JP2020066910A - ピット構造及びそれの構築方法 - Google Patents
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また、束柱の上では、支保工が不要な鋼製型枠(デッキプレート等)を架設するのが困難であるので、コンクリート床スラブのコンクリート打設時にピット空間側に多数の支保工を設置する必要があり、施工性の改善も望まれる。
前記コンクリート基礎スラブが耐圧版として構成され、
前記耐圧版の上に束柱が分散状態で構築され、
前記束柱の上に支持される状態で鉄骨梁が架設され、
前記鉄骨梁の上に前記コンクリート床スラブが支持されている点にある。
それでいて、鉄骨梁が、耐圧版の上に分散状態で構築された束柱に支持させる状態で架設されているので、鉄骨梁の支持スパン(支持点間の間隔)を短くすることが可能となり、非合理的な鉄骨梁の大型化も回避することができる。
よって、コンクリート床スラブの大断面化や鉄骨梁の大型化を回避できる合理的なピット構造とすることができる。
前記耐圧版及び前記束柱を構築する第1工程と、
前記第1工程にて構築した前記束柱の上に支持させる状態で、前記鉄骨梁を梁幅方向に沿って間隔を空けて並設する第2工程と、
前記第2工程にて並設した前記鉄骨梁の上に前記コンクリート床スラブを構築する第3工程を備え、
前記第3工程において、梁幅方向で隣接する前記鉄骨梁の間に鋼製型枠を架設し、当該鋼製型枠を支保工にて支保しない状態で前記鋼製型枠の上にコンクリートを打設する点にある。
図1に示すように、このピット構造は、コンクリート基礎スラブ1と、最下階のコンクリート床スラブ2との間にピット空間Sが形成されている。ピット空間Sは、例えば、設備配管や設備配線等の設備部材の設置空間等に利用される空間であり、設備部材の交換や変更等のために作業員が作業可能な最低限度の高さを有する空間として構成される。
X方向(図2中の左右方向)の第1間隔P1は、例えば、当該間隔を架設するのに必要とされる後述する鉄骨梁6の梁せい等を考慮して設定することができる。また、Y方向(図2中の上下方向)の第2間隔P2は、例えば、コンクリート床スラブ2の仕様や後述する構築方法(施工方法)等を考慮して設定することができる。
なお、本実施形態では、図1に示すように、隣り合う束柱5どうしの間の部位や束柱5の直下の部位に杭3が配置されている。
なお、建物外周側における分割鉄骨梁6Aの端部と基礎立上部4との接合形態は、あくまで一例であり、上述の構成に限られない。
ちなみに、建物中央側において、隣接する分割鉄骨梁6Aの相対向する端部どうしの接合形態や、隣接する分割鉄骨梁6Aの相対向する端部の束柱5による支持形態も、あくまで一例であり、上述の構成に限られない。
更に、鉄骨梁6が、耐圧版1Aの上に分散状態で構築された束柱5に支持させる状態で架設されているので、鉄骨梁6の支持スパン(支持点間の間隔)を短くすることが可能となり、非合理的な鉄骨梁6の大型化も回避することができる。
また、鉄骨梁6が、束柱5の上に支持される部位を境にして複数の分割鉄骨梁6Aに分割されているので、束柱5による鉄骨梁6の支持を可能としながら、鉄骨梁6を短尺化して鉄骨梁6の取り扱い性を向上することができる。
このピット構造の構築方法は、図4に示すように、耐圧版1Aや束柱5等を構築する第1工程(図4(a)参照)と、束柱5の上に鉄骨梁6を設置する第2工程(図4(b)参照)と、鉄骨梁6の上にコンクリート床スラブ2を構築する第3工程(図4(b)、図4(c)参照)とを備える。以下、各工程について説明を加える。
その後、第1工程として、耐圧版1A、束柱5、基礎立上部4(図1参照)の構築予定箇所に対して、配筋を行う配筋工事、型枠を設置する型枠設置工事、型枠内にコンクリートを打設するコンクリート打設工事、打設したコンクリートの硬化を待って型枠を撤去する型枠撤去工事の各工事を行い、図4(a)に示すように、耐圧版1A、束柱5、基礎立上部4(図1参照)を構築する。
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
束柱5を鉄骨束柱とする場合には、束柱5の脚部をコンクリート基礎スラブ1に埋設したり、束柱5の脚部に形成したベースプレートをコンクリート基礎スラブ1に埋設したアンカーボルトとナットで締付けることで、コンクリート基礎スラブ1の上に束柱5を構築(固定)することができる。
ちなみに、鉄骨梁6の中間部の束柱5による支持形態も、あくまで一例であり、上述の構成に限られない。例えば、単に、鉄骨梁6の中間部を束柱5の上面に載置したり、それに加えて、束柱5の上面に埋設したアンカーボルトと鉄骨梁6の下側フランジとをアンカーボルト・ナットにて接合したりしてもよい。
1A 耐圧版
2 コンクリート床スラブ
5 束柱
6 鉄骨梁
S ピット空間
Claims (3)
- コンクリート基礎スラブと、最下階のコンクリート床スラブとの間にピット空間が形成されているピット構造であって、
前記コンクリート基礎スラブが耐圧版として構成され、
前記耐圧版の上に束柱が分散状態で構築され、
前記束柱の上に支持される状態で鉄骨梁が架設され、
前記鉄骨梁の上に前記コンクリート床スラブが支持されているピット構造。 - 前記鉄骨梁が、前記束柱の上に支持される部位を境にして複数に分割されている請求項1記載のピット構造。
- 請求項1又は2記載のピット構造の構築方法であって、
前記耐圧版及び前記束柱を構築する第1工程と、
前記第1工程にて構築した前記束柱の上に支持させる状態で、前記鉄骨梁を梁幅方向に沿って間隔を空けて並設する第2工程と、
前記第2工程にて並設した前記鉄骨梁の上に前記コンクリート床スラブを構築する第3工程を備え、
前記第3工程において、梁幅方向で隣接する前記鉄骨梁の間に鋼製型枠を架設し、当該鋼製型枠を支保工にて支保しない状態で前記鋼製型枠の上にコンクリートを打設するピット構造の構築方法。
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JP2005290920A (ja) * | 2004-04-05 | 2005-10-20 | Takenaka Komuten Co Ltd | コンクリート造構造物の天端面にプレートを設置する工法 |
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