JP3397115B2 - 無段変速機を備えた車両の制御装置 - Google Patents

無段変速機を備えた車両の制御装置

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JP3397115B2
JP3397115B2 JP00598098A JP598098A JP3397115B2 JP 3397115 B2 JP3397115 B2 JP 3397115B2 JP 00598098 A JP00598098 A JP 00598098A JP 598098 A JP598098 A JP 598098A JP 3397115 B2 JP3397115 B2 JP 3397115B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/0006Vibration-damping or noise reducing means specially adapted for gearings
    • F16H2057/0012Vibration-damping or noise reducing means specially adapted for gearings for reducing drive line oscillations

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無段変速機を備え
た車両の制御装置に係わり、特にアクセル開操作に伴う
低速側への変速制御において、該変速終了時に発生する
車両前後振動を抑制するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、無段変速機を備えた車両のアク
セル開操作に伴う無段変速機の低速側への変速制御にお
いて、変速終了時にトルクの突き上げによる車両前後振
動が発生する。この車両前後振動は、駆動輪が剛体(捩
れ方向のばね定数が無限大)でないため、急激な車両駆
動方向のトルク変化により発生するものである。
【0003】無段変速機付きの車両では、特に急加速時
のように変速比を低速側へ変更中は、エンジントルクと
エンジンや無段変速機入力軸系の慣性トルクとの合計が
駆動輪(ドライブシャフト)に掛るトルクとなるため、
車両前後振動(ドライブシャフトの捩じり振動)を防止
するには、エンジントルクと慣性トルクを制御する必要
がある。慣性トルクは変速速度により決まるため、結局
変速速度を適正に制御する必要があることになる。
【0004】この点に鑑み、例えば、特開平8−177
997号公報には、上記車両前後振動を抑制するため
に、変速終了時点より車両前後振動の半周期手前の時点
から前記トルクの突き上げを相殺するよう無段変速機の
変速比を制御することが提案されている。即ち、この制
御によれば、図11に示すように実際の変速比が目標変
速比と交差する時点として変速終了時Teを予測する一
方、低速側への変速に伴って変速終了時点Teで発生す
ると予測される車両振動の半周期前Tsを、入力トルク
と変速比とに基づいて予測している。そして、この半周
期前Tsで逆方向の振動を発生させるべく、変速終了時
Teより半周期だけ手前の時点Ts(実際には半周期に
遅れ時間を加えてある)から変速制御量を図のSだけ補
正し、図の符号Aの部分が示すように、変速比を高速側
に補正することにより、従来、符号Bのグラフが示すよ
うに振動していたものを符号Cのグラフのように振動を
抑制しようとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、アクセル開操作の後(図11の範囲To)において
駆動軸が捩れ、この捩れによる車両前後振動が発生する
(図の符号D)。その結果、変速終了時Teより半周期
手前の時点Tsにおいては、駆動軸が捩れている状態で
あるため、駆動輪トルクが駆動軸の捩れの影響を受けて
おり、例えば前記特開平8−177997号公報のよう
に変速制御量を補正しても、変速終了時Teの車両前後
振動を適正に抑制することはできないという問題があ
る。
【0006】元来、車両前後振動を抑えるための駆動輪
トルクは、図2に示す駆動輪トルクのグラフのようにす
る必要がある。即ち、最終(目標)トルクTに対して、
車両前後振動の周期t0 の半周期t0 /2の期間、最終
トルクTの半分のトルクT/2を駆動輪にかけるように
して、最終トルクTへとステップ的に移行させる。これ
により円滑に最終トルクTの平衡状態に移行することが
でき、車両前後振動が抑制できる。
【0007】しかし、前記公報に開示されたものでは、
駆動輪トルクが駆動軸の捩れの影響を受けており、変速
比を補正して駆動輪トルクを変化させる時期が、車両前
後振動の周期と合わず、最終トルクの半分のトルクT/
2から最終トルクTへとステップ的に移行させることが
困難であり、振動を速やかに抑制することができない。
又、アクセル開操作後の車両前後振動(タイヤとエンジ
ン間の相対的捩れ)により、変速終了時における変速比
自体の制御性も悪化する。
【0008】本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、駆動輪トルクの制御性を向上させ、変速
終了時の車両前後振動を抑制することのできる無段変速
機を備えた車両の制御装置を提供することを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための第1の手段】請求項1に係る発
明は、その要旨を図1(A)に示すように、無段変速機
を備え、無段変速機の出力を駆動軸を介して駆動輪に伝
達する車両の制御装置において、アクセル開操作に伴う
無段変速機の低速側への変速終了時における車両前後振
動を抑制するために、駆動輪トルクを現時点のトルクよ
り目標トルクへとステップ的に変化したときに生じる車
両前後振動の半周期だけ無段変速機の前記変速終了時点
から手前の時点を予測する手段と、無段変速機の変速開
始から前記半周期手前の時点まで駆動輪トルクが変化し
ないようにし、且つ、前記半周期手前の時点から目標エ
ンジントルクとなるようにエンジントルクを制御する手
段と、前記半周期手前の時点におけるエンジントルク
が、前記目標エンジントルクと一致しているか否かを判
断する手段と、該手段により一致していると判断された
場合には、変速終了時のエンジン回転速度変化率をΔN
e2、該半周期手前までのエンジン回転速度変化率をΔ
Ne、該半周期手前から変速終了までのエンジン回転速
度変化率をΔNeS とすると、ΔNeS =(ΔNe+Δ
Ne2)/2の速度でエンジン回転速度を変化させるこ
とにより前記半周期手前の時点から前記変速終了時点ま
で駆動輪トルクが前記目標トルクの半分のトルクとなる
ように無段変速機の変速速度を制御する手段とを備えた
ことにより、前記課題を解決したものである。
【0010】
【0011】請求項に係る発明は、無段変速機を備
え、無段変速機の出力を駆動軸を介して駆動輪に伝達す
る車両の制御装置において、アクセル開操作に伴う無段
変速機の低速側への変速終了時における車両前後振動を
抑制するために、駆動輪トルクを現時点のトルクより目
標トルクへとステップ的に変化したときに生じる車両前
後振動の半周期だけ無段変速機の前記変速終了時点から
手前の時点を予測する手段と、無段変速機の変速開始か
ら前記半周期手前の時点まで駆動輪トルクが変化しない
ようにし、且つ、前記半周期手前の時点から目標エンジ
ントルクとなるようにエンジントルクを制御する手段
と、前記半周期手前の時点におけるエンジントルクが、
前記目標エンジントルクと一致しているか否かを判断す
る手段と、該手段により一致していないと判断された
合には、目標駆動輪トルクT´、入力軸慣性モーメント
をIinとし、該半周期手前から変速終了までの間のエン
ジン回転速度変化率をΔNeS ´とすると、ΔNeS ´
=T´/(2×Iin)の速度でエンジン回転速度を変化
させることにより、前記半周期手前の時点から前記変速
終了時点まで駆動輪トルクが前記目標トルクの半分のト
ルクとなるように無段変速機の変速速度を制御する手段
とを備えたことにより、同様に前記課題を解決したもの
である。
【0012】請求項1または2に係る発明によれば、ま
ず、駆動輪トルクを現時点のトルクより目標トルクへと
ステップ的に変化したときに生じる車両前後振動の周期
の半分の周期を求め、無段変速機の変速終了時点から該
半周期手前の時点を予測する。
【0013】変速を開始したら、エンジントルクが前記
半周期手前の時点で目標エンジントルクになるようにし
て、変速開始から前記半周期手前の時点まで駆動輪トル
クが変化しないようにする。
【0014】そして、前記半周期手前の時点から変速終
了まで駆動輪トルクが目標トルクの半分となるように制
御することにより、車両前後振動を抑制することができ
る。
【0015】以下、これを図を用いて説明する。
【0016】図2において、上側のグラフは駆動輪トル
クを表し、下側のグラフは車両前後加速度を表してい
る。又、符号P0 は変速終了時を表し、符号P1 はそれ
より車両前後振動の半周期(t0 /2)手前の時点を表
している。
【0017】駆動輪トルクが破線aのように変化する
と、車両加速度は破線cのように変化し、車両前後振動
が発生する。
【0018】そこで、駆動輪トルクを実線グラフbのよ
うに、変速終了より車両前後振動の半周期手前の時点P
1 から変速終了時P0 まで、目標トルクTの半分のトル
クT/2として、ステップ的に変化させると、2つの時
点P1 とP0 の間においては車両加速度はグラフdのよ
うに変化する。
【0019】ここで、もし駆動輪トルクが、そのまま目
標トルクTの半分のトルクT/2に維持されると、車両
加速度はグラフeのようになり、車両前後振動が発生す
る。本発明では、駆動輪トルクを前記半周期(t0 /
2)の間、目標トルクTの半分のトルクT/2にした
後、変速終了時P0 には目標トルクTとなるようにステ
ップ的に制御しているため、車両加速度はグラフfのよ
うに、目標トルクTの平衡状態に維持され、車両前後振
動が抑制される。
【0020】又、請求項に係る発明は、その要旨を図
1(B)に示すように、無段変速機を備え、無段変速機
の出力を駆動軸を介して駆動輪に伝達する車両の制御装
置において、アクセル開操作に伴う無段変速機の低速側
への変速終了時における車両前後振動を抑制するため
に、前記アクセル開操作後、駆動軸の捩れがない時点を
予測する手段と、該駆動軸の捩れがない時点から、駆動
輪トルクが該時点におけるトルクより目標トルクへとス
テップ的に変化したときに生じる車両前後振動の半周期
が経過するまで、駆動輪トルクが前記目標トルクの半分
のトルクとなるようにし、且つ、前記半周期が経過した
後は駆動輪トルクが前記目標トルクとなるように無段変
速機の変速速度を制御する手段とを備えたことにより、
同様に前記課題を解決したものである。
【0021】請求項1または2に係る発明においては、
上に説明したように、駆動輪トルクをステップ的に変化
させるに先立ち、(前制御として)駆動輪トルクが変化
しないようにエンジントルクを制御し、駆動軸に捩れが
発生していない状態で上記制御を実行するようにしてい
たが、請求項に係る発明は、特にそのような前制御を
行わない場合、即ち、駆動軸に捩れが発生している場合
に対応するものである。
【0022】請求項に係る発明によれば、(駆動軸が
捩れないようにするのではなく)駆動軸の捩れがない時
点を予測し、係る時点から、上に説明したように、駆動
輪トルクをステップ的に制御する。このようにすること
によっても、車両前後振動を抑制することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0024】図3は、本発明の適用された無段変速機を
備えた車両の制御装置の概略を表わす構成図である。
【0025】図3において、エンジン10のクランク軸
12は、発進クラッチ14を介してベルト式無段変速装
置(CVT)16の入力軸18と連結されている。CV
T16の出力軸20は、図示しない差動歯車装置等を介
して車両の駆動軸と連結されている。これにより、エン
ジン10の回転力が駆動輪へ伝達される。
【0026】上記CVT16の入力軸18及び出力軸2
0には、有効径が可変な可変プーリ22及び24が設け
られている。これら、可変プーリ22及び24の間には
伝動ベルト26が巻き掛けられている。可変プーリ22
及び24は、入力軸18及び出力軸20に固定された固
定回転体28及び30と、入力軸18及び出力軸20に
軸方向には移動可能で且つ回転方向には相対回転不能に
設けられた可動回転体32及び34とを備えている。
【0027】これら可動回転体32及び34は、油圧に
より軸方向に移動し、その結果、上記固定回転体28及
び30と可動回転体32及び34との間に形成されたV
溝幅、即ち伝動ベルト26の係り径が変更される。
【0028】入力軸18及び出力軸20の回転速度を検
出するためにそれぞれ回転速度センサ36及び38が設
けられており、これらの検出信号は電子制御装置(EC
U)40へ送られる。ECU40は、この信号を基にC
VT16の変速比を算出する。
【0029】エンジン10の吸気配管には、吸入空気量
を検知する空気量センサ42が設けられている。又、ク
ランク軸12近傍にはエンジン回転速度を検知するため
の回転センサ44が設けられている。ECU40は、吸
入空気量やエンジン回転速度に応じて燃料噴射量、点火
時期を最適に制御する。
【0030】アクセルペダル46近傍には、アクセル開
度を検出するアクセルセンサ48が設けられている。E
CU40は、このアクセルセンサ48により得られるア
クセル開度、回転速度センサ38より得られる車速及び
回転速度センサ44により得られるエンジン回転速度に
より、例えば燃費が最良となるように、スロットルアク
チュエータ50を通じて吸入空気量を制御する。
【0031】又、運転席の近傍に設けられたシフトレバ
ー52には、その操作位置を検出するためのシフトセン
サ54が設けられている。
【0032】ECU40は、このシフトセンサ54によ
って検出されるドライブレンジ等の情報や車速、アクセ
ル開度等の情報により、発進クラッチ14やCVT16
の変速比を制御する。
【0033】次に、本発明の第1実施形態として、エン
ジントルクとCVT16の変速速度の統合制御について
説明する。これは、例えばCVT16の変速速度が初期
に最大となるような、急加速の場合の制御に相当する。
【0034】図4は、変速、エンジントルク制御を示す
フローチャートである。以下、このフローチャートに沿
って説明する。
【0035】又、図5に、本制御におけるアクセル開度
Acc、エンジン回転速度Ne、入力軸慣性トルクTI、
スロットル開度TAm、エンジントルクTm及び駆動輪ト
ルクTdの変化を示す。
【0036】ステップ100において、発進クラッチが
完全係合状態か否か(オンか否か)判断し、発進クラッ
チ・オンでない場合には、発進クラッチ・オフ時制御処
理を行う。発進クラッチ・オンの場合には、次のステッ
プ102において、アクセル開度変化ΔAccが所定値α
より大か否か判断する。図5に示すようにアクセル開度
変化ΔAccが所定値αより大の場合には、次のステップ
104において急加速を示すフラグfrag1を1にする。
又、アクセル開度変化ΔAccが所定値αより小の場合に
は、ステップ106においてフラグfrag1が1か否か判
断する。ここで、フラグfrag1が1でない場合には通常
変速制御処理を行う。又、フラグfrag1が1の場合に
は、ステップ108へ進む。
【0037】ステップ108では、振動抑制制御中か否
かを示すフラグfrag2が1であるか否か判断する。フラ
グfrag2が1の場合には振動抑制制御を行うためステッ
プ122へ進む。フラグfrag2が1でない場合には、次
のステップ110において、目標エンジン回転速度Ne
0と実際のエンジン回転速度Neとの差(Ne0−N
e)がそれ以下となった場合に振動抑制制御を開始すべ
き閾値であるNeS 以下か否か判断する。このエンジン
回転速度の差が閾値NeS 以下である場合には、振動抑
制制御を行うべくステップ122へ進む。
【0038】前記エンジン回転速度の差(Ne0−N
e)が前記閾値NeS より大の場合には、次のステップ
112へ進み、次の(1)式により変速のための油圧制
御に必要なデューティ比Duty を目標エンジン回転速度
Ne0と実際のエンジン回転速度Neの関数として算出
する。
【0039】 Duty =f1 (Ne0,Ne) …(1) この変速デューティ比Duty は、例えば変速用ソレノイ
ドのデューティ比を表わしている。
【0040】次にステップ114において、以下の
(2)〜(7)式により慣性トルク分上乗せされた最終
スロットル開度TAfinを算出する。
【0041】まず次の(2)式により、現在のエンジン
回転速度Neと上で算出したデューティ比Duty から予
測される、Δtステップ後のエンジン回転速度NeΔt
を算出する。
【0042】 NeΔt=f2 (Duty ,Ne) …(2)
【0043】次に(3)式により、現在のエンジン回転
速度Neと、デューティ比Duty から予測されるΔtス
テップ後のエンジン回転速度NeΔtとから予測変速速
度(エンジン回転速度変化率)ΔNeを算出する。
【0044】 ΔNe=(NeΔt−Ne)/Δt …(3)
【0045】次に、今求めた予測変速速度ΔNe及び入
力軸慣性モーメントIinを用いて、次の(4)式により
入力軸回転変化による慣性トルクTI を算出する。
【0046】 TI =f3 (Iin,ΔNe) …(4)
【0047】次に(5)式により、変速制御前のスロッ
トル開度TAm及び実際のエンジン回転速度Neより、変
速制御前のエンジントルクTmを算出する。
【0048】 Tm=f4 (TAm,Ne) …(5)
【0049】次に、この変速制御前のエンジントルクT
mに対して入力軸回転変化による慣性トルクTI を次の
(6)式のように上乗せして慣性トルクTIを相殺する
ための要求トルクTfin を算出する。
【0050】 Tfin =Tm×(γ1/γ2)+TIγ1:変速制御前の変速比、γ2:変速制御中の変速比
【0051】そして、最後に、この慣性トルクTIを相
殺するための要求トルクTfin と現在のエンジン回転速
度Neを用いて次の(7)式により、慣性トルクTIを
相殺するための要求スロットル開度TAfinを算出する。
【0052】 TAfin=f5 (Tfin ,Ne) …(7)
【0053】ステップ116において、今算出した慣性
トルクTIを相殺するための要求スロットル開度TAfin
及び前に算出した変速デューティ比Duty をそれぞれ出
力する。
【0054】図5において、変速開始tvから変速終了
teより車両前後振動の半周期手前tsまでの区間Qに
おいては、この要求スロットル開度TAfin及び変速デュ
ーティ比Duty によって変速制御が行われる。区間Qに
おいて、スロットル開度TAm及びエンジントルクTmが
それぞれ時々刻々とる値がそれぞれTAfin及びTfinで
ある。
【0055】次に、ステップ118において、(8)〜
(12)式により、車両前後振動抑制制御へ移行するた
めの閾値NeS を算出する。
【0056】まず、次の(8)式により慣性トルクを相
殺するための要求スロットル開度TAfinよりアクセル開
度Accから要求される目標スロットル開度TASを求め
る。
【0057】 TAS=f6 (TAfin) …(8)
【0058】次に(9)式により、アクセル開度Accよ
り要求される目標スロットル開度TAS及び目標エンジン
回転速度Ne0を用いて、目標エンジントルクTE/GSを
算出する。
【0059】 TE/GS=f7 (TAS, Ne0) …(9)
【0060】次に(10)式により、目標エンジン回転
速度Ne0 となるときの変速比γと、目標エンジン回転
速度Ne0 及び目標スロットル開度TASとなった時にお
ける目標エンジントルクTE/GSとを用いて、車両前後振
動の半周期t0 /2 を算出する。
【0061】 t0 /2=f8 (γ,TE/GS) …(10) ここで、車両前後振動の半周期t0 /2だけ変速終了時
点から手前の時点tsにおける目標エンジントルクTE
/GSとその時点における実際のエンジントルクTnSが
一致しているか否かを判断する。
【0062】該判断により一致している場合(通常の場
合)には、(11)式により、Δtステップ後の予測変
速速度(エンジン回転速度変化率)ΔNeと、変速終了
後におけるエンジン回転速度Neのグラフ(直線)の傾
き(変速速度)ΔNe2との平均を取ることにより、最
終的に目標エンジントルクTE/GSとなった時における駆
動輪トルクTの半分のトルクになる変速速度(エンジン
回転速度変化率)ΔNeS を算出する。
【0063】 ΔNeS =(ΔNe+ΔNe2)/2 …(11)
【0064】なお、前記判断により、図5の破線で示す
ように、車両の前後振動の発生する半周期手前の時点t
sにおいて、目標エンジントルクTE /GSと実際のエン
ジントルクTmSが一致しないときには、(12)式に
より、その時点(ts)における新たなトルクが最終的
な駆動輪トルクT′の半分のトルクになる変速速度ΔN
eS ′を入力軸慣性モーメントIinを用いて算出する。
【0065】 ΔNeS ′=T′/(2×Iin) …(12)
【0066】ところで、新たな(最終的な)駆動輪トル
クT′の算出法は、制御がされていない(通常走行)状
態における駆動輪トルクTd1 とその車速(エンジン回
転速度)のときの車輪回転速度n1 とした場合に、変速
終了時のteにおける新たな目標エンジン回転速度Ne
0´を用いて次式(13)のように計算できる。
【0067】 T′=Td1 ×n1 /Ne0´ …(13)
【0068】いずれの場合でも、要は、半周期手前の時
点tsから変速終了時点teまで駆動輪トルクTdが最
終的な目標トルクT、T′の半分のトルクT/2、T′
/2となるように無段変速機の変速速度(エンジン回転
速度変化率)△NeS 、△NeS ′を制御することにな
る。
【0069】このように、車両の前後振動の半周期だけ
変速終了時点teより手前時点tsにおいて、該半周期
手前の時点tsの目標エンジントルクTE /GSと実際の
エンジントルクTmS が一致しているか否かで、それぞ
れ対応した式(11)、(12)を用いることにより、
精度よく振動抑制制御が実現できる。
【0070】以下、本発明の実施形態を説明する上で、
該半周期手前の時点tsにおいて目標エンジントルクT
E /GSと実際のエンジントルクTmS が一致している状
態について説明するが、一致していない場合には図5に
示されるように目標エンジン回転速度をNe0 →Ne0
´、変速速度をそれぞれΔNe2 →ΔNe2 ′、ΔNe
S →ΔNeS ′閾値をNeS →NeS ′、駆動輪トルク
T→T′に置き換えることにより同様の説明となるので
以下の説明では省略する。
【0071】図5のエンジン回転速度Neのグラフにお
いて、区間Qの各点における接線の傾きが各時点での変
速速度ΔNeであり、区間Rにおける直線部分の傾きが
変速速度ΔNeS であり、変速終了後における直線部分
の傾きが変速速度ΔNe2 である。なお、変速速度ΔN
e2 はアクセル開度Accよりマップにより求められる。
図5においては変速終了時teに目標エンジン回転速度
Ne0 に達しており、変速速度ΔNe2 =0である。従
って、この場合には変速速度ΔNeS は上記(11)式
により区間Qの終了時点におけるエンジン回転速度Ne
のグラフの接線の傾き(エンジン回転速度変化率)ΔN
eの半分となる。
【0072】最後に次の(14)式により、車両前後振
動抑制制御へ移行するための閾値NeS を算出する。
【0073】 NeS =ΔNeS ×t0 /2 …(14)
【0074】このように車両前後振動の半周期t0 /2
を用いて閾値NeS を算出したため、目標エンジン回転
速度Ne0と実際のエンジン回転速度Neとの差Ne0
−Neをこの閾値と比較することにより半周期手前の時
期(図5のts)を検出することができる。
【0075】次にステップ120において、フラグfrag
2を0としてこのルーチンを抜ける。
【0076】ステップ108において、振動抑制制御フ
ラグfrag2が1であると判定された場合、及びステップ
110において、目標エンジン回転速度Ne0と現在の
エンジン回転速度Neの差が閾値NeS 以下(Ne0−
Ne≦NeS )と判定された場合には、車両前後振動抑
制制御を行うべくステップ122へ進む。
【0077】ステップ122において、エンジン回転速
度Neが目標エンジン回転速度Ne0に等しいか否か判
断し、既にエンジン回転速度Neが目標エンジン回転速
度Ne0に達している場合には、ステップ124でフラ
グfrag1を0として、振動抑制制御を終了してこのルー
チンを抜ける。
【0078】又、エンジン回転速度が目標エンジン回転
速度に達していない場合には、次のステップ126にお
いて振動抑制制御のための変速デューティ比Duty を、
最終的なエンジントルクTE/GSとなった時における駆動
輪トルクTの半分のトルクになる変速速度ΔNeS 及び
実際のエンジン回転速度Neから(15)式により算出
する。
【0079】 Duty =f9 (Ne,ΔNeS ) …(15)
【0080】次のステップ128において、振動抑制制
御中フラグfrag2を1として、ステップ130におい
て、上で算出した変速デューティ比Duty を出力し、振
動抑制制御を実施する。
【0081】即ち、図5の車両前後振動の半周期t0 /
2の区間Rにおいて、駆動輪トルクTdが目標トルクT
の半分のトルクT/2となるように変速比γを制御す
る。なお、駆動輪トルクTd=TE/GS−TIである。
【0082】このとき、従来は、(変速比を低速側へ制
御する)変速初期の間、エンジントルクTmをコントロ
ールしていないため、もしエンジントルクTmが慣性ト
ルクTIより大きかった場合には、駆動輪にはステップ
状のトルクがかかり車両前後振動が発生していた。
【0083】これに対し、上に述べたように本実施形態
では、エンジン回転速度Neの変化率ΔNe(変速速
度)により生じる慣性トルクTIを考慮したエンジント
ルクTmを発生させ、変速初期の間、駆動輪トルクTd
の変化がないように、図5の区間Qにおいて図4のステ
ップ114及び116の制御を行い、区間Rにおいて変
速終了時に最終駆動輪トルクTの半分のトルクT/2と
なるように変速速度を制御することで車両前後振動を抑
制している。
【0084】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。
【0085】本実施形態も、アクセル開操作に伴う低速
側への変速制御において発生する車両前後振動を抑える
制御を行うものである。即ち、アクセル開操作時のエン
ジントルクの立ち上がりにより、これが慣性トルクより
大きいと車両前後振動が発生するが、本実施形態は、ト
ランスミッションと車輪間のドライブシャフトの捩れが
ない状態(平衡状態)のときに、車両前後振動の半周期
の期間、最終駆動輪トルクの半分のトルクとなるように
変速速度を制御し、車両前後振動を速やかに抑えるよう
にしたものである。
【0086】図6及び図8に本実施形態の変速制御処理
のフローチャートを示し、図9にその制御特性を示す。
【0087】図6は、車両前後振動を判定するための処
理を示すフローチャートである。
【0088】まずステップ200において、変速デュー
ティ比Duty 及び変速比γに対して予測されるエンジン
回転速度変化率ΔNe1を次の(16)式により算出す
る。
【0089】 ΔNe1=f11(Duty ,γ) …(16)
【0090】又、現在のエンジン回転速度Ne及びΔt
時間だけ前のエンジン回転速度Neold から、次の(1
7)式により、実際のエンジン回転速度変化率ΔNeを
算出する。
【0091】 ΔNe=(Ne−Neold )/Δt …(17)
【0092】次のステップ202において、今求めた、
予測されるエンジン回転速度変化率ΔNe1と、実際の
エンジン回転速度変化率ΔNeとの差の絶対値が所定値
β以上か(|ΔNe1−ΔNe|≧β)否か判断する。
この差が所定値βより小のときには、直ちにこのルーチ
ンを抜ける。
【0093】又、この差が所定値βより大きい場合に
は、振動が発生していると判断し、次のステップ204
において、実際のエンジン回転速度変化率ΔNeと前回
のエンジン回転速度変化率ΔNeold とを比較すること
により、エンジン回転速度変化率が増加する側の捩れか
減少する側の捩れかを判定する。現在のエンジン回転速
度変化率ΔNeが前回のエンジン回転速度変化率ΔNe
old より大の場合には、エンジン回転数変化率が増加す
る側の捩れであると判断し、ステップ206において、
現在のエンジン回転速度変化率ΔNeをエンジン回転速
度変化率最大ΔNemax とし、又、現在の時刻を示すタ
イマTIMER の値を時刻tmax とし、更にエンジン回転速
度変化率が増加であることを示すフラグfrag3を1とす
る。
【0094】又、ステップ204における判定で、現在
のエンジン回転速度変化率ΔNeが前回のエンジン回転
速度変化率ΔNeold 以下の場合には、エンジン回転速
度変化率減少側の捩れと判断し、次のステップ208に
おいてフラグfrag3が1か否か判断する。フラグfrag3
が1でない場合には、次のステップ210において、現
在のエンジン回転速度変化率ΔNeをエンジン回転速度
変化率最小ΔNeminとして、現在の時刻を示すタイマT
IMER の値を時刻tmin とし、フラグfrag3を0とす
る。
【0095】又、ステップ208における判定でフラグ
frag3が1の場合には、ステップ212において、捩れ
のない時刻(図9の時刻t)を予測する。ステップ20
8で最初にフラグfrag3=1と判定された時点は、図7
に示すエンジン回転速度変化率がちょうど増加から減少
に変わる時点であり、タイマTIMER がちょうどtmaxに
おける時点である。次の(18)式によって、捩れがな
いと予測される時刻tと時刻tmax との差tS を求め
る。これを(19)式のように現在の時刻を示すタイマ
TIMER に加えることにより、図7に示すように捩れのな
い時刻tが予測される。
【0096】 tS =(tmax −tmin )/2 …(18) t=TIMER +tS …(19)
【0097】ステップ214において、平衡状態且つ振
動抑制制御中であることを示すフラグfrag4を1とす
る。
【0098】図8は、実際に振動抑制制御を行う処理の
流れを示すフローチャートである。
【0099】捩れのない状態は短いため、図8のフロー
チャートは1msecルーチンとされ、1msecごとに振動抑
制制御中か否か判定してタイミングをのがさないように
している。一方図6の判定ルーチンは1msecでもよいが
もう少し遅くともよい。
【0100】又、図9は、振動抑制制御によるエンジン
回転速度Ne等の変化の様子を示している。
【0101】まずステップ300において、平衡状態且
つ振動抑制制御中を示すフラグfrag4が1か否か判断す
る。フラグfrag4が1でないときには直ちにこのルーチ
ンを抜ける。又、フラグfrag4が1の場合には次のステ
ップ302において、現在の時刻を示すタイマTIMER
が、捩れがないと予測される時刻tより大か否か判断す
る。捩れがないと予測される時刻tより以下の場合に
は、次のステップ304においてタイマTIMER が捩れが
ないと予測される時刻tに等しいか否か判断し、等しく
ない場合には直ちにこのルーチンを抜ける。
【0102】又、ステップ304においてタイマTIMER
が捩れがないと予測される時刻tに一致した場合には、
次のステップ306において、前記(10)、(11)
式によりそれぞれ、車両前後振動の半周期t0 /2、最
終的なエンジントルクTE/GSとなった時に駆動輪トルク
Tが半分になる変速速度ΔNeS を算出すると共に、次
の(20)式により、車両前後振動抑制制御を終了する
ときの一応の目標値であるエンジン回転速度Ne1を算
出する。
【0103】 Ne1=Ne2+ΔNeS ×t0 /2 …(20) ここで、Ne2は車両前後振動抑制制御を開始するとき
のエンジン回転速度である(図9参照)。
【0104】次にステップ308において、前記(1
5)式により目標のエンジン回転速度変化率ΔNeS に
制御するための無段変速機の変速デューティ比Duty を
算出し、図9に示すように半周期t0 /2の間、駆動輪
トルクが目標トルクの半分となるようにし、エンジン回
転速度変化率ΔNeが目標のエンジン回転速度変化率Δ
NeS となるように制御する。
【0105】ステップ302の判定においてタイマTIME
R の値が捩れがないと予測される時刻tより大となった
ときには、ステップ310へ進み、実際のエンジン回転
速度Neが車両前後振動抑制制御を終了するためのエン
ジン回転速度Ne1より大か否か判断する。その結果、
実際のエンジン回転速度Neが振動抑制制御を終了する
ためのエンジン回転速度Ne1より小の場合には、ステ
ップ308へ進み制御を続行する。又、実際のエンジン
回転速度Neが振動抑制制御を終了するためのエンジン
回転速度Ne1に達したときには(半周期t0 /2が経
過したこととなり)、ステップ312へ進み、最終的な
目標エンジン回転速度Ne0に到達したか否か判断す
る。
【0106】その結果、最終的な目標エンジン回転速度
Ne0に達している場合には、ステップ314で振動抑
制制御中フラグfrag4を0として、このルーチンを抜け
る。未だ最終的な目標エンジン回転速度Ne0に達して
いない場合には、ステップ316において、次の(2
1)式により、実際のエンジン回転速度Ne及び最終的
な目標エンジン回転速度Ne0にするためのエンジン回
転速度変化率ΔNe2により、目標のエンジン回転速度
変化率ΔNeS に制御するための変速デューティ比Dut
y を算出する。
【0107】 Duty =f12(Ne,ΔNe2) …(21)
【0108】図9に示す例では、変速終了時teにおけ
る一応の目標エンジン回転速度Ne1が最終的な目標エ
ンジン回転速度Ne0に達しておらずエンジン回転速度
変化率ΔNe2は0ではない。従って半周期t0 /2経
過後も今求めた変速デューティ比Duty で制御を行う。
その結果駆動輪トルクTdのグラフも符号TS の部分が
示すように水平でなく右上りとなっている。
【0109】図9の破線のグラフは従来の制御を示して
いる。従来は目標エンジン回転速度となる時点より車両
前後振動の半周期手前の時点で制御を開始しても、この
時点は車両前後振動(捩れ)のどの状態にあるか分から
ないため、例えば捩れている状態では、駆動輪には捩れ
による反力あるいは正方向のトルクがかかっているた
め、駆動輪トルクを変速比だけでは制御できず、車両前
後振動を抑制することができなかった。
【0110】これに対し、本実施形態では、車両のドラ
イブシャフトが平衡状態(捩れがない状態)を促えて振
動抑制制御を行うため、第1実施形態と同様に車両前後
振動を起こしていないときと同じ状態で制御が行われる
こととなり、変速制御により駆動輪にかかるトルクを制
御することができ、車両前後振動を抑制することができ
る。
【0111】なお、アクセル開操作初期における車両前
後振動の発生は、図10に示すように、エンジン回転速
度が波打った経過を示すため、変速信号(デューティ信
号)に対して実際の変速比あるいはエンジン回転速度が
通常通り制御されているかどうかを検知することにより
判定することができる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1または2
に係る発明では、変速速度の制御に際し駆動輪の捩れを
なくした状態で所定の時期から、又、請求項に係る発
明では、変速速度の制御に際し駆動輪の捩れがない時点
から、車両前後振動の半周期の期間駆動輪トルクを目標
トルクの半分のトルクとする制御を開始することで、共
に駆動輪トルクの制御性を向上でき、車両前後振動を効
果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要旨を示すブロック図
【図2】本発明による車両前後振動抑制の原理を示す説
明図
【図3】本発明が適用された無段変速機を備えた車両の
制御装置を示す概略構成図
【図4】本発明の第1実施形態の制御を示すフローチャ
ート
【図5】第1実施形態による制御結果を示す線図
【図6】本発明の第2実施形態における車両前後振動判
定処理を示すフローチャート
【図7】第2実施形態において駆動軸に捩れのない時刻
を予測する方法を示す説明図
【図8】本発明の第2実施形態における車両前後振動抑
制制御を示すフローチャート
【図9】第2実施形態による制御の結果を従来と比較し
て示す線図
【図10】アクセル開操作初期の車両前後振動発生の判
定法を示す説明図
【図11】従来の車両前後振動抑制方法を示す線図
【符号の説明】
10…エンジン 12…クランク軸 14…発進クラッチ 16…ベルト式無段変速装置(CVT) 18…入力軸 20…出力軸 22、24…可変プーリ 26…伝動ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 59:48 F16H 59:48 63:06 63:06 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 41/00 - 41/28 F02D 29/00 - 29/06 F02D 41/00 - 41/40 F02D 43/00 - 45/00 F16H 59/00 - 63/50

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無段変速機を備え、無段変速機の出力を駆
    動軸を介して駆動輪に伝達する車両の制御装置におい
    て、 アクセル開操作に伴う無段変速機の低速側への変速終了
    時における車両前後振動を抑制するために、 駆動輪トルクを現時点のトルクより目標トルクへとステ
    ップ的に変化したときに生じる車両前後振動の半周期だ
    け無段変速機の前記変速終了時点から手前の時点を予測
    する手段と、 無段変速機の変速開始から前記半周期手前の時点まで駆
    動輪トルクが変化しないようにし、且つ、前記半周期手
    前の時点から目標エンジントルクとなるようにエンジン
    トルクを制御する手段と、前記半周期手前の時点におけるエンジントルクが、前記
    目標エンジントルクと一致しているか否かを判断する手
    段と、 該手段により一致していると判断された場合には、変速
    終了時のエンジン回転速度変化率をΔNe2、該半周期
    手前までのエンジン回転速度変化率をΔNe、該半周期
    手前から変速終了までのエンジン回転速度変化率をΔN
    eS とすると、 ΔNeS =(ΔNe+ΔNe2)/2 の速度でエンジン回転速度を変化させることにより、
    記半周期手前の時点から前記変速終了時点まで駆動輪ト
    ルクが前記目標トルクの半分のトルクとなるように無段
    変速機の変速速度を制御する手段と、 を備えたことを特徴とする無段変速機を備えた車両の制
    御装置。
  2. 【請求項2】無段変速機を備え、無段変速機の出力を駆
    動軸を介して駆動輪に伝達する車両の制御装置におい
    て、 アクセル開操作に伴う無段変速機の低速側への変速終了
    時における車両前後振動を抑制するために、 駆動輪トルクを現時点のトルクより目標トルクへとステ
    ップ的に変化したときに生じる車両前後振動の半周期だ
    け無段変速機の前記変速終了時点から手前の時 点を予測
    する手段と、 無段変速機の変速開始から前記半周期手前の時点まで駆
    動輪トルクが変化しないようにし、且つ、前記半周期手
    前の時点から目標エンジントルクとなるようにエンジン
    トルクを制御する手段と、 前記半周期手前の時点におけるエンジントルクが、前記
    目標エンジントルクと一致しているか否かを判断する手
    と、 該手段により 一致していないと判断された場合には、目
    標駆動輪トルクT´、入力軸慣性モーメントをIinと
    し、該半周期手前から変速終了までの間のエンジン回転
    速度変化率をΔNeS ´とすると、 ΔNeS ´=T´/(2×Iin) の速度でエンジン回転速度を変化させることにより、
    記半周期手前の時点から前記変速終了時点まで駆動輪ト
    ルクが前記目標トルクの半分のトルクとなるように無段
    変速機の変速速度を制御する手段と、 を備えた ことを特徴とする無段変速機を備えた車両の制
    御装置。
  3. 【請求項3】無段変速機を備え、無段変速機の出力を駆
    動軸を介して駆動輪に伝達する車両の制御装置におい
    て、 アクセル開操作に伴う無段変速機の低速側への変速終了
    時における車両前後振動を抑制するために、 前記アクセル開操作後、駆動軸の捩れがない時点を予測
    する手段と、 該駆動軸の捩れがない時点から、駆動輪トルクが該時点
    におけるトルクより目標トルクへとステップ的に変化し
    たときに生じる車両前後振動の半周期が経過するまで、
    駆動輪トルクが前記目標トルクの半分のトルクとなるよ
    うにし、且つ、前記半周期が経過した後は駆動輪トルク
    が前記目標トルクとなるように無段変速機の変速速度を
    制御する手段と、 を備えたことを特徴とする無段変速機を備えた車両の制
    御装置。
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