JP4898317B2 - 耐震壁設置構造 - Google Patents

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本発明は、複数の梁部材と、前記梁部材の端部を支持する柱部材とで夫々支持されている上側床スラブと下側床スラブとに亘って、耐震壁を設置してある耐震壁設置構造に関する。
従来の耐震壁設置構造では、上側床スラブと下側床スラブとの夫々を支持している梁部材のうちの、平面視で同じ位置に配置してある上下の梁部材と、それら上下の梁部材のうちの、上側床スラブを支持している梁部材の両端部の夫々を支持している左右の柱部材とで囲まれる内側に、耐震壁を設置して、地震発生に伴う上下の梁部材や左右の柱部材の相対変位を規制できるようにしてある(周知慣用技術であり、先行技術文献情報を開示できない)。
このため、耐震壁を設置する位置が建物の上下の梁部材と左右の柱部材とで囲まれた位置に制約されるので、耐震壁の配置の自由度が低い欠点があるとともに、新たな耐震壁を建物内部に設置して既存建物の耐震性を高めたい場合には、建物を使用する上で新たに設置した耐震壁によって支障が出ないように、従来からの部屋割りを変更したり、設備機器などの配置換えを行う必要が生じることがあり、耐震壁の設置に伴う費用が増大し易い欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、耐震壁の配置の自由度が高く、新たな耐震壁を建物内部に設置して既存建物の耐震性を高めたい場合でも、耐震壁の設置に伴う費用が増大し難くなるようにすることを目的とする。
本発明の第1特徴構成は、複数の梁部材と、前記梁部材の端部を支持する柱部材とで夫々支持されている上側床スラブと下側床スラブとに亘って、耐震壁を設置してある耐震壁設置構造であって、前記耐震壁の上部を、前記上側床スラブを支持している梁部材であって、互いに異なる梁部材に亘って配置してあるとともに、前記耐震壁の下部を、前記下側床スラブを支持している梁部材又は柱部材であって、互いに異なる梁部材又は柱部材の上方に亘って配置してある点にある。
〔作用及び効果〕
耐震壁の上部を、上側床スラブを支持している梁部材であって、互いに異なる梁部材に亘って配置してあるとともに、耐震壁の下部を、下側床スラブを支持している梁部材又は柱部材であって、互いに異なる梁部材又は柱部材の上方に亘って配置してあるので、従来のように、建物の上下の梁部材と左右の柱部材とで囲まれた位置に耐震壁を特に設置することなく、地震発生に伴う、上側床スラブを支持している互いに異なる梁部材どうしの相対変位と、下側床スラブを支持している互いに異なる梁部材又は柱部材どうしの相対変位、及び、上下の床スラブどうしの相対変位を規制できるように、耐震壁を上下の床スラブに亘って設置することができる。
従って、従来に比べて耐震壁の配置の自由度が高くなり、その結果、新たな耐震壁を建物内部に設置して既存建物の耐震性を高めたい場合でも、建物を使用する上で支障が出ないように耐震壁を配置して設置することができるようになり、新たな耐震壁の設置に伴う費用も増大し難い。
本発明の第2特徴構成は、前記耐震壁は、建物側に接着固定してある鋼製枠組み部材の内側に、鉄筋を配筋すると共にコンクリートを打設して構築してあり、前記枠組み部材のうちの、前記上側床スラブを支持している梁部材と前記下側床スラブとの間に配設される鉛直フレーム部分を、型鋼又は鋼管で構成してある点にある。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図4は、鉄筋コンクリート造りの既存建物の耐震強度を高めるために、その建物内部において、複数の梁部材1(1a,1b),2(2a,2b)と、それらの梁部材1,2の端部を支持する柱部材3,4とで夫々支持されている上側床スラブ5と下側床スラブ6とに亘って、二つの新たな耐震壁A(A1,A2)を鉛直方向に沿わせて一体に設置してある本発明による耐震壁設置構造を示し、上側床スラブ5と下側床スラブ6と各梁部材1,2と各柱部材3,4は、鉄筋コンクリートで互いに一体に構築してある。
前記上側床スラブ5は、互いに平行な複数の縦方向上側梁部材1aと、それらの縦方向上側梁部材1aに直交する方向に沿って互いに平行な複数の横方向上側梁部材1bと、それらの上側梁部材1の端部を支持する複数の上側梁支持用柱部材3とで支持されている。
前記下側床スラブ6は、平面視で上側梁部材1と同じ配置で設けてある下側梁部材2であって、互いに平行な複数の縦方向下側梁部材2aと、それらの縦方向下側梁部材2aに直交する方向に沿って互いに平行な複数の横方向下側梁部材2bと、それらの下側梁部材2の端部を支持する複数の下側梁支持用柱部材4とで支持され、各下側梁支持用柱部材4の直上に上側梁支持用柱部材3を構築してある。
前記耐震壁Aとしては、壁面が略扁平な扁平耐震壁A1と、壁面が平面視で円弧状に湾曲している湾曲耐震壁A2とを設置してあり、いずれの耐震壁A1,A2も、その上部を互いに異なる二つの上側梁部材1、つまり、平行に隣り合う二つの縦方向上側梁部材1aの下側に亘って一連に配置してあるとともに、その下部を互いに異なる二つの下側梁部材2、つまり、平行に隣り合う二つの縦方向下側梁部材2aの上方に亘って一連に配置してある。
そして、扁平耐震壁A1は、縦方向上側梁部材1a及び縦方向下側梁部材2aに直交する方向に沿って鉛直に設置してあり、湾曲耐震壁A2は、その左右両端部を結ぶ線分Lが縦方向上側梁部材1a及び縦方向下側梁部材2aに対して斜めに交差する方向に沿って鉛直に設置してある。
図5,図6は、扁平耐震壁A1の取り付け構造を示し、上辺部7と下辺部8の両端部を左右の側辺部9に溶接固定して略矩形に形成してある鋼製枠組み部材10を、上側床スラブ5と左右の縦方向上側梁部材1a、及び、下側床スラブ6にエポキシ樹脂などの接着材11で接着して建物側に略鉛直に一体固定し、その枠組み部材10の内側に鉄筋コンクリート板12を一体に設けてある。
前記枠組み部材10の上辺部7と下辺部8の夫々は、帯幅方向が水平方向に沿う帯状鋼板で形成してあり、左右の側辺部9の夫々は、縦方向上側梁部材1aの梁横側面に沿わせる帯状鋼板部分13と、縦方向上側梁部材1aと下側床スラブ6との間に鉛直方向に入り込ませるH型鋼や角筒状鋼管で構成してある鉛直フレーム部分14とを一体に溶接して形成してある。
そして、上辺部7と下辺部8及び左右の側辺部9の枠組み部材内周側に、複数のアンカー鉄筋(シアー鉄筋)15を周方向に間隔を隔てて溶接固定するとともに、格子状の壁用鉄筋16を配筋し、両側を型枠(図外)で囲んだ状態でコンクリートを打設して、枠組み部材10と一体の鉄筋コンクリート板12を構築してある。
前記湾曲耐震壁A2は、図示しないが、湾曲させた鋼製枠組み部材10の内側に、その枠組み部材10に沿って湾曲する鉄筋コンクリート板12を一体に構築して、扁平耐震壁A1と同様の取り付け構造で設けてある。
〔第2実施形態〕
図7,図8は、本発明による耐震壁設置構造の別実施形態を示し、平面視で、横方向上側梁部材1b及び横方向下側梁部材2bに対して斜めに交差する状態で、上部を二つの縦方向上側梁部材1aの下側に亘って一連に配置してあるとともに、下部を二つの縦方向下側梁部材2aの上方に亘って一連に配置してある耐震壁Aを設置してある。
本実施形態では、枠組み部材10を、その上辺部7を形成する帯状鋼板を横方向上側梁部材1aに沿わせて接着して、建物側に略鉛直に一体に固定し、その枠組み部材10の内側に鉄筋コンクリート板12を一体に構築してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
〔第3実施形態〕
図9,図10は、本発明による耐震壁設置構造の別実施形態を示し、上部を二つの縦方向上側梁部材1aの下側に亘って一連に配置してあり、下部を一つの縦方向下側梁部材2aの上方と、上側梁支持用柱部材3が直上に構築されていない下側梁支持用柱部材4の上方とに亘って一連に配置して、耐震壁Aを設置してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
〔その他の実施形態〕
1.本発明による耐震壁設置構造は、第1実施形態で示した耐震壁、つまり、帯状鋼板とH型鋼や角筒状鋼管とで形成してある枠組み部材の内側に鉄筋コンクリート板を一体に設けてある耐震壁に代えて、全体が鉄筋コンクリート製の耐震壁を、上側床スラブと上側梁部材及び下側床スラブに一体に設置してあっても良い。
2.本発明による耐震壁設置構造は、上側床スラブと上側梁部材及び下側床スラブにアンカー部材で一体に固定された耐震壁を設置して構成してあっても良い。
3.本発明による耐震壁設置構造は、下部を上側梁支持用柱部材が直上に構築されていない二つの下側梁支持用柱部材の上方に亘って一連に配置してある耐震壁を設置して構成してあっても良い。
4.本発明による耐震壁設置構造は、上側梁部材と上側梁支持用柱部材の配置と、下側梁部材と下側梁支持用柱部材の配置とが平面視で異なる上側床スラブと下側床スラブとに亘って、耐震壁を設置して構成してあっても良い。
5.本発明による耐震壁設置構造は、上部を建物外壁部に設けてある上側梁部材の下側に亘って配置し、下部を建物外壁部に設けてある下側梁部材又は下側梁支持用柱部材の上方に亘って配置してある耐震壁を設置して構成してあっても良い。
6.本発明による耐震壁設置構造は、耐震壁の上部を、互いに異なる上側梁部材のうちの、少なくとも一方の上側梁部材の横側部に亘って配置して、その上側梁部材と一体に設けてあっても良い。
7.本発明による耐震壁設置構造は、上下方向で隣り合う複数階部分の夫々に、平面視で同じ位置に配置した耐震壁を設置して構成してあっても良い。
8.本発明による耐震壁設置構造は、新たに建設する建物における耐震壁設置構造であっても良い。
耐震壁設置構造の斜視図 上側床スラブ側の平面図 下側床スラブ側の平面図 耐震壁の側面図 耐震壁の取り付け構造を示す側面図 耐震壁の取り付け構造を示す断面図 第2実施形態を示す上側床スラブ側の平面図 第2実施形態を示す下側床スラブ側の平面図 第3実施形態を示す上側床スラブ側の平面図 第3実施形態を示す下側床スラブ側の平面図
1 梁部材
2 梁部材
3 柱部材
4 柱部材
5 上側床スラブ
6 下側床スラブ
10 鋼製枠組み部材
14 鉛直フレーム部分
15,16 鉄筋
A 耐震壁

Claims (2)

  1. 複数の梁部材と、前記梁部材の端部を支持する柱部材とで夫々支持されている上側床スラブと下側床スラブとに亘って、耐震壁を設置してある耐震壁設置構造であって、
    前記耐震壁の上部を、前記上側床スラブを支持している梁部材であって、互いに異なる梁部材に亘って配置してあるとともに、
    前記耐震壁の下部を、前記下側床スラブを支持している梁部材又は柱部材であって、互いに異なる梁部材又は柱部材の上方に亘って配置してある耐震壁設置構造。
  2. 前記耐震壁は、建物側に接着固定してある鋼製枠組み部材の内側に、鉄筋を配筋すると共にコンクリートを打設して構築してあり、
    前記枠組み部材のうちの、前記上側床スラブを支持している梁部材と前記下側床スラブとの間に配設される鉛直フレーム部分を、型鋼又は鋼管で構成してある請求項1記載の耐震壁設置構造。
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