JP2905469B1 - 壁および床スラブの配筋方法 - Google Patents
壁および床スラブの配筋方法Info
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Abstract
単、迅速、正確かつ経済的に配筋できるようにした壁お
よび床スラブの配筋方法を提供する。 【解決手段】 複数の縦鉄筋と横鉄筋とから格子状をな
すとともに、一端側に横鉄筋の一端を延長させて形成さ
れたラップ部aを有する鉄筋網3,4 を複数、一方の柱1
A側から他方の柱1B側へとラップ部aに一端側を重
ね、かつ上端側を直上階のスラブから突出させながら順
に配筋する。次に、次に複数の縦鉄筋と横鉄筋とから格
子状をなす鉄筋網5を他方の柱1B側端部にその一端側
をラップ部aに重ね、かつ上端側を直上階のスラブから
突出させて配筋する。そして、鉄筋網3,4,5 と両側の柱
1A,1B間に定着用差し筋6を複数配筋する。
Description
ト工事における配筋工事において、特に壁部分と床部分
の配筋をきわめて効率的にかつ経済的に行えるようにし
た壁および床スラブの配筋方法に関する。
コンクリート工事における配筋工事において、特に壁部
分と床部分の配筋は、縦鉄筋と横鉄筋を予め格子状に溶
接してパネル状の鉄筋網を形成し、この鉄筋網を適当に
割り付けした壁部分と床部分にそれぞれ配筋することに
より現場施工の可能な限りの省力化が図られている。
の一例を示し、左右両端側と上端側に横鉄筋の両端と縦
鉄筋の上端をそれぞれ延長させてラップ部a,bを形成
した鉄筋網20と、左右の一端側と上端側に横鉄筋の一端
と縦鉄筋の上端をそれぞれ延長させてラップ部a,bを
形成した鉄筋網21と22がそれぞれ配筋されている。
配筋され、鉄筋網21は鉄筋網20のラップ部aに一端側を
重ねて配筋され、そして、鉄筋網22は鉄筋網21のラップ
部aに一端側を重ね、反対側の柱22B側端部に配筋され
ている。
れぞれ伸びるラップ部aはともに柱22A側と22B側にそ
れぞれ延長され、さらにこれらの鉄筋網20、21および22
のラップ部bは直上階のはり23を貫通し、直上階の床ス
ラブ面から突出されている。
20、21および22のラップ部bに横鉄筋が配筋されておら
ず、縦鉄筋が直上階の床スラブ面から突き出たままの状
態にあることから、作業中に作業員が触れる等して乱れ
ることがあるため、後で手直しする必要があるだけでな
く、施工精度の悪化を招く要因になりかねない。
もあるため、各縦鉄筋の上端部にキャップを被せる等し
て養生する必要があった。
従来例の一例を示し、左右両端側と上下両端側に横鉄筋
の両端と縦鉄筋の上下両端をそれぞれ延長させてラップ
部a,bを形成し、かつ中央部分にこの部分の縦鉄筋を
省略してラップ部cを形成した鉄筋網24と、上下両端側
に縦鉄筋の上下両端を延長させてラップ部bを形成した
鉄筋網25と、左右両端側と上下両端側に横鉄筋の両端と
縦鉄筋の上下両端をそれぞれ延長させてラップ部a,b
を形成した鉄筋網26の、少なくとも3種類の鉄筋網がそ
れぞれ配筋されている。
上に重ね、ラップ部cの両側をはり27の両側に位置する
スラブ部分にはり出してそれぞれ配筋され、鉄筋網25は
鉄筋網24,24 間に両端を鉄筋網24のラップ部aにそれぞ
れ重ねて配筋され、さらに鉄筋網26ははり28側に伸びる
ラップ部aをはり28の上に、反対側のラップ部aを鉄筋
網25の端部にそれぞれ重ねて配筋されている。
側のラップ部bはこれと隣接する鉄筋網29の端部にそれ
ぞれ重ねられている。
ラブ周辺部の鉄筋が壁部分の鉄筋と干渉して配筋しにく
く、かといってスラブの周辺部に配筋される鉄筋網を壁
部分に配筋される鉄筋網と干渉しないように形成すると
すると、鉄筋網の形状が複雑になりやすく、製作が面倒
である等の課題があった。また、鉄筋網の種類が大幅に
増えて取り扱いが面倒になる等の課題もあった。
なされたもので、特に壁部分と床部分の鉄筋をきわめて
簡単、迅速、正確かつ経済的に配筋できるようにした壁
および床スラブの配筋方法を提供することを目的とす
る。
めに、この発明に係る請求項1記載の壁の配筋方法は、
複数の縦鉄筋と横鉄筋とから格子状をなすとともに、一
端側に横鉄筋の一端を延長させて形成されたラップ部を
有する鉄筋網を複数、一方の柱側から他方の柱側へと前
記ラップ部に一端側を重ね、かつ上端側を直上階のスラ
ブから突出させながら順に配筋し、次に複数の縦鉄筋と
横鉄筋とから格子状をなす鉄筋網を他方の柱側端部にそ
の一端側を前記ラップ部に重ね、かつ上端側を直上階の
スラブから突出させて配筋し、次に前記鉄筋網と両側の
柱間に定着用差し筋を複数配筋する。
いて、鉄筋網の下端部を床スラブから突出する鉄筋網の
上端部に重ねる。
配筋方法は、複数の縦鉄筋と横鉄筋とから格子状をなす
とともに、一端側に横鉄筋または縦鉄筋の一端を延長さ
せて形成されたラップ部を有する鉄筋網を複数、一方の
はり側から他方のはり側へと、前記ラップ部に一端側を
重ねながら順に配筋し、次に複数の縦鉄筋と横鉄筋とか
ら格子状をなす鉄筋網を他方のはり側端部にその一端側
を前記ラップ部に重ねて配筋し、次に前記鉄筋網と周囲
のはり間に定着用差し筋を複数配筋する。
数の縦鉄筋と横鉄筋とから格子状をなすとともに、一端
側に横鉄筋または縦鉄筋の一端を延長させて形成された
ラップ部を有する鉄筋網を複数、一方のはり側から他方
のはり側へと、前記ラップ部に一端側を重ねながら順に
配筋するとともに、他方のはり側端部に配筋された鉄筋
網のラップ部を他方のはりに重ね、次に前記鉄筋網と周
囲のはり間に定着用差し筋を複数配筋する。
法は、複数の縦鉄筋と横鉄筋とから格子状をなすととも
に、両端側に横鉄筋または縦鉄筋の両端を延長させて形
成されたラップ部をそれぞれ有する鉄筋網を一方のはり
側端部に、一方のラップ部を一方のはりに重ねて配筋
し、次に複数の縦鉄筋と横鉄筋とから格子状をなすとと
もに、一端側に横鉄筋または縦鉄筋の一端を延長させて
形成されたラップ部を有する鉄筋網を複数、一方のはり
側から他方のはり側へと、ラップ部に一端側を重ねなが
ら順に配筋するとともに、他方のはり側端部に配筋され
た鉄筋網のラップ部を他方のはりに重ね、次に前記鉄筋
網と周囲のはり間に定着用差し筋を複数配筋する。
は、この発明の壁の配筋方法の一例を示し、図におい
て、左右柱1A,1Bと上下はり2A,2Bとで囲まれ
た壁部分Aに、鉄筋網3と4、および鉄筋網5が一方の
柱1A側から他方の柱1B側へと横並びにかつ二重にそ
れぞれ配筋されている。
数、格子状に配置するとともに交点部を溶接してパネル
状に形成され、かつ下端側と左右の一端側(図において
は右側)に縦鉄筋3aの下端と横鉄筋3bの一端をそれ
ぞれ所定長さ延長させてラップ部aとbがそれぞれ形成
されている(図2(a),(b) 参照)。
複数の縦鉄筋4aと横鉄筋4bとからパネル状に形成さ
れ、かつ下端側と左右の一端側(図においては右側)に
縦鉄筋3aの下端と横鉄筋3bの一端をそれぞれ所定長
さ延長させてラップ部aとbがそれぞれ形成されている
(図2(a),(b) 参照)。
筋5aと横鉄筋5bとから形成され、下端側に縦鉄筋5
aの下端を所定長さ延長させてラップ部bが形成されて
いる(図2(c),(d) 参照)。
筋され、そのとなりに鉄筋網4が一端側を鉄筋網3のラ
ップ部aに重ねて配筋され、さらに鉄筋網5は他方の柱
1B側端部に一端側を鉄筋網4のラップ部aに重ねて配
筋されている。
のラップ部bは直下階の壁部分に配筋され、かつはり2
Bを貫通してスラブ面に突出された鉄筋網の上端部に重
ねられ、上端部は直上階のはり2Aを貫通し床スラブか
ら突出されている。
網5間に定着用差し筋6が、両端部に柱1Aと鉄筋網
3、柱1Bと鉄筋網5に対する充分な定着長さを有しな
がら所定間隔に複数、それぞれ配筋されている。
らに鉄筋網3どうし、鉄筋網4どうしおよび鉄筋網5ど
うしがそれぞれ幅止め金具15によってそれぞれ連結され
ている。その際、鉄筋網3、4および5のラップ部aと
端部が幅止め金具15によって連結されている。こうし
て、壁部分Aの鉄筋が配筋されている。
より、特に鉄筋網3、4および5の上端部は直上階のは
り2Aを貫通し、床スラブから突出しているが、この突
出部分は縦鉄筋と横鉄筋とから格子状に形成されている
ため、作業員が足下を引っ掛ける等の事故を極力回避で
きる。
発明の床スラブの配筋方法の一例を示し、図において、
左右両端側のはり7A,7Bとこのはり7A,7B間に
位置する真ん中のはり8と上下のはり9A,9Bとでそ
れぞれ囲まれた左右の床スラブBとCに鉄筋網10と11が
それぞれ複数、二重に配筋されている。
1 間、上下のはり9A,9Bと鉄筋10,11 間、そして真
ん中のはり8と鉄筋網10,11 間に定着用差し筋12が、両
端部にはりと鉄筋網に対する充分な定着長さを有して所
定間隔に複数、それぞれ配筋されている。こうして、床
部分B,Cの鉄筋が配筋されている。
数、格子状に配置するとともに交点部を溶接し、かつ上
端側に縦鉄筋10aの上端を所定長さ延長させてラップ部
bが形成されている(図4(a),(b) 参照)。
を複数、格子状に配置するとともに交点部を溶接して形
成されている(図4(c),(d) 参照)。
はり9Bから上側のはり9Aへと、ラップ部bに一端側
を重ねて順に配筋され、また鉄筋網11は上側のはり9A
の端部に一端側を鉄筋網10のラップ部bに重ねて配筋さ
れている。
はり8と鉄筋網10,11 間、はり9Aと鉄筋網11間に定着
用差し筋12が、両端部に充分な定着長さを有しながら所
定間隔に複数、それぞれ配筋されている。
方法の一例を示し、特に上側のはり9A側端部に鉄筋網
11を配筋する代わりに鉄筋網10が配筋されている。
筋網10のラップ部bは上側のはり9Aの上に重ねて配筋
されている。その他の構成は図3と4に示すものと同じ
である。
類なので、鉄筋網の取り扱いが容易で配筋作業をきわめ
て効率的に行うことができる。
配筋方法の一例を示し、床部分BとCに鉄筋網13と14が
それぞれ複数、二重に配筋されている。
を複数、格子状に配置するとともに交点部を溶接し、か
つ上端側と下端側に縦鉄筋13aの上下両端を所定長さ延
長させてラップ部bがそれぞれ形成され(図7(c),(d)
参照)、鉄筋網14は鉄筋網10と全く同じ形状に形成され
ている(図7(a),(b) 参照)。
り9B側端部に配筋され、この鉄筋網13の上側に複数の
鉄筋網14が上側のはり9A側へと、ラップ部bに一端側を
重ねて順に配筋されている。
端部に配筋されている鉄筋網14のラップ部bは上下のは
り9A,9Bの上にそれぞれ重ねて配筋されている。そ
の他の構成は図3および図4に図示するものと同じであ
る。
した構成からなり、特に鉄筋網の上端部は直上階のはり
を貫通し、床スラブから突出しているが、この突出部分
は縦鉄筋と横鉄筋とから格子状に形成されているため、
作業員が触れただけで簡単に変形してしまうようなこと
がなく、また作業員が足下を引っ掛ける等の事故も回避
できて、施工精度の向上と施工の安全性が図れる。
する鉄筋網の上端部に重ねられ、かつ鉄筋網と両側の柱
間に定着用差し筋が複数配筋されているので、壁部分と
周囲の柱およびはり部分との構造的一体性も図れる。
説明した構成からなり、特に単純な形状の鉄筋網を1な
いし2種類組み合わせて配筋し、また鉄筋網に、はりの
上を跨がらせるようなことはせず、鉄筋網と周囲のはり
との間に定着用差し筋を複数配筋することにより、床ス
ラブの鉄筋と壁部分の鉄筋とが干渉し合うの回避してき
わめて効率的にかつ簡単に、しかもより経済的に床部分
の配筋を行うことができる(図8参照)。
はその横断面図である。
(c) は鉄筋網の正面図、(d) はその平面図である。
(b) はその縦断面図である。
(c) は鉄筋網の平面図、(d) はその側面図である。
(b) は鉄筋網の平面図、(c) はその側面図である。
(c) は鉄筋網の平面図、(d) はその側面図である。
である。
る。
面図、(b) はその縦断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の縦鉄筋と横鉄筋とから格子状をな
すとともに、一端側に横鉄筋の一端を延長させて形成さ
れたラップ部を有する鉄筋網を複数、一方の柱側から他
方の柱側へと前記ラップ部に一端側を重ね、かつ上端側
を直上階のスラブから突出させながら順に配筋し、次に
複数の縦鉄筋と横鉄筋とから格子状をなす鉄筋網を他方
の柱側端部にその一端側を前記ラップ部に重ね、かつ上
端側を直上階のスラブから突出させて配筋し、次に前記
鉄筋網と両側の柱間に定着用差し筋を複数配筋すること
を特徴とする壁の配筋方法。 - 【請求項2】 鉄筋網の下端部は床スラブから突出する
鉄筋網の上端部に重ねることを特徴とする請求項1記載
の壁の配筋方法。 - 【請求項3】 複数の縦鉄筋と横鉄筋とから格子状をな
すとともに、一端側に横鉄筋または縦鉄筋の一端を延長
させて形成されたラップ部を有する鉄筋網を複数、一方
のはり側から他方のはり側へと、前記ラップ部に一端側
を重ねながら順に配筋し、次に複数の縦鉄筋と横鉄筋と
から格子状をなす鉄筋網を他方のはり側端部にその一端
側を前記ラップ部に重ねて配筋し、次に前記鉄筋網と周
囲のはり間に定着用差し筋を複数配筋することを特徴と
する床スラブの配筋方法。 - 【請求項4】 複数の縦鉄筋と横鉄筋とから格子状をな
すとともに、一端側に横鉄筋または縦鉄筋の一端を延長
させて形成されたラップ部を有する鉄筋網を複数、一方
のはり側から他方のはり側へと、前記ラップ部に一端側
を重ねながら順に配筋するとともに、他方のはり側端部
に配筋された鉄筋網のラップ部を他方のはりに重ね、次
に前記鉄筋網と周囲のはり間に定着用差し筋を複数配筋
することを特徴とする床スラブの配筋方法。 - 【請求項5】 複数の縦鉄筋と横鉄筋とから格子状をな
すとともに、両端側に横鉄筋または縦鉄筋の両端を延長
させて形成されたラップ部をそれぞれ有する鉄筋網を一
方のはり側端部に、一方のラップ部を一方のはりに重ね
て配筋し、次に複数の縦鉄筋と横鉄筋とから格子状をな
すとともに、一端側に横鉄筋または縦鉄筋の一端を延長
させて形成されたラップ部を有する鉄筋網を複数、一方
のはり側から他方のはり側へと、ラップ部に一端側を重
ねながら順に配筋するとともに、他方のはり側端部に配
筋された鉄筋網のラップ部を他方のはりに重ね、次に前
記鉄筋網と周囲のはり間に定着用差し筋を複数配筋する
ことを特徴とする床スラブの配筋方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1409598A JP2905469B1 (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 壁および床スラブの配筋方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1409598A JP2905469B1 (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 壁および床スラブの配筋方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2905469B1 true JP2905469B1 (ja) | 1999-06-14 |
JPH11210228A JPH11210228A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11851565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1409598A Expired - Lifetime JP2905469B1 (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 壁および床スラブの配筋方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2905469B1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100736383B1 (ko) | 2006-01-12 | 2007-07-06 | 김두희 | 철근 배근체와 이를 이용한 슬래브 시공 방법 |
CN102720367B (zh) * | 2012-05-18 | 2014-08-06 | 山西省第二建筑工程公司 | 一种剪力墙主筋变距施工方法 |
JP6964285B2 (ja) * | 2017-04-13 | 2021-11-10 | 育弘 松崎 | 鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造および鉄筋ユニットのセット |
-
1998
- 1998-01-27 JP JP1409598A patent/JP2905469B1/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11210228A (ja) | 1999-08-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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