JPH0982905A - 強誘電体メモリ装置及びその駆動方法 - Google Patents

強誘電体メモリ装置及びその駆動方法

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JPH0982905A
JPH0982905A JP7230868A JP23086895A JPH0982905A JP H0982905 A JPH0982905 A JP H0982905A JP 7230868 A JP7230868 A JP 7230868A JP 23086895 A JP23086895 A JP 23086895A JP H0982905 A JPH0982905 A JP H0982905A
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JP
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ferroelectric memory
potential
memory device
memory cell
line
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JP7230868A
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Shigenobu Taira
重信 平
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強誘電体メモリ装置及びその駆動方法に関
し、高集積化が可能な具体的なメモリセル構造、及び、
確実な動作が可能で且つ簡素化された具体的駆動方法を
提供する。 【解決手段】 ゲート絶縁膜5〜7の一部に強誘電体膜
7を有する1個の電界効果トランジスタ型の強誘電体メ
モリセルをマトリクス状に配列し、ソース・ドレイン領
域3,4をビット線10方向に伸びる共通のウエル領域
2に設けると共に、このウエル領域2が書込用信号線9
とすることによってビット線10と同様に列選択手段を
設け、また、ゲート電極8をワード線11として行選択
手段を設け、さらに、ソース・ドレイン領域の一方3を
ビット線10に共通接続すると共に、ソース・ドレイン
領域の他方4をワード線11方向のドライブ線12に共
通接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は強誘電体メモリ装置
及びその駆動方法に関するものであり、特に、ゲート絶
縁膜として強誘電体を用いたMISFETにより不揮発
性メモリ作用を行わせる強誘電体メモリ装置及びその駆
動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、不揮発性半導体記憶装置として
は、EEPROMやフラッシュメモリ等が用いられてい
たが、書き込みに10〜12Vという高電圧を必要とす
るために、他の半導体記憶装置のように5Vの単一電源
で動作させることができないという問題がある。
【0003】近年、このような高電圧の問題を解決する
ために、MISFETのゲート絶縁膜にPZT(PbZ
0.52Ti0.483 )等の強誘電体を用いた強誘電体メ
モリ装置が開発されているが、この強誘電体メモリ装置
は、強誘電体キャパシタの蓄積容量の変化を検出する方
式と、強誘電体の残留分極の影響による抵抗変化を検出
する方式の2通りの方法がある。
【0004】まず、第1の方式は、ラムトロン社から提
案されているFRAM(ラムトロン社の商標)であり、
情報蓄積キャパシタの誘電体として強誘電体を用いるこ
とにより、分極反転に伴う蓄積容量の変化を検出するも
のであるが、現在市販されているのは2Tr−2Cのセ
ル構成であるので、集積度の向上は充分なものでなく、
且つ、破壊読出であるという欠点がある。また、従来の
DRAMと同様の1Tr−1Cのセル構造のFRAM
(ラムトロン社の商標)も開発されているが、実用化に
は至っていない状況である。
【0005】一方、第2の方式には、1Tr型のMFS
−FET(Metal Ferroelectric
Semiconductor FET)があり、このM
FS−FET図10を参照して説明する(特開平4−1
92173号公報参照)。
【0006】図10(a)及び(b)参照 p型ウエル領域81にn+ 型ソース・ドレイン領域8
2,83を形成したのち、PZT等の強誘電体薄膜84
をゲート絶縁膜として設け、その上にゲート電極85を
設けたものであり、p型ウエル領域81と短絡している
+ 型ソース領域83とゲート電極85との間に電界ベ
クトルが下向きとなる電圧を印加することによって、強
誘電体薄膜84を分極する。
【0007】この分極は電圧を0にしても残留分極とし
て残るので、p型ウエル領域81/強誘電体薄膜84界
面に電子が誘起されてノーマリオンとなり、情報が半永
久的に記憶されることになる。なお、印加する電界を逆
にして、ノーマリオフ型として情報を記憶しても良いの
である。
【0008】次に、情報を読み出す場合には、初めに選
択したビット線(BL)86の電位を0Vとし、次い
で、センス・アンプ92に接続された基準線(RL)9
3の基準電位をVCC(電源電圧)/2にプリチャージす
ると共に、選択したプレート線(PL)88に3.3V
(VCC)の電圧を印加する。なお、この時、データが書
き換えられないように選択したワード線(WL)87に
も3.3Vの電圧を印加すると共に、非選択のプレート
線(PL)88及びワード線(WL)87をフローティ
ング状態とする。
【0009】この場合、MFS−FETに“1”が記憶
されてノーマリオン型、即ち、デプリーション型として
機能していると、選択したビット線(BL)86の電位
が徐々に上昇し、やがて基準電位Vcc/2よりも高くな
るので、ここでセンス・アンプ92をオン状態にするこ
とによってビット線(BL)86が3.3Vとなり、基
準線(RL)93が0Vとなり、この電位を検知するこ
とによって情報の内容を読み出すものである。
【0010】なお、図10において、符号89、90、
及び、91は、夫々、強誘電体メモリセル、ワード選択
デコーダ・ドライバ、及び、プレート選択デコーダ・ド
ライバを表す。
【0011】しかし、この様なMFS−FETにおいて
は、強誘電体が酸化物であるため、p型ウエル領域81
と強誘電体薄膜84との界面にSiO2 膜(図示せず)
が形成され、このSiO2 膜の形成により動作電圧が増
大するだけでなく、トラップ準位が発生して、強誘電体
薄膜84中に電荷が注入されて残留分極による電荷を打
ち消す欠点があった。
【0012】また、強誘電体薄膜84の成膜温度が高い
と、強誘電体薄膜84の構成元素がp型ウエル領域8
1、即ち、シリコン基板中に拡散して素子特性を変えて
しまうという問題があるので、この様な問題を改善する
ために、図11(a)に示すMFIS(Metal F
erroelectric Insulator Se
miconductor)構造や、図11(b)に示す
MFMIS(MetalFerroelectric
Metal Insulator Semicondu
ctor)構造の強誘電体メモリ装置が提案されてい
る。
【0013】図11(a)参照 このMFISは、p型ウエル領域81、即ち、シリコン
基板表面にSiO2 膜94を形成したのち強誘電体薄膜
84を形成するようにしたものであり、SiO 2 膜94
を積極的に設けることによって強誘電体薄膜84の構成
元素がシリコン基板に拡散するのを防止することができ
るものである。
【0014】図11(b)参照 また、MFMISは、MFISの残留分極の保持特性を
改善するために、SiO2 膜94と強誘電体薄膜84と
の間に強誘電体薄膜84との整合性の良いPt膜を介在
させたもので、Pt膜、即ち、浮遊ゲート95の存在に
より良質の強誘電体薄膜84を得ることができるもので
ある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の第1及
び第2の方式の強誘電体メモリ装置は蓄積容量を必要と
するなど構造が比較的複雑であったり、または、駆動動
作が複雑であったり、或いは、確実に動作する具体的な
駆動回路が提案されていない等の点がある。
【0016】特に、図10に示した強誘電体メモリ装置
の駆動方法においては、読み出し時にプレート線(P
L)88とワード線(WL)87とを3.3Vにしてい
るが、その結果、ビット線(BL)86に接続している
+ 型ドレイン領域82を形成するpn接合が順バイア
スされて導通するので、情報の内容の如何に拘わらずビ
ット線(BL)86が充電されることになり、メモリ動
作をしないことになる。
【0017】したがって、本発明は、高集積化が可能な
具体的なメモリセル構造、及び、確実な動作が可能で且
つ簡素化された具体的駆動方法を提供することを目的と
する。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、図1を参照して本発明における課題
を解決するための手段を説明する。 図1参照 (1)本発明は、ゲート絶縁膜5〜7の一部に強誘電体
膜7を有する1個の電界効果トランジスタ型の強誘電体
メモリセルをマトリクス状に配列した強誘電体メモリ装
置において、ソース・ドレイン領域3,4をビット線1
0方向に伸びる共通のウエル領域2に設けると共に、こ
のウエル領域2を書込用信号線9とすることによってビ
ット線10と同様に列選択手段を設け、また、ゲート電
極8をワード線11として行選択手段を設け、また、ソ
ース・ドレイン領域の一方3をビット線10に共通接続
すると共に、ソース・ドレイン領域の他方4をワード線
11方向のドライブ線12に共通接続することを特徴と
する。
【0019】この様に、書込用信号線9としてビット線
10方向に伸びる共通のウエル領域2を利用したので、
書込用信号線9のための配線用スペースを必要としない
ので集積度が向上する。
【0020】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、ゲート絶縁膜を絶縁膜5/浮遊ゲート6/強誘電体
膜7からなる積層構造で構成したことを特徴とする。
【0021】この様に、絶縁膜5と強誘電体膜7との間
に浮遊ゲート6を設けているので、従来のMFMISと
同様に高品質の強誘電体膜7を再現性良く設けることが
でき、且つ、ゲート電極8に電圧を印加して強誘電体膜
7を分極させる場合に、所定のしきい値(Vth)を有す
るノーマリオフ状態を安定的に実現することができる。
【0022】(3)また、本発明は、上記(1)または
(2)において、強誘電体メモリセルに情報を書き込む
第3電位(>VCC/2)をチップ毎にトリミング可能に
するために、チップ内に多結晶半導体フューズを備えた
第3電位トリミング手段を設けたことを特徴とする。
【0023】この様に、強誘電体メモリセルに情報を書
き込む第3電位(>VCC/2)をチップ毎にトリミング
可能にすることにより、データ“1”を書き込んだ際の
強誘電体メモリセルのしきい値(Vth)を安定に設定す
ることができる。
【0024】(4)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置の駆
動方法において、全ての書込用信号線9に電源電圧(V
CC)を印加し、且つ、全てのゲート電極8を接地電位と
し、また、ビット線10とドライブ線12を浮遊とする
ことによって、全ての強誘電体メモリセルが非導通にな
るように分極してデータ“0”に対応させることにより
情報を消去することを特徴とする。
【0025】この様に電圧を印加することによって、全
ての強誘電体メモリセルの情報を一括して消去すること
ができるので、従来のフローティングゲートトランジス
タ型のフラッシュ・メモリと同様に動作させることがで
きる。
【0026】(5)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置の駆
動方法において、ビット線10とドライブ線12を第2
電位(略VCC/2)とし、選択した書込用信号線9を接
地電位にすると共に、選択したワード線11を第3電位
(>VCC/2)にし、且つ、非選択のワード線11及び
書込用信号線9を第2電位(略VCC/2)にすることに
よって、選択した強誘電体メモリセルを読み出す際に強
誘電体メモリセルが導通するように分極してデータ
“1”に対応させることにより情報を書き込むことを特
徴とする。
【0027】この様に、情報の書き込みの際に、非選択
のワード線11及びビット線10を第2電位(略VCC
2)にしておくので、図10に示した従来の1Tr型強
誘電体メモリ装置のように、誤書き込み等の不安定さを
招くことがない。
【0028】(6)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置の駆
動方法において、書込用信号線9を接地電位にし、且
つ、ドライブ線12を第2電位(略VCC/2)にし、選
択したワード線11を第1電位(略VCC/2)にすると
共に、選択したビット線10を接地電位側にすることに
よって、選択した強誘電体メモリセルの導通・非導通を
検知することによって誘電体メモリセルのデータを読み
出すことを特徴とする。
【0029】この様に、読み出しの際に、図10に示し
た従来の1Tr型強誘電体メモリ装置とは異なりプレー
ト線に相当する書込用信号線9を接地電位にするので、
ビット線10に接続する非選択のソース・ドレイン領域
の一方3のpn接合が順バイアスされることがなく、メ
モリセルとして確実に動作することになる。
【0030】(7)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置の駆
動方法において、書込用信号線9とドライブ線12を接
地電位にし、選択したワード線11を第1電位(略VCC
/2)にすると共に、選択したビット線10を第2電位
(略VCC/2)側にすることによって、選択した強誘電
体メモリセルの導通・非導通を検知することによって誘
電体メモリセルのデータを読み出すことを特徴とする。
【0031】この様な構成によって、上記(6)とは異
なった駆動方法によっても情報の読出が可能になり、駆
動方法の自由度が増すことになる。
【0032】(8)また、本発明は、ゲート絶縁膜5〜
7の一部に強誘電体膜7を有する1個の電界効果トラン
ジスタ型の強誘電体メモリセルをマトリクス状に配列し
た強誘電体メモリ装置において、各強誘電体メモリセル
のソース・ドレイン領域3,4を独立の島状のウエル領
域2に設けると共に、このウエル領域2とソース・ドレ
イン領域の一方3とを短絡させると共にビット線10に
共通接続し、且つ、ゲート電極8をワード線11として
行選択手段を設け、さらに、ソース・ドレイン領域の他
方4をワード線11方向のドライブ線12に共通接続す
ることを特徴とする。
【0033】この様に、ウエル領域2とソース・ドレイ
ン領域の一方3とを短絡させると共にビット線10に共
通接続することによって、情報書き込みをビット線10
によって行うことができるので、書込用信号線が不要に
なり集積度が向上する。
【0034】(9)また、本発明は、上記(8)におい
て、ゲート絶縁膜を絶縁膜5/浮遊ゲート6/強誘電体
膜7からなる積層構造で構成したことを特徴とする。
【0035】この様に、絶縁膜5と強誘電体膜7との間
に浮遊ゲート6を設けているので、従来のMFMISと
同様に高品質の強誘電体膜7を再現性良く設けることが
でき、且つ、ゲート電極8に電圧を印加して強誘電体膜
7を分極させる場合に、所定のしきい値(Vth)を有す
るノーマリオフ状態を安定的に実現することができる。
【0036】(10)また、本発明は、上記(8)また
は(9)において、強誘電体メモリセルに情報を書き込
む第3電位(>VCC/2)をチップ毎にトリミング可能
にするために、チップ内に多結晶半導体フューズを備え
た第3電位(>VCC/2)トリミング手段を設けたこと
を特徴とする。
【0037】この様に、強誘電体メモリセルに情報を書
き込む第3電位(>VCC/2)をチップ毎にトリミング
可能にすることにより、データ“1”を書き込んだ際の
強誘電体メモリセルのしきい値(Vth)を安定に設定す
ることができ、読み出しマージンを改善することができ
る。
【0038】(11)また、本発明は、上記(8)乃至
(10)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置の
駆動方法において、全てのビット線10に電源電圧(V
CC)を印加し、且つ、全てのゲート電極8を接地電位と
し、また、ドライブ線12を浮遊とすることによって、
全ての強誘電体メモリセルが非導通になるように分極し
てデータ“0”に対応させることにより情報を消去する
ことを特徴とする。
【0039】この様に電圧を印加することによって、全
ての強誘電体メモリセルの情報を一括して消去すること
ができるので、従来のフローティングゲートトランジス
タ型のフラッシュ・メモリと同様に動作させることがで
きる。
【0040】(12)また、本発明は、上記(8)乃至
(10)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置の
駆動方法において、ドライブ線12を第2電位(略VCC
/2)とし、選択したビット線10を接地電位にすると
共に、選択したワード線11を第3電位(>VCC/2)
にし、且つ、非選択のワード線11及びビット線10を
第2電位(略VCC/2)にすることによって、選択した
強誘電体メモリセルを読み出す際に強誘電体メモリセル
が導通するように分極してデータ“1”に対応させるこ
とにより情報を書き込むことを特徴とする。
【0041】この様に、上記(5)と同様に情報の書き
込みの際に、非選択のワード線11及びビット線10を
第2電位(略VCC/2)にしておくので、図10に示し
た従来の1Tr型強誘電体メモリ装置のように、誤書き
込み等の不安定さを招くことがない。
【0042】(13)また、本発明は、上記(8)乃至
(10)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置の
駆動方法において、ドライブ線12を第2電位(略VCC
/2)にし、選択したワード線11を第1電位(略VCC
/2)にすると共に、選択したビット線10を接地電位
側にし、選択した強誘電体メモリセルの導通・非導通を
検知することによって誘電体メモリセルのデータを読み
出すことを特徴とする。
【0043】この様に、読み出しの際に、非選択のビッ
ト線10を浮遊にするが、ウエル領域2と非選択のソー
ス・ドレイン領域の一方3は短絡しているので、非選択
のソース・ドレイン領域の一方3のpn接合が順バイア
スされることがなく、メモリセルとして確実に動作する
ことになる。
【0044】(14)また、本発明は、ゲート絶縁膜の
一部に強誘電体膜を有する1個の電界効果トランジスタ
型の強誘電体メモリセルをマトリクス状に配列した強誘
電体メモリ装置において、各強誘電体メモリセルのソー
ス・ドレイン領域3,4を独立の島状のウエル領域2に
設けると共に、このウエル領域2とソース・ドレイン領
域の一方3を短絡させると共にビット線10に共通接続
し、また、ゲート電極8をワード線11として行選択手
段を設け、且つ、ソース・ドレイン領域の他方4にこの
他方のソース・ドレイン領域4とpn接合を形成する領
域を設け、このpn接合を形成する領域をワード線11
に共通接続することを特徴とする。
【0045】この様に、ソース・ドレイン領域の他方4
にこの他方のソース・ドレイン領域4とpn接合を形成
する領域を設けることによって、このpn接合が逆流防
止ダイオードとして作用するので、分極により強誘電体
メモリセルをノーマリオンにして動作させることがで
き、強誘電体メモリ装置全体の回路構成をダイオードマ
トリクスアレイからなるPROMと同様にすることがで
きるので回路構成が簡素化される。
【0046】(15)また、本発明は、上記(14)に
おいて、ゲート絶縁膜を絶縁膜5/浮遊ゲート6/強誘
電体膜7からなる積層構造で構成したことを特徴とす
る。
【0047】この様に、絶縁膜5と強誘電体膜7との間
に浮遊ゲート6を設けているので、従来のMFMISと
同様に高品質の強誘電体膜7を再現性良く設けることが
でき、素子の動作特性を安定にすることができる。
【0048】(16)また、本発明は、上記(14)ま
たは(15)に記載された強誘電体メモリ装置の駆動方
法において、選択したビット線10を接地電位にすると
共に、選択したワード線11を電源電位(VCC)にし、
且つ、非選択のワード線11及びビット線10を第2電
位(略VCC/2)にすることによって、選択した強誘電
体メモリセルを読み出す際に強誘電体メモリセルが導通
するように分極してデータ“1”に対応させ、また、選
択したワード線11を接地電位にすると共に、選択した
ビット線10を電源電位(VCC)にし、且つ、非選択の
ワード線11及びビット線10を第2電位(略VCC
2)にすることによって、選択した強誘電体メモリセル
を読み出す際に強誘電体メモリセルが非導通になるよう
に分極してデータ“0”に対応させることにより情報を
書き込むことを特徴とする。
【0049】この様に、上記(14)または(15)に
記載された強誘電体メモリ装置の構成によって、ランダ
ム・アクセス・メモリとして動作させることができ、不
揮発性の高速メイン・メモリを構成することができる。
【0050】また、上記(5)と同様に情報の書き込み
の際に、非選択のワード線11及びビット線10を第2
電位(略VCC/2)にしておくので、図10に示した従
来の1Tr型強誘電体メモリ装置のように、誤書き込み
等の不安定さを招くことがない。
【0051】(17)また、本発明は、上記(14)ま
たは(15)に記載された強誘電体メモリ装置の駆動方
法において、選択したワード線11を第1電位(略VCC
/2)にすると共に、選択したビット線10を接地電位
側にし、選択した強誘電体メモリセルの導通・非導通を
検知することによって誘電体メモリセルのデータを読み
出すことを特徴とする。
【0052】この様に、読み出しの際に、非選択のビッ
ト線10を浮遊にするが、ソース・ドレイン領域の他方
4には逆流防止ダイオードとして作用するpn接合を設
けているので非選択のソース・ドレイン領域の一方3の
pn接合が順バイアスされることがなく、メモリセルと
して確実に動作することになる。
【0053】(18)また、本発明は、ゲート絶縁膜の
一部に強誘電体膜を有する1個の電界効果トランジスタ
型の強誘電体メモリセルをマトリクス状に配列した強誘
電体メモリ装置において、電界効果トランジスタがpチ
ャネル型薄膜トランジスタであり、この薄膜トランジス
タは、絶縁性基板上に行方向に延在するゲート電極とな
るワード線、ワード線上に設けられたゲート絶縁膜、ゲ
ート絶縁膜上に設けられた再結晶化多結晶半導体層、こ
の多結晶半導体層に接続しワード線と略直交する方向に
延在する書込用信号線、この書込用信号線の両側の多結
晶半導体層に設けられたソース・ドレイン領域からな
り、このソース・ドレイン領域の一方をビット線に共通
接続すると共に、ソース・ドレイン領域の他方をワード
線方向のドライブ線に共通接続することを特徴とする。
【0054】この様に、電界効果トランジスタ型の強誘
電体メモリセルをpチャネル型薄膜トランジスタで構成
することによって、高集積度半導体記憶装置を安価に製
造することができ、また、ワード線を絶縁性基板上に設
けているのでワード線用のスペースを必要としないの
で、従来の薄膜トランジスタを利用した薄膜半導体記憶
装置よりも集積度を向上することができる。
【0055】(19)また、本発明は、上記(18)に
おいて、ソース・ドレイン領域の端部が、書込用信号線
の表面に設けられた書込用信号線の陽極酸化膜からなる
サイドウォールの端部と自己整合していることを特徴と
する。
【0056】この様に、書込用信号線の陽極酸化膜、即
ち、書込用信号線を利用して自己整合的にソース・ドレ
イン領域を形成しているので、製造工程が簡素化される
と共に、セル面積をより小さくすることができる。
【0057】(20)また、本発明は、上記(18)ま
たは(19)において、ゲート絶縁膜を強誘電体膜/浮
遊ゲート/絶縁膜からなる積層構造で構成したことを特
徴とする。
【0058】この様に、強誘電体膜と絶縁膜との間に浮
遊ゲートを設けているので、ゲート電極に電圧を印加し
て強誘電体膜を分極させる場合に、所定のしきい値(V
th)を有するノーマリオフ状態を安定的に実現すること
ができ、また、アモルファスシリコン層を再結晶化する
際の熱処理及び再結晶化多結晶半導体層にソース・ドレ
イン領域を形成する際の熱処理により強誘電体膜を構成
する元素が再結晶化多結晶半導体層に拡散するのを防止
することができる。
【0059】(21)また、本発明は、上記(18)乃
至(20)のいずれかにおいて、強誘電体メモリセルに
情報を書き込む第3電位(>VCC/2)をチップ毎にト
リミング可能にするために、チップ内に多結晶半導体フ
ューズを備えた第3電位(>VCC/2)トリミング手段
を設けたことを特徴とする。
【0060】この様に、強誘電体メモリセルに情報を書
き込む第3電位(>VCC/2)をチップ毎にトリミング
可能にすることにより、データ“1”を書き込んだ際の
強誘電体メモリセルのしきい値(Vth)を安定に設定す
ることができ、読み出しマージンを改善することができ
る。
【0061】(22)また、本発明は、上記(18)乃
至(21)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置
の駆動方法において、全ての書込用信号線に接地電圧を
印加し、且つ、全てのワード線を電源電位(VCC)と
し、また、全てのビット線とドライブ線を接地電位にす
ることによって、全ての強誘電体メモリセルが非導通に
なるように分極してデータ“0”に対応させることによ
り情報を消去することを特徴とする。
【0062】この様に電圧を印加することによって、全
ての強誘電体メモリセルの情報を一括して消去すること
ができるので、従来のフローティングゲートトランジス
タ型のフラッシュ・メモリと同様に動作させることがで
きる。
【0063】(23)また、本発明は、上記(18)乃
至(21)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置
の駆動方法において、ビット線とドライブ線を第2電位
(略VCC/2)とし、選択した書込用信号線を第3電位
(>VCC/2)にすると共に、選択したワード線を接地
電位にし、且つ、非選択のワード線及び書込用信号線を
第2電位(略VCC/2)にすることによって、選択した
強誘電体メモリセルを読み出す際に強誘電体メモリセル
が導通するように分極してデータ“1”に対応させるこ
とにより情報を書き込むことを特徴とする。
【0064】また、情報の書き込みの際に、非選択のワ
ード線及び書込用信号線を第2電位(略VCC/2)にし
ておくので、図10に示した従来の1Tr型強誘電体メ
モリ装置のように、誤書き込み等の不安定さを招くこと
がない。
【0065】(24)また、本発明は、上記(18)乃
至(21)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置
の駆動方法において、全ての書込用信号線及びドライブ
線を第2電位(略VCC/2)にし、選択したワード線を
接地電位にすると共に、選択したビット線を接地電位側
にし、選択した強誘電体メモリセルの導通・非導通を検
知することによって誘電体メモリセルのデータを読み出
すことを特徴とする。
【0066】この様に、読み出しの際に、書込用信号線
を第2電位にするので、ビット線に接続する非選択のソ
ース・ドレイン領域の一方のpi接合が順バイアスされ
ることがなく、メモリセルとして確実に動作することに
なる。
【0067】(25)また、本発明は、上記(18)乃
至(21)のいずれかに記載された強誘電体メモリ装置
の駆動方法において、書込用信号線とドライブ線を接地
電位にし、選択したワード線を第1電位(略VCC/2)
にすると共に、選択したビット線を第2電位(略VCC
2)側にし、選択した強誘電体メモリセルの導通・非導
通を検知することによって誘電体メモリセルのデータを
読み出すことを特徴とする。
【0068】この様な構成によって、上記(24)とは
異なった駆動方法によっても情報の読み出しが可能にな
り、駆動方法の自由度が増すことになる。 (26)また、本発明は、ゲート絶縁膜の一部に強誘電
体膜を有する1個の電界効果トランジスタ型の強誘電体
メモリセルをマトリクス状に配列した強誘電体メモリ装
置において、電界効果トランジスタがpチャネル型薄膜
トランジスタであり、この薄膜トランジスタは、絶縁性
基板上にアレイ状に配列されたゲート電極、ゲート電極
の一部を残してその上に設けられたゲート絶縁膜、ゲー
ト絶縁膜及びゲート電極の一部上に設けられた再結晶化
多結晶半導体層、この多結晶半導体層にチャネル領域を
挟んで設けられたソース・ドレイン領域、及び、このソ
ース・ドレイン領域の一方とpn接合を形成し且つゲー
ト電極の一部と電気的に接続するn型領域からなり、こ
のソース・ドレイン領域の他方とチャネル領域とを短絡
させると共にビット線に共通接続し、且つ、ゲート電極
をn型領域を介してワード線に共通接続することを特徴
とする。
【0069】この様に、電界効果トランジスタ型の強誘
電体メモリセルをpチャネル型薄膜トランジスタで構成
することによって、高集積度半導体記憶装置を安価に製
造することができ、また、ソース・ドレイン領域の他方
にこの他方のソース・ドレイン領域とpn接合を形成す
るn型領域を設けることによって、このpn接合が逆流
防止ダイオードとして作用するので、分極により強誘電
体メモリセルをノーマリオンにして動作させることがで
き、強誘電体メモリ装置全体の回路構成をダイオードマ
トリクスアレイからなるPROMと同様にすることがで
きるので回路構成が簡素化される。
【0070】(27)また、本発明は、上記(26)に
おいて、ゲート絶縁膜を強誘電体膜/浮遊ゲート/絶縁
膜からなる積層構造で構成したことを特徴とする。
【0071】この様に、強誘電体膜と絶縁膜との間に浮
遊ゲートを設けているので、アモルファスシリコン層を
再結晶化する際の熱処理及び再結晶化多結晶半導体層に
ソース・ドレイン領域を形成する際の熱処理により強誘
電体膜を構成する元素が再結晶化多結晶半導体層に拡散
するのを防止することができる。
【0072】(28)また、本発明は、上記(26)ま
たは(27)に記載された強誘電体メモリ装置の駆動方
法において、選択したビット線を電源電位(VCC)にす
ると共に、選択したワード線を接地電位にし、且つ、非
選択のワード線及びビット線を第2電位(略VCC/2)
にすることによって、選択した強誘電体メモリセルを読
み出す際に強誘電体メモリセルが導通するように分極し
てデータ“1”に対応させ、また、選択したワード線を
電源電位(VCC)にすると共に、選択したビット線を接
地電位にし、且つ、非選択のワード線及びビット線を第
2電位(略VCC/2)にすることによって、選択した強
誘電体メモリセルを読み出す際に強誘電体メモリセルが
非導通になるように分極してデータ“0”に対応させる
ことにより情報を書き込むことを特徴とする。
【0073】この様に、上記(26)または(27)に
記載された強誘電体メモリ装置の構成によって、不揮発
性のランダム・アクセス・メモリとして動作させること
ができ、また、上記(5)と同様に情報の書き込みの際
に、非選択のワード線及びビット線を第2電位(略VCC
/2)にしておくので、図10に示した従来の1Tr型
強誘電体メモリ装置のように、誤書き込み等の不安定さ
を招くことがない。
【0074】(29)また、本発明は、上記(26)ま
たは(27)に記載された強誘電体メモリ装置の駆動方
法において、選択したワード線を接地電位側にすると共
に、選択したビット線を第1電位(略VCC/2)にし、
選択した強誘電体メモリセルの導通・非導通を検知する
ことによって誘電体メモリセルのデータを読み出すこと
を特徴とする。
【0075】この様に、読み出しの際に、非選択のビッ
ト線を浮遊にするが、ソース・ドレイン領域の他方には
逆流防止ダイオードとして作用するpn接合を設けてい
るので非選択のソース・ドレイン領域の一方のpi接合
が順バイアスされることがなく、メモリセルとして確実
に動作することになる。
【0076】
【発明の実施の形態】図2及び図3を参照して本発明の
第1の実施の形態の書込用信号線となる共通ウエル領域
を有する強誘電体メモリ装置のセル構造を説明する。な
お、図2(a)は、メモリセル構造の要部断面図であ
り、図2(b)はメモリセルの平面パターンの概略的構
成図であり、また、図3は第1の実施の形態の強誘電体
メモリセルの動作特性の説明図である。
【0077】図2(a)参照 まず、n型シリコン基板21にビット線(BL)30と
同様に列選択線方向に延在する共通のp型ウエル領域2
2を形成し、次いで、厚さ100Å〜300Å、好適に
は250ÅのSiO2 膜、浮遊ゲートとなる厚さ150
0Å〜3000Å、好適には2000ÅのPt膜、強誘
電体膜としての厚さ1000Å〜7000Å、好適には
4000ÅのPZT薄膜、及び、Pt等の導電膜を順次
堆積させてのちパターニングすることによって、SiO
2 膜25、Pt膜26、及び、PZT薄膜27からなる
ゲート絶縁膜とゲート電極28を列選択線方向に複数個
配列するように形成する。なお、図においては1個しか
示していない。
【0078】次いで、ゲート電極28をマスクとしてA
s等のn型不純物を選択的に導入してn型ドレイン領域
23及びn型ソース領域24を形成し、p型ウエル領域
22に書込用信号線(T)29を、n型ドレイン領域2
3にビット線(BL)30を、ゲート電極28にワード
線(WL)31を、n型ソース領域24にドライブ線
(D)32を夫々接続して、強誘電体メモリセルが完成
する。
【0079】図2(b)参照 この強誘電体メモリセルは、ミラー対称に設けられてお
り、各ビット線(BL 0 ,BL1 ・・)30には列選択
トランジスタ33及び接地電位に接続された抵抗35を
介してセンス・アンプ34が接続されている。なお、こ
のセンス・アンプ34は、強誘電体メモリセルの形成工
程と同時に形成したp型ウエル領域22をベース領域と
し、n型ドレイン領域23及びn型ソース領域24をエ
ミッタ領域及びコレクタ領域とするラテラルバイポーラ
トランジスタとして形成する。
【0080】また、図示していないものの各書込用信号
線(T0 ,T1 ・・)29には、ビット線(BL0 ,B
1 ・・)30と同様に列選択手段が接続されており、
さらに、各ワード線(WL0 ,WL1 ・・)31及び各
ドライブ線(D0 ,D1 ・・)32には、夫々接地電位
或いは1.65V(VCC/2)の第1電位を印加する行
選択手段が接続されている。
【0081】この様なメモリセル構造にすることによっ
て、書込用信号線(T)としてp型ウエル領域22自体
を利用することができるので、書込用信号線(T)用の
別個の配線用スペースが不要となり、集積度が向上す
る。
【0082】図3(a)及び(b)参照 図3(a)は強誘電体セルの動作特性の説明図であり、
また、図3(b)は強誘電体薄膜内部の印加電界に対す
る分極の説明図であり、まず、全てのビット線(BL)
及びドライブ線(D)をフローティング(浮遊)状態と
し、全ての書込用信号線(T)に電源電圧VCC(3.3
V)を印加し、且つ、全てのワード線(WL)を接地電
位を印加して強誘電体メモリセルを非導通とし、PZT
薄膜27を−Pr方向に分極反転させてデータ“0”に
対応させることによって、フローティングゲートトラン
ジスタ型のフラッシュ・メモリと同様に全ての強誘電体
メモリセルの情報を一括して消去する。
【0083】次に、データ“1”を書き込む際に、全て
のビット線(BL)及びドライブ線(D)に1.65V
(VCC/2)の第2電位を印加した状態で、選択した書
込用信号線Tに0V(接地電位)を印加すると共に、選
択したワード線(WL)に第3電位を印加して選択した
強誘電体メモリセルにデータ“1”を書き込む。なお、
選択しない書込用信号線T及びワード線(WL)に1.
65Vの第2電位を印加しておくので、書き込みデータ
が“0”のセルに対するデータ“1”の書き込みは禁止
される。
【0084】なお、この第3電位は、読み出し時にメモ
リセル出力が“1”になる様にPZT薄膜27を+Pr
方向に+Pr* だけ分極する電位であり、この+Pr*
だけ分極したメモリセルは読み出し電位を印加した場合
に導通する程度にしきい値(Vth)が低下したノーマリ
オフ状態になる。
【0085】この第3電位がトリミング可能になるよう
に、多結晶シリコンフューズからなるトリミング手段を
設けた第3電位発生手段を強誘電体メモリ装置を構成す
るチップ内に設けることにより、各チップ毎にメモリセ
ル特性に応じて第3電位を任意に設定できるので、読み
出しマージンを改善することができる。
【0086】また、選択しない書込用信号線T及びワー
ド線(WL)に1.65Vの第2電位を印加しておくの
で、書き込み時に選択しないメモリセルに誤って情報が
書き込まれることがないので、書き込み動作が安定化す
る。
【0087】次に、情報を読み出す場合には、全ての書
込用信号線(T)を接地電位にし、且つ、全てのドライ
ブ線(D)を1.65Vの第2電位にした状態で、選択
したビット線(BL)を抵抗を介して接地電位にし、即
ち、接地電位側にし、また、選択したワード線(WL)
に1.65V(VCC/2)の第1電位を印加する。な
お、この場合、選択しないビット線(BL)はフローテ
ィングにし、ワード線(WL)を0Vにする。
【0088】この場合、メモリセルに“1”が書き込ま
れている場合には、読み出し電圧(1.65V)の印加
によりメモリセルは導通状態になり、ビット線(BL)
の電位変動によってセンス・アンプを介して情報が検出
される。なお、メモリセルに“1”が書き込まれていな
い場合には、即ち、メモリセルのデータが“0”の場合
には、メモリセルが導通しないので、電位変動は生じな
い。
【0089】また、図10に示した従来の1Tr型強誘
電体メモリ装置とは異なりプレート線に相当する書込用
信号線(T)を接地電位にするので、ビット線(BL)
に接続する非選択のn型ドレイン領域23のpn接合が
順バイアスされることがなく、メモリセルとして確実に
動作することになる。
【0090】また、第1の実施の形態の強誘電体メモリ
装置において別の読み出し方が可能である。即ち、全て
の書込用信号線(T)及び全てのドライブ線(D)を接
地電位にした状態で、選択したビット線(BL)を1.
65V(VCC/2)の第2電位を印加し、また、選択し
たワード線(WL)に1.65V(VCC/2)の第1電
位を印加する。なお、この場合、選択しないビット線
(BL)はフローティングにし、ワード線(WL)を0
Vにする。
【0091】この場合に、メモリセルに“1”が書き込
まれている場合には、読み出し電圧(1.65V)の印
加によりメモリセルは導通状態になり、ビット線(B
L)の電位変動によってセンス・アンプを介して情報が
検出され、また、メモリセルに“1”が書き込まれてい
ない場合には、メモリセルが導通しないので、電位変動
は生じない。
【0092】この第1の実施の形態の強誘電体メモリ装
置は、集積度が高く、動作が安定であるので、高集積度
の低速ファイルメモリ用として有用である。
【0093】なお、上記の第1の実施の形態の説明にお
いては、浮遊ゲートとしてのPt膜26を設けている
が、Pt膜26を設けた方がその上に設けるPZT薄膜
27の品質が向上し、且つ、メモリセルを再現性良く低
しきい値のノーマリオフ状態にすることができるが、必
ずしも必要なものではなく、SiO2 膜25の上にPZ
T薄膜27を直接設けても良い。
【0094】次に、図4を参照して、本発明の第2の実
施の形態である独立した島状のウエル領域を用いた強誘
電体メモリ装置のセル構造を説明する。なお、図4
(a)は、メモリセル構造の要部断面図であり、図4
(b)はメモリセルの平面パターンの概略的構成図であ
る。
【0095】図4(a)参照 まず、n型シリコン基板21にビット線(BL)30と
同様に列選択線方向に配列した独立の島状のp型ウエル
領域22を形成し、次いで、第1の実施の形態と同様に
厚さ100Å〜300Å、好適には250ÅのSiO2
膜、浮遊ゲートとなる厚さ1500Å〜3000Å、好
適には2000ÅのPt膜、強誘電体膜としての厚さ1
000Å〜7000Å、好適には4000ÅのPZT薄
膜、及び、Pt等の導電膜を順次堆積させてのちパター
ニングすることによって、SiO 2 膜25、Pt膜2
6、及び、PZT薄膜27からなるゲート絶縁膜とゲー
ト電極28を各p型ウエル領域22に形成する。
【0096】次いで、ゲート電極28をマスクとしてA
s等のn型不純物を選択的に導入してn型ドレイン領域
23及びn型ソース領域24を形成し、p型ウエル領域
22とn型ドレイン領域23とを電気的に短絡させると
共にビット線(BL)30に接続し、また、ゲート電極
28にワード線(WL)31を、n型ソース領域24に
ドライブ線(D)32を夫々接続して、強誘電体メモリ
セルが完成する。
【0097】図4(b)参照 この強誘電体メモリセルは、各ビット線(BL0 ,BL
1 ・・)30には列選択トランジスタ33及び接地電位
に接続された抵抗35を介してセンス・アンプ34が接
続されている。なお、このセンス・アンプ34は、強誘
電体メモリセルの形成工程と同時に形成したp型ウエル
領域22をベース領域とし、n型ドレイン領域23及び
n型ソース領域24をエミッタ領域及びコレクタ領域と
するラテラルバイポーラトランジスタとして形成する。
【0098】また、図示していないものの各ワード線
(WL0 ,WL1 ・・)31及び各ドライブ線(D0
1 ・・)32には、夫々接地電位或いは1.65V
(VCC/2)の電位を印加する行選択手段が接続されて
いる。
【0099】この場合、ビット線(BL)を書込用信号
線(T)として使用しているので、書込用信号線(T)
用の別個の配線用スペースが不要となり、集積度が向上
する。
【0100】次に、同じく図4(b)を参照して第2の
実施の形態の強誘電体メモリ装置の駆動方法を説明す
る。なお、この第2の実施の形態の強誘電体メモリセル
の動作特性は第1の実施の形態の強誘電体メモリセルの
動作特性と実質的に同様である。
【0101】図4(b)参照 全てのドライブ線(D)をフローティング状態とし、全
てのビット線(BL)に電源電圧VCC(3.3V)を印
加し、且つ、全てのワード線(WL)に接地電位を印加
して強誘電体メモリセルを非導通とし、PZT薄膜27
を−Pr方向に分極反転させてデータ“0”に対応させ
ることによって、フローティングゲートトランジスタ型
のフラッシュ・メモリと同様に全ての強誘電体メモリセ
ルの情報を一括して消去する。
【0102】次に、データ“1”を書き込む際に、全て
のドライブ線(D)に1.65V(VCC/2)の第2電
位を印加した状態で、選択したビット線(BL)に抵抗
を介して接地電位を印加すると共に、選択したワード線
(WL)に第3電位を印加して選択した強誘電体メモリ
セルにデータ“1”を書き込む。なお、選択しないビッ
ト線(BL)及びワード線(WL)に1.65Vの第2
電位を印加しておく。
【0103】この第3電位の内容は、第1の実施の形態
と実質的に同様であり、且つ、トリミング手段を設ける
点においても同様であり、また、書き込み動作の安定化
についても第1の実施の形態と同様の効果が得られるも
のである。
【0104】次に、情報を読み出す場合には、全てのド
ライブ線(D)を1.65Vの第2電位にした状態で、
選択したビット線(BL)を抵抗を介して接地電位に
し、また、選択したワード線(WL)に1.65V(V
CC/2)の第1電位を印加する。なお、この場合も、選
択しないビット線(BL)はフローティングにし、ワー
ド線(WL)を0Vにする。
【0105】なお、この場合の情報検出原理は第1の実
施の形態と同様であり、また、読み出しの際に、非選択
のビット線(BL)をフローティングにするが、p型ウ
エル領域22と非選択のn型ドレイン領域23は短絡し
ているので、非選択のn型ドレイン領域23のpn接合
が順バイアスされることがなく、メモリセルとして確実
に動作することになる。
【0106】この第2の実施の形態の強誘電体メモリ装
置も、集積度が高く、動作が安定であるので、第1の実
施の形態の強誘電体メモリ装置と同様に高集積度の低速
ファイルメモリ用として有用である。
【0107】なお、上記の第2の実施の形態の説明にお
いても、浮遊ゲートとしてのPt膜26を設けている
が、Pt膜26を設けた方がその上に設けるPZT薄膜
27の品質が向上し、且つ、メモリセルを再現性良く低
しきい値のノーマリオフ状態にすることができるが、必
ずしも必要なものではなく、SiO2 膜25の上にPZ
T薄膜27を直接設けても良い。
【0108】次に、図5を参照して、本発明の第3の実
施の形態の逆流防止ダイオードを設けたノーマリオン型
の強誘電体メモリ装置を説明する。なお、図5(a)
は、メモリセル構造の要部断面図であり、図5(b)は
強誘電体メモリ装置の概念的回路構成図である。
【0109】図5(a)参照 まず、第2の実施の形態と同様に、n型シリコン基板2
1にビット線(BL)30と同様に列選択線方向に配列
した独立の島状のp型ウエル領域22を形成し、次い
で、厚さ100Å〜300Å、好適には250ÅのSi
2 膜、浮遊ゲートとなる厚さ1500Å〜3000
Å、好適には2000ÅのPt膜、強誘電体膜としての
厚さ1000Å〜7000Å、好適には4000ÅのP
ZT薄膜、及び、Pt等の導電膜を順次堆積させてのち
パターニングすることによって、SiO2 膜25、Pt
膜26、及び、PZT薄膜27からなるゲート絶縁膜と
ゲート電極28を各p型ウエル領域22に形成する。
【0110】次いで、ゲート電極28をマスクとしてA
s等のn型不純物を選択的に導入してn型ドレイン領域
23及びn型ソース領域24を形成したのち、新たなマ
スク(図示せず)を用いてB等のp型不純物を導入して
n型ソース領域24内にp型領域36を形成する。
【0111】次いで、p型ウエル領域22とn型ドレイ
ン領域23とを電気的に短絡させてると共にビット線
(BL)30に接続し、また、ゲート電極28をワード
線(WL)31に接続すると共に、n型ソース領域24
をp型領域36を介して同じくワード線(WL)31に
接続して、強誘電体メモリセルが完成する。
【0112】図5(b)参照 この強誘電体メモリセルは、各ビット線(BL0 ,BL
1 ・・)を列選択トランジスタ33及び接地電位に接続
された抵抗35を介してセンス・アンプ34に接続し、
また、各ワード線(WL0 ,WL1 ・・)を夫々接地電
位或いは1.65V(VCC/2)の電位を印加する行選
択手段に接続する。
【0113】なお、このセンス・アンプ34は、第1及
び第2の実施の形態と同様に、強誘電体メモリセルの形
成工程と同時に形成したp型ウエル領域22をベース領
域とし、n型ドレイン領域23及びn型ソース領域24
をエミッタ領域及びコレクタ領域とするラテラルバイポ
ーラトランジスタとして形成する。
【0114】この場合、n型ソース領域24及びp型領
域36とによって形成されるpn接合が逆流防止ダイオ
ードとして作用し、ダイオードマトリクスアレイからな
るPROMと同様に駆動できるので、駆動方法が簡素化
され、また、書込用信号線(T)用の別個の配線用スペ
ースが不要となるので集積度が向上する。
【0115】次に、同じく図5(b)を参照して第3の
実施の形態の強誘電体メモリ装置の駆動方法を説明す
る。 図5(b)参照 まず、データ“1”を書き込む際に、選択したビット線
(BL)に抵抗を介して接地電位を印加すると共に、選
択したワード線(WL)に電源電位VCCを印加して選択
した強誘電体メモリセルがノーマリオンになるようにP
ZT薄膜27を分極してデータ“1”を書き込む。な
お、選択しないビット線(BL)及びワード線(WL)
に1.65V(略V CC/2)の第2電位を印加してお
く。
【0116】この様に情報の書き込みの際に、非選択の
ワード線(WL)及びビット線(BL)を第2電位(略
CC/2)にしておくので、図10に示した従来の1T
r型強誘電体メモリ装置のように、誤書き込み等の不安
定さを招くことがない。
【0117】次に、情報を読み出す場合には、選択した
ビット線(BL)を抵抗を介して接地電位にし、また、
選択したワード線(WL)に1.65V(VCC/2)の
第1電位を印加する。なお、この場合も、選択しないビ
ット線(BL)はフローティングにし、ワード線(W
L)を0Vにする。
【0118】この様に、読み出しの際に、非選択のビッ
ト線(BL)を浮遊にするが、n型ソース領域24には
逆流防止ダイオードとして作用するpn接合を設けてい
るので非選択のn型ドレイン領域23のpn接合が順バ
イアスされることがなく、メモリセルとして確実に動作
することになる。
【0119】この第3の実施の形態の強誘電体メモリ装
置はノーマリオン型のメモリセルを用いるものであり、
逆流防止ダイオードと組み合わせることにより、ダイオ
ードマトリクスアレイ型のPROMと同様に駆動するこ
とができ、また、例えば、0.3μmルールで設計して
メモリセルサイズを2.0×1.0μmとすることによ
って、16Mbitの強誘電体メモリ装置のチップ面積
を8×4mmにすることが可能となり、高集積度の高速
メインメモリ用の半導体記憶装置として用いることがで
きる。
【0120】なお、上記の第3の実施の形態の説明にお
いても、浮遊ゲートとしてのPt膜26を設けている
が、Pt膜26を設けた方がその上に設けるPZT薄膜
27の品質が向上するが、メモリセルをノーマリオフ型
にする必要がないので必ずしも必要なものではなく、S
iO2 膜25の上にPZT薄膜27を直接設けても良
い。
【0121】次に、図6及び図7を参照して、本発明の
第4の実施の形態の薄膜半導体層を用いた強誘電体メモ
リ装置を説明するが、周辺回路構成する薄膜トランジス
タは図面を簡単にするために図示しない。なお、図6
(a)は、メモリセルの要部断面図であり、図6(b)
はメモリセルの平面パターンの概略的構成図であり、ま
た、図7は第4の実施の形態の強誘電体メモリセルの動
作特性の説明図である。
【0122】図6(a)参照 まず、石英基板41にスパッタリング法を用いて形成し
た厚さ1000〜3000Å、好適には2000ÅのS
iO2 膜42を介して、厚さ500〜1500Å、好適
には1000ÅのTi膜及び厚さ1500〜3000
Å、好適には2000ÅのPt膜を堆積させてパターニ
ングすることによって行選択線方向に延在するワード線
43を形成すると共に、周辺回路を構成する薄膜トラン
ジスタのゲート電極を形成する。
【0123】次いで、全面に強誘電体膜としての厚さ1
000Å〜7000Å、好適には4000ÅのPZT薄
膜、及び、浮遊ゲートとなる厚さ1500Å〜3000
Å、好適には2000ÅのPt膜を堆積させたのちパタ
ーニングすることによって、PZT薄膜44及び浮遊ゲ
ート45を形成すると共に、周辺回路を構成する領域の
PZT薄膜及びPt膜を選択的に除去する。
【0124】次いで、全面にSiO2 膜等からなる厚さ
500Å〜1500Å、好適には1000Åの絶縁膜を
堆積させたのち、その上に厚さ500Å〜1500Å、
好適には800Åのアモルファスシリコン膜を堆積さ
せ、レーザ・アニールすることによってアモルファスシ
リコン膜を再結晶化し多結晶シリコン膜に変換する。
【0125】次いで、多結晶シリコン膜をパターニング
してミラー対象の一対のメモリセルを構成する島状の多
結晶シリコン膜47を形成し、一方、周辺回路を形成す
る領域にはゲート絶縁膜上に薄膜トランジスタの能動領
域となる島状の多結晶シリコン膜を形成したのち、全面
にAl膜を堆積させたのちパターニングすることによっ
て強誘電体メモリセルの書込用信号線となり、且つ、薄
膜トランジスタの基板電極となるAl電極48を形成す
る。
【0126】次いで、Al電極48を陽極酸化してその
表面に陽極酸化膜49を形成したのち、この陽極酸化膜
49をサイドウォールとして利用してp型不純物を選択
的に導入して、強誘電体メモリセル側においては陽極酸
化膜49に自己整合するp型ソース領域50及びp型ド
レイン領域51を形成し、一方、薄膜トランジスタ側に
おいてはn型不純物を導入して陽極酸化膜49に自己整
合するn型ドレイン領域及びn型ソース領域を形成す
る。
【0127】次いで、全面にPCVD法(プラズマCV
D法)によりSiO2 膜52を堆積し、電極形成のため
の開口部を形成したのち、全面にWSi等の導電膜を堆
積させたのちパターニングすることによってp型ソース
領域50に接続するソース電極54及びp型ドレイン領
域51に接続するビット線53となるドレイン電極を形
成し、一方、周辺回路においてもソース・ドレイン電極
を形成する。
【0128】次いで、全面にPGS膜55を堆積させ
て、ソース電極54との接触を取るための開口部を設け
たのち、再び、全面にAl等の導電膜を堆積させたのち
パターニングすることによってp型ソース領域50に接
続するドライブ線56を形成する。
【0129】図6(b)参照 この強誘電体メモリセルは、ミラー対称に設けられてお
り、各ビット線(BL 0 ,BL1 ・・)53には列選択
トランジスタ57及び接地電位に接続された抵抗58を
介してセンス・アンプ59が接続されている。なお、こ
のセンス・アンプ59は、強誘電体メモリセルの形成工
程と同時に形成したnチャネル薄膜トランジスタを利用
して構成する。
【0130】また、第1の実施例と同様に、図示してい
ないもののAl電極48からなる各書込用信号線
(T0 ,T1 ・・)には、ビット線(BL0 ,BL1
・)53と同様に列選択手段が接続されており、さら
に、各ワード線(WL0 ,WL1 ・・)43及び各ドラ
イブ線(D0 ,D1 ・・)56には、夫々接地電位或い
は1.65V(VCC/2)の電位を印加する行選択手段
が接続されている。
【0131】この様に強誘電体メモリセルをアクティブ
マトリクス型液晶表示装置において製造技術が確立して
いる薄膜半導体層を利用して構成しているので、低コス
ト化が可能になり、また、ワード線(WL)を石英基板
41側に設けているのでワード線(WL)用の別個の配
線用スペースが不要となり、集積度が向上する。
【0132】図7(a)及び(b)参照 図7(a)はpチャネル型薄膜トランジスタからなる強
誘電体セルの動作特性の説明図であり、また、図7
(b)は強誘電体薄膜内部の印加電界に対する分極の説
明図であり、第1の実施の形態のnチャネル型MISF
ETを用いた強誘電体メモリセルの動作特性を左右反転
させたものと基本的に同等である。
【0133】この強誘電体メモリ装置の駆動方法を再び
図6(b)を参照して説明する。 図6(b)参照 まず、全てのビット線(BL)及びドライブ線(D)を
接地電位とし、全ての書込用信号線(T)に接地電位を
印加し、且つ、全てのワード線(WL)に電源電圧VCC
を印加して強誘電体メモリセルを非導通とし、PZT薄
膜44を−Pr方向に分極反転させてデータ“0”に対
応させることによって、フローティングゲートトランジ
スタ型のフラッシュ・メモリと同様に全ての強誘電体メ
モリセルの情報を一括して消去する。
【0134】次に、データ“1”を書き込む際に、全て
のビット線(BL)及びドライブ線(D)に1.65V
(VCC/2)の第2電位を印加した状態で、選択した書
込用信号線Tに第3電位を印加すると共に、選択したワ
ード線(WL)に接地電位を印加して選択した強誘電体
メモリセルにデータ“1”を書き込む。なお、選択しな
い書込用信号線(T)及びワード線(WL)に1.65
Vの第2電位を印加しておくので、書き込みデータが
“0”のセルに対するデータ“1”の書き込みは禁止さ
れる。
【0135】なお、この第3電位は、読み出し時にメモ
リセル出力が“1”になる様にPZT薄膜44を+Pr
方向に+Pr* だけ分極する電位であり、この+Pr*
だけ分極したメモリセルは読み出し電位を印加した場合
に導通する程度にしきい値(Vth)が低下したノーマリ
オフ状態になる。
【0136】この場合も、第3電位がトリミング可能に
なるように、多結晶シリコンフューズからなるトリミン
グ手段を設けた第3電位発生手段を強誘電体メモリ装置
を構成するチップ内に設けることにより、各チップ毎に
メモリセル特性に応じて第3電位を任意に設定できるの
で、読み出しマージンを改善することができる。
【0137】また、選択しない書込用信号線(T)及び
ワード線(WL)に1.65Vの第2電位を印加してお
くので、書き込み時に選択しないメモリセルに誤って情
報が書き込まれることがないので、書き込み動作が安定
化する。
【0138】次に、情報を読み出す場合には、全ての書
込用信号線(T)を及び全てのドライブ線(D)を1.
65Vの第2電位にした状態で、選択したビット線(B
L)を抵抗を介して接地電位にし、また、選択したワー
ド線(WL)に接地電位を印加する。なお、この場合、
選択しないビット線(BL)はフローティングにし、ワ
ード線(WL)を1.65Vにする。
【0139】この場合、図10に示した従来の1Tr型
強誘電体メモリ装置とは異なりプレート線に相当する書
込用信号線(T)に1.65Vを印加し、非選択のビッ
ト線(BL)をフローティングにするので、ビット線
(BL)に接続する非選択のp型ドレイン領域51のp
i接合が順バイアスされることがなく、メモリセルとし
て確実に動作することになる。
【0140】また、第4の実施の形態の強誘電体メモリ
装置において別の読み出し方が可能である。即ち、全て
の書込用信号線(T)に1.65V(VCC/2)の第2
電位にすると共に、全てのドライブ線(D)を接地電位
にした状態で、選択したビット線(BL)を1.65V
(VCC/2)の第2電位を印加し、また、選択したワー
ド線(WL)に接地電位を印加する。なお、この場合、
選択しないビット線(BL)はフローティングにする。
【0141】この第4の実施の形態の強誘電体メモリ装
置は、0.5μmルールで設計した場合、メモリセルの
サイズを1.5×3μmにすることによって、16Mb
itのメイン・メモリ用の半導体記憶装置を6×12m
mのチップ面積で実現することが可能になる。
【0142】なお、上記の第4の実施の形態の説明にお
いては、浮遊ゲート45としてのPt膜を設けており、
メモリセルを再現性良く低しきい値のノーマリオフ状態
にすることができるが、PZT薄膜44の形成後に動作
領域となる多結晶シリコン膜47を形成しており、PZ
T薄膜44が素子のチャネル界面に影響を及ぼすことが
少ないので必ずしも必要なものではなく、PZT薄膜4
4の上に絶縁膜46を直接設けても良い。
【0143】次に、図8を参照して、本発明の第4の実
施の形態の変形例を説明する。なお、図8(a)は、n
チャネル型メモリセル及び周辺回路を構成する薄膜トラ
ンジスタ(TFT)の要部断面図であり、図8(b)は
メモリセルの平面パターンの概略的構成図である。
【0144】図8(a)参照 このnチャネル型メモリセルは、第4の実施の形態にお
けるi型の多結晶シリコン膜47をp- 型多結晶シリコ
ン膜60に置き換え、メモリセル側においてAs等のn
型不純物を導入してn型ソース領域61及びn型ドレイ
ン領域62を形成したものであり、その他の素子構成は
第4の実施の形態と実質的に同等である。
【0145】図8(b)参照 この強誘電体メモリセルも、ミラー対称に設けられてお
り、各ビット線(BL 0 ,BL1 ・・)には列選択トラ
ンジスタ57及び1.65Vの電位に接続された抵抗5
8を介してセンス・アンプ59が接続されている。な
お、このセンス・アンプ59も、強誘電体メモリセルの
形成工程と同時に形成したnチャネル薄膜トランジスタ
を利用して構成するが、強誘電体メモリセルもnチャネ
ル型であるので、第4の実施の形態に比べて製造工程が
簡素化される。
【0146】また、第4の実施例と同様に、図示してい
ないものの各書込用信号線(T0 ,T1 ・・)には、ビ
ット線(BL0 ,BL1 ・・)と同様に列選択手段が接
続されており、さらに、各ワード線(WL0 ,WL1
・)及び各ドライブ線(D0,D1 ・・)には、夫々接
地電位或いは1.65V(VCC/2)の電位を印加する
行選択手段が接続されている。
【0147】まず、全てのビット線(BL)及びドライ
ブ線(D)を電源電位VCCとし、全ての書込用信号線
(T)に電源電圧VCCを印加し、且つ、全てのワード線
(WL)に接地電位を印加して強誘電体メモリセルを非
導通とし、全ての強誘電体メモリセルの情報を一括して
消去する。
【0148】次に、データ“1”を書き込む際には、全
てのビット線(BL)及びドライブ線(D)に1.65
V(VCC/2)の第2電位を印加した状態で、選択した
書込用信号線Tに接地電位を印加すると共に、選択した
ワード線(WL)に第3電位を印加して選択した強誘電
体メモリセルにデータ“1”を書き込む。なお、選択し
ない書込用信号線(T)及びワード線(WL)に1.6
5Vの第2電位を印加しておくので、書き込みデータが
“0”のセルに対するデータ“1”の書き込みは禁止さ
れる。
【0149】次に、情報を読み出す場合には、全ての書
込用信号線(T)を接地電位とし、全てのドライブ線
(D)を接地電位にした状態で、選択したビット線(B
L)を抵抗58を介して1.65V側にし、また、選択
したワード線(WL)に1.65Vの第1電位を印加す
る。なお、この場合、選択しないビット線(BL)はフ
ローティングにし、選択しないワード線(WL)を接地
電位にする。
【0150】次に、図9を参照して、本発明の第5の実
施の形態である薄膜半導体層に逆流防止ダイオードを設
けたノーマリオン型の強誘電体メモリ装置を説明する。
なお、図9(a)は、メモリセルの要部断面図であり、
図9(b)は強誘電体メモリ装置の概念的回路構成図で
ある。
【0151】図9(a)参照 まず、石英基板41にスパッタリング法を用いて形成し
た厚さ1000〜3000Å、好適には2000ÅのS
iO2 膜42を介して、厚さ500〜1500Å、好適
には1000ÅのTi膜及び厚さ1500〜3000
Å、好適には2000ÅのPt膜を堆積させてパターニ
ングすることによってゲート電極63を形成する。
【0152】次いで、全面に強誘電体膜としての厚さ1
000Å〜7000Å、好適には4000ÅのPZT薄
膜を堆積したのちゲート電極63の一部が露出するよう
にパターニングしてPZT薄膜44を形成し、次いで、
SiO2 膜等からなる厚さ500Å〜1500Å、好適
には1000Åの絶縁膜を堆積させたのちゲート電極6
3の一部を露出するようにパターニングして絶縁膜46
を形成する。
【0153】次いで、全面に厚さ500Å〜1500
Å、好適には800Åのアモルファスシリコン膜を堆積
させ、レーザ・アニールすることによってアモルファス
シリコン膜を再結晶化して真性の多結晶シリコン膜47
に変換したのちパターニングし、次いで、図示しないマ
スクを用いてB等のp型不純物を導入してp型ソース領
域50及びp型ドレイン領域51を形成する。
【0154】次いで、図示しない新たなマスクを用いて
As等のn型不純物を導入してp型ドレイン領域51と
pn接合を形成するn+ 型領域64を形成したのち、全
面に堆積させたSiO2 膜52に設けた開口部を介して
+ 型領域64に接続するワード線(WL)43となる
Al電極65を形成する。
【0155】次いで、PSG等のカバー膜66に設けた
コンタクトホールを介してp型ソース領域50及び真性
の多結晶シリコン領域に接続するソース電極54を設け
てビット線(BL)53とする。なお、この場合にも、
第4の実施の形態と同様に周辺回路を構成するセンス・
アンプ等は強誘電体メモリセルの形成工程を利用して形
成する。
【0156】図9(b)参照 この強誘電体メモリセルは、各ビット線(BL0 ,BL
1 ・・)を列選択トランジスタ57を介してセンス・ア
ンプ59に接続し、また、各ワード線(WL0,WL1
・・)を夫々接地電位或いは1.65V(VCC/2)の
電位を印加する行選択トランジスタ67に接続する。
【0157】この場合、p型ドレイン領域51及びn+
型領域64とによって形成されるpn接合が逆流防止ダ
イオードとして作用し、ダイオードマトリクスアレイか
らなるPROMと同様に駆動できるので、駆動方法が簡
素化され、また、書込用信号線(T)用等の別個の配線
用スペースが不要となるので集積度が向上する。
【0158】まず、データ“1”を書き込む際に、選択
したビット線(BL)に電源電圧V CCを印加すると共
に、選択したワード線(WL)に接地電位を印加して、
選択しないビット線(BL)及びワード線(WL)に
1.65V(略VCC/2)の第2電位を印加しておく。
【0159】また、データ“0”を書き込む際には、選
択したビット線(BL)に接地電位を印加すると共に、
選択したワード線(WL)に電源電位VCCを印加して、
選択しないビット線(BL)及びワード線(WL)に
1.65V(略VCC/2)の第2電位を印加しておく。
【0160】この場合にも、非選択のワード線(WL)
及びビット線(BL)を第2電位(略VCC/2)にして
おくので、図10に示した従来の1Tr型強誘電体メモ
リ装置のように、誤書き込み等の不安定さを招くことが
ない。
【0161】次に、情報を読み出す場合には、選択した
ビット線(BL)に1.65Vの電位を印加し、また、
選択したワード線(WL)を接地電位を印加し、選択し
ないビット線(BL)はフローティングにし、ワード線
(WL)を1.65Vにする。
【0162】この様に、読み出しの際に、非選択のビッ
ト線(BL)を浮遊にするが、n型ドレイン領域51に
は逆流防止ダイオードとして作用するpn接合を設けて
いるので非選択のn型ソース領域50のpi接合が順バ
イアスされることがなく、メモリセルとして確実に動作
することになる。
【0163】この第5の実施の形態の強誘電体メモリ装
置はノーマリオン型のメモリセルを用いるものであり、
逆流防止ダイオードと組み合わせることにより、ダイオ
ードマトリクスアレイ型のPROMと同様に駆動するこ
とができ、高集積度の高速メインメモリ用の半導体記憶
装置として用いることができる。
【0164】上記の第5の実施の形態の説明において
は、ノーマリオン型のメモリセルであるので、Pt膜か
らなる浮遊ゲートを設けていないが、PZT薄膜44の
上にPt膜を設けて浮遊ゲートを形成しても良い。
【0165】なお、上記の第1乃至第3の実施の形態の
説明においてはnチャネル型のメモリセルを用いて説明
しているが、pチャネル型のメモリセルを用いても良い
ものであり、チャネルの導電型の変換に伴って各線に印
加する電位を第4の実施の形態のように変更する必要が
ある。
【0166】また、第4及び第5の実施の形態において
はワード線となるゲート電極を石英基板41上に設けて
いるが、石英基板41上に再結晶化多結晶シリコン膜を
設け、その上に絶縁膜46、浮遊ゲート45、PZT薄
膜44、及び、導電膜を順次堆積させパターニングする
ことによってゲート絶縁膜及びゲート電極を形成しても
良く、この場合の方が製造は困難になるが集積度は向上
する。
【0167】また、第4及び第5の実施の形態の説明に
おいては、基板として石英基板41を用いておりその上
にCVD法によるSiO2 膜42を設けているが、Si
2膜42は必ずしも必要なものではなく、また、基板
も石英基板に限られるものではなく、サファイア等の他
の絶縁基板を用いても良く、さらに、シリコン基板を熱
酸化して表面に酸化膜を設けた絶縁性基板を用いても良
いものであり、本明細書においてはこの様な各種の基板
を絶縁性基板という。
【0168】また、上記各実施の形態においては強誘電
体薄膜としてPZTを用いているが、PZTに限られる
ものではなく、PLZT,BaTiO3 ,PbTi
3 ,或いは、Bi4 Ti3 12等の他の強誘電体を用
いても良いものである。
【0169】また、上記各実施の形態においては、浮遊
ゲートとしてPtを用いているが、多結晶シリコンを用
いても良いものである。但し、多結晶シリコンを浮遊ゲ
ートとして用いる場合には、多結晶シリコン膜上に直接
PZTを堆積させることは困難であるので、多結晶シリ
コン膜上に、IrO2 膜を介してPZTを堆積すれば良
く、多結晶シリコンを浮遊ゲートとして用いることによ
り、ゲートSiO2 の界面状態が改善され、製造歩留り
や再現性が改善する(電子材料,p27〜32,199
4年8月参照)。
【0170】また、上記各実施の形態においては半導体
としてシリコン基板或いは多結晶シリコン膜を設けてい
るが、シリコンに限られるものではなく、SiGe混晶
等の他のIV族半導体、或いは、GaAs等のIII-V族化
合物半導体を用いても良いものである。
【0171】
【発明の効果】本発明によれば、メモリセルを強誘電体
ゲート絶縁膜を有する1個のMISFETで構成し、且
つ、余分な配線用スペースを必要としない接続構造に
し、また、書き込み時に誤書き込み生じない様なバイア
スを印加する駆動方法にしたので、集積度が向上すると
共に、駆動動作が安定で確実なメモリ動作が可能な1T
r型強誘電体メモリ装置及びその駆動方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のセル構造の説明図
である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の動作特性の説明図
である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のセル構造の説明図
である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の説明図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態のセル構造の説明図
である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の動作特性の説明図
である。
【図8】本発明の第4の実施の形態の変形例の説明図で
ある。
【図9】本発明の第5の実施の形態のセル構造の説明図
である。
【図10】従来の1Tr型強誘電体メモリセルの説明図
である。
【図11】従来のMFIS型強誘電体メモリセル及びM
FMIS型強誘電体メモリセルの説明図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ウエル領域 3 ソース・ドレイン領域 4 ソース・ドレイン領域 5 絶縁膜 6 浮遊ゲート 7 強誘電体膜 8 ゲート電極 9 書込用信号線 10 ビット線 11 ワード線 12 ドライブ線 21 n型シリコン基板 22 p型ウエル領域 23 n型ドレイン領域 24 n型ソース領域 25 SiO2 膜 26 Pt膜 27 PZT薄膜 28 ゲート電極 29 書込用信号線 30 ビット線 31 ワード線 32 ドライブ線 33 列選択トランジスタ 34 センス・アンプ 35 抵抗 36 p型領域 37 行選択トランジスタ 41 石英基板 42 SiO2 膜 43 ワード線 44 PZT薄膜 45 浮遊ゲート 46 絶縁膜 47 多結晶シリコン膜 48 Al電極 49 陽極酸化膜 50 p型ソース領域 51 p型ドレイン領域 52 SiO2 膜 53 ビット線 54 ソース電極 55 PSG膜 56 ドライブ線 57 列選択トランジスタ 58 抵抗 59 センス・アンプ 60 p- 型多結晶シリコン膜 61 n型ソース領域 62 n型ドレイン領域 63 ゲート電極 64 n+ 型領域 65 Al電極 66 カバー膜 67 行選択トランジスタ 81 p型ウエル領域 82 n+ 型ドレイン領域 83 n+ 型ソース領域 84 強誘電体薄膜 85 ゲート電極 86 ビット線 87 ワード線 88 プレート線 89 強誘電体メモリセル 90 ワード選択デコーダ・ドライバ 91 プレート選択デコーダ・ドライバ 92 センス・アンプ 93 基準線 94 SiO2 膜 95 浮遊ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/8247 29/788 29/792

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート絶縁膜の一部に強誘電体膜を有す
    る1個の電界効果トランジスタ型の強誘電体メモリセル
    をマトリクス状に配列した強誘電体メモリ装置におい
    て、ソース・ドレイン領域をビット線方向に伸びる共通
    のウエル領域に設けると共に、前記ウエル領域を書込用
    信号線とすることによって前記ビット線と同様に列選択
    手段を設け、また、ゲート電極をワード線として行選択
    手段を設け、さらに、前記ソース・ドレイン領域の一方
    を前記ビット線に共通接続すると共に、前記ソース・ド
    レイン領域の他方をワード線方向のドライブ線に共通接
    続することを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 上記ゲート絶縁膜を、絶縁膜/浮遊ゲー
    ト/強誘電体膜からなる積層構造で構成したことを特徴
    とする請求項1記載の強誘電体メモリ装置。
  3. 【請求項3】 上記強誘電体メモリセルに情報を書き込
    む第3電位を、チップ毎にトリミング可能にするため
    に、前記チップ内に多結晶半導体フューズを備えた第3
    電位トリミング手段を設けたことを特徴とする請求項1
    または2記載の強誘電体メモリ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記全ての書
    込用信号線に電源電圧を印加し、且つ、上記全てのゲー
    ト電極を接地電位とし、また、上記ビット線と上記ドラ
    イブ線を浮遊とすることによって、上記全ての強誘電体
    メモリセルが非導通になるように分極してデータ“0”
    に対応させることにより情報を消去することを特徴とす
    る強誘電体メモリ装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記ビット線
    と上記ドライブ線を第2電位とし、選択した上記書込用
    信号線を接地電位にすると共に、選択した上記ワード線
    を第3電位にし、且つ、非選択のワード線及び書込用信
    号線を第2電位にすることによって、選択した上記強誘
    電体メモリセルを読み出す際に前記強誘電体メモリセル
    が導通するように分極してデータ“1”に対応させるこ
    とにより情報を書き込むことを特徴とする強誘電体メモ
    リ装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記書込用信
    号線を接地電位にし、且つ、上記ドライブ線を第2電位
    にし、選択した上記ワード線を第1電位にすると共に、
    選択した上記ビット線を接地電位側にし、選択した上記
    強誘電体メモリセルの導通・非導通を検知することによ
    って前記誘電体メモリセルのデータを読み出すことを特
    徴とする強誘電体メモリ装置の駆動方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記書込用信
    号線と上記ドライブ線を接地電位にし、選択した上記ワ
    ード線を第1電位にすると共に、選択した上記ビット線
    を第2電位側にし、選択した上記強誘電体メモリセルの
    導通・非導通を検知することによって上記誘電体メモリ
    セルのデータを読み出すことを特徴とする強誘電体メモ
    リ装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 ゲート絶縁膜の一部に強誘電体膜を有す
    る1個の電界効果トランジスタ型の強誘電体メモリセル
    をマトリクス状に配列した強誘電体メモリ装置におい
    て、前記各強誘電体メモリセルのソース・ドレイン領域
    を独立の島状のウエル領域に設けると共に、前記ウエル
    領域と前記ソース・ドレイン領域の一方を短絡させると
    共にビット線に共通接続し、且つ、ゲート電極をワード
    線として行選択手段を設け、さらに、前記ソース・ドレ
    イン領域の他方をワード線方向のドライブ線に共通接続
    することを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  9. 【請求項9】 上記ゲート絶縁膜を、絶縁膜/浮遊ゲー
    ト/強誘電体膜からなる積層構造で構成したことを特徴
    とする請求項8記載の強誘電体メモリ装置。
  10. 【請求項10】 上記強誘電体メモリセルに情報を書き
    込む第3電位を、チップ毎にトリミング可能にするため
    に、前記チップ内に多結晶半導体フューズを備えた第3
    電位トリミング手段を設けたことを特徴とする請求項9
    記載の強誘電体メモリ装置。
  11. 【請求項11】 請求項8乃至10のいずれか1項に記
    載の強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記全て
    のビット線に電源電圧を印加し、且つ、上記全てのゲー
    ト電極を接地電位とし、また、上記ドライブ線を浮遊と
    することによって、上記全ての強誘電体メモリセルが非
    導通になるように分極してデータ“0”に対応させるこ
    とにより情報を消去することを特徴とする強誘電体メモ
    リ装置の駆動方法。
  12. 【請求項12】 請求項8乃至10のいずれか1項に記
    載の強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記ドラ
    イブ線を第2電位とし、選択した上記ビット線を接地電
    位にすると共に、選択した上記ワード線を第3電位に
    し、且つ、非選択のワード線及びビット線を第2電位に
    することによって、選択した上記強誘電体メモリセルを
    読み出す際に前記強誘電体メモリセルが導通するように
    分極してデータ“1”に対応させることにより情報を書
    き込むことを特徴とする強誘電体メモリ装置の駆動方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項8乃至10のいずれか1項に記
    載の強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記ドラ
    イブ線を第2電位にし、選択した上記ワード線を第1電
    位にすると共に、選択した上記ビット線を接地電位側に
    し、選択した強誘電体メモリセルの導通・非導通を検知
    することによって誘電体メモリセルのデータを読み出す
    ことを特徴とする強誘電体メモリ装置の駆動方法。
  14. 【請求項14】 ゲート絶縁膜の一部に強誘電体膜を有
    する1個の電界効果トランジスタ型の強誘電体メモリセ
    ルをマトリクス状に配列した強誘電体メモリ装置におい
    て、前記各強誘電体メモリセルのソース・ドレイン領域
    を独立の島状のウエル領域に設けると共に、前記ウエル
    領域と前記ソース・ドレイン領域の一方を短絡させると
    共にビット線に共通接続し、また、ゲート電極をワード
    線として行選択手段を設け、且つ、前記ソース・ドレイ
    ン領域の他方に前記他方のソース・ドレイン領域とpn
    接合を形成する領域を設け、前記pn接合を形成する領
    域を行選択手段に共通接続することを特徴とする強誘電
    体メモリ装置。
  15. 【請求項15】 上記ゲート絶縁膜を、絶縁膜/浮遊ゲ
    ート/強誘電体膜からなる積層構造で構成したことを特
    徴とする請求項14記載の強誘電体メモリ装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または15に記載の強誘電
    体メモリ装置の駆動方法において、選択した上記ビット
    線を接地電位にすると共に、選択した上記ワード線を電
    源電位にし、且つ、非選択のワード線及びビット線を第
    2電位にすることによって、選択した上記強誘電体メモ
    リセルを読み出す際に前記強誘電体メモリセルが導通す
    るように分極してデータ“1”に対応させ、また、選択
    した前記ワード線を接地電位にすると共に、選択した前
    記ビット線を電源電位にし、且つ、非選択のワード線及
    びビット線を第2電位にすることによって、選択した前
    記強誘電体メモリセルを読み出す際に前記強誘電体メモ
    リセルが非導通になるように分極してデータ“0”に対
    応させることにより情報を書き込むことを特徴とする強
    誘電体メモリ装置の駆動方法。
  17. 【請求項17】 請求項14または15に記載の強誘電
    体メモリ装置の駆動方法において、選択した上記ワード
    線を第1電位にすると共に、選択した上記ビット線を接
    地電位側にし、選択した上記強誘電体メモリセルの導通
    ・非導通を検知することによって前記誘電体メモリセル
    のデータを読み出すことを特徴とする強誘電体メモリ装
    置の駆動方法。
  18. 【請求項18】 ゲート絶縁膜の一部に強誘電体膜を有
    する1個の電界効果トランジスタ型の強誘電体メモリセ
    ルをマトリクス状に配列した強誘電体メモリ装置におい
    て、前記電界効果トランジスタがpチャネル型薄膜トラ
    ンジスタであり、前記薄膜トランジスタは、絶縁性基板
    上に行方向に延在するゲート電極となるワード線、前記
    ワード線上に設けられたゲート絶縁膜、前記ゲート絶縁
    膜上に設けられた再結晶化多結晶半導体層、前記多結晶
    半導体層に接続し前記ワード線と略直交する方向に延在
    する書込用信号線、前記書込用信号線の両側の前記多結
    晶半導体層に設けられたソース・ドレイン領域からな
    り、前記ソース・ドレイン領域の一方をビット線に共通
    接続すると共に、前記ソース・ドレイン領域の他方をワ
    ード線方向のドライブ線に共通接続することを特徴とす
    る強誘電体メモリ装置。
  19. 【請求項19】 上記ソース・ドレイン領域の端部が、
    上記書込用信号線の表面に設けられた前記書込用信号線
    の陽極酸化膜からなるサイドウォールの端部と自己整合
    していることを特徴とする請求項18記載の強誘電体メ
    モリ装置。
  20. 【請求項20】 上記ゲート絶縁膜を、強誘電体膜/浮
    遊ゲート/絶縁膜からなる積層構造で構成したことを特
    徴とする請求項18または19記載の強誘電体メモリ装
    置。
  21. 【請求項21】 上記強誘電体メモリセルに情報を書き
    込む第3電位を、チップ毎にトリミング可能にするため
    に、前記チップ内に多結晶半導体フューズを備えた第3
    電位トリミング手段を設けたことを特徴とする請求項1
    8乃至20のいずれか1項に記載の強誘電体メモリ装
    置。
  22. 【請求項22】 請求項18乃至21のいずれか1項に
    記載の強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記全
    ての書込用信号線に接地電圧を印加し、且つ、上記全て
    のワード線を電源電位とし、また、上記全てのビット線
    とドライブ線を接地電位にすることによって、上記全て
    の強誘電体メモリセルが非導通になるように分極してデ
    ータ“0”に対応させることにより情報を消去すること
    を特徴とする強誘電体メモリ装置の駆動方法。
  23. 【請求項23】 請求項18乃至21のいずれか1項に
    記載の強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記ビ
    ット線と上記ドライブ線を第2電位とし、選択した上記
    書込用信号線を第3電位にすると共に、選択した上記ワ
    ード線を接地電位にし、且つ、非選択のワード線及び書
    込用信号線を第2電位にすることによって、選択した上
    記強誘電体メモリセルを読み出す際に前記強誘電体メモ
    リセルが導通するように分極してデータ“1”に対応さ
    せることにより情報を書き込むことを特徴とする強誘電
    体メモリ装置の駆動方法。
  24. 【請求項24】 請求項18乃至21のいずれか1項に
    記載の強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記全
    ての書込用信号線及びドライブ線を第2電位にし、選択
    した上記ワード線を接地電位にすると共に、選択した上
    記ビット線を接地電位側にし、選択した上記強誘電体メ
    モリセルの導通・非導通を検知することによって前記誘
    電体メモリセルのデータを読み出すことを特徴とする強
    誘電体メモリ装置の駆動方法。
  25. 【請求項25】 請求項18乃至21のいずれか1項に
    記載の強誘電体メモリ装置の駆動方法において、上記全
    ての書込用信号線を第2電位にすると共に、上記ドライ
    ブ線を接地電位にし、選択した上記ワード線を接地電位
    にすると共に、選択した上記ビット線を第2電位側に
    し、選択した上記強誘電体メモリセルの導通・非導通を
    検知することによって前記誘電体メモリセルのデータを
    読み出すことを特徴とする強誘電体メモリ装置の駆動方
    法。
  26. 【請求項26】 ゲート絶縁膜の一部に強誘電体膜を有
    する1個の電界効果トランジスタ型の強誘電体メモリセ
    ルをマトリクス状に配列した強誘電体メモリ装置におい
    て、前記電界効果トランジスタがpチャネル型薄膜トラ
    ンジスタであり、前記薄膜トランジスタは、絶縁性基板
    上にアレイ状に配列されたゲート電極、前記ゲート電極
    の一部を残してその上に設けられたゲート絶縁膜、前記
    ゲート絶縁膜及び前記ゲート電極線の一部上に設けられ
    た再結晶化多結晶半導体層、前記多結晶半導体層にチャ
    ネル領域を挟んで設けられたソース・ドレイン領域、及
    び、前記ソース・ドレイン領域の一方とpn接合を形成
    し且つ前記ゲート電極の一部と電気的に接続するn型領
    域からなり、前記ソース・ドレイン領域の他方と前記チ
    ャネル領域とを短絡させると共にビット線に共通接続
    し、且つ、前記ゲート電極を前記n型領域を介してワー
    ド線に共通接続することを特徴とする強誘電体メモリ装
    置。
  27. 【請求項27】 上記ゲート絶縁膜を、強誘電体膜/浮
    遊ゲート/絶縁膜からなる積層構造で構成したことを特
    徴とする請求項26記載の強誘電体メモリ装置。
  28. 【請求項28】 請求項26または27に記載された強
    誘電体メモリ装置の駆動方法において、選択した上記ビ
    ット線を電源電位にすると共に、選択した上記ワード線
    を接地電位にし、且つ、非選択のワード線及びビット線
    を第2電位にすることによって、選択した上記強誘電体
    メモリセルを読み出す際に前記強誘電体メモリセルが導
    通するように分極してデータ“1”に対応させ、また、
    選択した前記ワード線を電源電位にすると共に、選択し
    た前記ビット線を接地電位にし、且つ、非選択のワード
    線及びビット線を第2電位にすることによって、選択し
    た前記強誘電体メモリセルを読み出す際に前記強誘電体
    メモリセルが非導通になるように分極してデータ“0”
    に対応させることにより情報を書き込むことを特徴とす
    る強誘電体メモリ装置の駆動方法。
  29. 【請求項29】 請求項26または27に記載された強
    誘電体メモリ装置の駆動方法において、選択した上記ワ
    ード線を接地電位側にすると共に、選択した上記ビット
    線を第1電位にし、選択した上記強誘電体メモリセルの
    導通・非導通を検知することによって前記誘電体メモリ
    セルのデータを読み出すことを特徴とする強誘電体メモ
    リ装置の駆動方法。
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DE69630758T DE69630758T2 (de) 1995-09-08 1996-09-04 Ferroelektrischer Speicher und Datenleseverfahren von diesem Speicher
KR1019960038935A KR100216645B1 (ko) 1995-09-08 1996-09-09 강유전체 메모리 및 강유전체 메모리로부터의 데이터 판독방법
US08/977,664 US6356475B1 (en) 1995-09-08 1997-11-24 Ferroelectric memory and method of reading out data from the ferroelectric memory

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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