JPH09148541A - 強誘電体メモリ装置及びその駆動方法 - Google Patents

強誘電体メモリ装置及びその駆動方法

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JPH09148541A
JPH09148541A JP7311089A JP31108995A JPH09148541A JP H09148541 A JPH09148541 A JP H09148541A JP 7311089 A JP7311089 A JP 7311089A JP 31108995 A JP31108995 A JP 31108995A JP H09148541 A JPH09148541 A JP H09148541A
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ferroelectric memory
potential
memory device
line
memory cell
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JP7311089A
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Shigenobu Taira
重信 平
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強誘電体メモリ装置及びその駆動方法に関
し、書込み動作が確実で、且つ、書込電圧にアンバラン
スのない強誘電体メモリセル構造及びその駆動方法を提
供する。 【解決手段】 ゲート絶縁膜5〜7の一部に強誘電体膜
7を有する1個の電界効果トランジスタ型の強誘電体メ
モリセルをマトリクス状に配列し、ソース・ドレイン領
域3,4を共通のウエル領域2に設けると共に、このウ
エル領域2にプレート線9を接続し、また、ゲート電極
8をワード線11として行選択手段を設け、さらに、ソ
ース・ドレイン領域の一方4をビット線10に共通接続
すると共に、ソース・ドレイン領域の他方3をビット線
10方向に延在するドライブ線12に共通接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は強誘電体メモリ装置
及びその駆動方法に関するものであり、特に、ゲート絶
縁膜として強誘電体を用いたMISFETにより不揮発
性メモリ作用を行わせる強誘電体メモリ装置及びその駆
動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、不揮発性半導体記憶装置として
は、EEPROMやフラッシュメモリ等が用いられてい
たが、書き込みに10〜12Vという高電圧を必要とす
るために、他の半導体記憶装置のように5Vの単一電源
で動作させることができないという問題があり、また、
書き込み時間が長く高速で動作させることができないと
いう問題がある。
【0003】近年、このような高電圧及び書き込み時間
の問題を解決するために、MISFETのゲート絶縁膜
にPZT(PbZr0.52Ti0.483 )等の強誘電体を
用いた強誘電体メモリ装置が開発されているが、この強
誘電体メモリ装置には、強誘電体キャパシタの蓄積容量
の変化を検出する方式と、強誘電体の残留分極の影響に
よる抵抗変化を検出する方式の2通りの方法がある。
【0004】まず、第1の方式は、ラムトロン社から提
案されているFRAM(ラムトロン社の商標)であり、
情報蓄積キャパシタの誘電体として強誘電体を用いるこ
とにより、分極反転に伴う蓄積容量の変化を検出するも
のであるが、現在市販されているのは2Tr+2Cのセ
ル構成であるので、集積度の向上は充分なものでなく、
且つ、破壊読出であるという欠点がある。また、従来の
DRAMと同様の1Tr+1Cのセル構造のFRAM
(ラムトロン社の商標)も開発されているが、これから
実用化に至る状況である。
【0005】一方、第2の方式には、1Tr型のMFS
−FET(Metal Ferroelectric
Semiconductor FET)があり、このM
FS−FET図11を参照して説明する(特開平4−1
92173号公報参照)。
【0006】図11(a)及び(b)参照 p型ウエル領域81にn+ 型ソース・ドレイン領域8
2,83を形成したのち、PZT等の強誘電体薄膜84
をゲート絶縁膜として設け、その上にゲート電極85を
設けたものであり、p型ウエル領域81と短絡している
+ 型ソース領域83とゲート電極85との間に電界ベ
クトルが下向きとなる電圧を印加することによって、強
誘電体薄膜84を分極する。
【0007】この分極は電圧を0にしても残留分極とし
て残るので、p型ウエル領域81/強誘電体薄膜84界
面に電子が誘起されてノーマリオンとなり、情報が半永
久的に記憶されることになる。なお、印加する電界を逆
にして、ノーマリオフ型として情報を記憶しても良いも
のである。
【0008】次に、情報を読み出す場合には、初めに選
択したビット線(BL)86の電位を0Vとし、次い
で、センス・アンプ92に接続された基準線(RL)9
3の基準電位をVCC(電源電圧)/2にプリチャージす
ると共に、選択したプレート線(PL)88に5.0V
(VCC)の電圧を印加する。なお、この時、データが書
き換えられないように選択したワード線(WL)87に
も5.0Vの電圧を印加すると共に、非選択のプレート
線(PL)88及びワード線(WL)87をフローティ
ング状態とする。
【0009】この場合、MFS−FETに“1”が記憶
されてノーマリオン型、即ち、デプリーション型として
機能していると、選択したビット線(BL)86の電位
が徐々に上昇し、やがて基準電位Vcc/2よりも高くな
るので、ここでセンス・アンプ92をオン状態にするこ
とによってビット線(BL)86が5.0Vとなり、基
準線(RL)93が0Vとなり、この電位を検知するこ
とによって情報の内容を読み出すものである。
【0010】なお、図11において、符号89、90、
及び、91は、夫々、強誘電体メモリセル、ワード選択
デコーダ・ドライバ、及び、プレート選択デコーダ・ド
ライバを表す。
【0011】しかし、この様なMFS−FETにおいて
は、読み出し時にプレート線(PL)88とワード線
(WL)87とを5.0Vにしているが、その結果、ビ
ット線(BL)86に接続しているn+ 型ドレイン領域
82を形成するpn接合が順バイアスされて導通するの
で、情報の内容の如何に拘わらずビット線(BL)86
が充電されることになり、メモリ動作をしないという問
題がある。
【0012】一方、この様な問題がないMFS−FET
として、図12に示す1Tr型強誘電体メモリ装置も提
案されている(特開平7−45794号公報参照)。 図12(a)参照 この1Tr型強誘電体メモリ装置のセル構造は、図11
(a)に示すセル構造と実質的に同等であり、配線構
造、したがって、バイアス構造が相違するものである。
【0013】図12(b)参照 即ち、この場合には、p型ウエル領域81に接続するプ
レート電極Tとn+ 型ソース領域83に接続するソース
引出電極Sが独立しており、プレート電極Tには集積回
路内の最低電位を印加し、一方、ソース引出電極Sには
ビット線BLと同電位、或いは、接地電位を印加するも
のであり、図12(b)はビット線BLと同電位を印加
する例を示している。
【0014】そして、選択されたビット線BL0 に書込
電圧VW の−1/2、即ち、−VW/2を印加すること
によって、ソース引出電極S0 にも−VW /2が印加さ
れて、ゲート電極85下のチャネル領域の電位も−VW
/2と同電位になり、選択されたワード線WL0 に書込
電圧VW の1/2、即ち、VW /2を印加することによ
って、選択されたセル(図における左上のセル)にはV
W の電圧が印加されて書込みが行われることになる。
【0015】なお、ソース引出電極Sに接地電位を印加
した場合には、n+ 型ドレイン領域82とゲート電極8
5との間に挟まれたオーバーラップ部分の強誘電体膜8
4のみが分極されることになると説明されている。
【0016】図12(c)参照 また、他の駆動方法としては、選択されたワード線WL
0 に書込電圧VW を印加し、非選択のワード線WL1
W /3を印加し、また、選択されたビット線BL0
0Vにし、非選択のビット線BL1 に2VW /3を印加
するものであり、選択されたセル(図における左上のセ
ル)にはVW の電圧が印加されて書込みが行われること
になる。なお、図12(c)は、ソース引出電極Sに接
地電位を印加する例を示している。
【0017】しかし、この様なMFS−FETにおいて
は、強誘電体が酸化物であるため、p型ウエル領域81
と強誘電体薄膜84との界面にSiO2 膜(図示せず)
が形成され、このSiO2 膜の形成により動作電圧が増
大するだけでなく、トラップ準位が発生して、強誘電体
薄膜84中に電荷が注入されて残留分極による電荷を打
ち消す欠点があった。
【0018】また、強誘電体薄膜84の成膜温度が高い
と、強誘電体薄膜84の構成元素がp型ウエル領域8
1、即ち、シリコン基板中に拡散して素子特性を変えて
しまうという問題があるので、この様な問題を改善する
ために、MFIS(MetalFerroelectr
ic Insulator Semiconducto
r)構造や、MFMIS(Metal Ferroel
ectric Metal Insulator Se
miconductor)構造の強誘電体メモリ装置
(特開平7−202035号公報参照)が提案されてい
る。
【0019】この内、MFISは図示しないものの、p
型ウエル領域、或いは、p型シリコン基板表面にSiO
2 膜を形成したのち強誘電体薄膜を形成するようにした
ものであり、SiO2 膜を積極的に設けることによって
強誘電体薄膜の構成元素がウエル領域或いはシリコン基
板に拡散するのを防止するものである。
【0020】図13(a)参照 また、MFMISは、MFISの残留分極の保持特性を
改善するために、SiO2 膜94と強誘電体薄膜84と
の間に強誘電体薄膜84との整合性の良いPt膜を介在
させたもので、Pt膜、即ち、浮遊ゲート95の存在に
より良質の強誘電体薄膜84を得ることができるもので
ある。
【0021】図13(b)参照 しかしながら、特開平7−202035号公報に記載さ
れている、駆動方法においては、非選択のワード線WL
1 を浮遊状態にしているため、電位が不定で動作が不安
定になる可能性があり、また、非選択のワード線WL1
と非選択のビット線BL1 に接続された非選択のセル
(図における右下のセル)の強誘電体薄膜84には、選
択したセル(図における左上のセル)とは逆電界が印加
されるので、書込みを何回も繰り返しているうちに、記
憶している情報が破壊される可能性が高いと言う問題が
ある。
【0022】また、本発明者は、配線構造及び駆動方法
を改善することによって、高集積化が可能で、且つ、確
実な動作が可能な強誘電体メモリ装置を提案しているの
で(特願平7−230868号)、この強誘電体メモリ
装置を図14を参照して説明する。
【0023】図14(a)参照 まず、n型シリコン基板21にビット線(BL)30と
同様に列選択線方向に延在する共通のp型ウエル領域2
2を形成し、次いで、厚さ100Å〜300Å、好適に
は250ÅのSiO2 膜、浮遊ゲートとなる厚さ150
0Å〜3000Å、好適には2000ÅのPt膜、強誘
電体膜としての厚さ1000Å〜7000Å、好適には
4000ÅのPZT薄膜、及び、Pt等の導電膜を順次
堆積させてのちパターニングすることによって、SiO
2 膜25、Pt膜26、及び、PZT薄膜27からなる
ゲート絶縁膜とゲート電極28を列選択線方向に複数個
配列するように形成する。なお、図においては1個しか
示していない。
【0024】次いで、ゲート電極28をマスクとしてA
s等のn型不純物を選択的に導入してn型ドレイン領域
23及びn型ソース領域24を形成し、p型ウエル領域
22にプレート線(T)29を、n型ドレイン領域23
にビット線(BL)30を、ゲート電極28にワード線
(WL)31を、n型ソース領域24にドライブ線
(D)32を夫々接続して、強誘電体メモリセルが完成
する。
【0025】図14(b)参照 この強誘電体メモリセルは、ミラー対称に設けられてお
り、各ビット線(BL 0 ,BL1 ・・)30には列選択
トランジスタ39及び接地電位に接続された抵抗37を
介してセンス・アンプ38が接続されている。なお、こ
のセンス・アンプ38は、強誘電体メモリセルの形成工
程と同時に形成したp型ウエル領域22をベース領域と
し、n型ドレイン領域23及びn型ソース領域24をエ
ミッタ領域及びコレクタ領域とするラテラルバイポーラ
トランジスタとして形成したものである。
【0026】また、図示していないものの各書込用信号
線、即ち、各プレート線(T0 ,T 1 ・・)29には、
ビット線(BL0 ,BL1 ・・)30と同様に列選択手
段が接続されており、さらに、各ワード線(WL0 ,W
1 ・・)31及び各ドライブ線(D0 ,D1 ・・)3
2には、夫々接地電位或いは1.65V(VCC/2)の
第1電位を印加する行選択手段が接続されている。
【0027】この様なメモリセル構造にすることによっ
て、プレート線(T)としてp型ウエル領域22自体を
利用することができるので、プレート線(T)用の別個
の配線用スペースが不要となり、集積度が向上する。
【0028】この強誘電体メモリ装置の情報を消去する
場合には、まず、全てのビット線(BL)及びドライブ
線(D)をフローティング(浮遊)状態とし、全てのプ
レート線(T)に電源電圧VCC(3.3V)を印加し、
且つ、全てのワード線(WL)を接地電位を印加して強
誘電体メモリセルを非導通とし、PZT薄膜27を−P
r方向に分極反転させてデータ“0”に対応させること
によって、フローティングゲートトランジスタ型のフラ
ッシュ・メモリと同様に全ての強誘電体メモリセルの情
報を一括して消去する。
【0029】次に、データ“1”を書き込む際に、全て
のビット線(BL)及びドライブ線(D)に1.65V
(VCC/2)の第2電位を印加した状態で、選択したプ
レート線Tに0V(接地電位)を印加すると共に、選択
したワード線(WL)に第3電位を印加して選択した強
誘電体メモリセルにデータ“1”を書き込む。なお、選
択しないプレート線T及びワード線(WL)に1.65
Vの第2電位を印加しておくので、書き込みデータが
“0”のセルに対するデータ“1”の書き込みは禁止さ
れる。
【0030】なお、この第3電位(VW )は、読み出し
時にメモリセル出力が“1”になる様にPZT薄膜27
を+Pr方向に+Pr* だけ分極する電位であり、この
+Pr* だけ分極したメモリセルは読み出し電位を印加
した場合に導通する程度にしきい値(Vth)が低下した
ノーマリオフ状態になる。
【0031】また、選択しないプレート線T及びワード
線(WL)に1.65Vの第2電位を印加しておくの
で、書き込み時に選択しないメモリセルに誤って情報が
書き込まれることがないので、書き込み動作が安定化す
る。
【0032】次に、情報を読み出す場合には、全てのプ
レート線(T)を接地電位にし、且つ、全てのドライブ
線(D)を1.65Vの第2電位にした状態で、選択し
たビット線(BL)を抵抗を介して接地電位にし、即
ち、接地電位側にし、また、選択したワード線(WL)
に1.65V(VCC/2)の第1電位を印加する。な
お、この場合、選択しないビット線(BL)はフローテ
ィングにし、ワード線(WL)を0Vにする。
【0033】この場合、メモリセルに“1”が書き込ま
れている場合には、読み出し電圧(1.65V)の印加
によりメモリセルは導通状態になり、ビット線(BL)
の電位変動によってセンス・アンプを介して情報が検出
される。なお、メモリセルに“1”が書き込まれていな
い場合には、即ち、メモリセルのデータが“0”の場合
には、メモリセルが導通しないので、電位変動は生じな
い。
【0034】また、図11に示した従来の1Tr型強誘
電体メモリ装置とは異なりプレート線に相当するプレー
ト線(T)を接地電位にするので、ビット線(BL)に
接続する非選択のn型ドレイン領域23のpn接合が順
バイアスされることがなく、メモリセルとして確実に動
作することになるものである。
【0035】さらに、この様な従来の強誘電体メモリに
おいては、半選択のメモリセル或いは非選択のメモリセ
ルにおいて分極特性が劣化する問題があるので、その問
題を解決するために、強誘電体薄膜とワード線との間に
2端子スイッチ素子を介在させることが提案されている
(特開平7−106450号公報参照)ので、図15を
参照して説明する。
【0036】即ち、選択されたメモリセルとワード線或
いはビット線の一方のみが共通接続されているメモリセ
ルは半選択の状態にあり、“1”または“0”の情報の
書き込み時にゲート電極とソース領域或いはドレイン領
域との間に抗電圧Vc 以下の中間の電圧が交互に互いに
逆方向で印加されるため、“lack of true
c ”と言う現象によって分極特性が劣化し、遂に
は、情報が書き換えられると言う問題が生ずる。
【0037】図15(a)及び(b)参照 図15(a)に示す強誘電体メモリセルは、この様な問
題を解決するために、強誘電体メモリセルの強誘電体薄
膜84とゲート電極85との間に2端子スイッチ素子9
8を設けたものであり、図15(b)はその等価回路を
示すものである。
【0038】この改良型強誘電体メモリにおいては、こ
の改良型強誘電体メモリの前提となる図12に示した強
誘電体メモリと同様に、ゲート電極85をワード線87
に接続し、n+ 型ドレイン領域82をビット線86に接
続すると共に、n+ 型ソース領域83をソース引出電極
94を介して接地し、且つ、p型ウエル領域81(或い
は、p型基板)をプレート電極88を介して集積回路中
で最も低い電圧に固定するものである。
【0039】この様に、2端子スイッチ素子98を設け
ることによって、PrV特性(分極対電圧特性)が極め
て角形比の良いPrVカーブとなり、onとoffでの
立ち上がり及び立ち下がりが極めて良くなるので、半選
択された場合に印加する電圧によってはほとんど分極値
が変動せず、“lack of true Ec ”によ
って分極特性が劣化することがない。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の方式の
強誘電体メモリ装置は蓄積容量を必要とするなど構造が
比較的複雑であったり、または、図11に示す強誘電体
メモリ装置のように、確実なメモリ動作が得られないと
言う問題がある。
【0041】図12(b)及び(c)参照 また、図12に示す強誘電体メモリ装置の場合には、ソ
ース引出電極Sをビット線BLと同電位にした場合に、
説明されているようにチャネル領域がビット線BLと同
電位になるか否かは不明であるため、実際に確実な書込
みが行われるか否かは不明であり、また、ソース引出電
極Sを接地電位にした場合には、ソース領域とゲート電
極とのオーバーラップで本当に書き込めるのかという問
題がある。
【0042】また、仮に、確実な書込みが可能であった
としても、半選択セルの情報が破壊されるという問題が
ある。即ち、フラッシュメモリ的に使用する場合には、
図12(b)の駆動方法は問題がないものの、図12
(c)の駆動方法の場合には、図の右下の半選択セルに
−VW /3(=VW /3−2VW /3)の逆電界が印加
されることになり、書込み動作を繰り返しているうち
に、逆電界の印加される半選択セルの情報が破壊される
という問題があり、また、RAM(ランダム・アクセス
・メモリ)的に使用する場合には、何方の駆動方法にお
いても情報の破壊の問題が生ずる。
【0043】また、図13に示した強誘電体メモリ装置
の場合には、上述のように、非選択のワード線WL1
浮遊状態にしているため電位が不定になって動作が不安
定になる可能性があり、また、非選択のワード線WL1
と非選択のビット線BL1 に接続された非選択のセルに
は逆電界が印加されるので、書込みを何回も繰り返して
いるうちに、記憶している情報が破壊されると言う問題
がある。
【0044】また、図14に示した強誘電体メモリ装置
の場合には、“1”の書込み時に、チャネルが発生し
て、チャネルが第2電位を印加したソース・ドレイン領
域と同電位になり、強誘電体薄膜にはV /2しか電圧
が掛からないため書込みが不可能であると判明した。
【0045】さらに、図15に示した強誘電体メモリ装
置の場合には、図11乃至図14に示した強誘電体メモ
リ装置における、書込み動作及び読み出し動作に伴う分
極特性の劣化の問題は解消されるものの、その書込み動
作自体は図12に示す強誘電体メモリ装置と同じである
ので、図12に示す強誘電体メモリ装置と同様に、実際
に確実な書込みが行われるか否かは不明であり、また、
ソース引出電極Sを接地電位にした場合には、ドレイン
領域とゲート電極とのオーバラップ部分で本当に書き込
めるのかが不明であるという問題がある。
【0046】したがって、本発明は、書込み動作が確実
で、且つ、書込電圧にアンバランスのない強誘電体メモ
リセル構造及びその駆動方法を提供することを目的と
し、また、書込み動作及び読み出し動作に伴う分極特性
の劣化を低減することを目的とする。
【0047】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、図1を参照して本発明における課題
を解決するための手段を説明する。 図1参照 (1)本発明は、ゲート絶縁膜5〜7の一部に強誘電体
膜7を有する1個の電界効果トランジスタ型の強誘電体
メモリセルをマトリクス状に配列した強誘電体メモリ装
置において、ソース・ドレイン領域3,4を共通のウエ
ル領域2に設けると共に、このウエル領域2をプレート
線9に接続し、また、ゲート電極8をワード線11とし
て行選択手段を設け、また、ソース・ドレイン領域の一
方4をビット線10に共通接続すると共に、ソース・ド
レイン領域の他方3をビット線10方向に延在するドラ
イブ線12に共通接続することを特徴とする。
【0048】この様に、プレート線9として共通のウエ
ル領域2を利用したので、消去電圧を印加するプレート
線9のための配線用スペースを必要としないので集積度
が向上し、また、“1”の情報の書込みの際には、ゲー
ト電極8直下に発生したチャネルとゲート電極8との間
に印加された電界で書込みを行うので、書込電圧が
“0”と“1”とでアンバランスになることがない。
【0049】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、ゲート絶縁膜を絶縁膜5/浮遊ゲート6/強誘電体
膜7からなる積層構造で構成したことを特徴とする。
【0050】この様に、絶縁膜5と強誘電体膜7との間
に浮遊ゲート6を設けているので、従来のMFMISと
同様に高品質の強誘電体膜7を再現性良く設けることが
でき、且つ、ゲート電極8に電圧を印加して強誘電体膜
7を分極させる場合に、所定のしきい値(Vth)を有す
るノーマリオフ状態を安定的に実現することができる。
【0051】(3)また、本発明は、上記(1)または
(2)において、強誘電体メモリセルに情報を書き込む
第3電位(VW )をチップ毎にトリミング可能にするた
めに、チップ内に多結晶半導体フューズを備えた第3電
位トリミング手段を設けたことを特徴とする。
【0052】この様に、強誘電体メモリセルに情報を書
き込む第3電位(VW )をチップ毎にトリミング可能に
することにより、データ“1”を書き込んだ際の強誘電
体メモリセルのしきい値(Vth)を安定に設定すること
ができる。
【0053】(4)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置の駆
動方法において、プレート線9と全てのゲート電極8と
の間に消去電圧(VE )を印加し、前記ゲート電極8に
対向する半導体層の表面を蓄積状態とすることによっ
て、上記全ての強誘電体メモリセルが非導通になるよう
に分極してデータ“0”に対応させることにより情報を
消去することを特徴とする。
【0054】この様に電圧を印加することによって、ゲ
ート電極8に対向する半導体層の表面は蓄積状態となっ
て強誘電体薄膜7に電界が十分かかるため、通常の消去
電圧(VE )によって全ての強誘電体メモリセルの情報
を一括して消去することができ、従来のフローティング
ゲートトランジスタ型のフラッシュ・メモリと同様に動
作させることができる。
【0055】(5)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置の駆
動方法において、プレート線9を接地電位にし、選択し
たワード線11を第3電位(VW )にすると共に、選択
したビット線10及びドライブ線12を接地電位にし、
且つ、非選択のワード線11、ビット線10、及び、ド
ライブ線12を第2電位(略VW /2)にすることによ
って、選択した強誘電体メモリセルを読み出す際に強誘
電体メモリセルが導通するように分極してデータ“1”
に対応させることにより情報を書き込むことを特徴とす
る。
【0056】この様に、情報の書き込みの際に、ゲート
電極8直下に発生したチャネルとゲート電極8との間に
印加された電界で書込みを行うので、書込電圧が“0”
と“1”とでアンバランスになることがなく、また、非
選択のワード線11及びビット線10を第2電位(略V
W /2)にしておくので、図12に示した従来の1Tr
型強誘電体メモリ装置のように、半選択のセルにおける
誤書き込み等の不安定さを招くことがない。
【0057】(6)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置の駆
動方法において、プレート線9及びドライブ線12を接
地電位にし、且つ、選択したワード線11を第1電位
(Vr )にすると共に、選択したビット線10を第1電
位側(Vr )にすることによって、選択した強誘電体メ
モリセルの導通・非導通を検知することによって誘電体
メモリセルのデータを読み出すことを特徴とする。
【0058】この様に、読み出しの際に、図11に示し
た従来の1Tr型強誘電体メモリ装置とは異なりプレー
ト線9を接地電位にするので、ビット線10に接続する
非選択のソース・ドレイン領域の一方3のpn接合が順
バイアスされることがなく、メモリセルとして確実に動
作することになる。
【0059】(7)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置の駆
動方法において、プレート線9を接地電位にする共に、
ドライブ線12を第1電位(Vr )にし、且つ、選択し
たワード線11を第1電位(V r )にすると共に、選択
したビット線10を接地電位側にすることによって、選
択した強誘電体メモリセルの導通・非導通を検知するこ
とによって誘電体メモリセルのデータを読み出すことを
特徴とする。
【0060】この様な構成によって、上記(6)とは異
なった駆動方法によっても情報の読出が可能になり、駆
動方法の自由度が増すことになる。
【0061】(8)また、本発明は、ゲート絶縁膜5〜
7の一部に強誘電体膜7を有する1個の電界効果トラン
ジスタ型の強誘電体メモリセルをマトリクス状に配列し
た強誘電体メモリ装置において、各強誘電体メモリセル
のソース・ドレイン領域3,4をビット線10方向に伸
びる共通のウエル領域2に設け、このウエル領域2とソ
ース・ドレイン領域の一方3とを短絡させると共に、こ
のウエル領域2をドライブ線とし、且つ、ゲート電極8
をワード線11として行選択手段を設け、さらに、ソー
ス・ドレイン領域の他方4をビット線10に共通接続す
ることを特徴とする。
【0062】この様に、共通のウエル領域2とソース・
ドレイン領域の一方3とを短絡させてウエル領域2をド
ライブ線12とすることによって、情報書き込みをウエ
ル領域2によって行うことができるので、ドライブ線1
2のためのAl配線層等の配線層が不要になり集積度が
向上すると共に、製造工程が簡素化する。
【0063】(9)また、本発明は、上記(8)におい
て、ゲート絶縁膜を絶縁膜5/浮遊ゲート6/強誘電体
膜7からなる積層構造で構成したことを特徴とする。
【0064】この様に、絶縁膜5と強誘電体膜7との間
に浮遊ゲート6を設けているので、従来のMFMISと
同様に高品質の強誘電体膜7を再現性良く設けることが
でき、且つ、ゲート電極8に電圧を印加して強誘電体膜
7を分極させる場合に、所定のしきい値(Vth)を有す
るノーマリオフ状態を安定的に実現することができる。
【0065】(10)また、本発明は、上記(8)また
は(9)において、強誘電体メモリセルに情報を書き込
む第3電位(VW )をチップ毎にトリミング可能にする
ために、チップ内に多結晶半導体フューズを備えた第3
電位(VW )トリミング手段を設けたことを特徴とす
る。
【0066】この様に、強誘電体メモリセルに情報を書
き込む第3電位(VW )をチップ毎にトリミング可能に
することにより、データ“1”を書き込んだ際の強誘電
体メモリセルのしきい値(Vth)を安定に設定すること
ができ、読み出しマージンを改善することができる。
【0067】(11)また、本発明は、上記(8)乃至
(10)のいずれかにおいて、ゲート絶縁膜とワード線
11との間に、金属/誘電体/金属構造の2端子スイッ
チ素子を設けたことを特徴とする。
【0068】この様に、ゲート絶縁膜とワード線11と
の間に、金属/誘電体/金属構造、即ち、MIM構造の
2端子スイッチ素子を設けることによって、強誘電体薄
膜7の見かけ上の分極特性を極めて角形比の良い特性に
することができるので、書き込み動作の繰り返しによる
分極特性の劣化を低減でき、したがって、情報の誤書換
えを防止することができる。
【0069】なお、書き込み或いは読み出し時に、MI
M構造のI層(誘電体薄膜)と強誘電体薄膜7との間の
M層(金属)に電荷が蓄積するので、書き込み或いは読
み出し直後に、この蓄積電荷を引き出す電圧を印加して
電位を0Vにリセットする操作が必要である。
【0070】(12)また、本発明は、上記(8)乃至
(10)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置の
駆動方法において、全てのビット線10とドライブ線1
2とを同電位とし、ビット線10と全てのゲート電極8
との間に消去電圧(VE )を印加し、ゲート電極8に対
向する半導体層の表面を蓄積状態とすることによって、
全ての強誘電体メモリセルが非導通になるように分極し
てデータ“0”に対応させることにより情報を消去する
ことを特徴とする。
【0071】この様に電圧を印加することによって、通
常の消去電圧によって全ての強誘電体メモリセルの情報
を一括して消去することができるので、従来のフローテ
ィングゲートトランジスタ型のフラッシュ・メモリと同
様に動作させることができる。
【0072】(13)また、本発明は、上記(8)乃至
(10)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置の
駆動方法において、ビット線10とこのビット線10に
対応するドライブ線12を同電位とし、選択したビット
線10を接地電位にすると共に、選択したワード線を第
3電位(VW )にし、且つ、非選択のワード線11及び
ビット線10を第2電位(VW /2)にすることによっ
て、選択した上記強誘電体メモリセルを読み出す際に前
記強誘電体メモリセルが導通するように分極してデータ
“1”に対応させることにより情報を書き込むことを特
徴とする強誘電体メモリ装置の駆動方法。
【0073】この様に、上記(5)と同様に情報の書き
込みの際に、ゲート電極8直下に発生したチャネルとゲ
ート電極8との間に印加された電界で書込みを行うの
で、書込電圧が“0”と“1”とでアンバランスになる
ことがなく、また、非選択のワード線11及びビット線
10を第2電位(VW /2)にしておくので、図11に
示した従来の1Tr型強誘電体メモリ装置のように、誤
書き込み等の不安定さを招くことがない。
【0074】(14)また、本発明は、上記(8)乃至
(10)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置の
駆動方法において、ドライブ線12を接地電位にし、選
択したワード線11を第1電位(Vr )にすると共に、
選択したビット線10を第1電位(Vr )側にし、選択
した強誘電体メモリセルの導通・非導通を検知すること
によって誘電体メモリセルのデータを読み出すことを特
徴とする。
【0075】この場合は、読み出しの際に、非選択のビ
ット線10を浮遊にするが、ウエル領域2と非選択のソ
ース・ドレイン領域の一方3は短絡しているので、非選
択のソース・ドレイン領域の一方3のpn接合が順バイ
アスされることがなく、メモリセルとして確実に動作す
ることになる。
【0076】(15)また、本発明は、上記(11)の
いずれかに記載された強誘電体メモリ装置の駆動方法に
おいて、選択したセルに正の書込電圧或いは負の書込み
電圧を印加し、夫々、正負に対応して“1”或いは
“0”を書き込むことによって、ランダムアクセスメモ
リとして動作させることを特徴とする。
【0077】この様に、ビット線10方向に伸びる選択
したセルが設けられた共通のウエル領域2に正の書込み
電圧を印加し、且つ、ゲート電極8に0Vを印加するこ
とによって、“0”の情報を随時書込みすることがで
き、また、選択したセルのゲート電極に正の書込み電圧
を印加し、且つ、選択したビット線10と同電位(0
V)になっているチャネル領域との間に印加される電圧
によって“1”の情報を書き込むことができるので、R
AM(ランダム・アクセス・メモリ)として使用するこ
とができる。
【0078】(16)また、本発明は、ゲート絶縁膜の
一部に強誘電体膜を有する1個の電界効果トランジスタ
型の強誘電体メモリセルをマトリクス状に配列した強誘
電体メモリ装置において、電界効果トランジスタが薄膜
トランジスタであり、この薄膜トランジスタは、絶縁性
基板上に行方向に延在するゲート電極となるワード線、
ワード線上に設けられたゲート絶縁膜、ゲート絶縁膜上
に設けられた再結晶化多結晶半導体層、この多結晶半導
体層に設けられたソース・ドレイン領域からなり、この
ソース・ドレイン領域の一方をビット線に共通接続する
と共に、ソース・ドレイン領域の他方をビット線方向に
延在するドライブ線に共通接続することを特徴とする。
【0079】この様に、電界効果トランジスタ型の強誘
電体メモリセルを薄膜トランジスタで構成することによ
って、高集積度半導体記憶装置を安価に製造することが
でき、また、ワード線を絶縁性基板上に設けているので
ワード線用のスペースを必要とせず、従来の薄膜トラン
ジスタを利用した薄膜半導体記憶装置よりも集積度を向
上することができる。
【0080】(17)また、本発明は、上記(16)に
おいて、ドライブ線に共通接続するソース・ドレイン領
域の他方とゲート電極との重なり容量を、ビット線に共
通接続するソース・ドレイン領域の一方とゲート電極と
の重なり容量よりも大きくしたことを特徴とする。
【0081】この様に、ドライブ線に接続されるソース
・ドレイン領域とゲート電極との重なり容量(CGS
を、ビット線に接続されるソース・ドレイン領域とゲー
ト電極との重なり容量(CGD)より大きくすることによ
って、ソース・ドレイン領域の重なり領域とゲート電極
との間に印加される電界によって、“0”の情報を容易
に書き込むことができる。
【0082】(18)また、本発明は、上記(16)ま
たは(17)において、ゲート絶縁膜を強誘電体膜/浮
遊ゲート/絶縁膜からなる積層構造で構成したことを特
徴とする。
【0083】この様に、強誘電体膜と絶縁膜との間に浮
遊ゲートを設けているので、ゲート電極に電圧を印加し
て強誘電体膜を分極させる場合に、所定のしきい値(V
th)を有するノーマリオフ状態を安定的に実現すること
ができ、また、アモルファスシリコン層を再結晶化する
際の熱処理及び再結晶化多結晶半導体層にソース・ドレ
イン領域を形成する際の熱処理により強誘電体膜を構成
する元素が再結晶化多結晶半導体層に拡散するのを防止
することができる。
【0084】(19)また、本発明は、上記(16)乃
至(18)のいずれかにおいて、強誘電体メモリセルに
情報を書き込む第3電位(VW )をチップ毎にトリミン
グ可能にするために、チップ内に多結晶半導体フューズ
を備えた第3電位(VW )トリミング手段を設けたこと
を特徴とする。
【0085】この様に、強誘電体メモリセルに情報を書
き込む第3電位(VW )をチップ毎にトリミング可能に
することにより、データ“1”を書き込んだ際の強誘電
体メモリセルのしきい値(Vth)を安定に設定すること
ができ、読み出しマージンを改善することができる。
【0086】(20)また、本発明は、上記(16)乃
至(19)のいずれかにおいて、ゲート絶縁膜とワード
線との間に、金属/誘電体/金属構造の2端子スイッチ
素子を設けたことを特徴とする。
【0087】この様に、ゲート絶縁膜とワード線との間
に、MIM構造の2端子スイッチ素子を設けることによ
って、強誘電体薄膜の見かけ上の分極特性を極めて角形
比の良い特性にすることができるので、書き込み動作の
繰り返しによる分極特性の劣化を低減でき、したがっ
て、情報の誤書換えを防止することができる。
【0088】(21)また、本発明は、上記(16)乃
至(19)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置
の駆動方法において、全てのワード線を接地電位とし、
また、全てのビット線とドライブ線を消去電位(VE
にすることによって、全ての強誘電体メモリセルが非導
通になるように分極してデータ“0”に対応させること
により情報を消去することを特徴とする。
【0089】この様に電圧を印加することによって、全
ての強誘電体メモリセルの情報を一括して消去すること
ができるので、従来のフローティングゲートトランジス
タ型のフラッシュ・メモリと同様に動作させることがで
きる。
【0090】(22)また、本発明は、上記(16)乃
至(19)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置
の駆動方法において、ビット線とこのビット線に対応す
るドライブ線を同電位とし、選択したビット線を接地電
位にすると共に、選択したワード線を第3電位(VW
にし、且つ、非選択のワード線及びビット線を第2電位
(VW /2)にすることによって、選択した強誘電体メ
モリセルを読み出す際に強誘電体メモリセルが導通する
ように分極してデータ“1”に対応させることにより情
報を書き込むことを特徴とする。
【0091】この様に、情報の書き込みの際に、ワード
線直下に発生したチャネルとワード線との間に印加され
る電界によって書込みを行うので、通常の書込電圧(V
W )によって“1”の書込みが可能になり、また、非選
択のワード線及びビット線を第2電位(VW /2)にし
ておくので、図12に示した従来の1Tr型強誘電体メ
モリ装置のように、誤書き込み等の不安定さを招くこと
がない。
【0092】(23)また、本発明は、上記(16)乃
至(19)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置
の駆動方法において、全てのドライブ線を第1電位(V
r )にし、選択したワード線を第1電位(Vr )にする
と共に、選択したビット線を接地電位側にし、選択した
強誘電体メモリセルの導通・非導通を検知することによ
って誘電体メモリセルのデータを読み出すことを特徴と
する。
【0093】この場合は、読み出しの際に、ワード線直
下に発生したチャネルを利用しているので、安定した読
出が可能になる。
【0094】(24)また、本発明は、上記(16)乃
至(19)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置
の駆動方法において、ドライブ線を接地電位にし、選択
したワード線を第1電位(Vr )にすると共に、選択し
たビット線を第1電位(Vr)側にし、選択した強誘電
体メモリセルの導通・非導通を検知することによって誘
電体メモリセルのデータを読み出すことを特徴とする強
誘電体メモリ装置の駆動方法。
【0095】この様な構成によって、上記(23)とは
異なった駆動方法によっても情報の読み出しが可能にな
り、駆動方法の自由度が増すことになる。
【0096】(25)また、本発明は、上記(20)に
記載された強誘電体メモリ装置の駆動方法において、選
択したセルに正の書込電圧或いは負の書込み電圧を印加
し、夫々、正負に対応して“1”或いは“0”を書き込
むことによって、ランダムアクセスメモリとして動作さ
せることを特徴とする。
【0097】この様に、選択したセルのドライブ線に正
の書込み電圧を印加し、且つ、ゲート電極に0Vを印加
し、ドライブ線に接続するソースドレイン領域の他方と
ゲート電極との間の重なり領域に印加される電界によっ
て、“0”の情報を随時書込みすることができ、また、
選択したセルのゲート電極に正の書込み電圧を印加し、
且つ、選択したビット線と同電位(0V)になっている
チャネル領域との間に印加される電圧によって“1”の
情報を書き込むことができるので、RAM(ランダム・
アクセス・メモリ)として使用することができる。
【0098】
【発明の実施の形態】図2乃至図5を参照して本発明の
第1の実施の形態の強誘電体メモリ装置を説明する。な
お、図2(a)は、メモリセル構造の要部断面図であ
り、図2(b)はメモリセルの平面パターンの概略的構
成図であり、また、図3は第1の実施の形態の強誘電体
メモリセルの動作特性の説明図であり、また、図4は第
1の実施の形態における書込み動作の説明図であり、さ
らに、図5は第1の実施の形態における読み出し動作の
説明図である。
【0099】図2(a)参照 まず、n型シリコン基板21に共通のp型ウエル領域2
2を形成し、次いで、厚さ100Å〜300Å、好適に
は250ÅのSiO2 膜、浮遊ゲートとなる厚さ150
0Å〜3000Å、好適には2000ÅのPt膜、強誘
電体膜としての厚さ1000Å〜7000Å、好適には
4000ÅのPZT薄膜、及び、Pt等の導電膜を順次
堆積させてのちパターニングすることによって、SiO
2 膜25、Pt膜26、及び、PZT薄膜27からなる
ゲート絶縁膜と、ゲート電極28を列選択線方向に複数
個配列するように形成する。なお、図においては1個し
か示していない。
【0100】次いで、ゲート電極28をマスクとしてA
s等のn型不純物を選択的に導入してn型ドレイン領域
23及びn型ソース領域24を形成し、p型ウエル領域
22にプレート線(T)29を、n型ソース領域24に
ビット線(BL)30を、ゲート電極28にワード線
(WL)31を、さらに、n型ドレイン領域23にビッ
ト線(BL)30と平行に配置されたドライブ線(D)
32を夫々接続して、強誘電体メモリセルが完成する。
【0101】図2(b)参照 この強誘電体メモリセルは、ミラー対称に設けられてお
り、各ビット線(BL 0 ,BL1 ・・)30にはコラム
マルチプレクサ35を介してセンス・アンプ36が接続
されている。なお、このセンス・アンプ36は、強誘電
体メモリセルの形成工程と同時に形成したp型ウエル領
域22をベース領域とし、n型ドレイン領域23及びn
型ソース領域24をエミッタ領域及びコレクタ領域とす
るラテラルバイポーラトランジスタとして形成する。
【0102】また、プレート線(T)29は、消去電圧
(VE )を印加する手段に接続されており、また、各ド
ライブ線(D0 ,D1 ・・)32はトランジスタ33に
よってドライブ線(D0 ,D1 ・・)32に対応するビ
ット線(BL0 ,BL1 ・・)30に接続されており、
トランジスタ33のゲートに印加する電圧によって、ビ
ット線(BL0 ,BL1 ・・)30と同電位にされた
り、切り離されたりする。
【0103】また、各ワード線(WL0 ,WL1 ・・)
31は、夫々接地電位、1.65V(VCC/2)の第1
電位(Vr )、或いは、第3電位(VW )を印加する行
選択手段、即ち、ロウマルチプレクサ34に接続されて
いる。
【0104】図3(a)及び(b)参照 図3(a)は強誘電体セルの動作特性の説明図であり、
また、図3(b)は強誘電体薄膜内部の印加電界に対す
る分極の説明図であり、まず、トランジスタ33のゲー
トに高電位を印加してビット線(BL)及びドライブ線
(D)を短絡させ、全てのビット線(BL)及びドライ
ブ線(D)をフローティング(浮遊)状態とし、プレー
ト線(T)に消去電圧VE を印加し、且つ、全てのワー
ド線(WL)を接地電位を印加して強誘電体メモリセル
を非導通とし、PZT薄膜27を−Pr方向に分極反転
させてデータ“0”に対応させることによって、フロー
ティングゲートトランジスタ型のフラッシュ・メモリと
同様に全ての強誘電体メモリセルの情報を一括して消去
する。
【0105】この場合、ゲート電極28直下のp型ウエ
ル領域22の表面には蓄積状態となり、印加した電圧が
そのままPZT薄膜27に印加されるので、通常の消去
電圧(VE )によって情報を消去することができる。
【0106】図4(a)及び(b)参照 次に、データ“1”を書き込む際に、まず、プレート線
(T)を接地電位にした状態で、トランジスタ33のゲ
ートに高電位を印加してビット線(BL)及びドライブ
線(D)を短絡させ、選択したビット線(BL)及びド
ライブ線(D)に0V(接地電位)を印加すると共に、
選択したワード線(WL)に第3電位(VW )を印加し
て選択した強誘電体メモリセルにデータ“1”を書き込
む。
【0107】この場合には、ワード線に電圧を印加した
状態で、ゲート電極直下にはチャネル領域(図示せず)
が形成され、このチャネル領域がソース・ドレイン領
域、即ち、短絡されたビット線(BL)及びドライブ線
(D)と同電位になるため、選択されたセルにおいて
は、ゲート電極にVW が印加され、チャネル領域は0V
になり、その電位差VW によって強誘電体薄膜を分極し
て強誘電体メモリセルにデータ“1”を書き込む。
【0108】なお、選択しないワード線(WL)に第2
電位(VW /2)を印加し、且つ、非選択のビット線
(BL)及びドライブ線(D)にも第2電位(VW
2)を印加しておくので、非選択或いは半選択のセルに
対するデータ“1”の書き込みは禁止される。
【0109】なお、この第3電位(VW )は、読み出し
時にメモリセル出力が“1”になる様にPZT薄膜27
を+Pr方向に+Pr* だけ分極する電位であり、この
+Pr* だけ分極したメモリセルは読み出し電位を印加
した場合に導通する程度にしきい値(Vth)が低下した
ノーマリオフ状態になる。
【0110】この様に、バイアスしているので、半選択
セルに逆電界が印加されることがなく、書込み或いは読
み出し動作を繰り返しても、分極特性が劣化することが
ないので、書き込まれたデータが破壊されることはな
い。
【0111】また、“1”の書込みの際に、ゲート電極
28とチャネル領域との間に印加される電界を用い、ゲ
ート電極28とプレート線29との間の電界を利用しな
いため、反転層に起因する書込電圧の大幅な上昇を避け
ることができる。
【0112】また、この第3電位(VW )がトリミング
可能になるように、多結晶シリコンフューズからなるト
リミング手段を設けた第3電位発生手段を強誘電体メモ
リ装置を構成するチップ内に設けることにより、各チッ
プ毎にメモリセル特性に応じて第3電位を任意に設定で
きるので、読み出しマージンを改善することができる。
【0113】図5(a)及び(b)参照 次に、情報を読み出す場合には、プレート線(T)を接
地電位にし、且つ、トランジスタ33に低電位を印加し
てビット線(BL)及びドライブ線(D)とを分離した
状態で、全てのドライブ線(D)を接地電位にし、選択
したビット線(BL)を検出抵抗37を介して第1電位
(Vr )側にし、且つ、選択したワード線(WL)に第
1電位(Vr )第1電位を印加する。なお、この場合、
選択しないビット線(BL)はフローティングにし、ま
た、選択しないワード線(WL)を0Vにする。
【0114】この場合、メモリセルに“1”が書き込ま
れている場合には、読み出し電圧である第1電位
(Vr )の印加によりメモリセルは導通状態になり、ビ
ット線(BL)の電位変動によってセンス・アンプ36
を介して情報が検出される。なお、メモリセルに“1”
が書き込まれていない場合には、即ち、メモリセルのデ
ータが“0”の場合には、メモリセルが導通しないの
で、電位変動は生じない。
【0115】図3(a)及び(b)参照 また、この場合には、非選択のセル或いは半選択のセル
にVr /2或いはVrの逆電界が印加されることになる
が、図5(a)から明らかなように、逆電界が印加され
るのはゲート電極となるワード線31とn型ソース領域
24のオーバーラップ部分のみであり、さらに、図3
(a)から明らかなように、Vr ≦VW /2であるの
で、図3(b)に示すように逆電界であっても影響は少
なく、書き込まれているデータが破壊されることがない
ので、メモリセルとして確実に動作することになる。
【0116】また、第1の実施の形態の強誘電体メモリ
装置において別の読み出し方が可能である。即ち、プレ
ート線(T)接地電位にし、且つ、トランジスタ33に
低電位を印加してビット線(BL)及びドライブ線
(D)とを分離した状態で、全てのドライブ線(D)を
第1電位(Vr )にし、選択したビット線(BL)を検
出抵抗37を介して接地電位側にし、且つ、選択したワ
ード線(WL)に第1電位(Vr)第1電位を印加す
る。なお、この場合、選択しないビット線(BL)はフ
ローティングにし、また、選択しないワード線(WL)
を0Vにする。
【0117】この場合に、メモリセルに“1”が書き込
まれている場合には、読み出し電圧Vr の印加によりメ
モリセルは導通状態になり、ビット線(BL)の電位変
動によってセンス・アンプを介して情報が検出され、ま
た、メモリセルに“1”が書き込まれていない場合に
は、メモリセルが導通しないので、電位変動は生じな
い。
【0118】この第1の実施の形態の強誘電体メモリ装
置は、集積度が高く、且つ、書込み動作時に非選択のセ
ル或いは半選択のセルに逆電界が印加されないので動作
が安定であり、高集積度の低速ファイルメモリ用として
有用である。
【0119】なお、上記の第1の実施の形態の説明にお
いては、浮遊ゲートとしてのPt膜26を設けている
が、Pt膜26を設けた方がその上に設けるPZT薄膜
27の品質が向上し、且つ、メモリセルを再現性良く低
しきい値のノーマリオフ状態にすることができるが、必
ずしも必要なものではなく、SiO2 膜25の上にPZ
T薄膜27を直接設けても良い。
【0120】次に、図6を参照して、本発明の第2の実
施の形態であるビット線方向に伸びる共通のウエル領域
を用いた強誘電体メモリ装置のセル構造を説明する。な
お、図6(a)は、メモリセル構造の要部断面図であ
り、図6(b)はメモリセルの平面パターンの概略的構
成図である。
【0121】図6(a)参照 まず、n型シリコン基板21にビット線(BL)30と
同様に列選択線方向に伸びる共通のp型ウエル領域22
を形成し、次いで、第1の実施の形態と同様に厚さ10
0Å〜300Å、好適には250ÅのSiO2 膜、浮遊
ゲートとなる厚さ1500Å〜3000Å、好適には2
000ÅのPt膜、強誘電体膜としての厚さ1000Å
〜7000Å、好適には4000ÅのPZT薄膜、及
び、Pt等の導電膜を順次堆積させてのちパターニング
することによって、SiO2 膜25、Pt膜26、及
び、PZT薄膜27からなるゲート絶縁膜とゲート電極
28を各p型ウエル領域22に形成する。
【0122】次いで、ゲート電極28をマスクとしてA
s等のn型不純物を選択的に導入してn型ドレイン領域
23及びn型ソース領域24を形成し、p型ウエル領域
22とn型ドレイン領域23とを電気的に短絡させてp
型ウエル領域22をドライブ線(D)32とし、また、
ゲート電極28にワード線(WL)31を、n型ソース
領域24にビット線(BL)30を夫々接続して、強誘
電体メモリセルが完成する。
【0123】図6(b)参照 この強誘電体メモリセルは、各ビット線(BL0 ,BL
1 ・・)30にはコラムマルチプレクサ35を介してセ
ンス・アンプ36が接続されている。なお、このセンス
・アンプ36は、強誘電体メモリセルの形成工程と同時
に形成したp型ウエル領域22をベース領域とし、n型
ドレイン領域23及びn型ソース領域24をエミッタ領
域及びコレクタ領域とするラテラルバイポーラトランジ
スタとして形成する。
【0124】また、各ドライブ線(D0 ,D1 ・・)3
2はp型ウエル領域22を介して消去電圧(VE )を印
加する手段に接続されており、また、各ドライブ線(D
0 ,D1 ・・)32はトランジスタ33によってドライ
ブ線(D0 ,D1 ・・)32に対応するビット線(BL
0 ,BL1 ・・)30に接続されており、トランジスタ
33のゲートに印加する電圧によって、ビット線(BL
0 ,BL1 ・・)30と同電位にされたり、切り離され
たりする。
【0125】また、各ワード線(WL0 ,WL1 ・・)
31は、夫々接地電位、第1電位(Vr )、或いは、第
3電位(VW )を印加する行選択手段、即ち、ロウマル
チプレクサ34に接続されている。
【0126】この場合、ドライブ線(D)及びプレート
線(T)として、ストライプ状のp型ウエル領域22を
用いているので、ドライブ線(D)用の別個のAl配線
層用スペースが不要となって集積度が向上すると共に、
Al配線層を省略することができるので、製造工程が簡
素化する。
【0127】次に、同じく図6(b)を参照して第2の
実施の形態の強誘電体メモリ装置の駆動方法を説明す
る。なお、この第2の実施の形態の強誘電体メモリセル
の動作特性は第1の実施の形態の強誘電体メモリセルの
動作特性と基本的に同様である。
【0128】図6(b)参照 まず、トランジスタ33のゲートに高電位を印加してビ
ット線(BL)及びドライブ線(D)を短絡させ、全て
のビット線(BL)に消去電圧VE を印加し、且つ、全
てのワード線(WL)を接地電位を印加して強誘電体メ
モリセルを非導通とし、PZT薄膜27を−Pr方向に
分極反転させてデータ“0”に対応させることによっ
て、フローティングゲートトランジスタ型のフラッシュ
・メモリと同様に全ての強誘電体メモリセルの情報を一
括して消去する。
【0129】この場合も、ゲート電極28直下のp型ウ
エル領域22の表面には蓄積状態となり、印加した電圧
がそのままPZT薄膜27に印加されるので、通常の消
去電圧(VE )によって情報を消去することができる。
【0130】次に、データ“1”を書き込む際に、トラ
ンジスタ33のゲートに高電位を印加してビット線(B
L)及びドライブ線(D)を短絡させ、選択したビット
線(BL)に接地電位を印加すると共に、選択したワー
ド線(WL)に第3電位(V W )を印加して選択した強
誘電体メモリセルにデータ“1”を書き込む。なお、選
択しないビット線(BL)及びワード線(WL)に1.
65Vの第2電位(VW /2)を印加しておく。
【0131】この第3電位の内容は、第1の実施の形態
と実質的に同様であり、且つ、トリミング手段を設ける
点においても同様であり、また、書き込み動作の安定
化、或いは、書き込まれたデータの破壊防止についても
第1の実施の形態と同様の効果が得られるものである。
【0132】また、“1”の書込みの際に、ゲート電極
28とチャネル領域との間に印加される電界を用い、ゲ
ート電極28とp型ウエル領域22との間の電界を利用
しないため、反転層に起因する書込電圧の大幅な上昇を
避けることができる。
【0133】次に、情報を読み出す場合には、トランジ
スタ33に低電位を印加してビット線(BL)及びドラ
イブ線(D)とを分離した状態で、全てのドライブ線
(D)を接地電位にし、選択したビット線(BL)を検
出抵抗37を介して第1電位(Vr )側にし、且つ、選
択したワード線(WL)に第1電位(Vr )を印加す
る。なお、この場合、選択しないビット線(BL)はフ
ローティングにし、また、選択しないワード線(WL)
を0Vにする。
【0134】なお、この場合の情報検出原理は第1の実
施の形態と同様であり、また、読み出しの際に、非選択
のビット線(BL)をフローティングにするが、p型ウ
エル領域22と非選択のn型ドレイン領域23は短絡し
ているので、非選択のn型ドレイン領域23のpn接合
が順バイアスされることがなく、メモリセルとして確実
に動作することになる。
【0135】この第2の実施の形態の強誘電体メモリ装
置も、集積度が高く、動作が安定であるので、第1の実
施の形態の強誘電体メモリ装置と同様に高集積度の低速
ファイルメモリ用として有用である。
【0136】なお、上記の第2の実施の形態の説明にお
いても、浮遊ゲートとしてのPt膜26を設けている
が、Pt膜26を設けた方がその上に設けるPZT薄膜
27の品質が向上し、且つ、メモリセルを再現性良く低
しきい値のノーマリオフ状態にすることができるが、必
ずしも必要なものではなく、SiO2 膜25の上にPZ
T薄膜27を直接設けても良い。
【0137】また、上記第2の実施の形態の駆動方法の
説明においては、情報を一括消去するフラッシュメモリ
的な駆動方法を説明しているが、この第2の実施の形態
のセル構造の場合にはRAM的な動作をさせることも可
能である。
【0138】図6(b)参照 即ち、“1”の情報を書き込む時は、フラッシュメモリ
的駆動方法と同じであるが、“0”の情報を随時書込み
する場合には、トランジスタ33のゲートに高電位を印
加してビット線(BL)及びドライブ線(D)を短絡さ
せ、選択したビット線(BL)、即ち、ドライブ線
(D)に第3電位(VW )を印加すると共に、選択した
ワード線(WL)に接地電位を印加し、ドライブ線
(D)と短絡しているp型ウエル領域22とゲート電極
28との間に印加される電圧VW によって、選択した強
誘電体メモリセルにデータ“0”を書き込む。
【0139】この様にバイアスすることによって、
“1”が書き込まれていた強誘電体メモリセルに、通常
の書込み電圧VW によってデータ“0”を随時書き込み
することができるので、RAM的な動作が可能になる。
なお、選択しないビット線(BL)及びワード線(W
L)に第2電位(VW /2)を印加しておく。但し、半
選択セルに逆電圧がかかるので、工夫が必要となるが、
それについては後で述べることとする。
【0140】次に、図7を参照して、本発明の第3の実
施の形態の薄膜半導体層を用いた強誘電体メモリ装置を
説明する。なお、図7(a)は、メモリセルの要部断面
図であり、図7(b)はメモリセルの平面パターンの概
略的構成図である。
【0141】図7(a)参照 まず、石英基板41にスパッタリング法を用いて形成し
た厚さ1000〜3000Å、好適には2000ÅのS
iO2 膜42を介して、厚さ500〜1500Å、好適
には1000ÅのTi膜及び厚さ1500〜3000
Å、好適には2000ÅのPt膜を堆積させてパターニ
ングすることによって行選択線方向に延在するワード線
43を形成する。
【0142】次いで、全面に強誘電体膜としての厚さ1
000Å〜7000Å、好適には4000ÅのPZT薄
膜、及び、浮遊ゲートとなる厚さ1500Å〜3000
Å、好適には2000ÅのPt膜を堆積させたのちパタ
ーニングすることによって、PZT薄膜44及び浮遊ゲ
ート45を形成する。
【0143】次いで、全面にSiO2 膜等からなる厚さ
500Å〜1500Å、好適には1000Åの絶縁膜を
堆積させたのち、その上に厚さ500Å〜1500Å、
好適には800Åのアモルファスシリコン膜を堆積さ
せ、レーザ・アニールすることによってアモルファスシ
リコン膜を再結晶化し多結晶シリコン膜に変換する。
【0144】次いで、多結晶シリコン膜をパターニング
してミラー対称の一対のメモリセルを構成する島状のi
型多結晶シリコン領域47を形成したのち、全面にシリ
コン窒化膜を堆積させてパターニングすることによって
チャネル保護膜48を形成する。
【0145】次いで、チャネル保護膜48をマスクとし
てAs等のn型不純物を選択的に導入して、n+ 型ソー
ス領域49及びn+ 型ドレイン領域50を形成したの
ち、全面に厚さ500〜3000Å、好適には1000
Åのn+ 型多結晶シリコン膜を堆積してパターニングす
ることによって多結晶シリコンパッド51,52を形成
する。
【0146】なお、この場合、チャネル保護膜48をn
+ 型ドレイン領域50寄りに設けて、n+ 型ソース領域
49とゲート電極となるワード線43との重なりが、n
+ 型ドレイン領域50とゲート電極となるワード線43
との重なりよりも大きくなるようにすること、即ち、n
+ 型ソース領域49の寄生容量CGSがn+ 型ドレイン領
域50の寄生容量CGDよりも大きくなるようにすること
が望ましい。
【0147】次いで、図示しないものの、全面にPCV
D法(プラズマCVD法)によりSiO2 膜を堆積し、
電極形成のための開口部を形成したのち、全面にWSi
等の導電膜を堆積させたのちパターニングすることによ
って多結晶シリコンパット51,52に夫々接続し、且
つ、同じ列方向に伸びるビット線(BL)53及びドラ
イブ線(D)54を形成する。
【0148】図7(b)参照 この強誘電体メモリセルは、ミラー対称に設けられてお
り、各ビット線(BL 0 ,BL1 ・・)53には図示し
ないものの、列選択トランジスタ及び第1電位(Vr
に接続された検出抵抗を介してセンス・アンプが接続さ
れている。なお、このセンス・アンプは、強誘電体メモ
リセルの形成工程と同時に形成したnチャネル薄膜トラ
ンジスタを利用して構成する。
【0149】この様に強誘電体メモリセルをアクティブ
マトリクス型液晶表示装置において製造技術が確立して
いる薄膜半導体層を利用して構成しているので、低コス
ト化が可能になり、また、ワード線(WL)を石英基板
41側に設けているのでワード線(WL)用の別個の配
線用スペースが不要となり、集積度が向上する。
【0150】この強誘電体メモリ装置の駆動方法を、再
び図7(b)を参照して説明する。 図7(b)参照 まず、図示しないトランジスタのゲートに高電位を印加
してドライブ線(D)とビット線(BL)を短絡させた
状態で、全てのビット線(BL)に消去電圧V E を印加
し、且つ、全てのワード線(WL)を接地電位を印加し
て強誘電体メモリセルを非導通とし、PZT薄膜27を
−Pr方向に分極反転させてデータ“0”に対応させる
ことによって、フローティングゲートトランジスタ型の
フラッシュ・メモリと同様に全ての強誘電体メモリセル
の情報を一括して消去する。
【0151】この場合、n+ 型ソース領域49の不純物
濃度が非常に高いので、n+ 型ソース領域49の表面に
反転層は形成されず、n+ 型ソース領域49に印加され
た電圧はそのままPZT薄膜44に印加されることにな
るので、通常の消去電圧VEによって情報を消去するこ
とができる。
【0152】次に、データ“1”を書き込む際に、図示
しないトランジスタのゲートに高電位を印加してビット
線(BL)及びドライブ線(D)を短絡させ、選択した
ビット線(BL)に接地電位を印加すると共に、選択し
たワード線(WL)に第3電位(VW )を印加して選択
した強誘電体メモリセルにデータ“1”を書き込む。な
お、選択しないビット線(BL)及びワード線(WL)
に第2電位(VW /2)を印加しておく。
【0153】なお、この第3電位(VW )は、読み出し
時にメモリセル出力が“1”になる様にPZT薄膜44
を+Pr方向に+Pr* だけ分極する電位であり、この
+Pr* だけ分極したメモリセルは読み出し電位を印加
した場合に導通する程度にしきい値(Vth)が低下した
ノーマリオフ状態になる。
【0154】この場合も、第3電位(VW )がトリミン
グ可能になるように、多結晶シリコンフューズからなる
トリミング手段を設けた第3電位発生手段を強誘電体メ
モリ装置を構成するチップ内に設けることにより、各チ
ップ毎にメモリセル特性に応じて第3電位を任意に設定
できるので、読み出しマージンを改善することができ
る。
【0155】また、この場合も、“1”の書込みの際
に、ゲート電極となるワード線43とチャネル領域との
間に印加される電界を用い、ワード線43とi型多結晶
シリコン領域47との間に印加される電界を利用しない
ため、反転層に起因する書込電圧の大幅な上昇を避ける
ことができる。
【0156】次に、情報を読み出す場合には、図示しな
いトランジスタのゲートに低電位を印加してビット線
(BL)及びドライブ線(D)とを分離した状態で、全
てのドライブ線(D)を接地電位にし、選択したビット
線(BL)を検出抵抗を介して第1電位(Vr )側に
し、且つ、選択したワード線(WL)に第1電位
(Vr )を印加する。なお、この場合、選択しないビッ
ト線(BL)はフローティングにし、また、選択しない
ワード線(WL)を0Vにする。
【0157】なお、この場合の情報検出原理は第1の実
施の形態と同様であり、半選択のセルに印加されるVr
/2の逆電界は非常の小さいので、読み出し動作に伴う
誤書換えの問題はない。
【0158】また、第3の実施の形態の強誘電体メモリ
装置において別の読み出し方が可能である。即ち、図示
しないトランジスタのゲートに低電位を印加してビット
線(BL)及びドライブ線(D)とを分離した状態で、
全てのドライブ線(D)を第1電位(Vr )にし、選択
したビット線(BL)を検出抵抗を介して接地電位側に
し、且つ、選択したワード線(WL)に第1電位
(Vr )を印加する。なお、この場合、選択しないビッ
ト線(BL)はフローティングにし、また、選択しない
ワード線(WL)を0Vにする。
【0159】この第3の実施の形態の強誘電体メモリ装
置は、0.5μmルールで設計した場合、メモリセルの
サイズを1.5×3μmにすることによって、16Mb
itのメイン・メモリ用の半導体記憶装置を6×12m
mのチップ面積で実現することが可能になる。
【0160】なお、上記の第3の実施の形態の説明にお
いては、浮遊ゲート45としてのPt膜を設けており、
メモリセルを再現性良く低しきい値のノーマリオフ状態
にすることができるが、PZT薄膜44の形成後に動作
領域となるi型多結晶シリコン領域47を形成してお
り、PZT薄膜44が素子のチャネル界面に影響を及ぼ
すことが少ないので必ずしも必要なものではなく、PZ
T薄膜44の上に絶縁膜46を直接設けても良い。
【0161】また、上記第3の実施の形態の説明におい
ても、情報を一括消去するフラッシュメモリ的な駆動方
法を説明しているが、この第3の実施の形態のセル構造
の場合にもRAM的な動作をさせることも可能である。
【0162】図7(b)参照 即ち、“1”の情報を書き込む時は、フラッシュメモリ
的駆動方法と同じであるが、“0”の情報を随時書込み
する場合には、図示しないトランジスタのゲートに高電
位を印加してビット線(BL)及びドライブ線(D)を
短絡させ、選択したビット線(BL)、即ち、ドライブ
線(D)に第3電位(VW )を印加すると共に、選択し
たワード線(WL)に接地電位を印加し、ドライブ線
(D)と接続しているn+ 型ソース領域49とゲート電
極となるワード線43との重なり部分に印加される電圧
W によって、選択した強誘電体メモリセルにデータ
“0”を書き込む。
【0163】この場合、n+ 型ソース領域49の不純物
濃度が非常に高いので、n+ 型ソース領域49の表面に
反転層は形成されず、n+ 型ソース領域49に印加され
た電圧はそのままPZT薄膜44に印加されることにな
るので、“1”が書き込まれていた強誘電体メモリセル
に、通常の書込み電圧VW によってデータ“0”を随時
書き込むすることができるので、RAM的な動作が可能
になる。なお、選択しないビット線(BL)及びワード
線(WL)に第2電位(VW /2)を印加しておく。
【0164】以上、第1乃至第3の実施の形態を説明し
てきたが、特に、RAM的に動作させる場合には、図1
5に示した改良型強誘電体メモリ装置と同様に、“1”
及び“0”の書き込み動作を繰り返すうちに、情報が誤
って書き換えられるという問題が生ずる。この事情を図
8を参照して説明する。
【0165】図8(a)及び(b)参照 図8(b)に示すように、実線で示す強誘電体薄膜の分
極特性は破線で示した角形比の良好な理想的な分極特性
とは異なるので、図8(a)に示すように、書き込み時
に、半選択のメモリセルには半選択電圧が交互に印加さ
れることになり、履歴曲線上を減衰するように移動を繰
り返して、遂には、“1”が書き込まれていたメモリセ
ルの情報が消去される。なお、“0”の情報が書き込ま
れていたメモリセルも同様である。
【0166】この履歴曲線を破線で示す理想的特性にす
れば、半選択セルに印加される半選択電圧では、分極値
がほとんど変化しないので、書き込みを繰り返すうちに
分極特性が劣化して、誤書き込みが生ずる可能性はほと
んどなくなる。
【0167】この様な理想的な特性を得るためには、図
15の従来例に示されている様に、2端子スイッチ素子
を強誘電体薄膜とワード線との間に設けて、履歴曲線を
プラス及びマイナス側にシフトすれば良く、この場合に
は、読出電圧は抗電圧Vc と2端子スイッチ素子のオン
電圧Vonとの和である電圧Vより若干低い電圧が必要に
なり、本発明の第1乃至第3の実施の形態より2端子ス
イッチ素子のオン電圧Von分だけ高電圧が必要になる。
【0168】この様な2端子スイッチ素子としてMIM
素子を用いたのが、図9に示す本発明の第4の実施の形
態である。 図9参照 この図9に示す強誘電体メモリセルは、上記の図6
(a)に示す第2の実施の形態の強誘電体メモリセルの
ゲート電極28上に、Ta電極61、Ta2 5 薄膜6
2、及び、Ta電極63からなるMIM素子を堆積させ
たものであり、その他の構成は第2の実施の形態と全く
同様である。
【0169】なお、この場合の、MIM素子のオン電圧
onは、Ta2 5 薄膜37の膜厚に依存し、オン電圧
onとしては1.5〜5.0V程度、少なくとも抗電圧
(V C )程度が望ましく、このオン電圧Von分だけ書込
電圧、及び、読出電圧が高くなるが、半選択セルに印加
される半選択電圧(VW /2、或いは、Vr /2)では
分極値がほとんど変化しないので、書き込みを繰り返す
うちに分極特性が劣化して、誤書き込みが生ずる可能性
はほとんどなくなる。
【0170】また、MIM素子を設ける場合には、書き
込み或いは読み出し時に、MIM素子のI層であるTa
2 5 薄膜37とPZT薄膜27との間のTa電極に電
荷が蓄積するので、書き込み直後或いは読み出し直後
に、この蓄積電荷を引き出す電圧VReを印加して電位を
0Vにリセットする操作が必要である。
【0171】なお、第4の実施の形態においては、MI
M素子をPZT薄膜27とゲート電極28との間に設け
ているが、ゲート電極28を省略してPZT薄膜27上
に直接、Ta膜61、Ta2 5 薄膜62、及び、Ta
膜63を積層させても良いが、PZT薄膜27とTa膜
61との間の相互拡散を考慮する必要がある。
【0172】次に、図10に、本発明の第3の実施の形
態にMIM素子を設けた薄膜半導体型の強誘電体メモリ
装置に関する第5の実施の形態を例示する。 図10参照 この第5の実施の形態の場合には、上記の第3の実施の
形態におけるワード線に相当するPt膜65の下に、T
a電極61、Ta2 5 薄膜62、及び、Ta電極63
からなるMIM素子を設け、さらに、その下にワード線
43を設けたものである。
【0173】この第5の実施の形態における駆動方法
も、第3の実施の形態の駆動方法と略同様であり、MI
M素子のオン電圧Von分だけ書込電圧、及び、読出電圧
が高くなるが、半選択セルに印加される半選択電圧で
は、分極値がほとんど変化しないので、書き込みを繰り
返すうちに分極特性が劣化して、誤書き込みが生ずる可
能性はほとんどなくなる。
【0174】なお、上記の第1乃至第5の実施の形態の
説明においてはnチャネル型のメモリセルを用いて説明
しているが、pチャネル型のメモリセルを用いても良い
ものであり、チャネルの導電型の変換に伴って各線に印
加する電位を、第3電位(V W )及び第1電位(Vr
は接地電位へ、また、接地電位は第3電位(VW )或い
は第1電位(Vr )に変更する必要がある。
【0175】また、第4及び第5の実施の形態において
はワード線を石英基板41上に設けているが、石英基板
41上に再結晶化多結晶シリコン膜を設け、その上に絶
縁膜46、浮遊ゲート45、PZT薄膜44、及び、導
電膜を順次堆積させパターニングすることによってゲー
ト絶縁膜及びゲート電極となるワード線を形成しても良
く、この場合の方が製造は困難になるが集積度は向上す
る。
【0176】また、第4及び第5の実施の形態の説明に
おいては、基板として石英基板41を用いており、その
上にCVD法によるSiO2 膜42を設けているが、S
iO 2 膜42は必ずしも必要なものではなく、また、基
板も石英基板に限られるものではなく、サファイア等の
他の絶縁基板を用いても良く、さらには、シリコン基板
を熱酸化して表面に酸化膜を設けた絶縁性基板を用いて
も良いものであり、本明細書においてはこの様な各種の
基板を絶縁性基板という。
【0177】また、上記各実施の形態においては強誘電
体薄膜としてPZTを用いているが、PZTに限られる
ものではなく、PLZT,BaTiO3 ,PbTi
3 ,或いは、Bi4 Ti3 12等の他の強誘電体を用
いても良いものである。
【0178】また、上記各実施の形態においては、浮遊
ゲートとしてPtを用いているが、多結晶シリコンを用
いても良いものである。但し、多結晶シリコンを浮遊ゲ
ートとして用いる場合には、多結晶シリコン膜上に直接
PZTを堆積させることは困難であるので、多結晶シリ
コン膜上に、IrO2 膜を介してPZTを堆積すれば良
く、多結晶シリコンを浮遊ゲートとして用いることによ
り、ゲートSiO2 の界面状態が改善され、製造歩留り
や再現性が改善する(電子材料,p27〜32,199
4年8月参照)。
【0179】また、第4及び第5の実施に形態における
2端子スイッチ素子は、Ta電極36、Ta2 5 薄膜
37、及び、Ta電極38で構成されるMIM素子であ
るが、この様な材料に限られるものではなく、他のMI
M素子の構成材料として知られている各種の材料が可能
であり、さらに、MIM素子である必要はなく、ダイオ
ードを逆直列に接続した様な特性を有するスイッチ素子
であれば良い。
【0180】また、上記各実施の形態においては半導体
としてシリコン基板或いは多結晶シリコン膜を設けてい
るが、シリコンに限られるものではなく、SiGe混晶
等の他のIV族半導体、或いは、GaAs等のIII-V族化
合物半導体を用いても良いものである。
【0181】
【発明の効果】本発明によれば、メモリセルを強誘電体
ゲート絶縁膜を有する1個のMISFETで構成し、且
つ、情報消去時と情報書込時における消去電圧と書込電
圧のアンバランスをなくす駆動方法にしたので、集積度
が向上すると共に、駆動動作が安定で、且つ、確実なメ
モリ動作が可能な1Tr型強誘電体メモリ装置及びその
駆動方法を提供することができ、さらに、MIM素子を
付加することによって安定したRAM(アンダム・アク
セス・メモリ)を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のセル構造の説明図
である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の動作特性の説明図
である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における書込み動作
の説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における読み出し動
作の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態のセル構造の説明図
である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の説明図である。
【図8】本発明の第1乃至第3の実施の形態の問題点の
説明図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態のセル構造の説明図
である。
【図10】本発明の第5の実施の形態のセル構造の説明
図である。
【図11】従来の1Tr型強誘電体メモリセルの説明図
である。
【図12】従来の他の1Tr型強誘電体メモリセルの説
明図である。
【図13】従来のMFMIS型強誘電体メモリセルの説
明図である。
【図14】従来の改良型強誘電体メモリセルの説明図で
ある。
【図15】従来の他の改良型強誘電体メモリセルの説明
図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ウエル領域 3 ソース・ドレイン領域 4 ソース・ドレイン領域 5 絶縁膜 6 浮遊ゲート 7 強誘電体膜 8 ゲート電極 9 プレート線 10 ビット線 11 ワード線 12 ドライブ線 21 n型シリコン基板 22 p型ウエル領域 23 n型ドレイン領域 24 n型ソース領域 25 SiO2 膜 26 Pt膜 27 PZT薄膜 28 ゲート電極 29 プレート線 30 ビット線 31 ワード線 32 ドライブ線 33 トランジスタ 34 ロウマルチプレクサ 35 コラムマルチプレクサ 36 センス・アンプ 37 検出抵抗 41 石英基板 42 SiO2 膜 43 ワード線 44 PZT薄膜 45 浮遊ゲート 46 絶縁膜 47 i型多結晶シリコン領域 48 チャネル保護膜 49 n+ 型ソース領域 50 n+ 型ドレイン領域 51 多結晶シリコンパッド 52 多結晶シリコンパッド 53 ビット線 54 ドライブ線 61 Ta膜 62 Ta2 5 薄膜 63 Ta膜 64 CVD酸化膜 65 Pt膜 81 p型ウエル領域 82 n+ 型ドレイン領域 83 n+ 型ソース領域 84 強誘電体薄膜 85 ゲート電極 86 ビット線 87 ワード線 88 プレート線 89 強誘電体メモリセル 90 ワード選択デコーダ・ドライバ 91 プレート選択デコーダ・ドライバ 92 センス・アンプ 93 基準線 94 ソース引出電極 95 SiO2 膜 96 浮遊ゲート 97 ドライブ線 98 2端子スイッチ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/792

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート絶縁膜の一部に強誘電体膜を有す
    る1個の電界効果トランジスタ型の強誘電体メモリセル
    をマトリクス状に配列した強誘電体メモリ装置におい
    て、ソース・ドレイン領域を共通のウエル領域に設ける
    と共に、前記ウエル領域をプレート線に接続し、また、
    ゲート電極をワード線として行選択手段を設け、さら
    に、前記ソース・ドレイン領域の一方を前記ビット線に
    共通接続すると共に、前記ソース・ドレイン領域の他方
    を前記ビット線方向に延在するドライブ線に共通接続す
    ることを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 上記ゲート絶縁膜を、絶縁膜/浮遊ゲー
    ト/強誘電体膜からなる積層構造で構成したことを特徴
    とする請求項1記載の強誘電体メモリ装置。
  3. 【請求項3】 上記強誘電体メモリセルに情報を書き込
    む第3電位を、チップ毎にトリミング可能にするため
    に、前記チップ内に多結晶半導体フューズを備えた第3
    電位トリミング手段を設けたことを特徴とする請求項1
    または2に記載の強誘電体メモリ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記プレート
    線と上記ゲート電極との間に消去電圧を印加し、前記ゲ
    ート電極に対向する半導体層の表面を蓄積状態とするこ
    とによって、上記全ての強誘電体メモリセルが非導通に
    なるように分極してデータ“0”に対応させることによ
    り情報を消去することを特徴とする強誘電体メモリ装置
    の駆動方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記プレート
    線を接地電位にし、選択したワード線を第3電位にする
    と共に、選択したビット線及びドライブ線を接地電位に
    し、且つ、非選択のワード線、ビット線、及び、ドライ
    ブ線を第2電位にすることによって、、選択した上記強
    誘電体メモリセルを読み出す際に前記強誘電体メモリセ
    ルが導通するように分極してデータ“1”に対応させる
    ことにより情報を書き込むことを特徴とする強誘電体メ
    モリ装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記プレート
    線及び上記ドライブ線を接地電位にし、選択したワード
    線を第1電位にすると共に、選択したビット線を第1電
    位側にし、選択した上記強誘電体メモリセルの導通・非
    導通を検知することによって前記誘電体メモリセルのデ
    ータを読み出すことを特徴とする強誘電体メモリ装置の
    駆動方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記プレート
    線を接地電位にすると共に、上記ドライブ線を第1電位
    にし、選択したワード線を第1電位にすると共に、選択
    したビット線を接地電位側にし、選択した上記強誘電体
    メモリセルの導通・非導通を検知することによって上記
    誘電体メモリセルのデータを読み出すことを特徴とする
    強誘電体メモリ装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 ゲート絶縁膜の一部に強誘電体膜を有す
    る1個の電界効果トランジスタ型の強誘電体メモリセル
    をマトリクス状に配列した強誘電体メモリ装置におい
    て、前記各強誘電体メモリセルのソース・ドレイン領域
    をビット線方向に伸びる共通のウエル領域に設け、前記
    ウエル領域と前記ソース・ドレイン領域の一方を短絡さ
    せると共に、前記ウエル領域をドライブ線とし、且つ、
    ゲート電極をワード線として行選択手段を設け、さら
    に、前記ソース・ドレイン領域の他方をビット線に共通
    接続することを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  9. 【請求項9】 上記ゲート絶縁膜を、絶縁膜/浮遊ゲー
    ト/強誘電体膜からなる積層構造で構成したことを特徴
    とする請求項8記載の強誘電体メモリ装置。
  10. 【請求項10】 上記強誘電体メモリセルに情報を書き
    込む第3電位を、チップ毎にトリミング可能にするため
    に、前記チップ内に多結晶半導体フューズを備えた第3
    電位トリミング手段を設けたことを特徴とする請求項8
    または9に記載の強誘電体メモリ装置。
  11. 【請求項11】 上記ゲート絶縁膜とワード線との間
    に、金属/誘電体/金属構造の2端子スイッチ素子を設
    けたことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項
    に記載の強誘電体メモリ装置。
  12. 【請求項12】 請求項8乃至10のいずれか1項に記
    載の強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記全て
    のビット線とドライブ線とを同電位とし、前記ビット線
    と全てのゲート電極との間に消去電圧を印加し、前記ゲ
    ート電極に対向する半導体層の表面を蓄積状態とするこ
    とによって、上記全ての強誘電体メモリセルが非導通に
    なるように分極してデータ“0”に対応させることによ
    り情報を消去することを特徴とする強誘電体メモリ装置
    の駆動方法。
  13. 【請求項13】 請求項8乃至10のいずれか1項に記
    載の強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記ビッ
    ト線と前記ビット線に対応するドライブ線を同電位と
    し、選択したビット線を接地電位にすると共に、選択し
    たワード線を第3電位にし、且つ、非選択のワード線及
    びビット線を第2電位にすることによって、選択した上
    記強誘電体メモリセルを読み出す際に前記強誘電体メモ
    リセルが導通するように分極してデータ“1”に対応さ
    せることにより情報を書き込むことを特徴とする強誘電
    体メモリ装置の駆動方法。
  14. 【請求項14】 請求項8乃至10のいずれか1項に記
    載の強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記ドラ
    イブ線を接地電位にし、選択したワード線を第1電位に
    すると共に、選択した上記ビット線を第1電位側にし、
    選択した強誘電体メモリセルの導通・非導通を検知する
    ことによって誘電体メモリセルのデータを読み出すこと
    を特徴とする強誘電体メモリ装置の駆動方法。
  15. 【請求項15】 請求項11記載の強誘電体メモリ装置
    の駆動方法において、選択したセルに正の書込電圧或い
    は負の書込み電圧を印加し、夫々、正負に対応して
    “1”或いは“0”を書き込むことによって、ランダム
    アクセスメモリとして動作させることを特徴とする強誘
    電体メモリ装置の駆動方法。
  16. 【請求項16】 ゲート絶縁膜の一部に強誘電体膜を有
    する1個の電界効果トランジスタ型の強誘電体メモリセ
    ルをマトリクス状に配列した強誘電体メモリ装置におい
    て、前記電界効果トランジスタが薄膜トランジスタであ
    り、前記薄膜トランジスタは、絶縁性基板上に行方向に
    延在するゲート電極となるワード線、前記ワード線上に
    設けられたゲート絶縁膜、前記ゲート絶縁膜上に設けら
    れた再結晶化多結晶半導体層、前記多結晶半導体層に設
    けられたソース・ドレイン領域からなり、前記ソース・
    ドレイン領域の一方をビット線に共通接続すると共に、
    前記ソース・ドレイン領域の他方をビット線方向に延在
    するドライブ線に共通接続することを特徴とする強誘電
    体メモリ装置。
  17. 【請求項17】 上記ドライブ線に共通接続するソース
    ・ドレイン領域の他方と上記ゲート電極との重なり容量
    を、上記ビット線に共通接続するソース・ドレイン領域
    の一方と上記ゲート電極との重なり容量よりも大きくし
    たことを特徴とする請求項16記載の強誘電体メモリ装
    置。
  18. 【請求項18】 上記ゲート絶縁膜を、強誘電体膜/浮
    遊ゲート/絶縁膜からなる積層構造で構成したことを特
    徴とする請求項16または17記載の強誘電体メモリ装
    置。
  19. 【請求項19】 上記強誘電体メモリセルに情報を書き
    込む第3電位を、チップ毎にトリミング可能にするため
    に、前記チップ内に多結晶半導体フューズを備えた第3
    電位トリミング手段を設けたことを特徴とする請求項1
    6乃至18のいずれか1項に記載の強誘電体メモリ装
    置。
  20. 【請求項20】 上記ゲート絶縁膜とワード線との間
    に、金属/誘電体/金属構造の2端子スイッチ素子を設
    けたことを特徴とする請求項16乃至19のいずれか1
    項に記載の強誘電体メモリ装置。
  21. 【請求項21】 請求項16乃至19のいずれか1項に
    記載の強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記全
    てのワード線を接地電位とし、また、上記全てのビット
    線とドライブ線を消去電位にすることによって、上記全
    ての強誘電体メモリセルが非導通になるように分極して
    データ“0”に対応させることにより情報を消去するこ
    とを特徴とする強誘電体メモリ装置の駆動方法。
  22. 【請求項22】 請求項16乃至19のいずれか1項に
    記載の強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記ビ
    ット線と前記ビット線に対応するドライブ線を同電位と
    し、選択した上記ビット線を接地電位にすると共に、選
    択したワード線を第3電位にし、且つ、非選択のワード
    線及びビット線を第2電位にすることによって、選択し
    た上記強誘電体メモリセルを読み出す際に前記強誘電体
    メモリセルが導通するように分極してデータ“1”に対
    応させることにより情報を書き込むことを特徴とする強
    誘電体メモリ装置の駆動方法。
  23. 【請求項23】 請求項16乃至19のいずれか1項に
    記載の強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記全
    てのドライブ線を第1電位にし、選択したワード線を第
    1電位にすると共に、選択した上記ビット線を接地電位
    側にし、選択した上記強誘電体メモリセルの導通・非導
    通を検知することによって前記誘電体メモリセルのデー
    タを読み出すことを特徴とする強誘電体メモリ装置の駆
    動方法。
  24. 【請求項24】 請求項16乃至19のいずれか1項に
    記載の強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記ド
    ライブ線を接地電位にし、選択したワード線を第1電位
    にすると共に、選択したビット線を第1電位側にし、選
    択した上記強誘電体メモリセルの導通・非導通を検知す
    ることによって前記誘電体メモリセルのデータを読み出
    すことを特徴とする強誘電体メモリ装置の駆動方法。
  25. 【請求項25】 請求項20記載の強誘電体メモリ装置
    の駆動方法において、選択したセルに正の書込電圧或い
    は負の書込み電圧を印加し、夫々、正負に対応して
    “1”或いは“0”を書き込むことによって、ランダム
    アクセスメモリとして動作させることを特徴とする強誘
    電体メモリ装置の駆動方法。
JP7311089A 1995-09-08 1995-11-29 強誘電体メモリ装置及びその駆動方法 Withdrawn JPH09148541A (ja)

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EP96306404A EP0767464B1 (en) 1995-09-08 1996-09-04 Ferroelectric memory and method of reading out data from the ferroelectric memory
DE69630758T DE69630758T2 (de) 1995-09-08 1996-09-04 Ferroelektrischer Speicher und Datenleseverfahren von diesem Speicher
KR1019960038935A KR100216645B1 (ko) 1995-09-08 1996-09-09 강유전체 메모리 및 강유전체 메모리로부터의 데이터 판독방법
US08/977,664 US6356475B1 (en) 1995-09-08 1997-11-24 Ferroelectric memory and method of reading out data from the ferroelectric memory

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6151243A (en) * 1998-10-28 2000-11-21 Hyundai Electronics Industries Co., Ltd. Ferroelectric memory device having folded bit line architecture
JP2002289805A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 Yasuo Tarui トランジスタ型強誘電体不揮発性記憶素子
JP2011091395A (ja) * 2002-09-12 2011-05-06 Qs Semiconductor Australia Pty Ltd メモリ・セル

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