
縮を潜在化された潜在かさ高糸Y′は、外観上、
フラツトヤーンになつている。
本発明における熱可塑性合成繊維マルチフイラ
メント糸として、特に好ましくはポリエステル繊
維を用いることができる。
メント糸として、特に好ましくはポリエステル繊
維を用いることができる。
断面積に変化をもつマルチフイラメントとして
は、繊維軸方向にランダムに太細部を有している
マルチフイラメント糸(以下単に太細糸という)
であれば、いずれも本発明に適用できるが、特に
好ましくは、本出願人がすでに提案しているもの
(特開昭50−18717,18718各号に記載のもの)を
用いることができる。
は、繊維軸方向にランダムに太細部を有している
マルチフイラメント糸(以下単に太細糸という)
であれば、いずれも本発明に適用できるが、特に
好ましくは、本出願人がすでに提案しているもの
(特開昭50−18717,18718各号に記載のもの)を
用いることができる。
また、初めから、よりのある太細糸の延伸糸
1′を用いる場合は、第2図のように振動付与装
置5などを省略することができる。この場合、ロ
ーラ4は供給ローラとして機能する。
1′を用いる場合は、第2図のように振動付与装
置5などを省略することができる。この場合、ロ
ーラ4は供給ローラとして機能する。
なお、加熱体6に対する接触走行時の張力は、
そのマルチフイラメント糸Yの加熱体6の温度に
おける熱収縮応力以下の低い張力で処理すること
が好ましい。もし、処理張力を高くして処理する
必要があるときは、加熱体6に接触させる前に、
十分なフイラメントの交絡処理を施しておくこと
が望ましい。
そのマルチフイラメント糸Yの加熱体6の温度に
おける熱収縮応力以下の低い張力で処理すること
が好ましい。もし、処理張力を高くして処理する
必要があるときは、加熱体6に接触させる前に、
十分なフイラメントの交絡処理を施しておくこと
が望ましい。
また、このような方法によつて製造された潜在
かさ高糸を仮より、その他のかさ高加工に供して
もよい。
かさ高糸を仮より、その他のかさ高加工に供して
もよい。
このようにして得られる本発明の潜在かさ高糸
は、各フイラメント間、つまり繊維軸方向に垂直
な方向のフイラメント間および個々のフイラメン
トの繊維軸方向にランダムに熱収縮率差を有し、
かつ、前記マルチフイラメント糸の繊維軸方向に
ランダムに太細部が形成され、各フイラメント間
にランダムな染着能力差を有している。
は、各フイラメント間、つまり繊維軸方向に垂直
な方向のフイラメント間および個々のフイラメン
トの繊維軸方向にランダムに熱収縮率差を有し、
かつ、前記マルチフイラメント糸の繊維軸方向に
ランダムに太細部が形成され、各フイラメント間
にランダムな染着能力差を有している。
〔発明の効果〕
本発明の潜在かさ高糸は、供給原糸として太
細糸を用い、かつ、けん縮付与機構として加熱
体にマルチフイラメント糸を短時間接触走行さ
せ各フイラメント間に不均一熱処理を施すもの
であるので、太細糸の使用と加熱体に対する高
速接触走行によるかさ高加工とによる相乗効果
を奏することができる。
細糸を用い、かつ、けん縮付与機構として加熱
体にマルチフイラメント糸を短時間接触走行さ
せ各フイラメント間に不均一熱処理を施すもの
であるので、太細糸の使用と加熱体に対する高
速接触走行によるかさ高加工とによる相乗効果
を奏することができる。
すなわち、本発明の潜在かさ高糸を用いて編
織せしめた後のかさ高発現処理に際し、前記潜
在かさ高糸の繊維軸方向に沿つてランダムに存
在する太細部の熱収縮率差が各フイラメント間
の不均一熱処理による熱収縮率差よりも大きく
なることにより、編織後の布帛としての適当な
かさ高性と腰張りを付与することができ、か
つ、各フイラメント間の不均一熱処理による効
果によつて適当な柔軟さをも相乗的に付与する
ことができる。
織せしめた後のかさ高発現処理に際し、前記潜
在かさ高糸の繊維軸方向に沿つてランダムに存
在する太細部の熱収縮率差が各フイラメント間
の不均一熱処理による熱収縮率差よりも大きく
なることにより、編織後の布帛としての適当な
かさ高性と腰張りを付与することができ、か
つ、各フイラメント間の不均一熱処理による効
果によつて適当な柔軟さをも相乗的に付与する
ことができる。
このように、本発明の潜在かさ高糸によれ
ば、適当なかさ高性、腰張りおよび柔軟性を兼
ね備えた紡績糸様な風合の編織物を得ることが
できる。
ば、適当なかさ高性、腰張りおよび柔軟性を兼
ね備えた紡績糸様な風合の編織物を得ることが
できる。
さらに、本発明の潜在かさ高糸を用いて得た
編織物を染色加工するに際しては、前記潜在か
さ高糸の繊維軸方向に沿つてランダムに存在す
る太細部による濃淡の染着能力差のみならず、
各フイラメント間にランダムに形成された熱処
理部および非熱処理部による染着能力差も加え
られるので、換言すれば、太糸部−細糸部の
各々にそれぞれ熱処理部および非熱処理部が存
在し、かつ、各部分がそれぞれ異なる染着能力
差を有しているので、布帛においてその微小部
分をとらえてみれば濃淡差がランダムに分布し
てはいるものの、編織物として広範囲にみれば
均質な紡績糸様の外観を有したものとなり、従
来の均一な合成繊維糸条からはけつして得られ
ない“味”のある編織物を製造することができ
る。
編織物を染色加工するに際しては、前記潜在か
さ高糸の繊維軸方向に沿つてランダムに存在す
る太細部による濃淡の染着能力差のみならず、
各フイラメント間にランダムに形成された熱処
理部および非熱処理部による染着能力差も加え
られるので、換言すれば、太糸部−細糸部の
各々にそれぞれ熱処理部および非熱処理部が存
在し、かつ、各部分がそれぞれ異なる染着能力
差を有しているので、布帛においてその微小部
分をとらえてみれば濃淡差がランダムに分布し
てはいるものの、編織物として広範囲にみれば
均質な紡績糸様の外観を有したものとなり、従
来の均一な合成繊維糸条からはけつして得られ
ない“味”のある編織物を製造することができ
る。
また、本発明の潜在かさ高糸は、再熱処理に
よつて糸長差やたるみが潜在化して外観上フラ
ツトヤーンになつているため、その後の編成あ
るいは製織工程での取扱いが容易である。すな
わち、フラツトヤーンになつているので、糸ガ
イドへの引つかかりや糸切れが減少する。
よつて糸長差やたるみが潜在化して外観上フラ
ツトヤーンになつているため、その後の編成あ
るいは製織工程での取扱いが容易である。すな
わち、フラツトヤーンになつているので、糸ガ
イドへの引つかかりや糸切れが減少する。
したがつて、このような効果を有する本発明
の潜在かさ高糸を用いて編織すれば、製編織性
を著しく向上させることができる。
の潜在かさ高糸を用いて編織すれば、製編織性
を著しく向上させることができる。
また、本発明の潜在かさ高糸の製造方法は、
供給原糸として太細糸を用い、かつ、けん縮付
与機構として加熱体にマルチフイラメント糸を
短時間接触走行させて各フイラメント間に不均
一熱処理を施し、さらに再熱処理によつて糸長
差やたるみを潜在化せしめるものであるから、
従来の太細糸のかさ高加工方法、例えば仮より
加工方法と比較すると、かさ高加工時に過大な
張力を必要としない。
供給原糸として太細糸を用い、かつ、けん縮付
与機構として加熱体にマルチフイラメント糸を
短時間接触走行させて各フイラメント間に不均
一熱処理を施し、さらに再熱処理によつて糸長
差やたるみを潜在化せしめるものであるから、
従来の太細糸のかさ高加工方法、例えば仮より
加工方法と比較すると、かさ高加工時に過大な
張力を必要としない。
したがつて、潜在かさ高糸に太細部の分布状
態を大幅に変化させることなく、太細分布を容
易にコントロールすることができ、かつ、繊維
軸と直交する方向の力も加わらないため毛羽の
発生が少なく、高速で安定して潜在かさ高糸を
製造することができる。
態を大幅に変化させることなく、太細分布を容
易にコントロールすることができ、かつ、繊維
軸と直交する方向の力も加わらないため毛羽の
発生が少なく、高速で安定して潜在かさ高糸を
製造することができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する
が、実施例におけるかさ高度は次の方法で測定し
た。
が、実施例におけるかさ高度は次の方法で測定し
た。
第3図にかさ高度測定装置の斜視図を、また第
4図に該装置による測定方法を説明するための平
面図A、正面図Bおよび側断面図Cを示す。
4図に該装置による測定方法を説明するための平
面図A、正面図Bおよび側断面図Cを示す。
試料台18の上面に2本の切り込み15を設
け、その外側縁部間の間隔16を6mmとし、この
切り込み15は幅25mmの柔軟な薄布テープ11を
掛け渡し、その下端に指針付き金具12および錘
13を結合する。
け、その外側縁部間の間隔16を6mmとし、この
切り込み15は幅25mmの柔軟な薄布テープ11を
掛け渡し、その下端に指針付き金具12および錘
13を結合する。
金具12の指針は、試料を装置しない場合に目
盛14の0位置を示すようにセツトする。
盛14の0位置を示すようにセツトする。
試料は、周長1mのかせ取機で80回巻きのもの
を1かせとし、表示繊度に応じ2〜10かせ用意
し、このかせを別々に200±2℃の雰囲気中に5
分間無荷重の状態でつるして熱処理を行ない、熱
処理後のかせを、表示48000デニールになるよう
に(たとえば、30デニールのかさ高糸ならば30×
80×2=4800,48000÷4800=10で10かせ、75デ
ニールの糸条ならば、75×80×2=12000、48000
÷12000=4で4かせ)平行にそろえる。
を1かせとし、表示繊度に応じ2〜10かせ用意
し、このかせを別々に200±2℃の雰囲気中に5
分間無荷重の状態でつるして熱処理を行ない、熱
処理後のかせを、表示48000デニールになるよう
に(たとえば、30デニールのかさ高糸ならば30×
80×2=4800,48000÷4800=10で10かせ、75デ
ニールの糸条ならば、75×80×2=12000、48000
÷12000=4で4かせ)平行にそろえる。
次いで、この引きそろえたかせを第4図Aに示
すように4つ折りにして試料17を形成し、これ
を第4図Bの正面図および第4図Cの側断面図に
示すように、薄布テープ11と試料台18との間
にさし入れる。
すように4つ折りにして試料17を形成し、これ
を第4図Bの正面図および第4図Cの側断面図に
示すように、薄布テープ11と試料台18との間
にさし入れる。
錘13の荷重は指針付き金具と合計して50gに
なるようにし、指針の示す値L(cm)を読みと
る。測定試料17は位置を移動させて合計3回測
定し、平均値L(cm)を求める。
なるようにし、指針の示す値L(cm)を読みと
る。測定試料17は位置を移動させて合計3回測
定し、平均値L(cm)を求める。
かさ高度Mは次式から算出する。
M(c.c./g)=テープ中の体積/テープ中の糸重量
=V/W V=(L)2/π×2.5 W=D×100/100−SH×P×0.025×1/9
000 ここで、Dを熱処理前の試料糸の繊度(デニー
ル)、Pはテープ中に平行に入つているかさ高糸
本数である。またSHは乾熱処理時の収縮率であ
り、かさ高度測定に用いるかせの長さを熱処理前
および熱処理後に0.1g/dに相当する荷重で測定
して求め百分率で示した値である。
=V/W V=(L)2/π×2.5 W=D×100/100−SH×P×0.025×1/9
000 ここで、Dを熱処理前の試料糸の繊度(デニー
ル)、Pはテープ中に平行に入つているかさ高糸
本数である。またSHは乾熱処理時の収縮率であ
り、かさ高度測定に用いるかせの長さを熱処理前
および熱処理後に0.1g/dに相当する荷重で測定
して求め百分率で示した値である。
2000m/分で溶融紡糸した〔η〕=0.60の318デ
ニール、30フイラメントのポリエチレンテレフタ
レート未延伸糸(TiO20.5%添加)を、第1図に
例示した装置を用いて次の条件で延伸加工を行な
つた。
ニール、30フイラメントのポリエチレンテレフタ
レート未延伸糸(TiO20.5%添加)を、第1図に
例示した装置を用いて次の条件で延伸加工を行な
つた。
延伸速度(ローラ4の周速):440m/分
延伸倍率:2.12倍(不完全延伸)
延伸ピン3の直径、温度:35mmφ、80℃
振動付与装置5:0.5mmφ細孔から0.4Kg/cm2
の圧縮空気をマルチフイラメント
糸に噴射 加熱体6の直径、温度:35mmφ、215℃ 加熱体6とマルチフイラメント糸Yの接触
長、供給張力:5.1cm、3.5g 再熱処理熱板9の長さ、温度:30cm、140
℃、 かくして得られた潜在かさ高糸は、繊維軸方向に
ランダムに太さむら(U%=11.7%)を有し、外
観上フラツトヤーンであつた。
の圧縮空気をマルチフイラメント
糸に噴射 加熱体6の直径、温度:35mmφ、215℃ 加熱体6とマルチフイラメント糸Yの接触
長、供給張力:5.1cm、3.5g 再熱処理熱板9の長さ、温度:30cm、140
℃、 かくして得られた潜在かさ高糸は、繊維軸方向に
ランダムに太さむら(U%=11.7%)を有し、外
観上フラツトヤーンであつた。
A. 該糸をかせにして、前記方法でかさ高度を
測定した結果、かさ高度は30c.c./gであつた。
測定した結果、かさ高度は30c.c./gであつた。
B. 該糸をタテ、ヨコ糸に用いて2〓2ツイルを
織成し、精練した後200℃で15分無緊張熱処理
したところ、かさ高で柔軟な風合の織物が得ら
れた。また、精練後染色を行ない同様の熱処理
を行なつたものは、かさ高で柔軟な風合を有
し、かつ濃淡差がランダムに分布した紡績糸使
いのような外観を呈する織物が得られた。
織成し、精練した後200℃で15分無緊張熱処理
したところ、かさ高で柔軟な風合の織物が得ら
れた。また、精練後染色を行ない同様の熱処理
を行なつたものは、かさ高で柔軟な風合を有
し、かつ濃淡差がランダムに分布した紡績糸使
いのような外観を呈する織物が得られた。
第1図は本発明の潜在かさ高糸の製造方法を実
施する際に用いられる一例よりなる概略工程図、
第2図は第1図の未延伸糸1の代りに初めから太
細糸の延伸糸1′を用いる場合の概略工程図(前
半部分のみ)、第3図はかさ高度測定装置の斜視
図、第4図Aは試料の平面図、同図Bは試料を束
ねた状態の正面図、および同図CはBの側断面図
である。 1……未延伸糸、1′……太細糸の延伸糸、2
……供給ローラ、3……延伸ピン、4……延伸ロ
ーラ、5……振動付与装置、6……加熱体、7…
…送りローラ、8……巻取機、9……再熱処理熱
板、10……引取ローラ、17……かさ高度測定
用試料、18……試料台、Y′……潜在かさ高
糸。
施する際に用いられる一例よりなる概略工程図、
第2図は第1図の未延伸糸1の代りに初めから太
細糸の延伸糸1′を用いる場合の概略工程図(前
半部分のみ)、第3図はかさ高度測定装置の斜視
図、第4図Aは試料の平面図、同図Bは試料を束
ねた状態の正面図、および同図CはBの側断面図
である。 1……未延伸糸、1′……太細糸の延伸糸、2
……供給ローラ、3……延伸ピン、4……延伸ロ
ーラ、5……振動付与装置、6……加熱体、7…
…送りローラ、8……巻取機、9……再熱処理熱
板、10……引取ローラ、17……かさ高度測定
用試料、18……試料台、Y′……潜在かさ高
糸。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性合成繊維マルチフイラメント糸であ
つて、該糸の繊維軸に垂直な方向のフイラメント
間および個々のフイラメントの繊維軸方向にラン
ダムに熱収縮率差を有し、かつ、前記マルチフイ
ラメント糸の繊維軸方向にランダムに太細部が形
成され、前記糸の繊維軸に垂直な方向のフイラメ
ント間および個々のフイラメントの繊維軸方向に
ランダムな染着能力差を有する潜在かさ高糸。 2 繊維軸方向に断面積の変化をもつフイラメン
トからなる熱可塑性合成繊維マルチフイラメント
糸を加熱体に供給し、該加熱体の熱がマルチフイ
ラメント糸に均一に伝わらないような短い時間、
前記加熱体に接触走行させて、前記糸の繊維軸に
垂直な方向のフイラメント間および個々のフイラ
メントの繊維軸方向にランダムな熱収縮率差を形
成させ、引き続いて再熱処理を行うことを特徴と
する潜在かさ高糸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10497876A JPS5331844A (en) | 1976-09-03 | 1976-09-03 | Bulky yarn and its manufacture |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10497876A JPS5331844A (en) | 1976-09-03 | 1976-09-03 | Bulky yarn and its manufacture |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5331844A JPS5331844A (en) | 1978-03-25 |
JPS6132413B2 true JPS6132413B2 (ja) | 1986-07-26 |
Family
ID=14395172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10497876A Granted JPS5331844A (en) | 1976-09-03 | 1976-09-03 | Bulky yarn and its manufacture |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5331844A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2153316A1 (en) * | 1971-09-21 | 1973-05-04 | Bp Chem Int Ltd | Isomerisation of dichloro butenes - by heating with a copper compound and an organic sulphide as catalysts |
JP2624344B2 (ja) * | 1989-10-31 | 1997-06-25 | ジューキ株式会社 | ミシンの布地自動供給装置 |
JP4581315B2 (ja) * | 2001-09-28 | 2010-11-17 | 東レ株式会社 | 発色性の良好なポリエステル太細糸およびその製造方法 |
-
1976
- 1976-09-03 JP JP10497876A patent/JPS5331844A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5331844A (en) | 1978-03-25 |
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