JP2930278B2 - 新規なサイズ分布を有する大きな平板状粒子および迅速製造方法 - Google Patents

新規なサイズ分布を有する大きな平板状粒子および迅速製造方法

Info

Publication number
JP2930278B2
JP2930278B2 JP5264002A JP26400293A JP2930278B2 JP 2930278 B2 JP2930278 B2 JP 2930278B2 JP 5264002 A JP5264002 A JP 5264002A JP 26400293 A JP26400293 A JP 26400293A JP 2930278 B2 JP2930278 B2 JP 2930278B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver
salt
tabular
growth
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5264002A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06194767A (ja
Inventor
エリザベス・ベント・ウエバーグ
クライド・マクドナルド・ハツフ・ジユニア
デニス・チヤールズ・カツプス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIDP Inc
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JPH06194767A publication Critical patent/JPH06194767A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2930278B2 publication Critical patent/JP2930278B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/0051Tabular grain emulsions

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な粒子サイズ分布を
有する大きな平板状ハロゲン化銀粒子、および写真要素
に有用なハロゲン化銀乳剤に特に適した平板状ハロゲン
化粒子の製造に関する。本発明は特に狭い粒子サイズ分
布を有する大きな平板状粒子を速やかに製造することに
関する。
【0002】
【従来の技術】写真用乳剤における平板状ハロゲン化銀
粒子の使用およびその製造は当該技術分野において広く
知られている。平板状粒子は当技術分野においてよく報
告されている多くの利点を有している。一般に平板状粒
子は、長い熟成時間を費やすか、あるいはバランス・ダ
ブル・ジェット(BDJ)法により提供されるような制
御された塩添加により製造される平らなハロゲン化銀粒
子である。従来の平板状粒子の製造手順は下記の工程を
含んでいる。 a) 核生成工程すなわち粒子成長のもとになる核の生成
工程; b) 小さい核を溶解しそしてそれらをより大きくより安
定な核に再沈着させる、任意のオストワルト熟成工程; c) 成長工程すなわち核生成中に形成された核が所望の
大きさに成長するように追加の銀塩とハライド塩とを添
加する工程; d) 任意のオストワルト熟成工程。
【0003】平板状粒子の需要が高まるにつれて、平板
状粒子の製造に要する時間を短縮することが製造業者の
負担となっている。この需要は平板状粒子のサイズが大
きくなるにつれて高まっている。それは、成長中に銀と
ハライドの前駆塩を添加するためにさらに長い時間が必
要とされるからである。米国特許第4,945,037で
提案されているように、前駆塩の添加速度を単に速める
と、成長工程中に望ましくない新しい核の生成が生じ
る。成長中に形成した核は、核が核生成工程中に生成し
た時点で成長した粒子と同じサイズにならない。このよ
り新しい核の望ましくない成長は、粒子の成長が完了し
た後により小さい粒子の数を減少させるために第2のオ
ストワルト熟成を必要とする。この余分な処理は余分の
時間を要し、必然的に生産性を低下させるので望ましく
ない。
【0004】オストワルト熟成中の小さい粒子の溶解を
助けそして粒子成長中の新しい核の形成を減少させるア
ンモニアのような銀溶媒が、米国特許第4,722,88
6および同第4,801,522に教示されている。この
特定の方法は次の工程からなっている。 a) 0.08〜0.25N(1.10〜0.60のpBr)
の臭化物イオン濃度で硝酸銀を添加する; b) 総銀溶液の少なくとも2%を加えた後、ハロゲン化
銀溶媒、即ち、アンモニア性塩基を添加する; c) 0.005〜0.05N(2.30〜1.30のpB
r)の臭化物濃度で任意の停止またはオストワルト熟
成; d) 任意の中和; e) 成長。
【0005】さらに、成長工程中の銀溶液の添加は、成
長pBrが得られるまで一定流速に維持された。この手
法は成長中の塩の添加速度を比較的低い添加速度に保持
するならばうまく行く。高濃度の塩を添加すると、塩が
混合して上述したように成長する新しい粒子の核を形成
する。もし、成長工程で、新しい粒子核の形成速度が溶
解速度を越えるならば、多種多様なサイズの粒子が生成
する。ある粒子は核生成中に生成した種から成長するだ
ろうし、そしてより小さい粒子は成長中に生成した種か
ら生成されるだろう。得られる乳剤は以下の2つの点で
欠点がある。先ず第一に、添加した塩と競合するより多
くの種が存在するので、大きな粒子が得られないかもし
れない。第二に、もしより新しい種が、当初の核生成工
程中に意図的に形成された粒子サイズに達しないなら
ば、サイズ分布が損なわれる可能性がある。米国特許第
5,028,521の方法は、アンモニア添加に先立つ成
長期間をさらに延長し、ここで、銀の少なくとも20%
がアンモニア性塩基の添加の前に添加される。アンモニ
ア性塩基の添加前に銀の添加量を増加しても、前述した
教示の欠陥は修復されない。米国特許第5,013,64
1では、水酸化ナトリウムの添加により平板状粒子の生
成期間を短縮できる。この教示を利用するには、当初の
種付けまたは核生成を極めて低い濃度のゼラチンまたは
ペプタイザーで実施しなければならない。次いで、追加
のゼラチンを添加して成長させるための追加の工程が必
要となる。さらに核生成は希銀溶液を用いて行なわれ次
いで濃銀溶液を用いて成長させなければならない。これ
らの余分な工程は非常に望ましくない。
【0006】粒子のサイズ分布に不利な影響を与えるこ
となく、また工程数を増大させることなしに、短い時間
で実施しうる大きな平板状粒子の製造法が当該技術分野
で必要とされている。
【0007】
【発明の概要】本発明の目的は、1.0μm3より大き
く、かつ2.0Vsigg°以下のサイズ分布を有する平板
状ハロゲン化銀粒子を提供することである。本発明の別
の目的は、平板状ハロゲン化銀粒子を短時間でしかも余
分な処理工程なしで製造する方法を提供することであ
る。これらおよび他の利点は、 a) 水性分散媒体中に0.08〜0.25モルの水溶性ハ
ライド塩を含有する容器に、水溶性銀塩を添加して核生
成溶液を生成させる工程、 b) 0.30〜9.0重量%の水溶性銀塩が添加された時
点で、アンモニア塩基の溶液を核生成溶液に添加する工
程、 c) 場合により、核生成溶液を60分までの間熟成させ
る工程、 d) 水溶性銀塩を核生成溶液に好ましくは逓増速度で添
加して1.3〜2.3の成長pBrを得る工程、 e) 水溶性銀塩と水溶性ハライド塩を添加して平板状粒
子を成長させる工程を含む、平板状ハロゲン化銀粒子の
製造方法により提供される。
【0008】本発明の好ましい態様は、写真要素に有用
な平板状ハロゲン化銀粒子の製造で提供され、平板状ハ
ロゲン化銀粒子は2.0Vsigg°以下のサイズ分布を有
する少なくとも1.0μm3であり、平板状ハロゲン化銀
粒子の生成は、 a) 0.08〜0.25モルの水溶性ハライド塩を含有す
る容器に、水溶性銀塩を添加して核生成溶液を生成させ
る工程、 b) 0.30〜9.0重量%の水溶性銀塩が添加された時
点で、アンモニア塩基の溶液を核生成溶液に添加する工
程、 c) 核生成溶液を0.780以上1.250以下のpBr
レベルで熟成する工程、 d) 水溶性銀塩を核生成溶液に、逓増速度で添加して
1.3〜2.3の成長pBrを得る工程、 e) 水溶性銀塩と前記水溶性ハライド塩を添加して前記
平板状粒子を成長させる工程、を含む。
【0009】
【発明の詳述】ここで教示される平板状粒子を製造する
改善された方法は、核生成、任意のオストワルド熟成お
よび成長の工程を包含する。平板状粒子は、典型的には
約0.05〜0.5μmの平均厚さと2:1より大きい、
好ましくは5:1より大きい平均アスペクト比を有す
る。好ましい平板状ハロゲン化銀粒子は臭化銀およびヨ
ウ臭化銀である。各工程を以下に詳述する。
【0010】A) 核生成 核生成溶液は、分散媒体とハライド塩溶液の混合物であ
ってこの両者は適当な撹拌機構を備えた普通の反応容器
に導入される。ハライド塩は臭化物、ヨウ化物、塩化物
またはそれらの混合物であってもよい。臭化物または5
0重量%より多い臭化物が好ましい。以下の説明を臭化
物を中心に行なうが、ここでの教示は一般のハライド塩
にも適用する。したがって、ここでの説明において、p
Brレベルが述べられているけれども、種々のハライド
は、ハライドがBrであり、したがってその濃度はpB
rとして記述されるかのように表わされることが理解さ
れる。ハライドの初期濃度は、好ましくは0.08〜0.
25N(pBr=1.10〜0.60)、より好ましくは
0.1〜0.2N(pBr=1.0〜0.70)である。ハ
ライド塩は典型的にはナトリウム、カリウムあるいはマ
グネシウムまたはカルシウムのようなアルカリ土金属の
ような水性塩溶液の形態である。内容物の温度は、典型
的には3.0〜7.0のpHで40〜80℃に維持される。
5.0〜6.0のpHがより好ましい。
【0011】反応容器中に存在する適切な分散媒体に
は、水及びペプタイザーが含まれる。好ましいペプタイ
ザーには、アセチル化ゼラチン、フタル化ゼラチン等を
生成させるためにアルカリ処理、酸処理または誘導可能
なゼラチン;蛋白質及びその誘導体;セルロース誘導
体、例えばセルロースエステル;ポリサッカライド、例
えばデキストラン、アラビアゴム、ゼイン、カゼイン、
ペクチン、コラーゲン誘導体、寒天、アロールートまた
はアルブミンが含まれる。ペプタイザーまたはペプタイ
ザー類似物も使用されうる。最も好ましいペプタイザー
は、ゼラチンまたはゼラチン類似物である。一般的にビ
ヒクル(例えばラテックスのようなビヒクル増量剤を含
む)として親水性コロイドペプタイザーと配合して使用
される他の物質には、合成ポリマーペプタイザー、担体
および/またはバインダー、例えばポリ(ビニルラタタ
ム)アクリルアミドポリマー、ポリビニルアルコール、
及びその誘導体、ポリビニルアセタール、アルキル及び
スルホアルキルアクリレート並びにメタクリレートのポ
リマー、加水分解されたポリビニルアセテート、ポリア
ミド、ポリビニルピリジンアクリル酸ポリマー、無水マ
イレン酸コポリマー、ポリアルキレンオキシドメタクリ
ルアミドコポリマー、マイレン酸コポリマー、ビニルア
ミドコポリマー、メタクリル酸コポリマー、スルホアル
キルアクリルアミドコポリマー、ポリアルキレンイミン
コポリマー、ポリアミン、N,N−ジアルキルアミノア
ルキルアクリレート、ビニルイミダゾールコポリマー、
ビニルスルフィドコポリマー、ハロゲン化スチレンポリ
マー、アミンアセチルアミドポリマー、ポリペプチド等
が含まれる。これらの付加的な物質は、銀塩沈殿時に反
応容器中に存在する必要はないが、支持体にコーティン
グする前に乳剤に添加することができる。
【0012】平板状核または種結晶の生成を開始させる
には、核生成溶液に溶解性銀溶液、好ましくは硝酸銀溶
液を一定の速度で添加し、熟性pBrレベルを0.78
0〜1.25とする。さらに好ましくは熟成pBrレベ
ル0.78〜1.0であり、最も好ましくは熟成pBrレ
ベル0.78〜0.84である。熟成pBrレベルが0.
780よりも低いと平板状粒子は生成しない。熟成pB
rレベルが1.25より高いとここで教示されている利
点は認められない。熟成点で核生成溶液にアンモニア塩
基を加える。この熟成点は反応容器に添加された銀の総
量が0.30〜9.0%となる時間に対応している。核生
成溶液に、銀の総量の0.30〜3.0%が添加された時
点に、アンモニア塩基を添加するのが好ましい。適切な
アンモニア塩基には水性アンモニア等が含まれる。理論
に限定されるものではないが、低pBrまたは高ブロミ
ド濃度とアンモニア塩基の早期添加を組み合わせると、
成長工程中の新しい核生成が事実上排除されるという非
常に有効な溶媒系が得られる。この利点は米国特許第
4,914,014号、同第4,801,522号及び同第
4,722,886号の開示を組み合わせても予期される
ものではなく、ここから予期されるのは高pBr及び遅
いアンモニアの添加が好ましいということだけである。
【0013】B) オストワルド熟成 熟成pBrが達成されると、硝酸銀溶液の流れを止め、
これはオストワルド熟成工程の開始を意味する。付加成
分を添加する必要はない。熟成を60分までの時間、好
ましくは1〜10分、最も好ましくは4〜8分続ける。
【0014】C) 成長 オストワルド熟成のすぐ後に続くのが粒子成長である。
上記したように粒子成長の間、実質的に新しい核生成が
ないことが肝要である。熟成中のpBrは典型的には成
長に必要とされるものよりも低く、通常は平板状粒子を
成長させるためにpBrを増加させるのが好ましい。成
長の初期段階であるこの段階は調整段階としてみなされ
る。調整は、典型的には溶解性銀溶液を添加することに
よってのみ行なわれる。本発明の条件下では銀の流速を
時間と共に増加させるのが最も好ましい。これが、当分
野では容易に得ることができない独特の利点である。増
加速度は装置、希釈度、ケトルの大きさ及び外形並びに
他のパラメータに依存する。得られ得る最も速い増加速
度が好ましい。流速の増加速度はできる限り速いのが最
も好ましいが、流速を新しい核生成または再種付けが生
じるほど速くしないことが肝要である。最大流速が達成
されるとこの流速は残りの成長工程の間を通じて維持さ
れる。本発明の教示によると、調整段階の間の銀溶液流
速を一定にすると生成する粒子のサイズ分布を増加させ
る。
【0015】成長pBrに達すると、成長pBrを維持
するような速度でハライド溶液の流れが開始する。成長
の初期段階は調整段階であり、ここで銀を添加してpB
rを成長値に調整する。平板状粒子の成長は、pBrが
1.3〜2.3、好ましくはpBrが2.0〜2.3で行な
われるのがさらに好ましい。硝酸銀の流れ及びハライド
塩の流れは成長工程の残りを通じて一斉に維持される。
成長中を通じて、銀溶液の流速を、装置の実際的な限界
まで、または上記したように再種付けが起こるまで連続
的に増加させるのが好ましい。好ましい方法では、所定
の速度で銀の流れを増加させ、ブロミド濃度またはpB
rの偏差に基づいてハライドの流れを変化させる。これ
は、当分野で知られているようにpBr測定により塩溶
液の流速を制御するフィードバックループにより行われ
る。実施例の方法によると、ハライドの添加速度はpB
rレベルが所定のレベルより上昇した場合、増加され
る。pBrレベルが所定のレベルよりも下がった場合、
ハライドの添加速度は下げられる。
【0016】成長工程が完了した後、適切な酸、例えば
硫酸、酢酸、硝酸、塩酸等を添加して溶液のpHを下げる
ことができる。最も好ましいのは酢酸である。得られる
pHは約5.0〜7.0の範囲が好ましい。本明細書中で必
要な、または好ましいというわけではないが、乳剤にチ
オシアネート塩を添加して粒子をさらに1〜20分間熟
成させることができる。有用なチオシアネート塩は、ア
ルカリ金属チオシアネート及びアンモニウムチオシアネ
ートを包含し、たとえば0.1〜20g塩/銀ハライド
モル含む。他の熟成剤は、チオエーテル等、当業者に知
られているその他を包含する。
【0017】平板状粒子は洗浄して可溶性塩を除くのが
好ましい。洗浄方法は当業者に知られている。洗浄は平
板状粒子の熟成を停止し、そして粒子の厚さが増加し又
は粒子寸法が変化するのを避けるために好都合である。
実質的にすべての粒子の形状が平板状である限り、乳剤
は少量の非平板状粒子によって影響されない。如何なる
形状比の平板状粒子でも記述した方法により作ることが
できる。大型の薄い平板状粒子又は小型の厚い平板状粒
子を作ることができる。粒子サイズは最初の種添加流速
及び温度により調整することができる。同様に、厚さは
反応がま中のpBr又はアンモニア濃度により調整する
ことができる。
【0018】本明細書の教示は写真用要素に通常使用す
る如何なるサイズの平板状粒子にも適用することができ
る。1.0μm3より小さいような小型粒子を、狭いサイ
ズ分布で速やかに作ることができる。本明細書が教示す
る最大の利点は、2.00又はそれより小さいサイズ分
布を有する1.0μm3又はそれより大きいような大型粒
子に適用可能なことである。成長に要する全時間は好ま
しくは100分より短くそしてより好ましくは80分よ
り短い。
【0019】慣用的な乳剤添加剤 本発明により調製される平板状粒子を含む乳剤は、一般
に完全に分散され、そして上述のゼラチン又はペプタイ
ザーの他の分散体により増量される。この乳剤は、この
技術分野で知られたように適正に増感させて活性光線に
対する適切な分光応答を達成する。好ましい化学増感剤
は、この技術分野で公知の硫黄及び金を含む。他の化学
増感剤はこの技術分野で公知のセレン、テルル、白金、
パラジウム、イリジウム、オスミウム、ロジウム、レニ
ウム、燐又はそれらの組合わせを含む。化学増感剤は典
型的には8〜10のpAg、6.0〜7.0のpH及び50
〜60℃の温度で添加するが、この水準はある増感条件
下では困難なことがある。化学増感剤の外に、この技術
分野で公知のかぶりを減らすか又は感度を増すことが知
られている化合物を包含する種々の改質剤を添加するこ
とができる。模範的な例はアザインデン、アザピリダン
ジン、アザピリミジン、ベンゾチアゾリウム塩、及び1
つ又はそれより多い複素環式核を含む増感剤を含む。典
型的にはこの技術分野で知られているように、平板状粒
子銀塩乳剤を分光増感することが好ましい。有用な増感
用染料は電磁領域の青、緑、赤及び赤外部において増感
するようなものである。特に有用な染料は、米国特許第
4,424,426号及び米国特許第5,108,887号
で教示されている。
【0020】平板状粒子の粒子サイズ分散度は、本質的
に〔1+(容積/標準容積の標準偏差)〕であるVsig
°を測定することにより示すことができ、そしてこれは
P.Sand E, 17巻(3号)(1973年)、295ページ〜に教示さ
れると同様の装置により測定される。
【0021】本明細書が教示することに適用可能と考え
られる写真乳剤は、ポジ及びネガ処理系を包含するが、
しかしそれのみに限定されるものではない。Research D
isclosure, December 1989, Item 308119に詳述されて
いるような化学及びスペクトル増感剤、増白剤、抗かぶ
り剤及び安定剤、着色物質、光散乱及び吸収物質、他の
バインダー添加剤、他の硬化剤、コーティング助剤、可
塑剤及び滑剤、帯電防止剤及び層、艶消剤、現像剤、現
像改質剤などを含むこの技術分野で公知の他の補助剤を
写真乳剤に添加することができるが、これのみに限定さ
れるものではない。典型的にはResearch Disclosure, D
ecember 1989, Item 308119に詳しく概説されているよ
うに適当な支持体に写真乳剤を塗布し、次いで乾燥し、
露光、現像などを行う。ここに教示する銀塩乳剤は、典
型的にはこの技術分野で公知のようにポリエチレンテレ
フタレート又はその同等物のような慣用的な支持体の上
に、この技術分野で公知の下塗り層と一緒に塗布する。
乳剤を保護するため、この技術分野で公知の方法により
その上に耐摩耗層をコートするのが好ましい。
【0022】
【実施例】次の実施例は本明細書が教示するところをさ
らに詳しく述べるが、本発明の範囲を限定しようとする
ものではない。特に断りのない限り、全ての百分率は重
量による。Nはノルマルを意味する。
【0023】各実施例の核生成溶液を、標準の乳化がま
に約8750グラムの蒸留水、約140グラムのゼラチ
ン、及び約176グラムの臭化カリウムを添加して調製
した。混合物を約60℃まで加熱した。3N硝酸銀の溶
液を、約5.2ml/分の流速で、表1に示すpBrレベ
ルが達成されるまで添加した。所定の時点で水酸化アン
モニウムを表1に示すように添加した。次いで核生成溶
液を表1に特定する時間の間オストワルド熟成させた。
オストワルド熟成工程の終了時に、成長工程の調整段階
の開始を表わす銀流を開始した。調整段階の間、二つの
異なる条件を使用した。一つは成長pBrが得られるま
で、5.2ml/分の一定の銀流速であった。表1では、
一定速度の銀流をCONで調整段階の欄に表わす。第二
の条件は硝酸銀流速を当初流速の5.2ml/分から増加
させることを含む。増加の割合は硝酸銀流の開始から
1.7ml/分/分であった。表1では、これをRAMP
で調整段階の欄に表わす。成長pBrが得られた時点で
ハライド塩流を開始し、そして硝酸銀の流速を1.7ml
/分/分の割合で使用した特定の設備の調整可能な機械
的限界まで上げた。代表的にはこれは97ml/分であっ
たが、設備の如何により異なる可能性もあり得る。銀塩
流は実質的に1.7ml/分/分でよいが、これは乳化が
ま中でpBrレベルを一定に維持するために僅かに変動
させる。乳剤粒子成長が終ると、pHを酢酸で約6.0に
下げ、そしてこの技術分野で公知の方法で乳剤を洗浄し
た。粒子サイズ分布を分析した結果、試料1と3は2つ
の粒子サイズの集団からなり、従って粒子サイズは2モ
ードであることが観察された。これはこの技術分野で公
知のように極めて望ましくないことであり、以下で論議
する。粒子試料2は単一分散であるが、それでも粒子サ
イズは小さかった。本発明試料の4〜8はVsigg°が
証明するようにすべて単一分散であり、そして粒子サイ
ズは1.0μm3を超える。表1で成長時間は成長工程の
開始から銀塩及びハロゲン化物添加の終了まで全時間を
分で表した値である。熟成時間は熟成工程の開始から成
長工程の開始までの時間を分で表した値である。
【0024】
【表1】
フロントページの続き (72)発明者 クライド・マクドナルド・ハツフ・ジユ ニア アメリカ合衆国ノースカロライナ州 28731.フラツトロツク.パインツリー レイン11 (72)発明者 デニス・チヤールズ・カツプス アメリカ合衆国ノースカロライナ州 28742.ホースシユー.ピー・オー・ボ ツクス174 (56)参考文献 特開 平3−198041(JP,A) 特開 昭63−107813(JP,A) 特開 平2−146033(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 1/015 G03C 1/035

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)水性分散媒体中に0.08〜0.2
    5モルの水溶性ハライド塩を含有する容器に、水溶性銀
    塩を添加して核生成溶液を生成させる工程、 b)0.30〜9.0重量%の水溶性銀塩が添加された
    時点で、アンモニア塩基溶液を核生成溶液に添加する工
    程、 c)核生成溶液を0.780以上1.250以下のpB
    rレベルで熟成する工程、 d)水溶性銀塩を核生成溶液に逓増速度で添加して1.
    3〜2.3の成長pBrを得る工程、および e)水溶性銀塩と水溶性ハライド塩を添加して平板状粒
    子を成長させる工程、を含むことを特徴とする、2.0
    sigg゜以下のサイズ分布を有する少なくとも1.
    0μmの平板状ハロゲン化銀粒子を製造する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法によって製造された平板
    状ハロゲン化銀粒子を含む平板状ハロゲン化銀粒子調合
    物。
  3. 【請求項3】 支持体および請求項2の平板状ハロゲン
    化銀粒子調合物を含有する層からなる写真要素。
JP5264002A 1992-09-16 1993-09-16 新規なサイズ分布を有する大きな平板状粒子および迅速製造方法 Expired - Lifetime JP2930278B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/946,865 US5318888A (en) 1992-09-16 1992-09-16 Large tabular grains with novel size distribution and process for rapid manufacture
US946865 1992-09-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06194767A JPH06194767A (ja) 1994-07-15
JP2930278B2 true JP2930278B2 (ja) 1999-08-03

Family

ID=25485084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5264002A Expired - Lifetime JP2930278B2 (ja) 1992-09-16 1993-09-16 新規なサイズ分布を有する大きな平板状粒子および迅速製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5318888A (ja)
EP (1) EP0588338B1 (ja)
JP (1) JP2930278B2 (ja)
DE (1) DE69328332T2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5478718A (en) * 1995-01-18 1995-12-26 Agfa-Gevaert, N.V. Preparation of silver halide tabular emulsions in the presence of non-aqueous polar aprotic solvents and/or protic solvents having a dissociation constant smaller than that of water
DE69519154T2 (de) * 1995-03-29 2001-04-05 Eastman Kodak Co A New Jersey Verfahren zur Herstellung von Emulsionen mit monodispersen Silberhalogenidtafelkörnern
EP0735414B1 (en) * 1995-03-29 2000-08-23 Tulalip Consultoria Comercial Sociedade Unipessoal S.A. Method of preparation of a monodispersed tabular silver halide grain emulsion
JPH11231447A (ja) * 1998-02-17 1999-08-27 Konica Corp ハロゲン化銀写真乳剤及びハロゲン化銀写真感光材料
FR2816720B1 (fr) * 2000-11-14 2003-03-21 Eastman Kodak Co Procede pour preparer les emulsions photographiques a grains tabulaires d'halogenures d'argent
ITSV20020053A1 (it) 2002-10-31 2004-05-01 Allaix Roberto C O Ferrania S P A Uff Brevetti Emulsione di granuli tabulari agli alogenuri d'argento.
US6686118B1 (en) 2003-03-26 2004-02-03 Eastman Kodak Company Blue-sensitive film for radiography and imaging assembly and method
US6682868B1 (en) 2003-03-26 2004-01-27 Eastman Kodak Company Radiographic imaging assembly with blue-sensitive film
US6686116B1 (en) 2003-03-26 2004-02-03 Eastman Kodak Company Blue spectrally sensitized film for radiography, imaging assembly and method
US6686117B1 (en) 2003-03-26 2004-02-03 Eastman Kodak Company Blue-sensitive film for radiography with reduced dye stain
US6686119B1 (en) 2003-05-29 2004-02-03 Eastman Kodak Company Blue-sensitive film for radiography and imaging assembly and method

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4400463A (en) * 1981-11-12 1983-08-23 Eastman Kodak Company Silver chloride emulsions of modified crystal habit and processes for their preparation
JPS616643A (ja) * 1984-06-20 1986-01-13 Konishiroku Photo Ind Co Ltd ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法
JPS6177847A (ja) * 1984-09-25 1986-04-21 Konishiroku Photo Ind Co Ltd ハロゲン化銀カラー写真感光材料
DE3707135B9 (de) * 1986-03-06 2005-03-17 Fuji Photo Film Co., Ltd., Minami-Ashigara Silberhalogenidemulsionen und Verfahren zu ihrer Herstellung
US4722886A (en) * 1986-10-10 1988-02-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for preparing a photographic emulsion containing tabular grains having narrow size distribution
US4801522A (en) * 1986-10-10 1989-01-31 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for preparing a photographic emulsion containing tabular grains exhibiting high speed
DE3739470A1 (de) * 1987-11-21 1989-06-01 Agfa Gevaert Ag Verfahren zur herstellung von silberhalogenidemulsionen
JP2583445B2 (ja) * 1988-04-06 1997-02-19 富士写真フイルム株式会社 ハロゲン化銀乳剤およびその製造方法
JP2670847B2 (ja) * 1988-04-11 1997-10-29 富士写真フイルム株式会社 ハロゲン化銀写真乳剤およびその製造方法
US4914014A (en) * 1988-06-30 1990-04-03 Eastman Kodak Company Nucleation of tabular grain emulsions at high pBr
GB8907442D0 (en) * 1989-04-03 1989-05-17 Minnesota Mining & Mfg Process for the preparation of photographic silver halide emulsions having tabular grains
US5013641A (en) * 1989-12-19 1991-05-07 Eastman Kodak Company Formation of tabular silver halide emulsions utilizing high pH digestion

Also Published As

Publication number Publication date
EP0588338A3 (en) 1994-12-14
DE69328332D1 (de) 2000-05-18
EP0588338A2 (en) 1994-03-23
JPH06194767A (ja) 1994-07-15
DE69328332T2 (de) 2000-10-19
EP0588338B1 (en) 2000-04-12
US5318888A (en) 1994-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0541977B2 (ja)
JP2930278B2 (ja) 新規なサイズ分布を有する大きな平板状粒子および迅速製造方法
JPS5945132B2 (ja) 感光性ハロゲン化銀結晶の製造方法
JPS6330616B2 (ja)
US3672900A (en) Fogged direct-positive emulsion production by increased flow of silver halide-forming precipitants in grain-ripenerfree acidic medium
JPH0548891B2 (ja)
JPS6227008B2 (ja)
JP3042712B2 (ja) セレン及びイリジウムドープした乳剤
JPH05204068A (ja) 感光性ハロゲン化銀乳剤の製造方法
JPS63107814A (ja) 高感度を示す平板状粒子を含有する写真乳剤の製造法
JPH0789200B2 (ja) ハロゲン化銀乳剤の製造方法
JPH06507255A (ja) 単分散平板状粒子を得る方法
JPH07191424A (ja) レギュラー臭化銀又は臭沃化銀感光性乳剤の製造法及び前記乳剤を含有する材料
JPH09114030A (ja) 臭化銀系感光性乳剤及びその製造方法
JP2530843B2 (ja) ハロゲン化銀乳剤の製造方法
JP2907962B2 (ja) 高感度ハロゲン化銀写真感光材料
JPH07209781A (ja) 薄型平板状粒子ハロゲン化銀乳剤の調製方法
JPS6046415B2 (ja) ハロゲン化銀写真乳剤
JPH02289839A (ja) ハロゲン化銀乳剤の製造方法
JP2838532B2 (ja) 粒状性のよい高感度ハロゲン化銀感光材料
RU2115944C1 (ru) Способ изготовления галогенсеребряной фотографической эмульсии с таблитчатыми микрокристаллами
JP3388926B2 (ja) ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法
JPH11218865A (ja) 高塩化物{100}平板状粒子乳剤の調製方法
JP2838533B2 (ja) ハロゲン化銀写真感光材料
JPH0437838A (ja) ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法