JPH0858436A - 自動変速機搭載車の加速ショック軽減装置 - Google Patents

自動変速機搭載車の加速ショック軽減装置

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JPH0858436A
JPH0858436A JP6196786A JP19678694A JPH0858436A JP H0858436 A JPH0858436 A JP H0858436A JP 6196786 A JP6196786 A JP 6196786A JP 19678694 A JP19678694 A JP 19678694A JP H0858436 A JPH0858436 A JP H0858436A
Authority
JP
Japan
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engine
automatic transmission
rotation speed
vehicle
speed
Prior art date
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Pending
Application number
JP6196786A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Michioka
浩文 道岡
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
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Publication of JPH0858436A publication Critical patent/JPH0858436A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect

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  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動変速機搭載車の惰性走行から加速走行へ
の移行時における加速ショックをエンジン出力制御によ
り軽減し、自動変速機搭載車の滑らかな動力伝達を維持
する。 【構成】 コントローラ9はソレノイド6,7を介して
自動変速機2を変速制御し、ソレノイド8を介してトル
クコンバータ3をロックアップ制御し、エンジン1のコ
ントローラ12はロックアップ信号L/Uを入力される
間、惰性走行から加速走行への移行を検知する時、変速
機出力回転数Noとエンジン回転数Neの比No/Ne
及びその時間変化割合Δ(No/Ne)からトルクダウ
ン量Tdを求め、これが達成されてエンジン回転数Ne
が変速機出力回転数Noに滑らかに追いつくようエンジ
ンの燃料噴射量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機搭載車の加
速時におけるショックを、エンジンの出力制御により軽
減するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、例えば本願出願人が昭和
62年3月に発行した「RE4R01A型オートマチッ
クトランスミッション整備要領書」(A261C07)
に記載された如くに構成され、入力されてくるエンジン
回転を変速して出力し、車両を走行可能にする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動変速機
を搭載した車両が、アクセルペダルを釈放した惰性走行
状態から、アクセルペダルの踏み込みによる再加速状態
に移行する時、以下に説明するごとくショックが発生す
る。
【0004】図6は、瞬時t0 にアクセルペダルの釈放
によりスロットル開度THを0/8の全閉にして車両を
惰性走行させ始め、その後の瞬時t1 にアクセルペダル
の踏み込みにより車両を再加速させた場合の、エンジン
回転数Neおよび自動変速機出力トルクToの経時変化
を示すもので、この図中の実線で示す経時変化から明ら
かなように従来は、再加速瞬時t1 にエンジン回転数N
eがスロットル開度THに対応した回転数まで一気に上
昇することから、自動変速機出力トルクToも一気に逆
トルクからスロットル開度THに対応した正トルクに反
転する。かかる急激なトルク方向の反転は、図6の実線
で示す変速機出力トルクToの経時変化から明らかなよ
うに大きなピークトルクを発生させ、自動変速機搭載車
の加速ショックを大きくさせることとなり、滑らかなト
ルク伝達が信条である自動変速機搭載車の商品価値を低
下させる原因となる可能性があった。
【0005】本発明は、再加速瞬時におけるエンジン出
力の立ち上がりを、滑らかになるよう制御することによ
り、上述の加速ショックに関する問題を解消することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的のため第1発明
による自動変速機の加速ショック軽減装置は、図1に概
念を示す如く、入力されたエンジン回転を変速して出力
する自動変速機を搭載した車両において、車両の惰性走
行から加速走行への移行を検知する再加速検知手段と、
該手段により惰性走行から加速走行への移行が検知され
る間におけるエンジン側の回転数を検出するエンジン側
回転数検出手段と、前記再加速検知手段により惰性走行
から加速走行への移行が検知される間における自動変速
機側の回転数を検出する変速機側回転数検出手段と、こ
れら手段により検出したエンジン側の回転数および自動
変速機側の回転数間における違いを求める回転数対比手
段と、該手段により求めた違いに応じてエンジン出力
を、前記エンジン側の回転数が前記自動変速機側の回転
数に滑らかに追いつくよう制御するエンジン出力制御手
段とを具備したことを特徴とするものである。
【0007】また第2発明による自動変速機の加速ショ
ック軽減装置は、上記再加速検知手段が、前記変速機側
回転数検出手段により検出した自動変速機側の回転数
と、前記エンジン側回転数検出手段により検出したエン
ジン側の回転数との比が1より大きい時をもって、車両
が惰性走行中であると判定するようなものとしたことを
特徴とするものである。
【0008】更に第3発明による自動変速機の加速ショ
ック軽減装置は、前記再加速検知手段が、前記変速機側
回転数検出手段により検出した自動変速機側の回転数
と、前記エンジン側回転数検出手段により検出したエン
ジン側の回転数との差が0より大きい時をもって、車両
が惰性走行中であると判定するようなものとしたことを
特徴とするものである。
【0009】また第4発明による自動変速機の加速ショ
ック軽減装置は、前記再加速検知手段が、前記エンジン
側回転数検出手段により検出したエンジン側の回転数の
時間変化割合が正である時をもって車両の加速走行であ
ると判定するようなものとしたことを特徴とするもので
ある。
【0010】また第5発明による自動変速機の加速ショ
ック軽減装置は、前記回転数対比手段が、前記エンジン
側の回転数および自動変速機側の回転数間における比を
求めるようなものとし、前記エンジン出力制御手段が、
該回転数比に応じてエンジン出力を制御するようなもの
としたことを特徴とするものである。
【0011】また第6発明による自動変速機の加速ショ
ック軽減装置は、前記回転数対比手段が、前記エンジン
側の回転数および自動変速機側の回転数間における比
と、該回転数比の時間変化割合を求めるようなものと
し、前記エンジン出力制御手段が、該回転数比および回
転数比の時間変化割合に応じてエンジン出力を制御する
ようなものとしたことを特徴とするものである。
【0012】また第7発明による自動変速機の加速ショ
ック軽減装置は、前記回転数対比手段が、前記エンジン
側の回転数および自動変速機側の回転数間における差を
求めるようなものとし、前記エンジン出力制御手段が、
該回転数差に応じてエンジン出力を制御するようなもの
としたことを特徴とするものである。
【0013】また第8発明による自動変速機の加速ショ
ック軽減装置は、前記回転数対比手段が、前記エンジン
側の回転数および自動変速機側の回転数間における差
と、該回転数差の時間変化割合を求めるようなものと
し、前記エンジン出力制御手段が、該回転数差および回
転数差の時間変化割合に応じてエンジン出力を制御する
ようなものとしたことを特徴とするものである。
【0014】また第9発明による自動変速機の加速ショ
ック軽減装置は、前記エンジン出力制御手段によるエン
ジン出力制御を、自動変速機の伝動系におけるトルクコ
ンバータが入出力要素間を直結されたロックアップ状態
の時に実行するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0015】また第10発明による自動変速機の加速シ
ョック軽減装置は、前記エンジン出力制御手段によるエ
ンジン出力制御中、自動変速機の選択変速段が伝動系に
ワンウエイクラッチを具える変速段である場合、該ワン
ウエイクラッチに並列的に設けられたオーバーランクラ
ッチを締結させるオーバーランクラッチ締結手段を付加
したことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】第1発明においては、再加速検知手段が車両の
惰性走行から加速走行への移行を検知する間、エンジン
側回転数検出手段はエンジン側の回転数を検出し、変速
機側回転数検出手段は自動変速機側の回転数を検出す
る。そして回転数対比手段は、これら検出したエンジン
側の回転数および自動変速機側の回転数間における違い
を求め、該手段により求めた違いに応じてエンジン出力
制御手段はエンジン出力を、上記エンジン側の回転数が
上記自動変速機側の回転数に滑らかに追いつくよう制御
する。よって、車両の惰性走行から加速走行への移行瞬
時、つまり再加速瞬時におけるエンジン出力の立ち上が
りが滑らかにされることとなり、当該瞬時における加速
ショックを軽減することができる。
【0017】第2発明においては、上記再加速検知手段
が、前記変速機側回転数検出手段により検出した自動変
速機側の回転数と、前記エンジン側回転数検出手段によ
り検出したエンジン側の回転数との比が1より大きい時
をもって、車両が惰性走行中であると判定する。従っ
て、惰性走行中の判定を上記第1発明において不可欠な
手段からの信号で行うことができ、専用の検出手段を新
たに設ける必要がなくて装置の低廉化を図ることができ
る。
【0018】第3発明においては、前記再加速検知手段
が、前記変速機側回転数検出手段により検出した自動変
速機側の回転数と、前記エンジン側回転数検出手段によ
り検出したエンジン側の回転数との差が0より大きい時
をもって、車両が惰性走行中であると判定する。この場
合も、第2発明と同様に惰性走行中の判定を、上記第1
発明において不可欠な手段からの信号で行うことがで
き、専用の検出手段を新たに設ける必要がなくて装置の
低廉化を図ることができる。
【0019】第4発明においては、前記再加速検知手段
が、前記エンジン側回転数検出手段により検出したエン
ジン側の回転数の時間変化割合が正である時をもって車
両の加速走行であると判定する。この場合、加速走行の
判定を第1発明において不可欠な手段からの信号で行う
ことができ、専用の検出手段を新たに設ける必要がなく
て装置の低廉化を図ることができると共に、アクセルペ
ダルの踏み込みを検知して加速走行を判定する場合に較
べ、加速走行の判定を一層実際の加速時期に一致させる
ことができて、制御精度を高めることができる。
【0020】第5発明においては、前記回転数対比手段
が、前記エンジン側の回転数および自動変速機側の回転
数間における比を求めて両回転数間の違いとし、前記エ
ンジン出力制御手段が、この回転数比に応じてエンジン
出力を制御する。この場合、エンジン出力を、上記エン
ジン側の回転数が上記自動変速機側の回転数に滑らかに
追いつくよう制御して、再加速瞬時における加速ショッ
クを軽減するという作用効果を確実に達成することがで
きる。
【0021】第6発明においては、前記回転数対比手段
が、前記エンジン側の回転数および自動変速機側の回転
数間における比と、該回転数比の時間変化割合を求めて
両回転数間の違いとし、前記エンジン出力制御手段が、
該回転数比および回転数比の時間変化割合に応じてエン
ジン出力を制御する。この場合、エンジン出力を回転数
比だけでなく、その時間変化割合に応じても制御するこ
とから、エンジン側の回転数が上記自動変速機側の回転
数に滑らかに追いつくよう制御して、再加速瞬時におけ
る加速ショックを軽減するという作用効果を一層確実に
達成することができる。
【0022】第7発明においては、前記回転数対比手段
が、前記エンジン側の回転数および自動変速機側の回転
数間における差を求めて両回転数間の違いとし、前記エ
ンジン出力制御手段が、この回転数差に応じてエンジン
出力を制御する。この場合も、エンジン出力を、上記エ
ンジン側の回転数が上記自動変速機側の回転数に滑らか
に追いつくよう制御して、再加速瞬時における加速ショ
ックを軽減するという作用効果を確実に達成することが
できる。
【0023】第8発明においては、前記回転数対比手段
が、前記エンジン側の回転数および自動変速機側の回転
数間における差と、該回転数差の時間変化割合を求めて
両回転数間の違いとし、前記エンジン出力制御手段が、
該回転数差および回転数差の時間変化割合に応じてエン
ジン出力を制御する。この場合、エンジン出力を回転数
差だけでなく、その時間変化割合に応じても制御するこ
とから、エンジン側の回転数が上記自動変速機側の回転
数に滑らかに追いつくようにして、再加速瞬時における
加速ショックを軽減するという作用効果を一層確実に達
成することができる。
【0024】第9発明においては、前記エンジン出力制
御手段によるエンジン出力制御を、自動変速機の伝動系
におけるトルクコンバータが入出力要素間を直結された
ロックアップ状態の時に実行する。この場合、トルクコ
ンバータのスリップが上記制御の精度を低下させるとい
った弊害を回避することができる。
【0025】第10発明においては、前記エンジン出力
制御手段によるエンジン出力制御中、自動変速機の選択
変速段が伝動系にワンウエイクラッチを具える変速段で
ある場合、オーバーランクラッチ締結手段が、該ワンウ
エイクラッチに並列的に設けられたオーバーランクラッ
チを締結させる。この場合、エンジン側回転数と自動変
速機側回転数との回転同期を早めることができ、上記の
エンジン出力制御時間が長くなって、応答性が悪化する
のを防止することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図2は、本発明一実施の態様になる自動変速
機搭載車の加速ショック軽減装置を示し、この図におい
て1はエンジン、2は自動変速機である。自動変速機2
は、トルクコンバータ3を経てエンジン1の動力を入力
され、選択変速段に応じたギヤ比で入力回転を変速し、
出力軸4に伝達するものとする。
【0027】ここで自動変速機2は、コントロールバル
ブ5内におけるシフトソレノイド6,7のON,OFF
の組み合わせにより選択変速段を決定され、トルクコン
バータ3は、同じくコントロールバルブ5内におけるロ
ックアップソレノイド8のデューティ制御により、入出
力要素間を直結されないコンバータ状態または入出力要
素間を直結したロックアップ状態にされるものとする。
【0028】シフトソレノイド6,7のON,OFF制
御、およびロックアップソレノイド8のデューティ制御
は、変速機コントローラ9によってこれらを実行し、こ
のコントローラ9には、エンジン1のスロットル開度T
Hを検出するスロットル開度センサ10からの信号、お
よび変速機出力軸4の回転数Noを検出する変速機出力
回転センサ11からの信号をそれぞれ入力する。
【0029】一方エンジン1は、エンジンコントローラ
12により制御し、このコントローラには、上記スロッ
トル開度センサ10からの信号、および変速機出力回転
センサ11からの信号の他に、エンジン回転数Neを検
出するエンジン回転センサ13からの信号を入力する。
【0030】変速機コントローラ9は前記入力情報に基
づき、図示せざる周知の演算により以下に説明する自動
変速機2の変速制御、およびトルクコンバータ3のロッ
クアップ制御を行う。まず変速制御を説明するに、コン
トローラ9は変速機出力回転数Noを基に求めた車速お
よびエンジンスロットル開度THから、現在の運転状態
に最適な変速段を、例えばテーブルルックアップ方式に
より求め、この最適変速段が選択されるよう、シフトソ
レノイド6,7をON,OFFさせて所定の変速を行
う。
【0031】次にロックアップ制御を説明するに、コン
トローラ9は特定変速段または各変速段毎に、スロット
ル開度THおよび上記の車速とで規定されたロックアッ
プ領域およびコンバータ領域の何れの走行状態であるか
を判別し、判別結果に応じてロックアップソレノイド8
の駆動デューティを決定することにより、トルクコンバ
ータ3を入出力要素間が直結されたロックアップ状態に
したり、この直結がとかれたコンバータ状態にする。
【0032】エンジンコントローラ12は、スロットル
開度TH、変速機出力回転数No(車速)、およびエン
ジン回転数Neに基づき、図示せざる周知の演算により
エンジン1の燃料供給量、点火時期、給排気バルブの開
弁時期、排気還流量等を通常通り適切に制御し、その他
に、トルクコンバータ3をロックアップ状態にしている
ことを表す変速機コントローラ9からのロックアップ信
号L/U信号をも入力情報として、図3の制御プログラ
ムを実行し、本発明が狙いとする加速ショック軽減用の
エンジン出力制御を以下の如くに行うものとする。
【0033】図3は、一定時間Δt毎に繰り返し実行さ
れるもので、先ずステップ21で上記のロックアップ信
号L/Uを読み込み、ステップ22で変速機出力回転数
Noとエンジン回転数Neとの比No/Neを演算す
る。次いでステップ23において、ロックアップ信号L
/Uの判定によりトルクコンバータ3がロックアップ状
態か否かをチェックする。トルクコンバータ3がロック
アップ状態でなく、コンバータ状態である場合、トルク
コンバータ3の入出力要素間におけるスリップに起因し
て、本発明が狙いとする後述の制御が不正確になること
から、制御をそのまま終了する。
【0034】ステップ24では上記の回転数比No/N
eが1より大きいか否かにより惰性走行か否かをチェッ
クし、ステップ25ではエンジン回転数Neの時間変化
割合(d/dt)Neが正か否かにより加速走行か否か
をチェックする。ステップ24,25で惰性走行から加
速走行への走行状態の移行があったと判定されるまで
は、本発明が狙いとする制御を行うことがないから制御
をそのまま終了し、惰性走行から加速走行への走行状態
の移行があった時に制御をステップ26に進めて、上記
回転数比No/Neの今回値および前回値間における差
Δ(No/Ne)を求める。ここで、図3に示す制御プ
ログラムの演算周期Δtが一定であることから上記の差
Δ(No/Ne)は回転数比No/Neの時間変化割合
を表すことになる。
【0035】次いで制御はステップ27に進み、ここで
図5に対応したテーブルデータを基に、回転数比No/
Neおよびその時間変化割合Δ(No/Ne)からエン
ジン1のトルクダウン量Tdをルックアップし、このト
ルクダウン量Tdが達成されるよう、例えばエンジン1
への燃料噴射量を低下させる。ここで図5のデータは、
車両の惰性走行から加速走行への移行時においてエンジ
ン回転数Neが自動変速機出力回転数Noに滑らかに追
いつくようにするためのトルクダウン量Tdに関したデ
ータを例示し、回転数比No/Neが1よりも大きくな
るにつれてトルクダウン量Tdを小さく設定し、回転数
比No/Neの時間変化割合Δ(No/Ne)が大きく
なるにつれてトルクダウン量Tdを大きく設定する。か
かる惰性走行から加速走行への移行時におけるエンジン
出力制御によれば、図6の2点鎖線で示すエンジン回転
数変化から明らかなように当該再加速瞬時t1 における
エンジン出力の立ち上がりが滑らかにされることとな
り、同図の2点鎖線で示す変速機出力トルク変化から明
らかなように当該瞬時における加速ショックを軽減する
ことができる。
【0036】図4は、図3におけるステップ22,2
4,26,27をそれぞれ、ステップ32,34,3
6,37に置換した本発明の他の例を示し、本例ではス
テップ32でエンジン回転数Neおよび変速機出力回転
数No間における回転数差No−Neを算出し、この回
転数差を上記実施例における回転数比No/Neの代わ
りに用いるようにしたものである。つまりステップ34
で上記の回転数差No−Neが正か否かにより惰性走行
か否かを判定し、ステップ36で回転数差No−Neの
時間変化割合Δ(No−Ne)を算出し、ステップ37
でこれら回転数差No−Neおよびその時間変化割合Δ
(No−Ne)を基に、車両の惰性走行から加速走行へ
の移行時においてエンジン回転数Neが自動変速機出力
回転数Noに滑らかに追いつくようにするためのトルク
ダウン量Tdをテーブルルックアップし、このトルクダ
ウン量Tdが達成されるようエンジン1への燃料噴射量
を低減する。本例においても前述した例と同様、惰性走
行から加速走行への移行時に上記のエンジン出力制御に
より、エンジン出力の立ち上がりが滑らかにされて、加
速ショックを軽減することができる。
【0037】なお、何れの実施例においても図示しなか
ったが、上記加速ショック軽減用のエンジン出力制御
中、自動変速機の選択変速段が伝動系にワンウエイクラ
ッチを具える変速段である場合、当該ワンウエイクラッ
チに並列的に設けられたオーバーランクラッチを締結さ
せるのが良い。この場合、エンジン側回転数と自動変速
機側回転数との回転同期を早めることができ、上記のエ
ンジン出力制御時間が長くなって、応答性が悪化するの
を防止することができる。
【0038】
【発明の効果】かくして第1発明による自動変速機搭載
車の加速ショック軽減装置は、請求項1に記載の如く、
車両の惰性走行から加速走行への移行時、エンジン側の
回転数および自動変速機側の回転数間における違いに応
じてエンジン出力を、エンジン側の回転数が自動変速機
側の回転数に滑らかに追いつくよう制御する構成とした
から、惰性走行から加速走行へ移行する再加速時におけ
るエンジン出力の立ち上がりが滑らかにされることとな
り、当該瞬時における加速ショックを軽減することがで
きる。
【0039】第2発明による自動変速機搭載車の加速シ
ョック軽減装置は、請求項2に記載の如く、自動変速機
側の回転数とエンジン側の回転数との比が1より大きい
時をもって、車両が惰性走行中であると判定する構成に
したから、惰性走行中の判定を上記第1発明において不
可欠な手段からの信号で行うことができ、専用の検出手
段を新たに設ける必要がなくて装置の低廉化を図ること
ができる。
【0040】第3発明による自動変速機搭載車の加速シ
ョック軽減装置は、請求項3に記載の如く、自動変速機
側の回転数とエンジン側の回転数との差が0より大きい
時をもって、車両が惰性走行中であると判定する構成に
したから、この場合も、第2発明と同様に惰性走行中の
判定を、上記第1発明において不可欠な手段からの信号
で行うことができ、専用の検出手段を新たに設ける必要
がなくて装置の低廉化を図ることができる。
【0041】第4発明による自動変速機搭載車の加速シ
ョック軽減装置は、請求項4に記載の如く、エンジン側
の回転数の時間変化割合が正である時をもって車両の加
速走行であると判定する構成にしたから、加速走行の判
定を第1発明において不可欠な手段からの信号で行うこ
とができ、専用の検出手段を新たに設ける必要がなくて
装置の低廉化を図ることができると共に、アクセルペダ
ルの踏み込みを検知して加速走行を判定する場合に較
べ、加速走行の判定を一層実際の加速時期に一致させる
ことができて、制御精度を高めることができる。
【0042】第5発明による自動変速機搭載車の加速シ
ョック軽減装置は、請求項5に記載の如く、エンジン側
の回転数および自動変速機側の回転数間における比を求
めて両回転数間の違いとし、この回転数比に応じてエン
ジン出力を制御する構成にしたから、エンジン出力を、
エンジン側の回転数が自動変速機側の回転数に滑らかに
追いつくよう制御して、再加速瞬時における加速ショッ
クを軽減するという作用効果を確実に達成することがで
きる。
【0043】第6発明による自動変速機搭載車の加速シ
ョック軽減装置は、請求項6に記載の如く、エンジン側
の回転数および自動変速機側の回転数間における比と、
その時間変化割合を求めて両回転数間の違いとし、これ
ら回転数比およびその時間変化割合に応じてエンジン出
力を制御する構成にしたから、エンジン出力を回転数比
だけでなく、その時間変化割合に応じても制御すること
となって、エンジン側の回転数が自動変速機側の回転数
に滑らかに追いつくよう制御して、再加速瞬時における
加速ショックを軽減するという作用効果を一層確実に達
成することができる。
【0044】第7発明による自動変速機搭載車の加速シ
ョック軽減装置は、請求項7に記載の如く、エンジン側
の回転数および自動変速機側の回転数間における差を求
めて両回転数間の違いとし、この回転数差に応じてエン
ジン出力を制御する構成にしたから、この場合もエンジ
ン出力を、エンジン側の回転数が自動変速機側の回転数
に滑らかに追いつくよう制御して、再加速瞬時における
加速ショックを軽減するという作用効果を確実に達成す
ることができる。
【0045】第8発明による自動変速機搭載車の加速シ
ョック軽減装置は、請求項8に記載の如く、エンジン側
の回転数および自動変速機側の回転数間における差と、
その時間変化割合を求めて両回転数間の違いとし、該回
転数差およびその時間変化割合に応じてエンジン出力を
制御する構成にしたから、エンジン出力を回転数差だけ
でなく、その時間変化割合に応じても制御することとな
って、エンジン側の回転数が自動変速機側の回転数に滑
らかに追いつくようにして、再加速瞬時における加速シ
ョックを軽減するという作用効果を一層確実に達成する
ことができる。
【0046】第9発明による自動変速機搭載車の加速シ
ョック軽減装置は、請求項9に記載の如く、上記加速シ
ョック軽減用のエンジン出力制御を、自動変速機の伝動
系におけるトルクコンバータが入出力要素間を直結され
たロックアップ状態の時に実行する構成にしたから、ト
ルクコンバータのスリップが上記制御の精度を低下させ
るといった弊害を回避することができる。
【0047】第10発明による自動変速機搭載車の加速
ショック軽減装置は、請求項10に記載の如く、上記加
速ショック軽減用のエンジン出力制御中、自動変速機の
選択変速段が伝動系にワンウエイクラッチを具える変速
段である場合、該ワンウエイクラッチに並列的に設けら
れたオーバーランクラッチを締結させる構成にしたか
ら、この場合、エンジン側回転数と自動変速機側回転数
との回転同期を早めることができ、上記のエンジン出力
制御時間が長くなって、応答性が悪化するのを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動変速機搭載車の加速ショック
軽減装置を示す概念図である。
【図2】本発明加速ショック軽減装置の一実施例を示す
車両用パワートレーンの制御システム図である。
【図3】同例におけるエンジンコントローラが、本発明
の目的を達成するために行う加速ショック軽減用エンジ
ン出力制御プログラムを示すフローチャートである。
【図4】同エンジンコントローラが実行する加速ショッ
ク軽減用エンジン出力制御プログラムの他の例を示すフ
ローチャートである。
【図5】同例においてエンジン出力制御に用いるトルク
ダウン量の変化特性を例示する線図である。
【図6】図3のエンジン出力制御による加速ショック軽
減効果を示す動作タイムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 4 変速機出力軸 5 コントロールバルブ 6 シフトソレノイド 7 シフトソレノイド 8 ロックアップソレノイド 9 変速機コントローラ 10 スロットル開度センサ 11 変速機出力回転センサ 12 エンジンコントローラ 13 エンジン回転センサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたエンジン回転を変速して出力
    する自動変速機を搭載した車両において、 車両の惰性走行から加速走行への移行を検知する再加速
    検知手段と、 該手段により惰性走行から加速走行への移行が検知され
    る間におけるエンジン側の回転数を検出するエンジン側
    回転数検出手段と、 前記再加速検知手段により惰性走行から加速走行への移
    行が検知される間における自動変速機側の回転数を検出
    する変速機側回転数検出手段と、 これら手段により検出したエンジン側の回転数および自
    動変速機側の回転数間における違いを求める回転数対比
    手段と、 該手段により求めた違いに応じてエンジン出力を、前記
    エンジン側の回転数が前記自動変速機側の回転数に滑ら
    かに追いつくよう制御するエンジン出力制御手段とを具
    備することを特徴とする自動変速機搭載車の加速ショッ
    ク軽減装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記再加速検知手段
    が、前記変速機側回転数検出手段により検出した自動変
    速機側の回転数と、前記エンジン側回転数検出手段によ
    り検出したエンジン側の回転数との比が1より大きい時
    をもって、車両が惰性走行中であると判定するようなも
    のであることを特徴とする自動変速機搭載車の加速ショ
    ック軽減装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記再加速検知手段
    が、前記変速機側回転数検出手段により検出した自動変
    速機側の回転数と、前記エンジン側回転数検出手段によ
    り検出したエンジン側の回転数との差が0より大きい時
    をもって、車両が惰性走行中であると判定するようなも
    のであることを特徴とする自動変速機搭載車の加速ショ
    ック軽減装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項におい
    て、前記再加速検知手段が、前記エンジン側回転数検出
    手段により検出したエンジン側の回転数の時間変化割合
    が正である時をもって車両の加速走行であると判定する
    ようなものであることを特徴とする自動変速機搭載車の
    加速ショック軽減装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、前記回転数対比手段が、前記エンジン側の回転数お
    よび自動変速機側の回転数間における比を求めるような
    ものとし、前記エンジン出力制御手段が、該回転数比に
    応じてエンジン出力を制御するようなものとしたことを
    特徴とする自動変速機搭載車の加速ショック軽減装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記回転数対比手段
    が、前記エンジン側の回転数および自動変速機側の回転
    数間における比と、該回転数比の時間変化割合を求める
    ようなものとし、前記エンジン出力制御手段が、該回転
    数比および回転数比の時間変化割合に応じてエンジン出
    力を制御するようなものとしたことを特徴とする自動変
    速機搭載車の加速ショック軽減装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、前記回転数対比手段が、前記エンジン側の回転数お
    よび自動変速機側の回転数間における差を求めるような
    ものとし、前記エンジン出力制御手段が、該回転数差に
    応じてエンジン出力を制御するようなものとしたことを
    特徴とする自動変速機搭載車の加速ショック軽減装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記回転数対比手段
    が、前記エンジン側の回転数および自動変速機側の回転
    数間における差と、該回転数差の時間変化割合を求める
    ようなものとし、前記エンジン出力制御手段が、該回転
    数差および回転数差の時間変化割合に応じてエンジン出
    力を制御するようなものとしたことを特徴とする自動変
    速機搭載車の加速ショック軽減装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項におい
    て、前記エンジン出力制御手段によるエンジン出力制御
    を、自動変速機の伝動系におけるトルクコンバータが入
    出力要素間を直結されたロックアップ状態の時に実行す
    るようにしたことを特徴とする自動変速機搭載車の加速
    ショック軽減装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項におい
    て、前記エンジン出力制御手段によるエンジン出力制御
    中、自動変速機の選択変速段が伝動系にワンウエイクラ
    ッチを具える変速段である場合、該ワンウエイクラッチ
    に並列的に設けられたオーバーランクラッチを締結させ
    るオーバーランクラッチ締結手段を付加したことを特徴
    とする自動変速機搭載車の加速ショック軽減装置。
JP6196786A 1994-08-22 1994-08-22 自動変速機搭載車の加速ショック軽減装置 Pending JPH0858436A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6749534B2 (en) 2001-07-30 2004-06-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for controlling vehicle drive system including drive power source and automatic transmission
KR100569158B1 (ko) * 2002-10-24 2006-04-07 현대자동차주식회사 자동 변속기 차량의 급가속시 엔진 토크 저감방법
WO2015129571A1 (ja) * 2014-02-28 2015-09-03 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用制御装置

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