JPS6312190B2 - - Google Patents
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- JPS6312190B2 JPS6312190B2 JP55105090A JP10509080A JPS6312190B2 JP S6312190 B2 JPS6312190 B2 JP S6312190B2 JP 55105090 A JP55105090 A JP 55105090A JP 10509080 A JP10509080 A JP 10509080A JP S6312190 B2 JPS6312190 B2 JP S6312190B2
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- thick
- yarn
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Links
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Description
本発明はスラブ効果を呈する中強撚織物の製造
法に関し、その目的とする所は、円滑な製織性の
下に美麗なスラブ並びに均整なパターン効果を奏
する中強撚織物を提供することにある。 従来、マルチフイラメント糸の中強撚商品(ボ
イル類、ジヨーゼツト類、楊柳ジヨーゼツト類
等)で、経糸及び/又は緯糸にスラブ効果を付与
することは非常に困難であつた。 これまでスラブ効果を出すため、使用されたス
ラブヤーンとしては例えば少くとも2本以上のマ
ルチフイラメント糸から作られた、リング糸(第
1図)、マルチフイラメント糸に短繊維の粗糸を
挿入したスラブヤーン(第2図)、マルチフイラ
メント糸100%でエフエクト糸を圧空で撹乱した
スラブヤーン(第3図)、特公昭50―35147号公報
に示された如き二重スパイラル構造と三重スパイ
ラル構造からなるスラブヤーン(第4図)等があ
る。 然るに上記スラブヤーンを製繊準備及び製織工
程に通した場合、(イ)ボビン繰工程での解舒不良に
よる糸切れ、(ロ)撚糸機での張力変動による糸切
れ、(ハ)整経時の解舒不良による糸切れ、(ニ)製織時
の開口不良、(ホ)製織時の綜絖、筬詰りによる糸切
れ、(ヘ)緯糸管捲時の解舒不良による糸切れ、(ト)製
織時の緯管解舒不良による緯糸切れ等の問題点を
生じスラブ部を織物に形成することが非常に生産
が困難であつた。 又、製織出来てもそれぞれの工程でスラブがし
〓ご〓か〓れ〓、スラブ部が開花しパターンが崩
れるとかあるいは又織物面に開花したスラブが飛
び出す等の問題点を有していた。 本発明は叙上の問題を解消し上品なスラブ効果
を呈する中強撚織物を得るべく鋭意検討した結
果、糸条の長手方向に太細様の変化を有するマル
チフイラメント糸条の優れた製織性、更にはこの
糸条の太い部分と細い部分との間での特異な撚挙
動の差異に注目し、本発明に至つたのである。 本発明によれば、 フイラメントの長手方向に沿つて直径が変化
し、その径の平均太細比が少くとも1.2であるシ
ツクアンドシン(thick & thin)フイラメン
トを含み、しかも糸条の長手方向に太細の変化を
有するマルチフイラメント糸条に下記式で示され
る撚(T/m)を施し (但し、Deはマルチフイラメント糸条の平均デ
ニール) これを経及び/又は緯に用いて織成してから、リ
ラツクス解撚を行うことにより糸条の太い部分と
細い部分の間に解撚差を惹起させることを特徴と
するスラブ効果を呈する中強撚織物の製造法 が提供される。 本発明においてはマルチフイラメント糸条とし
てその構成フイラメントの長手方向に沿つて直径
が変化し、且つその径の平均太細比(または断面
積比)が少くとも1.2であるようなフイラメント
を含むものを用いる。またその上限については太
い部分(thick部)の物性を考慮した場合高々2.0
程度に留めておくのが好ましい。そしてマルチフ
イラメント糸条としても当然のことながら糸条の
長手方向に沿つて太細様の変化を有するものとな
り一般には太細部分間の径の比が約そ1.1以上の
ものを使用する。 この糸条は第5図に示す如く徐々に太くなり、
徐々に細くなる形態であり、スラブ部は滑らかで
ある(1は太い部分、2は細い部分)。これに比
べ従来のスラブヤーンは第1〜4図からも判るよ
うに徐々に太くなり徐々に細くなるような形態で
はなくまたスラブは滑らかではない。 又、この糸条を構成するフイラメントの繊維配
向特性である複屈折率はシツク部で20〜70×
10-3、シン部で90×10-3以上のものが好ましい。
シツク部とシン部の平均沸水収縮率は10%以下、
望ましくは7%以下であり、更にシツク部の破壊
強度が1.0g/d以上のものが好ましい。 このようなフイラメントを含むマルチフイラメ
ント糸条は一般のポリエステルでも、所謂第3成
分の入つた変性ポリエステルでも良いが必要に応
じて他のフイラメントとの合糸、混繊糸であつて
もよい。 さて、本発明においては上述の如き、長手方向
に太細様の変化を有するマルチフイラメント糸条
に次式の撚糸数T/mに従い中強撚糸を施す。 好ましくは 又、織物向品で分類すれば中撚糸のボイル繊物
のための撚数Tは 強撚糸を用いるジヨーゼツト織物のための撚数T
は (De:マルチフイラメント糸条の平均デニール) である。 本発明に使用される太さ斑のあるフイラメント
糸条に(1)〜(3)式に従つた中強撚を施す場合、太い
部分と細い部分間に撚密度分布が生じる。即ち、
細い部分の撚数は設定撚数より高い水準になり太
い部分の撚密度は低下する。 具体的に例示すると、太細比1.6なる平均繊度
75de(36フイラメント)の太細状糸条に2500T/
Mの撚糸を施す場合、繊度56.8deの細い部分には
平均3010T/Mの強撚が与えられ、繊度93.8deの
太い部分には2000T/Mの中撚が与えられる。こ
の時、細い部分には3010T/Mという高強撚糸数
が与えられるため極めて締められた形態となり、
一方の太い部分にはボイル撚糸数が与えられるた
めルーズな形態となり、撚糸を施した後の見かけ
上の太細比は撚糸前のそれより大きくなる。又、
撚糸工程での糸切れ発生頻度は普通ポリエステル
系75デニールの2500T/M撚糸糸切れと大差な
く、太細比1.6の如きおとなしいスラブ形態とス
ラブのなめらかさが安定な撚糸工程性を与えてい
る。本発明は以上のような撚挙動を利用して鮮明
なスラブ効果を得るものである。 すなわち上記の強撚マルチフイラメント糸を経
糸又は/及び緯糸に用いて強撚織物を織成したる
後、通常強撚織物と同様のシボ立て加工を実施す
ると、細い部分は3000T/Mの高強撚糸数となつ
ており、一方の太い部分はルーズなボイル撚が掛
かつているため夫々の撚密度分布に沿つた解撚斑
が生じる。即ち高撚密度を持つ細い部分が次々に
解撚を開始するが、太い部分はデニールが太く、
ルーズな形態をとつている上に撚密度が低いため
解撚動作が緩慢であり、ついには両端の細い部分
の強い解撚作用をうけて太い部分の繊維間バラケ
が生じる。この時、太い部分の外層フイラメント
群のバラケは著しく、このためさらにルーズな形
態となり、高強撚糸により締まつた形態を示す細
い部分との見かけ上の太細比は第6図に示すよう
に3以上を示すようになる。 この様にマルチフイラメント糸条状態において
は、太細比が例え1.21〜2.0とおとなしい繊度斑
のものを、強撚し繊成后リラツクス熱処理を施す
際糸条の太い部分と細い部分との撚密度分布によ
る解撚差効果により見かけ上の太細比が3以上の
上品なスラブ効果を有する強撚織物を製造するこ
とが本発明の特徴であるが、この時当然ながら同
時に太い部分と細い部分の物性差に因る濃淡効果
も得られる。 尚、本発明において糸条としての繊度斑特性で
ある太細比(1.1〜2.0)と織物でのスラブ効果と
は用いる織物密度に影響されやすく、例えば平均
繊度75デニールのスラブ効果のある強撚織物のた
めの適性経糸密度S(本/3.79cm)は130≦S≦
180の範囲が好ましい。又、太細比1.1程度でも適
当な織密度を選べば中撚糸レベル(ボイル類)で
も太細比3以上のスラブ効果が得られる。一方、
太細比1.1以下になると強撚織物で用いてもスラ
ブ効果は充分に発現しない。 このように本発明においては、鮮明且つ均整な
スラブ効果を得ることができるが、その際スラブ
形態がおとなしく(特に太細比が1.2〜2.0の場
合)且つなめらかなマルチフイラメント糸を強撚
準備工程に通した場合、即ちボビン繰及び強撚操
作を実施しても従来のスラブヤーンにみられた様
な、糸切れトラブルは生ぜず、安定な撚糸張力が
得られる。又平均沸水収縮率が少ないため撚糸セ
ツト斑(撚糸セツトシリンダの内層〜外層収縮差
及び染着差)の懸念は少なく製繊性についても従
来の強撚織物同様の扱いで生産が可能である。
又、染色加工工程におけるアルカリ加水分解処理
についてもシツク部の繊維配向性が高いため高次
加工での劣化は生じない。 実施例 1 シツク部とシン部の太細比1.5でシツク部の複
屈折率△n50×10-3、シン部の複屈折率△n145×
10-3であり、シツク部の破壊強度1.3g/d、沸
水収縮率7%なる繊度斑を有するフイラメントよ
り成るポリエステル糸条(三角断面)ブライト75
デニール36フイラメント糸条(太細比1.45)を次
表規格にて、経緯糸使いにてジヨーゼツト織物と
した。
法に関し、その目的とする所は、円滑な製織性の
下に美麗なスラブ並びに均整なパターン効果を奏
する中強撚織物を提供することにある。 従来、マルチフイラメント糸の中強撚商品(ボ
イル類、ジヨーゼツト類、楊柳ジヨーゼツト類
等)で、経糸及び/又は緯糸にスラブ効果を付与
することは非常に困難であつた。 これまでスラブ効果を出すため、使用されたス
ラブヤーンとしては例えば少くとも2本以上のマ
ルチフイラメント糸から作られた、リング糸(第
1図)、マルチフイラメント糸に短繊維の粗糸を
挿入したスラブヤーン(第2図)、マルチフイラ
メント糸100%でエフエクト糸を圧空で撹乱した
スラブヤーン(第3図)、特公昭50―35147号公報
に示された如き二重スパイラル構造と三重スパイ
ラル構造からなるスラブヤーン(第4図)等があ
る。 然るに上記スラブヤーンを製繊準備及び製織工
程に通した場合、(イ)ボビン繰工程での解舒不良に
よる糸切れ、(ロ)撚糸機での張力変動による糸切
れ、(ハ)整経時の解舒不良による糸切れ、(ニ)製織時
の開口不良、(ホ)製織時の綜絖、筬詰りによる糸切
れ、(ヘ)緯糸管捲時の解舒不良による糸切れ、(ト)製
織時の緯管解舒不良による緯糸切れ等の問題点を
生じスラブ部を織物に形成することが非常に生産
が困難であつた。 又、製織出来てもそれぞれの工程でスラブがし
〓ご〓か〓れ〓、スラブ部が開花しパターンが崩
れるとかあるいは又織物面に開花したスラブが飛
び出す等の問題点を有していた。 本発明は叙上の問題を解消し上品なスラブ効果
を呈する中強撚織物を得るべく鋭意検討した結
果、糸条の長手方向に太細様の変化を有するマル
チフイラメント糸条の優れた製織性、更にはこの
糸条の太い部分と細い部分との間での特異な撚挙
動の差異に注目し、本発明に至つたのである。 本発明によれば、 フイラメントの長手方向に沿つて直径が変化
し、その径の平均太細比が少くとも1.2であるシ
ツクアンドシン(thick & thin)フイラメン
トを含み、しかも糸条の長手方向に太細の変化を
有するマルチフイラメント糸条に下記式で示され
る撚(T/m)を施し (但し、Deはマルチフイラメント糸条の平均デ
ニール) これを経及び/又は緯に用いて織成してから、リ
ラツクス解撚を行うことにより糸条の太い部分と
細い部分の間に解撚差を惹起させることを特徴と
するスラブ効果を呈する中強撚織物の製造法 が提供される。 本発明においてはマルチフイラメント糸条とし
てその構成フイラメントの長手方向に沿つて直径
が変化し、且つその径の平均太細比(または断面
積比)が少くとも1.2であるようなフイラメント
を含むものを用いる。またその上限については太
い部分(thick部)の物性を考慮した場合高々2.0
程度に留めておくのが好ましい。そしてマルチフ
イラメント糸条としても当然のことながら糸条の
長手方向に沿つて太細様の変化を有するものとな
り一般には太細部分間の径の比が約そ1.1以上の
ものを使用する。 この糸条は第5図に示す如く徐々に太くなり、
徐々に細くなる形態であり、スラブ部は滑らかで
ある(1は太い部分、2は細い部分)。これに比
べ従来のスラブヤーンは第1〜4図からも判るよ
うに徐々に太くなり徐々に細くなるような形態で
はなくまたスラブは滑らかではない。 又、この糸条を構成するフイラメントの繊維配
向特性である複屈折率はシツク部で20〜70×
10-3、シン部で90×10-3以上のものが好ましい。
シツク部とシン部の平均沸水収縮率は10%以下、
望ましくは7%以下であり、更にシツク部の破壊
強度が1.0g/d以上のものが好ましい。 このようなフイラメントを含むマルチフイラメ
ント糸条は一般のポリエステルでも、所謂第3成
分の入つた変性ポリエステルでも良いが必要に応
じて他のフイラメントとの合糸、混繊糸であつて
もよい。 さて、本発明においては上述の如き、長手方向
に太細様の変化を有するマルチフイラメント糸条
に次式の撚糸数T/mに従い中強撚糸を施す。 好ましくは 又、織物向品で分類すれば中撚糸のボイル繊物
のための撚数Tは 強撚糸を用いるジヨーゼツト織物のための撚数T
は (De:マルチフイラメント糸条の平均デニール) である。 本発明に使用される太さ斑のあるフイラメント
糸条に(1)〜(3)式に従つた中強撚を施す場合、太い
部分と細い部分間に撚密度分布が生じる。即ち、
細い部分の撚数は設定撚数より高い水準になり太
い部分の撚密度は低下する。 具体的に例示すると、太細比1.6なる平均繊度
75de(36フイラメント)の太細状糸条に2500T/
Mの撚糸を施す場合、繊度56.8deの細い部分には
平均3010T/Mの強撚が与えられ、繊度93.8deの
太い部分には2000T/Mの中撚が与えられる。こ
の時、細い部分には3010T/Mという高強撚糸数
が与えられるため極めて締められた形態となり、
一方の太い部分にはボイル撚糸数が与えられるた
めルーズな形態となり、撚糸を施した後の見かけ
上の太細比は撚糸前のそれより大きくなる。又、
撚糸工程での糸切れ発生頻度は普通ポリエステル
系75デニールの2500T/M撚糸糸切れと大差な
く、太細比1.6の如きおとなしいスラブ形態とス
ラブのなめらかさが安定な撚糸工程性を与えてい
る。本発明は以上のような撚挙動を利用して鮮明
なスラブ効果を得るものである。 すなわち上記の強撚マルチフイラメント糸を経
糸又は/及び緯糸に用いて強撚織物を織成したる
後、通常強撚織物と同様のシボ立て加工を実施す
ると、細い部分は3000T/Mの高強撚糸数となつ
ており、一方の太い部分はルーズなボイル撚が掛
かつているため夫々の撚密度分布に沿つた解撚斑
が生じる。即ち高撚密度を持つ細い部分が次々に
解撚を開始するが、太い部分はデニールが太く、
ルーズな形態をとつている上に撚密度が低いため
解撚動作が緩慢であり、ついには両端の細い部分
の強い解撚作用をうけて太い部分の繊維間バラケ
が生じる。この時、太い部分の外層フイラメント
群のバラケは著しく、このためさらにルーズな形
態となり、高強撚糸により締まつた形態を示す細
い部分との見かけ上の太細比は第6図に示すよう
に3以上を示すようになる。 この様にマルチフイラメント糸条状態において
は、太細比が例え1.21〜2.0とおとなしい繊度斑
のものを、強撚し繊成后リラツクス熱処理を施す
際糸条の太い部分と細い部分との撚密度分布によ
る解撚差効果により見かけ上の太細比が3以上の
上品なスラブ効果を有する強撚織物を製造するこ
とが本発明の特徴であるが、この時当然ながら同
時に太い部分と細い部分の物性差に因る濃淡効果
も得られる。 尚、本発明において糸条としての繊度斑特性で
ある太細比(1.1〜2.0)と織物でのスラブ効果と
は用いる織物密度に影響されやすく、例えば平均
繊度75デニールのスラブ効果のある強撚織物のた
めの適性経糸密度S(本/3.79cm)は130≦S≦
180の範囲が好ましい。又、太細比1.1程度でも適
当な織密度を選べば中撚糸レベル(ボイル類)で
も太細比3以上のスラブ効果が得られる。一方、
太細比1.1以下になると強撚織物で用いてもスラ
ブ効果は充分に発現しない。 このように本発明においては、鮮明且つ均整な
スラブ効果を得ることができるが、その際スラブ
形態がおとなしく(特に太細比が1.2〜2.0の場
合)且つなめらかなマルチフイラメント糸を強撚
準備工程に通した場合、即ちボビン繰及び強撚操
作を実施しても従来のスラブヤーンにみられた様
な、糸切れトラブルは生ぜず、安定な撚糸張力が
得られる。又平均沸水収縮率が少ないため撚糸セ
ツト斑(撚糸セツトシリンダの内層〜外層収縮差
及び染着差)の懸念は少なく製繊性についても従
来の強撚織物同様の扱いで生産が可能である。
又、染色加工工程におけるアルカリ加水分解処理
についてもシツク部の繊維配向性が高いため高次
加工での劣化は生じない。 実施例 1 シツク部とシン部の太細比1.5でシツク部の複
屈折率△n50×10-3、シン部の複屈折率△n145×
10-3であり、シツク部の破壊強度1.3g/d、沸
水収縮率7%なる繊度斑を有するフイラメントよ
り成るポリエステル糸条(三角断面)ブライト75
デニール36フイラメント糸条(太細比1.45)を次
表規格にて、経緯糸使いにてジヨーゼツト織物と
した。
【表】
製繊性は良好で、製織後リラツクス処理を施し
減量率17%でアルカリ加水分解加工を行い仕上げ
セツトしたものを電子顕微鏡で観察した所見かけ
太細比3.1である上品なスラブ効果とドレープ性
を示した。又、この織物を染色したものは明りよ
うな紬効果が見られた。 尚、フイラメントの太細比、複屈折率、破壊強
度、沸水収縮率はフイラメントの異る箇所10〜20
ケ所の値の平均値である。 実施例 2 シツク部とシン部の太細比が2.0で、シツク部
の複屈折率△n35×10-3、シン部の複屈折率△
n150×10-3、シツク部の破壊強度1.03g/d、沸
水収縮率10%なる繊度斑を有するフイラメントよ
り成るポリエステル糸(三角断面)ブライト75デ
ニール36フイラメント糸条(太細比1.8)を次表
規格にて、経緯糸使い中撚ボイル織物とした。
減量率17%でアルカリ加水分解加工を行い仕上げ
セツトしたものを電子顕微鏡で観察した所見かけ
太細比3.1である上品なスラブ効果とドレープ性
を示した。又、この織物を染色したものは明りよ
うな紬効果が見られた。 尚、フイラメントの太細比、複屈折率、破壊強
度、沸水収縮率はフイラメントの異る箇所10〜20
ケ所の値の平均値である。 実施例 2 シツク部とシン部の太細比が2.0で、シツク部
の複屈折率△n35×10-3、シン部の複屈折率△
n150×10-3、シツク部の破壊強度1.03g/d、沸
水収縮率10%なる繊度斑を有するフイラメントよ
り成るポリエステル糸(三角断面)ブライト75デ
ニール36フイラメント糸条(太細比1.8)を次表
規格にて、経緯糸使い中撚ボイル織物とした。
【表】
撚糸製繊性は良好で製織後リラツクス処理を施
し減量率19%でアルカリ加水分解加工を行い仕上
げセツトしたものを電子顕微鏡で観察した所見か
け太細比3.0である上品なスラブ効果とドレープ
性を附与したボイル商品が得られた。又、この織
物を染色したものは明りような紬効果が得られ
た。
し減量率19%でアルカリ加水分解加工を行い仕上
げセツトしたものを電子顕微鏡で観察した所見か
け太細比3.0である上品なスラブ効果とドレープ
性を附与したボイル商品が得られた。又、この織
物を染色したものは明りような紬効果が得られ
た。
第1図〜第4図は従来からのスラブヤーン側面
図、第5図は本発明で使用する太細状のマルチフ
イラメント糸条の側面図、第6図は該糸に強撚を
施しリラツクスさせた後の形態を示す側面図であ
る。 1……マルチフイラメント糸条の太い部分、2
……マルチフイラメント糸条の細い部分、1′…
…強撚を付与し解撚した後の太い部分、2′……
強撚を付与し解撚した後の細い部分。
図、第5図は本発明で使用する太細状のマルチフ
イラメント糸条の側面図、第6図は該糸に強撚を
施しリラツクスさせた後の形態を示す側面図であ
る。 1……マルチフイラメント糸条の太い部分、2
……マルチフイラメント糸条の細い部分、1′…
…強撚を付与し解撚した後の太い部分、2′……
強撚を付与し解撚した後の細い部分。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 フイラメントの長手方向に沿つて直径が変化
し、その径の平均太細比が少くとも1.2であるシ
ツクアンドシン(thick & thin)フイラメン
トを含み、しかも糸条の長手方向に太細の変化を
有するマルチフイラメント糸条に下記式で示され
る撚(T/m)を施し (但し、Deはマルチフイラメント糸条の平均デ
ニール) これを経及び/又は緯に用いて織成してからリラ
ツクス解撚を行うことにより糸条の太い部分と細
い部分の間に解撚差を惹起させることを特徴とす
るスラブ効果を呈する中強撚織物の製造法。 2 マルチフイラメント糸条が主としてポリエス
テルフイラメントを含む特許請求の範囲第1項記
載のスラブ効果を呈する中強撚織物の製造法。 3 フイラメント径の太細比が1.2〜2.0である特
許請求の範囲第1項記載のスラブ効果を呈する中
強撚織物の製造法。 4 マルチフイラメント糸条における太い部分と
細い部分の径の比が少くとも1.1である特許請求
の範囲第1項記載のスラブ効果を呈する中強撚織
物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10509080A JPS5735029A (en) | 1980-08-01 | 1980-08-01 | Production of hard twisted fabric showing slab effect |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10509080A JPS5735029A (en) | 1980-08-01 | 1980-08-01 | Production of hard twisted fabric showing slab effect |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5735029A JPS5735029A (en) | 1982-02-25 |
JPS6312190B2 true JPS6312190B2 (ja) | 1988-03-17 |
Family
ID=14398210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10509080A Granted JPS5735029A (en) | 1980-08-01 | 1980-08-01 | Production of hard twisted fabric showing slab effect |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5735029A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59228043A (ja) * | 1983-06-07 | 1984-12-21 | 東レ株式会社 | 強ネン編織物の製造方法 |
JPH0711095B2 (ja) * | 1984-10-15 | 1995-02-08 | 東レ株式会社 | シツクアンドシン糸条の熱処理方法 |
JPH0650551Y2 (ja) * | 1987-08-29 | 1994-12-21 | ユニチカ株式会社 | フアンシ−調織物 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5580524A (en) * | 1978-12-12 | 1980-06-17 | Toray Ind Inc | Thick-and-thin yarn of polyester filament and fabric therefrom |
-
1980
- 1980-08-01 JP JP10509080A patent/JPS5735029A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5580524A (en) * | 1978-12-12 | 1980-06-17 | Toray Ind Inc | Thick-and-thin yarn of polyester filament and fabric therefrom |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5735029A (en) | 1982-02-25 |
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