JP2829060B2 - 複合紡績糸及びその製造方法 - Google Patents

複合紡績糸及びその製造方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は短繊維紡績糸に於て、連続繊維糸条と2つの
羊毛繊維束から成る複合紡績糸およびその製造方法に関
するものである。
〔従来の技術〕
従来から精紡機を用いて連続繊維糸条と2つの短繊維
束を複合させる紡績方法としては、国際羊毛事務局から
出されている商標品“サイロフィル”の紡績方法が挙げ
られる。
該紡績方法は梳毛精紡機で精紡作業と撚糸作業との2
作業を同時に行なう紡績方法であるが、この方法に用い
られる連続繊維糸条は通常の紡糸・延伸工程を得た連続
繊維糸条が用いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この様な通常の紡糸・延伸工程を得た
ポリエステル連続繊維糸条を芯糸として作られた羊毛繊
維との複合紡績糸条は芯糸にポリエステル連続繊維糸条
を用いたことで紡績糸の強力は高くなったものの、この
複合紡績糸を経糸に用いて織物を製織すると、製織での
筬打時に毛羽立つという問題があり、この問題は複合紡
績糸をチーズ染色して織る先染織物に於て、さらに毛羽
立ちが多く、製織効率が悪いという問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、従来技術の問題を解決すべく鋭意検討
を行った結果、羊毛と複合化するポリエステル連続繊維
糸条に強度3g/d以上、伸度35〜60%、ヤング率70〜110g
/d、沸水収縮率4%以下のポリエステル連続繊維糸条を
用いることにより解決できることを見い出し、本願発明
に至った。以下に本発明に係る複合紡績糸及び、その製
造方法について詳細に説明する。
本願発明の複合紡績糸に用いられるポリエステル連続
繊維糸条の強度は羊毛の低強力性、特に細番手紡績糸の
強力を高めるためにできるだけ高い強度が好ましいが、
3g/d以上あれば充分複合紡績糸の強度UP効果が発揮され
る。伸度については、伸度が35%より小さくなると羊毛
と複合されたとき、複合紡績糸の糸長方向において、ポ
リエステル連続繊維糸条が芯糸となり、その周囲に2つ
の羊毛繊維束が実撚状で捲回した構造(鞘芯構造)の発
生が多くなり、この鞘芯構造部の比率が多くなると、製
織工程での筬、綜絖によるシゴキで羊毛繊維がズレて、
いわゆるヌードが発生し切糸、織物品位低下の原因にな
る、一方伸度が60%をこえると、羊毛粗糸とポリエステ
ル連続繊維が交撚される時、ポリエステル連続繊維糸条
が複合紡績糸の外周に表われるため、複合紡績糸の糸長
方向において、1つの羊毛繊維束が実撚状で捲回して芯
部を構成し、該芯部にポリエステル連続糸条と他方の羊
毛繊維束が芯部の羊毛繊維の外周に捲回した構造(二層
構造)の発生比率が高くなり、ポリエステル連続繊維糸
条が複合紡績糸の糸条表面に多く現われるので風合が悪
くなり、またポリエステル連続繊維糸条が不均一に伸ば
されて複合紡績糸の繊度斑が発生するので好ましくな
い。
次にヤング率についてはヤング率が70g/dより小さい
と、精紡工程、製織工程等の後工程でポリエステル連続
繊維糸条が伸ばされ易く複合紡績糸の繊度斑が大きくな
ったり、製織時に経糸張力バラツキが発生して、織物品
位が悪くなるという問題が発生する。また、得られる複
合紡績糸は糸長方向に前述の二層構造の発生が多くな
り、色の不均一さによる織物の経筋、イラツキが発生す
るので好ましくない。一方、ヤング率が110g/dをこえる
と、複合紡績糸の糸長方向に、前述の鞘芯構造の比率が
多くなり、製織時に綜絖、筬によるシゴキにより羊毛繊
維がズレていわゆるヌード発生となり、切糸、織物品位
が悪くなる。これは、精紡工程での撚数すなわち撚係数
を120以上、好ましくは130以上に高くすることにより防
げるが、得られる布帛はシャリ感の強い風合を持った夏
物用服地となり、ソフトで柔軟な布帛を得るのが困難で
ある。
次にポリエステル連続繊維糸条の沸水収縮率は本願発
明の複合紡績糸をチーズ染色や、綛染色等を行い編織す
る先染織物に於て、沸水収縮率が4%をこえるとポリエ
ステル連続繊維糸条が染色工程で収縮し複合紡績糸の芯
部に入り、前述の二層構造の比率が高くなり、かつ、ポ
リエステル連続繊維糸条と、羊毛繊維束の糸長差が生
じ、製織等の後工程でヌードの発生となり、製織効率の
低下(切糸、毛羽立ち等)、織編物の品位が悪くなる等
の問題がある。
次にポリエステル連続繊維糸条の複屈折率が0.07より
小さい場合、もしくは0.13より大きい場合では羊毛との
混用染色でポリエステル繊維糸条と羊毛との同色性が悪
く、特に複屈折率が0.07より小さい場合では染色堅牢度
の問題があり、堅牢度及び同色性を満足するためには複
屈折率は0.07以上、0.13以下が好ましい。以上の通り、
本願発明の複合紡績糸は、従来にない糸構造となり、先
染、後染織物とも後工程性、織物品位、風合の良好なも
のが得られ、また従来技術では複合紡績糸の実撚数を多
くする必要があったが本願発明では実撚数が低くても後
工程でのトラブルが少く、従来シャリ感の強い素材であ
ったがソフトかつ柔軟な素材が得られる様になり、紳士
夏物衣料だけでなく、秋冬物や婦人衣料への用途拡大が
可能となった。
本願発明の複合紡績糸の好ましい構造として、第1図
に示すように複合紡績糸の糸長方向において、2つの羊
毛繊維束の内の1つの羊毛繊維束が実撚状で捲回して芯
部を構成し、該芯部の外周にポリエステル連続繊維糸条
と他方の羊毛繊維束が実撚状で捲回している二層構造部
(A),(A)′と、ポリエステル連続繊維糸条が芯部
を構成し、該芯部の外周に2つの羊毛繊維束が実撚状で
捲回した鞘芯構造部(C)と、2つの羊毛繊維束とポリ
エステル連続繊維糸条が実撚状で捲回した交撚糸部
(B)が、ランダムに形成された構造が挙げられる。
次に、本願発明に用いられるポリエステル連続繊維糸
条は、ポリマーを溶融し、紡糸口金より紡糸した後、加
熱域を経、次いで室温まで冷却後、6000〜8000m/分の高
速で引取ることにより得ることができる。
さらに本願発明に用いるポリエステル連続繊維糸条は
従来のポリエステル糸条に比べて低温で染色することが
でき、羊毛の如き、120以上の高温で染色すると脆化が
発生する素材に対し脆化がなく、風合も損ねず羊毛の特
性を充分残したものとなり、ソフトでガサツキがなく弾
力性のある布帛が得られる。
また、本願発明に用いるポリエステル連続繊維糸条に
仮撚加工等の嵩高加工を施した捲縮糸条を用いることに
より、得られる布帛の伸び特性は羊毛100%で構成され
たものに近いものとなり、風合もよりソフトになり好ま
しい。
本願発明に用いるポリエステル繊維糸条の最も好まし
い製造方法はポリマーを溶融し紡糸するに際し紡糸ヘッ
ドを305℃以上とし、孔配列が円周配列である紡糸口金
を用いて紡糸し、次いで50〜200℃に維持された保温筒
を経た後、室温まで冷却し、インターレーサーなどの交
絡装置を用い、交絡を付与後、6500〜7500m/分で引取こ
とにより得ることができる。
ポリエステル連続繊維糸条のデニールは羊毛との混率
をポリエステル20%以下、好ましくは15%以下となる様
に設定され、該ポリエステルの単糸デニールは3デニー
ル以下が好ましい。ポリエステル混率が20%以上になる
と、2つの羊毛繊維束とポリエステル連続繊維糸条が実
撚状で交撚した交撚糸部の発生量が多くなり、羊毛の風
合を損ねること及び、色の深みがなくなる等の問題があ
る。また、単糸デニールが3デニール以上になっても同
様に交撚糸部の発生が多くなり、得られる布帛の風合も
硬くなるので好ましくない。
次に、本願発明の複合紡績糸の製造方法を詳細に説明
する。
第2図は本発明の紡績方法を実施するための一例であ
る。
2本の羊毛粗糸R1,R2をリング精紡機のバツクローラ
1に供給し、該精紡機のドラフト域であるバックローラ
1とエプロンローラ2の間及びエプロンローラ2とフロ
ントローラ3の同一ドラフト域で該2本の粗糸を同時に
ドラフトし、2枚のフリースとしてフロントローラから
紡出させ、一方紡糸巻取速度6000m/分以上で紡糸された
ポリエステル連続繊維糸条(F)をフロントローラー3
から2枚のフリースの中間に張力コントロール装置を経
て供給した後、トラベラ5の回転により、該2枚のフリ
ース及びポリエステル連続繊維糸条を交撚して複合紡績
糸としながらコップ6に巻取るようにした製造方法であ
る。
羊毛の粗糸R1,R2はバックローラ1に供給するが、
R1,R2の間隔(A)が4mmより小さくなると2つの羊毛
粗糸からなるフリースの混合が起りポリエステル連続繊
維を芯部とする鞘芯構造部が多く形成され、後工程でヌ
ード発生や毛羽立ち等のトラブルとなり、また、間隔
(A)が10mmをこえるとポリエステル連続繊維糸条と2
つの羊毛繊維束が交撚された交撚糸部が多く発生し、後
工程度は最も良くなるがポリエステル連続繊維糸条が複
合紡績糸の外周に多く表われ、羊毛の風合を損ね、また
布帛面にイラツキの発生がある等の品位が悪くなり、ま
た精紡工程でフロントローラから出た2枚のフリースの
合撚点までの屈曲角度が大きくフリーステンションが高
くなりフリース切れが多発する等の問題がある。
ポリエステル連続繊維糸条のフロントローラ3への供
給張力は、張力コントロール装置7により与えられるの
であるが、フロントローラに供給される張力は0.2g/d以
下が好ましく、供給張力が0.2g/dをこえると、複合紡績
糸条の全糸長に渡りポリエステル連続繊維糸条が芯部と
なり、その外周に2つの羊毛繊維束が実撚状で捲回した
いわゆる鞘芯構造となり製編織工程でヌード等のトラブ
ルや、編織物の品位が悪くなる。また精紡工程ではフロ
ントローラ3でポリエステル連続繊維の供給量バラツキ
が発生し、繊度斑、撚斑等のトラブルが発生しやすい等
の問題があり、供給張力は0.2g/d以下が好ましい。
実施例1 羊毛の粗糸7OSの粗糸目付0.4g/mを2本、ポリエステ
ル繊維に紡糸巻取速度7000m/分、強度4.2g/d、伸度45
%、初期ヤング率95g/d、複屈折率0.10、沸水収縮率3
%、インターレース交絡数5コ/mの15デニール6フイラ
メント糸を用い、第2図に示すリング精紡機を用いて、
粗糸バックローラへの供給間隔を7mm、ドラフト率30
倍、ポリエステル連続繊維糸条のフロントローラへの供
給張力を1.0gと撚数を700T/Mとして1/30Nmの複合紡績糸
を紡出した。
得られた複合紡績糸は強力350g、伸度36%繊度斑(U
%)14%、沸水収縮率0.7%、二層構造部の発生比率が
平均3%、交撚糸部が57%、鞘芯構造部が35%であり、
得られた複合紡績糸を経、緯に用い4/2ツイル織物を作
り、染色温度110℃で染色仕上を行った。製織時の綜
絖、筬によるシゴキでの毛羽立、ヌードの発生も少なく
後工程性は良好であった。また得られた製品は、羊毛と
ポリエステルの同色性も良好で布帛品位も良く、張り、
腰、ボリュームも良く、羊毛の特性を充分発揮するもの
となった。
実施例2 羊毛粗糸(7OS)粗糸目付0.4g/mを2本、ポリエステ
ル繊維に紡糸巻取速度6500m/分、強度4.0g/d、伸度50
%、初期ヤング率90g/d、複屈折率0.09、沸水収縮率3.2
%、インターレース交絡数7コ/mの30デニール12フイラ
メント糸を用い、実施例1と同様の条件で1/33Nmの複合
紡績糸を紡出した。
得られた複合紡績糸の強力は346g、伸度31%繊度斑1
4.2%、沸水収縮率2.5%、二層構造部の発生比率が平均
2%、交撚糸部が65%、鞘芯構造部が25%であった。
該複合紡績糸をチーズ染色(染色繊度110℃)し、4/2
ツイルの経緯織物を作り、仕上加工を行った。製織等の
後工程性も問題なく、得られた製品はイラツキも無く品
位、風合の良好な婦人物衣料に適したソフトなものが得
られた。
比較例1 実施例2のポリエステル連続繊維に従来の紡糸−延伸
工程を経た強度5.3g/d、伸度28%、初期ヤング率116g/
d、複屈折率0.16、沸水収縮率8.2%の30デニール12フイ
ラメント糸を用いる以外は実施例2と同条件で複合紡績
糸を得た。
得られた複合紡績糸の強力は370g、伸度24%、繊度斑
14.7%、沸水収縮率4.2%、その糸構造は二層構造部の
発生がなく、交撚糸部が23%、鞘芯構造部が77%とな
り、鞘芯構造部比率が多い複合紡績糸であった。
該複合紡績糸をチーズ染色(染色温度120℃)して、4
/2ツイルの経緯織物を作り、仕上加工を行った。製織
時、筬によるシゴキの為に毛羽立ちが多発、ヌードの発
生、切糸も多く、得られた製品は毛羽立ち、ヌード欠点
があり品位の悪いものであり、風合も硬く、ザラツキ感
のあるものとなった。
実施例3 実施例2で撚数を850T/Mとする以外は同様の条件で紡
出した。
得られた複合紡績糸を実施例2と同様先染を行い4/2
ツイルの経緯織物を作った。
得られた製品は、シャリ感があり、紳士夏物衣料に適
したものが得られた。
実施例4 羊毛粗糸(8OS)粗糸目付0.3g/mを2本、ポリエステ
ル連続繊維糸条に紡糸巻取速度6300m/分の15デニール6
フイラメントを仮撚加工温度200℃、実仮撚数6500T/Mで
摩擦仮撚加工した仮撚捲縮糸、強度3.4g/d、伸度35%、
初期ヤング率80g/d、複屈折率0.075、沸水収縮率3%、
捲縮伸長率110%を用い、第2図に示すリング精紡機を
用いて、粗糸のバックローラへの供給間隔を5mm、精紡
ドラフト率25倍、ポリエステル連続繊維糸条のフロント
ローラへの供給張力を2.0gとし撚数を800T/Mとして1/40
Nmの複合紡績糸を紡出した。
得られた複合紡績糸は強力240g、伸度29%、繊度斑15
%、沸水収縮率1.0%、二層構造部の発生比率が平均2
%、交撚糸部が42%、鞘芯構造部が52%であった。該複
合紡績糸を先染チーズに巻密度0.25g/cm3でソフト巻に
して、染色温度105℃で染色し、該先染糸を経緯に用い2
/1ツイル織物を作り、仕上加工を行った。先染チーズの
内外層の染色差、染斑もなく、製織時の筬によるシゴキ
での毛羽立、ヌードの発生も少なく、後工程性は良好で
あった。得られた製品は羊毛とポリエステル繊維の同色
性も良く、張り、腰、ボリュームも羊毛100%の製品風
合に近いものとなった。
実施例において、各特性値は以下の方法によって測定
した。
◎強度,伸度,初期ヤング率 東洋ボールドウィン社製 TENSILON UTM II−20型引張
試験機を用いて、糸長25cm、引張速度3cm/分で常法によ
り測定した。
◎沸水収縮率 0.1g/dの荷重下での試料長をL0とし、荷重を取り除
き、沸水中で30分間処理した後、同じ荷重下で測定した
長さをLとした時、沸水収縮率は次式で表わされる。
◎複屈折率Δn 透過定量干渉顕微鏡(東独,カールツアイスイエナ社
製)を使用し、干渉縞法によって、緑色光線(波長549m
μ)を用い、繊維軸に平行な屈折率nと、直角な屈折
率n 1 に測定し、複屈折率Δn=n−n 1 により求めた。
◎交絡数 1m当りの交絡数を測定し、n=20の平均値で示した。
◎複合紡績糸の糸構造 複合紡績糸10cmの撚を解撚して、その糸構造を観察、
各々の糸構造部の長さを測定し、これを100回繰返し
て、複合紡績糸の全糸長に対する各糸構造部の占める割
合を求めた。
◎撚係数 〔発明の効果〕 本発明によれば、特定の物性を有するポリエスル連続
繊維糸条又は該糸条の仮撚加工糸と、羊毛からなる2本
の粗糸をリング精紡機を用いて、特定の条件下で複合紡
績糸とすることにより、従来にない複合紡績糸構造が得
られ、製編織の準備工程、製編織でのガイド類、筬等と
のシゴキにおいても切糸、ヌード糸、毛羽立等が少な
く、複合紡の撚係数を低くすることが可能となり、ソフ
ト風合から撚数を高めることによりシャリ感のあるもの
までさらには、羊毛とポリエステル連続繊維糸条の同色
性が良いのでポリエステル連続繊維糸条の混率が30%で
もイラツキのない品位の良い布帛が得られるので、細番
手の複合紡績糸を得ることが可能であり、紳士服、婦人
服、春夏、秋冬衣料と用途展開の巾が広がった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明により得られる複合紡績糸の糸構造の側
面、断面を示すモデル図でA,A′は一方の羊毛繊維束に
実撚が入って複合紡績糸の芯部を形成し、該芯部の外層
に他の羊毛繊維束とポリエステル連続繊維糸条が実撚状
で捲回している二層構造部を示し、該芯部は外層より実
撚が多く、芯部、外層は撚方向が同一で形成している。
Bは2つの羊毛繊維束とポリエステル連続繊維糸条が交
撚状で捲回した交撚糸部、Cはポリエステル連続繊維糸
条が芯部を形成し2つの羊毛繊維束が該芯部を実撚状で
捲回した鞘芯構造部を示す図である。 R1,R2……2つの羊毛繊維束 F……ポリエステル連続繊維糸条 第2図は本発明の紡績方法を実施するためのリング精紡
機の概略図であり、1はバックローラ、2はエプロンロ
ーラ、3はフロントローラ、4はスネルワイヤー、5は
トラベラ、6はコップ、7はテンションコントローラ、
R1,R2は羊毛粗糸、Fはポリエステル連続繊維糸条を示
す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの羊毛繊維束と強度3g/d以上、伸度35
    〜60%、初期ヤング率70〜110g/d、沸水収縮率4%以
    下、複屈折率0.07〜0.13のポリエステル連続繊維糸条と
    からなる複合紡績糸。
  2. 【請求項2】羊毛からなる2本の粗糸を精紡機のバック
    ローラへ2本の粗糸の間隔(A)を4mm≦A≦10mmに保
    って供給し、これを該精紡の同一ドラフト域でドラフト
    して2枚のフリースのほぼ中央に、強度3g/d以上、伸度
    35〜60%、初期ヤング率70〜110g/d、沸水収縮率4%以
    下、複屈折率0.07〜0.13のポリエステル連続繊維糸条を
    フロントローラーに供給し、フロントローラーから紡出
    後、トラベラーの回転により交撚してボビンに巻き取る
    ことを特徴とする複合紡績糸の製造方法。
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