JP2006176901A - 染色されたチーズパッケージ - Google Patents
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Abstract
【課題】染糸品位、チーズ形態保持性、糸解舒性等が良好な、人造セルロース系繊維からなる、染色されたチーズパッケージを提供すること。
【解決手段】人造セルロース系繊維からなる、染色されたチーズパッケージであって、該チーズパッケージの側面長さ(L0)と端面長さ(L1)との比、L1/L0が0.2〜0.4、テーパー角度θ≧20°、巻き密度が0.4〜0.6g/cm3であることを特徴とする、染色されたチーズパッケージ。
【選択図】 図1
【解決手段】人造セルロース系繊維からなる、染色されたチーズパッケージであって、該チーズパッケージの側面長さ(L0)と端面長さ(L1)との比、L1/L0が0.2〜0.4、テーパー角度θ≧20°、巻き密度が0.4〜0.6g/cm3であることを特徴とする、染色されたチーズパッケージ。
【選択図】 図1
Description
本発明は人造セルロース系繊維の染色されたチーズパッケージに関する。詳しくは、水膨潤度が大きく、寸法変化の大きい人造セルロース系繊維のチーズ染色に関するものである。
人造セルロース系繊維は、湿潤時において繊維の断面方向及び糸長方向への寸法変化が大きく、糸染めにおいて種々の問題を有している。特にチーズ染色においては、人造セルロース系繊維が湿潤すると、繊維径は増大し、糸長は収縮するために、糸条間の空隙は減少し巻硬度が上昇する。その結果、染液の通液性が低下すると共に、不均一な通液状態となり、チーズ内外層で色差斑等の染色斑が生じる。
かかる欠点をなくすため、種種の改善が提案されている。すなわち、染色用チューブに予め糸の収縮や膨潤を見越して、ソフトに巻く方法(ソフトワインド法)や染色チューブにスポンジやフェルト状等の弾性体を被覆して巻く方法(スポンジ法)等が挙げられている。例えば、染色用チューブにウレタンフォームを被覆し、更にその上に、塩化ビニール系、塩化ビニリデン系等の高収縮性物質を含む高延伸糸または織物を被覆した後、その上にアクリル収縮性繊維を巻き密度0.25g/cm3以下でソフト巻きして染色する、チーズ染色方法(特許文献1参照)が開示されている。しかし、この方法で人造セルロース系繊維をチーズ染色すると、繊維の巻き密度が小さ過ぎて、チーズ外層の糸条や巻層がずり落ちチーズ形状変化が起き、これが原因で染液の流れが異常となって、染色斑や染色後のチーズ形態不良を生じさせる。
一方、人造セルロース系繊維のチーズ染色方法としては、染色用チューブに編物を被覆し、その上に該人造セルロース系繊維を巻き、次いでチーズ染色する方法が開示されており(特許文献2参照)、捲付け時の巻密度は0.3〜0.5g/cm3のソフト巻きが好ましいとされている。しかしこの方法では、比較的少ない巻き量であれば均一な染色が可能であるが、巻き量を増加させると染色ムラが発生しやすくなる。一方で、上記のソフト巻き条件ではチーズ形態保持性は満足できるものの、巻硬度が柔らかすぎるため、チーズパッケージからの糸解舒性が不安定となり、高速で給糸しなければならない、例えば、高速製織を行うエアージェットルームの緯糸用途には適さない等の問題もあるのが現状である。
特公昭51−24623号公報
特開平5−44181号公報
本発明の目的は、上述した現状に鑑み、染糸品位、チーズ形態保持性、糸解舒性等が良好な、人造セルロース系繊維からなる、染色されたチーズパッケージを提供することにある。
発明者は前記課題を解決するために、チーズ染色における重要ファクターとされてきたチーズ巻き密度に加え、新たな視点としてチーズ形状についても鋭意検討した結果、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は下記の通りである。
(1)人造セルロース系繊維からなる、染色されたチーズパッケージであって、該チーズパッケージの側面長さ(L0)と端面長さ(L1)との比、L1/L0が0.2〜0.4、テーパー角度θ≧20°、巻き密度が0.4〜0.6g/cm3であることを特徴とする、染色されたチーズパッケージ。
すなわち、本発明は下記の通りである。
(1)人造セルロース系繊維からなる、染色されたチーズパッケージであって、該チーズパッケージの側面長さ(L0)と端面長さ(L1)との比、L1/L0が0.2〜0.4、テーパー角度θ≧20°、巻き密度が0.4〜0.6g/cm3であることを特徴とする、染色されたチーズパッケージ。
本発明によれば、人造セルロース系繊維のチーズ染色において、染糸品位、チーズ形態保持性、糸解舒性等が良好で、更には、従来と比べて糸巻き量も大きくできることから、生産コスト面にも有利な染色されたチーズパッケージを工業的に提供できる。
本発明について、以下具体的に説明する。
本発明に用いる人造セルロース系繊維とは、ビスコース法レーヨン(ポリノジックも含む)や銅アンモニア法レーヨン等の再生セルロース繊維や、テンセル、リヨセル等の精製セルロース繊維であり、例えば、ビスコース法レーヨンの場合、ビスコース法レーヨン溶液を用い、湿式紡糸方式により得られたものが挙げられる。また、銅アンモニア法レーヨンの場合、セルロース、アンモニア、銅を有する銅アンモニアセルロース溶液を用い、流下緊張紡糸等の湿式により得られるものが挙げられる。何れの繊維も連続紡糸方式で得られたものが、糸質が均一で好ましい。
本発明に用いる人造セルロース系繊維とは、ビスコース法レーヨン(ポリノジックも含む)や銅アンモニア法レーヨン等の再生セルロース繊維や、テンセル、リヨセル等の精製セルロース繊維であり、例えば、ビスコース法レーヨンの場合、ビスコース法レーヨン溶液を用い、湿式紡糸方式により得られたものが挙げられる。また、銅アンモニア法レーヨンの場合、セルロース、アンモニア、銅を有する銅アンモニアセルロース溶液を用い、流下緊張紡糸等の湿式により得られるものが挙げられる。何れの繊維も連続紡糸方式で得られたものが、糸質が均一で好ましい。
該人造セルロース系繊維は、上記した人造セルロース繊維100%のもの以外に他素材繊維と複合したものも含み、その場合は人造セルロース繊維を50%以上含むものが好ましく用いられる。人造セルロース系繊維の糸条は、長繊維でも短繊維より成る紡績糸でもよいが、特に長繊維が好ましい。人造セルロース繊維と複合される素材としては、ポリエステル系合成繊維、ポリアミド系合成繊維、ポリアクリロニトリル系合成繊維、ポリウレタン系合成繊維、綿、羊毛、絹等の天然繊維であり、複合形態は混繊、混紡等である。また、糸条の総繊度は56〜330dtexで、200〜2000t/mの撚糸糸条のものが好ましく用いられる。
本発明の染色されたチーズパッケージは、人造セルロース系繊維からなり、該チーズパッケージの側面長さ(L0)と端面長さ(L1)との比、L1/L0が0.2〜0.4、テーパー角度θ≧20°、巻き密度が0.4〜0.6g/cm3であることが特徴である。
L1/L0が0.2未満のチーズ形状のものでは、染色時に糸湿潤によって、繊維径が増大した際、特にチーズの端面部の糸巻き硬度が高くなり、染液が通液しにくくなり染不良を生じさせると同時に、糸条が押し潰されて形態変形を起こすため、織編物にした際、形態斑を生じさせる。また、0.4を超えたチーズ形状のものでは、チーズの外周直径が大きくなりすぎて、染色釜への装填効率が低下すると同時にチーズの形態保持性も悪化する。尚、L1及びL0は、図1のチーズの断面形状図にて示した長さを指し、通常のチーズ染色機を用いる場合には、チーズ直径は10〜15cmが好ましく、Lは15〜20cm、L0は12〜17cm、L1は2.5〜6.5cmが好ましい。なお、チーズ端面が曲線状である場合、L0およびL1は曲線の長さを示す。
L1/L0が0.2未満のチーズ形状のものでは、染色時に糸湿潤によって、繊維径が増大した際、特にチーズの端面部の糸巻き硬度が高くなり、染液が通液しにくくなり染不良を生じさせると同時に、糸条が押し潰されて形態変形を起こすため、織編物にした際、形態斑を生じさせる。また、0.4を超えたチーズ形状のものでは、チーズの外周直径が大きくなりすぎて、染色釜への装填効率が低下すると同時にチーズの形態保持性も悪化する。尚、L1及びL0は、図1のチーズの断面形状図にて示した長さを指し、通常のチーズ染色機を用いる場合には、チーズ直径は10〜15cmが好ましく、Lは15〜20cm、L0は12〜17cm、L1は2.5〜6.5cmが好ましい。なお、チーズ端面が曲線状である場合、L0およびL1は曲線の長さを示す。
本発明の染色されたチーズパッケージは、端面にテーパー部を有するものであることを特徴とする。従来、撚糸後に巻き取られたチーズの形状は通常テーパー部無しのスクエア形状(θ=0)であったが、本発明ではテーパー部を有することによって、端面部の染色性向上や糸条の解舒性向上の効果が得られる。本発明の染色されたチーズパッケージは、図1に示すテーパー角度θが20°以上であり、好ましくは60°以下、より好ましくは30°〜50°の範囲である。なお、チーズ端面が曲線状である場合、巻き始めの端部と巻き終わりの端部を結ぶ仮想直線によりテーパー角度を求める。
一方、上述のL1/L0が0.2〜0.4、テーパー角度θ≧20°を満たした上で、巻き密度0.4g/cm3未満では、染色での均染性は良好にあるものの、チーズ中層部から外層部にかけて層ズレが発生する等でチーズの形態保持性が悪化する。また、0.6g/cm3を超えると、チーズ形態保持性は良好であるものの、染液の通液抵抗が大きく成り過ぎ、不均一な流れとなって染斑を誘発する。尚、巻き密度は次式によって求められる。
巻き密度(g/cm3)=巻き糸の重量(g)/巻き糸容積(cm3)。
巻き密度(g/cm3)=巻き糸の重量(g)/巻き糸容積(cm3)。
本発明の染色されたチーズパッケージを製造する方法としては、糸条に撚糸機を用いて所定の撚数を付与したのち染色用チューブを用いて所定のチーズ形状にソフト巻きする。通常、染色用チューブは長さ15〜20cm、外径5〜8cmのものを用いる。ソフト巻きの方法は、撚糸後にプレジョンワインダー等のソフト巻き用ワインダーを用いてリワインドする方法、あるいは、撚糸後のリワインドを省いて、撚糸機本体にてソフト巻きする方法があり、後者の方法が糸品質やコスト面から有利であり好ましい。
ソフト巻きにおいては、染色時の湿潤による糸膨張や熱水による糸収縮、あるいは染色後の形態保持性を考慮し、染色前の巻き密度を0.35〜0.55g/cm3とすることが好ましい。また、糸巻き量は500〜850gの範囲とすることが好ましい。
ソフト巻きにおいては、染色時の湿潤による糸膨張や熱水による糸収縮、あるいは染色後の形態保持性を考慮し、染色前の巻き密度を0.35〜0.55g/cm3とすることが好ましい。また、糸巻き量は500〜850gの範囲とすることが好ましい。
次に、例えば、生産効率上好ましいダブルツイスター方式の撚糸機にてソフト巻きする方法を図2により説明する。撚糸張力1は0.1〜0.3cN/dtexとなるようスピンドル回転数を設定、巻き取り張力2はフィードローラー3のオーバーフィード率調節によって、0.015〜0.035cN/dtexとなるようにする。巻き取り綾角度4はトラバースガイド14の移動速度調節によって、30〜38度とする。巻き取りアーム5の接圧6は染色用チューブと巻き糸の総重量が作用した状態で980cN以下になるようにする。接圧調節は巻き取りアーム5の接圧6に反作用方向の力7が作用するようなカウンターウエイト8を用い、その取り付け位置によって調節することができる。しかし、この方法の場合、接圧6が小さいので、巻き取り初期にチーズ9と巻き取り用ドラム面10の間でスリップが生じ巻き取り不良となりやすい。この際は、該アーム5と固定フレーム11との間をマグネット12等を利用して連結し、巻き取り初期にはカウンターウエイト荷重13が作用しないようにさせることで、巻き取りスリップを解消できる。この方法であれば、巻き取りが進行し巻層が増大すると、自動的にマグネット12と該アーム5との連結が切れ、カウンターウエイト荷重13が作用し始め接圧6を低減させる。更に、巻き取り形状は、トラバースガイド14の振幅をチーズ径の増大とともに漸次小さくなるように調節し、テーパーエンド形状に巻き取ることで、本発明の先染め糸に用いられる、染色用ソフト巻きチーズを撚糸段階にて得ることが出来る。当然ながら、以降のソフトリワインド工程は省略できる。
次いでチーズ染色は、一般に使用されているチーズ染色機を使用することができる。精練では原糸油剤等が洗浄される条件であればよく、例えば、ノニオン系界面活性剤、炭酸ソーダ等の存在下で温度50〜90℃、処理時間10〜30分間行う。次いで染色では、セルロース繊維に一般に使われる、直接染料または反応染料を用いる方法を、他素材との複合糸の場合は適合染料を選択し、1浴あるいは2浴染めする方法を採用すればよい。染色助剤として染料に均染剤や脱気浸透剤を添加してもよい。また、反応染料を用いる場合の硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウムは分割添加することが好ましい。染液の通液方法は、内層から外層方式あるいは内層から外層と外層から内層の変換方式でもよいが、外層から内層の通液時間比率を大きくするとチーズの形態崩れを誘発するので好ましくない。
最終仕上げでは、糸条の解舒性、製編性を向上させるために、柔軟、平滑性を与える、オイリング油剤等の仕上剤を付与すればよい。脱水では、遠心脱水法が一般的であるが、チーズの形状変化にならないよう、回転数、処理時間を設定する必要がある。乾燥では、熱風乾燥機や高周波乾燥機等、チーズの内部まで十分に乾燥できる方法であれば特に限定されないが、仕上げ剤の性質によっては、高温下で脱離する場合があるので、熱風乾燥機等では温度40〜80℃とすることが好ましい。乾燥後、次工程で使用する前には、繊維の公定水分率まで調湿させることが、織編物の品位安定化のため必要である。
以下、本発明を実施例で具体的に説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものではない。尚、評価方法等は下記の通りである。
(1)チーズパッケージの解舒性
経糸用に部分整経(商標、カキノキHBMタイプ)を用いた際の解舒切断回数と緯糸用にエアージェットルーム(商標、津田駒ZA103タイプ)を用いた際の解舒切断回数の評価を行った。
(i)経糸切断率
ソフト巻き条件の異なる、染色されたチーズパッケージを各30チーズ、総数300チーズ用いて、部分整経機にて解舒速度250m/分で整経した。その際、各30チーズの総切断回数により、◎=2回以下、○=3〜5回、△=6〜8回、×=9回以上の4段階で格付けした。
(ii)緯糸切断率
ソフト巻き条件の異なる、染色されたチーズパッケージを各30チーズ用い、エアージェットルームにて回転数560rpmで1ピック緯入れ(解舒速度840m/分)した。その際、各30チーズの総切断回数により、◎=5回以下、○=6〜10回、△=11〜15回、×=16回以上の4段階で格付けした。
(1)チーズパッケージの解舒性
経糸用に部分整経(商標、カキノキHBMタイプ)を用いた際の解舒切断回数と緯糸用にエアージェットルーム(商標、津田駒ZA103タイプ)を用いた際の解舒切断回数の評価を行った。
(i)経糸切断率
ソフト巻き条件の異なる、染色されたチーズパッケージを各30チーズ、総数300チーズ用いて、部分整経機にて解舒速度250m/分で整経した。その際、各30チーズの総切断回数により、◎=2回以下、○=3〜5回、△=6〜8回、×=9回以上の4段階で格付けした。
(ii)緯糸切断率
ソフト巻き条件の異なる、染色されたチーズパッケージを各30チーズ用い、エアージェットルームにて回転数560rpmで1ピック緯入れ(解舒速度840m/分)した。その際、各30チーズの総切断回数により、◎=5回以下、○=6〜10回、△=11〜15回、×=16回以上の4段階で格付けした。
(2)染糸品位
上記の経糸及び緯糸より織り上がった生機200mを官能検査し、染糸による色差斑や形態斑に起因する経筋や緯斑について、◎=極軽微、○=軽微、△=やや目立つ、×=著しく目立つの4段階で格付けした。
上記の経糸及び緯糸より織り上がった生機200mを官能検査し、染糸による色差斑や形態斑に起因する経筋や緯斑について、◎=極軽微、○=軽微、△=やや目立つ、×=著しく目立つの4段階で格付けした。
〔実施例1〜5、比較例1〜5〕
66dtex/36fキュプラアンモニウムレーヨンフィラメント(旭化成せんい社製:商標、ベンベルグ)を用い、ダブルツイスター方式の撚糸機(Ratti社製:商標、R325Nタイプ)にて、スピンドル回転数6000rpmでS方向600t/mの撚数を付与し、該撚糸機本体の巻き取り条件を変更することで、巻き密度及びチーズ形状の異なる巻き量750gの染色用ソフト巻きチーズを10種、各64チーズ作成した。
巻き始め時の巻き取り幅Lは20cmとし、一定のテーパー角で巻き幅が小さくなるように巻き取った。比較例5として、巻き始め時の巻き取り幅Lが15cmでテーパー角0°で巻き取ったチーズも作成した。
66dtex/36fキュプラアンモニウムレーヨンフィラメント(旭化成せんい社製:商標、ベンベルグ)を用い、ダブルツイスター方式の撚糸機(Ratti社製:商標、R325Nタイプ)にて、スピンドル回転数6000rpmでS方向600t/mの撚数を付与し、該撚糸機本体の巻き取り条件を変更することで、巻き密度及びチーズ形状の異なる巻き量750gの染色用ソフト巻きチーズを10種、各64チーズ作成した。
巻き始め時の巻き取り幅Lは20cmとし、一定のテーパー角で巻き幅が小さくなるように巻き取った。比較例5として、巻き始め時の巻き取り幅Lが15cmでテーパー角0°で巻き取ったチーズも作成した。
次いで、チーズ染色機に該チーズを1ロット64チーズ単位で装填し、下記条件にて染色、乾燥、調湿されたチーズパッケージを得た。
(染色処方)
C.I.Reactive Blue27 1%omf
硫酸ナトリウム50g/L
炭酸ナトリウム15g/L
(染色、乾燥、調湿条件)
染液温度20℃より1℃/分にて60℃まで昇温し、60℃で硫酸ナトリウムを10分毎に3分割して添加し、更にその後、炭酸ナトリウムを10分毎に3分割して添加した後、同温度にて30分間染色し、中和、水洗、オイリングして染色を完了した。尚、染液の通液方向の時間配分は内層から外層が2、外層から内層が1の変換方式とした。脱水は遠心脱水機にて回転数400rpmで2分間処理し、チーズ水分率50%前後まで脱水した。乾燥は高周波乾燥機にて2時間処理し、チーズ水分率3〜5%まで乾燥した。調整は温度25℃、湿度65%RHの環境下に2昼夜放置し、チーズ水分率10〜12%まで調湿した。
(染色処方)
C.I.Reactive Blue27 1%omf
硫酸ナトリウム50g/L
炭酸ナトリウム15g/L
(染色、乾燥、調湿条件)
染液温度20℃より1℃/分にて60℃まで昇温し、60℃で硫酸ナトリウムを10分毎に3分割して添加し、更にその後、炭酸ナトリウムを10分毎に3分割して添加した後、同温度にて30分間染色し、中和、水洗、オイリングして染色を完了した。尚、染液の通液方向の時間配分は内層から外層が2、外層から内層が1の変換方式とした。脱水は遠心脱水機にて回転数400rpmで2分間処理し、チーズ水分率50%前後まで脱水した。乾燥は高周波乾燥機にて2時間処理し、チーズ水分率3〜5%まで乾燥した。調整は温度25℃、湿度65%RHの環境下に2昼夜放置し、チーズ水分率10〜12%まで調湿した。
上記方法にて得られた、染色されたチーズパッケージを織物の経糸及び緯糸に用いた際の、評価結果を表1に示す。表1から明らかなよう、本発明のL1/L0が0.2〜0.4、テーパー角度θ≧20°、巻き密度0.4〜0.6g/cm3の該チーズパッケージを用いることで、整経、製織工程では糸条の解舒切断が少なく、かつ、得られた織物の染糸品位も良好になることがわかる。
本発明の染色されたチーズパッケージは、裏地やアウター等の先染め織物、セーター等の先染め編物と幅広い分野に使用することが出来る。
1 撚糸張力
2 巻き取り張力
3 フィードローラー
4 巻き取り綾角度
5 巻き取りアーム
6 接圧
7 反作用方向の力
8 カウンターウエイト
9 チーズ
10 巻き取り用ドラム面
11 固定フレーム
12 マグネット
13 カウンターウエイト荷重
14 トラバースガイド
2 巻き取り張力
3 フィードローラー
4 巻き取り綾角度
5 巻き取りアーム
6 接圧
7 反作用方向の力
8 カウンターウエイト
9 チーズ
10 巻き取り用ドラム面
11 固定フレーム
12 マグネット
13 カウンターウエイト荷重
14 トラバースガイド
Claims (1)
- 人造セルロース系繊維からなる、染色されたチーズパッケージであって、該チーズパッケージの側面長さ(L0)と端面長さ(L1)との比、L1/L0が0.2〜0.4、テーパー角度θ≧20°、巻き密度が0.4〜0.6g/cm3であることを特徴とする、染色されたチーズパッケージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004369509A JP2006176901A (ja) | 2004-12-21 | 2004-12-21 | 染色されたチーズパッケージ |
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JP2004369509A JP2006176901A (ja) | 2004-12-21 | 2004-12-21 | 染色されたチーズパッケージ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006176901A true JP2006176901A (ja) | 2006-07-06 |
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JP2004369509A Withdrawn JP2006176901A (ja) | 2004-12-21 | 2004-12-21 | 染色されたチーズパッケージ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009235634A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Toray Ind Inc | 液晶ポリエステル繊維の製造方法 |
JP6400868B1 (ja) * | 2018-02-14 | 2018-10-03 | 尾池工業株式会社 | ラメ糸及びその製造方法 |
-
2004
- 2004-12-21 JP JP2004369509A patent/JP2006176901A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
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JP6400868B1 (ja) * | 2018-02-14 | 2018-10-03 | 尾池工業株式会社 | ラメ糸及びその製造方法 |
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