JP2964770B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP2964770B2
JP2964770B2 JP4065082A JP6508292A JP2964770B2 JP 2964770 B2 JP2964770 B2 JP 2964770B2 JP 4065082 A JP4065082 A JP 4065082A JP 6508292 A JP6508292 A JP 6508292A JP 2964770 B2 JP2964770 B2 JP 2964770B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D11/00Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated
    • F02D11/06Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance
    • F02D11/10Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type
    • F02D11/105Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the function converting demand to actuation, e.g. a map indicating relations between an accelerator pedal position and throttle valve opening or target engine torque
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K28/00Safety devices for propulsion-unit control, specially adapted for, or arranged in, vehicles, e.g. preventing fuel supply or ignition in the event of potentially dangerous conditions
    • B60K28/10Safety devices for propulsion-unit control, specially adapted for, or arranged in, vehicles, e.g. preventing fuel supply or ignition in the event of potentially dangerous conditions responsive to conditions relating to the vehicle 
    • B60K28/16Safety devices for propulsion-unit control, specially adapted for, or arranged in, vehicles, e.g. preventing fuel supply or ignition in the event of potentially dangerous conditions responsive to conditions relating to the vehicle  responsive to, or preventing, skidding of wheels
    • B60K28/165Safety devices for propulsion-unit control, specially adapted for, or arranged in, vehicles, e.g. preventing fuel supply or ignition in the event of potentially dangerous conditions responsive to conditions relating to the vehicle  responsive to, or preventing, skidding of wheels acting on elements of the vehicle drive train other than the propulsion unit and brakes, e.g. transmission, clutch, differential

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機の制御装置に
係り、特に車両の発進時や加速時の過大なスリップを防
止する加速スリップ制御装置と組み合わせて用いられる
自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の発進時や加速時に駆動輪の過大な
スリツプを防止して車両の直進安定性と加速性とを向上
させるための加速スリップ制御装置が一般に知られてい
る。この加速スリップ制御装置では、車両の駆動輪回転
速度目標値を設定し、この目標値と実際の駆動輪回転速
度との差として定義されるスリップ量が所定値以下とな
るような駆動トルクのフィードバック制御(以下、この
制御をTRC(トラクションコントロール)という)が
行われる。また、この駆動トルクを制御する具体的手段
としては、吸気通路にアクセル操作に連動して開閉する
メインスロットル弁に加えて、ステップモータ等の駆動
手段により駆動するサブスロットル弁を設け、スリップ
発生時には加速スリップ制御装置がこのサブスロットル
弁を閉側へ駆動することにより駆動トルクの低減を図る
構成とされていた。
【0003】かかる加速スリップ制御装置と組み合わさ
れて使用させる自動変速機の制御装置は、TRCを実施
していない時はメインスロットル弁の弁開度を検出する
スロットル開度センサから供給されるメインスロットル
開度と車速センサから供給される車速とに基づき運転状
態に適応した変速処理を行う構成とされている。
【0004】また、従来の自動変速機の制御装置では、
TRC実施中においては、シリンダ吸入空気相当量値Q
/N(Q:吸入空気量,N:機関回転数)から求まる推
定スロットル開度と車速とに基づき変速処理を行う構成
とされていた(特開平1−218932号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにシリンダ
吸入空気相当量値Q/Nから求まる推定スロットル開度
と車速とに基づき変速処理を行う構成は、実質的にサブ
スロットル開度に基づいて変速処理を行っていると言え
る。
【0006】このように、サブスロットル開度に基づい
て変速制御を行った場合、運転者がアクセルを踏み込ん
でもこれが変速処理に反映されずシフトダウン(或い
は、キックダウン)は実行されない。また、そのまま踏
み込んだ状態を維持し続けると、思いもよらない時(サ
ブスロットル開度に基づく変速処理の終了時等)にシフ
トダウンが実行されるおそれがある。このように、従来
装置ではTRC中では運転者の意思が変速処理に反映さ
れないため、運転者に違和感を感じさせてしまうという
問題点があった。
【0007】一方、メインスロットル開度に基づいて変
速制御を行う構成では、運転者がアクセルを踏み込む
と、TRC中であっても氷上等の滑りやすい路面ではシ
フトアップが発生し、エンジン回転数が非常に高くな
る。よって、このシフトアップ発生時に変速機が係合を
開始し始めると、大きなスリップが発生し車両状態が不
安定になるおそれがある。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、TRC実行中における実際のスロットル開度とア
クセル操作量に相当するスロットル開度との平均値に基
づき変速処理を行うことにより、TRC中であっても運
転者の意思を変速処理に反映することができる自動変速
機の制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。同図に示す如く、上記課題を解決するために本発
明では、所定運転状態時に、アクセルペダル(M1)の
操作に対応するスロットル位置よりも閉側へスロットル
弁(M2)を駆動する閉制御手段(M3)を有した内燃
機関(M4)に設けられ、上記スロットル弁(M2)の
開度に基づき自動変速機(M5)の変速処理を行う自動
変速機の制御装置において、上記閉制御を実行すること
により設定される第1のスロットル開度とアクセルペダ
ル(M1)の操作量に相当する第2のスロットル開度と
の平均値を求める平均スロットル開度演算手段(M6)
を設け、この平均スロットル開度演算手段(M6)が演
算した平均スロットル開度に基づき変速処理を行うこと
を特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記構成とすることにより、閉制御手段M3に
より実施される閉制御下においても、運転者がアクセル
ペダルM1を操作したアクセル操作量は変速処理に反映
される構成となる。即ち、平均スロットル開度演算手段
M6にて、運転者のアクセルペダル操作は第2のスロッ
トル開度として第1のスロットル開度と平均化されるこ
とにより変速処理に反映される。従って、上記閉制御中
におけるアクセルペダル操作に対する運転者の違和感を
緩和することができる。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。図2は本発明の一実施例である自動変速機の制御
装置を適用した車両の全体構成を示す図である。
【0012】図において1は車両、10は車両1に搭載
されたエンジン、3a,3bはエンジン10から自動変
速機5,ドライブシャフト26等を介して駆動される駆
動輪、4a,4bは従動輪を示す。駆動輪3a,3b及
び従動輪4a,4bにはそれぞれ車両の回転速度を検出
する車輪速度センサ22a,22b,24a,24bが
設けられている。
【0013】本実施例ではエンジン10の吸気通路に
は、運転者のアクセルペダル12操作に応動して吸気通
路を開閉するメインスロットル弁14の他に、メインス
ロットル弁14の上流側にステップモータ18等のアク
チュエータにより駆動される独立したサブスロットル弁
16が設けられている。また、30で示したのは制御ユ
ニットであり、エンジン10の燃料噴射制御や点火時期
制御を行なうディジタルコンピュータから成る燃料噴射
制御回路(以下「EFIユニット」という)と、自動変
速機5の変速制御を行うディジタルコンピュータから成
る自動変速機制御装置(以下、「ECTユニット」と称
する)とを一体化した構成とされている。
【0014】制御ユニット30は、EFIユニットとし
ては、上記の基本制御を実行するため、エンジン回転数
センサ32からエンジン回転数が、またメインスロット
ル開度センサ34からメインスロットル開度が、サブス
ロットル開度センサ36からサブスロットル開度がそれ
ぞれ入力されている他、図示しないセンサからエンジン
制御に必要な他のパラメータが入力されている。また、
EFIユニットはエンジン10の燃料噴射弁38と点火
栓40とに接続され、それぞれ燃料噴射量と点火時期と
を制御している。一方、ECTユニットとして制御ユニ
ットは、車速センサ(図示せず)から供給される車速信
号と、後述するようにEFIユニットから供給されるス
ロットル開度とに基づき、車両1の走行状態に最も適合
するよう変速点を制御する。
【0015】また、50で示すのは加速スリップ制御
(以下、TRCという)を行なう加速スリップ制御回路
(以下「TRCユニット」と称する)である。TRCユ
ニット50はディジタルコンピュータから成りTRCの
ために、前述の車輪速度センサ22a,22b,24
a,24bから各車輪速度が、エンジン回転数センサ3
2からエンジン回転数が、スロットルセンサ34,36
からメインスロットル弁14とサブスロットル弁16の
開度が夫々入力されている他、サブスロットル弁16の
開度制御を行なっている。またTRCユニット50は、
上記した制御ユニット30に接続されており、TRCが
実行中であるかどうか示すFS信号及びフュエルカット
信号や点火時期遅角信号を制御ユニット30に出力して
いる。
【0016】本実施例ではTRC実行中のエンジン10
の駆動トルク制御はサブスロットル弁16の開度を駆動
輪のスリップ状態に応じて設定することにより行なわれ
る構成とされている。また、本実施例ではサブスロット
ル開度θs は駆動輪3a,3bのスリップ量ΔVに基づ
き制御されており次の式で表される。
【0017】 θs(n)=θs(n-1)+(dθs /dt)×T0 (1) (dθs /dt)=K1 ×ΔV+K2 ×K3 ×ΔG (2) ここでθs(n)はサブスロットル開度設定値、θs(n-1)
前回演算を行なったときのサブスロットル開度、T0
演算実行周期である。
【0018】またK1 ,K2 ,K3 は正の定数でありΔ
Vは車両速度(従動輪速度)VR から定まる駆動輪速度
目標値VS と実際の駆動輪速度VD との差で、本実施例
ではΔV=Vs −VD を駆動輪スリップ量として定義す
る。また、ΔGは車両速度V R の変化率と駆動輪速度V
D の変化率の差|(dVR /dt)−(dVD /dt)
|である。
【0019】次に、図3及び図4を用いてTRCの基本
制御動作について説明する。
【0020】図3及び図4は、TRCユニット50によ
り行なわれるTRCの基本制御ルーチンを示す。本ルー
チンは一定時間毎(例えば12ミリ秒)の繰返しルーチ
ンとして実行される。図においてステップ100では、
TRC実行条件が成立しているか否かを判定している。
本実施例ではTRC実行条件としてメインスロットル開
度θM が全閉でないこと及びセンサ類に異常がないこと
が判定され、どちらか一方が生じている場合はTRC実
行条件不成立としてステップ154に進み、全てのフラ
グのリセットとサブスロットル開度θs をθsmax(全
開)にセットしルーチンを終了する。
【0021】ステップ100でTRC実行条件が成立し
た場合、ステップ102からステップ108で速度パラ
メータの読込と計算とを行なう。すなわちステップ10
2では左右の従動輪速度VFLとVFRの平均値から車体速
度VR が求められ、次いでステップ104ではVR を用
いて駆動輪目標速度Vs が設定される。
【0022】本実施例ではVS は次の式で決定される。
【0023】VR ≦30km/hのとき:VS =VR
+2.4km/h 30km/h<VR ≦100km/hのとき:VS
(VR ×1.08)km/h 100km/hの<VR のとき:VS ={(VR ×
1.08)km/h又は(VR +10)km/hのうち
の小さい方} 各式に示されるように、VS は常に車体速度VR より大
きく取られ、駆動輪が所定のスリップを生じるように設
定される。また、上記〜からわかるように車体速度
が低いときには目標スリップ率(VS −VR )/VR
比較的大きくなり加速性が向上するが車体速度が高いと
きにはVS =VR +10km/hとなりスリップ率を低
くして直線安定性の向上を図っている。
【0024】ステップ106はTRCの開始速度VTB
設定を示し、VTBはVTB=VS +βの形で表わされる。
βは、頻繁な制御動作を防止するため、制御開始速度を
目標値より所定値だけ高く設定するための定数で、車
速、路面状況に応じて2.0km/h〜4.0km/h
にセットされる。
【0025】ステップ108は駆動輪速度VD の算出を
示し、従動輪と同様、左右の駆動輪速度VDLとVDRの平
均として求められる。
【0026】上記の速度パラメータ設定が終了すると、
次にステップ110でフラグFSの値が判定される。フ
ラグFSはTRCが既に開始されているか否かを示し、
FS=0のときは、TRCが行なわれていない状態であ
るため、ステップ112に進みTRCの要否について判
断を行なう。この判断は駆動輪速度VD が制御開始速度
TBより大きいか否かを判定することにより行なわれ、
D ≦VTBの場合はTRCの実行不要であるのでステッ
プ154に進みフラグリセットとθS の全開設定を行な
いルーチンを終了する。
【0027】またステップ112でVD >VTBであった
場合はTRCの開始を示すフラグFSを1にセットし
(ステップ114)、サブスロットル弁開度θS を初期
目標開度f(NE)に設定し(ステップ116)、フラグF
FBSをゼロにリセットして(ステップ118)ルーチ
ンを終了する。
【0028】サブスロットル弁16の初期目標開度f
(NE)はエンジン回転数NEと路面状況とに応じて決めら
れる値である。サブスロットル弁16は加速スリップ制
御中以外では全開にされているため、この状態からフィ
ードバック制御を開始すると、サブスロットル弁開度変
化に対する感度が現れるまで時間がかかることになる。
そこでステップ116では制御開始と同時にサブスロッ
トル弁を感度が現れる開度まで閉じてからフィードバッ
ク制御を行なうようにしているのである。FFBSは初
期フィードバック制御禁止フラグであり、TRC開始後
所定の要件が満足されたときにFFSB=1となる。
【0029】ステップ110に戻って説明すると、ステ
ップ112からステップ118が前回までのルーチン実
行時に終了していた場合、すなわちFS=1である場
合、処理はステップ132に進み、サブスロットル開度
センサ36からの信号に基づきサブスロットル弁16が
ステップ116で設定された初期目標開度θS まで閉弁
したか否かを判定する。そして、ステップ132で否定
判定がされた場合には、ルーチンを終了する。また、ス
テップ132で肯定判断がされた場合には、処理はステ
ップ134に進み初期フィードバック制御禁止フラグを
セットし、更にステップ136でフィードバック禁止フ
ラグがセットされているか否かを判定する。そして、セ
ットされていない場合には、前記したステップ120以
降のスロットル開度θS のフィードバックが実行され
る。尚、ステップ136で否定判断化がされた場合は、
処理は終了する。
【0030】ステップ138では、FFBSの値を判定
する。ステップ138に続くステップ140からステッ
プ154はサブスロットル弁開度θS のフィードバック
制御を行なうための処理であり、従ってステップ138
で否定判断がされると、ステップ140からステップ1
54の処理を実行することなくルーチンを終了する。一
方、ステップ138で肯定判断がされると、処理はステ
ップ140に進み、スロットル弁開度θS のフィードバ
ック制御が実行される。以下、サブスロットル弁開度θ
S のフィードバック制御について説明する。
【0031】ステップ138でFFBS=1であった場
合ステップ140ではサブスロットル開度の制御量Δθ
S が決定される。
【0032】次にステップ142では目標サブスロット
ル開度θS がθS =θs(n-1)+Δθ S として求められ、
サブスロットル弁16の駆動用ステップモータ18に出
力される。TRCは、「サブスロットル開度θS がメイ
ンスロットル開度より大」であり、かつ「スリップ量の
絶対値|VS −VD |が所定値以下」の状態が所定時間
継続した場合に終了する。ステップ144からステップ
154はこの終了条件の判定を示している。ここでステ
ップ146におけるスリップ量の設定値dとステップ1
50の継続時間の設定値を表わす定数Dとは車種に応じ
て適度設定される。またステップ148,150,15
4のCENDは時間カウントのためのパラメータであ
る。
【0033】ステップ150によりTRC終了条件が成
立したと判定されるとステップ154で前述のフラグF
S、FFBS、CENDは全てゼロにリセットされ、サ
ブスロットル弁開度θS は全開θsmaxに設定され、ルー
チンが終了する。
【0034】上記してきたTRCユニット50の制御処
理において、ステップ114で設定されるフラグFSの
状態、即ちTRCが実行中であるか否かは、図示しない
通信手段により制御ユニット30に送信される(以下、
フラグFSの状態を示す信号をFS信号という)。
【0035】続いて、制御ユニット30のEFIユニッ
トが実行する平均スロットル開度演算処理について図5
を用いて説明する。
【0036】前記したように制御ユニット30はEFI
ユニットとして、エンジン回転数センサ32からエンジ
ン回転数が、またメインスロットル開度センサ34から
メインスロットル弁開度(θM ) が、サブスロットル開
度センサ36からサブスロットル弁開度(θS ) がそれ
ぞれ入力されると共に、各種センサからエンジン制御に
必要な他のパラメータが入力され、燃料噴射量制御及び
点火時期制御を行っている。一方、ECTユニットとし
ては、車速センサ(図示せず)から供給される車速信号
と、EFIユニットから供給されるスロットル開度(θ
ECT ) に基づき車両1の走行状態に最も適合するよう変
速点を制御する。
【0037】本実施例では、メインスロットル弁14と
サブスロットル弁16が設けられているため、自動変速
機5の変速制御に用いるスロットル開度(θECT ) を両
スロットル弁16の開度信号に基づき決定する処理が必
要となる。図5に示す処理は、このスロットル開度を決
定するための処理である。また、図5に示す処理は前記
したTRCの基本制御ルーチンと同期して実行され、よ
って一定時間毎(例えば12ミリ秒)の繰返しルーチン
として実行される。
【0038】同図に示す処理が起動すると、先ずステッ
プ200において、現在TRCの実行中であるか否かが
判定される。この判定は、TRCユニット50から送信
されるFS信号に基づいて判定される。そして、ステッ
プ200において現在TRCが実行されていないと判断
されると、処理はステップ204に進み、メインスロッ
トル開度θM を変速制御に用いるスロットル開度θECT
として設定する。
【0039】また、ステップ200において現在TRC
が実行中であると判断されると、処理はステップ202
に進み、本発明の特徴となる平均スロットル開度(θ
mean)が演算される。この平均スロットル開度θ
meanは、次式に基づき演算される。
【0040】 θmean=K・θM +(1−K)・θS ……(1) 上式において、Kはミーンセレクト率であり、よって平
均スロットル開度θme anはこのミーンセレクト率Kによ
りメインスロットル開度θM (第2のスロットル開度)
とサブスロットル弁開度θS (第1のスロットル開度)
とを加重平均した値となる。従って、例えばこのミーン
セレクト率Kを50%に設定すると、メインスロットル
開度θM とサブスロットル弁開度θS は、平均スロット
ル開度θ meanに夫々同じ割合で反映されることになり、
またミーンセレクト率Kを適宜選定することによりメイ
ンスロットル開度θM とサブスロットル弁開度θS とが
平均スロットル開度θmeanに反映される度合いを任意に
設定することができる。
【0041】このようにして演算された平均スロットル
開度θmeanは、運転者のアクセルペダル操作により開弁
度を変化させるメインスロットル開度θM を反映した値
となっている。即ち、平均スロットル開度θmeanは運転
者の意思を反映している。
【0042】ステップ202において平均スロットル開
度θmeanが演算されると、ステップ206においてこの
平均スロットル開度θmeanを変速制御に用いるスロット
ル開度θECT として設定する。
【0043】上記の処理によりスロットル開度θECT
設定されると、ステップ208処理によりスロットル開
度θECT はECTユニットに送信され、ECTユニット
は送信されてくるスロットル開度θECT に基づき変速制
御を実施する。
【0044】ここで、ECTユニットが実行するTRC
実施中における変速制御について説明する。
【0045】図5で示した平均スロットル開度演算処理
により、TRC実施中においてはステップ202で演算
された平均スロットル開度θmeanがスロットル開度θ
ECT としてECTユニットに供給され、この平均スロッ
トル開度θmeanに基づいて変速点の設定が行われる。平
均スロットル開度θmeanは、前記のように運転者の意思
を反映しており、よって変速制御も運転者の意思を反映
したものとなる。
【0046】図6はECTユニットが実行する変速制御
の一例を示している。同図では、時刻t1 においてTR
Cが開始されると共に時刻t2 においてTRCが終了
し、かつ時刻t0 において運転者がアクセルペダル12
をメインスロットル弁14が全開となるまで踏み込んだ
事例を示している。同図に示されるように、時刻t0
おいて運転者がアクセルペダル12を踏み込むことによ
り、メインスロットル弁14は全開状態となる。また、
時刻t1 においてTRCが開始されることにより、サブ
スロットル弁16は閉制御され、その後前記したフィー
ドバック制御によりスリップ状態に応じて漸次開弁して
ゆく。
【0047】平均スロットル開度演算処理は、TRCの
実行開始と共に開始され、TRCの実行終了と共に終了
する(図5参照)。よって、時刻t1 から時刻t2 まで
の間は、平均スロットル開度θmeanがスロットル開度θ
ECT としてECTユニットに供給される。従って、EC
Tユニットは図6中、メインスロットル開度θM とサブ
スロットル弁開度θS の中間開度(加重平均された開
度)である一点鎖線で示される平均スロットル開度θ
meanに基づき変速段が決定される。
【0048】従って、例えば中程度の路面摩擦μを有す
る圧雪路の走行を想定した場合、サブスロットル弁16
は路面状態が中μであるためTRCによりある程度開い
ており、上記の(1)式により求められる平均スロット
ル開度θmeanはサブスロットル弁16が全閉した状態よ
りも大きな開度となる。このため、運転者が加速したく
てアクセルペダル12を踏み込んだ場合にキックダウン
(或いは、シフトダウン)をさせることが可能となる。
よって、運転者はアクセルペダル12を踏み込んだ際に
キックダウンが生じたことを感知することができ、よっ
て違和感の無い運転を実現することができる。
【0049】また、凍結路や氷上等の路面摩擦μが非常
に小さな路面状態では、サブスロットル弁16はTRC
により全閉状態となる。従って、このような路面状態に
おいて運転者が誤って(或いは加速したくて)アクセル
ペダル12を踏み込んだ場合が問題となる。
【0050】しかるに本実施例では、メインスロットル
開度θM とサブスロットル弁開度θ S とをミーンセレク
ト率Kに基づき加重平均した平均スロットル開度θmean
により変速段が決定される。このため、サブスロットル
弁16が全閉状態で、かつメインスロットル弁14が全
開した状態においも、演算される平均スロットル開度θ
meanがキックダウンが発生しない開度となるようミーン
セレクト率Kを設定することにより、低μ路におけるキ
ックダウンの発生を防止することができる。これによ
り、キックダウンに伴うトルク増大によるスリップの発
生を抑制でき、低μ路走行時における車両走行安定性を
向上させることができる。ミーンセレクト率Kの設定
は、上記の点を考慮に入れて適宜な値に設定されてい
る。
【0051】更に、走行中におけるアクセルペダル踏み
込みによるTRCにおいては、アクセルペダル12を踏
み込むことによりキックダウンが発生し、このキックダ
ウンによりスリップが発生し、このスリップを検知して
TRCが開始される。前記したように、本実施例ではメ
インスロットル開度θM とサブスロットル弁開度θS
を加重平均した平均スロットル開度θmeanにより変速段
が決定されるため、TRC中に設定させる平均スロット
ル開度θmeanは、TRC中のサブスロットル弁開度θS
よりも大となる。
【0052】従って、TRCが開始後にECTユニット
で平均スロットル開度θmeanに基づき設定される変速段
は、従来のようにサブスロットル弁開度θS に基づき設
定される変速段に対して上段側のギヤが選択される可能
性が高くなる。よって、このように上段側のギヤが選択
されてTRCが実行された場合には、駆動トルクの低減
が図られ、走行中における車両安定性を確保することが
できる。
【0053】尚、上記した実施例ではTRCを行うため
の構成として、駆動輪3a,3bの双方に車輪速度セン
サ22a,22bを設けた構成としたが、この車輪速度
センサ22a,22bに代えてドライブシャフト26に
一つの回転速度センサを設けた構成としてもよい。この
構成とすることにより、センサ数を減らせると共に、デ
イフアレンシャルギヤによる左右車輪速度の差を考慮す
る必要がなくなる。
【0054】また、上記した実施例ではメインスロット
ル弁14とサブスロットル弁16とを具備したエンジン
10を例に挙げて説明したが、一つのスロットル弁によ
りTRCを行う構成のエンジンに対しても、以上説明し
てきた実施例におけるメインスロットル開度をアクセル
ペダル踏み込み量,サブスロットル開度をスロットル開
度に置き換えれば容易に本発明を適用できることは明ら
かであろう。
【0055】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、閉制御手段
により実施されるアクセルペダルの操作に対応するスロ
ットル位置よりも閉側へスロットル弁を駆動する閉制御
下においても、運転者がアクセルペダルを操作したアク
セル操作量は変速処理に反映されるため、上記閉制御中
におけるアクセルペダル操作に対する運転者の違和感を
緩和することができ、また低μ路走行時におけるアクセ
ルペダル操作に起因したスリップの発生を抑制すること
ができ車両安定性を向上させることができる等の特長を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例である自動変速機の制御装置
を適用した車両の全体構成図である。
【図3】TRCの基本制御動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図4】TRCの基本制御動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図5】平均スロットル開度演算処理を説明するための
フローチャートである。
【図6】ECTユニットが実行する変速点制御の一例を
示す図である。
【符号の説明】
1 車両 3a,3b 駆動輪 4a,4b 従動輪 5 自動変速機 10 エンジン 12 アクセルペダル 14 メインスロットル弁 16 サブスロットル弁 30 制御ユニット 32 エンジン回転数センサ 34 メインスロットル開度センサ 36 サブスロットル開度センサ 50 TRCユニット θM メインスロットル開度 θS サブスロットル開度 θmean 平均スロットル開度 VFL 左従動輪速度 VFR 右従動輪速度 VR 車体速度 VS 駆動輪目標速度 VTB 加速スリップ制御の開始速度 VD 駆動輪速度 VDL 左駆動輪速度 VDR 右駆動輪速度 FS 加速スリップ制御実行フラグ FFBS 初期フィードバック制御禁止フラグ FFBI フィードバック禁止フラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−81734(JP,A) 特開 平4−17745(JP,A) 特開 平2−33425(JP,A) 特開 平1−135950(JP,A) 特開 平1−218932(JP,A) 特開 平3−172549(JP,A) 特開 平1−186436(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 41/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定運転状態時に、アクセルベダルの操
    作に対応するスロットル位置よりも閉側へスロットル弁
    を駆動する閉制御手段を有した内燃機関に設けられ、該
    スロットル弁の開度に基づき自動変速機の変速処理を行
    う自動変速機の制御装置において、 該閉制御を実行することにより設定される第1のスロッ
    トル開度と、アクセルペダルの操作量に相当する第2の
    スロットル開度との平均値を求める平均スロットル開度
    演算手段を設け、 該平均スロットル開度演算手段が演算した平均スロット
    ル開度に基づき変速処理を行う構成としたことを特徴と
    する自動変速機の制御装置。
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