JPH05335341A - Iii−v族化合物半導体装置の製造方法 - Google Patents

Iii−v族化合物半導体装置の製造方法

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JPH05335341A
JPH05335341A JP13938192A JP13938192A JPH05335341A JP H05335341 A JPH05335341 A JP H05335341A JP 13938192 A JP13938192 A JP 13938192A JP 13938192 A JP13938192 A JP 13938192A JP H05335341 A JPH05335341 A JP H05335341A
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Japan
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insulating film
layer
iii
etching
compound semiconductor
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JP13938192A
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Eizo Mitani
英三 三谷
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 リセス構造の電極を有するIII−V族化合
物半導体装置に関し、開口形成時に生ずる面荒れを防止
する有効な手段を提供する。 【構成】 基板上1に、III−V族化合物半導体2,
3,4、第1の絶縁膜5、Alを含む第2の絶縁膜15
をこの順序で堆積し、堆積した絶縁膜に所定のパターン
で前記III−V族化合物半導体表面に達する第1の開
口部を形成する。第3の絶縁膜を第1の開口部を含む全
面に堆積し、これを異方性エッチングして側壁絶縁膜を
形成し、表面に被覆膜を有する第2の絶縁膜および側壁
絶縁膜をマスクとして、表出するIII−V族化合物半
導体を選択的にエッチングして第2の開口部21を形成
する。第2の開口部内を含む全面に金属層10を形成
し、第2の絶縁膜をエッチングストッパとして該金属層
をパターニングし、第2の開口部内にリセス電極12を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、III−V族化合物半
導体装置の製造方法に関し、特にリセス構造の電極を有
するIII−V族化合物半導体装置の製造方法に関す
る。
【0002】電子の移動度がSiやGeに比べて非常に
大きいIII−V族化合物半導体は、MESFET、H
EMT、HBT、HET等の高速半導体装置用材料とし
て利用されている。
【0003】これらの半導体装置においては、ヘテロ接
合構造やリセスゲート構造がしばしば用いられる。リセ
スゲート構造を作製するためには、III−V族化合物
半導体のエッチングが必要であり、エッチング停止層を
利用した選択ドライエッチングがよく行なわれる。
【0004】
【従来の技術】化合物半導体装置の電極形成は、たとえ
ば以下のように行なう。III−V族化合物半導体の積
層表面上に形成した絶縁膜にコンタクトホールをパター
ニングし、この絶縁膜をマスクとして異方性選択エッチ
ングを行なって所望のIII−V族化合物半導体層表面
を露出する開口を形成する。この開口内に電極材料を導
入して、いわゆるリセス構造の電極を形成する。
【0005】このようなIII−V族化合物半導体層へ
の開口部形成は、反応性ガスを利用したドライエッチン
グによることが多く、チャンバ内雰囲気等でエッチング
条件が変化することもあり、エッチングの制御が難し
い。
【0006】従来のIII−V族化合物半導体層へのリ
セス構造電極形成は、以下のような工程によっていた。
高電子移動度トランジスタ(HEMT)の場合を例にと
って説明する。
【0007】まず、図5(A)に示すように、半絶縁性
GaAs基板26上にヘテロ接合を含むIII−V族化
合物半導体の多層膜を形成する。すなわち、半絶縁性G
aAs基板26上にバッファ層および電子走行層となる
i型GaAs層27、n型不純物をドープしたAlGa
As電子供給層28、ソース/ドレイン領域においてオ
ーミック接触を容易に取るためのGaAsキャップ層2
9をエピタキシャルに成長する。
【0008】この多層膜の上にSiON等の絶縁膜30
を堆積する。次に、ホトレジスト膜31を塗布後、ホト
リソグラフィの技術を用いてホトレジスト膜31の所定
位置に所望のパターンで開口部を設ける。
【0009】次に、ホトレジスト膜31をマスクとして
絶縁膜30をCF4 ガスの反応性イオンエッチング(R
IE)による異方性エッチング等でパターニングし、開
口部(コンタクトホール)を設ける。
【0010】次に、図5(B)に示すように、ホトレジ
スト膜31を除去後、表面上にSiON等の絶縁膜32
をほぼ均一に堆積する。次いで、CF4 の異方性ドライ
エッチングにより、表面から垂直方向に絶縁膜32を除
去する。絶縁膜32の厚さ分のエッチングを行なうと、
平坦部上の絶縁膜32は除去され、図5(C)に示すよ
うにコンタクトホール側壁上にのみ絶縁膜32が残る。
【0011】次に、図5(D)に示すように、CCl2
2 ガス等を用いた異方性ドライエッチングによって電
子供給層28表面まで垂直にキャップ層29をエッチし
て開口部を形成する。Alを含むAlGaAsの電子供
給層28がエッチングストッパとなる。
【0012】次に、図5(E)に示すように、開口部を
埋めるようにWSi等の電極層33をスパッタリングで
堆積する。電極層33は絶縁膜30上全面に堆積する。
電極層33のパターニングのため、図5(F)に示すよ
うに、電極層33上にレジスト膜34のパターンを形成
し、CF4 ガスによる反応性イオンエッチング(RI
E)の異方性ドライエッチングを行なう。レジスト膜パ
ターン34に覆われていない部分の電極層33はエッチ
オフされる。
【0013】この時、電極層33だけにとどまらず、そ
の直下の絶縁膜30も一部オーバエッチングされる。換
言すれば、電極材料エッチングの選択性が十分高くな
い。このため、段差が発生し、また、絶縁膜30の膜厚
再現性が低くなる。
【0014】この結果、プロセスマージンが低くなり、
後工程でのリソグラフィで精度が低くなる、後工程での
コンタクトホール開口のエッチング精度が低くなる等の
問題が生ずる。
【0015】この問題を解決するひとつの方法として、
図6(A)に示すように絶縁膜30の上に薄いAlを含
む絶縁膜、たとえばAl2 3 膜36を堆積させ、Al
2 3 膜36を電極層33のエッチングの際のエッチン
グストッパに利用することが考えられる。
【0016】Al2 3 膜36の堆積後、Al2 3
36の上に、ホトレジストマスクを形成し、開口部に露
出したAl2 3 膜36を、たとえば熱燐酸によりエッ
チングし、その下のSiON絶縁膜30を異方性エッチ
ングによりエッチングしてキャップ層29を露出する。
その後、ホトレジストマスクは除去する。このようにし
て、図6(A)に示す構造を得る。
【0017】次に、図5(B)に示す工程同様に、Si
ON膜を全面上にほぼ均一に堆積し、CF4 ガスのRI
Eによる異方性エッチングを行なうことによって開口部
側壁にのみSiON膜を残す。この時、表面部分にはA
2 3 膜36が露出するため、表面部分でのオーバエ
ッチングは防止される。
【0018】続いて、開口部に露出したGaAsキャッ
プ層29を異方性エッチングする。このようにして、A
lGaAs電子供給層28の表面を露出する。なお、A
lGaAsとGaAsとはエッチング速度が異なり、電
子供給層28はエッチングストッパの役割も果たす。
【0019】次に、図6(C)に示すように、WSi等
の電極層を全面上にスパッタリングで堆積し、その上に
ホトレジストマスクを形成する。このホトレジストマス
クをエッチングマスクとして電極層をエッチングするこ
とにより、図に示すようなT型電極を得る。
【0020】この電極層のエッチングにおいて、Al2
3 膜36が露出すると、エッチング速度が著しく低下
するため、Al2 3 膜36が完全に消滅することはな
く、さらにその下のSiON膜30が膜減りすることは
防止される。このように、絶縁膜30の厚さは全面上で
ほぼ均一に確保される。
【0021】なお、SiONおよびWSiに対するAl
2 3 のエッチング選択性は高いが、絶縁膜30を全て
Al2 3 膜34で置換することは、Al2 3 の加工
性が悪いため困難である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、Al
2 3 膜36を絶縁膜30の上に配置することで電極形
成時の絶縁膜30のオーバエッチングの問題は解決でき
る。しかし、別の問題が派生する。
【0023】図6(B)に示す絶縁膜のコンタクトホー
ルを介して行なうIII−V族化合物半導体、特にGa
As等の化合物半導体の異方性ドライエッチングでは通
常弗素系ガス、たとえばCCl2 2 ガスが用いられ
る。
【0024】このガスは反応性が高いため、Al2 3
と一部反応してAlF3 が発生する。AlF3 は不揮発
性物質であり、被エッチ半導体の開口部に粒状に被着す
る。この結果、開口部に面荒れを生ずる。
【0025】本発明の目的は、Alを含む絶縁膜を電極
材料エッチングのエッチングストッパに利用しつつ、そ
の前段のAlを含まないIII−V族化合物半導体中の
開口形成時に生ずる面荒れを防止する有効な手段を提供
することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記したI
II−V族化合物半導体の開口部形成時、電極材料のエ
ッチングストッパとして機能するAlを含む絶縁膜を実
質的に露呈させない構造でドライエッチングを行なう。
【0027】すなわち、本発明のIII−V族化合物半
導体装置の製造方法は、基板上に、III−V族化合物
半導体、第1の絶縁膜、Alを含む第2の絶縁膜をこの
順序で堆積する積層工程と、該堆積した絶縁膜に所定の
パターンで前記III−V族化合物半導体表面に達する
第1の開口部を形成する工程と、第3の絶縁膜を第1の
開口部を含む全面に堆積し、該第3の絶縁膜を異方性エ
ッチングにより選択的にエッチングすることにより、側
壁絶縁膜を形成する工程と、表面に被覆膜を有する該第
2の絶縁膜および該側壁絶縁膜をマスクとして、表出す
る前記III−V族化合物半導体を選択的にエッチング
して第2の開口部を形成する工程と、前記第2の開口部
内を含む全面に金属層を形成する工程と、前記第2の絶
縁膜をエッチングストッパとして該金属層をパターニン
グし、該第2の開口部内にリセス電極を形成する工程と
を含む。
【0028】
【作用】Alを含む絶縁膜とその上に配置したAlを含
まない被覆膜の相乗作用によって、III−V族化合物
半導体に電極形成用の開口部を加工する時、開口部のI
II−V族化合物半導体の面荒れが防止でき、かつ絶縁
膜を所望の厚さに保つことができる。
【0029】以下、本発明を実施例に基づき、より詳し
く述べる。
【0030】
【実施例】図1および図2は、本発明の実施例によるリ
セス構造ゲートを有するHEMTの製造工程を示す図で
ある。
【0031】半絶縁性GaAs基板1上に厚さ約400
0Aのi−GaAsバッファ兼電子走行層2、その上に
厚さ約400A、ドナー濃度約2×1018atoms/
cm 3 のn−AlGaAs電子供給層3、その上に厚さ
約1000A、ドナー濃度約2×1018atoms/c
3 のn−GaAsキャップ層4を連続的にエピタキシ
ャル成長させる。
【0032】この積層エピタキシャル構造III−V族
化合物半導体上に、プラズマCVD法により厚さ約30
00AのSiON層5を堆積させ、さらにその上に酸素
またはアルゴンのプラズマによるイオンアシスト蒸着法
を用いて厚さ約200AのAl2 3 層15を堆積させ
る。イオンアシスト蒸着法では、緻密で硬度の高い膜が
できるという特徴があり、これはドライエッチングのス
トッパ層として重要な特質である。
【0033】次に、ホトレジスト膜を塗布後、通常のホ
トリソグラフィの技術によって上記2層の絶縁膜5、1
5に対して所定位置にコンタクトホール20を開ける。
その後、レジスト膜を除去した状態が図1(A)であ
る。
【0034】この工程は、まずホトリソグラフィによっ
てホトレジスト膜をパターニングし、次にたとえば80
℃の燐酸でAl2 3 層15をパターニングし、さらに
たとえばCF4 ガスを用いた反応性イオンエッチング
(RIE)によりSiON層5の異方性エッチングを行
なった後、ホトレジスト膜を除去すればよい。
【0035】次に、図1(B)に示すように、プラズマ
CVD法により厚さ約1500AのSiON層7の堆積
を行なう。SiON層7はコンタクトホール20の側壁
上にもほぼ均等な厚さで堆積する。
【0036】次に、図1(C)に示す如く、CF4 ガス
を用いたRIEによりSiON層7をエッチングする。
平坦部上のSiON膜7をエッチオフすると、コンタク
トホール20側壁部上のみにSiONの側壁絶縁膜8が
残る。Al2 3 層15がエッチングストッパとなるの
で、この異方性エッチングでSiON層5が膜減りを起
こすことなく、側壁絶縁膜8を残してSiON層7はき
れいに除去できる。
【0037】次に、図1(D)に示すように、コンタク
トホール20よりやや広い開口部を有するホトレジスト
膜16のパターンを形成する。このプロセスは通常のホ
トリソグラフィによって行なうが、位置合わせに多少余
裕をみてコンタクトホール20開口部より片側につき約
0.4μm広い開口部を形成することによって位置合わ
せを容易にする。しかし、Al2 3 層15は大部分が
ホトレジスト膜16で覆われている。
【0038】次に、図2(A)に示すように、エッチン
グでn−GaAsキャップ層4に開口21を形成する。
たとえば、CCl2 2 ガスを用いたRIEによってコ
ンタクトホール20内のGaAs層を異方性エッチング
する。エッチングは、n−AlGaAs電子供給層3の
表面でほぼ自動停止する。
【0039】この際、Al2 3 層15は大部分がホト
レジスト膜16で覆われているため、実質的に不揮発性
AlF3 の生成は無視できる程度に少量で済み、開口部
21のGaAs面が荒れることはない。その後、ホトレ
ジスト膜16を除去する。この状態を図2(A)に示
す。
【0040】次に、ゲート電極12の形成を行なう。ま
ず、図2(B)で示すように、スパッタリング法によっ
てWSi層10を開口部21内に完全に充填するよう、
約3000Aの厚みに堆積する。その後、T型ゲート電
極を形成するため、ホトレジスト膜11を塗布し、所定
のパターニングを行なう。
【0041】次に、図2(C)に示すように、CF4
スを用いたRIEによってWSi層10の異方性ドライ
エッチングを行なう。この時、オーバエッチングになっ
ても下地がAl2 3 層15であるため、エッチングは
自動停止し、膜減りは防止される。次いで、ホトレジス
ト膜11を除去すれば、図2(C)に示したように、T
型ゲート電極12が完成する。
【0042】その後、ソース/ドレイン電極14を形成
する。この工程は、まず、ホトレジスト膜塗布後、ソー
ス/ドレイン電極位置に開口部を設けるようにパターニ
ングし、次に80℃の熱燐酸で開口部のAl2 3 層1
5を除去し、さらにその次にHF:NH4 F=1:10
の溶液によりSiON層5をウェットエッチングしてn
−GaAsキャップ層4を露出させる。
【0043】その後、たとえばAuGe/Auを厚さ約
200A/約3000A蒸着した後、ホトレジスト膜を
除去してリフトオフを行なう。開口部に形成されたAu
Ge/Auを450℃で1分間合金化することによって
図2(D)に示すようなソース/ドレイン電極14が形
成される。さらに、保護膜形成等を行なってHEMTを
完成させる。
【0044】次に、本発明の別の実施例によるリセスゲ
ートHEMTの製造工程について述べる。前実施例同
様、半絶縁性GaAs基板1上に厚さ約4000Aのi
−GaAsバッファ兼電子走行層2、その上に厚さ約4
00A、ドナー濃度約2×1018atoms/cm3
n−AlGaAs電子供給層3、その上に厚さ約100
0A、ドナー濃度約2×1018atoms/cm3 のn
−GaAsキャップ層4を連続的にエピタキシャル成長
させる。
【0045】この積層エピタキシャル構造III−V族
化合物半導体上に、プラズマCVD法により厚さ約30
00AのSiON層5を堆積し、さらにその上にイオン
アシスト蒸着法により厚さ約200AのAl2 3 層1
5を堆積する。
【0046】次いで、その上にプラズマCVD法により
厚さ約1000AのSiON層17を堆積する。この上
にホトレジスト膜を塗布し、ホトリソグラフィの技術を
用いてパターニングする。
【0047】次に、ホトレジスト膜の開口部にコンタク
トホール20を形成する。すなわち、ホトレジスト膜を
マスクとして、まずCF4 ガスを用いたRIEによって
SiON層17を異方性エッチングし、次いで80℃の
熱燐酸によりAl2 3 層15をウェットエッチング
し、再びCF4 ガスによるRIEを用いてSiON層5
をドライエッチングする。ホトレジスト膜を除去した状
態を図3(A)に示す。
【0048】次に、前実施例同様、プラズマCVD法で
厚さ約1500AのSiON層を堆積し、CF4 ガスを
用いたRIEにより異方性エッチングを行なって、図3
(B)に示すようにコンタクトホール20側壁にSiO
Nの側壁絶縁膜8を形成する。この時、オーバエッチン
グすると、SiON層17の膜厚も堆積時より減少する
が、Al2 3 層15は露出せず、完全にSiON層1
7、側壁絶縁膜8に覆われている。
【0049】次に、n−AlGaAs電子供給層3をエ
ッチングストッパとするエッチングを行ない、キャップ
層4に開口部の形成を行なう。CCl2 2 ガスを用い
たRIEによってコンタクトホール20直下のn−Ga
Asキャップ層4を異方性ドライエッチングする。この
時、Al2 3 層15は露出していないので、CCl 2
2 ガスと反応することなく、したがって面荒れのない
リセスエッチング面が得られる。
【0050】引き続いて、図3(C)で示すように、電
極材料であるWSi層10を堆積して開口部を充填す
る。その後、WSi層10上にパターニングしたホトレ
ジスト膜11を形成する。
【0051】次に、たとえばCF4 ガスによるRIEに
よってWSi層10の異方性ドライエッチングを行な
い、ゲート電極12をパターニングする。この時、WS
i層10の下地であるSiON層17もオーバエッチン
グされ除去されるが、Al2 3 層15がエッチングス
トッパとなり、この部位でエッチングは停止する。
【0052】さらに、前記実施例と同様の手順でソース
/ドレイン電極を形成した図を、図3(D)に示す。こ
のようにして、HEMT主要構成部が完成する。なお、
露出しているAl2 3 層15は熱燐酸ウェットエッチ
ング等によって除去してもよい。
【0053】本発明のさらに別の実施例によるリセスゲ
ートHEMT電極形成を次に説明する。前実施例と同様
に、半絶縁性GaAs基板1上にi−GaAsバッファ
兼電子走行層2、n−AlGaAs電子供給層3、n−
GaAsキャップ層4からなるIII−V族化合物半導
体エピタキシャル積層を形成する。この上にプラズマC
VD法により厚さ約3000AのSiON層5を堆積す
る。
【0054】引続き、この上に複数のソースを使ったイ
オンアシスト蒸着法を用いて厚さ約200AのAl2
3 層15、厚さ約200AのSiO2 層17a、厚さ約
200AのAl2 3 層18を連続的に堆積する。イオ
ンアシスト蒸着により緻密で高硬度の膜が連続プロセス
で形成される。
【0055】次に、ホトレジスト膜6を塗布後、ホトリ
ソグラフィの技術を用いて図4(A)で示すように、ホ
トレジスト膜6に所定のパターンで開口部を形成する。
次に、コンタクトホールの形成を行なう。まず、80℃
の熱燐酸によってAl 2 3 層18をウェットエッチン
グし、次いでCF4 ガスを用いたRIEによりSiO2
層17aをドライエッチングし、その次に80℃の熱燐
酸によってAl 2 3 層15をウエットエッチングし、
またCF4 ガスを用いたRIEによりSiON層5をド
ライエッチングする。
【0056】続いて、ホトレジスト膜6を除去し、プラ
ズマCVD法により厚さ約1500AのSiON層をほ
ぼ均等に堆積し、CF4 ガスによるRIEを用いてコン
タクトホール側壁部のSiONの側壁絶縁膜8を、図4
(B)に示すように形成する。SiON層のRIEにお
いては、下地のAl2 3 層18がエッチングストッパ
となる。
【0057】次に、80℃の熱燐酸中でウェットエッチ
ングにより表面のAl2 3 層18をエッチオフする。
しかる後、CCl2 2 ガスによってn−GaAsキャ
ップ層4をRIEでドライエッチングして開口部21を
形成する。これを図4(C)に示す。
【0058】この異方性エッチング工程において、Al
2 3 層15は完全にSiON層8、SiO2 層17a
によって覆われているので、CCl2 2 ガスとAlが
反応し、GaAs層4が面荒れを生じることは防止され
る。
【0059】引き続いて、電極材料のWSi層を堆積
後、その上にパターニングされたホトレジスト膜を形成
する。このホトレジスト膜をマスクとしてCF4 ガスの
RIEによるドライエッチングを行なえば、リセス構造
T型ゲート電極12が完成する。これを図4(D)に示
す。
【0060】CF4 ガスによるドライエッチングによっ
て、ゲート電極12直下を除き、SiO2 層17aもエ
ッチオフされる。しかし、その下地のAl2 3 層15
がストッパとなってこの位置でエッチングは停止する。
したがって、SiON層5の膜厚は一定に保たれ、段差
を生ずることはない。Al2 3 層15は、その後熱燐
酸ウエットエッチング等で除去してもよい。
【0061】この次の工程で前実施例同様、ソース/ド
レイン電極の形成を行なえば、リセスゲート付HEMT
の主要構成部が完成する。以上述べた実施例は、GaA
s/AlGaAs構造のHEMTの場合であったが、I
nP基板上のInGaAsチャネル層/InAlAs電
子供給層/n+ −GaAsキャップ層(InAlAsが
GaAsエッチングのストッパとして働く)やGaAs
/InGaP(InGaPが電子供給層であり、GaA
sのエッチングストッパ層として働く)の組み合わせを
用いたHEMTにも本発明は適用できる。
【0062】さらに、本発明はHEMT以外にもヘテロ
接合を含むIII−V族化合物半導体デバイス、たとえ
ばMESFETやHBT、HET等の製造に適用できる
ことはいうまでもない。
【0063】前記したHEMTに対する実施例におい
て、開口部の形成はn−GaAsキャップ層4に対して
のみ行なっていたが、AlGaAsのストッパ層を配置
しておけば多層キャップ層に対しても適用できることは
明らかである。
【0064】前記実施例では、絶縁膜としてプラズマC
VD法によるSiON層を多用した。しかし、本発明は
これにとどまることなく、他の非Al系絶縁膜、たとえ
ばSiN膜やSiO2 膜、多結晶Si膜等にも適用で
き、また他の製法、たとえば熱酸化法やスパッタリング
法、光CVD法等で堆積された膜にも適用できることは
自明であろう。
【0065】さらに、ゲート電極やソース/ドレイン電
極材料も他に種々使用できることはいうまでもない。ま
た、Alを含む絶縁膜材料としてAl2 3 以外にAl
NやAlON等がある。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
Alを含む絶縁膜を電極材料の異方性ドライエッチング
のエッチングストッパに利用しつつ、その前段のAlを
含まないIII−V族化合物半導体の開口部形成のため
のドライエッチング時に生ずる面荒れを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例によるリセス構造ゲートHEMTの製造
工程前半を示す。
【図2】図1の製造工程に続く後半の工程を示す。
【図3】別の実施例によるリセスゲートHEMT製造工
程主要部を示す。
【図4】さらに別の実施例によるリセスゲートHEMT
製造工程主要部を示す。
【図5】従来の技術を示す断面図である。
【図6】参考技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半絶縁性GaAs基板 2 i−GaAsバッファ兼電子走行層 3 n−AlGaAs電子供給層 4 n−GaAsキャップ層 5 SiON層 6 ホトレジスト膜 7 SiON膜 8 側壁絶縁膜 10 WSi層 11 ホトレジスト膜 12 ゲート電極 14 ソース/ドレイン電極 15 Al2 3 層 16 ホトレジスト膜 17 SiON層 17a SiO2 層 18 Al2 3 層 20 コンタクトホール 21 開口部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、III−V族化合物半導体
    (4)、第1の絶縁膜(5)、Alを含む第2の絶縁膜
    (15)をこの順序で堆積する積層工程と、 該堆積した絶縁膜(5、15)に所定のパターンで前記
    III−V族化合物半導体(4)表面に達する第1の開
    口部(20)を形成する工程と、 第3の絶縁膜(7)を第1の開口部(20)を含む全面
    に堆積し、該第3の絶縁膜(7)を異方性エッチングに
    より選択的にエッチングすることにより、側壁絶縁膜
    (8)を形成する工程と、 表面に被覆膜(16、17)を有する該第2の絶縁膜
    (15)および該側壁絶縁膜(8)をマスクとして、表
    出する前記III−V族化合物半導体(4)を選択的に
    エッチングして第2の開口部(21)を形成する工程
    と、 前記第2の開口部(21)内を含む全面に金属層(1
    0)を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜(15)をエッチングストッパとして
    該金属層(10)をパターニングし、該第2の開口部
    (21)内にリセス電極(12)を形成する工程とを含
    むIII−V族化合物半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記側壁絶縁膜(8)を形成した後、前
    記第2の絶縁膜(15)表面に、前記第1の開口部(2
    0)の周辺部を除いてホトレジスト膜からなる前記被覆
    膜(16)を形成することを特徴とする請求項1記載の
    III−V族化合物半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記積層工程において、前記第2の絶縁
    膜(15)上に第3の絶縁膜(17)からなる被覆膜
    (17)を形成する工程を含み、前記第1の開口部を形
    成する工程を3層の絶縁膜(5、15、17)に対して
    行なうことを特徴とする請求項1記載の化合物半導体装
    置の製造方法。
  4. 【請求項4】 さらに、前記積層工程においてAlを含
    まない第3の絶縁膜(17)の上に、Alを含む第4の
    絶縁膜(18)を堆積する工程を含み、 前記第1の開口工程を4層の絶縁膜(5、15、17、
    18)に対して行ない、 前記側壁絶縁膜形成工程の後にAlを含む第4の絶縁膜
    (18)を除去する工程を含む請求項3記載のIII−
    V族化合物半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記Alを含む第2の絶縁膜(15)あ
    るいは第4の絶縁膜(18)をイオンアシスト蒸着法で
    形成する請求項1〜4のいずれかに記載のIII−V族
    化合物半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の開口工程のエッチングがCC
    2 2 をエッチングガスとして用いる請求項1〜5の
    いずれかに記載のIII−V族化合物半導体装置の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記第3の絶縁膜(17)をイオンアシ
    スト蒸着法で形成し、前記Alを含む第2、あるいは第
    4の絶縁膜(15)、(18)と共に連続して形成する
    ことを特徴とする請求項3ないし6記載のIII−V族
    化合物半導体装置の製造方法。
JP13938192A 1992-05-29 1992-05-29 Iii−v族化合物半導体装置の製造方法 Withdrawn JPH05335341A (ja)

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