JP6128159B2 - 平版印刷インキ組成物および印刷物 - Google Patents
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バインダー樹脂が、AFソルベント7号と大豆油ブチルエステルとの8:1の重量比率の混合溶液での白濁温度80〜130℃であり、かつ、α,β‐エチレン性不飽和二塩基酸で変性されたものであり、
ポリエチレン系ワックスが、平均粒子径2〜7μmであり、かつ、融点90℃以上
であることを特徴とする平版印刷インキ組成物に関するものである。
バインダー樹脂は好ましくは、ロジン変性フェノール樹脂を用いるが、オフセットインキに一般的に用いられる石油樹脂、アルキッド樹脂、ロジン変性アルキッド樹脂、石油樹脂変性アルキッド樹脂、ロジンエステル等を併用することも可能である。
フェノール成分としては、フェノール、p−クレゾール、p−ターシャリーブチルフェノール、p−アミルフェノール、p−オクチルフェノール、p−ノニルフェノール、p−ドデシルフェノール、ビスフェノールAなどのフェノール性水酸基を持つ芳香族化合物が挙げられる。
ここで、AFソルベント7号(ナフテン系溶剤。JX日興日石(株)製)は、アニリン点83℃、蒸留性状(初留点)260℃、引火点128℃を標準とする。大豆油ブチルエステル(東新油脂(株)のSFB2)は、ヨウ素価105、沸点338℃、引火点210℃を標準とする。白濁温度は、バインダー樹脂合成の反応時間などで制御可能である。
脂肪酸エステルの具体例を例示するならば、大豆油脂肪酸エステルが挙げられる。
・バインダー樹脂 20〜40重量%
・アルミニウム系ゲル化剤 0〜1重量%
・植物油類 30〜60重量%
・顔料 10〜20重量%
・その他添加剤 1〜5重量%
などが好ましい組成として挙げられる。
反応容器中でガムロジン1500部と無水マレイン酸100部を170℃にて1時間反応させたものに、予めキシレン溶媒中でターシャリーブチルフェノール850部と92重量%のパラホルムアルデヒド260部を水酸化ナトリウム触媒下で100℃にて4時間反応させ、水分除去したフェノール樹脂を150℃で滴下し2時間反応させた。更にグリセリン150部を添加し、触媒として酸化カルシウム1.5部を使用して250℃で15時間反応させた。その間、順次取り出す事により、表1の樹脂A〜Dを得る事が出来た。
反応容器中でガムロジン1500部に、予めキシレン溶媒中でターシャリーブチルフェノール850部と92重量%のパラホルムアルデヒド260部を水酸化ナトリウム触媒下で100℃にて4時間反応させ、水分除去したフェノール樹脂を150℃で滴下し2時間反応させた。更にグリセリン150部を添加し、触媒として酸化カルシウム1.5部を使用して250℃で15時間反応させた。その間、順次取り出す事により、表1の樹脂Eを得る事が出来た。白濁温度とは、樹脂10重量%とAFソルベント7号と大豆油ブチルエステル(東新油脂(株)製SFB2)とを8:1の重量比率で混合した溶液90重量%からなる混合物を加熱混合した際に、白濁する下限の温度である。
撹拌機、水分離器付還流冷却器、温度計付き4つ口フラスコに、バインダー樹脂として前記ロジン変性フェノール樹脂A〜E45部、大豆油44部、大豆油脂肪酸ノルマルブチルエステル10部、アルミニウム系ゲル化剤(川研ファインケミカル株式会社製ALCH、アルミニウム%9.8。)1部を190℃で1時間加熱撹拌してロジン変性フェノール樹脂ワニスA〜Eを得た。
ロジン変性フェノール樹脂ワニス(B、C)、LIONOL BLUE FG7330(東洋インキ(株)製)、表2記載のポリエチレン系ワックス(B、C)、大豆油、金属ドライヤー(東洋インキ(株)製、MKドライヤー)、乾燥抑制剤(東洋インキ(株)製、乾燥抑制剤CP)を表3の部数の配合にて、常法に従い三本ロールを用いて平版印刷インキ組成物の実施例1〜7を得た。
ロジン変性フェノール樹脂ワニス(A、B、D、E)、LIONOL BLUE FG7330(東洋インキ(株)製)、表2記載のポリエチレン系ワックス(A、B、D、E)、大豆油、金属ドライヤー(東洋インキ(株)製、MKドライヤー)、乾燥抑制剤(東洋インキ(株)製、乾燥抑制剤CP)を表3の部数の配合にて、常法に従い三本ロールを用いて平版印刷インキ組成物の比較例1〜6を得た。
実施例及び比較例のインキについて、粘度、ブロッキング、セット性、耐摩擦、光沢について評価した結果を表4に示した。
評価3:ブロッキングがない。
2:若干ブロッキングしている。
1:完全にブロッキングしている。
評価3:8分以内
2:8分以上、20分未満
1:20分以上
評価3:当て紙に殆ど付着していない。
2:若干当て紙に付着している。
1:多く当て紙に付着している。
Claims (3)
- バインダー樹脂、植物油類、ポリエチレン系ワックスおよび顔料を含有する平版印刷インキ組成物であって、
バインダー樹脂が、AFソルベント7号と大豆油ブチルエステルとの8:1の重量比率の混合溶液での白濁温度80〜130℃であり、かつ、α,β‐エチレン性不飽和二塩基酸で変性されたものであり、
ポリエチレン系ワックスが、平均粒子径2〜7μmであり、かつ、融点90℃以上であることを特徴とする平版印刷インキ組成物。 - 植物油類が、全インキ組成物中20〜60重量%であり、かつ、脂肪酸エステルを含有することを特徴とする請求項1記載の平版印刷インキ組成物。
- 請求項1または2記載の平版印刷インキ組成物を基材に印刷してなる印刷物。
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