JP3176114B2 - 不揮発性記憶素子およびこれを利用した不揮発性記憶装置、ならびに不揮発性記憶装置の駆動方法 - Google Patents

不揮発性記憶素子およびこれを利用した不揮発性記憶装置、ならびに不揮発性記憶装置の駆動方法

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JP3176114B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性記憶素子およ
びこれを利用した不揮発性記憶装置、ならびに不揮発性
記憶装置の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、強誘電体を用いた不揮発性記
憶装置(以下、不揮発性メモリという)として、図3に
示されるように、1つの強誘電体キャパシタ1と、1つ
のスイッチング用MOS型電界効果トランジスタ(以
下、MOSFET(MetalOxide Semic
onductor Feild Effect Tra
nsistor)という)2とを1つの不揮発性記憶素
子(以下、メモリセルとういう)とし、このメモリセル
をアレイ状に配置したものが提案されている( 「VLS
I SYSTEM DESIGN」 1988 MAY
PP117〜123 S.BAKEおよび特開昭63
−201998号公報参照)。
【0003】上記不揮発性メモリでは、非破壊読み出し
ではなく破壊読み出しであるため、強誘電体の分極反転
が多く、強誘電体薄膜の疲労が大きくなり、書き換え可
能回数が減少する。また、センス用にDRAMと同等の
電荷量(約30fF)が必要であり、ある程度大きな残
留分極が必要である。そのため、強誘電体材料の選択巾
が小さくなる上、微細化の適性にも限界があり、メモリ
の製造が困難であった。
【0004】これに対処するために、メモリセルに強誘
電体ゲート膜を有する電界効果トランジスタ(以下、M
FS(Metal Ferroelectric Se
miconductor)FETという)を用いると、
非破壊読み出しが可能となり、図の不揮発性メモリよ
りも書き換え可能回数が向上する。また、センス用に必
要になるのは残留分極による電荷量ではなく電荷密度で
あるため、MOSFETの微細化が可能である。さら
に、センス用に必要とする残留分極は、1μC/cm2
以下と比較的小くて済み、材料の選択巾も大きくなって
メモリの製造が簡単となる。
【0005】ここで、図4にMFSFETの断面図を示
す。図において、AはP型シリコン基板、SDはN型の
ソース−ドレイン拡散層、3はゲート電極となる導電性
薄膜、4は強誘電体ゲート膜、5は層間絶縁膜、6はソ
ース−ドレイン電極であって、導電性薄膜3と強誘電体
ゲート膜4とでMFS構造をとっている。強誘電体材料
としては、主にPZT、PLZT、PbTiO3 、Ba
TiO3 等のABO3型(A,B:金属元素)であるペ
ロブスカイト構造のものが用いられているが、強誘電性
を示す材料であればその限りではない。他の材料として
は、例えば、BaMgF4 、NaCaF3 、K2 ZnC
4 等のハロゲン化合物、Zn1-X Cdx Te、GeT
e、Sn2 2 6 等のカルコゲン化合物等が考えられ
る。ただし、導電性薄膜3と強誘電体ゲート膜4、また
は強誘電体ゲート膜4とソース−ドレイン拡散層SD
の間に、バッファ層をはめこむことも可能である。
【0006】上記MFSFETの強誘電体は、図5のよ
うなP−Eヒステリシス特性を持っている。図におい
て、強誘電体に電界Esat 以上を与えるような電圧をV
max (>0)とする。ゲートに+Vmax の電圧を印加す
ると、Aの状態まで分極しチャネルが形成される。この
後、ゲートの電圧を0にしても、Bの状態となり分極が
残留し、チャネルが形成されたままとなる。逆に、ゲー
トに−Vmax の電圧(または基板に+Vmax の電圧)を
印加すると、Cの状態まで分極し、電圧を0とするとD
の状態となる。この過程においてはチャネルが形成され
ない。
【0007】MFSFETを用いた不揮発性メモリとし
ては、図6のように、MFSFET7のソースとドレイ
ンにスイッチング用MOSFET8,9をそれぞれ直列
に接続し、計3つのトランジスタを1つのメモリセルと
し、これをアレイ状に配置たものが提案されている
(特開平2−64993号公報)。図6のMFSFET
を用いた不揮発性メモリの書き込み動作および書き込み
動作を説明する。まず、書き込みに際しては、ワードラ
インWL1をVcc電位にしてMOSFET8をONする
と共に、ワードラインWL2をVss電位(接地電位)に
してMOSFET9をOFFにし、ビットラインBLか
らデータをMFSFET7のソース−基板に印加する。
これにより、MFSFET7はゲート−基板間にVcc
2電位が印加されて強誘電体が所定の電気分極状態にな
り、データの書き込みが可能となる。
【0008】一方、読み出し動作においては、ワードラ
インWL2をVcc電位にしてMOSFET9をオンにし
ておき、ワードラインWL1をVcc電位にしてMOSF
ET8をオンにする。ここで、予めプリチャージ回路
(図示せず)によりビットラインBLにVcc/2以上の
電位をプリチャージしておくと、MFSFET7が導通
している場合には電流が流れ、MFSFET7が接続さ
れているビットラインBLの電位が下がる。これに対し
て、MFSFET7が導通していない場合には電流が流
れないので、MFSFET7が接続されているビットラ
インBLの電位は変わらない。したがって、MFSFE
T7の導通、非導通をデータの「1」、「0」に対応さ
せ、ビットラインBLの電位変化を対応するセンスアン
プ(図示せず)により検出、増幅することでデータの読
み出しが可能になる。この場合、読み出しによる妨害で
MFSFET7の強誘電体の電機分極状態が大きな影響
を受けないように、ビットラインBLのプリチャージレ
ベルを前記したようにVcc/2近くの電位に設定する必
要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図6の不揮発性メモリ
は、MFSFET7を形成した半導体基板にウェル7a
が形成されており、原則的に基板電圧を操作してウェル
7aからMFSFET7に反転電圧をかけないと、MF
SFET7に書き込まれたデータは消去されない。しか
しながら、図6の不揮発性メモリにおいては、書き込み
時に、非選択セルのMFSFETの強誘電体ゲート膜に
不要な弱電圧がかかる。しかも、この電圧は、他のセル
の書き込み状態により変化し、非常に不安定なものとな
る。そのため、MFSFETに書き込まれたデータが破
壊されることは起こらないものの、強誘電体が分極反転
する以下の電圧がかかるため、いわゆるソフトライトに
よりON状態でのMFSFETのドレイン電流が低下す
る等、読み出しにおける信頼性が低下してしまうことが
あった。
【0010】本発明は、上記に鑑み、MFSFETを用
い、非破壊読み出しで信頼性の高い不揮発性記憶素子お
よびこれを利用した不揮発性記憶装置、ならびに不揮発
性記憶装置の駆動方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するための請求項1記載の発明は、複数個の不揮発性
記憶素子をマトリックス状に配置して構成される不揮発
性記憶装置のための上記不揮発性記憶素子であって、
荷を蓄積するための強誘電体ゲート膜を有する第1の電
界効果トランジスタを1つのみ備え、さらに第1の電界
効果トランジスタに直列接続された読み出し用の第2の
電界効果トランジスタと、第1の電界効果トランジスタ
のゲートに接続された書き込み・消去用の第3の電界効
果トランジスタとを備えたことを特徴とする不揮発性記
憶素子である。
【0012】そして、不揮発性記憶素子を利用した不揮
発性記憶は、上記不揮発性記憶素子がマトリックス状に
配置された構成を含むものである(請求項2)請求項
3記載の発明は、電荷を蓄積するための強誘電体ゲート
膜を有する第1の電界効果トランジスタと、第1の電界
効果トランジスタに直列接続された読み出し用の第2の
電界効果トランジスタと、第1の電界効果トランジスタ
のゲートに接続された書き込み・消去用の第3の電界効
果トランジスタとを備えた不揮発性記憶素子が、マトリ
ックス状に配置されて構成された不揮発性記憶装置の駆
動方法であって、第1の電界効果トランジスタのドレイ
ンにデータラインを接続し、第2の電界効果トランジス
タのソースにソースラインを、ゲートに第1のワードラ
インをそれぞれ接続し、第3の電界効果トランジスタの
ソースに第2のワードラインを、ゲートに上記ソースラ
インをそれぞれ接続し、読み出し時に、読み出しする不
揮発性記憶素子に接続されたソースラインに対して電流
SAを供給し、読み出しする不揮発性記憶素子を選択す
るため、当該不揮発性記憶素子に接続された第1のワー
ドラインに対して電圧Vccを印加し、書き込み時に、書
き込みする不揮発性記憶素子に接続された第のワード
ラインに対してプログラム電圧Vppを印加し、書き込み
する不揮発性記憶素子を選択するため、当該不揮発性記
憶素子に接続されたソースラインに対して電圧Vccを印
加し、消去時に、消去する不揮発性記憶素子に接続され
たデータラインに対して書き込み時よりも充分に大きな
プログラム電圧V′ppを印加し、消去する不揮発性記憶
素子を選択するため、当該不揮発性記憶素子に接続され
たソースラインに対して電圧Vccを印加し、他のライン
をグランドレベルに落とすことを特徴とする不揮発性記
憶装置の駆動方法である。
【0013】この駆動方法によると、読み出し時には、
選択された不揮発性記憶素子の読み出し用の第2の電界
効果トランジスタがONし、第1の電界効果トランジス
タが書き込みであれば、ソースラインの電圧が降下す
る。このソースラインの電圧変化を検出・増幅すること
で、選択された不揮発性記憶素子のデータが読み出され
る。あるいは、選択された不揮発性記憶素子に接続され
たデータラインに流れる電流を読み取ることでも、選択
された不揮発性記憶素子のデータを読み出せる。
【0014】書き込み時には、選択された不揮発性記憶
素子の書き込み・消去用の第3の電界効果トランジスタ
がONし、第1の電界効果トランジスタの強誘電体ゲー
ト膜にのみ電圧 pp が印加され、選択された不揮発性記
憶素子にデータが書き込まれる。このとき、非選択の不
揮発性記憶素子の第1の電界効果トランジスタの強誘電
体ゲート膜に電圧 pp が印加されることがないため、非
選択メモリセルのデータがソフトライトされずに済み、
非選択メモリセルのデータは確実に保持される。
【0015】消去時には、データラインに接続されてい
る不揮発性記憶素子の第1の電界効果トランジスタが書
き込み状態のとき、第1の電界効果トランジスタの強誘
電体ゲート膜に書き込み時よりも充分に大きいプログラ
ム電圧V′ppが印加され、データラインに接続されてい
る全てのメモリセルのデータがライン一括消去される。
【0016】このように、上記不揮発性記憶素子および
これを利用した不揮発性記憶装置、ならびに不揮発性記
憶の駆動方法によれば、ソフトライトのない、高信頼性
の非破壊読み出しが可能となる。さらなる上記目的を達
成するための本発明の不揮発性記憶素子は、上記不揮発
性記憶素子の第1の電界効果トランジスタがウェルによ
り分離され、第1の電界効果トランジスタのドレインと
半導体基板とが電気的に接続されたものである(請求項
4)
【0017】そして、不揮発性記憶素子を利用した不揮
発性記憶装置は、上記不揮発性記憶素子がマトリックス
状に配置された構成を含むものである(請求項5)
求項6記載の発明は、電荷を蓄積するための強誘電体ゲ
ート膜を有する第1の電界効果トランジスタと、第1の
電界効果トランジスタに直列接続された読み出し用の第
2の電界効果トランジスタと、第1の電界効果トランジ
スタのゲートに接続された書き込み・消去用の第3の電
界効果トランジスタとを備え、第1の電界効果トランジ
スタがウェルにより分離され、第1の電界効果トランジ
スタのドレインと半導体基板とが電気的に接続された不
揮発性記憶素子が、マトリックス状に配置されて構成さ
れた不揮発性記憶装置の駆動方法であって、第1の電界
効果トランジスタのドレインおよびウェルにデータライ
ンを接続し、第2の電界効果トランジスタのソースにソ
ースラインを、ゲートに第1のワードラインをそれぞれ
接続し、第3の電界効果トランジスタのソースに第2の
ワードラインを、ゲートに上記ソースラインをそれぞれ
接続し、読み出し時に、読み出しする不揮発性記憶素子
に接続されたソースラインに対して電流SAを供給し、
読み出しする不揮発性記憶素子を選択するため、当該不
揮発性記憶素子に接続された第1のワードラインに対し
て電圧Vccを印加し、書き込み時に、書き込みする不揮
発性記憶素子に接続された第のワードラインに対して
プログラム電圧Vppを印加し、書き込みする不揮発性記
憶素子を選択するため、当該不揮発性記憶素子に接続さ
れたソースラインに対して電圧Vccを印加し、消去時
に、消去する不揮発性記憶素子に接続されたデータライ
ンに対してプログラム電圧Vppを印加し、消去する不揮
発性記憶素子を選択するため、当該不揮発性記憶素子に
接続されたソースラインに対して電圧Vccを印加し、消
去しない不揮発性記憶素子に接続された第2のワードラ
インに対してプログラム電圧Vppを印加することを特徴
とする不揮発性記憶装置の駆動方法である。
【0018】この駆動方法において、読み出し、書き込
み時は、前述した駆動方法と同様に作用する。そし
て、消去時においては、消去する不揮発性記憶素子に接
続されたデータラインにプログラム電圧Vppを印加する
ことにより、選択された不揮発性記憶素子の第1の電界
効果トンジスタの基板電圧がプログラム電圧Vppとな
り、当該不揮発性記憶素子のデータが消去される。この
とき、消去する不揮発性記憶素子を選択するために、当
該不揮発性記憶素子に接続されたソースラインに電圧V
ccを印加して、このソースラインに接続されている全て
の不揮発性記憶素子の書き込み・消去用の第3の電界効
果トランジスタをONした後、選択した不揮発性記憶素
子が接続されていない第2のワードラインにプログラム
電圧Vpp 印加するから、非選択の不揮発性記憶素子の
第1の電界効果トンジスタの強誘電体ゲート膜にプログ
ラム電圧Vppが印加されることはない。これにより、選
択された不揮発性記憶素子のデータのみが消去される。
【0019】このように、上記不揮発性記憶素子および
これを利用した不揮発性記憶装置、ならびに不揮発性記
憶の駆動方法によれば、ソフトライトなしにビット単位
でのランダムアクセスが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1に基づいて
説明する。図1は本発明第1実施例に係る不揮発性記憶
装置の電気回路図である。本実施例の不揮発性記憶装置
(以下、不揮発性メモリという)は、図1の如く、複数
の不揮発性記憶素子(以下、メモリセルという)10
A,10B,10C,10D・・・が、マトリックス状
に配置されてなり、メモリセル10A,10B,10
C,10D・・・は、それぞれ、電荷を蓄積するための
強誘電体ゲート膜を有する第1の電界効果トランジスタ
(以下、MFSFET(Metal Ferroele
ctric Semiconductor Feild
Effect Transistor)という)11
A,11B,11C,11D・・・と、MFSFET1
1A,11B,11C,11D・・・に直列接続された
読み出し用の第2のMOS型電界効果トランジスタ(以
下、MOS(MetalOxide Semicond
uctor)FETという)12A,12B12C,
12D・・・と、MFSFET11A,11B,11
C,11D・・・のゲートに接続された書き込み・消去
用の第3のMOSFET13A,13B,13C,13
D・・・とから構成されている。
【0021】MFSFET11A,11B,11C,1
1D・・・のドレインは、データラインDL1,DL2
・・・に接続されている。MOSFET12A,12
B,12C,12D・・・のソースは、ソースラインS
L1,SL2・・・に、ゲートは第1のワードラインW
L1−1,WL1−2・・・にそれぞれ接続されてい
る。MOSFET13A,13B,13C,13D・・
・のソースは、第2のワードラインWL2−1,WL2
−2・・・に接続されている。そして、MOSTFT1
3A,13B,13C,13D・・・のゲートは、MO
SFET12A,12B12C,12D・・・とソー
スラインSL1,SL2・・・との接続中間点に接続さ
れている。
【0022】上記不揮発性メモリの駆動方法を図1およ
び表1を参照しつつ説明する。なお、図1のMFSFE
T11A,11B,11C,11D・・・、MOSFE
T12A,12B12C,12D・・・およびMOS
FET13A,13B,13C,13D・・・は、共に
Nチャンネルのトランジスタで、MFSFET11A,
11B,11C,11D・・・の導通状態(ON状態)
を書き込み状態「1」とする。また、説明の便宜上、メ
モリセル10Aを選択し、このメモリセル10Aのデー
タ処理を行うものとして述べる。
【0023】
【表1】
【0024】<読み出し(READ)> ソースラインSL1を介してソースラインSL1に接続
されているメモリセルのMOSFET12A,12C
ソースに電流SAを供給し、メモリセル10Aを選択す
るために、第1のワードラインWL1−1を介してワー
ドラインWL1−1に接続されているメモリセルのMO
SFET12A,12Bのゲートに電圧Vccを印加す
る。そうすると、メモリセル10Aの読み出し用のMO
SFET12AがONし、MFSFET11Aが「1」
であれば、ソースラインL1の電圧が降下する。この
ソースラインL1の電圧変化を検出・増幅すること
で、メモリセル10Aのデータが読み出される。あるい
は、メモリセル10Aに接続されたデータ線DL1に流
れる電流を読み取ることで、メモリセル10Aのデータ
を読み出してもよい。
【0025】ソースラインSLに電流SAを供給せ
ず、ワードラインWL1−2に読出電圧Vccを印加しな
いので、メモリセル10A以外の非選択メモリセルのデ
ータは読み出されない。 <書き込み(WRITE)> 第のワードラインWL−1を介してワードラインW
−1に接続されている全てのメモリセルの書き込み
・消去用のMOSFET13A,13Bのドレインにプ
ログラム電圧Vppを印加する。そして、ワードラインW
L1−1は、グランドレベルとして、このワードライン
WL1−1に接続されている全てのメモリセルの読み出
し用のMOSFET12A,12BをOFFする。そし
て、メモリセル10Aを選択するために、ソースライン
SL1を介してソースラインSL1に接続されている全
てのメモリセルのMOSFET12A,12Cのソース
に電圧Vccを印加する。そうすると、メモリセル10A
の書き込み・消去用のMOSFET13AがONし、M
FSFET11Aの強誘電体ゲート膜にのみ電圧 pp
印加され、メモリセル10Aにデータ「1」が書き込ま
れる。
【0026】このとき、メモリセル10A以外の非選択
メモリセルのMFSFETの強誘電体ゲート膜に電圧
pp が印加されることがないため、非選択メモリセルのデ
ータがソフトライトされずに済み、非選択メモリセルの
データは確実に保持される。 <消去(ERASE)> データラインDL1を介してデータラインDL1に接続
されている全てのメモリセルのMFSFET11A,1
1Cのドレインに書き込み時よりも充分に大きいプログ
ラム電圧V′ppを印加し、ソースラインSL1を介して
ソースラインSL1に接続されている全てのメモリセル
のMOSFET12A,12Cのソースに電圧Vccを印
加し、残りのラインをグランドレベルに落とす。そうす
ると、データラインDL1に接続されているメモリセル
10A,10CのMFSFETが「1」のとき、MFS
FETの強誘電体ゲート膜に書き込み時よりも充分に大
きいプログラム電圧V′ppが印加され、データラインD
L1に接続されている全てのメモリセル10A,10C
のデータがライン一括消去される。
【0027】このように、書き込み時において、非選択
のメモリセルのMFSFETの強誘電体ゲート膜に電圧
が印加されないため、ソフトライトのない、高信頼性の
非破壊読み出しの不揮発性メモリを提供できる。次に、
本発明の第2実施例を図2に基づいて説明する。図2は
本発明第2実施例に係る不揮発性記憶装置の電気回路図
である。
【0028】本実施例の不揮発性メモリは、ビット単位
でのランダムアクセスを可能にすべく、図2の如く、メ
モリセル10A,10B,10C,10D・・・のMF
SFET11A,11B,11C,11D・・・が、ウ
ェル14A,14B,14C,14D・・・により分離
され、MFSFET11A,11B,11C,11D・
・・のドレインとウェルとが電気的に接続されおり、M
FSFET11A,11B,11C,11D・・・のド
レインおよびウェル14A,14B,14C,14D・
・・にデータラインDL1,DL2・・・が接続された
ものである。その他の構成は、第1実施例と同様であ
る。
【0029】上記不揮発性メモリの駆動方法を図2およ
び表を参照しつつ説明する。なお、説明の便宜上、メ
モリセル10Aを選択し、このメモリセル10Aのデー
タ処理を行うものとして述べる。
【0030】
【表2】
【0031】表2から明らかなように、読み出し、書き
込みの駆動方法は第1実施例と同様であるので、読み出
し、書き込みについては説明を省略する。消去(ERA
SE)時においては、データラインDL1にプログラム
電圧Vppを印加することにより、メモリセル10AのM
FSFET11Aの基板電圧がプログラム電圧Vppとな
り、メモリセル10Aのデータが消去される。
【0032】このとき、メモリセル10Aを選択するた
めに、ソースラインSL1に電圧Vccを印加し、ソース
ラインSL1に接続されている全てのメモリセルの書き
込み・消去用のMOSFET13A,13CをONにす
る。そして、メモリセル10Aが接続されていない第2
のワードラインWL2−2にプログラム電圧Vpp 印加
すると、ソースラインSL1に接続されているメモリセ
ルのうち、メモリセル10A以外のメモリセルのMFS
FETのゲートにプログラム電圧Vppが印加され、それ
らのメモリセルの強誘電体ゲート膜への印加電圧は0V
となる。これにより、メモリセル10Aのデータのみが
消去される。
【0033】したがって、ソフトライトなしにビット単
位でのランダムアクセスが可能となる。なお、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内
で多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1ないし3の不揮発性記憶素子およびこれを利用し
た不揮発性記憶装置、ならびに不揮発性記憶の駆動方法
によると、ソフトライトのない、高信頼性の非破壊読み
出しが可能となる。また、請求項4ないし6の不揮発性
記憶素子およびこれを利用した不揮発性記憶装置、なら
びに不揮発性記憶の駆動方法によると、ソフトライトな
しにビット単位でのランダムアクセスが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例に係る不揮発性記憶装置の電
気回路図である。
【図2】本発明第2実施例に係る不揮発性記憶装置の電
気回路図である。
【図3】従来の強誘電体キャパシタを用いた不揮発性記
憶素子の電気回路図である。
【図4】強誘電体ゲート膜を有する電界効果トランジス
タの断面図である。
【図5】強誘電体のP−Eヒステリシス特性を示す図で
ある。
【図6】従来の強誘電体ゲート膜を有する電界効果トラ
ンジスタを用いた不揮発性記憶素子の電気回路図であ
る。
【符号の説明】 10A,10B,10C,10D・・・ メモリセル 11A,11B,11C,11D・・・ MFSFET 12A,12B,12C,12D・・・ 読み出し用の
MOSFET 13A,13B,13C,13D・・・ 書き込み・消
去用のMOSFET 14A,14B,14C,14D・・・ ウェル DL1,DL2・・・ データライン SL1,SL2・・・ ソースライン WL1−1,WL1−2・・・ 第1のワードライン WL2−1,WL2−2・・・ 第2のワードライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/792

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の不揮発性記憶素子をマトリックス
    状に配置して構成される不揮発性記憶装置のための上記
    不揮発性記憶素子であって、 電荷を蓄積するための強誘電体ゲート膜を有する第1の
    電界効果トランジスタを1つのみ備え、さらに第1の電
    界効果トランジスタに直列接続された読み出し用の第2
    の電界効果トランジスタと、 第1の電界効果トランジスタのゲートに接続された書き
    込み・消去用の第3の電界効果トランジスタとを備えた
    ことを特徴とする不揮発性記憶素子。
  2. 【請求項2】請求項1記載の不揮発性記憶素子が、マト
    リックス状に配置された構成を含むことを特徴とする不
    揮発性記憶装置。
  3. 【請求項3】電荷を蓄積するための強誘電体ゲート膜を
    有する第1の電界効果トランジスタと、第1の電界効果
    トランジスタに直列接続された読み出し用の第2の電界
    効果トランジスタと、第1の電界効果トランジスタのゲ
    ートに接続された書き込み・消去用の第3の電界効果ト
    ランジスタとを備えた不揮発性記憶素子が、マトリック
    ス状に配置されて構成された不揮発性記憶装置の駆動方
    法であって、 第1の電界効果トランジスタのドレインにデータライン
    を接続し、 第2の電界効果トランジスタのソースにソースライン
    を、ゲートに第1のワードラインをそれぞれ接続し、 第3の電界効果トランジスタのソースに第2のワードラ
    インを、ゲートに上記ソースラインをそれぞれ接続し、 読み出し時に、読み出しする不揮発性記憶素子に接続さ
    れたソースラインに対して電流SAを供給し、読み出し
    する不揮発性記憶素子を選択するため、当該不揮発性記
    憶素子に接続された第1のワードラインに対して電圧V
    ccを印加し、 書き込み時に、書き込みする不揮発性記憶素子に接続さ
    れた第のワードラインに対してプログラム電圧Vpp
    印加し、書き込みする不揮発性記憶素子を選択するた
    め、当該不揮発性記憶素子に接続されたソースラインに
    対して電圧Vccを印加し、 消去時に、消去する不揮発性記憶素子に接続されたデー
    タラインに対して書き込み時よりも充分に大きなプログ
    ラム電圧V′ppを印加し、消去する不揮発性記憶素子を
    選択するため、当該不揮発性記憶素子に接続されたソー
    スラインに対して電圧Vccを印加し、他のラインをグラ
    ンドレベルに落とすことを特徴とする不揮発性記憶装置
    の駆動方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の不揮発性記憶素子におい
    て、第1の電界効果トランジスタがウェルにより分離さ
    れ、第1の電界効果トランジスタのドレインと半導体基
    板とが電気的に接続されたことを特徴とする不揮発性記
    憶素子。
  5. 【請求項5】請求項4記載の不揮発性記憶素子が、マト
    リックス状に配置された構成を含むことを特徴とする不
    揮発性記憶装置。
  6. 【請求項6】電荷を蓄積するための強誘電体ゲート膜を
    有する第1の電界効果トランジスタと、第1の電界効果
    トランジスタに直列接続された読み出し用の第2の電界
    効果トランジスタと、第1の電界効果トランジスタのゲ
    ートに接続された書き込み・消去用の第3の電界効果ト
    ランジスタとを備え、第1の電界効果トランジスタがウ
    ェルにより分離され、第1の電界効果トランジスタのド
    レインと半導体基板とが電気的に接続された不揮発性記
    憶素子が、マトリックス状に配置されて構成された不揮
    発性記憶装置の駆動方法であって、 第1の電界効果トランジスタのドレインおよびウェルに
    データラインを接続し、 第2の電界効果トランジスタのソースにソースライン
    を、ゲートに第1のワードラインをそれぞれ接続し、 第3の電界効果トランジスタのソースに第2のワードラ
    インを、ゲートに上記ソースラインをそれぞれ接続し、 読み出し時に、読み出しする不揮発性記憶素子に接続さ
    れたソースラインに対して電流SAを供給し、読み出し
    する不揮発性記憶素子を選択するため、当該不揮発性記
    憶素子に接続された第1のワードラインに対して電圧V
    ccを印加し、 書き込み時に、書き込みする不揮発性記憶素子に接続さ
    れた第のワードラインに対してプログラム電圧Vpp
    印加し、書き込みする不揮発性記憶素子を選択するた
    め、当該不揮発性記憶素子に接続されたソースラインに
    対して電圧Vccを印加し、 消去時に、消去する不揮発性記憶素子に接続されたデー
    タラインに対してプログラム電圧Vppを印加し、消去す
    る不揮発性記憶素子を選択するため、当該不揮発性記憶
    素子に接続されたソースラインに対して電圧Vccを印加
    し、消去しない不揮発性記憶素子に接続された第2のワ
    ードラインに対してプログラム電圧Vppを印加すること
    を特徴とする不揮発性記憶装置の駆動方法。
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