JP6441689B2 - 免震構造物の施工方法 - Google Patents
免震構造物の施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6441689B2 JP6441689B2 JP2015005735A JP2015005735A JP6441689B2 JP 6441689 B2 JP6441689 B2 JP 6441689B2 JP 2015005735 A JP2015005735 A JP 2015005735A JP 2015005735 A JP2015005735 A JP 2015005735A JP 6441689 B2 JP6441689 B2 JP 6441689B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seismic isolation
- concrete
- construction
- isolation device
- column
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
前記下側柱部の鉄柱部分を配設し、その鉄柱部分の上方に免震装置を設置する第1工程と、
前記第1工程で設置した免震装置の上方に前記上側柱部を配設する第2工程と、
前記上側柱部を配設した後、コンクリートを打設して下側柱部を完成させる第3工程を備える点にある。
前記第1工程において、前記下側柱部の鉄柱部分を配設した後、当該鉄柱部分の上側部位に接続する状態で免震下部基礎の上側部位を構築し、その免震下部基礎の上側部位の上方に前記免震装置を設置すると共に、
前記第3工程において、前記免震下部基礎の下側部位を構築する点にある。
前記第1工程において、スラブ構築用の高さ位置にスラブ型枠を設置し、このスラブ型枠をコンクリート支持部として用いて当該スラブ型枠の上方に前記免震下部基礎の上側部位をコンクリートで構築する点にある。
前記第2工程の実施前に前記免震装置の設置階の床を構築する点にある。
本実施形態の施工方法(以下「本施工方法」と呼ぶ。)で構築される建物は、図7に示すように、鉄柱部分1aとコンクリート部分1bの複合構造で構成された下側柱部1と、当該下側柱部1の上方に配設される上側柱部3との間に免震装置2が介装された免震構造物として構成され、下方から上方に向けて順にコンクリートを打設する順打ち工法で構築される。
また、この建物は、かかる免震装置2の設置階(以下「免震装置設置階」という。)を、中間階に設けた中間免震構造物として構成されている。
本施工方法では、各工事内容の詳細については後述するが、下側柱部鉄柱部分配設工事(図1参照)、免震下部基礎上側部位構築工事(図2参照)、免震装置設置工事(図3参照)、上側柱部配設工事(図4参照)、下側柱部コンクリート打設工事(図5参照)、免震下部基礎下側部位構築工事(図6参照)、及び、免震上部基礎構築工事(図7参照)の各工事を記載の順に行うものとして構成されている。尚、下側柱部鉄柱部分配設工事から免震装置設置工事までの工程が第1工程に相当し、上側柱部配設工事の工程が第2工程に相当し、下側柱部コンクリート打設工事以降の工程が第3工程に相当する。
図1に示すように、本施工方法の下側柱部鉄柱部分配設工事では、下側柱部1の鉄柱部分1aが配設される。
即ち、この工事では、下側柱部1を構成する鉄柱部分1aとコンクリート部分1b(図5参照)のうち、鉄柱部分1aのみが免震装置設置階及びそれよりも下層階を含む複数階に亘って建て込まれる。尚、本実施形態では、鉄柱部分1aとして、H形鋼をクロスさせた断面形状を有する比較的高耐力且つ高剛性のクロスH形鋼を利用しているが、別の形態の形鋼を利用しても構わない。
図2に示すように、上記下側柱部鉄柱部分配設工事に続く本施工方法の免震下部基礎上側部位構築工事では、免震下部基礎5の上側部位5aが構築される。
即ち、免震装置2の下部フランジ2a側を支持するための免震下部基礎5は、スラブ型枠16よりも上方の上側部位5aと同スラブ型枠16よりも下方の下側部位5bとで構成されており、この工事では、これら部位のうち上側部位5aのみが構築される。
図3に示すように、上記免震下部基礎上側部位構築工事に続く本施工方法の免震装置設置工事では、下側柱部1の鉄柱部分1aの上方に免震装置2が設置される。
即ち、この免震装置設置工事では、先ず、下側柱部1の鉄柱部分1aの上方に構築された免震下部基礎5の上側部位5aの上端面(具体的にはベースプレート8の上面)である免震装置設置面に免震装置2が載置される。次に、免震装置2の下部フランジ2aに形成されたボルト挿通孔(図示省略)に上方から挿通されたボルト10bが、免震下部基礎5側のナット10aに締結されることで、免震装置2の下部フランジ2aが免震下部基礎5の上端面に固定される。
図4に示すように、上記免震装置設置工事に続く本施工方法の上側柱部配設工事では、免震装置2の上方に上側柱部3が配設される。
かかる上側柱部3は、免震装置設置階よりも上の上層階に建て込まれ、H形鋼3aからなるS造(鉄骨造)の柱部として構成されている。そして、この工事では、先ず、免震装置2の上部フランジ2bの上面に上側柱部3が載置される。次に、免震装置2の上部フランジ2bに形成されたボルト挿通孔(図示省略)に下方から挿通されたボルト11bが、上側柱部3を構成するH形鋼3aの下端面に接合された接合プレートに接合されたナット11aに締結されることで、免震装置2の上部フランジ2bが上側柱部3の下端面に固定される。
図5に示すように、上記上側柱部配設工事に続く本施工方法の下側柱部コンクリート打設工事では、下側柱部1のコンクリートが打設されて、下側柱部1が完成される。
即ち、この工事では、予め下側柱部鉄柱部分配設工事で配設された鉄柱部分1aの周囲に適宜鉄筋及び型枠(図示省略)を配設した上でコンクリートを打設することによって、形鋼からなる鉄柱部分1aとその周囲に構築されたコンクリート部分1bを備えたSRC造(複合構造の一例)の下側柱部1が構築される。
図6に示すように、上記下側柱部コンクリート打設工事に続く本施工方法の免震下部基礎下側部位構築工事では、免震下部基礎5の下側部位5bが構築される。
即ち、この工事では、スラブ型枠16よりも下方の所定高さの領域、具体的には下側柱部1のコンクリート部位の上端部からスラブ型枠16までの領域において、鉄柱部分1aの周囲に適宜鉄筋及び型枠(図示省略)を配設した上でコンクリートを打設することによって、免震下部基礎5の下側部位5bが構築される。そして、この下側部位5bと免震装置2の設置前に構築した上側部位5aとが一体となって、免震装置2の下部フランジ2a側を支持するための免震下部基礎5として機能することになる。
図7に示すように、上記免震下部基礎下側部位構築工事に続く本施工方法の免震上部基礎構築工事では、免震装置2の上部フランジ2b側に対する免震上部基礎6が構築される。
即ち、この工事では、免震装置2の上部フランジ2bよりも上方の所定高さ領域、具体的には免震装置2の上部フランジ2bから免震装置設置階の1つ上の階のスラブ型枠21までの領域において、上側柱部3(H形鋼3a)の周囲に適宜鉄筋及び型枠(図示省略)を配設した上でコンクリートを打設することによって、免震装置2の上部フランジ2b側を支持するための免震上部基礎6が構築される。
(1)上記実施形態では、免震下部基礎5を、免震装置2の設置前に構築される上側部位5aと、免震装置2の設置後に構築される下側部位5bとで構成したが、このように部位を分けて構築するのではなく、免震装置2の設置前に免震下部基礎5全体を構築しても構わない。
1a :鉄柱部分
1b :コンクリート部分
2 :免震装置
3 :上側柱部
5 :免震下部基礎
5a :上側部位
5b :下側部位
16 :スラブ型枠
17 :免震装置の設置階の床
21 :スラブ型枠
Claims (4)
- 鉄柱部分とコンクリート部分の複合構造で構成された下側柱部と、当該下側柱部の上方に配設される上側柱部との間に免震装置が介装された免震構造物を順打ち工法で構築する免震構造物の施工方法であって、
前記下側柱部の鉄柱部分を配設し、その鉄柱部分の上方に免震装置を設置する第1工程と、
前記第1工程で設置した免震装置の上方に前記上側柱部を配設する第2工程と、
前記上側柱部を配設した後、コンクリートを打設して下側柱部を完成させる第3工程を備える免震構造物の施工方法。 - 前記第1工程において、前記下側柱部の鉄柱部分を配設した後、当該鉄柱部分の上側部位に接続する状態で免震下部基礎の上側部位を構築し、その免震下部基礎の上側部位の上方に前記免震装置を設置すると共に、
前記第3工程において、前記免震下部基礎の下側部位を構築する請求項1に記載の免震構造物の施工方法。 - 前記第1工程において、スラブ構築用の高さ位置にスラブ型枠を設置し、このスラブ型枠をコンクリート支持部として用いて当該スラブ型枠の上方に前記免震下部基礎の上側部位をコンクリートで構築する請求項2に記載の免震構造物の施工方法。
- 前記第2工程の実施前に前記免震装置の設置階の床を構築する請求項1〜3の何れか1項に記載の免震構造物の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015005735A JP6441689B2 (ja) | 2015-01-15 | 2015-01-15 | 免震構造物の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015005735A JP6441689B2 (ja) | 2015-01-15 | 2015-01-15 | 免震構造物の施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016130444A JP2016130444A (ja) | 2016-07-21 |
JP6441689B2 true JP6441689B2 (ja) | 2018-12-19 |
Family
ID=56415740
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015005735A Expired - Fee Related JP6441689B2 (ja) | 2015-01-15 | 2015-01-15 | 免震構造物の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6441689B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6832048B2 (ja) * | 2016-12-17 | 2021-02-24 | 大成建設株式会社 | 免震装置と鋼管柱との接合構造および免震建物 |
JP7429596B2 (ja) | 2020-05-08 | 2024-02-08 | 株式会社竹中工務店 | 免震建物 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5082131B2 (ja) * | 2005-09-15 | 2012-11-28 | Jfeスチール株式会社 | 免震・制震機能を有する物流倉庫 |
JP6057579B2 (ja) * | 2012-07-18 | 2017-01-11 | 三菱重工業株式会社 | 免震装置支持構造及び免震装置支持構造の施工方法 |
-
2015
- 2015-01-15 JP JP2015005735A patent/JP6441689B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016130444A (ja) | 2016-07-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2014077248A (ja) | 耐震補強構造および工法 | |
JP4658006B2 (ja) | 既存建物の免震化工法およびそれに使用される仮設制震パネル | |
JP5713710B2 (ja) | 免震構造物およびその施工方法 | |
JP6441689B2 (ja) | 免震構造物の施工方法 | |
JP5734168B2 (ja) | 建物構造 | |
JP6339923B2 (ja) | 建築物躯体の構築方法 | |
JP6208090B2 (ja) | 免震化工事の仮設支持構造及び既存建築物の免震化工法 | |
JP6057579B2 (ja) | 免震装置支持構造及び免震装置支持構造の施工方法 | |
JP2011149265A (ja) | 梁部材および建物構造体 | |
JP6404013B2 (ja) | 免震建物の建築方法 | |
JP6849491B2 (ja) | 鉄骨柱の露出型柱脚構造及びその施工方法 | |
JP6774781B2 (ja) | 複合基礎構造の構築方法 | |
JP2001329715A (ja) | 免震構造物の構築方法 | |
JP6247117B2 (ja) | 既存建物の免震化施工中の仮設構造 | |
JP2008057189A (ja) | 既存建物の免震化工法 | |
JP5319445B2 (ja) | 建物の構築方法 | |
JP6340467B1 (ja) | 袖壁を用いるラーメン構造及びその接合方法 | |
JP2007154565A (ja) | 柱と無梁スラブとの接合構造および構築方法 | |
JP6114071B2 (ja) | 既存建築物の免震化工法及びその施工中の仮設構造 | |
JP2015101890A (ja) | 支持構造及び施工方法 | |
JP6710563B2 (ja) | 観客席を有する建築構造物及びその施工方法 | |
JP6300228B2 (ja) | フラットスラブ構造 | |
JP6261333B2 (ja) | 耐震補強方法 | |
JP3903315B2 (ja) | 既存外壁構造体の保存方法 | |
JP5375174B2 (ja) | 柱梁架構の構築方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181018 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181031 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181122 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6441689 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |