JP5375174B2 - 柱梁架構の構築方法 - Google Patents

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本発明は鉄筋コンクリート造の柱梁架構の構築方法に関する。
以前より、鉄筋コンクリート造を短工期で施工する場合、柱梁架構をPC部材で接合することにより構築する方法が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。PC部材を用いることにより、現場におけるコンクリートの打設作業、鉄筋の配筋作業、及び型枠の設置作業を削減することができるため、工期の短縮が可能となる。
特開2000―120166号公報
しかしながら、PC部材は製作コストが高い上に、重量が大きいため、工場から現場までの輸送や現場内での揚重に特別な装置が必要となり費用がかかっていた。
本発明は上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、低コストで施工期間を短縮可能な鉄筋コンクリート造の柱梁架構を提供することである。
本発明の柱梁架構は、鉄筋コンクリート造の柱梁架構であって、第1の方向に並ぶ柱間には梁が架け渡され、前記第1の方向と異なる第2の方向に並ぶ柱間には、当該第2の方向の複数スパンに亘って、梁が架け渡されていない部分を有し、前記第2の方向の水平力を負担する水平力負担機構を備え、前記水平力負担機構は、前記第2の方向の1スパンにのみ構築され、前記梁が架け渡されていない部分よりもスパンが短いラーメン架構であることを特徴とする。
本発明の柱梁架構は、鉄筋コンクリート造の柱梁架構であって、第1の方向に並ぶ柱間には梁が架け渡され、前記第1の方向と異なる第2の方向に並ぶ柱間には、当該第2の方向の複数スパンに亘って、梁が架け渡されていない部分を有し、前記第2の方向の水平力を負担する水平力負担機構を備え、前記水平力負担機構は、前記第2の方向の1スパンにのみ構築された耐震壁であることを特徴とする
また、他の前記第1の方向の隣接する少なくとも一対の列に並ぶ柱間には、全ての柱間に前記第2の方向に延びる梁が架け渡されていてもよい。
本発明によれば、柱梁架構の少なくとも一部において、一方向に延びる梁のみが接合される柱梁接合部が存在することとなり、この柱梁接合部では複数スパンの梁筋が一体となった梁筋ユニットを建て込むことで梁筋の配筋作業を完了できるため、複雑な配筋作業を省略することができ、施工期間を短縮することができる。また、PC部材を用いておらず、コストを削減できる。
柱梁架構を構成する一層分の架構を示す斜視図である。 柱梁架構にスラブが架け渡された状態を示す斜視図である。 柱梁架構の3通り及び4通りの部分を構築する方法を説明するための図(その1)である。 柱梁架構の3通り及び4通りの部分を構築する方法を説明するための図(その2)である。 柱梁架構の3通り及び4通りの部分を構築する方法を説明するための図(その3)である。 柱梁架構の3通り及び4通りの部分を構築する方法を説明するための図(その4)である。 柱梁架構の3通り及び4通りの部分を構築する方法を説明するための図(その5)である。 2通りから3通りの間にラーメン架構を設けた柱梁架構を示す斜視図である。 X方向に4スパン、Y方向に多スパンの柱梁架構を示す斜視図である。
以下、本発明の鉄筋コンクリート造の柱梁架構の構築方法の一実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態の柱梁架構は、例えば、研究所として利用される建物の柱梁架構である。
図1は、本実施形態の柱梁架構を構成する架構100の一例を示す斜視図であり、図2は、本実施形態の柱梁架構200にスラブ50が架け渡された状態を示す斜視図である。本実施形態の柱梁架構200は、図1に示すようにX方向に3スパン、Y方向に多スパンの架構100が複数層重なって構成される。ただし、図1には1層分の架構のみを示す。同図に示すように、架構100は、X方向及びY方向に夫々間隔をあけて柱10が立設され、外周の各柱10の間、2通り及び3通りに並ぶ柱10の間に梁20が架け渡され、さらに、1通りと2通りにX方向に隣接する柱10の間に梁30が架け渡されてなる。また、4通りの柱10及び梁20と一体にエレベータシャフトの周囲を取り囲むように柱61及び梁60が設けられている。各梁20、30は同一の断面形状を有し、また、各柱10は同一の断面形状を有する。
また、1〜2通りの柱10のスパンは例えば、8m、2〜3通り、3〜4通りの柱10のスパンは例えば、11m、Y方向に隣接する柱10のスパンは例えば、6mである。建物の1〜2通り間の部分は、高い天井高さを必要としない用途(例えば、執務スペース)として利用され、2〜4通り間の部分は、高い天井高さを必要とする用途(研究用スペース)として利用される。
本実施形態の柱梁架構200は、図1に示す架構100が複数層重ね合わされてなるため、図2に示すように、X方向の断面において、1通りと2通り間に複数層のラーメン架構が集中して形成されることとなる。これにより、X方向の地震荷重に対しては、複数層の1通り〜2通り間に集中して設けられたラーメン架構により抵抗することができる。また、Y方向の地震荷重に対しては、通常の柱梁架構と同様に、Y方向に並ぶ柱10及び梁20により形成されるラーメン架構により抵抗することができる。このように、本実施形態の柱梁架構200は、十分な耐震性を有する。
また、図2に示すように、各階の床スラブ50は、隣接する通りの梁20に両端部が載置されている。床スラブ50に作用する長期荷重は各通りの梁20を介して柱10に伝達されるため、柱梁架構200は建物に作用する長期荷重を支持することができる。
以下、本実施形態の柱梁架構200の3通り及び4通りの部分を構築する方法を図3A〜図3Eを参照しながら説明する。
まず、図3Aに示すように、柱梁架構200の3通り及び4通りの部分を構築するためには、柱筋11を地組みし、地組みした柱筋11を柱10に相当する位置に建て込む。
次に、図3Bに示すように、柱10の外周形状に合わせて組まれた柱型枠ユニット300を、内側に立設された柱筋11が配置されるように建て込む。そして、柱型枠ユニット300内にコンクリートを打設する。そして、打設したコンクリートが硬化した後、柱型枠ユニット300を揚重装置にて撤去する。なお、上記のように各柱10を同断面としたため、撤去後の柱型枠ユニット300は、他の柱10を構築する際に再利用することができる。
次に、図3Cに示すように、2スパン分の梁筋が組まれてなる梁筋ユニット21をクレーンにより揚重し、柱10の上部に建て込む。
次に、図3Dに示すように、梁型枠ユニット310を揚重冶具320を用いてクレーンにより揚重し、内部に梁筋ユニット21が収容されるように、梁筋ユニット21の下方から設置する。
次に、図3Eに示すように、梁型枠ユニット310の上部高さに相当する位置にハーフPCスラブ51を建て込む。そして、ハーフPCスラブ51上に床筋を配筋し、梁20及びスラブ上部を構成するコンクリートを打設する。そして、コンクリートが硬化した後、梁型枠ユニット310を撤去する。なお、上記のように各梁20を同一の断面としたため、撤去後の梁型枠ユニット310は、他の梁20を構築する際に再利用することができる。
以上の工程により、3通り及び4通りの柱梁架構200を構築することができる。なお、柱梁架構200のその他の部分については、従来と同様の方法により構築すればよい。
柱10の各面に梁が接続される場合には、柱梁接合部における鉄筋の配筋が複雑になり、配筋作業に手間がかかるが、本実施形態によれば、3通り及び4通りの柱10には、一方向にのみ接続されるため、あらかじめ組まれた梁筋ユニット21を建て込むことで梁筋を配筋することができる。これにより、施工の手間を削減し、施工期間を短縮することができる。また、PC部材を用いる必要がないため、コストを削減できる。
また、2通りと3通りの間及び3通りと4通りの間に梁30が架け渡されておらず、研究施設等に適した無梁空間が形成される。
また、従来は、設備配管の配置のため、梁30に設備配管を通すための貫通孔を設けたり、梁30の周囲に沿って設備配管を配置したりする必要があったが、2通りと3通りの間及び3通りと4通りの間に梁が架け渡されておらず、設備配管の配置を容易に行うことができる。
また、鉄筋コンクリート造の柱梁架構では、ひび割れ等の理由から柱の間に架け渡される梁を長さ10m程度以下にする必要があったが、本実施形態では、2通りと3通りの間及び3通りと4通りの間に梁30が架け渡されておらず、これらの通り間のスパンをより大きくとることが可能となる。
なお、本実施形態では、柱10を現場において、柱筋を配筋し、柱型枠を設置し、コンクリートを打設して構築するものとしたが、これに限らず、PC部材を用いて構築してもよい。
また、本実施形態では、3通り及び4通りの梁をコンクリートを現場打ちして構築したが、PC部材を用いてもよい。なお、この場合でも、柱梁接合部は柱筋が上下方向に延びるため、接合部はコンクリートを現場打ちする必要がある。
また、本実施形態では、柱梁架構の2通りと3通りの間及び3通りと4通りの間にX方向に延びる梁を設けていないが、これに限らず、開口部を設ける場合にはその周囲に梁を設けても良いし、上階のスラブに大きな積載荷重が作用する場合にはこのスラブを支持するように梁を設けてもよい。
この際、Y方向に隣接するX方向に延びる梁30の間隔が、X方向のスパンよりも小さくなるような位置にX方向に延びる梁30を設ける場合には、X方向が短手方向となってしまい、内部空間を有効利用することができなくなるとともに、施工性を十分に向上することができない。このため、X方向のスパンよりも広い区間に亘って、Y方向に隣接するX方向に延びる梁が設けられていないように、X方向に延びる梁を設ける位置を計画する必要がある。
また、本実施形態では、1〜4通りのうち、1通りと2通りの間に梁30を架け渡し、それ以外には梁を架け渡さないものとしたが、これに限らず。図4に示すように、2通りと3通りの間にのみ梁30を架け渡すものとしてもよい。
さらに、図5に示すように、X方向に4スパン以上(同図では4スパン)、Y方向に多スパンの柱梁架構200において、X方向の梁を省略する場合には、X方向に2スパン分以上間隔をあけてラーメン架構を設けるものとしてもよい。
また、上記の各実施形態では、ラーメン架構によりX方向の水平力に抵抗するものとしたが、これに限らず、X方向に隣接する柱10間に耐震壁を設けることとしてもよい。
10 柱 11 柱筋
20 梁 21 梁筋ユニット
30 梁 50 スラブ
51 ハーフPCスラブ 100 架構
200 柱梁架構

Claims (3)

  1. 鉄筋コンクリート造の柱梁架構であって、
    第1の方向に並ぶ柱間には梁が架け渡され、前記第1の方向と異なる第2の方向に並ぶ柱間には、当該第2の方向の複数スパンに亘って、梁が架け渡されていない部分を有し、
    前記第2の方向の水平力を負担する水平力負担機構を備え
    前記水平力負担機構は、前記第2の方向の1スパンにのみ構築され、前記梁が架け渡されていない部分よりもスパンが短いラーメン架構であることを特徴とする柱梁架構。
  2. 鉄筋コンクリート造の柱梁架構であって、
    第1の方向に並ぶ柱間には梁が架け渡され、前記第1の方向と異なる第2の方向に並ぶ柱間には、当該第2の方向の複数スパンに亘って、梁が架け渡されていない部分を有し、
    前記第2の方向の水平力を負担する水平力負担機構を備え
    前記水平力負担機構は、前記第2の方向の1スパンにのみ構築された耐震壁であることを特徴とする柱梁架構。
  3. 請求項1又は2に記載の柱梁架構であって、
    前記第1の方向の隣接する少なくとも一対の列に並ぶ柱間には、当該列の両端の柱間を除いて、前記第2の方向に延びる梁が架け渡されていないことを特徴とする柱梁架構。
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