JPH11293835A - デッキプレート合成スラブ構造 - Google Patents
デッキプレート合成スラブ構造Info
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- JPH11293835A JPH11293835A JP11591198A JP11591198A JPH11293835A JP H11293835 A JPH11293835 A JP H11293835A JP 11591198 A JP11591198 A JP 11591198A JP 11591198 A JP11591198 A JP 11591198A JP H11293835 A JPH11293835 A JP H11293835A
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- Japan
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- wire mesh
- deck plate
- steel material
- plate composite
- sectional area
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 クラックの発生を抑えることができ、しかも
工事期間が短く、かつ工事費を安価にしたデッキプレー
ト合成スラブ構造を提供すること。 【解決手段】 このデッキプレート合成スラブ構造は、
大梁２上及び小梁３上にデッキプレート６を固定し、そ
の上にワイヤーメッシュ８，９，１０を配置し、コンク
リート４を打設してなる。このときに、前記大梁２の所
定の領域Ｂに配置された大梁用ワイヤメッシュ９及び小
梁３の上の所定の領域Ｃに配置された小梁用ワイヤメッ
シュ１０は、主筋方向の材料を副筋方向の材料より大き
な断面積のものでメッシュ状に構成している。また、前
記大梁２及び小梁３で囲まれた中央領域Ａに配置された
ワイヤメッシュ８は、主筋方向及び副筋方向に同一断面
積の材料でメッシュ状に構成している。
工事期間が短く、かつ工事費を安価にしたデッキプレー
ト合成スラブ構造を提供すること。 【解決手段】 このデッキプレート合成スラブ構造は、
大梁２上及び小梁３上にデッキプレート６を固定し、そ
の上にワイヤーメッシュ８，９，１０を配置し、コンク
リート４を打設してなる。このときに、前記大梁２の所
定の領域Ｂに配置された大梁用ワイヤメッシュ９及び小
梁３の上の所定の領域Ｃに配置された小梁用ワイヤメッ
シュ１０は、主筋方向の材料を副筋方向の材料より大き
な断面積のものでメッシュ状に構成している。また、前
記大梁２及び小梁３で囲まれた中央領域Ａに配置された
ワイヤメッシュ８は、主筋方向及び副筋方向に同一断面
積の材料でメッシュ状に構成している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の床として
使用されているデッキプレート合成スラブ構造に係り、
特にクラックの発生を低コストで防止できるデッキプレ
ート合成スラブ構造に関するものである。
使用されているデッキプレート合成スラブ構造に係り、
特にクラックの発生を低コストで防止できるデッキプレ
ート合成スラブ構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、工場、デパート、事務所、駐車
場あるいは学校等からなる建築物の床や屋根等には、デ
ッキプレート合成スラブ構造が使用されている。このデ
ッキプレート合成スラブ構造は、基本的には、デッキプ
レートと、コンクリートと、コンクリートの収縮を防止
するためのワイヤメッシュとからなるものが知られてい
る。
場あるいは学校等からなる建築物の床や屋根等には、デ
ッキプレート合成スラブ構造が使用されている。このデ
ッキプレート合成スラブ構造は、基本的には、デッキプ
レートと、コンクリートと、コンクリートの収縮を防止
するためのワイヤメッシュとからなるものが知られてい
る。
【０００３】図４は、このような構造を有する従来のデ
ッキプレート合成スラブ構造を示す平面図である。この
図４において、柱１０１，１０１，…は垂直に設けられ
ている。これら柱１０１，１０１，…には大梁１０２，
１０２，…が固定されている。また、これら大梁１０
２，１０２，…には、小梁１０３ ，１０３ ，…が固定
されている。大梁１０２，１０２，…は床荷重と地震等
の荷重を負担し、小梁１０３ ，１０３ ，…は床荷重を
負担している。また、これら大梁１０２，１０２，…及
び小梁１０３ ，１０３ ，…の上には、図示しないが、
断面が波形をしたデッキプレートが一部を重ね合わされ
て配置されている。また、当該デッキプレートの上にワ
イヤメッシュを敷き込み、かつ、これらの上にコンクリ
ート１０４を打設することにより、従来のデッキプレー
ト合成スラブ構造が得られる。また、このようなデッキ
プレート合成スラブ構造によれば、断面が波形のデッキ
プレートの凹凸により、デッキプレートとコンクリート
とが強固に固定されることになる。
ッキプレート合成スラブ構造を示す平面図である。この
図４において、柱１０１，１０１，…は垂直に設けられ
ている。これら柱１０１，１０１，…には大梁１０２，
１０２，…が固定されている。また、これら大梁１０
２，１０２，…には、小梁１０３ ，１０３ ，…が固定
されている。大梁１０２，１０２，…は床荷重と地震等
の荷重を負担し、小梁１０３ ，１０３ ，…は床荷重を
負担している。また、これら大梁１０２，１０２，…及
び小梁１０３ ，１０３ ，…の上には、図示しないが、
断面が波形をしたデッキプレートが一部を重ね合わされ
て配置されている。また、当該デッキプレートの上にワ
イヤメッシュを敷き込み、かつ、これらの上にコンクリ
ート１０４を打設することにより、従来のデッキプレー
ト合成スラブ構造が得られる。また、このようなデッキ
プレート合成スラブ構造によれば、断面が波形のデッキ
プレートの凹凸により、デッキプレートとコンクリート
とが強固に固定されることになる。
【０００４】ところで、かかるデッキプレート合成スラ
ブ構造においては、上述したように、デッキプレートの
上にワイヤメッシュを敷き設しているが、このワイヤメ
ッシュとして次のような構造のものを使用している。す
なわち、このワイヤメッシュは、６ｍｍ径の丸棒を縦横
１００ｍｍ間隔か、あるいは縦横１５０ｍｍ間隔に敷き
込んだ構造をしており、各丸棒の間隔が一定のものを使
用している。このようなワイヤメッシュを使用したデッ
キプレート合成スラブ構造にあっては、図４に示すよう
に、竣工後、大梁１０２付近又は小梁１０３付近のコン
クリート１０４の表面にクラック１０５が発生すること
が多い。これは、コンクリート１０４の表面付近の乾燥
収縮の影響に加えて、スラブの曲げモーメントにより、
大梁１０２の上部や小梁１０３の上部に大きな引張力が
発生することに起因するものと考えられる。かかるクラ
ック１０５の発生がコンクリート１０４の表面に発生す
ると、床構造としての強度はあったとしても美観的にも
悪く、また強度に関する不安を与える。
ブ構造においては、上述したように、デッキプレートの
上にワイヤメッシュを敷き設しているが、このワイヤメ
ッシュとして次のような構造のものを使用している。す
なわち、このワイヤメッシュは、６ｍｍ径の丸棒を縦横
１００ｍｍ間隔か、あるいは縦横１５０ｍｍ間隔に敷き
込んだ構造をしており、各丸棒の間隔が一定のものを使
用している。このようなワイヤメッシュを使用したデッ
キプレート合成スラブ構造にあっては、図４に示すよう
に、竣工後、大梁１０２付近又は小梁１０３付近のコン
クリート１０４の表面にクラック１０５が発生すること
が多い。これは、コンクリート１０４の表面付近の乾燥
収縮の影響に加えて、スラブの曲げモーメントにより、
大梁１０２の上部や小梁１０３の上部に大きな引張力が
発生することに起因するものと考えられる。かかるクラ
ック１０５の発生がコンクリート１０４の表面に発生す
ると、床構造としての強度はあったとしても美観的にも
悪く、また強度に関する不安を与える。
【０００５】このように大梁１０２付近あるいは小梁１
０３付近のコンクリート１０４にクラック１０５が発生
することを防止するため、ワイヤーメッシュを二重に敷
いたり、あるいは補強鉄筋を配筋することが考えられる
が、鉄筋が何重にも重なるので、スラブ厚の寸法内に収
まりにくくなり、かつ、工事コストも高くなる。
０３付近のコンクリート１０４にクラック１０５が発生
することを防止するため、ワイヤーメッシュを二重に敷
いたり、あるいは補強鉄筋を配筋することが考えられる
が、鉄筋が何重にも重なるので、スラブ厚の寸法内に収
まりにくくなり、かつ、工事コストも高くなる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した従
来のデッキプレート合成スラブ構造にあっては、竣工後
に大梁１０２付近あるいは小梁１０３付近のコンクリー
ト表面にクラックが発生することが多くなり、また、強
度に関する不安を与えるという問題があった。また、上
述したようなクラックの発生を抑えるために、ワイヤメ
ッシュを多く敷設すると、スラブ厚の寸法内納まりにく
くなり、構造上施工が困難になる他、工事期間も長くな
り、しかも、工事費が高くなるという問題があった。
来のデッキプレート合成スラブ構造にあっては、竣工後
に大梁１０２付近あるいは小梁１０３付近のコンクリー
ト表面にクラックが発生することが多くなり、また、強
度に関する不安を与えるという問題があった。また、上
述したようなクラックの発生を抑えるために、ワイヤメ
ッシュを多く敷設すると、スラブ厚の寸法内納まりにく
くなり、構造上施工が困難になる他、工事期間も長くな
り、しかも、工事費が高くなるという問題があった。
【０００７】本発明の課題は、上述した従来構造の問題
を解決し、クラックの発生を極力抑えることができると
共に、スラブ厚の寸法内にも容易に納めることができ、
しかも工事期間が短く且つ工事費を安価にする事が可能
なデッキプレート合成スラブ構造を提供することであ
る。
を解決し、クラックの発生を極力抑えることができると
共に、スラブ厚の寸法内にも容易に納めることができ、
しかも工事期間が短く且つ工事費を安価にする事が可能
なデッキプレート合成スラブ構造を提供することであ
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明は、梁上にデッキプレートを
固定し、かつ、ワイヤーメッシュを配置すると共にコン
クリートを打設してなるデッキプレート合成スラブ構造
において、前記梁上の所定の領域に配置されるワイヤメ
ッシュは、前記梁と略直交する方向（主筋方向）に配設
される鋼材の断面積を前記梁と略平行な方向（副筋方
向）に配設される鋼材の断面積より大きなのもので構成
してなることを特徴とする。本発明によれば、大梁や小
梁等の梁上の所定の領域に、前記梁と略直交する方向に
配設される鋼材の断面積を前記梁と略平行な方向に配設
される鋼材の断面積より大きなのもので構成したワイヤ
メッシュを敷き込んであるので、スラブの曲げモーメン
トを該ワイヤメッシュの前記大断面積の鋼材が主として
吸収して、コンクリートのクラック発生を大幅に低減す
ることができる。この際、小断面積の鋼材がアンカーの
役割をするため、コンクリートを当該ワイヤメッシュ
で、特に前記大断面積の鋼材部分で強固に保持できる。
更に、本発明によれば、二重にワイヤーメッシュを敷く
必要がないため、スラブ厚の寸法内に収まり易く、施工
が容易となって、工事コストも安価にできる。
に、請求項１に記載の発明は、梁上にデッキプレートを
固定し、かつ、ワイヤーメッシュを配置すると共にコン
クリートを打設してなるデッキプレート合成スラブ構造
において、前記梁上の所定の領域に配置されるワイヤメ
ッシュは、前記梁と略直交する方向（主筋方向）に配設
される鋼材の断面積を前記梁と略平行な方向（副筋方
向）に配設される鋼材の断面積より大きなのもので構成
してなることを特徴とする。本発明によれば、大梁や小
梁等の梁上の所定の領域に、前記梁と略直交する方向に
配設される鋼材の断面積を前記梁と略平行な方向に配設
される鋼材の断面積より大きなのもので構成したワイヤ
メッシュを敷き込んであるので、スラブの曲げモーメン
トを該ワイヤメッシュの前記大断面積の鋼材が主として
吸収して、コンクリートのクラック発生を大幅に低減す
ることができる。この際、小断面積の鋼材がアンカーの
役割をするため、コンクリートを当該ワイヤメッシュ
で、特に前記大断面積の鋼材部分で強固に保持できる。
更に、本発明によれば、二重にワイヤーメッシュを敷く
必要がないため、スラブ厚の寸法内に収まり易く、施工
が容易となって、工事コストも安価にできる。
【０００９】また本願請求項２に記載の発明は、請求項
１に記載の発明において、前記梁と略直交する方向に配
設される大断面積の鋼材は凹凸外面を有するものである
ことを特徴とする。この凹凸外面により大断面積の鋼材
自体がコンクリートを強固に保持できることになり、一
層クラック発生の恐れを低減できる。
１に記載の発明において、前記梁と略直交する方向に配
設される大断面積の鋼材は凹凸外面を有するものである
ことを特徴とする。この凹凸外面により大断面積の鋼材
自体がコンクリートを強固に保持できることになり、一
層クラック発生の恐れを低減できる。
【００１０】また本願請求項３に記載の発明は、請求項
１又は２に記載の発明において、各梁で囲まれた中央領
域に配置されるワイヤメッシュは、前記大断面積の鋼材
より小さい断面積の鋼材だけでメッシュ状に構成し、こ
れらワイヤメッシュを所定幅だけ重ねてなることを特徴
とする。この発明によれば、クラック発生の少ないスラ
ブ中央領域は総て小断面積の鋼材より成る従来使われて
いるワイヤメッシュを用い、必要な部分だけ大断面積の
鋼材を使用しているので、コストアップを押さえること
ができる。
１又は２に記載の発明において、各梁で囲まれた中央領
域に配置されるワイヤメッシュは、前記大断面積の鋼材
より小さい断面積の鋼材だけでメッシュ状に構成し、こ
れらワイヤメッシュを所定幅だけ重ねてなることを特徴
とする。この発明によれば、クラック発生の少ないスラ
ブ中央領域は総て小断面積の鋼材より成る従来使われて
いるワイヤメッシュを用い、必要な部分だけ大断面積の
鋼材を使用しているので、コストアップを押さえること
ができる。
【００１１】また本願請求項４に記載の発明は、請求項
１又は２に記載の発明において、各梁で囲まれた中央領
域に配置されたワイヤメッシュは、前記大断面積の鋼材
より小さい断面積の鋼材だけでメッシュ状に構成し、こ
れらワイヤメッシュを重ねずに、これらワイヤメッシュ
を接続材料で固定してなることを特徴とする。本発明に
よれば、ワイヤメッシュ同士の重なりを無くしたので、
スラブ厚の寸法内への収まりが一層良くなり、施工が容
易となる。
１又は２に記載の発明において、各梁で囲まれた中央領
域に配置されたワイヤメッシュは、前記大断面積の鋼材
より小さい断面積の鋼材だけでメッシュ状に構成し、こ
れらワイヤメッシュを重ねずに、これらワイヤメッシュ
を接続材料で固定してなることを特徴とする。本発明に
よれば、ワイヤメッシュ同士の重なりを無くしたので、
スラブ厚の寸法内への収まりが一層良くなり、施工が容
易となる。
【００１２】また本願請求項５に記載の発明は、請求項
１又は２に記載の発明において、前記梁上の所定の領域
に配置するワイヤメッシュは、大断面積の鋼材として１
０ｍｍ径あるいは１３ｍｍ径の異形棒鋼を用いるととも
に、小断面積の鋼材は６ｍｍ径の丸棒または異形棒鋼を
用いて、これらを縦横１００ｍｍ乃至２００ｍｍ間隔の
メッシュ構造にすると共に、前記梁で囲まれた中央領域
に配置するワイヤメッシュは、６ｍｍ径の丸棒を用いて
縦横１００ｍｍ乃至１５０ｍｍ間隔のメッシュ構造にし
たことを特徴とする。本発明によれば、既存の規格寸法
の異形棒鋼を用いて、容易且つ低コストでクラックの発
生を低減することができる。
１又は２に記載の発明において、前記梁上の所定の領域
に配置するワイヤメッシュは、大断面積の鋼材として１
０ｍｍ径あるいは１３ｍｍ径の異形棒鋼を用いるととも
に、小断面積の鋼材は６ｍｍ径の丸棒または異形棒鋼を
用いて、これらを縦横１００ｍｍ乃至２００ｍｍ間隔の
メッシュ構造にすると共に、前記梁で囲まれた中央領域
に配置するワイヤメッシュは、６ｍｍ径の丸棒を用いて
縦横１００ｍｍ乃至１５０ｍｍ間隔のメッシュ構造にし
たことを特徴とする。本発明によれば、既存の規格寸法
の異形棒鋼を用いて、容易且つ低コストでクラックの発
生を低減することができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１乃至図３は、本発明に
係るデッキプレート合成スラブ構造の実施の形態を説明
するための図である。図１は、本発明に係るデッキプレ
ート合成スラブ構造の実施の形態を示す平面図である。
図２は、同実施の形態を示す断面図である。図３は、同
実施の形態において使用するワイヤメッシュの構造を示
す平面図である。
て図面を参照して説明する。図１乃至図３は、本発明に
係るデッキプレート合成スラブ構造の実施の形態を説明
するための図である。図１は、本発明に係るデッキプレ
ート合成スラブ構造の実施の形態を示す平面図である。
図２は、同実施の形態を示す断面図である。図３は、同
実施の形態において使用するワイヤメッシュの構造を示
す平面図である。
【００１４】これらの図において、デッキプレート合成
スラブ構造は、柱１に固定される大梁２と、小梁３と、
コンクリート４と、デッキプレート６と、ワイヤーメッ
シュ８，９，１０とを備え、次のように構成されてい
る。すなわち、本実施の形態では、所定の間隔で柱１，
１，…が設けられている。そして、これら柱１，１，…
には大梁２，２，…が固定されている。また、これら大
梁２，２，…には、小梁３ ，３ ，…が固定されてい
る。前記大梁２，２，…及び小梁３ ，３ ，…の上に
は、デッキプレート６が固定されている。また、前記大
梁２，２，…及び小梁３ ，３ ，…には、スタッドボル
ト７，７，…が溶接して固定されている。 前記大梁
２，２，…及び小梁３ ，３ ，…で囲まれた中央領域に
おけるデッキプレート６の上には、通常のワイヤメッシ
ュ８ ，８ ，…が配置されている。
スラブ構造は、柱１に固定される大梁２と、小梁３と、
コンクリート４と、デッキプレート６と、ワイヤーメッ
シュ８，９，１０とを備え、次のように構成されてい
る。すなわち、本実施の形態では、所定の間隔で柱１，
１，…が設けられている。そして、これら柱１，１，…
には大梁２，２，…が固定されている。また、これら大
梁２，２，…には、小梁３ ，３ ，…が固定されてい
る。前記大梁２，２，…及び小梁３ ，３ ，…の上に
は、デッキプレート６が固定されている。また、前記大
梁２，２，…及び小梁３ ，３ ，…には、スタッドボル
ト７，７，…が溶接して固定されている。 前記大梁
２，２，…及び小梁３ ，３ ，…で囲まれた中央領域に
おけるデッキプレート６の上には、通常のワイヤメッシ
ュ８ ，８ ，…が配置されている。
【００１５】そして、前記大梁２，２，…の上には、幅
が２Ｌ1 の大梁用ワイヤメッシュ９，９，…が、大梁
２，２，…を中心として左右に幅Ｌ1 ，Ｌ1 に配分され
るように配置されている。また、前記小梁３ ，３ ，…
の上には、幅が２Ｌ2 の小梁用ワイヤメッシュ１０ ，
１０ ，…が、小梁３ ，３ ，…を中心として、幅Ｌ2
，Ｌ2 に配分されるように配置されている。
が２Ｌ1 の大梁用ワイヤメッシュ９，９，…が、大梁
２，２，…を中心として左右に幅Ｌ1 ，Ｌ1 に配分され
るように配置されている。また、前記小梁３ ，３ ，…
の上には、幅が２Ｌ2 の小梁用ワイヤメッシュ１０ ，
１０ ，…が、小梁３ ，３ ，…を中心として、幅Ｌ2
，Ｌ2 に配分されるように配置されている。
【００１６】また、大梁用ワイヤメッシュ９は通常のワ
イヤメッシュ７の上に幅ａで重ねて配置されている。同
様に、小梁用ワイヤメッシュ１０は通常のワイヤメッシ
ュ７の上に幅ａで重ねて配置されている。
イヤメッシュ７の上に幅ａで重ねて配置されている。同
様に、小梁用ワイヤメッシュ１０は通常のワイヤメッシ
ュ７の上に幅ａで重ねて配置されている。
【００１７】ここで、大梁用ワイヤメッシュ９は、大梁
と大略直角方向（主筋方向）に１０ｍｍあるいは１３ｍ
ｍの異形棒鋼９１を用いるとともに、大梁と大略平行方
向（副筋方向）に６ｍｍの丸棒または異形棒鋼９２を用
いて、これら棒鋼９１，９２を縦横１００ｍｍあるいは
１５０ｍｍ間隔のメッシュ構造に形成されている。同様
に、小梁用ワイヤメッシュ１０も、大梁用ワイヤメッシ
ュ９と同じ構造に形成されている。また、通常のワイヤ
メッシュ８は、主筋方向及び副筋方向に６ｍｍの丸棒を
用いて縦横１００ｍｍあるいは１５０ｍｍ間隔のメッシ
ュ構造に形成されている。
と大略直角方向（主筋方向）に１０ｍｍあるいは１３ｍ
ｍの異形棒鋼９１を用いるとともに、大梁と大略平行方
向（副筋方向）に６ｍｍの丸棒または異形棒鋼９２を用
いて、これら棒鋼９１，９２を縦横１００ｍｍあるいは
１５０ｍｍ間隔のメッシュ構造に形成されている。同様
に、小梁用ワイヤメッシュ１０も、大梁用ワイヤメッシ
ュ９と同じ構造に形成されている。また、通常のワイヤ
メッシュ８は、主筋方向及び副筋方向に６ｍｍの丸棒を
用いて縦横１００ｍｍあるいは１５０ｍｍ間隔のメッシ
ュ構造に形成されている。
【００１８】このような構造は次のようにして得られ
る。すなわち、前記大梁２，２，…及び小梁３ ，３ ，
…の上には、スタッドボルト７，７，…を溶接固定す
る。このスタッドボルト７は、コンクリート４との結合
を良くするために用いられる。次に、前記大梁２，２，
…及び小梁３ ，３ ，…の上には、デッキプレート６，
６，…の一端が所定長さを掛け渡された状態で固定され
る。また、デッキプレート６，６，…同士が少し重ね合
わせた状態で前記大梁２，２，…及び小梁３，３ ，…
の間に配置されている。
る。すなわち、前記大梁２，２，…及び小梁３ ，３ ，
…の上には、スタッドボルト７，７，…を溶接固定す
る。このスタッドボルト７は、コンクリート４との結合
を良くするために用いられる。次に、前記大梁２，２，
…及び小梁３ ，３ ，…の上には、デッキプレート６，
６，…の一端が所定長さを掛け渡された状態で固定され
る。また、デッキプレート６，６，…同士が少し重ね合
わせた状態で前記大梁２，２，…及び小梁３，３ ，…
の間に配置されている。
【００１９】次いで、大梁２，２，…及び小梁３ ，３
，…で囲まれるスラブ中央領域Ａ，Ａ，…のデッキプ
レート６の上には、通常のワイヤメッシュ８ ，８ ，…
が配置される。そして、前記大梁２，２，…の上の領域
Ｂ，Ｂ，…には、大梁用ワイヤメッシュ９，９，…が配
置され、同様に、前記小梁３ ，３ ，…の上の領域Ｃ，
Ｃ，…には、小梁用ワイヤメッシュ１０ ，１０ ，…が
配置される。大梁用ワイヤメッシュ９と通常のワイヤメ
ッシュ８とは、幅ａで重ねた状態に配置された後に固定
される。同様に、小梁用ワイヤメッシュ１０と通常のワ
イヤメッシュ８とは、幅ａで重ねた状態に配置された後
に固定される。このような状態にしたところで、コンク
リート４を打設する。これにより、デッキプレート合成
スラブ構造を得ることができる。
，…で囲まれるスラブ中央領域Ａ，Ａ，…のデッキプ
レート６の上には、通常のワイヤメッシュ８ ，８ ，…
が配置される。そして、前記大梁２，２，…の上の領域
Ｂ，Ｂ，…には、大梁用ワイヤメッシュ９，９，…が配
置され、同様に、前記小梁３ ，３ ，…の上の領域Ｃ，
Ｃ，…には、小梁用ワイヤメッシュ１０ ，１０ ，…が
配置される。大梁用ワイヤメッシュ９と通常のワイヤメ
ッシュ８とは、幅ａで重ねた状態に配置された後に固定
される。同様に、小梁用ワイヤメッシュ１０と通常のワ
イヤメッシュ８とは、幅ａで重ねた状態に配置された後
に固定される。このような状態にしたところで、コンク
リート４を打設する。これにより、デッキプレート合成
スラブ構造を得ることができる。
【００２０】このようなデッキプレート合成スラブ構造
によれば、スラブの曲げモーメントを大梁用ワイヤメッ
シュ９及び小梁用ワイヤメッシュ１０の前記大断面積の
鋼材が負担して、コンクリート４のクラック発生を大幅
に低減することができる。また、このようなデッキプレ
ート合成スラブ構造によれば、二重にワイヤーメッシュ
を敷く必要がないので、スラブ厚の寸法内で収まりも良
く、施工が容易となって、工事コストも易くできる。
によれば、スラブの曲げモーメントを大梁用ワイヤメッ
シュ９及び小梁用ワイヤメッシュ１０の前記大断面積の
鋼材が負担して、コンクリート４のクラック発生を大幅
に低減することができる。また、このようなデッキプレ
ート合成スラブ構造によれば、二重にワイヤーメッシュ
を敷く必要がないので、スラブ厚の寸法内で収まりも良
く、施工が容易となって、工事コストも易くできる。
【００２１】上記実施の形態では、大梁用ワイヤメッシ
ュ９は通常のワイヤメッシュ８の上に幅ａで重ねられ、
同様に、小梁用ワイヤメッシュ１０は通常のワイヤメッ
シュ８の上に幅ａで重ねられてそれぞれ配置されている
が、通常のワイヤメッシュ８を大梁ワイヤメッシュ９あ
るいは小梁用ワイヤメッシュ１０の上に幅ａだけ重ね合
わせて配置してもよい。また、このようにワイヤメッシ
ュ８，９，１０同士を重ねることなく、これらワイヤメ
ッシュ９，１０と通常のワイヤメッシュ８との端部を例
えば６ｍｍの異径棒鋼または例えば６ｍｍの丸棒で構成
した略コ字状の接続材料でもって固定してもよい。この
ようなデッキプレート合成スラブ構造としても、上記実
施の形態と同様な作用効果を奏する。
ュ９は通常のワイヤメッシュ８の上に幅ａで重ねられ、
同様に、小梁用ワイヤメッシュ１０は通常のワイヤメッ
シュ８の上に幅ａで重ねられてそれぞれ配置されている
が、通常のワイヤメッシュ８を大梁ワイヤメッシュ９あ
るいは小梁用ワイヤメッシュ１０の上に幅ａだけ重ね合
わせて配置してもよい。また、このようにワイヤメッシ
ュ８，９，１０同士を重ねることなく、これらワイヤメ
ッシュ９，１０と通常のワイヤメッシュ８との端部を例
えば６ｍｍの異径棒鋼または例えば６ｍｍの丸棒で構成
した略コ字状の接続材料でもって固定してもよい。この
ようなデッキプレート合成スラブ構造としても、上記実
施の形態と同様な作用効果を奏する。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、大
梁や小梁等の梁上の所定の領域に、前記大断面積の鋼材
を有するワイヤメッシュを敷き込んであるので、スラブ
の曲げモーメントを該ワイヤメッシュの前記大断面積の
鋼材が主として吸収して、コンクリートのクラック発生
を大幅に低減することができる。更に、本発明によれ
ば、二重にワイヤーメッシュを敷く必要がないため、ス
ラブ厚の寸法内に収まり易く、施工が容易となって、工
事コストも安価にできる。また、凹凸外面を有する大断
面積の鋼材を用いたものは、該鋼材自体がその凹凸外面
によりコンクリートを強固に保持できるため、一層クラ
ック発生の恐れを低減できる。すなわち、クラックの発
生を極力抑えることができると共に、スラブ厚の寸法内
にも容易に納めることができ、しかも工事期間が短く且
つ工事費を安価にする事ができる。
梁や小梁等の梁上の所定の領域に、前記大断面積の鋼材
を有するワイヤメッシュを敷き込んであるので、スラブ
の曲げモーメントを該ワイヤメッシュの前記大断面積の
鋼材が主として吸収して、コンクリートのクラック発生
を大幅に低減することができる。更に、本発明によれ
ば、二重にワイヤーメッシュを敷く必要がないため、ス
ラブ厚の寸法内に収まり易く、施工が容易となって、工
事コストも安価にできる。また、凹凸外面を有する大断
面積の鋼材を用いたものは、該鋼材自体がその凹凸外面
によりコンクリートを強固に保持できるため、一層クラ
ック発生の恐れを低減できる。すなわち、クラックの発
生を極力抑えることができると共に、スラブ厚の寸法内
にも容易に納めることができ、しかも工事期間が短く且
つ工事費を安価にする事ができる。
【図１】本発明に係るデッキプレート合成スラブ構造の
一実施の形態を示す平面図である。
一実施の形態を示す平面図である。
【図２】同実施の形態を示す断面図である。
【図３】同実施の形態において使用するワイヤメッシュ
の構造を示す平面図である。
の構造を示す平面図である。
【図４】従来のデッキプレート合成スラブ構造を示す平
面図である。
面図である。
１ 柱 ２ 大梁 ３ 小梁 ４ コンクリート ６ デッキプレート ７ スタッドポルト ８ 通常のワイヤメッシュ ９ 大梁用ワイヤメッシュ １０ 小梁用ワイヤメッシュ ９１ 異径棒鋼または丸棒（太径） ９２ 異径棒鋼または丸棒（細径）
Claims (5)
- 【請求項１】 梁上にデッキプレートを固定し、かつ、
ワイヤーメッシュを配置すると共にコンクリートを打設
してなるデッキプレート合成スラブ構造において、前記
梁上の所定の領域に配置されるワイヤメッシュは、前記
梁と略直交する方向に配設される鋼材の断面積を前記梁
と略平行な方向に配設される鋼材の断面積より大きなの
もので構成してなることを特徴とするデッキプレート合
成スラブ構造。 - 【請求項２】 請求項１において、前記梁と略直交する
方向に配設される大断面積の鋼材は凹凸外面を有するも
のであることを特徴とするデッキプレート合成スラブ構
造。 - 【請求項３】 請求項１又は２において、各梁で囲まれ
た中央領域に配置されるワイヤメッシュは、前記大断面
積の鋼材より小さい断面積の鋼材だけでメッシュ状に構
成し、これらワイヤメッシュを所定幅だけ重ねてなるこ
とを特徴とするデッキプレート合成スラブ構造。 - 【請求項４】 請求項１又は２において、各梁で囲まれ
た中央領域に配置されたワイヤメッシュは、前記大断面
積の鋼材より小さい断面積の鋼材だけでメッシュ状に構
成し、これらワイヤメッシュを重ねずに、これらワイヤ
メッシュを接続材料で固定してなることを特徴とするデ
ッキプレート合成スラブ構造。 - 【請求項５】 請求項１又は２において、前記梁上の所
定の領域に配置するワイヤメッシュは、大断面積の鋼材
として１０ｍｍ径あるいは１３ｍｍ径の異形棒鋼を用い
るとともに、小断面積の鋼材は６ｍｍ径の丸棒または異
形棒鋼を用いて、これらを縦横１００ｍｍ乃至２００ｍ
ｍ間隔のメッシュ構造にすると共に、前記梁で囲まれた
中央領域に配置するワイヤメッシュは、６ｍｍ径の丸棒
を用いて縦横１００ｍｍ乃至１５０ｍｍ間隔のメッシュ
構造にしたことを特徴とするデッキプレート合成スラブ
構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11591198A JPH11293835A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | デッキプレート合成スラブ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11591198A JPH11293835A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | デッキプレート合成スラブ構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11293835A true JPH11293835A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14674270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11591198A Withdrawn JPH11293835A (ja) | 1998-04-13 | 1998-04-13 | デッキプレート合成スラブ構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11293835A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005042865A1 (en) * | 2003-11-01 | 2005-05-12 | Nine Architech Co.,Ltd. | Plural direction deck plate. |
| JP2013185359A (ja) * | 2012-03-08 | 2013-09-19 | Toami Corp | デッキ合成スラブ |
| JP2014009502A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Ogawa Kensetsu:Kk | 鉄筋コンクリートの床スラブ構造。 |
| KR101499039B1 (ko) * | 2014-06-02 | 2015-03-05 | 최규웅 | 크랙방지를 위한 목재사이딩판넬 |
-
1998
- 1998-04-13 JP JP11591198A patent/JPH11293835A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005042865A1 (en) * | 2003-11-01 | 2005-05-12 | Nine Architech Co.,Ltd. | Plural direction deck plate. |
| JP2013185359A (ja) * | 2012-03-08 | 2013-09-19 | Toami Corp | デッキ合成スラブ |
| JP2014009502A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Ogawa Kensetsu:Kk | 鉄筋コンクリートの床スラブ構造。 |
| KR101499039B1 (ko) * | 2014-06-02 | 2015-03-05 | 최규웅 | 크랙방지를 위한 목재사이딩판넬 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050705 |