JP3376837B2 - 被覆組成物 - Google Patents

被覆組成物

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JP3376837B2
JP3376837B2 JP29847696A JP29847696A JP3376837B2 JP 3376837 B2 JP3376837 B2 JP 3376837B2 JP 29847696 A JP29847696 A JP 29847696A JP 29847696 A JP29847696 A JP 29847696A JP 3376837 B2 JP3376837 B2 JP 3376837B2
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drying oil
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孝二 佐藤
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東洋インキ製造株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐摩擦性、耐ブロッ
キング性、印刷適性、撥水性、拭き取り性に優れた被覆
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷の高速化に伴い、高速時での
オフ輪印刷時の三角板での耐摩擦性、耐ブロッキング
性、水幅が下限での印刷適性が、必ずしも満足すべきも
のではなかった。さらに、印刷物の光沢向上、印刷物の
皮膜保護の為、オーバープリントニス(以下OPニスと
表示する。)が使用されている。つまり、印刷インキ各
色(黄、紅、藍、墨)を印刷後、無色透明なOPニスを
印刷している。しかし、印刷物にコーヒー、ジュース等
がこぼれたりすると、表面に汚れが付着し、印刷物にべ
た付きが出たり、ポスター等のように、風雨にさらされ
ると、撥水性が不十分の為、印刷物の皮膜が侵される。
さらに、熱や、引っ掻き傷に対しても必ずしも十分では
ない。これらの対策として、従来OPニスにポリエチレ
ンワックスやシリコン系の添加剤を使用していたが、必
ずしも十分ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は特に、耐摩擦
性、耐ブロッキング性、印刷適性、撥水性、拭き取り性
に優れた被覆組成物を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ロジ
ン類変性フェノール樹脂(A)と、フッ素化された乾性
油(B)及び(または)フッ素化された乾性油の脂肪酸
エステル(C)と、希釈剤(D)とからなる被覆組成物
に関する。
【0005】更に本発明は、フッ素化された乾性油
(B)が一般式(1)および(2)で表される化合物の
混合物である上記被覆組成物に関する。 R1 COOCH2 (CHOOCR1 )CH2 OOCR1 (1) (R1 COO)r R2 (2) (式中、R1 は乾性油のアルキル基またはペルフルオロ
アルキル基〔CF3 ( CF2 )n 、nは0〜15の整数
を示す。〕であり、全てのR1 が同時にアルキル基にな
ることはない。またR2 はカーボン数2〜10の脂肪族
鎖残基、r は2〜6の整数を示す。)
【0006】更に本発明は、フッ素化された乾性油脂肪
酸エステル(C)が、一般式(3)で表される化合物で
ある上記被覆組成物に関する。 R1 COOCH2 CH2 (CF2 ) nCF3 (3) (式中、R1 は乾性油の脂肪酸のアルキル基、nは0〜
15の整数を示す。)
【0007】更に本発明は、ロジン類変性フェノール樹
脂(A)及び(または)希釈剤(D)がフッ素化された
成分を含む上記被覆性組成物に関する。
【0008】更に本発明は、ロジン類変性フェノール類
樹脂(A)のフッ素化されたフェノール類成分が一般式
(4)で表される化合物である上記被覆組成物に関す
る。 CF3 (CF2 )n(CH2 )m−φ−OH (4) (式中、φはフェニレン基、nは0〜15の整数、mは
0〜2の整数を示す。)
【0009】更に本発明は、希釈剤(D)が一般式
(5)および(6)で表される化合物の混合物である請
求項4記載の被覆組成物に関する。 R3 COOCH2 (CHOOCR3 )CH2 OOCR3 (5) (R3 COO)rR2 (6) (式中、R3 は脂肪油のアルキル基またはペルフルオロ
アルキル基であり、全てのR3 が同時にアルキル基にな
ることはない。またR2 はカーボン数2〜10の脂肪族
炭化水素残基、r は2〜6の整数を示す。)
【0010】更に本発明は、希釈剤(D)が一般式
(7)で表される化合物である上記被覆組成物に関す
る。 R4 〔COOCH2 CH2 (CF2 )nCF3 〕x (7) (式中、R4 はフッ素化されていてもよい脂肪族炭化水
素残基または芳香族環残基、nは0〜15の整数、xは
1〜4の整数を示す。)
【0011】更に本発明は、希釈剤(D)が一般式
(8)で表される化合物である上記被覆組成物に関す
る。 R5 〔OOC(CF2 )yCF3 〕z (8) (式中、R5 は脂肪族炭化水素残基、yは0〜15の整
数、z は2〜4の整数を示す。)
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の被覆組成物の具体例を記
載すると、 1.フッ素化乾性油及び(または)フッ素化乾性油脂肪
酸エステル、フッ素化されてない(非フッ素化)ロジン
類変性フェノール類樹脂、フッ素化されてない(非フッ
素化)希釈剤からなる被覆組成物。
【0013】2.フッ素化乾性油及び(または)フッ素
化乾性油脂肪酸エステル、フッ素化ロジン類変性フェノ
ール樹脂、非フッ素化希釈剤からなる被覆性組成物。
【0014】3.フッ素化乾性油及び(または)フッ素
化乾性油脂肪酸エステル、非フッ素化ロジン類変性フェ
ノール類樹脂、フッ素化希釈剤からなる被覆組成物。
【0015】4.フッ素化乾性油及び(または)フッ素
化乾性油脂肪酸エステル、フッ素化ロジン類変性フェノ
ール類樹脂、フッ素化希釈剤からなる被覆組成物。フッ
素化成分は非フッ素化成分の混合物として使用できる。
例えば、フッ素化乾性油と非フッ素化乾性油の混合物を
使用することができる。
【0016】本発明についてさらに詳しく説明すると、
一般式(1)、(2)で表されるフッ素化された乾性
油、フッ素化された乾性油脂肪酸エステルは、例えば、
乾性油(沃素価130以上のもの)とポリオール〔R1
( OH)r〕のエステル交換後、ペルフルオロアルキル
カルボン酸との反応によって得ることができる。ここで
乾性油とは、あまに油、桐油、大豆油などのヨウ素価が
130以上の乾性油を指す。
【0017】 R1 COOCH2 (CHOOCR1 )CH2 OOCR1 (1) (R1 COO)r R2 (2) (式中、R1 は乾性油のアルキル基またはペルフルオロ
アルキル基〔CF3 ( CF2 )n 、nは0〜15の整数
を示す。〕であり、全てのR1 が同時にアルキル基にな
ることはない。またR2 はカーボン数2〜10の脂肪族
鎖残基、r は2〜6の整数を示す。)
【0018】エステル交換反応は、乾性油とポリオール
種、例えばエチレングリコール、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトールなどの分子内に
少なくとも2個以上の水酸基を有する多価アルコールと
を、ナトリウムアルコキシド、水酸化ナトリウム、ピリ
ジン、アルミニウムアルコキシド、チタン酸エステル等
を触媒として使用し、70〜240℃の温度範囲で行わ
れる。さらにその後、同温度範囲でペルフルオロアルキ
ルカルボン酸とのエステル化反応を行い、フッ素化され
た乾性油、フッ素化された乾性油脂肪酸エステルを得る
ことができる。必要に応じて硫酸、パラトルエンスルホ
ン酸等の酸性触媒を使用することもできる。
【0019】ペルフルオロアルキルカルボン酸〔CF3
(CF2 )nCOOH、n は0〜15の整数を示す。〕
としては、ペルフルオロメチルカルボン酸、ペルフルオ
ロエチルカルボン酸、ペルフルオロプロピルカルボン
酸、ペルフルオロブチルカルボン酸、ペルフルオロペン
チルカルボン酸、ペルフルオロヘキシルカルボン酸、ペ
ルフルオロオクチルカルボン酸、ペルフルオロノニルカ
ルボン酸、ペルフルオロデシルカルボン酸、ペルフルオ
ロドデシルカルボン酸、ペルフルオロヘキサデシルカル
ボン酸等が挙げられる。
【0020】多価アルコールとしては、グリセリン、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパン、エトキ
シ化トリメチロールプロパン、プロポキシ化トリメチー
ルプロパン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリ
ートール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、
1,6−ヘキサンジオール、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールなどの脂肪族型の多価アルコールを例示す
ることができる。
【0021】本発明のフッ素化された乾性油脂肪酸エス
テルは、一般式(3)で表される化合物がある。 R1 COOCH2 CH2 (CF2 ) nCF3 (3) (式中、R1 は乾性油の脂肪酸のアルキル基、nは0〜
15の整数を示す。) この化合物は、乾性油(沃素価130以上)を加水分解
してあまに油、桐油、大豆油等の脂肪酸成分とし、これ
ら脂肪酸成分と2−ペルフルオロアルキルエタノール
〔HOCH2 CH2 (CF2 )nCF3 、nは1〜15
の整数を示す。〕とを、硫酸、p−トルエンスルホン
酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸
等の触媒下(または無触媒下)で、50〜220℃の温
度範囲でエステル化反応することによって得られる。
【0022】2−ペルフルオロアルキルエタノールとし
ては2−ペルフルオロメチルエタノール、2−ペルフル
オロエチルエタノール、2−ペルフルオロプロピルエタ
ノール、2−ペルフルオロブチルエタノール、2−ペル
フルオロペンチルエタノ−ル、2−ペルフルオロオクチ
ルエタノール、2−ペルフルオロデシルエタノール、2
−ペルフルオロドデシルエタノール、2−ペルフルオロ
ヘキサデシルエタノール等を挙げることができる。
【0023】次に、非フッ素化の一般的ロジン類変性フ
ェノール樹脂とは、ロジン類またはその誘導体、フェノ
ールホルムアルデヒド付加縮合体(いわゆるレゾー
ル)、さらには必要に応じて多価アルコールとの反応に
よって得られたものである。ここで、ロジン類またはそ
の誘導体とは、ロジン類またはそのカルボキシル基含有
誘導体を表す。ロジン類としてはガムロジン、ウッドロ
ジン、トール油ロジン、不均化ロジン、水添加ロジンま
たはこれらの重合物が挙げられ、そのカルボキシル基含
有誘導体としては、マレイン酸、イタコン酸、クロトン
酸等の不飽和カルボン酸を付加したロジン誘導体等が挙
げられる。
【0024】フェノールホルムアルデヒド付加縮合体に
用いられるフェノール類としては、石炭酸、炭素数が1
〜20の直鎖、分岐または環状アルキル基で置換された
アルキル置換フェノール、例えば、p−クレゾール、m
−クレゾール、p−プロピルフェノール、p−tert
−ブチルフェノール、p−アミルフェノール、p−シク
ロヘキシルフェノール、p−tert−オクチルフェノ
−ル、p−ノニルフェノール、p−デシルフェノール、
p−ドデシルフェノール等のアルキル置換フェノール
類、フェニルフェノール、クミルフェノール等の芳香族
基置換フェノール類、カテコール、レゾルシン、ハイド
ロキノン、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ビス
フェノールF等の多価フェノール類を挙げることができ
る。
【0025】上記フェノール類を用いて相当するフェノ
ールホルムアルデヒド付加縮合体を製造する方法として
は、前記フェノール類とアルデヒド類とを水系あるいは
有機溶媒中でアルカリ触媒の存在下で加熱反応する方
法、すなわちレゾール型フェノール樹脂の製造方法、あ
るいは前記フェノール類とアルデヒド類とを水系あるい
は有機溶媒中で酸性触媒の存在下で加熱反応して先ずノ
ボラック型フェノール樹脂を製造した後、アルデヒド類
およびアルカリ触媒の存在下で加熱反応せしめレゾール
化したフェノール樹脂を得る方法を示すことができる。
【0026】使用されるアルデヒド類としては、ホルム
アルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、プロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、イ
ソブチルアルデヒド、グリオキサゾールまたはフルフラ
ールなどが、アルカリ触媒としては水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどが、酸触媒とし
ては酢酸、塩酸、燐酸、次亜燐酸、硫酸、p−トルエン
スルホン酸、トリフルオロメチル硫酸、トリフルオロメ
チル酢酸などを挙げることができる。ここで得られるフ
ェノール樹脂の重合度として好ましいものは、フェノー
ル核数が少なくとも2ユニット以上、より好ましくは3
ユニット以上のものが溶解性の観点から好ましい。
【0027】多価アルコールとしては、グリセリン、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパン、エトキ
シ化トリメチロールプロパン、プロポキシ化トリメチー
ルプロパン、ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリ
ートール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、
1,6−ヘキサンジオール、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールなどの脂肪族型の多価アルコールを例示す
ることができる。
【0028】本発明における非フッ素化ロジン類変性フ
ェノール樹脂は、ロジン類、レゾール、さらに必要に応
じて多価アルコールとを任意の順序で、高温下好ましく
は150℃〜300℃の温度範囲で、加熱反応せしめる
ことによって得られる。該反応には必要に応じて、酸性
触媒を使用することができ、そのような酸性触媒として
は、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸等のスルホ
ン酸類、硫酸,塩酸等の鉱酸が挙げられる。また着色を
防止するために、還元剤である次亜リン酸,トリフェニ
ルホスファイト、トリフェニルホスフェート等を併用す
ることもできる。また酸性触媒以外の触媒として、水酸
化マグネシウム、炭酸マグネシウム、重炭酸マグネシウ
ム、酢酸マグネシウム、蟻酸マグネシウム、シュウ酸マ
グネシウム等のマグネシウム塩類等をもちいることもで
きる。またさらに、縮合反応の促進を図る為、減圧にす
ることも可能である。
【0029】また、残存する酸触媒等に由来する水素イ
オンを中和することによって金属の錆を防ぐこともでき
る。中和剤としては、リチウム、セシウム、マグネシウ
ム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、アルミニ
ウム、亜鉛、チタン、ジルコニウム、アンチモン、セレ
ン等の金属の水酸化物,酸化物またはカルボン酸塩類の
塩類の利用が可能である。
【0030】次に、非フッ素化の一般的希釈剤とは、パ
ラフィン系、オレフィン系、ナフテン系の印刷インキ用
溶剤を表し、日本石油化学(株)製の0〜8号ソルベン
ト、4〜8号AF(アロマフリー)ソルベント等が挙げ
られる。
【0031】次に、本発明で使用することのできるフッ
素化ロジン類変性フェノール樹脂について説明する。フ
ッ素化ロジン類変性フェノール樹脂とは、前記した非フ
ッ素化の一般的ロジン類変性フェノール樹脂と同様の反
応操作で得られるが、レゾールとして一般式(4)で表
されるフッ素化フェノール類から得られるフッ素化フェ
ノールホルムアルデヒド付加縮合体(いわゆるフッ素化
レゾール)を反応に用いることができる。ロジン類また
はその誘導体、さらに多価アルコールには、前記したも
のと同様のものを用いることができる。
【0032】フッ素化アルキルフェノールとは、アルキ
ルフェノール中のアルキル鎖にフッ素原子を導入したも
のであり、例えば、次に示すフッ素化アルキルフェノー
ルを挙げることができる。具体的にはペルフルオロメチ
ルフェノール、ペルフルオロエチルフェノール、ペルフ
ルオロプロピルフェノール、ペルフルオロブチルフェノ
ール、ペルフルオロペンチルフェノール、ペルフルオロ
ヘキシルフェノール、ペルフルオロオクチルフェノー
ル、ペルフルオロノニルフェノール、ペルフルオロデシ
ルフェノール、ペルフルオロドデシルフェノール、ペル
フルオロヘキサデシルフェノール等のペルフルオロアル
キルフェノールが挙げられる。さらにペルフルオロメチ
ルメチルフェノール、ペルフルオロエチルメチルフェノ
ール、ペルフルオロプロピルメチルフェノール、ペルフ
ルオロブチルメチルフェノール、ペルフルオロペンチル
メチルフェノール、ペルフルオロヘキシルメチルフェノ
ール、ペルフルオロオクチルメチルフェノール、ペルフ
ルオロノニルメチルフェノール、ペルフルオロデシルメ
チルフェノール、ペルフルオロドデシルメチルフェノー
ル、ペルフルオロヘキサデシルメチルフェノール等のペ
ルフルオロアルキルメチルフェノール等が挙げられる。
さらに2−ペルフルオロメチルエチルフェノール、2−
ペルフルオロエチルエチルフェノール、2−ペルフルオ
ロプロピルエチルフェノール、2−ペルフルオロブチル
エチルフェノール、2−ペルフルオロペンチルエチルフ
ェノール、2−ペルフルオロヘキシルエチルフェノー
ル、2−ペルフルオロヘプチルエチルフェノール、2−
ペルフルオロオクチルエチルフェノール、2−ペルフル
オロノニルエチルフェノール、2−デシルエチルフェノ
ール、2−ペルフルオロウンデシルエチルフェノール、
2−ペルフルオロドデシルエチルフェノール、2−ペル
フルオロトリデシルエチルフェノール、2−ペルフルオ
ロテトラデシルエチルフェノール、2−ペルフルオロペ
ンタデシルエチルフェノール、2−ペルフルオロヘキサ
デシルエチルフェノール等を挙げることができる。
【0033】これらペルフルオロアルキルフェノール、
ペルフルオロアルキルメチルフェノール、および2−ペ
ルフルオロアルキルエチルフェノール類は、石炭酸と各
ハロゲン化ペルフルオロアルカン類(ペルフルオロアル
カン、ハロゲン化ペルフルオロアルキルメタン、1−ハ
ロゲン2−ペルフルオロアルキルエタン)を無水塩化ア
ルミニウムを触媒にしてフリーデルクラフツ反応で合成
される。さらに2−ペルフルオロアルキルエチルフェノ
ールの製法として2−ペルフルオロアルキルエタノール
を、トリフルオロメタンスルフォン酸無水物またはトリ
フルオロメタンスルフォニルクロリドと反応させて、ト
リフルオロメタンスルフォン酸エステルとし、該エステ
ルをアルコキシハロベンゼンとMgでグリニヤール反応
を利用して、2−フルオロアルキルエチルアルコキシベ
ンゼンとしそれを公知の方法により、アルコキシ基をヒ
ドロキシ基に変え合成することができる。
【0034】本発明において、フッ素化アルキルフェノ
ールホルムアルデヒド付加縮合体に用いられるフェノー
ル成分としては、1重量%以上の前記フッ素化アルキル
フェノールの他に、0〜99重量%の石炭酸、炭素数が
1〜20の直鎖、分岐または環状アルキル基で置換され
たアルキル置換フェノール、例えば、p−クレゾール、
m−クレゾール、p−プロピルフェノール、p−ter
t−ブチルフェノール、p−アミルフェノール、p−シ
クロヘキシルフェノール、p−tert−オクチルフェ
ノ−ル、p−ノニルフェノール、p−デシルフェノー
ル、p−ドデシルフェノール等のアルキル置換フェノー
ル類、フェニルフェノール、クミルフェノール等の芳香
族基置換フェノール類、カテコール、レゾルシン、ハイ
ドロキノン、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ビ
スフェノールF等の多価フェノール類を併用してもよ
い。これらフッ素化アルキルフェノールホルムアルデヒ
ド付加縮合体は、前記したレゾールの合成方法と同様の
操作で得ることができる。
【0035】本発明のフッ素化ロジン類変性フェノール
樹脂の一般的な合成方法を以下に示す。尚、%とは重量
%を示す。 (フッ素化レゾールの一般的合成法)反応釜に上記フッ
素化アルキルフェノール類とアルデヒド類を、フッ素化
アルキルフェノール類1モルに対しアルデヒド類0.2
〜4モルの割合で仕込み、更にトルエンあるいはキシレ
ン等の溶剤をフッ素化アルキルフェノールホルムアルデ
ヒド樹脂(フッ素化レゾール)の固形分が40〜70%
となるよう添加し、50℃にて溶解させる。ついで、触
媒としての水酸化カルシウム、酸化カルシウム、水酸化
マグネシウム、あるいは酸化マグネシウムなどの不溶性
塩基性塩を水と混合し、スラリー状として添加する。ま
た、アンモニア水やアミン類も触媒として利用でき、塩
基性塩およびアミン類のいずれもフェノール1モルに対
し0.05〜0.1モルの範囲で合成できる。0.05
モル以下では反応が遅く未反応物が多くなり、0.1モ
ル以上では得られる印刷インキ用樹脂の溶解性が劣化す
る。また、水の量は全量に対し3〜10%が好ましい。
水の量が3%以下であると出来上ったフッ素化レゾール
の着色が大きくなり、10%以上では縮合の進行が遅く
なり、必要な分子量のフッ素化レゾールが得られない。
触媒添加後、65〜110℃の反応温度で5〜10時間
反応を続けた後、冷却し、その後塩酸、蟻酸、酢酸もし
くは硫酸等で中和水洗を行なう。
【0036】(ロジン類変性フェノール樹脂の一般的合
成法)反応釜にロジン類を40〜70重量%を仕込み、
不活性ガス、例えば窒素ガス、あるいは炭酸ガスを吹き
込みながら加熱溶解し、150〜260℃に昇温した
後、上記フッ素化レゾール30〜50重量%(固形分%
として)を、一括または2〜5時間かけ滴下しながら仕
込み、その後ポリオール成分を2〜10重量%仕込み、
さらに必要に応じ酸触媒を0〜1重量%仕込み、酸価が
25以下になったら汲み出す。本発明の仕込み順は一例
であり必要に応じ入替えをしても良い。
【0037】本発明で使用できるフッ素化された希釈剤
(D)のうち一般式(5)と一般式(6)で表される化
合物について説明する。
【0038】 R3 COOCH2 (CHOOCR3 )CH2 OOCR3 (5) (R3 COO)rR2 (6) (式中、R3 は脂肪油のアルキル基またはペルフルオロ
アルキル基であり、全てのR3 が同時にアルキル基にな
ることはない。またR2 はカーボン数2〜10の脂肪族
炭化水素残基、r は2〜6の整数を示す。)
【0039】一般式(5)および(6)で表される化合
物は、脂肪油とポリオール〔R1 (OH)r〕とのエス
テル交換後、ペルフルオロアルキルカルボン酸との反応
によって得られる。ここで脂肪油とは、沃素価130以
上の、乾性油を除く天然脂肪油であり、例えばヤシ油、
綿実油、オリーブ油、サフラワー油、胡麻油、菜種油、
大豆油、魚油、牛脂等が挙げられる。これらの合成法
は、前記した乾性油、ポリオールおよびペルフルオロア
ルキルカルボン酸との反応方法に準ずる。
【0040】次に、本発明の希釈剤(D)のうち一般式
(7)で表される化合物について説明する。 R4 〔COOCH2 CH2 (CF2 )nCF3 〕x (7) (式中、R4 はフッ素化されていてもよい脂肪族炭化水
素残基または芳香族環残基、nは0〜15の整数、xは
1〜4の整数を示す。)
【0041】一般式(7)で表される化合物は、脂肪族
一価カルボン酸(但し、沃素価130以上の不飽和一価
カルボン酸は除く)、ペルフルオロアルキルカルボン酸
〔CF3 (CF2 )nCOOH〕、脂肪族多価カルボン
酸、芳香族一価カルボン酸、芳香族多価カルボン酸と2
−ペルフルオロアルキルエタノールとを硫酸、パラ−ト
ルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメ
タンスルホン酸等の触媒下(または無触媒下)で、10
0〜220℃の温度でエステル化反応して得られる。脂
肪族一価カルボン酸として酢酸、プロピオン酸、カプロ
ン酸、オクチル酸、ドデシル酸、パルミチン酸、ステア
リン酸等のカーボン数1〜18カルボン酸が挙げられ
る。また脂肪族多価カルボン酸として、マロン酸、琥珀
酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライ酸、セバシン
酸、フマル酸、マレイン酸、セバシン酸等が挙げられ
る。また芳香族一価及び多価カルボン酸として安息香
酸、ターシャリブチル安息香酸、無水フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、トリメリト酸等が挙げられる。
さらに脂環式カルボン酸として、テトラヒドロ無水フタ
ル酸、ヘット酸、テルペン無水マレイン酸付加物等が挙
げられる。上記のうち脂肪族カルボン酸が好ましい。
【0042】次に、本発明はの希釈剤(D)のうち一般
式(8)で表される化合物について説明する。 R5 〔OOC(CF2 )yCF3 〕z (8) (式中、R5 は脂肪族炭化水素残基、yは0〜15の整
数、z は2〜4の整数を示す。)
【0043】一般式(8)の化合物は、ペルフルオロア
ルキルカルボン酸と、一価または多価アルコールとのエ
ステル反応により製造することができる。これらはペル
フルオロアルキルカルボン酸と一価または多価アルコー
ルとを、硫酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホ
ン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の触媒下(また
は無触媒下)で50〜220℃の温度でエステル化反応
される。
【0044】ペルフルオロアルキルカルボン酸[CF3
(CF2)nCOOH、nは0〜15の整数を示す。]
としては、ペルフルオロメチルカルボン酸、ペルフルオ
ロエチルカルボン酸、ペルフルオロプロピルカルボン
酸、ペルフルオロブチルカルボン酸、ペルフルオロペン
チルカルボン酸、ペルフルオロヘキシルカルボン酸、ペ
ルフルオロオクチルカルボン酸、ペルフルオロノニルカ
ルボン酸、ペルフルオロデシルカルボン酸、ペルフルオ
ロドデシルカルボン酸、ペルフルオロヘキサデシルカル
ボン酸等が挙げられる。
【0045】また一価又は多価アルコールとしては、例
えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、ヘキサノール、オクタノール、デカノール、ドデカ
ノール、セチルアルコール、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリメ
チロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトール、ジペンタエリスリトールが挙げられ
る。
【0046】本発明の被覆組成物には、従来から用いら
れているロジン変性フェノール樹脂、アルキッド樹脂、
石油樹脂等との併用、あるいは一部の石油樹脂変性、ア
クリル変性、ウレタン変性、脂肪酸、脂肪油、多塩基
酸、ポリオールまたはこれらの反応生成物等による変性
も可能である。
【0047】本発明の被覆組成物が使用される形態とし
て、例えば、 顔料 10〜25(重量%) ロジン類変性フェノール樹脂 20〜35 アルキッド樹脂 0〜5 乾性油 0〜25 印刷インキ用溶剤 10〜40 乾燥促進剤 0〜3 その他の添加剤 0〜10 からなる組成物で構成される印刷インキの例を挙げるこ
とができる。
【0048】顔料としては公知の一般的なもの、例えば
ベンジジンエロー、レーキレッドC、カーミン6B、フ
タロシアニンブルー、カーボンブラック、必要に応じて
無機顔料や流動性調整剤としての体質顔料が使用され
る。
【0049】実質的に印刷インキを製造するに当たって
は、本発明に係るロジン類変性フェノール樹脂を、溶剤
(および/または乾性油)に溶解したワニスを用いるこ
とが通例である。印刷インキ用ワニスとするには、該樹
脂100部を溶剤(および/または乾性油)50〜15
0部に溶解する。また該ワニスに、オクチル酸アルミニ
ウム、ステアリン酸アルミニウム、オクチル酸ジルコニ
ウム、アルミニウムトリイソプロポキサイド、アルミニ
ウムジプロポキサイドモノアセチルアセトナート等のゲ
ル化剤を作用させゲルワニスとして用いることも可能で
ある。
【0050】該印刷インキには、必要に応じて耐摩擦向
上剤、インキドライヤー、乾燥抑制剤等のコンパウンド
などの各種添加剤を添加し、適切な粘度となるよう調整
することにより、枚葉オフセットインキ、オフ輪インキ
等のオフセットインキとなり、このオフセットインキは
湿し水を使用する通常の印刷インキとしても、また湿し
水を使用しない水無し平版印刷用の印刷インキとしても
使用することができる。また、新聞インキ、孔版インキ
あるいは凸版インキとしても使用できる。
【0051】次に、本発明の被覆組成物が使用される形
態として、 ロジン類変性フェノール樹脂 20〜50(重量%) 乾性油 0〜30 溶剤 10〜60 乾燥促進剤 1〜5 乾燥抑制剤 1〜5 からなる組成物で構成されるOPニスを挙げることがで
きる。
【0052】
【実施例】次に具体例により本発明を説明する。例中
「部」とは重量部を示す。 A.フッ素化乾性油の合成例 反応釜にあまに油880部、グリセリン62部、ナトリ
ウムメトキシド0.5部を仕込み窒素ガス気流下に20
0℃で4時間反応させる。その後ペルフルオロデシルカ
ルボン酸846部を仕込み220℃で5時間反応させ、
酸価が5以下になり反応を終了した。以下同様に反応さ
せた。
【0053】
【表1】
【0054】(乾性油脂肪酸エステルの合成例)反応釜
にあまに油脂肪酸280部、ペルフルオロヘキシルエタ
ノ−ル564部を仕込み窒素気流下に200℃で8時間
反応させ酸価が5以下で反応を終えた。以下同様に別表
通り行った。
【0055】
【表2】
【0056】B.フッ素化ロジン類変性フェノール樹脂
の合成例 製造例1(レゾール型フェノール樹脂の合成) 攪拌機、還流冷却器、温度計付4つ口フラスコに4−
(2−ペルフルオロヘキシルエチル)フェノール310
部、p−ホルムアルデヒド60部、キシレン100部を
仕込み、N2 ガスを吹き込みながら加熱攪拌し、65℃
で水酸カルシウム4部を水10部に分散させて、その分
散液を添加し90℃に昇温し、同温度で6時間反応させ
る。その後、冷却し、塩酸で中和、水洗する。このレゾ
ール型フェノール樹脂溶液を比較例、実施例レゾ−ルと
する。以下同様に表3の通りに反応させる。
【0057】
【表3】
【0058】製造例2(フッ素化ロジン類変性フェノ−
ル樹脂の合成) 攪拌機、還流冷却器、温度計付4つ口フラスコに表2の
ロジンを入れ、加熱溶解し、その後昇温し、200℃で
フェノール液(a〜g)を滴下しながら仕込むみ、1〜
3時間反応させる。その後昇温度し、250℃でポリオ
−ルを仕込み同温度で酸価の低下が止まる所まで反応さ
せる。さらに少量の水に溶解したp−トルエンスルホン
酸を分散させた液を滴下しながら仕込み酸価の低下が止
まるまで反応させる。さらに必要に応じてポリオ−ルを
仕込み反応させる場合もある。その後、くみ出す。以下
表4の通り反応させる。
【0059】
【表4】 表中レゾ−ル量は固形分量である。
【0060】C.フッ素化溶剤の合成例 (a)脂肪油とペルフルオロアルキルカルボン酸とのエ
ステル交換反応の合成例 反応釜にヤシ油638部、グリセリン47部、ナトリウ
ムメトキシド0.5部を仕込み200℃4時間反応させ
た。その後ペルフルオロヘキサカルボン酸546部を仕
込み200℃で5時間酸価が5以下まで反応させた。以
下表5の通り反応させた。
【0061】
【表5】
【0062】(b)カルボン酸と2−ペルフルオロアル
キルエタノールとの合成例 反応釜にカプロン酸116部、2−ペルフルオロヘキサ
デシルエタノ−ル912部を仕込み200℃で5時間、
酸価を5以下まで反応させた。以下表6の通り反応させ
た。
【0063】
【表6】
【0064】(c)アルコール類とペルフルオロアルキ
ルカルボン酸との合成例 反応釜にオクタノ−ル130部、ペルフルオロヘキサデ
シルカルボン酸864部を仕込み200℃で5時間、酸
価を5以下まで反応させた。以下表7の通り反応させ
た。
【0065】
【表7】
【0066】ロジン変性フェノ−ル樹脂は固形な為、使
い易くするのに溶剤、乾性油で溶解する。上記樹脂を4
5重量%、乾性油14重量%、溶剤40重量%、ALC
H(川研ファインケミカル株製ゲル化剤)1重量%を反
応釜に仕込み、190℃で1時間かけ溶解しくみ出す。
これをワニスとする。
【0067】以下、下記の組合せでワニス化、インキ化
し評価した。 (1)フッ素化乾性油/非フッ素化樹脂/非フッ素化溶
【0068】
【表8】
【0069】
【表9】
【0070】(2)フッ素化乾性油/フッ素化樹脂/非
フッ素化溶剤
【0071】
【表10】
【0072】
【表11】
【0073】(3)フッ素化乾性油/非フッ素化樹脂/
フッ素化溶剤
【0074】
【表12】
【0075】
【表13】
【0076】(4)フッ素化乾性油/フッ素化樹脂/フ
ッ素化溶剤
【0077】
【表14】
【0078】
【表15】
【0079】表中の試験法は以下の通りに行った。表中
のインキを三菱重工製オフ輪印刷機BT2−800NE
Oで印刷し耐摩擦性、耐ブロッキング性、印刷適性を調
べた。 (耐摩擦性)各ニスの印刷物を、サザ−ランドラブテス
タ−で2ポンドの荷重で20回擦り、印刷物の傷付き度
合いを5段階評価で表示した。(良)5+〜−1(劣) (耐ブロッキング性)上記印刷物を20枚重ね、3Kg
(平方センチあたり)の荷重をかけ、常温で24時間放
置後、ブロッキングした度合いを5段階評価で表示し
た。表示法は耐摩擦性に同じ。 (印刷適性)当該印刷機は、湿し水供給ダイヤルを−2
〜+2の範囲(−2は水がない状態、0は通常の印刷時
の水の量、+2は過剰の量)で変えることにより、湿し
水の量を変えることのできる印刷機であり、当該試験は
水幅ダイヤル値で表示した。水幅とは、水の量を少なく
していった時に印刷物に汚れが(非画線部分にインキが
付く)発生し始める時の水供給ダイヤル値、水の量を多
くしていった時にインキが乳化して転移不良になった時
の水供給ダイヤル値の幅を表し、この範囲が大きい程良
好である。 (撥水性)市販のコ−ヒ−を印刷物に1滴垂らし、10
分関後、布で拭き取った時の印刷物のべと付き度合いを
5段階評価で表示した。(優)5+−1(劣)
【0080】
【発明の効果】本発明のフッ素化被覆性組成物は耐摩擦
性、耐ブロッキング性、印刷適性、撥水性、耐摩擦性、
拭き取り性を向上させることができる。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロジン類変性フェノール樹脂(A)と、
    フッ素化された乾性油(B)及び(または)フッ素化さ
    れた乾性油脂肪酸エステル(C)と、希釈剤(D)とか
    らなる被覆組成物。
  2. 【請求項2】 フッ素化された乾性油(B)が一般式
    (1)および(2)で表される化合物の混合物である請
    求項1記載の被覆組成物。 R1 COOCH2 (CHOOCR1 )CH2 OOCR1 (1) (R1 COO)r R2 (2) (式中、R1 は乾性油のアルキル基またはペルフルオロ
    アルキル基〔CF3 ( CF2 )n 、nは0〜15の整数
    を示す。〕であり、全てのR1 が同時にアルキル基にな
    ることはない。またR2 はカーボン数2〜10の脂肪族
    鎖残基、r は2〜6の整数を示す。)
  3. 【請求項3】 フッ素化された乾性油脂肪酸エステル
    (C)が、一般式(3)で表される化合物である請求項
    1記載の被覆組成物。 R1 COOCH2 CH2 (CF2 ) nCF3 (3) (式中、R1 は乾性油の脂肪酸のアルキル基、nは0〜
    15の整数を示す。)
  4. 【請求項4】 ロジン類変性フェノール樹脂(A)及び
    (または)希釈剤(D)がフッ素化された成分を含む請
    求項1ないし3いずれか記載の被覆性組成物。
  5. 【請求項5】 ロジン類変性フェノール類樹脂(A)の
    フッ素化されたフェノール類成分が一般式(4)で表さ
    れる化合物である請求項2記載の被覆組成物。 CF3 (CF2 )n(CH2 )m−φ−OH (4) (式中、φはフェニレン基、nは0〜15の整数、mは
    0〜2の整数を示す。)
  6. 【請求項6】 希釈剤(D)が一般式(5)および
    (6)で表される化合物の混合物である請求項4記載の
    被覆組成物。 R3 COOCH2 (CHOOCR3 )CH2 OOCR3 (5) (R3 COO)rR2 (6) (式中、R3 は脂肪油のアルキル基またはペルフルオロ
    アルキル基であり、全てのR3 が同時にアルキル基にな
    ることはない。またR2 はカーボン数2〜10の脂肪族
    炭化水素残基、r は2〜6の整数を示す。)
  7. 【請求項7】 希釈剤(D)が一般式(7)で表される
    化合物である請求項4記載の被覆組成物。 R4 〔COOCH2 CH2 (CF2 )nCF3 〕x (7) (式中、R4 はフッ素化されていてもよい脂肪族炭化水
    素残基または芳香族環残基、nは0〜15の整数、xは
    1〜4の整数を示す。)
  8. 【請求項8】 希釈剤(D)が一般式(8)で表される
    化合物である請求項4記載の被覆組成物。 R5 〔OOC(CF2 )yCF3 〕z (8) (式中、R5 は脂肪族炭化水素残基、yは0〜15の整
    数、z は2〜4の整数を示す。)
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