JP2512082B2 - 嵩高糸の捲取方法 - Google Patents

嵩高糸の捲取方法

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,ループ毛羽を有する嵩高糸の捲取方法に関
するものである。
(従来の技術) 従来,マルチフイラメント糸に流体処理を施してルー
プ毛羽を形成させた嵩高糸は,差別化素材を求める市場
の要望に応じて広く実用化されている。
上記嵩高糸の加工法においては,コストダウンを図る
ためチーズをラージパッケージ化しており,チーズの捲
巾も広くなっている。しかしながら,チーズの捲巾が広
くなると,チーズの両端部と中央部間の捲取り張力の差
が大きく,両端部は捲取り張力が大きくなるので,中央
部よりループの径が小さくなり,糸条はチーズの位置に
よって形態斑を生じる。このため,緯糸使いにすると,
緯斑状の欠点が発生するという問題があり,この欠点
は,糸条のループ形成量が多いほど顕著である。
また,ループや絡みを有する糸条は,チーズから解舒
される糸条とチーズ表面の糸条とが絡みやすく,解舒糸
の糸離れが悪いうえにチーズの捲巾が広いので,チーズ
から解舒される糸条とチーズ表面との接触面積が必然的
に多くなり,特にループが大きく,かつループ数の多い
糸条をウオータージエツトルームによる製織や編機によ
る編立ての給糸に用いると,前記ループ同士の絡み合い
による糸切れが多発して,稼動率や製品品位の低下をき
たすという問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は,上記した従来の欠点を解消し,チーズの捲
取り位置によって生じるループの形態斑がなく,またチ
ーズからの解舒性が良好で,ループが大きく,かつルー
プ数の多い糸条であっても,ウオータージエツトルーム
による製織や編機による編立て時の工程通過性に優れた
嵩高糸の捲取方法を提供することを技術的な課題とする
ものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は,上記課題を解決するために鋭意検討し
た結果,嵩高糸の有するループの量とチーズの捲巾との
関係が特定の制限範囲において,糸条の形態斑がなく,
かつチーズからの解舒性がよくなり,製編織時の工程通
過性が向上することを知見して本発明に到達した。
すなわち,本発明は,マルチフイラメント糸に流体処
理を施してループ毛羽を形成した後,該糸条を連続して
チーズに捲取るに際し,毛羽指数と捲巾が下記式(I)
を満足するようにすることを特徴とする嵩高糸の捲取方
法を要旨とするものである。
ただしW:捲巾(cm) F:毛羽指数(個/m) 以下,本発明を詳細に説明する。
本発明では,まずマルチフイラメント糸に流体処理を
施してループ毛羽を形成する。流体処理への供給糸条と
しては,ナイロンやポリエステル等の合成繊維やレーヨ
ン,アセテート,ガラス繊維などのマルチフイラメント
糸あるいはそれらの捲縮糸などの加工糸が用いられる。
また,必要に応じて紡績糸を混用することも可能であ
る。
次に,本発明における流体処理とは,例えば特公昭36
−8123号公報,特公昭54−3989号公報,実開昭59−1605
71号公報,特開昭57−143537号公報等に記載されている
ノズルを用いて,糸条にループ毛羽を形成する処理をい
う。
上記流体処理に際しては,1本のマルチフイラメント糸
を流体処理域に供給する,または複数のマルチフイラメ
ント糸を引揃えて供給する,あるいは複数のマルチフイ
ラメント糸を供給率に差をつけて供給する等,いずれで
もよい。
本発明では,流体処理でループ毛羽を形成させた嵩高
糸を連続してチーズに捲取るが,その際の捲巾は,前記
式(I)を満足させることが極めて重要である。
第1図は毛羽指数と捲巾との関係を表わすグラフであ
り,第2図はチーズの形状を示す側面図である。第2図
で示したチーズの捲巾(W)は, 以下,すなわち第1図の曲線の下側の部分にする必要が
あり,捲巾(W)が前記値を満足すれば,チーズ両端部
と中央部間の張力変動が小さく,チーズの位置による形
態斑がなくなる。また,チーズから解舒される糸条とチ
ーズ表面との接触面積が少なくなり,解舒性が向上す
る。このため,一般に用いられている200回転程度のレ
ピアルームを用いた製織はもちろんのこと,500回転以上
の高速ウオータージエツトルームによる製織において
も,糸切れが低減して稼動率や織物の品位が同上する。
チーズの捲巾が小さくなるに従い,解舒性が向上する
ため,ループ数にかかわらず捲巾は小さい方が好ましい
が,捲巾が小さくなりすぎると,後工程の作業が煩雑化
し,さらに運送時の振動などにより糸層崩れが生じやす
くなるため,捲巾は5cm以上が好ましい。
一方,捲巾(W)が を超えると,チーズの位置による捲取張力が変動して、
糸条の形態斑が生じ,さらにチーズからの解舒糸とチー
ズ表面の接触面積が大きくなって解舒性が低下するので
好ましくない。
なお,捲巾の変更は,例えば捲取機のトラバースカム
を交換することにより実施することができる。
また,毛羽指数(F)は光学毛羽カウンター(敷島紡
績(株)製F−INDEX TESTER)を用いて,糸条表面から
のループの高さが0.5mm以上のループ数を測定したもの
である。
(実施例) 以下,本発明を実施例により具体的に説明する。
なお,各実施例中,製織性等の評価は次のようにて行
った。
◎:非常に良好。 ○:良好。 ▲:普通。
△:やや不良。 ×:不良。
実施例1 供給糸としてナイロン糸(SD70d/34f)を2本用い,
夫々のオーバーフイード率を5%と50%に設定し,特公
昭54−3989号公報記載のノズルを使用して,空気圧力7.
3kg/cm2で流体処理した後,捲取機のトラバースカムを
交換することにより捲巾(W)を種々変更してチーズに
捲取った。
得られた糸条の毛羽指数(F)は290個/mであり,前
記式(I)の の値は8.1であった。
ナイロン糸(SD70d/12f)を経糸,上記で得られた糸
条を緯糸に用い,ウオータージエツトルーム(回転数60
0rpm)により,生機密度が経糸112本/2.54cm,緯糸68本/
2.54cm,織巾が122cmの規格で平組織に製織し,評価した
結果を第1表に示す。
なお,チーズからの解舒性は製織性で評価し,捲取張
力変動によるループ形態斑は,緯斑状欠点で評価した。
実施例2,3 ナイロン糸(SD140d/96f)を2本引揃えて供給糸と
し,実開昭59−160571号公報記載のノズルを使用し,オ
ーバーフイード率15%,空気圧力8.0kg/cm2で流体処理
した後,捲巾(W)を種々変更してチーズに捲取った。
得られた糸条の毛羽指数(F)は180個/mであり,前
記式(I)の の値は10.4であった。
ナイロン糸(FD140d/34f)を経糸,上記で得られた糸
条を緯糸に用い,エアジエツトルーム(500rpm)によ
り,生機密度が経糸70本/2.54cm,緯糸55本/2.54cm,織巾
が160cmの規格で平組織に製織し,評価した結果を第2
表に示す。
実施例4,5 ポリエステル糸(BR75d/48f)を供給糸とし,特開昭5
7−143537号公報に記載されたノズルを使用し,オーバ
ーフイード率4%,空気圧力4kg/cm2で流体処理した
後,捲巾(W)を種々変更してチーズに捲取った。
得られた糸条の毛羽指数(F)は55個/mであり,前記
式(I)の の値は14.3であった。
ポリエステル糸(BR50d/24f)を経糸,上記で得られ
た糸条を緯糸に用い,スルザー織機(200rpm)により,
生機密度が経糸70本/2.54cm,緯糸80本/2.54cm,筬通し巾
が275cm(2巾取り)の規格で平組織に製織し,評価し
た結果を第3表に示す。
実施例6 ポリエステル糸(SD75d/36f)をオーバーフイード率
5.2%,ポリエステル糸(SD100d/48f)をオーバーフイ
ード率10.3%で供給し,実開昭59−160571号公報記載の
ノズルを使用して,空気圧力7kg/cm2で流体処理した
後,捲巾(W)を種々変更してチーズに捲取った。
得られた糸条の毛羽指数(F)は210個/mであり,前
記式(I)の の値は9.7であった。
上記で得られた糸条56本を供給糸とし,福原精機製丸
編機JIL−7(22G,釜径30インチ,回転数18rpm)を用い
て,モツクミラノリブ組織に編立て,評価した結果を第
4表に示す。
なお,捲取張力変動によるループ形態斑は,緯段で評
価した。
(発明の効果) 本発明は上記のような構成を有するので,本発明によ
れば,チーズ捲取時の張力変動が減少し,ループや交絡
斑のない均一な形態の嵩高糸を得ることができる。ま
た,得られるチーズは,チーズからの解舒糸とチーズ表
面との接触面積が少ないので解舒性が向上し,製編や高
速回転の製織時においても糸切れが少なくて稼動率が向
上し,かつ品位の安定した織編物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は,毛羽指数と捲巾との関係を表わすグラフであ
り,第2図a,bはチーズの形状を示す側面図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マルチフイラメント糸に流体処理を施して
    ループ毛羽を形成した後,該糸条を連続してチーズに捲
    取るに際し,毛羽指数と捲巾が下記式(I)を満足する
    ようにすることを特徴とする嵩高糸の捲取方法。 ただしW:捲巾(cm) F:毛羽指数(個/m)
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