JP2939973B2 - 不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性半導体メモ
リ装置の駆動方法に関し、特に強誘電体容量素子を電界
効果トランジスタのゲート部に配してなるメモリセルを
有する不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、MIS型電界効果トランジス
タ(以下、MISFET:metalinsulato
r semiconductor field eff
ecttransistor)のゲート電極と強誘電体
容量素子を接続し、この接続部に電位を与える機構を持
つ構造の不揮発性メモリ素子が提案されている。
【0003】図8は、特開平3−32066号公報にて
提案されたこの種メモリセルの断面図である。図8に示
されるように、p- 型シリコン基板21の表面領域内に
ソース・ドレイン領域を構成するn+ 型拡散層23が形
成され、チャネル領域上にはゲート酸化膜22、下部電
極20、強誘電体膜19、コントロールゲート18が順
に積層されている。データの書き込みは、コントロール
ゲート18と下部電極20との間に高電圧を印加して強
誘電体を分極させ、高電圧を取り去ることで行われる。
このとき強誘電体に生じた分極の一部は消失せずに残
り、その分極電荷により下部電極20に電子あるいはホ
ールが誘起される。この結果、分極した強誘電体層下部
のトランジスタのしきい値電圧が変化し、情報が記憶さ
れる。読み出す場合は、コントロールゲート18に適当
な読み出し電圧を印加し、ドレイン電流が流れるか流れ
ないかを見ることで書き込まれた情報を判断する。
【0004】図9は、特開平5−304299号公報に
て提案されたメモリセルの断面図である。図9に示され
るように、シリコン基板25の表面領域内にソース領域
26とドレイン領域27が形成され、チャネル領域上に
は薄い絶縁保護膜28、下部電極29、強誘電体膜3
0、上部電極31が形成される。書き込みは以下のよう
に行われる。VG1をアースに保ちながらVG2に駆動
電圧として−Vccのパルスを印加した後、VG1をフ
ローティングにすると、強誘電体薄膜30は下向きに分
極してこの静電誘導のために絶縁保護膜28も誘電分極
し、このためソース領域26とドレイン領域27の間の
シリコン基板25の表面にホールを誘起する。この誘起
されたホールによってソース26とドレイン27の間に
チャネルが形成されVDに−Vccを印加するとドレイ
ン電流が流れ、素子は“ON”状態となる。次に、VG
2をアースに保ちながらVG1に−Vccのパルスを印
加した後VG1をフローティングにすると、強誘電体薄
膜30は上向きに分極してこの静電誘導のために絶縁保
護膜28も誘電分極し、このためソース領域26とドレ
イン領域27の間のシリコン基板25の表面にチャネル
は形成されないので、VDに−Vccを印加してもドレ
イン電流は流れず、素子は“OFF”状態となる。この
絶縁保護膜28の誘電分極は強誘電体の分極が保持され
る限り保たれるので不揮発性メモリとして動作させるこ
とができる。
【0005】図10に特開平5−136378号公報に
て提案された不揮発性メモリ装置の回路構成を示す。図
10において、上段のワードラインWL1に接続された
セルに書き込む場合について説明する。ビットラインB
L1に正の高電圧を印加し、他のビットラインBL2、
…を接地して上段のメモリセルを選択する。そして、ワ
ードラインWLlを接地し、ワードラインWL1′をオ
ープン状態にするとともに、他のワードラインWL2〜
WL8およびWL2′〜WL8′をすべて正電圧に設定
する。これにより、上段のメモリセルのMOSトランジ
スタTr2〜Tr8が導通状態となり、ビットラインB
Llを通して印加された正の高電圧がMOSトランジス
タTr1に作用する。その結果、強誘電体容量素子FC
1を分極させることができる。これにより強誘電体容量
素子にデータを書き込む。読み出しは例えば上段のメモ
リセルの第4ビットのデータを読み出す場合、ビットラ
インBLlに図示しない読み出し回路(センスアンプ)
を接続し、他のビットラインBL2、…は非接続とす
る。
【0006】この状態で、ワードラインWL4を接地
し、WL4′をオープン状態にし、他のワードラインを
すべて正電圧に設定する。この結果、第4ビットのMO
SトランジスタTr4は、強誘電体容量素子の分極状態
によって、導通あるいは非導通状態になり、セレクトト
ランジスタSTrを含む他のトランジスタはすべて導通
状態になるので、ビットラインBLlの電流を検出する
ことによって、強誘電体容量素子FC4の分極状態(す
なわちデータ)を読み出すことができる。
【0007】強誘電体を使用しておらず揮発性ではある
が、1993年のヴイエルエスアイシンポジウム(Sy
mposium on VLSI Technolog
y)のダイジェストオブテクニカルペイパーズ(Dig
est of Technical Papers)の
23ページには、図11に示される、MISFETのゲ
ート絶縁膜中に電極を設け電位を与えるゲインセルと呼
ばれる回路も提案されている。図11に示されるよう
に、メモリセルは、ゲート絶縁体中にストレージノード
(SD)が埋め込まれた読み出し用nMOS(RM)と
ソースがストレージノードSDに接続された書き込み用
pMOS(WM)とによって構成され、RMとWMのゲ
ートはワード線WLに接続され、両トランジスタのドレ
インはビット線BLに接続される。この構造はMISF
ETのゲート電極と常誘電体容量素子を接続し、この接
続部に電位を与える機構を持つ構造と見なせる。データ
の書き込み時には、ワード線WLの電位を低くしてWM
をオンさせRMの電荷蓄積ノードに正電荷を蓄積するこ
とにより、ワード線から見たRMのしきい値電圧を低下
させる。データの読み出しは、WLの電位をあげて、R
Mのしきい電圧変化の有無をビット線BLの電位変化か
ら検出する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決すべき第
1の課題は、従来の不揮発性メモリの駆動方法では、書
き込みによって蓄積される電荷量は強誘電体の残留分極
に相当する電荷に過ぎないため、記憶された電荷量が不
足して読み出しにくくなるという点である。第2の課題
は、第1の課題と関連することであるが、コントロール
ゲートに読み出し電圧を印加して読み出しを行う場合に
は、この電圧が一方の強誘電体の分極状態を弱めるよう
に作用するため、読み出しを繰り返すことにより分極が
弱められてしまい、読み出しが次第に困難になることで
ある。第3の課題は、MISFETのゲート電極(強誘
電体容量素子の下部電極)が他の回路に接続されたとき
に分極によって蓄積されたゲート電極での電荷がリーク
してしまうことである。例えば、図10の従来例では、
他のビットを読み出す際に強誘電体容量素子の電極とM
ISFETのゲートとの接続部が正電圧に設定される。
この電圧は、強誘電体両端に電位差を生じさせるもので
はないので分極が破壊されることはないが、分極により
強誘電体容量素子の電極に電荷が静電誘導されることに
よりMISFETのゲートに追いやられた電荷がワード
ライン(WL1′等)に電位が設定されたときに一部も
しくは全部が逃げてしまう。このため、読み出し時の信
号が小さくなったり信号がなくなったりして、書き込ん
だデータの読み出しが困難になる。
【0009】第4の課題は、従来例の不揮発性メモリで
は電源をオフにしてしまうと分極による誘導電荷を損失
してしまうことである。半導体メモリ装置を電源をオフ
して放置しておくと半導体基板に接続されたチップ内の
全配線はほぼ同電位になってしまう。図8〜図10の例
はすべて強誘電体容量素子とMISFETのゲートとの
接続部に電位を与える構造を持っており、この電位を与
える手段として他のMISFETを使用した場合、この
MISFETのソースやドレインなどの半導体基板表面
の拡散層から上記の接続部への配線を引き出すことにな
る。このため強誘電体容量素子の電極とMISFETの
ゲートとの接続部も基板表面の拡散層とほぼ同電位にな
り、分極により静電誘導された上記接続部の電荷の一部
もしくは全部はこの配線を介して半導体基板に漏れてし
まう。そのため、電源をオンして読み出しを行っても、
強誘電体に分極は残っているものの、読み出し信号が小
さくなってしまい、書き込んだデータの読み出しが困難
になる。
【0010】第5の課題は、図11のゲインセルでは電
源をオフにするとデータが失われるという点である。す
なわち、図11の例ではデータを強誘電体容量素子に蓄
積された電荷で記憶しているが、電源をオフすると書き
込み用トランジスタの拡散層を介してこの電荷が逃げて
しまうため、電源をオフにするとデータが失われてしま
い、不揮発性メモリとしては使用できない。
【0011】したがって、本発明の目的は、第1に、M
ISFETのゲートと強誘電体容量素子の電極との接続
部に強誘電体の分極分以上の電荷を蓄積しうるようにし
て読み出しの信頼性を高めることであり、第2に、この
蓄積電荷を定期的に補償できるようにして読み出しの信
頼性をさらに高めることであり、第3に、電源をオフに
よってメモリの不揮発性が損なわれることのないように
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法
は、強誘電体容量素子と、該強誘電体容量素子の一方の
電極にゲート電極が接続された電界効果トランジスタ
と、第1および第2の端子と制御ゲート端子とを有し前
記電界効果トランジスタのゲート電極に第2の端子が接
続されたスイッチング素子と、を有するメモリセルがマ
トリックス状に配置され、前記強誘電体容量素子の他方
の電極がワード線に接続され、前記電界効果トランジス
タのソースが共通電位端子に、そのドレインが直接また
は制御ゲート端子が第2のワード線に接続された第2の
スイッチング素子を介して第1のビット線に接続され、
前記スイッチング素子の第1の端子が第1のビット線ま
たはこれと平行に配置された第2のビット線に接続さ
れ、その制御ゲート端子が前記ワード線と平行に配置さ
れた制御線に接続されているメモリ装置の駆動方法であ
って、前記強誘電体容量素子を少なくとも一方の分極状
態に書き込みを行う場合には、前記スイッチング素子を
オン状態として、前記ワード線と前記第1または第2の
ビット線を介して前記強誘電体容量素子に電圧を印加し
てその強誘電体に分極を起こさせ、その印加電圧を除去
することなくかつその極性を変更することなく前記スイ
ッチング素子をオフ状態とし、読み出しは、前記強誘電
体容量素子の分極状態および前記電界効果トランジスタ
のゲート電極に蓄積された電荷に依存する該電界効果ト
ランジスタを流れる電流を検出することによって行う
とを特徴としている。
【0013】また、本発明による駆動方法では、電源再
投入時の立ち上げ処理を、前記ワード線を低電圧状態と
し、前記第1または第2のビット線を介して前記電界効
果トランジスタのゲート電極に所定の電圧を付与した後
に、前記ワード線に反対方向に分極された強誘電体容量
素子の強誘電体の分極状態を反転させることのできる高
電圧を印加し、このとき前記ゲート電極に生じる電圧変
化を利用して記憶データを読み出し、上記の方法により
書き込むことによって行う。また、電源オン状態におい
て、所定の時間経過以内に記憶データの読み出しを行
い、上記の方法により書き込みを行ってリフレッシュを
実行する。
【0014】[作用]本発明の駆動方法によれば、強誘
電体を分極させた後、印加した電圧を除去する前に強誘
電体容量素子の電極と電界効果トランジスタのゲート電
極との接続部をスイッチング素子によりフローティング
状態にしているため、接続部には、強誘電体の残留分極
分以上の電荷を蓄積することが可能になり、データの差
による電荷の差を大きくすることができ、データ読み出
しの信頼性を向上させることができる。また、電源を立
ち上げたとき強誘電体の分極を反転させることを利用し
てデータを読み出し再書き込みを行っているため、電源
をオフにしてもデータを記憶し再度電源をオンにしたと
きそのデータを読み出すことが可能になり、不揮発性を
維持することが可能になる。さらに、データの書き込み
により蓄えられた電荷がリークなどで減少する場合に
も、電荷量が減少し読み出せなくなる前にデータを読み
出し、再書き込みし電荷量を回復できるため、データの
読み出しの信頼性が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。本発明による不揮発
性メモリ装置のメモリセル部は、図1に示すように、対
向して配置された2つの電極とその間に挟まれた強誘電
体膜とから構成される強誘電体容量素子1と、電界効果
トランジスタ2と、スイッチング素子3を有する。強誘
電体容量素子1の一方の電極は電界効果トランジスタ2
のゲート電極と接続され、この接続部4は、スイッチン
グ素子3を介してこの接続部4に所望の電位を与える電
位付与配線DLに接続される。またスイッチング素子3
の制御ゲートはコントロールラインCLに接続され、こ
れによりオン/オフが制御される。強誘電体容量素子1
の他方の電極はワード線WLに接続され、電界効果トラ
ンジスタ2のソースは共通電位線GLに、ドレインはビ
ット線BLに接続される。また、トランジスタの形成さ
れる基板またはウェル5は基板電位線SLに接続され
る。なお、強誘電体容量素子1の一方の電極と電界効果
トランジスタ2のゲート電極とは一体のものとして形成
することができる。
【0016】図2は、スイッチング素子3の具体的構成
例を示す断面図である。スイッチング素子3は、例えば
基板またはウェル5上に形成されたMOSFETによっ
て構成され、ソース・ドレインを構成する拡散層6の一
方は、接続部4に接続され、他方は電位付与配線DLに
接続される。また、ゲート電極はコントロールラインC
Lに接続される。スイッチング素子3は、図2に示され
るように、単独のMOSFETによって構成することも
できるが、nチャネルMOSFETとpチャネルMOS
FETの並列回路によって構成することもできる。
【0017】図3は、本発明の実施の形態を説明するた
めの不揮発性半導体メモリ装置の主要部を示した回路ブ
ロック図である。同図に示すように、本発明による不揮
発性半導体メモリ装置は、図1に示されたメモリセルを
マトリックス状に配置・接続してなるメモリセルアレイ
部9と、各配線WL、CL、DL、BL、GLおよびS
Lに電位を与える電位付与回路10、電界効果トランジ
スタ2に流れる電流を検出しデータを判別するデータ判
別回路11、データの入出力を制御する入出力制御回路
12、電源投入後に強誘電体容量素子1を分極反転させ
てデータを読み出す処理とデータを再書き込みする処理
と再書き込みが完了するまで外部からのデータの読み書
きを禁止する処理から成る処理を行う立ち上げ処理回路
13、この分極反転を利用して記憶データを識別するデ
ータ識別回路14、一定時間経過内にメモリセルの記憶
データを読み出し、このデータの再書き込みを行うリフ
レッシュ処理回路15を有する。
【0018】[書き込み]次に、駆動方法の実施の形態
について、図1〜図3を参照して説明する。書き込みを
行う場合、スイッチング素子3をオンにして接続部4を
電位付与配線DLに接続する。その後、ワード線WLと
電位付与配線DLとの間に強誘電体容量素子1内の強誘
電体を分極させる電圧を印加する。この電圧を0Vに戻
す前にスイッチング素子3をオフさせ配線DLを接続部
4から切り離す。このとき電圧の極性を変えたり、0V
に戻さなければ分極させた後DLを切り離す前に電圧を
変化させてもよい。またこの処理は印加する電圧の2つ
の極性のうち少なくとも片方に行い、もう一つの極性の
場合には強誘電体容量素子1にかかる電圧を0Vに戻し
てから接続部4をフローティング状態としてもよい。こ
の結果、強誘電体には印加された電圧と接続部がフロー
ティング状態になったときの接合部4の電位などで決ま
る残留分極が残り、また接合部4には強誘電体容量素子
1の強誘電分極成分で誘起された電荷に加え、ゲート電
極に係る常誘電成分の全容量分の電荷が蓄えられる。こ
こで、ゲート電極に係る全容量とは、強誘電体の常誘電
成分の容量とゲート絶縁膜を挟んだ基板との間の容量お
よびその他の寄生容量を含むものである。常誘電成分容
量で蓄積された電荷は各種のリークにより時間とともに
減少するが、誘電率の大きい強誘電体の中でも常誘電成
分の大きい材料を使用すれば蓄積される常誘電成分の電
荷量を酸化膜のような常誘電体を使った容量よりも大き
くでき、データを長時間保持できる。
【0019】[読み出し]この書き込みのあと、電源オ
ンの状態のうちにデータを読み出す場合について説明す
る。強誘電体容量素子1の分極の方向によりゲートに誘
起される電荷の極性が変わるため電界効果トランジスタ
2のチヤネルに誘起される電荷の密度が変化する。すな
わち、電界効果トランジスタ2のしきい値電圧が変化す
ることになり、ワード線WLにある読み出し電圧に設定
したときにビット線BLに流れるドレイン電流が分極方
向により変化することになる。このためドレイン電流の
量を確認することで強誘電体容量素子1の分極の方向が
わかり、分極を破壊することなく書き込まれたデータを
判別できる。
【0020】本発明による上記の書き込み方法によれ
ば、書き込み時に強誘電体容量素子1の分極方向と同じ
極性の常誘電分の電荷が接合部4に蓄積されるため、読
み出しの際にワード線WLに印加する読み出し電圧が強
誘電体の分極の方向と逆向きになっても、接合都4に蓄
積された常誘電分の電荷による電界がこの逆向きの電界
を弱める作用をするため、分極と逆方向の読み出し電圧
の印加による分極減殺効果は軽減される。
【0021】[立ち上げ処理]次に、電源オフ状態から
立ち上げた場合の処理について説明する。立ち上げ処理
はデータの読み出し処理と再書き込み処理と読み出し処
理および再書き込み処理が完了するまで外部からのデー
タの読み書きを禁止する処理から成る。前述したよう
に、強誘電体の分極によって電界効果トランジスタ2の
ゲート電極(接続部4)に蓄積された電荷は、電源をオ
フした場合、時間がたつと殆ど失われてしまう。しか
し、この状態でも強誘電体容量素子1には分極は残って
いるため、強誘電体の分極反転を利用すれば書き込まれ
ているデータを読み出すことができる。この場合は強誘
電体容量素子1の分極を破壊するためデータを再書き込
みする必要がある。
【0022】このため、立ち上げ処理回路13には、立
ち上げ処理が完了するまで外部からのデータの読み書き
を禁止する機能と、強誘電体容量素子に分極反転を起こ
す機能と、分極反転後にデータ識別回路14を介してデ
ータを読みとる機能と、このデータを再書き込みする機
能が備えられている。読み出しの第1の方法は、分極反
転の有無によって生じる接続部4での電位の差をDLに
よって検出する方法である。まず、電位付与配線DLと
ワード線WLに同じ電位を与え、コントロールラインC
Lによりスイッチング素子3をオン状態とする。これで
接続部4の電位をある電位に設定した後、DLをフロー
ティング状態とする。その後、ワード線WLの電位を、
強誘電体容量素子1が印加電圧と反対向きに分極してい
た場合には分極反転が起きる電圧以上に上げる。これに
より分極反転が起きていない場合はDLの電位は強誘電
体容量素子とDLの配線容量でWLの電圧が分割された
値となるが、分極反転が起きた場合にはその分の電荷が
加わってDLの電位が決まる。このときのDLの電位
と、この2つの値の中間の電位をセンスアンプに与えて
比較すれば書き込まれていたデータを識別することがで
きる。
【0023】次に、立ち上げ処理における読み出し動作
の2番目の方法について説明する。ワード線WLの電位
を強誘電体容量素子1が印加電圧と反対向きに分極して
いた場合分極反転が起きる電圧以上にあげるまでの操作
は第1の読み出し方法と同様である。これにより、分極
反転が起きない場合の接合部4の電位と、分極反転が起
きた場合の接合部の電位は分極反転の電荷分だけ異なっ
た電位となる。この差をドレイン−ソース間に電圧を印
加しドレイン電流の差を見ることで書き込まれたデータ
を判断する。このときWLに適当なバイアス電位を与え
ることも可能である。
【0024】データの読み出しが終了したら、この読み
出しデータの再書き込みを行う。再書き込みは、前述の
通常の書き込みの場合と同様の方法を用いて行う。再書
き込みの終了後、外部からのデータ読み書きを許可す
る。電源をオフにしない限り、これ以降の読み出しは分
極を壊さずに前述の立ち上げ処理後の電源オン状態での
読み出し方法で行うことができる。このように、本発明
によれば、電源をオフしたことにより接続部での電荷が
失われても、強誘電体の分極を利用して書き込まれてい
るデータを読み出して再書き込みを行うことにより、不
揮発性メモリとして正常に動作させることが可能とな
る。
【0025】[リフレッシュ]次に、本発明のリフレッ
シュ動作について説明する。前述したように、強誘電体
の分極などにより電界効果トランジスタ2のゲート電極
(接続部4)に蓄積された電荷は次第に失われ、そのた
め長時間経過するとデータの読み出しが困難となる。そ
こで、本発明の不揮発性メモリ装置には、リフレッシュ
処理後の時間を測り、所定の時間経過内にセルのデータ
の読み出しと再書き込みを行い、この再書き込みが完了
するまで外部からの読み書きを禁止する処理を行うリフ
レッシュ処理回路15が備えられている。
【0026】電源投入時の立ち上げ処理終了後に一定時
間経過すると、あるいは前回のリフレッシュ処理後に一
定時間経過すると、リフレッシュ処理が開始され、まず
外部からの読み書きが禁止される。次いで、読み出しが
行われ、この読み出しデータの再書き込みを行った後、
外部からの読み書きの禁止は解除される。リフレッシュ
時の読み出しと書き込みは、先に説明した通常時の読み
出し方法および通常時の書き込み方法と同じである。こ
のように、所定の時間経過内にリフレッシュを行うこと
により、電源オン状態で接合部の電荷が時間とともに減
少してしまう場合においても確実に読み出しを行うこと
が可能となる。
【0027】
【実施例】
[第1の実施例]図4は、本発明の第1の実施例の主要
部の回路図である。図4の点線内は複数のセルで構成さ
れたセルアレイを示しており、ここでは説明のため4つ
のセルの場合を示した。左上のセルをセルA、左下をセ
ルB、右上をセルC、右下をセルDと表現する。各のセ
ルは強誘電体容量素子(FA〜FD)と、ゲートが強誘
電体容量素子の下部電極に接続された第1のMOSFE
T(TAl〜TDl)と、この接続部(CA〜CD)に
ソースが接続された第2のMOSFET(TA2〜TD
2)と、第1のMOSFETのドレインにソースが接続
された第3のMOSFET(TA3〜TD3)からな
る。強誘電体容量素子の第1のMOSFETのゲートと
接続されていない側の電極はワード線Fに接続されてい
る。第1のMOSFETのソースは接地されている。第
1のビット線B0、B1は、リファレンス線RBととも
に差動センスアンプSB0、SB1に接続されており、
第2のビット線D0、D1は、リファレンス線RDとと
もに差動センスアンプSD0、SD1に接続されてい
る。
【0028】第2のMOSFETのゲートは制御線C
に、またドレインは第2のビット線Dに接続されてい
る。第3のMOSFETのゲートは補助ワード線Wに、
ドレインは第1のビット線Bに接続される。このメモリ
セルはマトリックス状に配置されており、ワード方向と
ビット方向と呼ばれる二つの軸で一つのメモリセルを特
定できる。図4では横方向をワード方向、縦方向をビッ
ト方向と呼ぶ。第1のビット線Bと第2のビット線Dは
ビット方向のセルに共通しており、図4の左の列のセル
群をビット0と呼び、ビット0のビット線B、ビット線
DをそれぞれB0、D0、右の列をビット1と呼び、ビ
ット1の第1、第2のビット線B、DをB1、D1と表
現する。ワード線F、制御線C、補助ワード線Wは、ワ
ード方向のセルに共通しており、図4では上の行のセル
群をワード0と呼び、ワード0の配線をそれぞれF0、
C0、W0、下の行をワード1と呼び、ワード1の配線
をF1、C1、W1と表現する。
【0029】[書き込み]図4のワード0のセルにデー
タを書き込む場合について説明する。電源電圧をVDD
と表現する。書き込みはワード単位で行う。TA2、T
C2がオンになるようにC0の電位を設定する。補助ワ
ード線W0をTA3、TC3がオフになる電位に設定
し、ワード線F0を接地レベルに設定し、第2のビット
線D0、D1にそれぞれ書き込みたいデータに相当する
電位レベル(VDD、または接地レベル)を与える。ワ
ード線F0の電位を一度VDDに上げてまた接地レベル
に戻す。すると、F0が接地レベルのときかVDDのと
きかどちらかでD0とF0、D1とF0の間に電圧がか
かりこれによりデータに相当する向きの分極を強誘電体
容量素子FA、FCに起こすことができる。
【0030】その後、TA2、TC2をオフにする電位
にC0を設定してから、D0、D1の電位を接地レベル
にする。これにより接合部4には、第2のビット線Dの
レベルがVDDであった場合には強誘電体の分極成分の
誘起電荷とVDDによる常誘電成分の電荷が、接地レベ
ルの場合には強誘電体分極成分の誘起電荷が蓄積され
る。書き込みを行わないワード1はワード線F1を接地
レベル、制御線C1のレベルをTB2、TD2をオフに
する電位、補助ワード線W1をTB3、TD3をオフに
する電位に設定する。これにより、他のワードに書き込
みを行っている間強誘電体容量素子FB、FDの分極を
壊さず、また接続部CB、CDの蓄積電荷を変化させな
いようにすることができる。
【0031】[読み出し]次に、電源立ち上げ処理後の
データ読み出し動作について説明する。読み出しもワー
ド単位で行う。ワード0のメモリセルのデータを読み出
す場合を例に説明する。TA2、TC2がオフになるよ
うに制御線C0の電位を設定する。ワード線F0を接地
レベルに設定し、B0、B1を強誘電体容量素子に印加
したとしても分極が反転しない程度の電圧(例えば0.
1V)に設定する。W0をTA3、TC3がオンになる
電位に設定すると、TA1、TC1は強誘電体容量素子
の分極により書き込まれたデータに相当するしきい値変
化が起きているためそれぞれのデータに従うドレイン電
流が流れる。このためB0、B1の電位は、この電流値
と電圧供給源の内部抵抗とTA1やTC1の抵抗で決ま
る値、すなわち書き込まれたデータに従った値を示す。
【0032】データに応じた2つの電位の間となる電圧
をリファレンス線RBに与えB0、B1の電位とRBの
リファレンス電位とを差動センスアンプSB0、SB1
に入力し比較することでセルA、セルCに記憶されたデ
ータがそれぞれ“1”、“0”のいずれであるかを判別
することができる。読み出しを行わないワード1はF1
を接地レベル、C1をTB2、TD2をオフにする電
位、W1をTB3、TD3をオフにする電位に設定す
る。これにより強誘電体容量素子FB、FDの分極が破
壊されることがないようにすることができ、また接続部
CB、CDの電荷を変化させないようにすることができ
る。
【0033】[立ち上げ処理]次に、電源オフ状態から
立ち上げるときの立ち上げ処理について説明する。立ち
上げ処理では、データの読み出しと再書き込みが行われ
るが、これが完了するまで外部からのデータの読み書き
は禁止する。立ち上げ処理の読み出し方法について説明
する。読み出しはワード単位で行う。TA2、TC2が
オフするように制御線C0の電位を設定する。ワード線
F0の電位を接地レベルに設定し、補助ワード線W0を
TA3、TC3がオフになる電位に設定する。D0、D
1を接地レベルに設定し、TA2、TC2をオンさせて
接続部の電位を接地レベルに設定した後、D0、D1を
フローティング状態とする。この状態で、ワード線F0
の電位をVDDに上げるとD0、D1の電位が強誘電体
容量と配線容量との関係で決まる値に変化する。F0の
電位を上げたとき、強誘電体容量素子の強誘電体膜の直
前の分極の向きにより分極反転を起こす場合と起こさな
い場合とがあるため、D0、D1の電位は、強誘電体容
量素子に書き込まれていたデータにより2つの値を示
す。2つの電位の中間となる電位をリファレンス線RD
に与え、この電位とD0、D1の電位とを差動センスア
ンプSD0、SD1に入力し比較することによりセル
A、セルCに記憶されていたデータがそれぞれ“1”、
“0”のいずれであったのかを判別する。読み出しを行
わないワード1においては、F1を接地レベル、C1を
TB2、TD2をオフにする電位、W1をTB3、TD
3をオフにする電位に設定する。これにより、強誘電体
容量素子FB、FDの分極を壊さないようにすることが
でき、また接続部の電荷を保持させることができる。こ
の読み出しは強誘電体分極を破壊して行われるため、デ
ータの再書き込みが必要である。再書き込みは先に説明
した書き込み方法を用いて行う。立ち上げ処理の読み出
しと再書き込みが終了した後、外部からのデータの読み
書きを許可する。
【0034】[リフレッシュ]リフレッシュの実行を指
示する回路により前回実行してからの経過時間をカウン
トする。メモリ装置内の全てのセルのデータを読み出せ
るように設定された時間を越えた場合、リフレッシュを
促す信号を発生する。リフレッシュが開始されてから再
書き込みが完了するまでは外部から読み書きができない
ように制御する。次に、先に説明した電源オン状態での
読み出し方法によりデータを読み出し、このデータの再
書き込みを行う。この再書き込みは先に説明した書き込
み方法により行う。再書き込みの完了後、外部からの読
み書きを許可する。なお、リフレッシュは第2の実施例
以降の実施例においても、上記と同様の手順により、そ
れぞれの実施例での読み出し方法と書き込み方法を用い
て行われるが、その説明は省略する。
【0035】[第2の実施例]本発明の第2の実施例も
図4に示す不揮発性メモリ装置において実現される。 [書き込み]書き込みはワード単位で行う。ワード0の
セルにデータを書き込む場合について説明する。ワード
線Fは立ち上げ処理以外はVDD/2となる電位に設定
する。補助ワード線W0をTA3、TC3がオフになる
電位に設定し、第2のビット線D0、D1にそれぞれ書
き込みたいデータに相当する電位レベル(VDD、また
は接地レベル)を与え、TA2、TC2がオンになる電
位に制御線C0を設定する。このとき強誘電体容量素子
1には書き込むデータに従って+VDD/2あるいは−
VDD/2の電圧が加わる。この時この電圧が強誘電体
容量素子1に分極を起こすのに十分な大きさになるよう
強誘電体特性およびVDDを設定すれば、強誘電体容量
素子1をデータに相当する向きに分極させることができ
る。その後TA2、TC2をオフにする電位にC0を設
定してから、第2のビット線D0、D1の電位を接地レ
ベルにする。このとき接合部4はF0に対してデータに
より+VDD/2か−VDD/2の電圧がかかった状態
でフローティングにされるため、強誘電体極成分の誘起
電荷に加え常誘電成分の電荷がどちらのデータの場合に
も蓄積される。書き込みを行わないワード1において
は、F1をVDD/2、C1をTB2、TD2をオフに
する電位、W1をTB3、TD3をオフにする電位に設
定する。これにより、他のワードに書き込みを行ってい
る間強誘電体容量素子FB、FDの分極を壊さず、また
接続部CB、CDでの蓄積電荷を変化させないようにす
ることができる。
【0036】[読み出し]次に、電源立ち上げ処理後の
データ読み出しについて説明する。読み出しもワード単
位で行う。ワード0のセルのデータを読み出す場合を例
に説明する。最後に書き込みを行ってからTA2、TC
2がオフになる電位にC0を設定したままで、ワード線
F0への印加電圧をVDD/2のままとし、第1のビッ
ト線B0、B1を、強誘電体容量素子に印加される電圧
が分極を反転させない程度の電圧(例えば0.1V)に
設定する。補助ワード線W0をTA3、TC3がオンに
なる電位に設定すると、TA1、TC1には接合部4に
蓄積された電荷に応じたしきい値変化が起きているた
め、それぞれのデータに従うドレイン電流が流れる。こ
のため、第1のビット線B0、B1の電位は、電圧供給
源の内部抵抗とTA1やTC1の抵抗で決まる値とな
り、書き込まれたデータにより異なる2つの値を示す。
この2つの電位の間となる電圧をリファレンス線RBに
与え、B0、B1の電位とRBのリファレンス電位とを
差動センスアンプSB0、SB1に入力し比較すること
でセルA、セルCのデータが“1”または“0”のいず
れであるのかを判別する。読み出しを行わないワード1
はF1をVDD/2、C1をTB2、TD2をオフにす
る電位、W1をTB3、TD3をオフにする電位に設定
する。これにより、強誘電体容量素子FB、FDの分極
を壊さず、また接続部CB、CDの蓄積電荷を変化させ
ないようにすることができる。
【0037】[立ち上げ]電源オフ状態から立ち上げる
ときの立ち上げ処理について説明する。立ち上げ処理で
はデータの読み出しと再書き込みが行われるが、これが
完了するまで外部からのデータの読み書きは禁止する。
立ち上げ処理の読み出し方法について説明する。読み出
しはワード単位で行う。TA2、TC2がオフになる電
位に制御線C0を設定する。ワード線F0を接地レベル
に設定し、補助ワード線W0をTA3、TC3がオフに
なる電位に設定する。そして、D0、D1を接地レベル
に設定してから、TA2、TC2がオンになる電位にC
0を設定し、接続部CA、CCを接地レベルに設定す
る。
【0038】その後、TA2、TC2をオン状態に維持
したまま、D0、D1をフローティング状態とし、F0
の電位をVDDにあげると、D0、D1の電位が強誘電
体容量素子と配線容量の関係で決まる値に変化する。強
誘電体容量素子の分極の向きにより分極反転を起こす場
合と起こさない場合があるため、D0、D1の電位は強
誘電体容量素子に書き込まれていたデータに従った2つ
の値を示す。2つの電位の間となる電圧をリファレンス
線RDに与え、D0、D1の電位とRDのリファレンス
電位とを差動センスアンプSD0、SD1に入力し比較
する。これにより、セルA、セルCに記憶されていたデ
ータがそれぞれ“1”または“0”のいずれであるのか
を判別することができる。
【0039】読み出しを行わないワード1は再書き込み
が終わったワードのワード線FはVDD/2、まだ読み
出しを行っていないワードのワード線Fは接地レベル、
制御線C1をTB2、TD2をオフにする電位、補助ワ
ード線W1をTB3、TD3をオフにする電位に設定す
る。これにより、強誘電体容量素子FB、FDの分極を
壊さず、データを保存することができる。この立ち上げ
処理の読み出しは強誘電体分極を破壊して読み出すた
め、データの再書き込みが必要である。再書き込みは前
述の書き込み方法を用いて行う。本実施例は第1の実施
例に比べ書き込み時にワード線Fの電位を変化させない
ため、書き込み時間が短く、高速動作ができるという利
点がある。
【0040】[第3の実施例]図5は、本発明の第3の
実施例を説明するための不揮発性メモリ装置の主要部の
回路図である。図5の点線内は複数のセルで構成された
セルアレイを示しており、ここでは説明のため4つのセ
ルの場合を示した。図5において、図4の部分と同等の
部分には同一の参照符号を付し重複する説明は省略す
る。図5に示したメモリ装置の図4に示したものと相違
する点は、第2のビット線Dにセンスアンプが接続され
ていないことである。この実施例において用いられるメ
モリ装置は、先の実施例でのそれよりセンスアンプが半
減されたことにより、メモリ面積の縮小が可能である。
データ書き込みおよび電源立ち上げ処理後のデータ読み
出しは、第1の実施例と同様に行う。
【0041】[立ち上げ処理]次に、電源オフ状態から
立ち上げるときの立ち上げ処理について説明する。立ち
上げ処理ではデータの読み出しと、再書き込みを行い、
再書き込みが完了するまで外部からのデータの読み書き
を禁止する。このときの読み出しはワード単位で行う。
TA2、TC2がオフになるように制御線C0の電位を
設定する。ワード線F0を接地レベルに設定する。第2
のビット線D0、D1を接地レベルに設定してからTA
2、TC2がオンになる電位にC0を設定し、接続部C
A、CCを接地レベルに設定する。
【0042】その後、TA2、TC2をオフにするよう
にC0の電位を設定する。F0をVDDにあげると強誘
電体容量素子の分極の向きにより分極反転を起こす場合
と起こさない場合があるため、接合部CA、CCの電位
は強誘電体容量素子に書き込まれたデータにより2つの
値を示す。ワード線F0に立ち上げ時の読み出し電圧を
印加し、第1のビット線Bに0.1V程度の電圧を印加
し、補助ワード線W0をTA3、TC3がオンとなる電
位に設定し、ビット線Bが分極方向によってとる2つの
電位の間となる電圧をリファレンス線RBに与え、B
0、B1の電位とRBのリファレンス電位とを差動セン
スアンプに入力し比較することでセルA、セルCに記憶
されていたデータを判別する。
【0043】読み出しを行わないワード1はF1を接地
レベル、C1をTB2、TD2をオフにする電位、W1
をTB3、TD3をオフにする電位に設定することで強
誘電体容量素子FB、FDの分極を壊さないようにす
る。この読み出しは強誘電体分極を破域して読み出すた
め、データの再書き込みが必要である。再書き込みは前
述の書き込み方法により行う。書き込み処理終了後、外
部からの読み書きの禁止を解除して、立ち上げ処理を終
了する。
【0044】[第4の実施例]図6は、本発明の第4の
実施例を説明するための不揮発性メモリ装置の主要部の
回路図である。図6の点線内は複数のセルで構成された
セルアレイを示しており、ここでは説明のため4つのセ
ルの場合を示した。図6において、図4の部分と同等の
部分には同一の参照符号を付し重複する説明は省略す
る。図6に示したメモリ装置の図4に示したものと相違
する点は、第2のビット線が除去されて、第2のビット
線により行われていた機能が第1のビット線Bにより行
われるようになされている点である。この実施例におい
て用いられるメモリ装置は、第1先の実施例でのそれよ
りビット線の本数およびセンスアンプが半減されたこと
により、メモリ面積のより大きな縮小が可能である。
【0045】[書き込み]図6のワード0のセルにデー
タを書き込む場合について説明する。書き込みはワード
単位で行う。補助ワード線W0をTA3、TC3がオフ
になる電位に設定し、ワード線F0を接地レベルに設定
し、ビット線B0、B1にそれぞれ書き込みたいデータ
に相当する電位レベル(VDDまたは接地レベル)を与
える。TA2、TC2がオンになるよう制御線C0の電
位を設定する。F0を一度VDDに上げてまた接地レベ
ルに戻す。
【0046】すると、F0が接地レベルのときかVDD
のときかどちらかでB0とF0、B1とF0の間に電圧
がかかりこれによりデータに相当する向きの分極を強誘
電体容量素子FA、FCに起こすことができる。その
後、TA2、TC2をオフにする電位にC0を設定して
から、B0、B1の電位を接地レベルにする。これによ
り接合部4はビット線Bの電位がVDDであった場合に
は強誘電体の分極成分の誘起電荷とVDDによる常誘電
成分の電荷が、接地レベルであった場合には強誘電体分
極成分の誘起電荷が蓄積される。
【0047】書き込みを行なわないワード1はF1を接
地レベル、C1をTB2、TD2をオフにする電位、W
1をTB3、TD3をオフにする電位に設定する。これ
により、他のワードに書き込みを行っている間強誘電体
容量素子FB、FDの分極を壊さず、また接続部CB、
CDの蓄積電荷を変化させないようにすることができ
る。
【0048】[読み出し]電源立ち上げ処理後のデータ
読み出しについて説明する。読み出しもワード単位で行
う。ワード0のセルのデータを読み出す場合を例に説明
する。最後に書き込みを行ってからTA2、TC2がオ
フになる電位にC0を設定したままで、F0を接地レベ
ルに設定し、B0、B1に、強誘電体容量素子に印加さ
れる電圧が分極を反転しない程度の電圧(例えば0.1
V)を印加する。W0をTA3、TC3がオンになる電
位に設定すると、TA1、TC1には、書き込まれたデ
ータ、すなわち接合部4に蓄積された電荷に応じたしき
い値変化が起きているため、それぞれのデータに従うド
レイン電流が流れる。
【0049】このため、B0、B1の電位は、電圧供給
源の内部抵抗とTA1やTC1の抵抗で決まる値とな
り、書き込まれたデータにより異なる2つの値を示す。
この2つの電位の間となる電圧をリファレンス線RBに
与え、B0、B1の電位とRBのリファレンス電位とを
差動センスアンプSB0、SB1に入力し比較すること
でセルA、セルCに記憶されたデータがそれぞれ“1”
または“0”のいずれであるのかを判別する。読み出し
を行わないワード1はF1を接地レベル、C1をTB
2、TD2をオフにする電位、W1をTB3、TD3を
オフにする電位た設定することで強誘電体容量素子F
B、FDの分極を壊さず、また接続部CB、CDの蓄積
電荷を変化させないようにすることができる。
【0050】[立ち上げ処理]電源オフ状態から立ち上
げるときの立ち上げ処理について説明する。立ち上げ処
理ではデータの読み出しと再書き込みが行われるが、こ
れが完了するまで外部からのデータの読み書きは禁止さ
れる。立ち上げ処理の読み出し方法について説明する。
読み出しはワード単位で行う。TA2、TC2がオフに
なる電位にC0を設定する。F0を接地レベルに設定
し、W0をTA3、TC3がオフになる電位に設定す
る。B0、B1を接地レベルに設定してからTA2、T
C2がオンになる電位にC0を設定し、接続部CA、C
Cを接地レベルに設定する。
【0051】その後、TA2、TC2をオン状態に維持
したまま、B0、B1をフローティング状態とし、F0
をVDDに上げるとB0、B1の電位が強誘電体容量素
子と配線容量の関係で決まる値に変化する。強誘電体容
量素子の分極の向きにより分極反転を起こす場合と起こ
さない場合があるため、B0、B1の電位は強誘電体容
量素子に書き込まれていたデータにより2つの値を示
す。2つの電位の間となる電圧をリファレンス線RBに
与え、B0、B1の電位とRBのリファレンス電位とを
差動センスアンプSB0、SB1に入力し比較する。こ
れにより、セルA、セルCに記憶されていたデータがそ
れぞれ“1”または“0”のいずれであったのかを判別
することができる。
【0052】読み出しを行わないワード1はF1を接地
レベル、C1をTB2、TD2をオフにする電位、W1
をTB3、TD3をオフにする電位に設定することで強
誘電体容量素子FB、FDの分極を壊さず、またCB、
CDに蓄積された蓄積電荷を変化させないようにするこ
とができる。この立ち上げ処理の読み出しは強誘電体分
極を破壊して読み出すため、読み出し後データの再書き
込みを行う必要である。再書き込みは前述の書き込み方
法により行う。
【0053】[第5の実施例]図7は、本発明の第5の
実施例を説明するための不揮発性メモリ装置の主要部の
回路図である。図7の点線内は複数のセルで構成された
セルアレイを示しており、ここでは説明のため4つのセ
ルの場合を示した。図7において、図6の部分と同等の
部分には同一の参照符号を付し重複する説明は省略す
る。図7に示したメモリ装置の図6に示したものと相違
する点は、第1のMOSFET(TA1〜TD1)とビ
ット線B間を接続する第3のMOSFET(TA3〜T
D3)と、第3のMOSFETを制御する補助ワード線
Wが図6の回路から削除されている点である。この実施
例において用いられるメモリ装置は、第4の実施例での
それより第3のMOSFETおよび補助ワード線が削除
されたことにより、メモリ面積の一層の縮小が可能であ
る。
【0054】[書き込み]書き込みはワード単位で行
う。ワード0のセルにデータを書き込む場合について説
明する。F0を接地レベルに設定し、B0、B1にそれ
ぞれ書き込みたいデータに相当する電位レベル(VD
D、または接地レベル)を与える。TA2、TC2がオ
ンになる電位にC0を設定する。F0を一度VDDにあ
げてまた接地レベルに戻す。すると、F0が接地レベル
のときかVDDのときかどちらかでB0とF0、B1と
F0の間に電圧がかかりこれによりデータに相当する向
きの分極を強誘電体容量素子FA、FCに起こすことが
できる。
【0055】図7の例では、ワード線Fを読み出し電圧
に設定した状態で接合部4の電荷によるドレイン電流変
化を利用して読み出しを行っているため、この状態でド
レイン電流が分極方向により大きく変化するようにトラ
ンジスタのしきい値の設定およびVDDの設定を行う。
TA2、TC2がオフになるようにC0の電位を設定し
てからB0、B1の電位を接地レベルにする。これによ
り接合部4にはビット線Bの電位がVDDであった場合
には強誘電体の分極成分の誘起電荷とVDDによる常誘
電成分の電荷が、接地レベルであった場合には強誘電体
分極成分の誘起電荷が蓄積される。書き込みを行わない
ワード1はF1を接地レベル、C1をTB2、TD2を
オフにする電位に設定することで、他のワードに書き込
みを行っている間強誘電体容量素子FB、FDの分極を
壊さず、また接続部CB、CDの蓄積電荷を変化させな
いようにすることができる。ビット線Bから書き込まな
いセルの第1のMOSFETのドレインに電圧が加わる
が、接続部4に強誘電体の分極方向と同じ極性の電荷が
あるためドレインからの電界の影響を小さくできる。
【0056】[読み出し]電源立ち上げ処理後のデータ
読み出しについて説明する。読み出しもワード単位で行
う。ワード0のセルのデータを読み出す場合を例に説明
する。最後に書き込みを行ってからTA2、TC2がオ
フになるようにC0の電位を設定したままで、F0を接
地レベルに設定し、B0、B1に、強誘電体容量素子に
印加される電圧が分極を反転しない程度の電圧(例えば
0.1V)を印加する。F0を読み出し電圧に設定する
と、TA1、TC1は接続部4に蓄積された電荷に従っ
たしきい値変化が起きているため、それぞれのデータに
従うドレイン電流が流れる。このためB0、B1の電位
は電圧供給源の内部抵抗とTA1やTC1の抵抗で決ま
る値となり、書き込まれたデータにより異なる2つの値
を示す。この2つの電位の間となる電圧をリファレンス
線RBに与え、B0、B1の電位とRBのリファレンス
電位とを差動センスアンプSB0、SB1に入力し比較
することでセルA、セルCに記憶されていたデータを判
別する。読み出しを行わないワード1はF1を接地レベ
ル、C1をTB2、TD2をオフにする電位に設定する
ことで強誘電体容量素子FB、FDの分極を壊さず、ま
た接続部CB、CDの蓄積電荷を変化させないようにす
ることができる。配線Bから読み出さないセルの第1の
MOSFETのドレインに電圧が加わるが、接合部4に
強誘電体の分極の方向に相当する極性の電荷があるため
ドレインからの電界の影響を小さくできる。読み出さな
いワードのワード線Fは接地レベルであるが、この状態
で第1のMOSFETにドレイン電流が流れると読み出
しているセルのドレイン電流が漏れてしまう。このため
ワード線Fが接地レベルのときはデータによらず第1の
MOSFETがオフするようにFETのしきい値電圧お
よび強誘電体特性を決定する必要がある。
【0057】[立ち上げ処理]電源オフ状態から立ち上
げたときの立ち上げ処理について説明する。立ち上げ処
理ではデータの読み出しと再書き込みが行われるが、こ
れが完了するまで外部からのデータの読み書きは禁止す
る。立ち上げ処理の読み出し方法について説明する。読
み出しはワード単位で行う。TA2、TC2がオフにな
る電位にC0を設定する。F0を接地レベルに設定す
る。B0、B1を接地レベルに設定してからTA2、T
C2がオンになる電位にC0を設定し、接続部CA、C
Cを接地レベルに設定する。その後、TA2、TC2を
オフにするようC0を設定する。F0をVDDに上げる
と強誘電体容量素子の分極の向きにより分極反転を起こ
す場合と起こさない場合があるため、接合部CA、CC
の電位は強誘電体容量素子に書き込まれたデータにより
2つの値を示す。
【0058】F0に読み出し電圧を印加し、ビット線B
に0.1V程度の電圧を印加し、ビット線Bが分極方向
によってとる2つの電位の間となる電圧を差動センスア
ンプに入力し比較することでセルA、セルCに記憶され
たデータがそれぞれ“1”または“0”のいずれである
のかを判別することができる。
【0059】読み出しを行わないワード1はF1を接地
レベル、C1をTB2、TD2をオフにする電位に設定
する。データ読み出し時にビット線Bに印加される電圧
は第1のMOSFETのドレインに印加されてしまい、
強誘電体容量素子1に電圧が加わることになる。データ
の再書き込みが終わったワードでは接合部4に強誘電体
分極の方向と同じ極性の電荷があるためこの電界が軽減
されるが、まだ読み出されていないワードでは接続部4
に電荷が蓄積されていないためこの電圧がかかり、分極
の方向によっては分極が減少する方向に働く。このため
ビット線Bに印加する電圧は小さい方がよい。
【0060】この立ち上げ処理の読み出しは強誘電体分
極を破壊して読み出すため、データの再書き込みが必要
である。再書き込みは前述の書き込み方法を用いて行
う。再書き込み処理が終了したら、外部からの読み書き
の禁止を解除して立ち上げ処理を終了する。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による不揮
発性半導体メモリ装置の書き込み方法は、強誘電体容量
素子の両電極に分極を起こさせる電圧を印加し、その電
圧を印加した状態において、強誘電体容量素子の一方の
電極と電界効果トランジスタのゲートとの接続部をフロ
ーティング状態とするものであるので、この接続部に強
誘電体の分極分の電荷に加えこの接続部の常誘電分の容
量による電荷を蓄積させることができ、読み出しの信頼
性を向上させることができる。また、この蓄積電荷が、
ワード線に読み出し電圧を印加して読み出しを行う際
に、強誘電体の分極と逆方向の電界を弱める作用を果た
すため、データの記憶時間を長期化することができる。
【0062】また、電源をオンしたときに、強誘電体の
分極を反転させることを利用してデータの読み出しを行
い、再書き込みを行っているため、電源をオフにしても
データを喪失することがなく、メモリの不揮発性を保持
することができる。さらに、一定時間経過前に、データ
の読み出しと再書き込みを行っているので、リークによ
り強誘電体容量素子と電界効果トランジスタのゲートと
の接続部の電荷が減少することがあっても、信頼性の高
いデータの読み出しを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を説明するためのメモリ
セル部の回路図。
【図2】 本発明の実施の形態を説明するための、スイ
ッチング素子の一例としての電界効果トランジスタの断
面図。
【図3】 本発明の実施の形態を説明するための不揮発
性メモリ装置のブロック図。
【図4】 本発明の第1、第2の実施例を説明するため
の不揮発性メモリ装置の主要部の回路図。
【図5】 本発明の第3の実施例を説明するための不揮
発性メモリ装置の主要部の回路図。
【図6】 本発明の第4の実施例を説明するための不揮
発性メモリ装置の主要部の回路図。
【図7】 本発明の第5の実施例を説明するための不揮
発性メモリ装置の主要部の回路図。
【図8】 従来の不揮発性メモリセルの断面図。
【図9】 従来の不揮発性メモリセルの断面図。
【図10】 従来の不揮発性メモリ装置の回路図。
【図11】 従来の半導体メモリ装置の回路図。
【符号の説明】
1 強誘電体容量素子 2 電界効果トランジスタ 3 スイッチング素子 4 接続部 5 基板またはウェル 6 拡散層 9 メモリセルアレイ 10 電位付与回路 11 データ判別回路 12 入出力制御回路 13 立ち上げ処理回路 14 データ識別回路 15 リフレッシュ処理回路 18 コントロールゲート 19 強誘電体膜 20 下部電極 21 p- 型シリコン基板 22 ゲート酸化膜 23 n+ 型拡散層 25 シリコン基板 26 ソース領域 27 ドレイン領域 28 絶縁保護膜 29 下部電極 30 強誘電体膜 31 上部電極 CL コントロールライン DL 電位付与配線 GL 共通電位線 SL 基板電位線 WL ワード線 SB0、SB1、SD0、SD1 差動センスアンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/108 29/788 29/792

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電体容量素子と、該強誘電体容量素
    子の一方の電極にゲート電極が接続された電界効果トラ
    ンジスタと、第1および第2の端子と制御ゲート端子と
    を有し前記電界効果トランジスタのゲート電極に第2の
    端子が接続されたスイッチング素子と、を有するメモリ
    セルがマトリックス状に配置され、前記強誘電体容量素
    子の他方の電極がワード線に接続され、前記電界効果ト
    ランジスタのソースが共通電位端子に、そのドレインが
    直接または制御ゲート端子が第2のワード線に接続され
    た第2のスイッチング素子を介して第1のビット線に接
    続され、前記スイッチング素子の第1の端子が第1のビ
    ット線またはこれと平行に配置された第2のビット線に
    接続され、その制御ゲート端子が前記ワード線と平行に
    配置された制御線に接続されているメモリ装置の駆動方
    法であって、前記強誘電体容量素子を少なくとも一方の
    分極状態に書き込みを行う場合には、前記スイッチング
    素子をオン状態として、前記ワード線と前記第1または
    第2のビット線を介して前記強誘電体容量素子に電圧を
    印加してその強誘電体に分極を起こさせ、その印加電圧
    を除去することなくかつその極性を変更することなく前
    記スイッチング素子をオフ状態とし、読み出しは、前記
    強誘電体容量素子の分極状態および前記電界効果トラン
    ジスタのゲート電極に蓄積された電荷に依存する該電界
    効果トランジスタを流れる電流を検出することによって
    行うことを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置の駆動
    方法。
  2. 【請求項2】 電源再投入時の立ち上げ処理を、前記ワ
    ード線を低電圧状態とし、前記第1または第2のビット
    線を介して前記電界効果トランジスタのゲート電極に所
    定の電圧を付与した後に、前記ワード線に反対方向に分
    極された強誘電体容量素子の強誘電体の分極状態を反転
    させることのできる電圧を印加し、このとき前記ゲート
    電極に生じる電圧変化を利用して記憶データを読み出
    し、請求項1記載の方法により書き込むことによって行
    うことを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置の駆動方
    法。
  3. 【請求項3】 前記記憶データの読み出しを、前記ゲー
    ト電極の電圧を前記第1または第2のビット線を介して
    読み出すことによって行うことを特徴とする請求項2記
    載の不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記記憶データの読み出しを、前記第1
    のビット線を介して前記電界効果トランジスタのドレイ
    ンに電圧を印加し、そのとき流れるドレイン電流に起因
    する電圧変化を利用して行うことを特徴とする請求項2
    記載の不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】 電源オン状態において、所定の時間経過
    内に記憶データの読み出しを行い、請求項1記載の方法
    により書き込みを行ってリフレッシュを実行することを
    特徴とする不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法。
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