JP5291390B2 - 耐震構造、耐震構造の施工方法、及び建築物 - Google Patents
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さらに、RC耐震壁を架構の構面外に設置することにより設置位置の自由度を大きくした補強工法が提案されている。
スラブ304、305は、平面視にてRC耐震壁300の壁面と略直交するように配置された鉄筋コンクリート製の梁306、307、308、309に支持されている。
そして、鉛直力伝達手段によって、補強手段により曲げ耐力が付与された水平部材の部位へ、鉛直プレートから作用する鉛直力が伝達される。
また、外力に対して波形鋼板が降伏するように設定すれば、鋼板の履歴エネルギーによって振動エネルギーを吸収することができ、制振効果を発揮させることができる。
よって、架構の構面外にRC耐震壁を設置したときに生じるような、水平部材への局所的な応力集中を防ぐことができる。
水平部材にヒンジが生じると、水平部材の剛性が低下して波形鋼板の回転(剛体)変形のみが増大することになる。これにより、波形鋼板が本来持っているせん断剛性を発揮することができなくなってしまう。
これにより、耐力が弱い水平部材上への波形鋼板の設置が可能となり、設置位置の自由度が大きい波形鋼板を提供することができる。
よって、簡単な方法で確実に水平部材に曲げ耐力を付与することができる。
また、水平部材の片側(上面側又は下面側)からの補強により、水平部材の上方及び下方の両方向への撓みに対して、補強効果を発揮することができる。
固定部材は、水平部材の上下面に固定される。連結部材は、水平部材の上面に固定された固定部材と、水平部材の下面に固定された固定部材とをつなぐ。鉛直力伝達部材は、水平部材の上面又は下面に固定された固定部材と鉛直プレートとを接続する。
そして、せん断応力の鉛直成分が下向きの力の場合、下水平部材へ向かうせん断応力の鉛直成分は、鉛直プレート、鉛直力伝達部材、下水平部材の上面に固定された固定部材、下水平部材の順に伝達される。
また、鉛直プレートに設けられたピン部材が、水平部材に設けられた支持部材に上方へのみ移動可能に固定されている場合には、鉛直プレートに発生する上向きの力は支持部材に伝達されず、鉛直プレートに発生する下向きの力は支持部材に伝達される。
また、水平部材に設けられたピン部材が、鉛直プレートに設けられた支持部材に上方へのみ移動可能に固定されている場合には、鉛直プレートに発生する下向きの力は支持部材に伝達されず、鉛直プレートに発生する上向きの力は支持部材に伝達される。
ここで、スラブの協力幅とは、鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説の許容応力度設計法(日本建築学会、1999)に示された算定式で求まる幅である。例えば、並列T形断面部材では、材の側面から隣りの材の側面までの距離aを、ラーメン材または連続梁のスパン長さLで除した値が0.5以上の場合、協力幅は0.1Lで表せる。
よって、例えば、梁が鉄筋コンクリートによって形成されている場合、ねじれモーメントによる付加的な引張力が発生しないため、RC耐震壁の場合よりも梁主筋の降伏によるヒンジの形成を遅らせることができる。
しかし、鉛直プレートに生じる軸力変動によってスラブに強制変形が生じるためにスラブ端(スラブと梁との接合部)付近の曲げモーメントが大きくなり、この位置でヒンジが生じる可能性がある。
これに対して第9態様では、スラブから梁に渡って(スラブ端付近に)補強手段を設けることによって、この位置に発生するヒンジを防ぐことができる。
よって、梁は梁断面の有する剛性でのみ抵抗するのではなく、スラブの協力幅を含めた梁断面の有する剛性で抵抗させることができるので、協力幅に相当するスラブの耐力を板材によって増大させることにより梁の耐力を向上させることができる。
波形鋼板配置工程においては、上下に設けられた水平部材の間に波形鋼板を配置する。波形鋼板の上下端辺には、この上下端辺に沿って配置された水平プレートが固定されている。また、波形鋼板の左右端辺には、この左右端辺に沿って配置された鉛直プレートが固定されている。
鉛直力伝達手段設置工程においては、鉛直プレートから作用する鉛直力を補強手段によって曲げ耐力が付与された水平部材の部位へ伝達する鉛直力伝達手段を設ける。
よって、第1態様と同様の効果を得ることができる。
水平プレート20A、20Bは、波形鋼板18の上下端辺に沿って配置され、波形鋼板18の上下端辺に溶接等によって固定されている。鉛直プレート22A、22Bは、波形鋼板18の左右端辺に沿って配置され、波形鋼板18の左右端辺に溶接等によって固定されている。水平プレート20A、20Bの端部と、鉛直プレート22A、22Bの端部とは溶接等によって接合され、水平プレート20A、20B、及び鉛直プレート22A、22Bが一体となって枠24を形成している。
また、外力に対して波形鋼板18が降伏するように設定すれば、鋼板の履歴エネルギーによって振動エネルギーを吸収することができ、制振効果を発揮させることができる。
よって、架構の構面外にRC耐震壁を設置したときに生じるような、水平部材12、14への局所的な応力集中を防ぐことができる。
梁30にせん断応力の鉛直成分が伝達される原理は梁32と同じであり、梁34にせん断応力の鉛直成分が伝達される原理は梁36と同じなので、説明を省略する。
よって、簡単な方法で確実に梁30、32、34、36に曲げ耐力を付与することができる。
よって、ねじれモーメントによる付加的な引張力が梁36に発生しないため、RC耐震壁の場合よりも梁36の主筋の降伏によるヒンジの形成を遅らせることができる。
また、波形鋼板18から梁30に作用するせん断応力の水平成分は、梁36の場合と同様に梁30の材軸方向へ分散して伝達される(図2(b)を参照のこと)。
波形鋼板配置工程においては、上下に設けられた水平部材12、14の間に波形鋼板耐震壁16(波形鋼板18)を配置する。
鉛直力伝達手段設置工程においては、鉛直プレート22A、22Bから作用する鉛直力を、補強手段としての板材38A、38Bによって曲げ耐力が付与された梁30、32、34、36の部位に伝達する、鉛直力伝達手段としてのPC鋼棒44及びリブプレート48A、48Bを設ける。
なお、水平部材補強工程、波形鋼板配置工程、水平プレート接続工程、及び鉛直力伝達手段設置工程の順番は、施工場所の状況において適宜決めればよい。
梁36付近の拡大図である図6(a)、及び図6(a)のB1−B1断面図である図6(b)に示すように、建築物10に構築された耐震構造52では、鉛直力伝達手段は、固定部材としてのC形鋼54A、54Bと、連結部材としてのPC鋼棒56と、鉛直力伝達部材としての鋼製のリブプレート58A、58B(リブプレート58Aは、梁30、32側に設けられているので不図示)とを備えている。
これにより、梁30、32、34、36に曲げ耐力が付与される。
梁30、32、34、36に形成された貫通孔70とPC鋼棒56との間の隙間にはグラウトG2が充填されている。
また、図6に示すように、水平部材12、14の相対移動によって波形鋼板18がせん断変形したときに、このせん断変形により鉛直プレート22Bにせん断応力の鉛直成分が発生する。
梁30にせん断応力の鉛直成分が伝達される原理は梁32と同じであり、梁34にせん断応力の鉛直成分が伝達される原理は梁36と同じなので、説明を省略する。
また、第2の実施形態の図6では、1つの梁30、32、34、36に対して1つのPC鋼棒56を用いた例を示したが、PC鋼棒56の本数や配置は、必要とする曲げ耐力に応じて適宜決めればよい。
このようにすれば、波形鋼板18が設置される階のみで、波形鋼板18の設置に関する全ての工事を行うことができるので好ましい。
図10(a)の正面図、及び図10(a)のC1−C1断面図である図10(b)に示すように、建築物10に構築された耐震構造78では、構面外のスラブ28上に(スラブ28の中途に)波形鋼板耐震壁16が設置されている。
また、図10(a)に示すように、波形鋼板18の鉛直剛性及び面内曲げ剛性は水平剛性に比べて小さいので、上下に設けられたスラブ26、28の変形はこの波形鋼板18に拘束されない。
梁36付近の拡大図である図12(a)、及び図12(a)のD1−D1断面図である図12(b)に示すように、建築物10に構築された耐震構造92では、スラブ28の協力幅に相当するスラブ28の上面に梁36の材軸方向に沿って鋼製の板材94A、94Bが固定されている。板材94Aと板材94Bの平面形状は同じになっている。PC鋼棒120とナット122による板材94A、94Bの固定方法は、図11(a)、(b)で示した板材80A、80Bと同じなので説明を省略する。
また、図12(a)、(b)に示すように、梁36は梁断面の有する剛性でのみ抵抗するのではなく、スラブ28の協力幅を含めた梁断面の有する剛性で抵抗させることができるので、協力幅に相当するスラブ28の耐力を板材94Aによって増大させることにより梁36の耐力を向上させることができる。
そして、梁30、32、34においても、これまで説明した、梁36に対する板材94A、94Bと同様の効果が得られる。
また、図13に示すように、板材94Aは、スラブ26、28の上面にアンカーボルト118とナット88によって固定してもよいし、接着材等によって固定してもよい。
図15の正面図に示すように、建築物10に構築された耐震構造134では、水平部材12、14の間の構面外に波形鋼板耐震壁16が設置されている。
ピン部材138A、138Bを、上下方向のどちらの一方に移動可能にするかは、建築物の構造や波形鋼板耐震壁の配置等に応じて適宜決めればよい。
この場合には、鋼板146と鋼板148との間の空間の上下部に設けられた鋼製の移動制限部材150、152によってピン部材138A、138Bの移動を阻止する。
例えば、スラブの上面のみに波形鋼板耐震壁16を設置してこのスラブに補強手段を設けた耐震構造、梁(小梁又は大梁)の上面のみに波形鋼板耐震壁16を設置してこの梁に補強手段を設けた耐震構造、スラブと梁との両方の上面に跨るように波形鋼板耐震壁16を設置してこの梁に補強手段を設けた耐震構造、又はスラブの上面のみに波形鋼板耐震壁16を設置して梁に補強手段を設けた耐震構造としてもよい。
また、連結部材をPC鋼棒44、56、86、120としたが、連結部材は、力の伝達が可能な部材であればよい。例えば、PC鋼棒以外の棒材やPC鋼線等を用いてもよい。
また、第1〜第5の実施形態で示した耐震構造50、52、78、92、134は、建築物の一部に用いても、全てに用いてもよい。耐震構造50、52、78、92、134を用いることにより、耐震壁の設置位置の自由度が大きい耐震構造を有する建築物を構築することができる。
水平プレート20Bの接着面にはショットブラスト処理を施し、スラブ104の接着面には目荒しを施した。そして、水平プレート20Bとスラブ104との間の10mm程度の隙間をパテ状エポキシ樹脂でシールした後に、注入用エポキシ樹脂を圧入した。
図22には、波形鋼板耐震壁16の寸法が示されている。波形鋼板耐震壁16の構成は、第1の実施形態で用いた波形鋼板耐震壁16と同じなので、説明は省略する。
また、波形鋼板18には、RC耐震壁のような圧縮束が形成されずに純せん断応力場ができる。よって、架構の構面外にRC耐震壁を設置したときに生じるような、スラブ104への局所的な応力集中を防ぐことができる。
(3)また、このとき、図25(a)に示すように、梁106Bはスラブ104の協力幅を含めた断面(斜線部分)でせん断応力の鉛直成分に抵抗する(斜線部分が一体に挙動する)。
また、RC耐震壁114に発生したせん断応力により、梁106B及びスラブ104には過大な応力が局所的に集中して梁106Bが下方及び外側にたわみ、さらに梁106Bには、この梁106Bの横断面に対する時計回りのねじれが生じた。
歪の値は、図28の平面図に示された地点E1〜E4に平面視にて位置するように梁106Aの梁主筋(上端筋)に取り付けられた歪ゲージの計測値から求められている。
また、図26の値158A、158B、158C、158D、158Eは、ジャッキ128によって50kN、100kN、150kN、200kN、250kNの力を加えたときに、梁106Aの主筋に取り付けられた歪ゲージの計測値から求められた値であり、図27の値160A、160B、160C、160D、160E、160Fは、ジャッキ128によって50kN、100kN、150kN、200kN、250kN、300kNの力を加えたときに、梁106Aの主筋に取り付けられた歪ゲージの計測値から求められた値である。
また、図26の実線162、図27の実線164は、降伏歪の値を示している。
よって、曲げモーメントに抵抗する材軸方向に分散した梁の部分を補強すれば、RC耐震壁を設置した場合に発生する局所的な損傷を防ぐ為に施す局所的な補強に比べて高い補強効果を得ることができる。
12、14 水平部材
18 波形鋼板
20A、20B 水平プレート
22A、22B 鉛直プレート
26、28 スラブ(水平部材)
30、32、34、36 梁(水平部材)
38A、38B、80A、80B、136A、136B 板材(補強手段)
44、56、86、96 PC鋼棒(連結部材、鉛直力伝達手段)
48A、48B、58A、58B、90A、90B リブプレート(鉛直力伝達部材、鉛直力伝達手段)
50、52、78、92、134 耐震構造
54A、54B C形鋼(固定部材、鉛直力伝達手段)
60、62 炭素繊維シート(補強手段)
76A、76B 固定部材(鉛直力伝達手段)
94A、94B、98 板材
130A、130B 板材(鉛直力伝達手段)
132A、132B リブプレート(鉛直力伝達手段)
138A、138B ピン部材(鉛直力伝達手段)
140A、140B 支持部材(鉛直力伝達部材、鉛直力伝達手段)
154 鉛直力伝達部材(鉛直力伝達手段)
U 接着材(せん断力伝達手段)
V1、V2 コンクリート
Claims (14)
- 上下に設けられた水平部材の間に配置される波形鋼板と、
前記波形鋼板の上下端辺に沿って配置され該上下端辺に固定された水平プレートと、
前記波形鋼板の左右端辺に沿って配置され該左右端辺に固定された鉛直プレートと、
前記水平部材と前記水平プレートとを水平力の伝達可能に接続するせん断力伝達手段と、
前記波形鋼板の外側に位置する前記水平部材の部位に設けられ、該水平部材の部位に曲げ耐力を付与する補強手段と、
前記補強手段によって曲げ耐力が付与された前記水平部材の部位へ前記鉛直プレートから作用する鉛直力を伝達する鉛直力伝達手段と、
を有する耐震構造。 - 前記補強手段は、前記水平部材の上下面に固定される板材である請求項1に記載の耐震構造。
- 前記鉛直力伝達手段は、
前記水平部材の上下面に固定された前記板材をつなぐ連結部材と、
前記水平部材の上面又は下面に固定された前記板材と前記鉛直プレートとを接続する鉛直力伝達部材と、
を備える請求項2に記載の耐震構造。 - 前記補強手段は、前記水平部材に増し打ちされるコンクリートである請求項1に記載の耐震構造。
- 前記鉛直力伝達手段は、
前記水平部材の上下面に固定される固定部材と、
前記水平部材の上下面に固定された前記固定部材をつなぐ連結部材と、
前記水平部材の上面又は下面に固定された前記固定部材と前記鉛直プレートとを接続する鉛直力伝達部材と、
を備える請求項1、2又は4に記載の耐震構造。 - 前記水平部材は、平面視にて前記波形鋼板と交差するように配置された梁に支持され前記水平プレートが接続されるスラブと、前記梁とによって構成され、前記補強手段によって前記梁に曲げ耐力が付与されている請求項1〜5の何れか1項に記載の耐震構造。
- 前記補強手段は、前記スラブから前記梁に渡って設けられている請求項6に記載の耐震構造。
- 前記スラブの協力幅に相当する前記スラブの上面に、前記梁の材軸方向に沿って板材が固定されている請求項6又は7に記載の耐震構造。
- 前記梁は、前記水平プレートの軸線と前記梁とが交差する交差位置から前記梁の端部へ向かって、前記交差位置から前記梁の端部までの距離の40%以上の位置まで前記補強手段によって曲げ耐力が付与されている請求項6〜8の何れか1項に記載の耐震構造。
- 前記せん断力伝達手段は、接着材である請求項1〜9の何れか1項に記載の耐震構造。
- 上下に設けられた水平部材の間に配置される波形鋼板と、
前記波形鋼板の上下端辺に沿って配置され該上下端辺に固定された水平プレートと、
前記波形鋼板の左右端辺に沿って配置され該左右端辺に固定された鉛直プレートと、
前記水平部材と前記水平プレートとを水平力の伝達可能に接続するせん断力伝達手段と、
上下に設けられた前記水平部材の少なくとも一方へ曲げ耐力を付与する補強手段と、
前記補強手段によって曲げ耐力が付与された前記水平部材の部位へ前記鉛直プレートから作用する鉛直力を伝達する鉛直力伝達手段と、
を有し、
前記鉛直力伝達手段は、前記補強手段によって曲げ耐力が付与された前記水平部材の部位へ前記鉛直プレートから作用する上向き又は下向きの一方の鉛直力のみを伝達する耐震構造。 - 上下に設けられた水平部材の間に配置される波形鋼板と、
前記波形鋼板の上下端辺に沿って配置され該上下端辺に固定された水平プレートと、
前記波形鋼板の左右端辺に沿って配置され該左右端辺に固定された鉛直プレートと、
前記水平部材と前記水平プレートとを水平力の伝達可能に接続するせん断力伝達手段と、
上下に設けられた前記水平部材の少なくとも一方へ曲げ耐力を付与する補強手段と、
前記補強手段によって曲げ耐力が付与された前記水平部材の部位へ前記鉛直プレートから作用する鉛直力を伝達する鉛直力伝達手段と、
を有し、
前記鉛直力伝達手段は、前記水平部材及び前記鉛直プレートの一方に設けられたピン部材と、前記鉛直プレート及び前記水平部材の他方に設けられ該ピン部材が上方及び下方の一方のみへ移動可能に固定される支持部材と、を備え、前記補強手段によって曲げ耐力が付与された前記水平部材の部位へ前記鉛直プレートから作用する上向き又は下向きの一方の鉛直力のみを伝達する耐震構造。 - 上下に設けられた水平部材の間に配置される波形鋼板の外側に位置する前記水平部材の部位に補強手段を設けて、該水平部材の部位に曲げ耐力を付与する水平部材補強工程と、
上下端辺に沿って配置された水平プレートが該上下端辺に固定され、左右端辺に沿って配置された鉛直プレートが該左右端辺に固定された前記波形鋼板を、上下に設けられた前記水平部材の間に配置する波形鋼板配置工程と、
前記水平部材と前記水平プレートとをせん断力伝達手段によって水平力の伝達可能に接続する水平プレート接続工程と、
前記鉛直プレートから作用する鉛直力を前記補強手段によって曲げ耐力が付与された前記水平部材の部位へ伝達する鉛直力伝達手段を設ける鉛直力伝達手段設置工程と、
を有する耐震構造の施工方法。 - 請求項1〜12の何れか1項に記載の耐震構造を有する建築物。
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