JP6057579B2 - 免震装置支持構造及び免震装置支持構造の施工方法 - Google Patents
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免震装置は、例えば特許文献1に示すように、複数本のアンカーボルトによって上部構造体や下部構造体に固定される。特許文献2及び3には、免震装置を用いていないが、基礎構造にアンカーボルトを使用している例が開示されている。
すなわち、本発明に係る免震装置支持構造は、構造物の下部構造体と上部構造体との間に設置され、積層ゴムと前記積層ゴムの上部及び下部にそれぞれ設置される板状のフランジ部とを有する免震装置を支持する免震装置支持構造であって、前記下部構造体又は前記上部構造体に設けられたコンクリート製の支持部と、筒形状の本体部が前記支持部に固定され、前記本体部の軸線方向に対して垂直である前記本体部の軸線方向端部が前記免震装置の前記フランジ部と接続されており、前記支持部に対して引き抜き抵抗力を有するアンカー部とを備える。
この発明によれば、構造物の下部構造体又は上部構造体に設けられたコンクリート製の支持部の内部にアンカー部の本体部が設置され、本体部の径を必要最小径とすることで、支持部の断面積を抑制できる。
この発明によれば、構造物の下部構造体又は上部構造体に設けられたコンクリート製の支持部の外周にアンカー部の本体部が設置される。アンカー部の本体部の内部にコンクリートを打設することによって支持部を形成することで、免震装置支持構造を作製できることから、コンクリート打設のための型枠が不要になり、施工期間を短縮化できる。
この発明によれば、コンクリートとアンカー部の接触表面積が増えて定着力が増し、アンカー部の支持部に対する引き抜き抵抗力を増加させることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る免震装置支持構造1について、図1〜図4を用いて説明する。
免震装置支持構造1によって支持される免震装置10は、積層ゴム11を備えており、積層ゴム11は、ゴムと鉄板が交互に重ねられている。免震装置10は、積層ゴム11を挟むようにして、上部と下部に板状のフランジ部12が設置される。上部と下部のフランジ部12は、互いに平行である。フランジ部12の径は、積層ゴム11よりも大きく、フランジ部12のうち積層ゴム11から突出した部分には、ボルト13用の貫通孔が形成される。ボルト13は、筒型アンカー3に形成された貫通孔7(図4参照)にも通過して、ナットによって締め付けられることにより、免震装置10と筒型アンカー3とが接続される。なお、図1では、ボルト13に対して後からナットを締結する例を示しているが、筒型アンカー3の貫通孔7の片側に予め袋ナットを設置しておき、そこにボルト13を締結するようにしてもよい。
ペデスタル2は、支持部の一例であり、例えば直方体形状であって、下部構造体21又は上部構造体22の水平面部分に対して垂直方向に立設されている。
まず、予め、筒型アンカー3が工場等で作製される。筒型アンカー3は、例えば、筒状の本体部4の軸線方向一端部に板状のフランジ部5を溶接し、本体部4の表面に複数本のスタッド6を溶接することによって作製される。フランジ部5には、免震装置10と接続するためのボルト13用の貫通孔7が形成される。なお、筒型アンカー3の貫通孔7の片側に予め袋ナットを設置しておき、そこにボルト13を締結するようにしてもよい。そして、作製された筒型アンカー3は、免震装置10が設置される構造物の建設現場に搬入される。
次に、本発明の第2実施形態について、図5〜図7を用いて説明する。
上述した第1実施形態では、筒型アンカー3をペデスタル2の内部に設置する場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。第2実施形態では、図5に示すように、ペデスタル2のコンクリート部分の外側を囲むように鋼製の筒型アンカー3が配置される。
まず、予め、筒型アンカー3が工場等で作製される。筒型アンカー3は、例えば、筒状の本体部4の軸線方向一端部に板状の端面部8を溶接し、本体部4の表面に複数本のスタッド6を溶接することによって作製される。端面部8には、免震装置10と接続するためのボルト用貫通孔(図示せず。)が形成されてもよい。また、工場等で予め免震装置10を筒型アンカー3に接続してもよい。そして、作製された筒型アンカー3は、免震装置10が設置される構造物の建設現場に搬入される。
2 ペデスタル(支持部)
3 筒型アンカー(アンカー部)
4 本体部
5 フランジ部
6 スタッド
8 端面部
10 免震装置
11 積層ゴム
12 フランジ部
21 下部構造体
22 上部構造体
Claims (5)
- 構造物の下部構造体と上部構造体との間に設置され、積層ゴムと前記積層ゴムの上部及び下部にそれぞれ設置される板状のフランジ部とを有する免震装置を支持する免震装置支持構造であって、
前記下部構造体又は前記上部構造体に設けられたコンクリート製の支持部と、
筒形状の本体部が前記支持部に固定され、前記本体部の軸線方向に対して垂直である前記本体部の軸線方向端部が前記免震装置の前記フランジ部と接続されており、前記支持部に対して引き抜き抵抗力を有するアンカー部と、
を備える免震装置支持構造。 - 前記アンカー部の前記本体部は、前記支持部の内部に設置される請求項1に記載の免震装置支持構造。
- 前記アンカー部の前記本体部は、前記支持部の外周に設置される請求項1に記載の免震装置支持構造。
- 前記アンカー部の前記本体部は、外表面又は内表面に棒状のスタッドが設置されている請求項1から3のいずれか1項に記載の免震装置支持構造。
- 構造物の下部構造体と上部構造体との間に設置され、積層ゴムと前記積層ゴムの上部及び下部にそれぞれ設置される板状のフランジ部とを有する免震装置を支持する免震装置支持構造の施工方法であって、
前記下部構造体又は前記上部構造体において、支持部が設けられる位置に予め筒形状の本体部を有するアンカー部を設置するステップと、
前記アンカー部が前記支持部に対して引き抜き抵抗力を有するように、前記アンカー部が設置された前記下部構造体又は前記上部構造体にコンクリート製の前記支持部を作製するステップと、
前記本体部の軸線方向に対して垂直である前記アンカー部の軸線方向端部に前記免震装置の前記フランジ部を接続するステップと、
を含む免震装置支持構造の施工方法。
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