JP2955354B2 - 樹脂の製造方法 - Google Patents

樹脂の製造方法

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孝二 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は印刷インキに有用な樹脂に関する。
(従来の技術) 印刷インキのバインダーとしては、特にロジン変性フ
ェノールホルムアルデヒド樹脂が使用されており、湿し
水を使用するオフセット印刷インキとして比較的良好な
品質を有している。
しかしこのロジン変性フェノールホルムアルデヒド樹
脂は未反応のロジンが1〜10%残存するためロジンのカ
ルボン酸が残る。又一般にロジンとフェノール類とでク
ロマン環を形成するが、クロマン環を形成したロジンが
エステル化反応しないで5〜20%のカルボン酸が残存す
る。そしてこのカルボン酸が残存することにより、少し
過酷な印刷条件、すなわち湿し水の供給が適正でない場
合などには種々のトラブルを生ずる。具体的には湿し水
が多過ぎるとインキの転移不良となり、少な過ぎると汚
れの原因となるという問題点があり、湿し水の供給およ
び印刷濃度の制御に手間がかかり、かつ熟練を要してい
る。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記のような問題がなく、安定に印刷でき
る印刷インキを開発しようとするものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は、ロジン変性フェノールホルムアルデヒド樹
脂とエポキシ樹脂とを反応させてなる反応物と、一価カ
ルボン酸もしくは一価カルボン酸無水物とを反応させて
なり、一価カルボン酸無水物を使用した場合は副生した
未反応一価がカルボン酸を除去してなることを特徴とす
る樹脂の製造方法を提供するものである。
本発明において、フェノールとホルムアルデヒドとを
付加縮合して得られる化合物に更にロジンもしくはその
誘導体を反応せしめた樹脂が用いられる。
フェノールとしては、フェノール、クレゾール、t−
sec−ブチルフェノール、アミルフェノール、tシクロ
ヘキシルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェ
ノール、フェニルフェノール、クミルフェノール、カテ
コール、レゾルシン、ハイドロキノン、ビスフェノール
A、ビスフェノールFなどを挙げることができる。しか
し、印刷インキとして使用する場合には、溶剤への溶解
性、相溶性および顔料分散性などの観点から、sec−ブ
チルフェノール、アミルフェノール、シクロヘキシルフ
ェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール等の
アルキルフェノールを使用することが望ましい。
これらのロジン変性フェノールホルムアルデヒド樹脂
は未反応のカルボン酸を有するため、これをオフセット
印刷インキとして使用する場合に前記したような問題点
が生じる。
本発明では、これらロジン変性フェノールホルムアル
デヒド樹脂のカルボン酸残基とエポキシ樹脂を100〜200
℃で反応させる。触媒としてトリエチレンジアミン等の
アミン系触媒を使用してもよい。反応比率はカルボン酸
基1個あたり、0.5〜1.5個のエポキシ基が好ましい。
また、エポキシ樹脂とは1分子中に1個以上のエポキ
シ基を有するグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリ
シジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エ
ポキシ樹脂、線状脂肪族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ
樹脂等である。
さらにロジンのカルボン酸とエポキシ樹脂と開環反応
で生じた水酸基を1価カルボン酸又はその無水物と反応
させるとさらによい。
通常一価カルボン酸を200〜300℃で反応させる。又必
要に応じて硫酸、p−トルエンスルホン酸の触媒が使用
される。しかし1価カルボン酸では反応率が悪い時もあ
る。この時は1価カルボン酸無水物の方が反応率が良く
好ましい。この反応は100〜200℃の間で行なわれる。1
価カルボン酸としてはC1〜C18の脂肪族、芳香族、脂環
族カルボン酸が使用される。
一価カルボン酸無水物としては、無水酢酸、無水プロ
ピオン酸、無水酪酸、無水吉草酸、無水トリメチル酢
酸、無水カプロン酸、無水ヘプタン酸、無水カプリル
酸、無水ペラルゴン酸、無水メトキシ酢酸、無水ノニー
ル酸、無水ヤシ油脂肪酸、無水パルミチン酸、無水ステ
アリン酸、無水オレイン酸、無水エノール酸、無水リノ
レン酸、無水安息香酸、無水アルキル安息香酸、無水桂
皮酸、無水アクリル酸などがある。
これらの一価カルボン酸無水物と水酸基との反応によ
り一価カルボン酸が副生する。この一価カルボン酸が系
中に残存すると、印刷時の汚れ、印刷機、インキ充填缶
の腐食を生ずるため好ましくない。したがって残存する
一価カルボン酸は、減圧蒸留、もしくは水洗などの適宜
の方法によって除去する。
蒸留圧は20mmHg以下が効果的である。したがって、減
圧蒸留により除去する場合にはこのような条件下で除去
できるカルボン酸、例えば無水酢酸、無水プロピオン
酸、無水メタクリル酸、無水酪酸、無水イソ酪酸、無水
吉草酸、無水イソ吉草酸、無水カプロン酸がある。しか
し、この減圧蒸留をより効果的にするには、無水酢酸、
無水プロピオン酸、無水アクリル酸、無水メタクリル
酸、無水酪酸、無水イソ酪酸の中から選択するとよい。
更に他の態様としては、減圧蒸留時に水を加え、共沸蒸
留することも好ましい。
副生した一価カルボン酸の沸点が高くこの減圧蒸留に
よる除去が困難な場合には、水洗により除去することも
できる。水洗は必要に応じてアミン、アンモニア、アル
カリを添加することもでき、2回ないし3回以上の水洗
を行う。
本発明に係る樹脂を用いて印刷インキ用組成物とする
には、本発明の樹脂100部に対して溶剤および/または
乾性油(重合油を含む)を0〜100部に溶解する。時に
は、オクチル酸アンモニウム、ステアリン酸アルミニウ
ム、オクチル酸ジルコニウム、アルミニウムトリイソプ
ロポキサイド、アルミニウムジプロポキサイドモノアセ
チルアセトナート等によるゲル化剤を利用してゲルワニ
スとすることもある。この時は水酸基含有のフェノール
樹脂とゲル化剤の反応の後、またはこれらの樹脂と乾性
油およびまたは溶剤で溶解しゲル化剤と反応後一価カル
ボン酸無水物を反応させ、副生した一価カルボン酸を除
去するとよい。
本発明に係る印刷インキ組成物は、上記変性された樹
脂組成物に、黄色、紅色、藍色、または墨色などの所望
の顔料を常法によって分散し、必要に応じて耐摩擦向上
剤、インキドライヤー、乾燥抑制剤等のコンパウンドな
どの各種添加剤を添加し、適切な粘度となるよう調整す
ることで枚葉オフセットインキ、オフ輪インキ、金属イ
ンキ等のオフセットインキとなり、このオフセットイン
キは湿し水を使用する通常の印刷インキとしても、また
湿し水を使用しないドライオグラフィ用の印刷インキと
しても使用することができる。また、新聞インキあるい
は凸版インキとしても使用できる。更に本発明の樹脂を
用いてグラビアまたはフレキソインキ用ワニスとするに
は、本発明の樹脂組成物100に対し、常圧における沸点
が140℃以下の脂肪族および脂環族炭化水素を100〜200
部で溶解すればよい。
次に具体例により本発明を説明する。例中部とは重量
部を示す。
製造例1 タマノル352(荒川化学製ロジンレゾール型フェノー
ル樹脂 酸価28)2000部、トルエン100部、エピコート8
28 180部、トリエチレンジアミン1部を4つ口フラスコ
に仕込み、180℃に昇温し、4時間反応させ、脱溶媒し
くみ出した。
酸価は1.5であった。
これを樹脂Aとする。
製造例2 製造例1の反応で脱溶媒する前に樹脂A2180部、オク
チル酸140部、P−トルエンスルホン酸1部を仕込み、2
20℃で6時間反応させ、脱溶媒し、くみ出した。酸価4.
5であった。
これを樹脂Bとする。
製造例3 製造例1の反応で脱溶媒する前に無水酢酸96部を仕込
み120℃で2時間反応させる。その後150℃で副生した酢
酸および脱溶媒し、くみ出した。酸価1.5であった。
これを樹脂Cとする。
実施例および比較例 上記樹脂組成物を用いて表1に示す処方にて印刷イン
キを常法によって調整した。
なお、表1中の商品名あるいは略語の意味は以下のと
おりである。
ナフテゾールHT:日本石油化学製溶剤、商品名 〔印刷評価〕 三菱重工製L−500オフ輪印刷機で印刷し、印刷汚れ
発生枚数および水巾を測定し、その結果を表1に示す。
この印刷機は湿し水の量を変えることができ、−2〜+
2(特に単位はない)−2は水がない状態、0は通常の
印刷時の水の量、+2は過剰の量である。本発明の汚れ
発生枚数の試験は優位性の差がわかるように少し過酷な
条件の水の量−0.5で行なった。また、試験は下限の数
字は水の量を少なくしていた時の汚れ発生した水の量、
上限の数字は水の量を多くしていった場合にインキが乳
化して転移不良になった水の量を表わし、この範囲が大
きい程優位性が良好であることを表わす。この結果を表
1の下段に示す。
〔発明の効果〕
本発明の樹脂組成物および印刷インキ組成物は従来か
ら知られているそれらに比べ、表1に示されているよう
に印刷効果が良く、印刷インキの適用範囲を広めること
ができる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 59/62 C08G 59/42 C08G 59/16 C09D 11/10 C08G 8/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロジン変性フェノールホルムアルデヒド樹
    脂とエポキシ樹脂とを反応させてなる反応物と、一価カ
    ルボン酸もしくは一価カルボン酸無水物とを反応させて
    なり、一価カルボン酸無水物を使用した場合は副生した
    未反応一価カルボン酸を除去してなることを特徴とする
    樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】樹脂が印刷インキ用途である請求項1記載
    の樹脂の製造方法。
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