JP3350474B2 - 織 物 - Google Patents

織 物

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JP3350474B2
JP3350474B2 JP09219099A JP9219099A JP3350474B2 JP 3350474 B2 JP3350474 B2 JP 3350474B2 JP 09219099 A JP09219099 A JP 09219099A JP 9219099 A JP9219099 A JP 9219099A JP 3350474 B2 JP3350474 B2 JP 3350474B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無糊の経糸を用いた
織物に関し、さらに詳しくは弾性繊維と非弾性繊維を合
撚した糸条を無糊で経糸に用いた織物に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のストレッチ布帛の流行に伴い、弾
性繊維を使った織物が市場に出回るようになってきた。
経糸に弾性繊維を含んだ織物をつくる場合、一般には弾
性繊維と非弾性繊維を複合させたカバリング糸をサイジ
ング工程に供して糊剤をつけた状態の糸条を経糸として
使っている。このサイジング工程は経糸に糊膜をつけ表
面を平滑にすることで製織工程での筬や綜絖等による耐
摩耗性向上等を目的にしているが、サイジング工程では
経糸につけた液状の糊を乾燥させるために熱風中を通過
させたり、高温シリンダーに接触させたりしている。こ
のときの乾燥時の熱によって弾性繊維の特性が変わって
しまい、所望の織物ができないといった問題がある。
【0003】通常、糊剤のついた経糸で構成された生機
は、染色加工時の精練工程で精練槽につけて糊落しを行
い、その後に乾燥させる必要がある。経糸に弾性繊維を
含んでいる場合、この乾燥時の熱によって弾性繊維は熱
セットされてしまい、その後にストレッチ率を決めるた
めの熱セットが効かないといった問題や、乾燥斑により
織物中の水分にばらつきが生じて織物幅方向や織物長手
方向に均一なストレッチ率を設定することが困難である
といった問題も生じている。また、糊の付いたまま生機
を熱セットすると糊が糸に固着してその後に取りづらい
ということや、生機に付着した糊の中には、糊剤をはじ
め糊液自体に含まれる油分や水分、さらには弾性繊維や
非弾性繊維に付着している油剤が、生機セット時の熱に
よって蒸発し、機械の乾燥域からは多量の白煙が発生
し、乾燥効率が低下して乾燥不良や乾燥斑を発生させた
り、作業環境を悪化させるといった問題もある。よっ
て、糊の付いていない状態での生機セットが強く望まれ
ていた。
【0004】経糸を無糊で用いることは、例えば特開平
1−260037や特開平7−268743に開示され
ている。ここでは、非弾性繊維は紡績糸であり、弾性繊
維と紡績糸のカバリング糸や合撚糸は、無糊で使用して
も集束性が良いために毛羽発生は多くなく、毛羽が多く
発生しても風綿となって飛散し、製織性を大きく阻害す
ることなく織物は生産できるが、紡績糸使いの織物は毛
羽による膨らみがあって、地厚で滑りのない織物しかで
きない問題がある。そこで、フィラメント繊維使いの滑
らかな風合いのプレーンな織物が望まれているが、非弾
性繊維としてフィラメント繊維を使用する場合、フィラ
メント繊維の毛羽発生によって経糸開口が阻害され製織
性が著しく低下する問題があり、さらに弾性繊維の被覆
性がわるいために製織時に筬や綜絖との擦れによって弾
性繊維が切断したり、あるいは織物にした後も弾性繊維
が織物表面に出てぎらついたりして商品価値のないもの
にしかならなかった。
【0005】よって、弾性繊維を含んだ伸縮性の糸条を
無糊の状態で経糸として使った生機は、糊付け工程を省
略でき、かつ染色加工工程でも精練工程が省略できて織
物のストレッチ特性を精度よくコントロールできるの
で、非弾性繊維としてフィラメント繊維を使った生機の
開発が強く望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記の課
題について種々検討し、弾性繊維とマルチフィラメント
繊維を合撚し、さらにそのときの撚係数、弾性繊維のド
ラフト後のデニールとマルチフィラメント繊維のデニー
ル及び単糸デニールを特定の関係で規定することによ
り、無糊で製織できる高品質の生機となる糸条が得られ
ることを見出した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、弾
性繊維と非弾性繊維を引き揃えて撚係数5000〜30
000で合撚した糸条を無糊でまたは1%owf以下
の薄糊を付して、経糸に用いた織物であって、該合撚糸
条を構成する非弾性繊維がマルチフィラメント繊維であ
り、かつその単糸デニール(A)が、下記式を満足する
ことを特徴とする織物である。
【0008】(A)≦(B/C) (B);マルチフィラメント繊維のトータルデニール (C);弾性繊維のドラフト後のデニール 以下、本発明の構成要件を詳述する。本発明の経糸を構
成する弾性繊維とは、ポリウレタン系、ポリエーテルエ
ステル系等の弾性繊維が使用可能であり、通常のポリウ
レタン系弾性繊維で例えば乾式紡糸又は溶融紡糸したも
のが使用でき、ポリマーや紡糸方法は特に限定されな
い、デニールは15〜480デニールのものが好まし
く、15〜70デニールのものが特に好ましい。破断伸
度は400%〜1000%のもので伸縮性に優れ、染色
加工時のプレセット工程の通常処理温度190℃近辺で
伸縮性を損なわないことが好ましい。
【0009】本発明における非弾性繊維を構成するマル
チフィラメント繊維は、公知の繊維種や形態の繊維を利
用することができる。例えば、キュプラ、ビスコースレ
ーヨンといった再生セルロース繊維、絹等のフィラメン
ト形態を有する天然繊維、アセテート、ポリエステル、
ナイロン等の合成繊維等の各種繊維が挙げられる。ま
た、丸断面や異型断面、原糸、未延伸糸(POYを含
む)、高速紡糸糸条(例えばスピンテイクアップやスピ
ンドローテイクアップ)、太細糸、意匠糸、仮撚糸等の
捲縮加工糸等があり、これら繊維種や形態を一種以上組
み合わせた複合糸(混紡、交絡、交撚、複合仮撚、流体
噴射加工等公知の複合手段を利用)でもよく、希望に応
じて選定すればよい。さらに、マルチフィラメント繊維
として、先染め糸等を用いて染色の必要のない糸条を用
いることも有効であるが、ストレッチ特性を出すための
リラックス工程は通した方がよい。
【0010】
【0011】本発明におけるマルチフィラメント繊維の
単糸デニール(A)は、マルチフィラメント繊維のトー
タルデニール(B)を弾性繊維のドラフト後のデニール
(C)で除した数値以下であることが必要である。すな
わち、(A)≦(B/C)の式を満足することが必要で
ある。マルチフィラメント繊維の単糸デニールAがB/
Cよりも大きい場合は、製織性がわるくなり、かつ弾性
繊維が織物の表面に出る目ムキ欠点が生じやすくなって
織物品位を低下させることになる。また、マルチフィラ
メント繊維の単糸デニール(A)は、マルチフィラメン
ト繊維のデニールを弾性繊維のドラフト後のデニールで
除した数値(B/C)の0.05〜0.5の範囲にある
ことが、弾性繊維のマルチフィラメント繊維による被覆
性が良くなって製織性が向上するので好ましく、このと
きは、引き揃え時の交絡が良く入りやすく、織物にした
ときに目ムキ欠点がでないことや風合いがソフトであ
り、ストレッチ特性も優れることにもなる。また、マル
チフィラメント繊維が仮撚加工等によって捲縮のついた
糸の場合にも弾性繊維の被覆性が良くなって製織性が向
上することになる。
【0012】なお、弾性繊維のドラフト後のデニール
は、弾性繊維のデニールをドラフトで除した数値で求め
られるが、合撚した糸条から、または織物を構成してい
る合撚糸条から、弾性繊維を抜き出して求めることもで
きる。即ち、一定長の合撚糸条を取り出して検撚器等の
手段を用いて撚りを戻し、弾性繊維とマルチフィラメン
ト繊維を分離し、弾性繊維の重量を測定することによっ
て求めることができる。
【0013】本発明における合撚糸条とは、ドラフトを
かけた弾性繊維とマルチフィラメント繊維を引き揃えて
合撚した糸条をいう。ここで、弾性繊維とマルチフィラ
メント繊維の両者を引き揃えて空気交絡処理を行い、次
いで合撚することが好ましい。尚、弾性繊維とマルチフ
ィラメント繊維の両者を引き揃えて空気交絡する工程と
合撚する工程は各々の工程で実施しても良く、また一工
程、例えば一つの機械上で弾性繊維とマルチフィラメン
ト繊維を引き揃えて交絡した後に連続的して合撚しても
良い。空気交絡と合撚の工程が別々の場合には弾性繊維
とマルチフィランメント繊維の両者を引き揃えて空気交
絡を施した糸条をパーンやチーズ形態に巻き取り、次い
でダブルツイツター等の撚糸機で撚糸すれば良い。この
パーンやチーズ形態に巻き取る前に300T/m程度ま
での甘撚をかけて巻き取っても良く、さらに弾性繊維と
マルチフィラメント繊維の絡みが良好な場合やマルチフ
ィラメント繊維が弱い糸の場合には空気交絡を施さずに
300T/m程度までの甘撚だけを施して巻き取っても
良く、空気交絡を施さずに単に引き揃えるだけの状態で
巻き取っても良い。尚、空気交絡装置を付ける場合には
弾性繊維とマルチフィラメント繊維を引き揃える工程に
取り付ければ良く、一般にはリワインダーや合撚機に取
り付け、両者を引き揃えた直後に空気交絡装置を通過さ
せ、弾性繊維とマルチフィラメント繊維に交絡点を付与
する。尚、弾性繊維とマルチフィラメント繊維の交絡
は、マルチフィラメント繊維を構成するフィラメント本
数が多い場合や仮撚り加工等によって捲縮を与えた糸の
場合に、交絡状態は良くなり、また低い空気圧でも交絡
を付けられる。さらに、マルチフィラメント繊維が毛羽
立ちやすい糸やフィラメント数が多い場合には、300
T/m程度までの甘撚を付与して後、弾性繊維との交絡
処理を施しても良い。
【0014】上記空気交絡装置は、例えばトルネル状の
一方あるいは数カ所から圧縮空気がトンネル内に噴射さ
れ、糸が開繊、交絡することで弾性繊維とマルチフィラ
メント繊維に交絡点が形成されるようにしたもので、イ
ンターレーサーノズル、エンタングルノズル等の名称で
呼ばれているものである。この空気交絡装置は、阿波ス
ピンドル社、東レ・プレシジョン社、京セラ社等からで
ているものである。これらの交絡装置に供給する圧縮空
気の圧力は、糸種や巻取速度等によって変更する必要が
あるが、通常0.3〜5.0kg/cm2 G、好ましく
は0.5〜3.0kg/cm2 Gがよく、マルチフィラ
メント繊維に毛羽等のダメージを与えることのない低圧
ほどよいが、交絡が適切に付与される圧力に設定する必
要がある。また、巻取速度が遅い場合には圧縮空気の圧
力は低くすればよく、巻取速度が早い場合には同圧力を
高くすればよい。尚、巻取速度は、糸を巻き取る機械の
タイプにもより、甘撚を入れながら巻き取るタイプで
は、10〜500m/min、無撚のまま巻き取るタイ
プでは100〜800m/minの巻取速度が一般に用
いられている。さらに、マルチフィラメント繊維のフィ
ラメント数が多い糸や伸度の大きい糸ほど、圧縮空気の
圧力を低くして交絡させることができる。
【0015】弾性繊維とマルチフィラメント繊維の交絡
数は次工程での工程性能に関わってくるので、交絡数は
多いほど次工程の性能は良くなる反面、交絡数があまり
に多かったり、交絡強度が強かったりすると糸が固く締
まり過ぎたり、交絡部分と非交絡部分の集束度合いの差
が布帛上にイラツキと称する欠点や色目が異なる斑欠点
になったりするので、ある適切な範囲が存在する。すな
わち、交絡数は10個/m〜100個/mの範囲がよ
く、30個/m〜60個/mの範囲がより好ましい。交
絡数が10個/mよりも少ない場合は、弾性繊維とマル
チフィラメント繊維が離れている長さが長くなるので、
例えばダブルツイスターでの施撚時、トップガイドに入
る弾性繊維とマルチフィラメント繊維の両者が別々に入
り、片方がもう一方を追い越してしまい糸切れの原因と
なることや布帛にしてからの繰り返し伸縮において弾性
繊維とマルチフィラメント繊維間にズレが生じる原因に
もなる。しかし、交絡数を多くするためにインターレー
サーでの圧縮空気圧力を高く設定しすぎると、マルチフ
ィラメント繊維の毛羽が生じたり、あるいは弾性繊維に
伸長斑を生じさせたりすることもあるので、交絡数は多
くても100個/m以下であることが糸品質上よく、ま
たこれ以上多くしても次工程での性能はほとんど変わり
なく、交絡数を多くするためには圧縮空気を多く使うた
めにコスト面からも100個/mを超えて多くする必要
はない。
【0016】なお、上記の交絡数はUSP298599
5に記載されている測定方法に準拠して得た値であり、
試料長約1mの交絡点下端にトータルデニール×0.2
gの荷重を吊して試料を垂下し、試料上方の糸束中央部
に直径約0.7mmのクロムメッキを施したフックを挿
入して虫ピンなどで支えながら挿入位置より上方の交絡
部で止められるまで一旦静かに上昇させ、その位置から
下方の交絡部で止められるまで静かに下降させて、その
下降長Lcmを測定する。これを繰り返し、50回測定
し、下降長Lの平均長L’を算出して、100/L’に
代入することによって得られた値である。なお、フック
の下降速度は1cm/secである。
【0017】弾性繊維のドラフトは一般には1〜4倍が
かけられる。ここでのドラフトというのは弾性繊維のチ
ーズ(巻糸体)周上の糸を周上の長さに対して1〜4倍
に伸ばす倍率をいい、通常弾性繊維の送り速度を弾性繊
維とマルチフィラメント繊維の合糸の巻取速度よりも送
らせることで弾性繊維を引っ張り、ドラフトをかけてい
る。弾性繊維にドラフトをかける装置は弾性繊維を巻い
たチーズを同速度で回転する2本ローラ間の上に置いて
弾性繊維を引き出す(転がし取りタイプ)方式でも良
く、クレードルに弾性繊維のチーズを取り付け、回転す
るローラにバネや重り等で弾性繊維のチーズを押しつけ
て弾性繊維を引き出す方式でも良いが、弾性繊維を10
0m/min以上に高速解舒する場合は後者の方が好ま
しい。尚、本発明に記載の弾性繊維のデニールはドラフ
トを掛ける前のデニールを表している。
【0018】本発明の合撚糸条の撚数は撚係数で500
0以上、30000以下であることが必要で、7000
以上15000以下がより好ましい。撚係数が5000
よりも小さい場合には、弾性繊維とマルチフィラメント
繊維の抱合力が弱く、繰り返し伸長時に両者がずれやす
いことや、マルチフィラメント繊維による弾性繊維の被
覆性がよくないために弾性繊維が布帛の表面に出る目ム
キ欠点が生じやすくなる。また、合撚糸条の集束性がわ
るいために、製織時に筬や綜絖等によって擦られて合撚
糸条に毛羽が発生したりして製織性を低下させやすくな
る。次に、撚係数が30000を超える場合は、撚数が
多くなり過ぎて二重撚や撚溜まりになって糸切れ等の欠
点発生が出やすくなり、ストレッチ特性も発現しにくく
なる。さらには、撚トルクが大きくなるので取り扱いが
困難になり、無糊という条件の本発明の合撚糸条を得る
ことは困難である。なお、撚係数とは合糸のデニールの
平方根に1m当たりの合撚数を乗じた数値であり、例え
ば、弾性繊維20デニールをドラフト3.0倍で引っ張
っり、マルチフィラメント繊維75デニールと合撚した
糸についての合糸のデニールは20/3.0+75=8
1.666…となり、81.7デニールとなる。
【0019】本発明における合撚糸条のデニールは特に
限定されるものではないが、取り扱い性からは30〜5
00デニールが好ましく、特に50〜350デニールが
より好ましい。また、合撚糸条の弾性繊維とマルチフィ
ラメント繊維の各々のデニールについても特に限定され
るものではないが、弾性繊維はドラフトをかける前のデ
ニールで15〜70デニール、マルチフィラメント繊維
は20〜500デニールが実用的である。また、合撚糸
条中の弾性繊維の混率は、弾性繊維にドラフトをかけた
後のデニールで換算して1〜30%が好ましく、3〜2
0%がより好ましい。例えば、弾性繊維20デニールを
ドラフト3.0倍で引っ張り、マルチフィラメント繊維
75デニールと合撚した糸についての弾性繊維の混率は
(20/3.0)/(20/3.0+75)=0.08
1…となり、約8%となる。尚、弾性繊維のフィラメン
ト数は特に限定されない。
【0020】本発明において、弾性繊維とマルチフィラ
メント繊維を合撚する手段としては、通常よく使われる
撚糸機を用いればよく、例えばダブルツイスター、イタ
リー式撚糸機、リング撚糸機、合撚機等の機械がある。
尚、合撚糸条の糸品質を安定化させるために、予め弾性
繊維とマルチフィラメント繊維の両者を低撚数(20〜
300T/m)で合撚並びに複合仮撚等の手段で引き揃
えることを単独又は組み合わせ、次いで合撚しても良
い。
【0021】本発明の合撚糸条は、無糊の状態で経糸に
使用されるが、撚係数の大きい場合や撚トルクがでて取
り扱いが困難な場合には合撚糸条のトルクを一時的に押
さえる撚止めセットを行っても良い。ちなみに、目安と
しては撚係数が14000未満では撚止めセットは必要
なく、それ以上であれば簡単な撚止めセットを施しても
良いが、出来るだけ撚止めセットはしない方が好まし
い。また、整経時に簡単なオイリングやワキシングによ
って糸に平滑性を与えることもあるが、出来るだけ使用
しない方が好ましい。
【0022】本発明において、合撚糸条は無糊で経糸に
使うが、ここでの無糊とは糊剤や油剤を全く使用しない
場合から、糊剤は使用しないが油剤やワックス剤を付け
る場合も含み、また、1%owf程度までの薄糊を付け
てもよく、サイジング工程の乾燥温度を高くすることな
く付けられる程度や染色工程の生機セット後の工程に影
響のない程度であれば使用しても良い。
【0023】本発明において、弾性繊維並びにマルチフ
ィラメント繊維のデニールを測定する手段のうちマルチ
フィラメント繊維についてはJIS−L−1013(1
981)に従う。また、弾性繊維については標準状態の
雰囲気中で無荷重の状態で弾性繊維をぶら下げてその糸
長(L:単位m)を測り、その重量(W:単位g)を測
定することでデニール(D)をD=(W/L)×900
0から算出でき、これを30回行ってその平均値をデニ
ールとしている。尚、弾性繊維のデニール測定の際、糸
長Lの長さは特に限定されないが精度良く数値を求める
ためには弾性繊維の自重効果による伸びが影響されない
程度の長さが好ましく、例えば20デニール〜40デニ
ール程度のものは糸長Lは1m前後の長さが好ましい。
【0024】本発明において、織物は弾性繊維とマルチ
フィラメント繊維の合撚糸条を経糸のみに用いてもよ
く、または経糸と緯糸の両方に用いてもよい。また、織
物のストレッチ機能を調整するためや織物表面に変化を
付けるために、経糸や緯糸に本発明の合撚糸条と他の糸
条を一本交互や数本交互、あるいは複数の糸と組み合わ
せてもよい。また、本発明の合撚糸条を他のマルチフィ
ラメントや紡績糸と交撚してもよく、また仮撚り加工な
どの後加工を施してもよい。さらに、織物の種類は、特
に限定されるものではなく、平組織、綾組織、朱子組
織、さらにはこれらの組織を組み合わせた組織であって
もよい。織物の経糸及び緯糸の密度としては、経糸繊度
30〜400デニールの場合、経糸密度は30〜350
本/吋、緯糸繊度30〜400デニールの場合、緯糸密
度は30〜250本/吋の範囲で、織物組織、用途に応
じて設定すればよい。次に、織物製織用の織機は特に限
定されるものではなく、エアージェットルーム、ウォー
タージェットルーム、レピアルーム、グリッパールー
ム、有杼織機などを用いて生産することができる。ま
た、これら織機において、経糸ビームと綜絖の間に経糸
にワックス剤等が付くような機構を織機に設けて経糸の
摩耗を減らして毛羽発生を抑え、製織性を高めても良
い。
【0025】本発明において、織物に適度のハリコシを
付与するには、弾性繊維とマルチフィラメント繊維との
合撚の撚数を多くすればよく、これは合撚によって両者
をお互いに絡める力が作用するためである。また、マル
チフィラメント繊維のデニールを一定と考えた場合には
弾性繊維のデニールを太いものにすることでも布帛のハ
リコシを強めることができる。また、織物において、そ
のストレッチ力を強めるためには弾性繊維のデニールを
大きいものにすることや弾性繊維のドラフトを大きくす
ればよく、また織物の密度を密にしてもよい。同様に、
ソフトストレッチ力を得るためには弾性繊維のデニー
ル、ドラフトを小さいものにし、密度を粗くすればよ
い。以下、実施例にて本発明を説明する。
【0026】
【発明の実施の形態】実施例におけるストレッチ特性、
織物品質、製織性の評価方法は下記の通りである。 (1)織物品質(目ムキ) 織物を水平な台上に置き、織物の目ムキの程度を5段階
に分け、官能評価により、目ムキの全くない良好な織物
を○(5点)、やや目ムキが見えるがほとんど気になら
ない織物を○〜△(4点)、目ムキが少し見える織物を
△(3点)、目ムキが見える織物を△〜×(2点)、目
ムキが見えて目ムキが気になる織物を×(1点)とし、
5段階の点数を付けた。評価は5人でランク付けしてそ
の平均値で表した。評価が3〜5点の範囲内は目ムキの
ない良好な織物とする。 (2)ストレッチ特性 織物のストレッチ特性は、JIS−L−1080(19
78)、B法(定荷重法)に従い測定し、伸長率の項目
をストレッチ特性として表した。
【0027】尚、測定箇所は織物の中央部について10
m毎に10ヶ所でサンプル採取し、経方向および緯方向
のストレッチ特性を求めた。各測定箇所毎の平均値の最
大値と最小値の差を伸長率のバラツキと見なし、差が1
0%を越えるものを伸長率バラツキが大きく問題ありと
する。 (3)製織性 各々の合撚糸条を経糸準備し、エアージェットルームで
製織する際の経糸因による停台回数を記した。停台回数
が500m当たり10回以上ある場合を製織性に問題あ
りとする。まず、撚係数を検討するために以下の実施例
と比較例を検討した。
【0028】
【実施例】〔実施例1〕弾性繊維としてポリウレタン系
弾性繊維(旭化成工業社製商品名ロイカ)20dとマル
チフィラメント繊維として再生セルロースマルチフィラ
メント繊維(旭化成工業社製商品名ベンベルグ)75d
(デニール)/45f(単糸デニール(A)は1.6
7)を用い、弾性繊維を3.0倍に伸長しつつ(弾性繊
維のドラフトは3.0となる)、500m/minの巻
取速度でパーンワインダー(村田機械社製303IIタイ
プ)を用いて引き揃えて空気交絡処理を施した。次い
で、撚係数9040(機械上の設定撚数1000T/
m)で、撚方向Zの合撚糸条を作成した。空気交絡には
インタレーサーノズル(東レプレシジョン社製タイプP
C−220)、空気圧;2.0kg/cm2 Gの条件で
行った。また、合撚はダブルツイスター(村田機械社製
310Fタイプ)を用い、スピンドル回転数10000
rpmで行った。なお、マルチフィラメント繊維のトー
タルデニールをドラフトをかけた後の弾性繊維のデニー
ルで除した値(B/C)は75/(20/3)=11.
25であった。
【0029】上記で得られた合撚糸条はビリ止めのため
のセットをすることなく、かつ無糊の状態で、部分整経
機(カキノキ社製タイプHB−M)を使って巻取速度1
40m/minで長さ530mを整経して経糸準備を行
い、経密度(織機上の設定密度)97本/吋、通し幅1
45cmでエアージェットルーム(津田駒工業社製タイ
プZA200)の経糸として仕掛けた。緯糸についても
経糸と同じ合撚糸条を用い、緯密度(緯糸打ち込み密
度)95本/吋で平織物を500rpmの織機回転数で
500m製織した。次に、得られた生機を、生機セット
−染色−乾燥−仕上げの一連の処理を行い、最終仕上げ
幅107cmに設定した。 〔実施例2〕実施例1において、弾性繊維と再生セルロ
ースマルチフィラメント繊維の撚係数を5420(設定
撚数600T/m)とした以外は、実施例1と同様にし
た。 〔実施例3〕実施例1において、弾性繊維と再生セルロ
ースマルチフィラメント繊維の撚係数を27120(設
定撚数3000T/m)とし、真空スチームセッター
(日空工業社製タイプSBR−1)を使って80℃×2
0分撚止めセットを2回行った以外は実施例1と同様に
した。
【0030】〔比較例1〕実施例1において、弾性繊維
と再生セルロースマルチフィラメント繊維の撚係数を4
070(設定撚数450T/m)とした以外は、実施例
1と同様にした。 〔比較例2〕実施例1において、弾性繊維と再生セルロ
ースマルチフィラメント繊維の撚係数を31640(設
定撚数3500T/m)とし、実施例3記載の撚止めセ
ットを行った以外は、実施例1と同様にした。
【0031】〔比較例3〕実施例1と同様にして得た合
撚糸条に糊を付けた以外は、実施例1と同様にした。な
お、糊付けは、サイザー(河本製機社製タイプKFW)
を用い、糊剤はマルトサイズP138(竹内豊商店
製)、パラレルAB41(三洋化成工業社製)を用い、
糊濃度10%、巻き取り速度80m/min、乾燥温度
120℃、乾燥シリンダー温度110℃の条件で、糊剤
付着量4.5%owfの合撚糸条を得た。経糸ビームへ
の巻き返しは、ビーマー(津田駒工業社製タイプKB−
20)を用い、プレビームを7本引き揃えて経糸ビーム
を得た。尚、比較例3で得られた生機は、常法に従い、
精練リラックス−幅出しセット−染色−乾燥−仕上げの
一連の処理を行い、最終仕上げ幅107cmに設定し
た。
【0032】〔実施例4〕実施例1において、マルチフ
ィラメント繊維としてポリエチレンテレフタレート繊維
(旭化成工業社製)75d/36fの加工糸(1ヒータ
仮撚糸、Z方向仮撚)を用い、インターレーサーノズル
圧力を1.0kg/cm2 Gとした以外は、実施例1と
同様にした。続いて、マルチフィラメント繊維の単糸デ
ニールを検討するために以下の実施例と比較例を検討し
た。
【0033】〔実施例5〕実施例1において、マルチフ
ィラメント繊維としてポリエチレンテレフタレート繊維
(旭化成工業社製)75d/12f(単糸デニール
(A)は6.25)を用い、空気交絡用のインターレー
スノズルの空気圧を3.0kg/cm2 Gとした以外
は、実施例1と同様にした。撚数は、1000T/m
(Z)と設定して撚糸した。尚、マルチフィラメント繊
維のデニールをドラフトをかけた後の弾性繊維のデニー
ルで除した数値(B/C)は、75/(20/3)=1
1.25となる。
【0034】〔比較例4〕実施例1において、弾性繊維
としてポリウレタン系弾性繊維(旭化成工業社製商品名
ロイカ)40d/4fを用い、マルチフィラメント繊維
としてポリエチレンテレフタレート繊維(旭化成工業社
製)75d/12f(単糸デニール(A)は6.25)
を用い、インターレーサーノズル圧力を3.0kg/c
2 Gとした以外は、実施例1と同様に評価した。撚数
は、1000T/m(Z)と設定して撚糸した。尚、マ
ルチフィラメント繊維のトータルデニールをドラフトを
かけた後の弾性繊維のデニールで除した数値(B/C)
は、75/(40/3)=5.625となる。
【0035】〔実施例6〕実施例1において、弾性繊維
としてポリウレタン系弾性繊維(旭化成工業社製商品名
ロイカ)70d/8fを用い、マルチフィラメント繊維
としてポリエチレンテレフタレート繊維(旭化成工業社
製)75d/36f(単糸デニール(A)は2.08)
を用い、インターレーサーノズル圧力を3.0kg/c
2 G、弾性繊維のドラフトを2.0とした以外は、実
施例1と同様にした。撚数は、1000T/m(Z)と
設定して撚糸した。尚、マルチフィラメント繊維のトー
タルデニールをドラフトをかけた後の弾性繊維のデニー
ルで除した数値(B/C)は、75/(70/2)=
2.14となる。
【0036】〔比較例5〕実施例1において、弾性繊維
としてポリウレタン系弾性繊維(旭化成工業社製商品名
ロイカ)70d/8fを用い、マルチフィラメント繊維
としてポリエチレンテレフタレート繊維(旭化成工業社
製)75d/24f(単糸デニール(A)は3.12
5)を用い、インターレーサーノズル圧力を3.0kg
/cm2 G、弾性繊維のドラフトを2.5とした以外
は、実施例1と同様にした。撚数は、1000T/m
(Z)と設定して撚糸した。尚、マルチフィラメント繊
維のトータルデニールをドラフトをかけた後の弾性繊維
のデニールで除した数値(B/C)は、75/(70/
2.5)=2.68となる。
【0037】
【表1】
【0038】表1には、織物品質として、目ムキと節欠
点の評価結果を表す。また、ストレッチ特性は、各条件
の織物を10ヶ所、各測定箇所では3回の伸長率を測定
し、計30点測定した。表中の伸長率は30回の測定の
平均値を示したもの、最大値−最小値は10ヶ所の測定
箇所の平均値の最大値と最小値の差を表したものであ
る。製織性については、各条件の織物を500m製織し
たときの経糸因停台回数(経糸原因による停止台回数)
を示す。なお、表中の*印は、その値が合格を外れてい
ること、または問題のあることを示す。上表の結果か
ら、本発明の合撚糸条を経糸に用いた織物、織物品質、
ストレッチ特性のいずれも優れ、また製織性についても
経糸因停台回数が少なく、良好なことがわかる。
【0039】
【発明の効果】本発明の織物によれば、無糊でも製織性
に優れ、織物は均一なストレッチ機能があり、かつ目ム
キのない良好な品質の織物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 15/08 D02G 3/32 D03D 15/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性繊維と非弾性繊維を引き揃えて撚係
    数5000〜30000で合撚した糸条を無糊でまた
    は1%owf以下の薄糊を付して、経糸に用いた織物で
    あって、該合撚糸条を構成する非弾性繊維がマルチフィ
    ラメント繊維であり、かつその単糸デニール(A)が、
    下記式を満足することを特徴とする織物。 (A)≦(B/C) (B);マルチフィラメント繊維のトータルデニール (C);弾性繊維のドラフト後のデニール
  2. 【請求項2】 前記撚係数が7000〜15000でか
    つ(A)=0.05×(B/C)〜0.5×(B/C)
    である請求項1記載の織物。
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