JP2914429B2 - 半導体集積回路の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路の製造方法

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JP2914429B2
JP2914429B2 JP7341726A JP34172695A JP2914429B2 JP 2914429 B2 JP2914429 B2 JP 2914429B2 JP 7341726 A JP7341726 A JP 7341726A JP 34172695 A JP34172695 A JP 34172695A JP 2914429 B2 JP2914429 B2 JP 2914429B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、論理振幅の大きく
取れる半導体集積回路の製造方法に関し、特にゲート長
の微細化が図り易く、しかも素子の均一性と再現性に優
れた半導体集積回路の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】GaAs、InPなどに代表される化合
物半導体を用いた接合型電界効果トランジスタ(JFE
T)は、チャネル電流を変調するゲート電極部分にpn
接合を用いているため、ゲート耐圧を大きく向上させる
ことが出来る。このため、この素子をディジタルICに
応用した場合、ゲート電極に印加できる電圧を大きくす
ることが可能となり、論理振幅を大きく取ることが出来
るという特長がある。
【0003】このことを利用するため、例えば、特開昭
60−145671号公報では、pn接合型とショット
キー障壁型のゲート障壁高さの違いを利用し、p+ 層を
持つノーマリーオフ型のJFETとノーマリーオン型の
ショットキー障壁型電界効果トランジスタ(MESFE
T)を、それぞれ駆動用トランジスタと負荷用トランジ
スタとして用いる半導体装置が記載されている。この公
報によれば、駆動用トランジスタにJFETを使用する
ことで、従来よりも論理振幅の大きな半導体集積回路が
作製できるとしている。
【0004】次に、図5を参照して、上記特開昭60−
145671号公報に開示されている、JFETとME
SFETとを用いた従来の半導体集積回路及びその製造
方法について詳しく説明する。
【0005】従来の半導体集積回路は、図5(f)に示
すように、変調ドープ構造のFET(またはヘテロ接合
FET;HJFET)において、チャネルを制御する手
段として、ゲート電極下に薄いp+ 層を有するゲート電
極とショットキー障壁型のゲート電極とを用いること
で、それぞれ駆動用JFETと負荷用MESFETを形
成している。
【0006】次に、このような半導体集積回路を製造す
る方法について図5を参照して説明する。
【0007】図5(a)に示すように、先ず、半絶縁性
GaAs基板501上に、MBE法(molecular beam e
pitaxy:分子線エピタキシャル成長法)にて、厚さ50
nmのi−GaAs層502、有効ドナー密度2×10
18cm-3で厚さ300nmのn−Al0.2 Ga0.8 As
層503及び、有効アクセプタ密度2×1019cm-3
厚さ30nmのp+ −GaAs層504を順次成長させ
る。
【0008】次に、図5(b)に示すように、JFET
が形成される部分をフォトレジスト膜505で覆い、p
+ −GaAs層504を、例えば、硫酸:水:過酸化水
素水=3:1:1からなるエッチング液を使用してエッ
チングにて除去する。
【0009】次に、図5(c)に示すように、フォトレ
ジスト膜505を除去し、例えばAlでゲート電極50
6、507を形成する。
【0010】次に、図5(d)に示すように、オーミッ
ク電極としてAuGe/Ni(厚さはそれぞれ10nm
/30nm)を蒸着し、熱処理を行ってオーミック電極
508、509、および510を形成する。
【0011】次に、図5(e)に示すように、MESF
ETとなる領域をフォトレジスト膜511で覆い、JF
ETとなる領域のソース・ゲート間、並びにゲート・ド
レイン間のp+ −GaAs層504を、前記と同様なエ
ッチング液を使用してエッチングにて除去する。
【0012】最後に、フォトレジスト膜511を除去
し、図5(f)に示すように、JFET512とMES
FET513とを形成し、半導体集積回路を構成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたJFETと
MESFETとを用いた半導体集積回路の製造方法で
は、接合型のゲート電極を形成する際にp+ −GaAs
層504をエッチングするため、ゲート電極上を覆って
いるマスク端部よりサイドエッチングが進行する。従っ
て、p+ −GaAsゲート電極となるべき部分の一部が
除去されてしまう。このため、p+ −GaAs層からな
るゲート電極のゲート長が、マスク寸法からばらつくと
いう大きな問題がある(図6(a)において、601は
オーバーエッチングされたp+ −GaAs層を示す)。
【0014】また、このサイドエッチングによるばらつ
きの問題は、p+ −GaAs層のエッチングに選択性の
あるドライエッチング技術を導入しても、完全には抑制
できない。従って、従来の半導体集積回路の製造方法で
は、ゲート長の制御性は著しく低下しており、微細なゲ
ート長を持つJFETを形成することは困難である。
【0015】また、MESFETを形成するためにも、
+ −GaAs層504をエッチグにて除去するため、
エッチング時のばらつきによりp+ −GaAs層の一部
が残存したり、n−AlGaAs電子供給層503の一
部が除去されたりする問題も起こっている(図6(b)
において、602はエッチングのばらつきで無くなった
n−AlGaAs電子供給層を示し、603はオーバー
エッチングされたn−AlGaAs電子供給層を示
す)。これは、従来例のようなウェットエッチングによ
るものだけではなく、前記の選択ドライエッチング技術
を用いた場合においても、エッチングばらつきを零にす
ることは非常に難しく、避け難い問題である。従って、
ノーマリーオン型MESFETのしきい値や、ソース抵
抗、並びにドレイン抵抗もばらつく結果となり、素子特
性の均一性や再現性が著しく低下している。
【0016】したがって、本発明の課題は、上述した問
題を解決し、ゲートの微細化がし易く、しかも均一性と
再現性の向上の計れる半導体集積回路の製造方法を提供
することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】このため、本発明による
半導体集積回路装置の製造方法は、接合型の第1の電界
効果トランジスタとショットキー障壁型の第2の電界効
果トランジスタとをそれぞれ駆動用トランジスタと負荷
用トランジスタとして用いた半導体集積回路を製造する
方法において、一伝導形のチャネル層を有する半導体の
基板面上に、絶縁膜を形成する工程と、第1の電界効果
トランジスタの第1のゲート電極を形成する領域の絶縁
膜をエッチングして、絶縁膜に第1の本開孔をあける工
程と、この第1の本開孔を有する絶縁膜をマスクとし
て、チャネル層の伝導形とは異なる他の伝導形であり、
かつ少なくとも一種類以上からなる半導体結晶層を、基
板面上から選択的にエピタキシャル成長して、第1のゲ
ート電極を形成する工程と、第2の電界効果トランジス
タの第2のゲート電極を形成する領域の絶縁膜をエッチ
ングして、絶縁膜に第2の本開孔をあける工程と、この
第2の本開孔内に金属を堆積して、第2のゲート電極を
形成する工程と、第1及び第2のゲート電極を用いて、
第1の電界効果トランジスタと第2の電界効果トランジ
スタとを形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0019】[実施の形態1]図1を参照して、本発明
の第1の実施形態による半導体集積回路の製造方法につ
いて説明する。
【0020】まず、図1(a)に示すように、半絶縁性
GaAsの基板101上に、MBE法にて、厚さ50n
mのi−GaAsチャネル層102、厚さ30nmで有
効ドナー密度2×1018cm-3のn−Al0.2 Ga0.8
As電子供給層103を順次成長させ、さらにn−Al
0.2 Ga0.8 As電子供給層103上に、プラズマCV
D法にて、厚さ約200nmのSiON絶縁膜104を
堆積した後、厚さ約450nmのポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)レジスト膜105を形成する。次に、
接合型電界効果トランジスタのゲート電極となる領域の
PMMAレジスト膜105を、電子線にて描画、現像
し、第1の補助開孔106をあける。
【0021】次に、図1(b)に示すように、第1の補
助開孔106を介してCF4 ガス107を用いて、Si
ON絶縁膜104のドライエッチングを行い、幅約0.
15μmの第1の本開孔108をあける。
【0022】次に、PMMAレジスト膜105を除去し
た後、図1(c)に示すように、例えばトリメチルガリ
ウム(TMG)が0.3cc/分、アルシン(As
3 )が10cc/分、成長ガス圧力が1×10-5To
rrであり、成長温度が550℃の条件のMOMBE法
(metal organic molecular beam epitaxy:有機金属分
子線エピタキシャル成長法)にて、約50nmの高さと
なるまで、有効アクセプタ密度1.0×1020cm-3
+ −GaAs層109をn−Al0.2 Ga0.8 As電
子供給層103上に選択的に成長する。
【0023】次に、図1(d)に示すように、フォトレ
ジスト膜110を形成し、ショットキー障壁型電界効果
トランジスタのゲート電極となる領域のレジスト膜11
0に光学露光を施し、第2の補助開孔(図示せず)をあ
ける。次に、第2の補助開孔を介してCF4 ガス107
を用いて、SiON絶縁膜104のドライエッチングを
行い、幅約0.5μmの第2の本開孔111をあける。
【0024】次に、フォトレジスト膜110を除去した
後、図1(e)に示すように、第1及び第2の本開孔1
08及び111上に、ゲート金属Ti/Pt/Au(厚
さはそれぞれ20nm/30nm/200nm)112
を蒸着リフトオフ法にて堆積し、T字型のp+ ゲート電
極113、T字型ゲート電極114を形成する。
【0025】次に、図1(f)に示すように、これらゲ
ート電極113、114をマスクとして、CF4 ガス1
15を用いた異方性ドライエッチングによりSiON絶
縁膜104を除去する。
【0026】最後に、図1(g)に示すように、AuG
e/Ni/Au(厚さはそれぞれ100nm/30nm
/50nm)のオーミック金属116をゲート電極11
3、114に対して自己整合的に蒸着して、熱処理を行
い、絶縁膜による平坦化工程と配線工程を行うことで、
本発明の接合型電界効果トランジスタとショットキー障
壁型電界効果トランジスタとで構成される半導体集積回
路を完成する。
【0027】[実施の形態2]図2及び図3を参照し
て、本発明の第2の実施形態による半導体集積回路装置
の製造方法について説明する。
【0028】まず、図2(a)に示すように、半絶縁性
GaAsの基板201上に、MBE法にて、厚さ15n
mのi−In0.2 Ga0.8 Asチャネル層202、厚さ
30nmで有効ドナー密度2×1018cm-3のn−Al
0.2 Ga0.8 As電子供給層203、厚さ50nmで有
効ドナー密度4×1018cm-3のn+ −GaAsキャッ
プ層204を順次成長させ、さらにn+ −GaAsキャ
ップ層204上に、熱CVD法にて、厚さ約300nm
の第1のSiO2 膜205を形成する。
【0029】次に、図2(b)に示すように、SiO2
膜205上に第1のフォトレジスト膜(PR膜)206
を形成し、光学露光法を用いて、接合型及びショットキ
ー障壁型電界効果トランジスタのゲート電極となる部分
のフォトレジスト膜206に第1及び第2の補助開孔
(図示せず)をあけ、さらに、第1及び第2の補助開孔
を介してCF4 とH2 の混合ガス207を用いて、第1
のSiO2 膜205のドライエッチングを行い、それぞ
れ幅約0.5μmの第1及び第2の予備開孔208、2
09を同時にあける。
【0030】次に、第1のフォトレジスト膜206を除
去した後、図2(c)に示すように、熱CVD法にて約
300nmの第2のSiO2 膜210を全面に堆積す
る。
【0031】次に、図2(d)に示すように、CF4
ス211を用いて、第2のSiO2膜210の異方性ド
ライエッチングを行い、第1及び第2の補助開孔20
8、209内に厚さ約150nmの側壁212を形成す
る。
【0032】次に、図2(e)に示すように、第1及び
第2の補助開孔208、209を介してBCl3 とSF
6 の混合ガス213を用いた選択ドライエッチングによ
り、n+ −GaAsキャップ層204のみを除去し、ゲ
ートリセス領域214を形成する。
【0033】次に、図2(f)に示すように、熱CVD
法により、厚さ約100nmの第3のSiO2 膜215
を全面に堆積する。
【0034】次に、図3(a)に示すように、ショット
キー障壁型電界効果トランジスタとなる領域を第2のフ
ォトレジスト膜216で覆った後、再びCF4 ガス21
1を用いて、第1の予備開孔208を介して第3のSi
2 膜215の異方性ドライエッチングを行い、接合型
電界効果トランジスタのゲート電極を形成する領域にの
み第1の本開孔217をあける。
【0035】次に、第2のフォトレジスト膜216を除
去した後、図3(b)に示すように、例えばトリメチル
ガリウム(TMG)が2cc/分、アルシン(As
3 )が10cc/分、成長ガス圧力が1×10-5To
rrであり、成長温度が450℃の条件のMOMBE法
にて、約100nmの高さとなるまで、有効アクセプタ
密度2.0×1020cm-3のp+ −GaAs層301を
n−Al0.2 Ga0.8 As電子供給層203上に選択的
に成長する。
【0036】次に、図3(c)に示すように、接合型電
界効果トランジスタとなる領域を第3のフォトレジスト
膜302で覆った後、再びCF4 ガス211を用いて、
第2の予備開孔209を介して第3のSiO2 膜215
の異方性ドライエッチングを行い、ショットキー障壁型
電界効果トランジスタのゲート電極を形成する領域に第
2の本開孔303をあける。
【0037】次に、第3のフォトレジスト膜302を除
去した後、図3(d)に示すように、ゲート金属とし
て、先ずWSi膜304を基板全面にスパッタリングに
て堆積し、さらに第1及び第2の本開孔217、303
上に、ゲート金属Ti/Pt/Au(厚さはそれぞれ1
5nm/40nm/200nm)306を第4のフォト
レジスト膜305による蒸着リフトオフ法にて堆積し、
図3(e)に示すような、Y字型のゲート電極307を
形成する。
【0038】次に、図3(e)に示すように、このゲー
ト電極307をマスクとして、CF4 とSF4 の混合ガ
ス308を用いた異方性ドライエッチングにより、WS
i膜304と第1のSiO2 膜205を除去する。
【0039】最後に、図3(f)に示すように、AuG
e/Ni/Au(厚さはそれぞれ100nm/35nm
/20nm)のオーミック金属309をゲート電極30
7に対して自己整合的に蒸着して、熱処理を行い、さら
に絶縁膜による平坦化工程と配線工程を行うことで、本
発明の接合型電界効果トランジスタとショットキー障壁
型電界効果トランジスタとで構成される半導体集積回路
を完成する。
【0040】なお、上記実施の形態では、GaAs化合
物半導体の基板面上にゲート電極を形成する方法を示し
たが、InP化合物半導体の基板面上にゲート電極を形
成する場合にも、エピタキシャル選択成長のガス種、流
量、温度などを変更することで、全く同様に半導体集積
回路を作製できるのは言うまでもない。また、本発明の
半導体集積回路の製造方法は、正孔チャネル層を作製
し、ゲート電極としてn層(あるいはn+ 層)を用いる
場合にも、エピタキシャル選択成長のガス種、流量、温
度などを変更することで、同様な工程で半導体集積回路
を作製できる。さらに、選択的にエピタキシャル成長す
る方法として、MOCVD法(metal organic chemical
vapor deposition:有機金属気相成長法)やVPE法
(vapor phase epitaxy )を用いることも可能である。
【0041】図4(a)及び(b)に、上記第2の実施
形態におけるノーマリーオフ型のHJFETとノーマリ
ーオン型のHJFETの静特性を示す。ここで、ゲート
長Lgは、従来の半導体集積回路の製造方法では製造が
困難であった0.2μm、ゲート幅は10μmである。
また、ゲート長Lgは3インチウェハー面内、及びウェ
ハー間で、Lg=0.2±0.02μmと、均一性、再
現性とも極めて良好な値を得た。また、これらノーマリ
ーオフ型とノーマリーオン型のHJFETのしきい値電
圧は、それぞれ、0.1V、−0.4Vであった。さら
に、駆動用のノーマリーオフ型のHJFETのゲートに
印加できる電圧VG は、従来のショットキー障壁型のト
ランジスタの場合と較べて0.4V以上向上し、+1.
2Vと良好な値を実現できた。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体集
積回路の製造方法は、一伝導形のチャネル層を有する半
導体の基板面上に、絶縁膜を形成する工程と、第1の接
合型電界効果トランジスタの第1のゲート電極を形成す
る領域の絶縁膜をエッチングして、絶縁膜に第1の開孔
をあける工程と、この1の開孔を有する絶縁膜をマスク
として、チャネル層の伝導形とは異なる他の伝導形であ
り、かつ少なくとも一種類以上からなる半導体結晶層
を、基板面上から選択的にエピタキシャル成長して、第
1のゲート電極を形成する工程と、第2のショットキー
障壁型電界効果トランジスタの第2のゲート電極を形成
する領域の絶縁膜をエッチングして、絶縁膜に第2の開
孔をあける工程と、この第2の開孔内に金属を堆積し
て、第2のゲート電極を形成する工程と、第1及び第2
のゲート電極を用いて、第1の接合型電界効果トランジ
スタと第2のショットキー障壁型電界効果トランジスタ
を形成する工程と、第1と第2の電界効果トランジスタ
を、それぞれ駆動用トランジスタと負荷用トランジスタ
として用い、半導体集積回路を構成する工程とから成っ
ている。従って、従来の半導体集積回路の製造方法にお
いて、再現性・均一性低下の原因となっていたp+ 層を
エッチングする工程を除去することが出来る。また、電
界効果トランジスタのゲート長は、絶縁膜の開口長によ
って完全に制御できるため、ゲート長短縮に伴うゲート
長のばらつきを著しく減少することができ、上記第2の
実施の形態に示したように、優れた均一性と再現性が得
られる。さらに、低抵抗な金属の堆積により、接合型と
ショットキー障壁型トランジスタのゲート電極を断面T
字型やY字型とすることが出来るため、ゲート電極の抵
抗を著しく下げることが可能となり、大幅な高周波特性
の改善も実現できる。
【0043】このように、本発明の半導体集積回路の製
造方法は、接合型電界効果トランジスタの高いゲート耐
圧特性を活かし、大きな論理振幅をもつ半導体集積回路
を再現性良く作製できるという効果を有している。ま
た、本発明の半導体集積回路の製造方法は、ゲート長を
均一性良く短縮することもできる。さらに、素子の高性
能化にかかせないゲート寄生抵抗の低減、及びソース抵
抗の低減も図れるという効果を有してしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による半導体集積回路
の製造方法を示す要素工程図である。
【図2】本発明の第2の実施形態による半導体集積回路
の製造方法の前半部を示す要素工程図である。
【図3】本発明の第2の実施形態による半導体集積回路
の製造方法の後半部を示す要素工程図である。
【図4】本発明の第2の実施形態による製造方法によっ
て製作された半導体集積回路の特性を示す図である。
【図5】従来の半導体集積回路の製造方法を示す要素工
程図である。
【図6】図5に示した、従来の半導体集積回路の製造方
法における問題を示す要素断面図である。
【符号の説明】
101 半絶縁性のGaAs基板 102 i−GaAsチャネル層 103 n−Al0.2 Ga0.8 As電子供給層 104 SiON絶縁層 105 PMMAレジスト膜 106 レジスト膜の補助開孔 107 CF4 ガス 108 SiON膜の第1の本開孔 109 p+ −GaAs層 110 フォトレジスト膜 111 SiON膜の第2の本開孔 112 ゲート金属 113 T型のp+ ゲート電極 114 T型のゲート電極 115 CF4 ガス 116 オーミック金属 201 半絶縁性のGaAs基板 202 i−In0.2 Ga0.8 Asチャネル層 203 n−Al0.2 Ga0.8 As電子供給層 204 n+ −GaAsキャップ層 205 SiO2 層 206 PR膜 207 CF4 とH2 の混合ガス 208 第1の予備開孔 209 第2の予備開孔 210 SiO2 膜 211 CF4 ガス 212 SiO2 の側壁 213 BCl3 とSF6 の混合ガス 214 ゲートリセス領域 215 SiO2 膜 216 フォトレジスト膜 217 第1の本開孔 301 p+ −GaAs層 302 フォトレジスト膜 303 第2の本開孔 304 WSi膜 305 フォトレジスト膜 306 ゲート金属 307 Y型のゲート金属電極 308 CF4 とSF6 の混合ガス 309 オーミック性の電極(オーミック金属) 501 半絶縁性のGaAs基板 502 i−GaAs層 503 n−Al0.2 Ga0.8 As層 504 p+ −GaAs層 505 フォトレジスト膜 506 ゲート電極 507 ゲート電極 508 オーミック電極 509 オーミック電極 510 オーミック電極 511 フォトレジスト膜 512 JFET 513 MESFET 601 オーバーエッチングされたp+ −GaAs層 602 エッチングのばらつきで無くなったn−Al
GaAs電子供給層 603 オーバーエッチングされたn−AlGaAs
電子供給層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/337 - 21/338 H01L 27/095 H01L 27/098 H01L 29/775 - 29/778 H01L 29/80 - 29/812

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合型の第1の電界効果トランジスタと
    ショットキー障壁型の第2の電界効果トランジスタとを
    それぞれ駆動用トランジスタと負荷用トランジスタとし
    て用いた半導体集積回路を製造する方法において、 一伝導形のチャネル層を有する半導体の基板面上に、絶
    縁膜を形成する工程と、 前記第1の電界効果トランジスタの第1のゲート電極を
    形成する領域の絶縁膜をエッチングして、前記絶縁膜に
    第1の本開孔をあける工程と、 該第1の本開孔を有する絶縁膜をマスクとして、前記チ
    ャネル層の伝導形とは異なる他の伝導形であり、かつ少
    なくとも一種類以上からなる半導体結晶層を、前記基板
    面上から選択的にエピタキシャル成長して、前記第1の
    ゲート電極を形成する工程と、 前記第2の電界効果トランジスタの第2のゲート電極を
    形成する領域の絶縁膜をエッチングして、前記絶縁膜に
    第2の本開孔をあける工程と、 該第2の本開孔内に金属を堆積して、前記第2のゲート
    電極を形成する工程と、 前記第1及び第2のゲート電極を用いて、前記第1の電
    界効果トランジスタと前記第2の電界効果トランジスタ
    とを形成する工程とを含むことを特徴とする半導体集積
    回路の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記半導体が化合物半導体であり、前記
    半導体結晶層が化合物半導体結晶層である、請求項1に
    記載の半導体集積回路の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の本開孔をあける工程
    は、 前記基板上に、第1の絶縁膜を形成し、前記第1及び第
    2のゲート電極を形成する領域の前記第1の絶縁膜をエ
    ッチングし、予備開孔をあける工程と、 該予備開孔内を含めて、前記第1の絶縁膜上に第2の絶
    縁膜を堆積する工程と、 前記第2の絶縁膜に異方性ドライエッチングを施し、前
    記予備開孔の内側壁にのみ前記第2の絶縁膜を残すこと
    により、前記予備開孔を狭める工程とを含む請求項1に
    記載の半導体集積回路の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2のゲート電極を形成す
    る工程は、選択エピタキシャル成長で形成した前記第1
    のゲート電極および前記第2のゲート電極の上部に、1
    種類以上の低抵抗金属を形成する工程を含み、これによ
    って前記第1及び第2のゲート電極の断面形状をT型も
    しくはY型とすることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体集積回路の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の電界効果トランジスタと前記
    第2の電界効果トランジスタとを形成する工程は、前記
    T型もしくはY型となった断面形状を持つ前記第1及び
    第2のゲート電極を用いて、オーミック電極を自己整合
    的に形成する工程を含む請求項4に記載の半導体集積回
    路の製造方法。
  6. 【請求項6】 接合型電界効果トランジスタとショット
    キー障壁型電界効果トランジスタとをそれぞれ駆動用ト
    ランジスタと負荷用トランジスタとして用いた半導体集
    積回路を製造する方法において、 半絶縁性GaAsの基板上に、MBE法にて、i−Ga
    Asチャネル層、n−Al0.2 Ga0.8 As電子供給層
    を順次成長する工程と、 前記n−Al0.2 Ga0.8 As電子供給層上にプラズマ
    CVD法にて、SiON膜を堆積する工程と、 前記SiON膜上にPMMAレジスト膜を形成する工程
    と、 前記接合型電界効果トランジスタのゲート電極となる領
    域の前記PMMAレジスト膜を、電子線にて描画、現像
    し、第1の補助開孔をあける工程と、 前記第1の補助開孔を介してCF4 ガスを用いて前記S
    iON膜のドライエッチングを行い、第1の本開孔をあ
    ける工程と、 前記PMMAレジスト膜を除去した後に、MOMBE法
    にて、p+ −GaAs層を前記n−Al0.2 Ga0.8
    s電子供給層上に選択的に成長する工程と、 前記SiON膜上にフォトレジスト膜を形成し、前記シ
    ョットキー障壁型電界効果トランジスタのゲート電極と
    なる領域の前記フォトレジスト膜に光学露光を施し、第
    2の補助開孔をあける工程と、 前記第2の補助開孔を介してCF4 ガスを用いて前記S
    iON膜のドライエッチングを行い、第2の本開孔をあ
    ける工程と、 前記フォトレジスト膜を除去した後、前記第1及び第2
    の本開孔上に、ゲート金属Ti/Pt/Auを蒸着リフ
    トオフ法にて堆積し、T型のゲート電極を形成する工程
    と、 前記ゲート電極をマスクとして、CF4 ガスを用いた異
    方性ドライエッチングにより前記SiON膜を除去する
    工程と、 AuGe/Ni/Auのオーミック金属を前記ゲート電
    極に対して自己整合的に蒸着して、熱処理を行い、絶縁
    膜による平坦化工程と配線工程を行うことで、前記接合
    型電界効果トランジスタと前記ショットキー障壁型電界
    効果トランジスタで構成される半導体集積回路を完成す
    る工程とを含む半導体集積回路の製造方法。
  7. 【請求項7】 接合型電界効果トランジスタとショット
    キー障壁型電界効果トランジスタとをそれぞれ駆動用ト
    ランジスタと負荷用トランジスタとして用いた半導体集
    積回路を製造する方法において、 半絶縁性GaAsの基板上に、MBE法にて、i−In
    0.2 Ga0.8 Asチャネル層、n−Al0.2 Ga0.8
    s電子供給層、n+ −GaAsキャップ層を順次成長す
    る工程と、 前記n+ −GaAsキャップ層上に熱CVD法にて、第
    1のSiO2 膜を形成する工程と、 前記第1のSiO2 膜上に第1のフォトレジスト膜を形
    成する工程と、 光学露光法を用いて、前記接合型及びショットキー障壁
    型電界効果トランジスタのゲート電極となる部分の前記
    第1のフォトレジスト膜に第1及び第2の補助開孔をあ
    ける工程と、 CF4 とH2 ガスの混合ガスを用いて、前記第1のSi
    2 膜のドライエッチングを行い、前記第1及び第2の
    補助開孔を介してそれぞれ第1及び第2の予備開孔を同
    時にあける工程と、 前記第1のフォトレジスト膜を除去した後に、熱CVD
    法にて第2のSiO2膜を全面に堆積する工程と、 CF4 ガスを用いて、前記第2のSiO2 膜の異方性ド
    ライエッチングを行い、前記第1及び第2の予備開孔内
    に側壁を形成する工程と、 前記第1及び第2の予備開孔を介してBCl3 とSF6
    の混合ガスを用いた選択ドライエッチングにより、前記
    + −GaAsキャップ層のみを除去し、ゲートリセス
    領域を形成する工程と、 熱CVD法により、第3のSiO2 膜を全面に堆積する
    工程と、 前記ショットキー障壁型電界効果トランジスタとなる領
    域を第2のフォトレジスト膜で覆った後、前記第1の予
    備開孔を介してCF4 ガスを用いて前記第3のSiO2
    膜の異方性ドライエッチングを行い、前記接合型電界効
    果トランジスタのゲート電極を形成する領域にのみ第1
    の本開孔をあける工程と、 前記第2のフォトレジスト膜を除去した後、MOMBE
    法にて、p+ −GaAs層を前記n−Al0.2 Ga0.8
    As電子供給層上に選択的に成長する工程と、 前記接合型電界効果トランジスタとなる領域を第3のフ
    ォトレジスト膜で覆った後、前記第2の予備開孔を介し
    てCF4 ガスを用いて前記第3のSiO2 膜の異方性ド
    ライエッチングを行い、前記ショットキー障壁型電界効
    果トランジスタのゲート電極を形成する領域に第2の本
    開孔をあける工程と、 前記第3のフォトレジスト膜を除去した後、WSi膜を
    基板全面にスパッタリングにて堆積する工程と、 前記第1及び第2の本開孔上に、ゲート金属Ti/Pt
    /Auを蒸着リフトオフ法にて堆積し、Y型のゲート電
    極を形成する工程と、 前記ゲート電極をマスクとして、CF4 とSF6 の混合
    ガスを用いた異方性ドライエッチングにより、前記WS
    i膜と前記第1のSiO2 膜を除去する工程と、 AuGe/Ni/Auのオーミック金属を前記ゲート電
    極に対して自己整合的に蒸着して、熱処理を行い、絶縁
    膜による平坦化工程と配線工程を行うことで、前記接合
    型電界効果トランジスタと前記ショットキー障壁型電界
    効果トランジスタで構成される半導体集積回路を完成す
    る工程とを含む半導体集積回路の製造方法。
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