JP7364510B2 - 床構造 - Google Patents
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図1ないし図3を参照して、第1実施形態に係る床構造1について説明する。図2は、図1のII-II断面図である。図3は床構造1の一部を拡大して示す断面図である。なお、本明細書では、1つの階層の床構造1に着目して説明する。
床スラブ11は、スラブ筋(図示せず)をコンクリートに埋め込んだ鉄筋コンクリートで構成されている。例えば、鉄骨梁10の上面には複数のスタッド等(図示せず)が立設されており、床スラブ11は、スタッド等を埋め込んで複数の鉄骨梁10の上面に支持されている。
複数の野縁受け12は、床スラブ11から下方に離間した位置でX方向に延設されている(図2参照)。つまり、野縁受け12は、床スラブ11(の下面)との間に空間を挟んで対向して配置されている。複数の野縁受け12は、Y方向に略等間隔に配置されている(図1参照)。野縁受け12は、例えば、軽量溝形鋼やリップ溝形鋼等の構造用軽量形鋼で形成されている。
図2に示すように、野縁受け12は、複数の吊りボルト21によって床スラブ11に吊り下げられている。複数の吊りボルト21は、X方向に間隔をあけて配置されている。吊りボルト21の上端部は、床スラブ11に固定されたスラブ側吊り金具(図示せず)に螺合または溶接等の手法で連結されている。吊りボルト21の下端部には、野縁受け12を嵌め込むためのフック状の吊り金具21Aが取り付けられている(図3参照)。野縁受け12は、吊り金具21Aを介して吊りボルト21に連結されている。
図1および図2に示すように、複数の野縁受け12の下面には、Y方向に延設された複数の野縁22が連結されている。複数の野縁22は、X方向に略等間隔に配置され、クリップ等(図示せず)によって野縁受け12に固定されている。野縁22は、例えば、野縁受け12と同様に、構造用軽量形鋼で形成されている。複数の野縁22と複数の野縁受け12とは、互いに直交して配置され、格子状の天井構造枠20を構成する(図1参照)。野縁22の下面には、居室の天井の仕上げ面を構成する複数の天井材23が連結(固定)されている。天井材23は、例えば、化粧ボード等であり、隣り合う野縁22同士に架け渡されるパネル状に形成されている。
図2および図3に示すように、一対の第1束材13は、野縁受け12のX方向の両端部から上方に向かって互いに離間するように傾斜し、野縁受け12の両端部とX方向に離間した一対の鉄骨梁10との間に架設されている。第1束材13は、例えば、野縁受け12と同様に、構造用軽量形鋼で形成されている。一対の第1束材13は、野縁受け12と鉄骨梁10とにピン接合されている。なお、本明細書で、ピン接合とは、部材同士の節点(接合部分)が回転するように接合する接合方法を指している。
一対の第2束材14は、野縁受け12のX方向の両端部から垂直方向に延び、野縁受け12の両端部と床スラブ11との間に架設されている。第2束材14は、例えば、第1束材13と同様に、構造用軽量形鋼で形成されている。一対の第2束材14は、野縁受け12と床スラブ11(正確には、後述する第2プレート17)とにピン接合されている。
次に、図4を参照して、第1実施形態に係る床構造1における積載荷重の伝達について説明する。図4は床構造1の変形を説明する断面図である。なお、図4では、床構造1の変形を分かりやすくするために、野縁22や天井材23の図示を省略している。また、図4では、変形前の床構造1を破線で示し、変形後の床構造1を実線で示している。また、図4では、床構造1の正確な変形量を示しているわけではなく、床構造1の変形を分かりやすくするために、誇張した変形量を示している。
次に、図5を参照して、第2実施形態に係る床構造2について簡単に説明する。図5は床構造2の一部を拡大して示す断面図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係る床構造1と同一の構成には同一の符号を付し、第1実施形態に係る床構造1と同様の説明は省略する。
10 鉄骨梁(梁)
11 床スラブ
12 野縁受け
13 第1束材
14 第2束材
15 第1プレート
16 共通プレート
17 第2プレート
17A 補助スタッド
21 吊りボルト
22 野縁
23,24 天井材
Claims (4)
- 複数の梁に支持された床スラブと、
前記床スラブから下方に離間した位置で第1方向に延設された野縁受けと、
前記野縁受けの第1方向の両端部から上方に向かって互いに離間するように傾斜し、前記野縁受けの両端部と複数の前記梁のうち第1方向に離間した一対の前記梁との間に架設され、前記野縁受けと前記梁とにピン接合された一対の第1束材と、
前記野縁受けの第1方向の両端部から垂直方向に延び、前記野縁受けの両端部と前記床スラブとの間に架設され、前記野縁受けと前記床スラブとにピン接合された一対の第2束材と、を備えたことを特徴とする床構造。 - 第1方向に直交する第2方向に延設され、前記野縁受けの下面に連結される野縁と、
前記野縁の下面に連結され、前記野縁受けと共に引張力を負担する天井材と、を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の床構造。 - 前記第1束材の上端部は、第1プレートを介して前記梁にピン接合され、
前記第1束材の下端部は、共通プレートを介して前記野縁受けにピン接合され、
前記第2束材の上端部は、第2プレートを介して前記床スラブにピン接合され、
前記第2束材の下端部は、前記共通プレートを介して前記野縁受けにピン接合され、
前記第2プレートの上面には、前記床スラブに埋め込まれる補助スタッドが立設されたことを特徴とする請求項1または2に記載の床構造。 - 前記野縁受けは、複数の吊りボルトによって前記床スラブに吊り下げられたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の床構造。
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JP2020052604A JP7364510B2 (ja) | 2020-03-24 | 2020-03-24 | 床構造 |
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JP2020052604A JP7364510B2 (ja) | 2020-03-24 | 2020-03-24 | 床構造 |
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JP2021152261A JP2021152261A (ja) | 2021-09-30 |
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Family Applications (1)
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JP2020052604A Active JP7364510B2 (ja) | 2020-03-24 | 2020-03-24 | 床構造 |
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JP (1) | JP7364510B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006022483A (ja) | 2004-07-06 | 2006-01-26 | Taisei Corp | 吊り天井の耐震構造 |
JP2015090001A (ja) | 2013-11-05 | 2015-05-11 | 戸田建設株式会社 | 天井耐震対策工法 |
JP2019011640A (ja) | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 清水建設株式会社 | 吊り天井構造 |
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- 2020-03-24 JP JP2020052604A patent/JP7364510B2/ja active Active
Patent Citations (4)
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JP2019183446A (ja) | 2018-04-04 | 2019-10-24 | 学校法人東京理科大学 | 天井制振システム |
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