JP3473282B2 - 車両のトラクションコントロール装置 - Google Patents

車両のトラクションコントロール装置

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JP3473282B2
JP3473282B2 JP19081696A JP19081696A JP3473282B2 JP 3473282 B2 JP3473282 B2 JP 3473282B2 JP 19081696 A JP19081696 A JP 19081696A JP 19081696 A JP19081696 A JP 19081696A JP 3473282 B2 JP3473282 B2 JP 3473282B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエンジンと
駆動車輪との間に介在させた変速機のアップシフト変速
時における車輪の加速スリップを防止するトラクション
コントロール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車輪の加速スリップ、所謂ホイールスピ
ンは、車輪の駆動力が路面摩擦係数との関連において過
大であることに起因して生ずるすることから、車輪の駆
動力を低下させることによって防止することができる。
【0003】ところで、車輪の駆動力を低下させるに際
しては、車輪を自動ブレーキにより制動したり、車輪を
駆動するエンジン出力を低下させる方法とがあり、本発
明は両者を組み合わせたトラクションコントロール装置
に係わる。
【0004】ここで、エンジンと駆動車輪との間に介在
させた変速機のアップシフト変速時を考察するに、この
アップシフト変速時においても駆動車輪は、特に摩擦係
数の低い路面の場合、以下の理由によって加速スリップ
を生ずる。
【0005】つまり、自動変速機か、手動変速機かを問
わず、有段の変速機である場合、その低速段から高速段
へのアップシフト変速時は、車輪速のエンジン軸回転数
換算値に対するエンジン回転数の過剰分がエンジンの回
転イナーシャとして車輪を加速しようとし、当該エンジ
ンの回転イナーシャが図9に1→2アップシフト変速時
について例示するように、車輪の加速スリップ、所謂イ
ナーシャスリップを生じさせる。
【0006】かと言って、エンジン回転数が車輪速のエ
ンジン軸回転数換算値に一致するのを待ってアップシフ
ト変速を行うのでは、変速遅れを生じて実際的ではない
し、何よりも、当該一致がほんの一瞬であることを考え
ると、エンジン回転数が車輪速のエンジン軸回転数換算
値に正確に一致した瞬間にアップシフト変速を実行させ
る制御は殆ど不可能に近い。
【0007】かように、タイミング制御による限り完全
には防止が困難な、変速時における駆動車輪のイナーシ
ャスリップを防止するトラクションコントロール装置と
しては従来、例えば特開平3−244871号公報や、
特開平5−171967号公報や、特開平1−2752
49号公報に記載されたようなものが知られている。
【0008】特開平3−244871号公報に記載のも
のは、トラクションコントロールによる車輪駆動トルク
の低減が開始されてから所定時間中は、自動変速機のア
ップシフト変速を禁止するというものである。
【0009】次に特開平5−171967号公報に記載
のものは、自動変速機のアップシフト変速時、トラクシ
ョンコントロール用のスロットル開度制御ゲインを高め
て開度減少傾向にし、見掛け上イナーシャスリップを低
減しようとするものである。
【0010】最後に特開平1−275249号公報に記
載のものは、自動変速機のアップシフト変速時、トラク
ションコントロール用の自動ブレーキ制御ゲインを高め
てイナーシャスリップを防止するというものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかして、特開平3−
244871号公報に記載の対策では、アップシフト変
速すべき状態にもかかわらずこの変速を、限られた時間
中のみとはいえ行わないことから、エンジン回転が高い
状態が長く続くことによる騒音の問題を生ずるし、上記
の所定時間が経過した後はイナーシャスリップが発生し
てしまい、手動変速機搭載車には採用することができな
いこととも相俟って、抜本的な対策ではなかった。
【0012】更に特開平5−171967号公報に記載
の対策では、見掛け上イナーシャスリップを低減しよう
とするものであることから、根本的にイナーシャスリッ
プ対策になっておらず、所定のスリップ防止を期待でき
ないのが実情である。また実際上、イナーシャスリップ
が前記したように変速時の回転イナーシャに起因してい
て、決してエンジン出力の過大に起因するものでないの
に、エンジン出力の低下を強める制御であることから、
イナーシャスリップの収束後にエンジン出力を元に戻す
操作が不可欠で、この時にエンジン出力のハンチングが
発生して不自然になるのを免れなかった。
【0013】最後の特開平1−275249号公報に記
載の対策では、トラクションコントロール用の自動ブレ
ーキ操作を変更しているも、トラクションコントロール
用のエンジン出力制御については従前のままであること
から、これも上記第2の文献に記載の対策と同様、イナ
ーシャスリップがエンジン出力の過大に起因するもので
ないのにエンジン出力を操作し続けることとなり、イナ
ーシャスリップの収束後にエンジン出力を元に戻す操作
が不可欠で、この時にエンジン出力のハンチングが発生
して不自然になるのを免れない。
【0014】本発明は、変速に何らの制約も課すること
なく、また、自動変速機搭載車はもとより、手動変速機
搭載車にも採用し得て、アップシフト変速時の車輪イナ
ーシャスリップを確実に防止することができるようにす
ると共に、イナーシャスリップの収束後にエンジン出力
のハンチングが発生する不自然を生ずることのないトラ
クションコントロール装置を提案することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的のため、第1発
明による車両のトラクションコントロール装置は、請求
項1に記載のごとく、有段変速機を介しエンジンからの
回転を車輪に伝達されて走行する車両であって、車輪の
加速スリップ発生時、該車輪の自動ブレーキと、エンジ
ン出力の低減制御とで、加速スリップを防止するように
した車両のトラクションコントロール装置において、前
記有段変速機のアップシフト変速時におけるエンジンの
回転イナーシャに起因して発生する前記車輪のイナーシ
ャスリップを、エンジン出力の低減制御によらず、車輪
の自動ブレーキのみにより防止するよう構成る。
【0016】そして第1発明による車両のトラクション
コントロール装置は、上記自動ブレーキのブレーキ力を
特に、アップシフト変速が終了するまでの間は、次の演
算サイクルにおける車輪のイナーシャスリップ予測値に
対応したブレーキ力のフィードフォワード制御値とする
よう構成したことを特徴とするものである。
【0017】同じ目的のため、第2発明による車両のト
ラクションコントロール装置は、請求項2に記載のごと
く、 有段変速機を介しエンジンからの回転を車輪に伝達
されて走行する車両であって、車輪の加速スリップ発生
時、該車輪の自動ブレーキと、エンジン出力の低減制御
とで、加速スリップを防止するようにした車両のトラク
ションコントロール装置において、前記有段変速機のア
ップシフト変速時におけるエンジンの回転イナーシャに
起因して発生する前記車輪のイナーシャスリップを、エ
ンジン出力の低減制御によらず、車輪の自動ブレーキの
みにより防止するよう構成する。
【0018】そして第2発明による車両のトラクション
コントロール装置は、上記自動ブレーキのブレーキ力を
特に、アップシフト変速が終了しておらず、且つ、イナ
ーシャスリップが収束していない間は、次の演算サイク
ルにおける車輪のイナーシャスリップ予測値に対応した
ブレーキ力のフィードフォワード制御値と、現在のイナ
ーシャスリップ検出値に対応したブレーキ力のフィード
バック制御値との和により決定するよう構成したことを
特徴とするものである。
【0019】第3発明による車両のトラクションコント
ロール装置は、請求項3に記載のごとく、第1発明また
は第2発明において、変速時にエンジン回転数が、車輪
速と変速後ギヤ比から求めたエンジン軸回転数換算値よ
りも設定回転数を越えて高くなった状態を前記アップシ
フト変速と判断して、前記自動ブレーキのみによるトラ
クションコントロールを実行するよう構成したことを特
徴とするものである。
【0020】第4発明による車両のトラクションコント
ロール装置は、請求項4に記載のごとく、第1発明乃至
第3発明のいずれかにおいて、前記アップシフト変速に
よる車輪のイナーシャスリップを車輪の自動ブレーキの
みにより防止している間は、該自動ブレーキのみによる
イナーシャスリップ防止作用の開始時におけるトラクシ
ョンコントロール用エンジン出力値を保持してエンジン
出力の低減制御を中止しておくよう構成したことを特徴
とするものである。
【0021】第発明による車両のトラクションコント
ロール装置は、請求項に記載のごとく、第発明乃至
第4発明のいずれかにおいて、前記ブレーキ力のフィー
ドフォワード制御値と、現在のイナーシャスリップ検出
値に対応したブレーキ力のフィードバック制御値とにそ
れぞれ重み付けを持たせたことを特徴とするものであ
る。
【0022】第発明による車両のトラクションコント
ロール装置は、請求項に記載のごとく、第発明乃至
第5のいずれかにおいて、前記車輪のイナーシャスリッ
プから余剰エネルギーを求め、この余剰エネルギーに対
応した時間だけ前記フィードフォワード制御値分のブレ
ーキ力を付与するよう構成したことを特徴とするもので
ある。
【0023】
【発明の効果】第1発明においては、車輪は有段変速機
を介しエンジンからの回転を伝達されて車両を走行させ
る。この走行中トラクションコントロール装置は、車輪
の加速スリップ発生時、該車輪の自動ブレーキと、エン
ジン出力の低減制御とで、加速スリップを防止する。
【0024】ところで、上記有段変速機のアップシフト
変速時におけるエンジンの回転イナーシャに起因して車
輪がイナーシャスリップを発生すると、トラクションコ
ントロール装置は当該イナーシャスリップを、エンジン
出力の低減制御によらず、車輪の自動ブレーキのみによ
り防止するよう機能する。
【0025】よって、変速に何らの制約も課することな
く、アップシフト変速時の車輪イナーシャスリップを確
実に防止することができる。また、当該イナーシャスリ
ップ防止用のトラクションコントロール装置は、自動変
速機搭載車はもとより、手動変速機搭載車にも採用する
ことができる。更に、イナーシャスリップがエンジン出
力の過大が原因でないにもかかわらず、エンジン出力を
操作してイナーシャスリップを防止しようとすることが
ないことから、イナーシャスリップの収束後にエンジン
出力のハンチングが発生するという弊害を生ずることが
なく、当該ハンチングによる不自然を回避することがで
きる。
【0026】第1発明においては更に、前記自動ブレー
キのブレーキ力を特に、アップシフト変速が終了するま
での間は、次の演算サイクルにおける車輪のイナーシャ
スリップ予測値に対応したブレーキ力のフィードフォワ
ード制御値とするため、 高応答でイナーシャスリップを
確実に防止することができる。
【0027】第2発明においても第1発明の場合と同じ
く、有段変速機のアップシフト変速時におけるエンジン
の回転イナーシャに起因して車輪がイナーシャスリップ
を発生すると、トラクションコントロール装置は当該イ
ナーシャスリップを、エンジン出力の低減制御によら
ず、車輪の自動ブレーキのみにより防止するよう機能す
るため、これにより、前記した第1発明と同様な作用効
果を達成することができる。
【0028】第2発明においては更に、上記自動ブレー
キのブレーキ力を特に、アップシフト変速が終了してお
らず、且つ、イナーシャスリップが収束していない間
は、次の演算サイクルにおける車輪のイナーシャスリッ
プ予測値に対応したブレーキ力のフィードフォワード制
御値と、現在のイナーシャスリップ検出値に対応したブ
レーキ力のフィードバック制御値との和により決定する
ことから、 上記フィードフォワード制御値により、第1
発明によると同じく高応答でイナーシャスリップを確実
に防止することができるほか、フィードバック制御値に
より、イナーシャスリップを狙った通りに、且つ、確実
に防止することができる。
【0029】第3発明においては、変速時にエンジン回
転数が、車輪速と変速後ギヤ比から求めたエンジン軸回
転数換算値よりも設定回転数を越えて高くなった状態を
前記アップシフト変速と判断して、前記自動ブレーキの
みによるトラクションコントロールを実行することか
ら、変速機の型式を全く問わず、全ての変速機について
確実に、車輪のイナーシャスリップが発生する条件を判
定することができ、前記自動ブレーキのみによるトラク
ションコントロールが、本当にイナーシャスリップが発
生する時にのみ実行されて、当該トラクションコントロ
ールが必要でないにもなされてしまう弊害を解消するこ
とができる。
【0030】第4発明においては、アップシフト変速に
よる車輪のイナーシャスリップを車輪の自動ブレーキの
みにより防止している間は、該自動ブレーキのみによる
イナーシャスリップ防止作用の開始時におけるトラクシ
ョンコントロール用エンジン出力値を保持してエンジン
出力の低減制御を中止しておくことから、エンジン出力
の低減制御によるトラクションコントロール中に、イナ
ーシャスリップ防止用の自動ブレーキのみによるトラク
ションコントロールが開始された場合でも、エンジン出
力低減制御の中止時にエンジン出力値が急変するという
問題を解消することができる。
【0031】第発明においては、前記ブレーキ力のフ
ィードフォワード制御値と、現在のイナーシャスリップ
検出値に対応したブレーキ力のフィードバック制御値と
にそれぞれ重み付けを持たせたことから、両制御値を任
意に重要視した制御が可能になる。
【0032】第発明においては、イナーシャスリップ
から余剰エネルギーを求め、この余剰エネルギーに対応
した時間だけ前記フィードフォワード制御値分のブレー
キ力を付与することから、自動ブレーキを、イナーシャ
スリップの原因となっている余剰エネルギーに正確にマ
ッチさせることができ、イナーシャスリップ防止用のト
ラクションコントロールを一層正確なものにすることが
できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1乃至図6は、本発明によ
るトラクションコントロール装置の一実施の形態を示
し、1はエンジン、2は自動変速機や、手動変速機を可
とする有段変速機である。エンジン1は、運転者が操作
するアクセルペダル3に連動してその踏み込みにつれ全
閉から全開に向け開度増大するスロットルバルブ4を経
て空気を吸入すると共に、該吸入空気と図示せざる燃料
噴射弁からの燃料との混合気を点火、燃焼させて運転を
行うものとする。なお、スロットルバルブ4は閉方向に
回動可能とし、駆動輪の加速スリップを防止するトラク
ションコントロール用に当該閉方向へスロットルアクチ
ュエータ5で操作し得るものとする。
【0034】変速機2は、エンジン1からの回転を変速
してプロペラシャフト6に出力し、変速動力はプロペラ
シャフト6からディファレンシャルギヤ装置7を介し左
右後輪8L ,8R に伝達されるものとする。かかる左右
後輪8L ,8R の駆動により車両を走行させることがで
き、当該走行中における車両を制動するためのブレーキ
システムを以下に説明する。
【0035】ブレーキシステムは、左右前輪9L ,9R
のホイールシリンダ10L ,10Rと、左右後輪8L
R のホイールシリンダ11L ,11R とを具え、これ
らホイールシリンダは、ブレーキアクチュエータ12を
介してマスターシリンダ13に接続する。マスターシリ
ンダ13はブレーキペダル14の踏力に応じたブレーキ
液圧を、油圧ブースタ15による増圧下で前輪ブレーキ
液圧出力ポート13Fおよび後輪ブレーキ液圧出力ポー
ト13R より出力するものとする。
【0036】ポート13F から前輪ブレーキ液圧は、矢
印で示すように油圧ブースタ15およびブレーキアクチ
ュエータ12を経て左右前輪ホイールシリンダ10L
10 R に達し、左右前輪9L ,9R の制動に供され、ポ
ート13R からの後輪ブレーキ液圧は、矢印で示すよう
にブレーキアクチュエータ12を経て左右後輪ホイール
シリンダ11L ,11R に達し、左右後輪8L ,8R
制動に供される。かかる制動中に車輪が制動ロックを生
ずると、ブレーキアクチュエータ12は周知のアンチス
キッド制御により対応車輪のブレーキ液圧を減じて制動
ロックを防止するものとする。
【0037】ブレーキアクチュエータ12は更に、スロ
ットルアクチュエータ5によるエンジン出力低減制御と
共に、駆動輪である左右後輪8L ,8R の加速スリップ
を防止するトラクションコントロール用に、これら左右
後輪を自動ブレーキにより制動するためのブレーキ液圧
を左右後輪ホイールシリンダ11L ,11R に供給する
作用をも行うものとする。これがため、ブレーキアクチ
ュエータ12は油圧ブースタ15から管路16を経て液
圧を入力され、これを元圧として左右後輪ホイールシリ
ンダ11L ,11R への自動ブレーキ液圧を指令通りに
制御するものとする。
【0038】ここで、スロットルアクチュエータ5によ
るスロットルバルブ4の閉方向操作(エンジン出力低減
制御)を介したトラクションコントロールは、スロット
ルコントローラ17によりこれを行い、ブレーキアクチ
ュエータ12を介した前記アンチスキッド制御および左
右後輪8L ,8R の自動ブレーキによるトラクションコ
ントロールは、ブレーキコントローラ18によりこれを
行うものとする。これがため、ブレーキコントローラ1
8には、各車輪の回転速度を検出する車輪速センサ19
からの信号をそれぞれ入力し、スロットルコントローラ
17にはブレーキコントローラ18を経て車輪速センサ
19からの信号、およびブレーキコントローラ18から
の後述するトラクションコントロール用スロットル制御
値保持指令をそれぞれ入力する。
【0039】スロットルコントローラ17は、車輪速セ
ンサ19からの信号をもとに周知の演算により、左右後
輪8L ,8R が加速スリップ(ホイールスピン)してい
るか否かを判定し、ホイールスピンしていれば、これを
防止するためのエンジン出力低下量を求めて、スロット
ルアクチュエータ5によりスロットルバルブ4を対応し
た角度だけ閉方向に操作するエンジン出力低下制御を行
う。
【0040】ブレーキコントローラ18は、変速機2の
非変速中、車輪速センサ19からの信号をもとに周知の
演算により、左右後輪8L ,8R が加速スリップ(ホイ
ールスピン)しているか否かを判定し、ホイールスピン
していれば、これを防止するよう左右後輪ホイールシリ
ンダ11L ,11R へブレーキ液圧を供給して左右後輪
L ,8R を自動ブレーキにより制動する。
【0041】他方でブレーキコントローラ18は、変速
機2の変速時、図2の制御プログラムを実行して、左右
後輪8L ,8R のホイールスピンを防止するトラクショ
ンコントロールを以下の如くに行う。つまり、先ずステ
ップ21において、変速機2のアップシフト変速により
エンジンの回転イナーシャに起因した左右後輪8L ,8
R のイナーシャスリップが発生する条件か揃っているか
否かを、つまり、本発明が防止しようとするイナーシャ
スリップの発生条件が揃っているか否かを判定する。
【0042】この判定は、図3に詳述するようなもの
で、ステップ31において、左右後輪8L ,8R に係わ
る駆動系の回転数差、詳しくは、センサ19で検出した
車輪速と変速後ギヤ比から求めた、車輪速のエンジン軸
回転数換算値と、エンジン回転数との差を演算する。次
いでステップ32において、この差が設定値よりも大き
いか否かを、またステップ33において、上記車輪速の
エンジン軸回転数換算値よりエンジン回転数の方が高い
か否かを判定する。
【0043】ステップ32,33で、上記の差が設定値
よりも大きく、且つ、エンジン回転数が車輪速のエンジ
ン軸回転数換算値より高いと判定した場合、つまり変速
時にエンジン回転数が、車輪速と変速後ギヤ比から求め
たエンジン軸回転数換算値よりも上記の設定値を越えて
高くなった場合、ステップ34において、アップシフト
変速によるイナーシャスリップが発生する条件が揃った
と判定する。しかし上記以外では、ステップ32または
33から制御をステップ35に進め、ここでアップシフ
ト変速によるイナーシャスリップが発生する条件が揃っ
ていないと判定する。
【0044】以上のような制御条件の判定後に、図2の
ステップ22では、ギヤ位置変更(アップシフト変速)
指令後のクラッチ締結度合を計測する。ここにおけるク
ラッチとは、変速に関与するクラッチを意味し、変速機
2が手動変速機である場合、運転者が変速に際してクラ
ッチペダルの踏み込みにより釈放するクラッチのこと
で、また、変速機2が自動変速機である場合、当該自動
変速機の変速時に開放状態から締結状態にされるべきク
ラッチのことである。そして、これらクラッチの締結度
合を計測するに当たっては、手動変速機の場合クラッチ
ペダルの踏み込み状態からの戻しストローク位置により
計測可能で、また、自動変速機の場合クラッチの締結圧
を決定するソレノイドの駆動デューティにより計測可能
である。
【0045】かようにして計測したクラッチ締結度合を
もとに、次のステップ23では、クラッチが完全に締結
した変速終了状態か否かを判定する。変速終了状態でな
く、変速中であれば、ステップ24において、次の演算
サイクルに入った時のイナーシャスリップを予測する。
【0046】この予測は、図4に詳述するようなものと
し、先ずステップ41において、左右後輪8L ,8R
係わる駆動系の回転数差、詳しくは、センサ19で検出
した車輪速と変速後ギヤ比から求めた、車輪速のエンジ
ン軸回転数換算値と、エンジン回転数との差を演算す
る。この差は、現在のクラッチ締結度合を表す。次いで
ステップ42において、前回のクラッチ締結度合と今回
のクラッチ締結度合との差からクラッチ締結速度を演算
する。そして、ステップ43で、上記のように求めた現
在のクラッチ締結度合およびクラッチ締結速度から次の
演算サイクルに入った時のクラッチ締結度合を予測す
る。
【0047】次いでステップ44において、センサ19
からの車輪速検出値をもとに現在の左右後輪8L ,8R
のスリップ率を演算し、ステップ45において、この後
輪スリップ率と、上記のような次の演算サイクルに入っ
た時のクラッチ締結度合とから、次の演算サイクルに入
った時における左右後輪8L ,8R のイナーシャスリッ
プを算出する。
【0048】図7は、クラッチペダルストロークD(ク
ラッチ締結度合)と、クラッチの伝達トルクTと、イナ
ーシャスリップISとの関係を時系列的に示す。クラッ
チペダルストロークDがD1〜D2間の値であって、ク
ラッチが滑り状態であるとき、クラッチペダルストロー
クDの減少につれてイナーシャスリップISは増大す
る。よって、前回の演算サイクル瞬時t1 におけるクラ
ッチペダルストロークと、今回の演算サイクル瞬時t2
におけるクラッチペダルストロークとの差から求めたク
ラッチ締結速度と、瞬時t2 における現在のクラッチペ
ダルストロークとをもとに、次の演算サイクル瞬時t3
におけるクラッチペダルストロークを推定することがで
き、当然、次の演算サイクル瞬時t3 における左右後輪
L ,8Rのイナーシャスリップを算出することができ
る。
【0049】図2のステップ25においては、上記の如
くに求めた次の演算サイクル瞬時における左右後輪
L ,8R のイナーシャスリップを防止するための自動
ブレーキ液圧のフィードフォワード制御値を算出する。
【0050】ステップ26においては、図5に詳述する
処理により左右後輪8L ,8R のイナーシャスリップが
収束したか否かを判定する。図5を説明するに、ステッ
プ51においては、センサ19で検出した車輪速から左
右後輪8L ,8R のスリップ率を演算し、ステップ52
でこれが設定値を越えていると判定する間、ステップ5
3において、左右後輪8L ,8R のイナーシャスリップ
が未だ収束していないと判定し、ステップ52で左右後
輪8L ,8R のスリップ率が設定値を越えていないと判
定する間、ステップ54において、左右後輪8L ,8R
のイナーシャスリップが収束していると判定する。
【0051】図2のステップ27では、スロットル開度
のトラクションコントロール値を保持する指令を、図1
のブレーキコントローラ18からスロットルコントロー
ラ17に出力し、これにより、ステップ21がイナーシ
ャスリップ防止用のトラクションコントロールを行うべ
きと判断してステップ22を選択するループに入った時
におけるスロットル開度のトラクションコントロール値
を保持させて、事実上トラクションコントロール用のエ
ンジン出力低減制御を中止しておくようにする。
【0052】ステップ28では、イナーシャスリップを
防止するための自動ブレーキ液圧を決定して、対応する
指令を図1のブレーキコントローラ18からブレーキア
クチュエータ12に出力するブレーキ液圧制御を行う。
【0053】この処理は図6に詳述するようなもので、
先ずステップ61において、現時点における左右後輪8
L ,8R のイナーシャスリップ(図5のステップ51で
算出済)を防止するための自動ブレーキ液圧のフィード
バック制御値を算出する。次いでステップ62におい
て、図2のステップ25におけるフィードフォワード制
御値に重み付け係数αを乗じて求めた値と、上記フィー
ドバック制御値に重み付け係数βを乗じて求めた値とを
加算し、自動ブレーキ液圧指令値を算出し、ステップ6
3でこれをブレーキアクチュエータ12に出力する。
【0054】図2のステップ28による自動ブレーキ液
圧制御の後は、制御をステップ23に戻し、上記のルー
プを繰り返すが、ステップ23でクラッチが完全締結し
た変速終了状態と判定する場合は、ステップ23,24
をスキップす。また、ステップ26でイナーシャスリッ
プ収束状態と判別する場合は、ステップ21でアップシ
フト変速によるイナーシャスリップを生ずるものではな
いと判別した場合と同様、ステップ29において、イナ
ーシャスリップ防止用でない通常のトラクションコント
ロール用の自動ブレーキ液圧制御を実行する。
【0055】以上の制御により、有段変速機2のアップ
シフト変速時におけるエンジンの回転イナーシャに起因
して左右後輪8L ,8R がイナーシャスリップを発生す
ると、ステップ27の実行によりトラクションコントロ
ール用のスロットル制御(エンジン出力の低減制御)を
中止させ、当該エンジン出力の低減制御によらず、ステ
ップ28の自動ブレーキ液圧制御のみにより上記イナー
シャスリップを防止する。
【0056】よって、イナーシャスリップがエンジン出
力の過大が原因でないにもかかわらず、エンジン出力を
操作してイナーシャスリップを防止しようとすることが
ないことから、イナーシャスリップの収束後にエンジン
出力のハンチングが発生するという弊害を生ずることが
なく、当該ハンチングによる不自然を回避することがで
きる。加えて本実施の形態になるイナーシャスリップ防
止用のトラクションコントロール装置は、アップシフト
変速に何らの制約も課することなく、イナーシャスリッ
プを確実に防止することができ、更に、自動変速機搭載
車はもとより、手動変速機搭載車にも採用することがで
きる。
【0057】なお、アップシフト変速に伴うイナーシャ
スリップが発生するか否かを判定するに際し、図3のご
とく、アップシフト変速時にエンジン回転数が、車輪速
と変速後ギヤ比から求めたエンジン軸回転数換算値より
も設定回転数を越えて高くなった状態をもってアップシ
フト変速とするから、変速機の型式を全く問わず、全て
の変速機について確実に、車輪のイナーシャスリップが
発生する条件を判定することができ、自動ブレーキのみ
によるトラクションコントロールが、本当にイナーシャ
スリップが発生する時にのみ実行されて、当該トラクシ
ョンコントロールが必要でないにもなされてしまう弊害
を解消することができる。
【0058】また、アップシフト変速による車輪のイナ
ーシャスリップを車輪の自動ブレーキのみにより防止し
ている間は、ステップ27において、当該自動ブレーキ
のみによるイナーシャスリップ防止作用の開始時におけ
るスロットル開度のトラクションコントロール値を保持
してエンジン出力の低減制御を中止しておくことから、
エンジン出力の低減制御によるトラクションコントロー
ル中に、イナーシャスリップ防止用の自動ブレーキのみ
によるトラクションコントロールが開始された場合で
も、エンジン出力低減制御の中止時にエンジン出力値が
急変するという問題を解消することができる。
【0059】更に、ステップ23においてアップシフト
変速が終了したと判別するまでの間は、自動ブレーキの
ブレーキ力を、ステップ25で求めた次の演算サイクル
における車輪のイナーシャスリップ予測値に対応するブ
レーキ力のフィードフォワード制御値とするため、高応
答でイナーシャスリップを確実に防止することができ
る。
【0060】また、ステップ26でイナーシャスリップ
が収束したと判別するまでの間は、上記自動ブレーキの
ブレーキ力を、ステップ28で現在のイナーシャスリッ
プ検出値に対応したブレーキ力のフィードバック制御値
とするため、イナーシャスリップを狙った通りに、且
つ、確実に防止することができる。
【0061】また、ステップ23でアップシフト変速が
終了していないと判定し、且つ、ステップ26でイナー
シャスリップが収束していないと判定する間は、上記自
動ブレーキのブレーキ力をステップ28における演算に
より、次の演算サイクルにおける車輪のイナーシャスリ
ップ予測値に対応したブレーキ力のフィードフォワード
制御値と、現在のイナーシャスリップ検出値に対応した
ブレーキ力のフィードバック制御値との和により決定
し、さらに、これらフィードフォワード制御値と、フィ
ードバック制御値とにそれぞれ重み付けを持たせたこと
から、これら両制御値を任意に重要視した制御が可能に
なる。
【0062】図8は、本発明の他の実施の形態を示し、
この図8は、図2のステップ21,22間にステップ1
10を追加し、ステップ26の直前にステップ120を
追加したものである。ステップ110においては、左右
後輪8L ,8R のイナーシャスリップ発生原因となる余
剰エネルギーを算出し、ステップ120では、ステップ
25で算出したブレーキ液圧のフィードフォワード制御
値の付与時間を、この余剰エネルギーに対応させて決定
する。
【0063】よって本実施の形態においては、フィード
フォワード制御値分のブレーキ液圧を上記の余剰エネル
ギーに対応した時間だけ付与することとなり、自動ブレ
ーキを、イナーシャスリップの原因となっている余剰エ
ネルギーに正確にマッチさせることができ、イナーシャ
スリップ防止用のトラクションコントロールを一層正確
なものにすることができる。
【0064】なおこの場合、クラッチの完全締結後も、
自動ブレーキ液圧制御がフィードフォワード制御および
フィードバック制御の双方によりなされることとなり、
この点でもイナーシャスリップ防止用のトラクションコ
ントロールを一層正確なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトラクションコントロール装置の
一実施の形態を示すシステム図である。
【図2】同実施の形態においてコントローラが実行す
る、変速時のトラクションコントロールを示すフローチ
ャートである。
【図3】同トラクションコントロールにおけるイナーシ
ャスリップ発生条件判定処理に関したサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図4】同トラクションコントロールにおける、次サイ
クルイナーシャスリップの予測処理に関したサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図5】同トラクションコントロールにおける、イナー
シャスリップ収束判定処理に関したサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図6】同トラクションコントロールにおける、イナー
シャスリップ防止用ブレーキ液圧制御処理に関したサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】クラッチペダルストロークと、クラッチ伝達ト
ルクと、イナーシャスリップとの関係を時系列的に示す
タイムチャートである。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す、図2と同様な
変速時トラクションコントロールを示すフローチャート
である。
【図9】アップシフト変速時におけるイナーシャスリッ
プの発生状況を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 有段変速機 3 アクセルペダル 4 スロットルバルブ 5 スロットルアクチュエータ 6 プロペラシャフト 7 ディファレンシャルギヤ装置 8L 左後輪(左駆動輪) 8R 右後輪(右駆動輪) 9L 左前輪 9R 右前輪 10L 左前輪ホイールシリンダ 10R 右前輪ホイールシリンダ 11L 左後輪ホイールシリンダ 11R 右後輪ホイールシリンダ 12 ブレーキアクチュエータ 13 マスターシリンダ 14 ブレーキペダル 15 油圧ブースタ 17 スロットルコントローラ 18 ブレーキコントローラ 19 車輪速センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 29/00 F02D 29/00 C 29/02 311 29/02 311A (56)参考文献 特開 平1−215658(JP,A) 特開 平7−47871(JP,A) 特開 平2−16341(JP,A) 特開 平8−40231(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 41/20 B60T 8/58 F02D 29/02 311

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有段変速機を介しエンジンからの回転を
    車輪に伝達されて走行する車両であって、車輪の加速ス
    リップ発生時、該車輪の自動ブレーキと、エンジン出力
    の低減制御とで、加速スリップを防止するようにした車
    両のトラクションコントロール装置において、 前記有段変速機のアップシフト変速時におけるエンジン
    の回転イナーシャに起因して発生する前記車輪のイナー
    シャスリップを、エンジン出力の低減制御によらず、車
    輪の自動ブレーキのみにより防止するよう構成し 該自動ブレーキのブレーキ力を、前記アップシフト変速
    が終了するまでの間は、次の演算サイクルにおける車輪
    のイナーシャスリップ予測値に対応したブレーキ力のフ
    ィードフォワード制御値とするよう構成し たことを特徴
    とする車両のトラクションコントロール装置。
  2. 【請求項2】 有段変速機を介しエンジンからの回転を
    車輪に伝達されて走行する車両であって、車輪の加速ス
    リップ発生時、該車輪の自動ブレーキと、エンジン出力
    の低減制御とで、加速スリップを防止するようにした車
    両のトラクションコントロール装置において、 前記有段変速機のアップシフト変速時におけるエンジン
    の回転イナーシャに起因して発生する前記車輪のイナー
    シャスリップを、エンジン出力の低減制御によらず、車
    輪の自動ブレーキのみにより防止するよう構成し、 該自動ブレーキのブレーキ力を、前記アップシフト変速
    が終了しておらず、且つ、前記イナーシャスリップが収
    束していない間は、次の演算サイクルにおける車輪のイ
    ナーシャスリップ予測値に対応したブレーキ力のフィー
    ドフォワード制御値と、現在のイナーシャスリップ検出
    値に対応したブレーキ力のフィードバック制御値との和
    により決定するよう 構成したことを特徴とする車両のト
    ラクションコントロール装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、変速時にエ
    ンジン回転数が、車輪速と変速後ギヤ比から求めたエン
    ジン軸回転数換算値よりも設定回転数を越えて高くなっ
    た状態を前記アップシフト変速と判断して、前記自動ブ
    レーキのみによるトラクションコントロールを実行する
    よう構成したことを特徴とする車両のトラクションコン
    トロール装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項におい
    て、前記アップシフト変速による車輪のイナーシャスリ
    ップを車輪の自動ブレーキのみにより防止している間
    は、該自動ブレーキのみによるイナーシャスリップ防止
    作用の開始時におけるトラクションコントロール用エン
    ジン出力値を保持してエンジン出力の低減制御を中止し
    ておくよう構成したことを特徴とする車両のトラクショ
    ンコントロール装置。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれか1項におい
    て、前記ブレーキ力のフィードフォワード制御値と、現
    在のイナーシャスリップ検出値に対応したブレーキ力の
    フィードバック制御値とにそれぞれ重み付けを持たせた
    ことを特徴とする車両のトラクションコントロール装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項におい
    て、前記車輪のイナーシャスリップから余剰エネルギー
    を求め、この余剰エネルギーに対応した時間だけ前記フ
    ィードフォワード制御値分のブレーキ力を付与するよう
    構成したことを特徴とする車両のトラクションコントロ
    ール装置。
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