JP6964285B2 - 鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造および鉄筋ユニットのセット - Google Patents

鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造および鉄筋ユニットのセット Download PDF

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本発明は、基礎スラブ配筋用の鉄筋ユニットを用いて施工される住宅などの鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造に関する。
鉄筋コンクリート造基礎スラブにおいては、基礎スラブ打設場所において、スラブ筋を短辺方向および長辺方向に一定間隔に配置し、それらの交差部分を結束線によって結束して、格子状のスラブ配筋構造を構築している。特許文献1、2にはスラブ筋の配筋構造が提案されている。
特許文献1では、スラブ筋の配筋作業を簡単に行うために、一定間隔で溝が付いているスラブ筋保持体を四隅に配置し、スラブ筋保持体の溝にスラブ筋を配置することで、格子状に縦横のスラブ筋を配置している。特許文献2では、可撓性のある帯状の鉄筋保持材に一定間隔で孔を形成し、これらの孔に所定長さの鉄筋(スラブ筋)を通して、すだれ状の鉄筋ユニットを作製している。
特開2007−327193号公報 特開平6−57882号公報
特許文献1に記載の配筋方法では、スラブ筋保持体を別途、制作して現場に設置しなければならない。特許文献2の配筋方法においても特殊な構造の鉄筋保持材を製作し、鉄筋保持材の各孔にスラブ筋を挿入する必要があるので、すだれ状の鉄筋ユニットは実用性に乏しい。また、これらの文献では、スラブ筋端部の基礎梁側への定着部分についての配筋構造、配筋作業の効率化については着目されていない。
本発明の目的は、特殊な部材を用いることなく、現場状況に応じて、簡単かつ効率よくスラブ筋の配筋作業を行うことのできる鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造、および、この配筋構造に用いる鉄筋ユニットのセットを提供することにある。
本発明の鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造は、第1スラブ筋ユニットと、第2スラブ筋ユニットと、第1、第2スラブ筋ユニットの基礎梁側コンクリートへの定着長さを確保するためのスラブ筋定着部ユニットとから構成される。
第1スラブ筋ユニットは、同一平面上において所定の間隔で平行に配列した複数本の第1スラブ筋と、当該第1スラブ筋に交差する方向に配列され当該第1スラブ筋のそれぞれに溶接されている1本あるいは複数本の第1止め筋とを備えている。同様に、第2スラブ筋ユニットは、同一平面上において所定の間隔で平行に配列された複数本の第2スラブ筋と、当該第2スラブ筋に交差する方向に配列され当該第2スラブ筋のそれぞれに溶接されている1本あるいは複数本の第2止め筋とを備えている。スラブ筋定着部ユニットは、所定の間隔で平行に配列した複数本の折り曲げ筋と、当該折り曲げ筋に交差する方向に配列され当該折り曲げ筋に溶接されている1本あるいは複数本の第3止め筋とを備えている。
第1、第2スラブ筋ユニットは、第1、第2スラブ筋が直交するように、相互に重ねた状態に配置される。スラブ筋定着部ユニットは、第1スラブ筋ユニットあるいは第2スラブ筋ユニットの端部において、その長さ方向に配列されて、各折り曲げ筋の一方の折り曲げ筋部分と第1あるいは第2スラブ筋の端部との間に所定長さの重ね継手が形成され、他方の折り曲げ部分が基礎梁打設部分内に位置する。そして、第1、第2スラブ筋の交差部分は、それぞれ、結束筋などによって固定されており、折り曲げ筋と第1あるいは第2スラブ筋との間の重ね継手の部分は、それぞれ、結束筋などによって固定されている。
一般に、品質のばらつきを無くし、現場での作業工程を減らすために、第1スラブ筋ユニット、第2スラブ筋ユニットおよびスラブ筋定着部ユニットは工場生産されて、施工現場に搬入される。トラックによる搬送を考慮すると、これらの鉄筋ユニットの寸法は、トラック荷台寸法による制約を受け、鉄筋ユニット幅は2m程度に制限される。施工現場におけるスラブ筋の設置面積が広い場合には、複数枚の第1スラブ筋ユニットおよび複数枚の第2スラブ筋ユニットが割り付けられ、隣接する第1スラブ筋ユニットの間、および、隣接する第2スラブ筋ユニットの間には、重ね継手が形成される。
この場合、隣接する第1スラブ筋ユニットの間の重ね継手の位置、あるいは、重ね継手の両側に、第1止め筋を位置させることができる。例えば、一方の第1スラブ筋ユニットの端部における止め筋から突出している第1スラブ筋の端部分と、他方の第1スラブ筋ユニットの端部における止め筋から突出している第1スラブ筋の端部分とを、相互に重ねて重ね継手とする。
このようにすれば、2枚の鉄筋ユニット(第1スラブ筋ユニット同士あるいは第2スラブ筋ユニット同士)の重ね継手の部分では、ここに充填されるコンクリートが、止め筋の間に拘束された状態になる。止め筋の耐力を利用することにより、重ね継手長さを短くすることが可能である。
勿論、止め筋の位置に関係なく、隣接する第1スラブ筋ユニットの端部同士の間、隣接する第2スラブ筋ユニットの端部同士の間に、必要長さの重ね継手を形成してもよい。
次に、第1止め筋によって一定間隔に固定された第1スラブ筋ユニットと、第2止め筋によって一定間隔に固定された第2スラブ筋ユニットとを重ね合わせた状態において、重なり厚さが厚くならないことが望ましい。このためには、第1スラブ筋ユニットでは、第1スラブ筋に対して同一の側に第1止め筋を溶接しておく。第2スラブ筋ユニットでは、第2スラブ筋に対して同一の側に第2止め筋を溶接しておく。そして、第1スラブ筋と第2スラブ筋の間に第1止め筋および第2止め筋が位置し、第1、第2スラブ筋に第1、第2止め筋が交差あるいは重ならないように、第1スラブ筋ユニットと第2スラブ筋ユニットを相互に重ねる。
これにより、第1、第2スラブ筋ユニットの重ね合わせ厚さは、第1スラブ筋の直径と第2スラブ筋の直径との合計寸法に抑えることができる。すなわち、第1、第2止め筋は、第1、第2スラブ筋と同一径あるいは小径の鉄筋を用いることができる。第1、第2スラブ筋の重ね合わせ厚さ寸法内に、第1、第2止め筋が納まるので、重なり厚さの増加を抑制できる。
次に、本発明は、上記構成の鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造に用いる基礎スラブ配筋用鉄筋ユニットのセットであって、
第1スラブ筋ユニットと、
第2スラブ筋ユニットと、
第1、第2スラブ筋ユニットの基礎梁側コンクリートへの定着長さを確保するためのスラブ筋定着部ユニットと
を有しており、
第1スラブ筋ユニットは、同一平面上において所定の間隔で平行に配列した複数本の第1スラブ筋と、当該第1スラブ筋に交差する方向に配列され当該第1スラブ筋のそれぞれに溶接されている少なくとも1本の第1止め筋とを備え、
第2スラブ筋ユニットは、同一平面上において所定の間隔で平行に配列された複数本の第2スラブ筋と、当該第2スラブ筋に交差する方向に配列され当該第2スラブ筋のそれぞれに溶接されている少なくとも1本の第2止め筋とを備え、
スラブ筋定着部ユニットは、所定の間隔で平行に配列した複数本の折り曲げ筋と、当該折り曲げ筋に交差する方向に配列され当該折り曲げ筋に溶接されている少なくとも1本の第3止め筋とを備えている。
これら3種類の鉄筋ユニットを施工現場に搬入して配置することにより、基礎スラブの配筋作業の労力を削減でき、また、経験の浅い鉄筋工でも品質にバラツキのない配筋を行うことができる。
本発明を適用したスラブ筋の配筋構造を備えた鉄筋コンクリート造基礎およびスラブ筋定着部ユニットを示す説明図である。 第1スラブ筋ユニット、第2スラブ筋ユニットおよびスラブ筋定着部ユニットの一例を示す説明図である。 第2スラブ筋の間の重ね継手を示す説明である。 第2スラブ筋ユニットの第2止め筋を添え筋によって繋げた状態の説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造の実施の形態を説明する。
図1(A)は鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造の一例を示す説明図であり、図1(B)は、スラブ筋定着部ユニットを示す説明図である。図2(A)は図1の第1スラブ筋ユニットを示す説明図であり、図2(B)は第2スラブ筋ユニットを示す説明図であり、図2(C)はスラブ筋定着部ユニットを示す説明図である。また、図2(D)、(E)は、第1、第2スラブ筋ユニットの重なり状態を示す説明図である。
鉄筋コンクリート造基礎1は、基礎スラブ(耐圧版)2と、基礎スラブ2の周囲に配置された布基礎3とを備えている。鉄筋コンクリート造基礎1の配筋構造は、基礎スラブ2に配置された1枚あるいは複数枚の第1スラブ筋ユニット4および1枚あるいは複数枚の第2スラブ筋ユニット5と、基礎スラブ2と布基礎3の立ち上がり部分の間に配置された1枚あるいは複数枚のスラブ筋定着部ユニット6とから構成されている。布基礎3の配筋は、例えば、上下1本ずつの梁主筋31、32と、これらの長さ方向に沿って一定の間隔で、これらに溶接されたあばら筋33とから構成されるシングル配筋とされている。
第1スラブ筋ユニット4は、図2(A)に実線で示すように、長方形の平板状のユニットであり、同一平面上において一定の間隔で平行に配列された複数本の第1スラブ筋41から構成されている。例えば、250mmピッチで、7本の異形棒鋼(例えば、D13)が配列されている。これら第1スラブ筋41は、これらに交差する方向に配列した少なくとも1本の第1止め筋42に対して、各交差位置において溶接によって固定されている。第1止め筋42は、例えば、第1スラブ筋ユニット4の幅と同一の長さの異形棒鋼(例えばD13など)であり、第1スラブ筋41に直交する方向に配列されている。本例では、第1スラブ筋41の長さ方向における中央位置と、両端側の位置に、合計3本の第1止め筋42が配置されている。第1止め筋42のそれぞれは、第1スラブ筋41の同一側、本例では、下側に配置されている。
第2スラブ筋ユニット5は、図2(B)に実線で示すように、ほぼ正方形の平板状のユニットであり、同一平面上において一定の間隔で平行に配列された複数本の第2スラブ筋51から構成されている。例えば、250mmピッチで、8本の異形棒鋼(例えば、D13)が配列されている。これら第2スラブ筋51は、これらに交差する方向に配列した少なくとも1本の第2止め筋52に対して、各交差位置において溶接によって固定されている。第2止め筋52は、例えば、第2スラブ筋ユニット5の幅と同一の長さの異形棒鋼(例えば、D13など)であり、第2スラブ筋51に直交する方向に配列されている。第2止め筋52は、第2スラブ筋51の長さ方向における中央部分に2本、両端部分にそれぞれ1本ずつの、合計4本配置されている。
例えば、図2(A)に一点鎖線で示すように、基礎スラブ打設部分10の広さが、第1スラブ筋ユニット4の1枚分に相当する場合には、図2(B)に示すように、2枚の第2スラブ筋ユニット5が一定の間隔で配置される。第1スラブ筋ユニット4は、第1スラブ筋41の下側に第1止め筋42が位置するように配置される。第2スラブ筋ユニット5は、第1スラブ筋ユニット4に対して、上側から重ねた状態に配置される。この場合には、第2スラブ筋ユニット5は、第2止め筋52のそれぞれが第2スラブ筋51の下側に位置する向きに、配置される。
この結果、図2(D)、(E)に示すように、第1スラブ筋ユニット4の第1スラブ筋41(配力筋)と同一高さ位置において、第1スラブ筋41の間に第2スラブ筋ユニット5の第2止め筋52が位置し、これらの下側には直交方向に延びる第1止め筋42が位置し、これら第1スラブ筋41および第2止め筋52の上側には、直交方向に延びる第2スラブ筋51(主筋)が位置する。すなわち、鉄筋が上下に三段に組まれた配筋状態が形成される。
ここで、第1、第2スラブ筋ユニット4、5を、相互に位置決めして、第1、第2スラブ筋41、51が直交する状態に重ねた状態において、第1止め筋42が第2スラブ筋51に重ならないように、第1止め筋42の配列位置が設定されている。同様に、第2止め筋52が第1スラブ筋41に重ならないように、第2止め筋52の配列位置が設定されている。
なお、第1止め筋42を第2スラブ筋ユニット5の第2スラブ筋51の一つとして(すなわち、実配筋として)用いることができる。この場合には、第1止め筋42の位置を考慮して第2スラブ筋51の割り付けが行われる。同様に、第2止め筋52を第1スラブ筋ユニット4の第1スラブ筋41の一つとして用いることができる。この場合においても、第2止め筋52の位置を考慮して第1スラブ筋41の割り付けが行われる。
次に、図1(B)、図2(C)を参照して、スラブ筋定着部ユニット6を説明する。スラブ筋定着部ユニット6は、一定の間隔で平行に配列した複数本の折り曲げ筋61から構成されている。折り曲げ筋61は、例えば、250mmピッチで、7本の異形棒鋼(例えば、D13)である。折り曲げ筋61は、本例では、直角に折り曲げられており、水平筋部分61aと、立ち上げ筋部分61bとを備えている。これら折り曲げ筋61は、これらに交差する方向に配列した1本あるいは複数本の第3止め筋62に対して、各交差位置において溶接によって固定されている。
第3止め筋62は、例えば、スラブ筋定着部ユニット6の長辺方向の幅と同一の長さの異形棒鋼(例えばD13)であり、折り曲げ筋61に直交する方向に配列されている。第3止め筋62は、折り曲げ筋61の水平筋部分61aの側に1本配列され、立ち上げ筋部分61bの側に2本配列されている。また、第3止め筋62は、折り曲げ筋61の水平筋部分61aの上側に配置され、立ち上げ筋部分61bの内側に配置されている。第3止め筋62も、上記の第1、第2止め筋42、52と同様に、実配筋(スラブ筋)として用いることができる。
図1(A)、図2(A)に示すように、スラブ筋定着部ユニット6は、第1スラブ筋ユニット4の端部と布基礎3の配筋部分との間に配置される。スラブ筋定着部ユニット6の折り曲げ筋61の水平筋部分61aは、第1スラブ筋ユニット4の第1スラブ筋41の端部の側方に沿って配置され、これらの間に、所定長さの重ね継手11が形成される。また、スラブ筋定着部ユニット6の第3止め筋62が、第2スラブ筋ユニット5の端に位置する第2スラブ筋51に重ならない位置となるように設定される。
この構成の基礎スラブの配筋構造は次のように施工される。基礎スラブ打設部分に、第1スラブ筋ユニット4を、必要枚数だけ敷く。その上に、第1スラブ筋41に第2スラブ筋51が直交する向きに、必要枚数分の第2スラブ筋ユニット5を敷く。直交する第1、第2スラブ筋41、51の交差部分を、結束筋などによって、固定する。
一方、基礎スラブの外周部分には、スラブ筋定着部ユニット6を配置する。スラブ筋定着部ユニット6の折り曲げ筋61の水平筋部分61aと、例えば、第1スラブ筋ユニット4の第1スラブ筋41の端部との間に形成した重ね継手の部分を、結束筋などによって固定する。また、折り曲げ筋61の立ち上げ筋部分61bを下側の梁主筋あるいはあばら筋に、結束筋などによって固定する。
第1、第2、第3止め筋42、52、62は、第1、第2スラブ筋41、51と同一径あるいは小径の鉄筋が用いられ、第1、第2スラブ筋41、51に重ならない位置に配置される。よって、第1、第2スラブ筋ユニット4、5およびスラブ筋定着部ユニット6を配置した状態において、基礎スラブ配筋部分の厚さは、第1スラブ筋41の直径と第2スラブ筋51の直径との合計寸法となる。第1、第2スラブ筋の重ね合わせ厚さ寸法内に、第1、第2止め筋が納まるので、重なり厚さの増加を抑制できる。
次に、複数枚の第1スラブ筋ユニット4をその長さ方向に配列する場合、あるいは、複数枚の第2スラブ筋ユニット5をその長さ方向に配列する場合について説明する。一般に、品質のばらつきを無くし、現場での作業工程を減らすために、第1スラブ筋ユニット4、第2スラブ筋ユニット5およびスラブ筋定着部ユニット6は工場生産されて、施工現場に搬入される。ここで、第1スラブ筋ユニット4と第2スラブ筋ユニット5を、工場生産によって、一体化されたスラブ筋ユニットとして製作して現場に搬入することもできる。
トラックによる搬送を考慮すると、ユニットの寸法は、トラック荷台寸法による制約を受け、ユニット幅は、例えば、2m程度に制限される。施工現場におけるスラブ筋の設置面積が広い場合には、設置場所に、複数枚の第1スラブ筋ユニット4および複数枚の第2スラブ筋ユニット5が割り付けられる。この場合、隣接する第1スラブ筋ユニット4の間、および、隣接する第2スラブ筋ユニット5の間には、重ね継手が形成される。
図3は隣接する第2スラブ筋ユニット5の間の重ね継手を示す説明図である。この図に示すように、一方の第2スラブ筋ユニット5の端部には、第2止め筋52から、第2スラブ筋51の端部51aが突出している。同様に、他方の第2スラブ筋ユニット5の端部においても、第2止め筋52から、第2スラブ筋51の端部51aが突出している。
これらの第2スラブ筋51の端部51a同志が、横方から重ね合わされて、重ね継手53が形成される。2枚の第2スラブ筋ユニット5同士の重ね継手53の部分では、ここに充填されるコンクリートが、重ね継手53の両側に位置する第2止め筋52の間に拘束された状態になる。第2止め筋52の耐力を利用することにより、重ね継手53の長さを短くすることが可能である。他方の第1スラブ筋ユニット4同士の間の重ね継手についても同様である。
なお、第1、第2、第3止め筋42、52、62は、それぞれ、第1スラブ筋41、第2スラブ筋51および折り曲げ筋61のそれぞれを一定のピッチで配列した状態に保持する仮止め用の部材として用いている。先に述べたように、これらの仮止め用の部材を、スラブ配筋用の構造材として用いることも可能である。
例えば、図4(A)、(B)に示すように、隣接配置されている第2スラブ筋ユニット5において、対応する位置に配置されている第2止め筋52の間に、添え筋12を配置して、相互に繋ぐ。これにより、第2止め筋52のそれぞれを、構造材、すなわち、第1スラブ筋41として機能させることができる。他方の第1止め筋42のそれぞれも同様に、第2スラブ筋51として機能させることができる。
1 鉄筋コンクリート造基礎
2 基礎スラブ
3 布基礎
4 第1スラブ筋ユニット
5 第2スラブ筋ユニット
6 スラブ筋定着部ユニット
10 基礎スラブ打設部分
11 継手
12 添え筋
31 梁主筋
32 梁主筋
33 あばら筋
41 第1スラブ筋
42 第1止め筋
51 第2スラブ筋
51a 端部
52 第2止め筋
53 継手
61 折り曲げ筋
61a 水平筋部分
61b 立ち上げ筋部分
62 第3止め筋

Claims (10)

  1. 基礎スラブ打設部分に格子状にスラブ筋が配列され、前記スラブ筋の端部が所定の定着長さで基礎梁打設部分に差し込まれている鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造であって、
    第1スラブ筋ユニットと、
    前記第1スラブ筋ユニットと一体に構成され、あるいは、前記第1スラブ筋ユニットとは別個に構成された第2スラブ筋ユニットと、
    前記第1、第2スラブ筋ユニットの基礎梁側コンクリートへの定着長さを確保するためのスラブ筋定着部ユニットと
    を有しており、
    前記第1スラブ筋ユニットは、同一平面上において所定の間隔で平行に配列した複数本の第1スラブ筋と、当該第1スラブ筋に交差する方向に配列され当該第1スラブ筋のそれぞれに溶接されている1本あるいは複数本の第1止め筋とを備え、
    前記第2スラブ筋ユニットは、同一平面上において所定の間隔で平行に配列された複数本の第2スラブ筋と、当該第2スラブ筋に交差する方向に配列され当該第2スラブ筋のそれぞれに溶接されている1本あるいは複数本の第2止め筋とを備え、
    前記スラブ筋定着部ユニットは、所定の間隔で平行に配列した複数本の折り曲げ筋と、当該折り曲げ筋に交差する方向に配列され当該折り曲げ筋に溶接されている1本あるいは複数本の第3止め筋とを備え、
    前記第1、第2スラブ筋ユニットは、前記第1、第2スラブ筋が直交するように、相互に重ね合わされており、
    前記スラブ筋定着部ユニットは、前記第1スラブ筋ユニットあるいは前記第2スラブ筋ユニットの端部において、その長さ方向に配列されており、
    前記スラブ筋定着部ユニットの前記折り曲げ筋のそれぞれにおける一方の折り曲げ筋部分である水平筋部分と前記第1あるいは第2スラブ筋の端部との間に所定長さの重ね継手が形成され、
    前記折り曲げ筋のそれぞれにおける他方の折り曲げ部分である立ち上げ筋部分は前記基礎梁打設部分内に位置し、当該基礎梁打設部分内の基礎梁用配筋部分における下側の梁主筋あるいはあばら筋に、結束筋によって固定されており、
    前記第1、第2スラブ筋の交差部分のそれぞれは、相互に固定されており、
    前記折り曲げ筋と前記第1あるいは第2スラブ筋との間の重ね継手の部分は、それぞれ、相互に固定されていることを特徴とする鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造。
  2. 請求項1において、
    複数枚の前記第1スラブ筋ユニットが、前記第1スラブ筋の長さ方向に配列されており、
    隣接する前記第1スラブ筋ユニットの前記第1スラブ筋の端部は、相互に重ね合わされて所定長さの重ね継手を形成しており、
    前記重ね継手の位置、あるいは、前記重ね継手の両側に、前記第1止め筋が位置している鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造。
  3. 請求項1において、
    複数枚の前記第2スラブ筋ユニットが、前記第2スラブ筋の長さ方向に配列されており、
    隣接する前記第2スラブ筋ユニットの前記第2スラブ筋の端部は、相互に重ね合わされて所定長さの重ね継手を形成しており、
    前記重ね継手の位置、あるいは、前記重ね継手の両側に、前記第2止め筋が位置している鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造。
  4. 請求項1において、
    複数枚の前記第1スラブ筋ユニットが、前記第1スラブ筋の長さ方向に直交する方向に配列されており、
    隣接する前記第1スラブ筋ユニットの前記第1止め筋の端部の間は、添え筋によって相互に繋げられている鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造。
  5. 請求項1において、
    複数枚の前記第2スラブ筋ユニットが、前記第2スラブ筋の長さ方向に直交する方向に配列されており、
    隣接する前記第2スラブ筋ユニットの前記第2止め筋の端部の間は、添え筋によって相互に繋げられている鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造。
  6. 請求項1において、
    前記第1スラブ筋ユニットの端部において、前記第1止め筋から突出している前記第1スラブ筋の突出部分が、前記スラブ筋定着部ユニットの前記折り曲げ筋に重ね合わされて重ね継手を形成している鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造。
  7. 請求項1において、
    前記第2スラブ筋ユニットの端部において前記第2止め筋から突出している前記第2スラブ筋の突出部分が、前記スラブ筋定着部ユニットの前記折り曲げ筋に重ね合わされて重ね継手を形成している鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造。
  8. 請求項1において、
    前記第1スラブ筋ユニットでは、前記第1スラブ筋に対して同一の側に前記第1止め筋が溶接されており、
    前記第2スラブ筋ユニットでは、前記第2スラブ筋に対して同一の側に前記第2止め筋が溶接されており、
    前記第1スラブ筋と前記第2スラブ筋の間に、前記第1止め筋および前記第2止め筋が位置し、これら第1、第2止め筋が相互に交差しないように、前記第1スラブ筋ユニットと前記第2スラブ筋ユニットが相互に重ねられている鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造。
  9. 請求項1において、
    前記第1スラブ筋ユニット、前記第2スラブ筋ユニット、および、前記スラブ筋定着部ユニットは、工場生産されたユニットである鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造。
  10. 請求項1乃至9のうちのいずれか一つの項に記載の鉄筋コンクリート造基礎スラブの配筋構造に用いる基礎スラブ配筋用鉄筋ユニットのセットであって、
    第1スラブ筋ユニットと、
    前記第1スラブ筋ユニットと一体に構成され、あるいは、前記第1スラブ筋ユニットとは別個に構成された第2スラブ筋ユニットと、
    前記第1、第2スラブ筋ユニットの基礎梁側コンクリートへの定着長さを確保するためのスラブ筋定着部ユニットと
    を有しており、
    前記第1スラブ筋ユニットは、同一平面上において所定の間隔で平行に配列した複数本の第1スラブ筋と、当該第1スラブ筋に交差する方向に配列され当該第1スラブ筋のそれぞれに溶接されている少なくとも1本の第1止め筋とを備え、
    前記第2スラブ筋ユニットは、同一平面上において所定の間隔で平行に配列された複数本の第2スラブ筋と、当該第2スラブ筋に交差する方向に配列され当該第2スラブ筋のそれぞれに溶接されている少なくとも1本の第2止め筋とを備え、
    前記スラブ筋定着部ユニットは、所定の間隔で平行に配列した複数本の折り曲げ筋と、当該折り曲げ筋に交差する方向に配列され当該折り曲げ筋に溶接されている少なくとも1本の第3止め筋とを備えていることを特徴とする基礎スラブ配筋用鉄筋ユニットのセット。
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