JP2907322B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JP2907322B2
JP2907322B2 JP7142365A JP14236595A JP2907322B2 JP 2907322 B2 JP2907322 B2 JP 2907322B2 JP 7142365 A JP7142365 A JP 7142365A JP 14236595 A JP14236595 A JP 14236595A JP 2907322 B2 JP2907322 B2 JP 2907322B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性半導体記憶装
置に関し、特に、強誘電体の分極を利用して情報を記憶
する不揮発性半導体記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報記憶の媒体として強誘電体を用いた
不揮発性半導体記憶装置は、強誘電体膜の劣化が起こら
なければ長時間記憶を保持できる利点を有しており、セ
ルサイズの小型化が可能で大容量のメモリを構成できる
ものとして期待されている。この構造の一例として、D
RAMキャパシタ容量絶縁膜形成部にPbZr1-xTix
3 等を適用したものがある。この構造は、例えば1
990年にIEEEEIECTRON DEVICES
LETTER VOl.11,No.10,454
(1990)により「A Ferroelectric
DRAMCell for High Densit
y NVRAM’s」と題して報告されている。その構
造を図6に示す。
【0003】図6に示されるように、p型シリコン基板
101の表面には、選択酸化法により素子分離酸化膜1
02が形成されており、素子分離酸化膜102により区
画された活性領域の基板上にゲート絶縁膜を介してゲー
ト電極103が形成されている。ゲート電極103を挟
んで両側のシリコン基板の表面領域内にはソース領域1
04とドレイン領域105が形成されている。基板表面
全体を覆う第1層間絶縁膜106上にはPt膜107が
形成され、その上にはPbZr1-x Tix3(PZ
T)膜108が形成されている。さらに、その上に第2
の層間絶縁膜109が形成され、その上にはコンタクト
ホールを介してドレイン領域105とPbZr1-x Ti
x3 膜108と接触するAl配線110が形成されて
いる。
【0004】強誘電体膜を用いる不揮発性半導体記憶装
置のもう一つタイプはトランジスタのゲート絶縁膜に強
誘電体膜を用いるものである。その構造を図7に示す。
同図に示されるように、p型シリコン基板1の表面には
素子分離酸化膜2が形成されており、基板表面にはゲー
ト絶縁膜となる強誘電体膜4cが形成されており、その
上にはゲート電極5aが形成されている。ゲート電極5
aの両側のシリコン基板の表面領域内にはソース領域3
とドレイン領域4が形成されている。
【0005】この構造は、トランジスタ自体が記憶部を
有するものであるためセルサイズの縮小化に有効であ
る。ゲート絶縁膜となる強誘電体材料として現在検討さ
れているものは、BaMgF4 とPbZr1-x Tix
3 である。このタイプのメモリセルの構造および動作原
理に関しては、電子通信学会研究会、CPM−78−4
6:1,1978において「強誘電体薄膜を用いた不揮
発性メモリFET」と題して報告されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した従来のメ
モリセル構造では、強誘電体膜の下地電極にPt等の加
工性に乏しい材料を使わなければならないため、微細加
工が難しいという問題点があった。また、セルにはトラ
ンジスタ部および記憶部を必要とするために、構造が複
雑になり微細化には不利な構造となっていた。
【0007】また、図7に示した従来例では強誘電体と
して、PbZr1-x Tix3 などの高誘電率の材料を
用いていたため、信頼性の高い素子を形成することが困
難でであり、また近年ユーザサイドからの要望の強い低
電圧駆動を実現することが困難であった。以下にその理
由について説明する。PbZr1-x Tix3 膜をゲー
ト絶縁膜として用いる場合、シリコン基板上に直接これ
を成膜した場合には、シリコン基板界面に自然酸化膜層
が2nm程度形成されてしまう。
【0008】PbZr1-x Tix3 膜の抗電界(分極
の反転が始まるときの印加電界)は80kV/cm程度
であり、またその誘電率は1000程度である。一方、
シリコン酸化膜の誘電率は4程度である。このため、P
bZr1-x Tix3 膜に抗電界を印加したときには、
自然酸化膜には20MV/cm〔=80kV/cm×
(1000/4)〕の高電界が印加される。自然酸化膜
は意図して形成した膜ではなく一般にその膜質は良くな
いため、このような高い電界を印加されると破壊されて
しまう可能性が高い。
【0009】ここで、PbZr1-x Tix3 膜を10
0nmの膜厚に形成したものとすると、抗電界を印加す
るには膜間に0.8Vの電圧を印加する必要がある(完
全に分極を起こさせるためにはこれより数10%高い電
圧を印加する必要がある)。一方、このとき、自然酸化
膜には4V〔=20MV/cm×2nm〕が印加され
る。したがって、分極を反転させるにはゲート電極に5
V以上の電圧を加える必要があり、実際のデバイス動作
を低電圧で行うことは困難である。
【0010】BaMgF4 をゲート絶縁膜に適用した場
合には、酸化種が存在しないため、自然酸化膜の形成は
起こらない。しかし、この材料の分極値は比較的小さ
い。そして、膜中に結晶欠陥を含むとさらに分極値が低
下するため、メモリを構成するには、結晶欠陥の少ない
良質なBaMgF4 を成膜する必要があるが、シリコン
基板との格子定数の違い等の問題があり、その実現は容
易ではない。また、誘電率の低い酸化物以外の強誘電体
物質が他にも存在する。これらの材料を使うことで自然
酸化膜の形成は抑制できる。しかし、これらの材料は分
極値が小さく耐熱性も劣るため、半導体装置製造用の材
料として使用することが難しい。
【0011】本発明は、上述した従来例の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、構造が単純で製
造および微細化が容易で、信頼性が高く、かつ、低電圧
駆動が可能な不揮発性半導体記憶装置を提供することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明によれば、半導体基板上にゲート絶縁膜を介
してゲート電極が形成され、該ゲート電極を挟んでその
両側の半導体基板の表面領域内にソース・ドレイン領域
が形成されている不揮発性半導体記憶装置において、前
記ゲート絶縁膜は、前記半導体基板に接する、シリコン
酸化窒化膜またはシリコン酸化膜を下層とするシリコン
酸化膜とシリコン窒化膜との積層膜からなる第1の絶縁
膜と、その上に形成された、誘電率が50以下の酸化物
の強誘電体からなる第2の絶縁膜を含んでいることを特
徴とする不揮発性半導体記憶装置、が提供される。
【0013】
【作用】本発明者は、自然酸化膜に2MV/cm以下の
電界が加わっただけでは、デバイスの劣化は加速されな
いことを見いだした。而して、誘電率が50で抗電界が
80kV/cmの強誘電体にこの抗電界を印加すると
き、自然酸化膜には1MV/cm〔=80kV/cm×
(50/4)〕の電界が加わる。強誘電体を完全に分極
させるには抗電界以上の電界を加える必要があるが、仮
に抗電界の2倍の電界により分極を起こさせるとしても
この電界によって自然酸化膜が劣化することは防止され
る。
【0014】一方、デバイス製造時の欠陥をなくし、信
頼性の高いデバイス動作を実現するためには、ゲート絶
縁膜としての強誘電体の膜厚は50〜200nm程度は
必要である。抗電界が80kV/cm(本発明において
実際に用いられる強誘電体膜の抗電界はこれより低い)
の強誘電体膜にこの抗電界を印加するには膜間に0.4
V〜1.6Vを加える必要がある。また、この電界を印
加したとき、膜厚2nmの自然酸化膜には、0.2Vが
加わる。したがって、0.6〜1.8Vをゲート電極に
印加することにより、分極を開始させることが可能とな
り、完全に分極させるにはさらに数10%高い電圧を印
加することが必要であることを考慮しても、極めて低い
電圧での駆動が可能である。また、酸化物の強誘電体に
は、デバイス製造温度を加えても劣化しない特性を示す
材料が多い。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [第1の実施例]図1(a)〜(d)は、本発明の第1
の実施例の製造方法を説明するための工程順断面図であ
る。まず、p型シリコン基板1上に選択酸化法により素
子分離酸化膜2で形成した。次に、この基板に800℃
の減圧雰囲気(1Torr)で熱酸化を行い1.5nm
の薄い酸化膜を形成した。この熱酸化膜に、NH3 雰囲
気でランプ加熱処理を施すことにより窒化酸化膜3を形
成した。
【0016】次に、鉛とGeにエトキシレートを形成
し、組成比が5:3の割合になるように混合し、窒化酸
化膜3上にゾルゲル法により塗付した。この後、650
℃のドライ酸素雰囲気中で1時間アニール処理を行っ
た。この処理により、膜厚100nmのPb5 Ge3
11(ゲルマン酸鉛膜)4が形成される〔図1(a)〕。
【0017】次に、ゲート電極を形成するためのTiN
膜5を室温でのスパッタリング法により100nmの膜
厚に形成した。この後、フォトレジストを塗布し、露光
・現像によりゲート電極のパターン状のフォトレジスト
膜6を形成した〔図1(b)〕。フォトレジスト膜6を
マスクとする塩素系ガスを用いたドライエッチング法に
より、TiN膜5をゲート電極のパターンに加工し、次
いで、このフォトレジスト膜6および素子分離酸化膜2
をマスクとしてAsをイオン注入して、ソース領域7お
よびドレイン領域8を形成した〔図1(c)〕。その
後、酸素プラズマ中でフォトレジストを灰化し除去した
〔図1(d)〕。
【0018】本実施例ではPb5 Ge311膜4上に室
温にてゲート電極(TiN膜5)を形成した。しかし、
上部電極形成後に熱処理が加わる場合あるいはゲート電
極を高温プロセスにより形成する場合には、Pb5 Ge
311膜4とゲート電極(5)との界面に、両者間の反
応を抑止するためのシリコン酸化膜あるいは室化酸化膜
を形成することが望ましい。
【0019】第1の実施例の方法で形成したゲルマン酸
鉛膜の特性と構造を調べるために、ゲルマン酸鉛膜をシ
リコン基板全面にゾルゲル法で成膜した。形成したゲル
マン酸鉛膜の表面および断面のSEM写真を図2(a)
および(b)に示す。これより滑らかな表面を有する9
00Å程度の膜が、シリコン基板上に形成されているこ
とが分かる。さらに、この膜のX線回折測定結果を図3
に示す。その解析結果から、この膜が多結晶体であるこ
とが分かる。形成されたゲルマン酸鉛膜上にゲート電極
となるTiN膜を形成し、誘電率およびヒステリシス特
性を測定した。この結果、誘電率は18.3程度であ
り、残留分極が1.2μC/cm2 程度であることがわ
かった。
【0020】さらに、第1の実施例により形成されたゲ
ルマン酸鉛膜の特性をさらに詳細に検討するために、上
述のゾルゲル法によりPt電極上に3000Åの膜厚の
ゲルマン酸鉛膜を形成した。この厚さ3000Åの膜
の、抗電界は14kV/cm程度、残留分極は1.6μ
C/cm2 程度であった。これよりこのゲルマン酸鉛膜
自体に電圧0.4V程度の電圧を印加することで、分極
反転が起こることが分かる。
【0021】第1の実施例のデバイス構造では、強誘電
体膜の下層に酸化膜換算で2nm程度の窒化酸化膜層が
形成されている。従って、実際のデバイスに用いた厚さ
100nmのゲルマン酸鉛を分極させる場合には、自然
酸化膜に加わる電圧は0.013V程度である。このこ
とは、PZT膜を用いた場合に比べて、1/300程度
の電圧しか加わっていないことを意味する。これは、誘
電率が小さくなったことと抗電界も小さくなったことに
起因する。また、このデバイスをメモリとして実際に動
作させるために必要な電荷は0.5μC/cm2 程度で
ある。したがって、現在確認できた残留分極1.6μC
/cm2 の値は十分である。
【0022】[第2の実施例]図4(a)〜(d)は、
本発明の第2の実施例の製造方法を説明するための工程
順断面図である。p型シリコン基板1上に選択酸化法に
より素子分離酸化膜2を形成した後、この基板を800
℃に加熱し、窒素ガスで希釈された酸素ガスに暴露し
て、膜厚1.5nmのシリコン酸化膜3aを形成し、そ
の上に減圧CVD法により膜厚約2nmのシリコン窒化
膜3bを形成する。
【0023】次に、酸化鉛と酸化ゲルマニウムをターゲ
ットとするスパッタリングにより、PbおよびGeの酸
化物を200nm程度の膜厚に堆積した。このターゲッ
トのPbとGeのモル比は2.5:1で鉛の方が多く入
っている。スパッタリング時の基板温度は、450℃と
し、プラズマは、Ar90%と酸素10%の雰囲気で6
mTorrの圧力下で発生させた。このようにして形成
した膜の組成比はPbが2に対してGeが1となってい
た。ターゲットのモル比からPbの比率が低下した理由
は、450℃という温度で鉛が再蒸発したためと考えら
れる。
【0024】次に、この膜に650℃の酸素雰囲気中で
3分間の酸化処理を施した〔図4(a)〕。この熱酸化
処理後の膜の組成比は鉛が1.7に対してGeが1とな
り、Pb5 Ge311の組成に近づいた。この膜のX線
回折特性からC軸配向が80%程度のPb5 Ge311
膜が形成されていることが分かった。図4では、この膜
を便宜上Pb5 Ge311膜4として示す。
【0025】このPb5 Ge311膜4上にTiN膜5
をスパッタリング法により100nmの膜厚に形成した
後、フォトレジストを塗布し、露光・現像によりゲート
電極のパターン状のフォトレジスト膜6を形成した。次
いで、このフォトレジスト膜6および素子分離酸化膜2
をマスクとしてAsをイオン注入して、ソース領域7お
よびドレイン領域8を形成した〔図4(b)〕。次に、
ドライエッチング法によりフォトレジスト膜6に覆われ
ていない部分のTiN膜5およびPb5 Ge311膜4
をエッチング除去した〔図4(c)〕。
【0026】酸素プラズマ中でフォトレジストを灰化・
除去した後、基板温度を400℃としたCVD法によ
り、シリコン酸化膜を200nmの膜厚に堆積して全面
を被覆する層間絶縁膜9を形成した。次に、ドレイン領
域8上を露出させるコンタクトホールを開孔し、Al合
金膜の堆積とそのパターンニングにより、ビット線とな
る配線10を形成した〔図4(d)〕。なお、このデバ
イスでは、ソース領域7は拡散層により他のメモリセル
のソース領域と共通に接続されている。
【0027】以上、不揮発性メモリのメモリ領域の製造
方法について説明したが、このメモリを動作させるには
周辺回路を形成することが必要となる。この周辺回路は
従来例における周辺回路と同様の手法により形成するこ
とができるが、本発明においては、メモリセルの形成に
先立って予め作っておくことが望ましい。しかし、周辺
回路を700℃以下のプロセスで形成できる場合には、
メモリセル形成後に作ることもできる。また、本実施例
では、ソース領域を基板に形成した拡散層により共通に
接続していたが、この方法に代え配線により接続するこ
ともできる。以上のようにして形成されたメモリは、P
5 Ge311膜4の分極の方向により、トランジスタ
をオン/オフに制御することができ、これにより不揮発
性メモリとして動作させうることが確認された。
【0028】[第3の実施例]図5(a)〜(d)は、
本発明の第3の実施例の製造方法を説明するための工程
順断面図である。p型シリコン基板1上に選択酸化法に
より素子分離酸化膜2を形成した後、この基板を800
℃に加熱し、窒素ガスで希釈された酸素ガスに暴露し
て、膜厚1.5nmのシリコン酸化膜3aを形成し、そ
の上に減圧CVD法により膜厚約3nmのシリコン窒化
膜3bを形成した。
【0029】次に、シリコン窒化膜3b上に、LiTa
3 の粉末を固めて形成したターゲットを用いたスパッ
タリング法により、LiとTaの酸化物の膜を200n
mの膜厚に形成した。スパッタリング時の基板温度は、
560℃とし、プラズマは、Ar90%と酸素10%の
雰囲気で6mTorrの圧力下で発生させた。このよう
にして形成した膜では、LiとTaとのモル比は約1:
1となっていた。次に、この膜に1100℃の酸素雰囲
気中で30秒間の酸化処理を施した。X線回折結果の解
析により、上記のようにして形成した膜がLiTaO3
膜であることが確認された〔図5(a)〕。
【0030】形成されたLiTaO3 膜4a上にTiN
膜5を室温でのスパッタリング法により100nmの膜
厚に形成した後、フォトレジストを塗布し、露光・現像
によりゲート電極のパターン状のフォトレジスト膜6を
形成した。次いで、このフォトレジスト膜6および素子
分離酸化膜2をマスクとしてAsをイオン注入して、ソ
ース領域7およびドレイン領域8を形成した〔図5
(b)〕。次に、ドライエッチング法によりフォトレジ
スト膜6に覆われていない部分のTiN膜5およびLi
TaO3 膜4aをエッチング除去した〔図5(c)〕。
【0031】酸素プラズマ中でフォトレジストを灰化・
除去した後、基板温度を400℃としたCVD法によ
り、シリコン酸化膜を200nmの膜厚に堆積して全面
を被覆する層間絶縁膜9を形成した。次に、ドレイン領
域8上を露出させるコンタクトホールを開孔し、Al合
金膜の堆積とそのパターンニングにより、ビット線とな
る配線10を形成した〔図5(d)〕。なお、このデバ
イスでも、ソース領域7は拡散層により他のメモリセル
のソース領域と共通に接続されている。
【0032】以上、不揮発性メモリのメモリ領域の製造
方法について説明したが、このメモリを動作させるには
周辺回路は、メモリセルの形成に先立って予め作ってお
くことが望ましい。これは、Liの拡散が起こりやすい
ため、デバイスの汚染を極力少なくするためである。ま
た、LiTaO3 の下層に形成されるシリコン窒化膜は
Liの拡散に対するバリアとして必要な膜である。ま
た、シリコン酸化膜を最下層とするのは界面準位を減少
させてトランジスタの特性を向上させるためである。以
上のようにして形成されたLiTaO3 膜4aの誘電率
は約45であった。このメモリは、LiTaO3 膜4a
の分極の方向により、トランジスタをオン/オフに制御
することができ、これにより不揮発性メモリとして動作
させうることが確認された。
【0033】[第4の実施例]次に、図5を再び参照し
て本発明の第4の実施例について説明する。この第4の
実施例は、第3の実施例におけるLiTaO3 膜4aに
代えてYMnO3 膜4bを形成するものであり、他の部
分は製法をも含めて第3の実施例と同様であるので、Y
MnO3 4bの部分の製造工程についてのみ説明する。
【0034】シリコン窒化膜3b上に、YMnO3 の粉
末を固めて形成したターゲットを用いたスパッタリング
法により、YとMnの酸化物の膜を約150nmの膜厚
に形成した。スパッタリング時の基板温度は、600℃
とし、プラズマは、酸素100%の雰囲気で10mTo
rrの圧力下で発生させた。このようにして形成した膜
では、YとMnとのモル比は約1:1となっていた。次
に、この膜に800℃の酸素雰囲気中で60秒間の酸化
処理を施した。X線回折結果の解析により、上記のよう
にして形成した膜がYMnO3 膜であることが確認され
た〔図5(a)〕。この第4の実施例におけるYMnO
3 膜4bに代えて、結晶構造が同様のErMnO3 、Y
bMnO3 、HoMnO3 等の膜を用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の不揮発性
半導体記憶装置は、MOS型トランジスタのゲート絶縁
膜に誘電率が50以下の強誘電体を用いるものであるの
で、自然酸化膜などの他のゲート絶縁膜部分に過大な電
界が印加されないようにすることができ、絶縁膜の劣化
を防止して信頼性の高い不揮発性メモリを提供すること
ができる。また、強誘電体膜以外のゲート絶縁膜部分に
印加される電圧を低く抑えることができることにより、
メモリの低電圧駆動が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の製造方法を説明するた
めの工程順断面図。
【図2】本発明の第1の実施例のゲルマン酸鉛膜の結晶
構造を示す表面および断面の電子顕微鏡写真。
【図3】本発明の第1の実施例のゲルマン酸鉛膜のX線
回折結果を示す図。
【図4】本発明の第2の実施例の製造方法を説明するた
めの工程順断面図。
【図5】本発明の第3および第4の実施例の製造方法を
説明するための工程順断面図。
【図6】強誘電体膜を用いた従来の不揮発性半導体記憶
装置の断面図。
【図7】強誘電体膜を用いた不揮発性半導体記憶装置の
他の従来例の断面図。
【符号の説明】
1、101 p型シリコン基板 2、102 素子分離酸化膜 3 窒化酸化膜 3a シリコン酸化膜 3b シリコン窒化膜 4 Pb5 Ge311膜 4a LiTaO3 膜 4b YMnO3 膜 4c 強誘電体膜 5 TiN膜 5a、103 ゲート電極 6 フォトレジスト膜 7、104 ソース領域 8、105 ドレイン領域 9 層間絶縁膜 10 配線 106 第1層間絶縁膜 107 Pt膜 108 PbZr1-x Tix3 膜 109 第2層間絶縁膜 110 Al配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/10 451 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲ
    ート電極が形成され、該ゲート電極を挟んでその両側の
    半導体基板の表面領域内にソース・ドレイン領域が形成
    されている不揮発性半導体記憶装置において、前記ゲー
    ト絶縁膜は、前記半導体基板に接する、シリコン酸化窒
    化膜またはシリコン酸化膜を下層とするシリコン酸化膜
    とシリコン窒化膜との積層膜からなる第1の絶縁膜と、
    その上に形成された、誘電率が50以下の酸化物の強誘
    電体からなる第2の絶縁膜を含んでいることを特徴とす
    る不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の絶縁膜が、Pb5 Ge3
    11、LiTaO3 、YMnO3 、YbMnO3 、Er
    MnO3 またはHoMnO3 の中のいずれかの材料を含
    んでいることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の絶縁膜と前記ゲート電極との
    間に前記第2の絶縁膜と前記ゲート電極との双方に接し
    シリコン酸化膜またはシリコン窒化膜が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ゲート電極が、TiNによって形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の不揮発性半
    導体記憶装置。
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