JP2003147989A - ライニングパネル付コンクリート壁及びその製造方法並びにコンクリート壁を用いたタンク - Google Patents

ライニングパネル付コンクリート壁及びその製造方法並びにコンクリート壁を用いたタンク

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JP2003147989A
JP2003147989A JP2001351857A JP2001351857A JP2003147989A JP 2003147989 A JP2003147989 A JP 2003147989A JP 2001351857 A JP2001351857 A JP 2001351857A JP 2001351857 A JP2001351857 A JP 2001351857A JP 2003147989 A JP2003147989 A JP 2003147989A
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concrete
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Nobuo Matsuhisa
信夫 松久
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Morimatsu Research Institution Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作を容易に行うことができると共に、例え
ば貯水槽を構築する施工工期の短縮を図ることができる
ライニングパネル付コンクリート壁を提供する。 【解決手段】 H型鋼32により予め四角形の枠体22
を構成する。予め、縦筋26a、横筋26b及び連結筋
26cにより補強枠25を製作する。さらに、予めライ
ニングパネル30に浮上防止部材31を溶接する。ライ
ニングパネル30の上面に枠体22を載置し、前記補強
枠25を枠体22内に収容し、補強枠25と枠体22と
を溶接する。その後、前記枠体22コンクリートCを充
填して硬化させる。このようにして、ライニングパネル
付コンクリート壁21を製作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ライニングパネル
付きコンクリート壁及びその製造方法並びにコンクリー
ト壁を用いたタンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の貯水槽用セグメントとして、特開
2000−1883号公報に示すものが提案されてい
る。このセグメントは、上下が開口された箱型に形成さ
れた枠体と、枠体内に打設されたコンクリートとから構
成されている。前記枠体は、貯水槽の軸方向へ接合され
る隣り合う貯水槽用セグメントとの接合端面を形成する
一対の主桁板と、貯水槽の周方向へ接合される隣り合う
貯水槽用セグメントとの接合端面を形成する一対の継手
板とを備えている。又、前記枠体は主桁板同士の間に、
高さ方向の略中央に配された複数の補強リブを備えてい
る。又、枠体は、前記補強リブのうち主桁板の両端部近
傍同士の間に配された補強リブと継手板とを連結する補
強板を備えている。
【0003】上記貯水槽用セグメントによれば、主桁板
の両端部近傍同士の間に配された補強リブと補強板とに
よって継手板が強固に連結補強され、これら補強リブ、
補強板及び継手板がコンクリートによって枠体と一体化
されるので、貯水槽用セグメントの強度、特に周方向へ
の接合部分近傍の強度が高められる。そのためライニン
グパネルを省略して鋼材の使用量の削減及び構造の簡略
化を図るとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
貯水槽用セグメントは、主桁板と継手板に対し多数の補
強リブと補強板をそれぞれ個別に溶接する構造を採って
おり、引っ張り材として鋼板と鉄筋を溶接するようにな
っている。このため、主桁板及び継手板と補強リブ、補
強板、鋼板及び鉄筋などの連結作業が非常に面倒である
という問題があった。
【0005】又、従来の貯水槽用セグメントは、ライニ
ングパネルを備えていないので、貯水槽を構築した際、
止水用のライニングパネルを後工程で装着する作業が現
場において必要となり、施工工期が長くなるばかりでな
く、コストの低減を図ることができないという問題があ
った。
【0006】この発明は、上記従来の技術に存する問題
点を解消して製作を容易に行うことができると共に、例
えば貯水槽を構築する施工工期の短縮を図ることができ
るライニングパネル付コンクリート壁及びその製造方法
並びにコンクリート壁を用いたタンクを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、コンクリートの成形型
枠の機能を有する四角形状の枠体と、前記枠体の内側に
連結された鉄筋又は鉄骨製の補強枠と、前記枠体の開口
部のうち少なくとも一方の開口部を遮蔽するように取着
されるとともに、コンクリートの成形型枠の機能を有す
るライニングパネルと、前記ライニングパネルの裏面に
連結された浮上防止部材と、前記枠体及びライニングパ
ネルの内側空間に対し前記補強枠及び浮上防止部材を埋
設するように打設されたコンクリートとを備え、前記枠
体の外周に対し、基礎コンクリート又は他のコンクリー
ト壁等の他部材に連結される被連結部を設けたことを要
旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記枠体はH型鋼により形成され、その内側フラン
ジは前記コンクリートの成形面として機能し、該内側フ
ランジにウエブ部を介して連結された外側フランジは被
連結部として機能し、該外側フランジには連結ボルトの
挿通孔が形成されていることを要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て、前記枠体を構成する左右一対の縦枠のうち一方の縦
枠は、山形鋼により形成され、その内側フランジは前記
コンクリートの成形型枠として機能し、外側フランジは
被連結部として機能し、該外側フランジには連結ボルト
の挿通孔が形成されていることを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一項において、前記補強枠の端部は、前記枠体
の内面又は該内面に連結したブラケットに溶接等により
連結されていることを要旨とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、前記補強枠は、コンクリート壁の厚さ方向に所定の
間隔をおいて埋設された第1及び第2鉄筋網と、両鉄筋
網を互いに連結する連結筋とにより構成されていること
を要旨とする。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項5におい
て、前記枠体の内面には前記第1及び第2鉄筋網の端部
を溶接等により連結して支持するための第1及び第2ブ
ラケットが所定の間隔をおいて設けられていることを要
旨とする。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項6におい
て、前記第1及び第2ブラケットの張り出し寸法は、前
記ライニングパネル側に位置する第2ブラケットが第1
ブラケットよりも大きくなるように設定され、前記第2
ブラケット側の第2の鉄筋網の縦筋及び横筋の長さ寸法
は、第1ブラケット側の第1の鉄筋網の縦筋及び横筋の
長さ寸法よりも短くなるように設定されていることを要
旨とする。
【0014】請求項8に記載の発明は、請求項6におい
て、前記第1及び第2ブラケットのうちライナープレー
トから遠い位置にある第1ブラケットには、近い位置に
ある第2ブラケットに溶接される第2の鉄筋網の縦筋及
び横筋の端部を通過するスリットが形成されていること
を要旨とする。
【0015】請求項9に記載の発明は、請求項8におい
て、前記第1の鉄筋網を構成する複数の縦筋及び横筋
と、第2の鉄筋網を構成する複数の縦筋及び横筋とは、
ライナーパネルと直交する方向から見て配列位相が異な
るように溶接されていることを要旨とする。
【0016】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
のいずれか一項において、前記浮上防止部材は前記補強
枠に連結されていることを要旨とする。請求項11に記
載の発明は、コンクリートの成形型枠の機能を有する四
角形状の枠体を予め製作する第1工程と、前記枠体の内
側に連結される鉄筋又は鉄骨製の補強枠を予め製作する
第2工程と、前記枠体の両開口部のうち少なくとも一方
の開口部を遮蔽するライニングパネルの裏面に浮上防止
部材を予め連結する第3工程と、支持テーブルの上面に
前記ライニングパネルを浮上防止部材が上に位置するよ
うに載置する第4工程と、前記ライニングパネルを囲繞
するように前記枠体を支持テーブルに載置する第5工程
と、前記枠体の内側空間に前記補強枠を進入して、該補
強枠の外端部を枠体に溶接等により連結する第6工程
と、前記枠体の内側空間に対し前記補強枠及び浮上防止
部材を埋設するように生コンクリートを充填して硬化さ
せる第7工程とを含むことを要旨とする。
【0017】請求項12に記載の発明は、請求項11に
おいて、前記第1工程は、前記枠体の内面に第1及び第
2ブラケットを上下に所定の間隔をおいて張り出し溶接
する工程を含み、前記第2工程は前記第1及び第2ブラ
ケットに連結される第1及び第2の鉄筋網を連結筋で連
結するものであることを要旨とする。
【0018】請求項13に記載の発明は、請求項12に
おいて、前記第1ブラケットの張り出し寸法よりもライ
ニングパネル側に位置する第2ブラケットの張り出し寸
法が長く設定され、第1ブラケットに支持される第1の
鉄筋網の縦筋及び横筋の長さ寸法は、第2ブラケットに
支持される第2の鉄筋網の縦筋及び横筋の長さ寸法より
も長く設定されていることを要旨とする。
【0019】請求項14に記載の発明は、請求項12に
おいて、前記第1の鉄筋網の縦筋及び横筋を支持する第
1ブラケットに対し第2の鉄筋網の縦筋及び横筋の端部
を通過させるスリットを形成する工程を含むことを要旨
とする。
【0020】請求項15に記載の発明は、請求項1〜1
0のいずれか一項に記載のライニングパネル付コンクリ
ート壁を、少なくとも三枚連結して筒状のタンク本体を
構築し、該タンク本体の下端部を基礎コンクリートの上
面に固定し、基礎コンクリートの上面にライニングプレ
ートを敷設し、前記各ライニングプレートの端縁相互の
止水を行うシールプレートを前記ライニングプレートに
溶接したことを要旨とする。
【0021】請求項16に記載の発明は、請求項15に
おいて、筒状のタンク本体は四角筒状に構成され、その
側辺部における直線状の連結部は、枠体を構成するH型
鋼の外側フランジを連結ボルトとナットにより連結した
ものであることを要旨とする。
【0022】請求項17に記載の発明は、請求項15に
おいて、前記タンク本体のコーナー部における直角状の
連結部は、枠体を構成するH型鋼の外側フランジの間に
スペーサを介在し、該スペーサと前記外側フランジをそ
れぞれ連結ボルトとナットにより連結したものであるこ
とを要旨とする。
【0023】請求項18に記載の発明は、請求項15に
おいて、前記タンク本体のコーナー部における直角状の
連結部は、枠体を構成する山形鋼の外側フランジを、他
のライニングパネル付コンクリート壁の枠体を構成する
帯鋼板の表面に対し連結ボルトにより連結したものであ
ることを要旨とする。
【0024】請求項19に記載の発明は、請求項15に
おいて、前記タンク本体のコーナー部における直角状の
連結部は、隣接する枠体を構成する山形鋼のそれぞれの
外側フランジを前記ライニングプレートに対し45度傾
斜するように接触し、この隣接する一対の外側フランジ
を連結ボルトとナットにより連結したものであることを
要旨とする。
【0025】請求項20に記載の発明は、請求項15に
おいて、前記タンク本体の下辺部と基礎コンクリートと
の連結部は、枠体の下辺を構成するH型鋼の外側フラン
ジに形成したボルト挿通孔に基礎コンクリート側に植設
したアンカーボルトを貫通して、該アンカーボルトにナ
ットを螺合して締付け固定したものであることを要旨と
する。
【0026】請求項21に記載の発明は、請求項20に
おいて、前記基礎コンクリートの上面にはタンクの底部
コンクリート壁が構築され、該底部コンクリート壁は、
H型鋼を横向き水平に、かつ閉環状に溶接して前記タン
ク本体の下側H型鋼と対応するように構成された支持枠
体と、該支持枠体の内側に架設された補強枠と、前記支
持枠体の内側に打設されたコンクリートとにより構成さ
れ、該底部コンクリート壁の上面に前記タンク本体が構
築されていることを要旨とする。
【0027】請求項22に記載の発明は、請求項15に
おいて、前記各コンクリート壁の被連結部は横断面がエ
ルボ状のコーナー継ぎ手により連結されていることを要
旨とする。
【0028】請求項23に記載の発明は、請求項15に
おいて、タンク本体は五角形以上の多角形状に構成さ
れ、その側辺部における屈曲状の連結部は、前記枠体を
構成するH型鋼の外側フランジにスペーサを介して連結
ボルトとナットにより連結したものであることを要旨と
する。
【0029】請求項24に記載の発明は、請求項15に
おいて、タンク本体の内部には両面にライニングパネル
を接合した鉄筋コンクリート製の仕切り壁が連結されて
いることを要旨とする。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を具体化した第1の実施形態を図1〜図12に従って説
明する。
【0031】この実施形態の貯水タンク11は概略的に
見て図7に示すように基礎コンクリート12と、その上
部に構築されたタンク本体側壁13と、タンク本体側壁
13の内部に設けられた仕切り壁14と、さらに前記タ
ンク本体側壁13及び仕切り壁14の上部に装着された
屋根壁(図示略)とにより構築されている。
【0032】そこで、前述した基礎コンクリート12、
タンク本体側壁13及び仕切り壁14について順次説明
する。なお、この明細書において、各部材の溶接部は図
において全て省略した表現となっている。
【0033】基礎コンクリート12は図8に示すよう
に、鉄筋籠16とコンクリート17によって構成され、
前記鉄筋籠16の一部に溶接された複数のアンカーボル
ト18の上端部をコンクリート17の上面に突出させて
いる。前記アンカーボルト18は所定の間隔をおいて二
列に、かつ前記タンク本体側壁13の平面形状に沿って
所定のピツチで多数配設されている。
【0034】次に、図1〜図5に基づいて、前記タンク
本体側壁13について説明する。このタンク本体側壁1
3は図1に示すライニングパネル付コンクリート壁21
を複数連結することによって四角筒状に構築される。こ
のライニングパネル付コンクリート壁21は、図2に示
す枠体22と、図3に示す補強枠25と、図4に示すラ
イニングパネル30とにより製作されている。
【0035】図2に示す前記枠体22は、外側及び内側
フランジ23a,23bとウェッブ23cとにより形成
されたH型鋼23を平面長四角形状に連結して構成され
ている。前記H型鋼23の外側及び内側フランジ23
a,23bの間には、ウェッブ23cを挟むようにして
補強板24が複数箇所に該H型鋼23の長手方向に所定
のピッチで溶接されている。被連結部としての前記外側
フランジ23aにはボルト挿通孔23dが外側フランジ
23aの幅方向に所定の間隔をおいて二列に、かつ外側
フランジ23aの長手方向に所定のピッチで多数箇所に
形成されている。
【0036】図3に示す前記補強枠25は、上側に位置
する第1の鉄筋網25Aと、下側に位置する第2の鉄筋
網25Bと、前記第1及び第2の鉄筋網25A,25B
を連結する連結筋26cとにより構成されている。前記
第1の鉄筋網25Aは複数本の縦筋26aと複数本の横
筋26bを格子状に溶接して形成されている。前記第2
の鉄筋網25Bも複数本の縦筋26aと複数本の横筋2
6bを格子状に溶接して形成されている。前記第1の鉄
筋網25Aの縦筋及び横筋26a,26bの長さ寸法X
1,Y1は、第2の鉄筋網25Bの縦筋及び横筋26
a,26bの長さ寸法X2,Y2よりも長く形成されて
いる。
【0037】図2に示す前記枠体22の内側フランジ2
3bには、前記第1の鉄筋網25Aの縦筋及び横筋26
a,26bの端部を支持して溶接する第1ブラケット2
7が、溶接により水平に支持されている。同じく内側フ
ランジ23bの下部には、第2の鉄筋網25Bの縦筋及
び横筋26a,26bの端部を支持して溶接する第2ブ
ラケット28が、水平に溶接によって連結されている。
第1ブラケット27の張り出し寸法W1を、第2ブラケ
ット28の張り出し寸法W2よりも短くなるように設定
した。両ブラケット27,28の張り出し寸法の設定
と、前記補強枠25の縦筋26a及び横筋26bの長さ
寸法の設定とにより、枠体22の内部に補強枠25を上
方から収容し得るようにしている。
【0038】図4に示す前記ライニングパネル30はス
テンレススチール(SUS304)によって四角形状に
形成され、その上面には横断面がZ字状の浮上防止部材
31が溶接によって縦横に連結されている。この浮上防
止部材31は軽Z形鋼を所定寸法に切断して形成され、
前記第2ブラケット28に干渉しない長さに設定されて
いる。
【0039】次に、前記枠体22、補強枠25及びライ
ニングパネル30を用いてライニングパネル付コンクリ
ート壁21を製造する方法を説明する。最初に、図5に
示すように、ライニングパネル30を浮上防止部材31
が上になるように、支持テーブルTに載置する。
【0040】次に、前記ライニングパネル30の上方か
ら枠体22をライニングパネル30の外周寄り上面に内
側フランジ23bの下端面が接触するように支持する。
この状態で、前記支持テーブルTの上面に前記枠体22
の水平方向の位置を規制するための規制部材39を取り
付ける。
【0041】次に、図6に示すように、前記枠体22の
上方から補強枠25を下方に移動させて、第1の鉄筋網
25Aの縦筋及び横筋26a,26bを、第1ブラケッ
ト27の上面に支持する。と同時に、第2の鉄筋網25
Bの縦筋及び横筋26a,26bの端縁を第2ブラケッ
ト28の上面に支持する。この状態で縦筋及び横筋26
a,26bの端縁と第1及び第2ブラケット27,28
とをそれぞれ溶接により連結する。
【0042】次に、前記枠体22の内側に形成された収
容空間に対し、生コンクリートCを流し込んで、枠体2
2内に前記補強枠25及び浮上防止部材31を埋設す
る。コンクリートCが硬化すると、図1に示すコンクリ
ート壁21の製造が完了する。
【0043】前記仕切り壁14は、前記コンクリート壁
21の製造方法において、ライニングパネル30と同様
のライニングパネル30を前記枠体22の上方からコン
クリートCが硬化しない状態で浮上防止部材31をコン
クリートC内に押し込むと共に、ライニングパネル30
の下面によってコンクリートCを押圧することにより製
造する。
【0044】次に、上記コンクリート壁21を複数枚使
用して、図7に示すように前記基礎コンクリート12の
上面に貯水タンク11を構築する方法を説明する。図7
に示すように貯水タンク11は、前述したコンクリート
壁21を6枚、仕切り壁14を1枚使用し、横長四角筒
状の貯水タンク11を構築している。前記基礎コンクリ
ート12とコンクリート壁21の下辺部との連結は、次
のように行われる。図8に示すようにコンクリート壁2
1の下端部に位置するH型鋼23のフランジ23aのボ
ルト挿通孔23dに前記アンカーボルト18を挿通し、
アンカーボルト18の上端部にナットを締め付けて基礎
コンクリート12にコンクリート壁21を固定する。
【0045】又、コンクリート壁21,21を平面から
見て直線状に連結する部分の側辺部相互の連結構造は、
図10に示すようになっている。即ち、H型鋼23,2
3の外側フランジ23a,23aを互いに接合し、ボル
ト挿通孔23dに連結ボルト33を挿通し、ナット34
によって締め付け固定している。前記隣接するライニン
グパネル30,30の間に形成される隙間には、帯状ラ
イニングパネル42が互いにラップするように接触さ
れ、溶接部によって連結されている。
【0046】次に、図7,9,11に示すコーナー部の
コンクリート壁21,21の連結構造について説明す
る。コーナー部の連結には連結治具35が用いられる。
この連結治具35は、前記H型鋼23の外側フランジ2
3aと同じ幅の帯鋼板36,37を、平面三角形状の補
強板38によって直角状に連結して構成されている。前
記帯鋼板36,37には、前記ボルト挿通孔23dと対
応する位置にボルト挿通孔36a,37aが形成されて
いる。前記帯鋼板36,37及び補強板38は溶接によ
って連結されている。前記直角状に突き合わされる両コ
ンクリート壁21,21のH型鋼23,23の間には連
結治具35が介在されている。そして、前記ボルト挿通
孔36a,37a及びボルト挿通孔23dに連結ボルト
40を挿通し、ナット41によって締め付け固定してい
る。
【0047】前記両コンクリート壁21,21のライニ
ングパネル30,30は、止水用の帯状ライニングパネ
ル42によって遮蔽され、モルタル44が帯状ライニン
グパネル42の内側に充填されている。
【0048】次に、前記コンクリート壁21と仕切り壁
14との連結部の構造について説明する。図12に示す
ように、前記コンクリート壁21の中央部には前記ライ
ニングパネル30を切り欠いて、その間に取付基板45
を埋設し、アンカーボルト46によって該取付基板45
を補強枠25に連結している。前記取付基板45にはネ
ジ孔45aが形成されている。そして、前記仕切り壁1
4のH型鋼23に設けたボルト挿通孔23dから連結ボ
ルト47を挿通し、取付基板45のネジ孔45aに螺合
し、コンクリート壁21と仕切り壁14をT字状に連結
している。
【0049】前記仕切り壁14のライニングパネル30
と、コンクリート壁21のライニングパネル30は、止
水用の帯状ライニングパネル42によって遮蔽され、モ
ルタル44が帯状ライニングパネル42の内側に充填さ
れている。
【0050】上記実施形態のコンクリート壁21によれ
ば、以下のような特徴を得ることができる。 (1)上記実施形態では、第1工程として予め枠体22
をH型鋼23によって製造し、内側フランジ23bの内
側に第1及び第2ブラケット27,28を溶接によって
固定した。又、第2工程として予め補強枠25を縦筋2
6a,26b及び連結筋26cによって構成した。さら
に、第3工程としてライニングパネル30の裏面側に浮
上防止部材31を溶接によって固定した。そして、第4
工程としてライニングパネル30の上面に枠体22を支
持し、第5工程として枠体22の内部に補強枠25を収
容した。第6工程として、補強枠25の縦筋26a及び
横筋26bの端部を第1及び第2ブラケット27,28
に溶接によって連結した。さらに、第7工程として枠体
22の内部空間にコンクリートCを充填して硬化するよ
うにした。従って、コンクリート壁21の製造を容易に
行うことができる。
【0051】又、コンクリート壁21を工場において多
数個生産し、これをトラックなどで施工現場に運搬し、
貯水タンク11を短期間で構築することができる。 (2)上記実施形態では、補強枠25の第1の鉄筋網2
5Aの縦筋及び横筋26a,26bの水平方向の長さ寸
法X1,Y1を、第2の鉄筋網25Bの縦筋及び横筋2
6a,26bの水平方向の長さ寸法X2,Y2よりも長
く設定した。又、第1ブラケット27の張り出し寸法W
1を、第2ブラケット28の張り出し寸法W2よりも短
く設定した。このため補強枠25を枠体22内に収容す
る作業を枠体22の上方から容易に行うことができる。
【0052】(3)上記実施形態では、ライニングパネ
ル30に浮上防止部材31を溶接によって連結した。こ
のためコンクリート17からライニングパネル30が離
れるのを確実に防止することができる。
【0053】(4)上記実施形態では、枠体22をH型
鋼23によって四角形状に構成した。このため、既製の
H型鋼23を用いて枠体22を安価に製造することがで
きる。
【0054】(5)上記実施形態では、H型鋼23,2
3を連結ボルト33及びナット34によって連結するよ
うにした。このためコンクリート壁21,21を直線状
に連結した状態を強固に保持できる。又、外側フランジ
23aと内側フランジ23bの間に補強板24を溶接し
た。このため、H型鋼23の剛性を高めてコンクリート
壁21,21の直線状の連結部の強度を向上することが
できる。
【0055】(6)上記実施形態では、コンクリート壁
21,21のコーナー部の連結用の連結治具35を用い
て、H型鋼23,23を直交するように連結した。この
ため直交するコンクリート壁21,21の曲げ剛性を高
めて強固に連結することができる。又、コーナー部の連
結作業を容易に行うことができる。
【0056】(7)上記実施形態では、コンクリート壁
21に対し、直交するように仕切り壁14を連結し、コ
ンクリート壁21の中間部に取付基板45を埋設した。
又、取付基板45のネジ孔45aに仕切り壁14のH型
鋼23を連結ボルト47によって締め付け固定した。こ
のためコンクリート壁21と仕切り壁14の連結構造を
簡素化して、製造及び組み付けを容易に行うことができ
る。
【0057】(第2の実施形態)以下、本発明を具体化
した第2の実施形態を図13〜図16に従って説明す
る。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態のコンク
リート壁21の補強枠25を変更した構成であるため、
同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
【0058】この第2の実施形態では、図14及び図1
5に示すよう補強枠25を、前記縦筋26a,26b及
び連結筋26cに代えて縦アングル材51a、横アング
ル材51b及び連結アングル材51cにより構成してい
る。又、図13に示すように、前記基礎コンクリート1
2の上面には底部コンクリート壁53が設けられてい
る。この底部コンクリート壁53はH型鋼55を水平方
向に、例えば9箇所に互いに平行に配設すると共に、H
型鋼55の端部を同じくH型鋼55によって連結してい
る。各H型鋼55の内側にブラケット56を溶接すると
共に、ブラケット56相互間にアングル材57を連結ボ
ルトとナットによって連結し、前記H型鋼55〜55の
間に形成される空間にコンクリート17を充填して硬化
させている。
【0059】前記底部コンクリート壁53の最外側に位
置するH型鋼55の上側フランジにはボルト挿通孔が形
成され、このボルト挿通孔と対応してナット59が予め
溶接されている。そして、連結ボルト58を前記ナット
59に螺合することによって上部に位置するコンクリー
ト壁21のH型鋼23を締め付け固定している。なお、
コンクリート壁21の上部には屋根壁15が装設されて
いる。
【0060】上記実施形態の貯水タンク11によれば、
以下のような特徴を得ることができる。 (1)上記実施形態では、補強枠25を縦アングル材5
1a、横アングル材51b及び連結アングル材51cを
溶接して構成した。このため縦筋26a、横筋26b及
び連結筋26cよりも本数を少なくすることができ、製
造及び枠体22への組み付けを容易に行うことができ
る。
【0061】(2)上記実施形態では、基礎コンクリー
ト12の上面に底部コンクリート壁53を形成し、底部
コンクリート壁53の上面にタンク本体側壁13を構築
するようにした。このため、貯水タンク11のタンク本
体側壁13の剛性を高め、タンク本体側壁13を安定し
て支持することができる。
【0062】図16は第2実施形態の底部コンクリート
壁53の変形例を示し、H型鋼55を平面四角形状に4
箇所に配列した構成となっている。又、前記ブラケット
56は省略され、アングル材57はH型鋼55に溶接さ
れている。このアングル材57を上下方向に一箇所に設
けてもよい。
【0063】(第3の実施形態)以下、本発明を具体化
した第3の実施形態を図17〜図22に基づいて説明す
る。
【0064】この第3実施形態の貯水タンク11は、2
種類のコンクリート壁21,21を四角筒状に連結して
構築されている。一方のコンクリート壁21は図18に
示すように、縦方向に延びるH型鋼23に代えて、帯鋼
板よりなる内側フランジ61及び帯鋼板よりなる外側フ
ランジ62を互いに溶接して直角形に形成した山形鋼
(L形鋼)63を用いている。この山形鋼63に対し、
補強板64を上下方向に複数段に溶接している。山形鋼
63として市販のものを用いてもよい。
【0065】図19示す他方のコンクリート壁21の端
部には、H型鋼に代えて帯鋼板65が接合されている。
図20に示すように前記帯鋼板65にはボルトの挿通孔
65aが形成されている。該帯鋼板65の裏面側には挿
通孔65aと対応するようにナット67が溶接により固
定されている。そして、前記外側フランジ62に形成し
たボルト挿通孔62aから帯鋼板65に形成した挿通孔
65aに連結ボルト66を挿通して前記ナット67に螺
合することにより、山形鋼63と帯鋼板65を連結する
ようにしている。
【0066】(1)第3の実施形態では、コンクリート
壁21,21のコーナー部の接続構造を、山形鋼63と
帯鋼板65を連結ボルト66によって締め付けるように
した。このため前述したH型鋼23を用いた枠体22と
比較して、材料費を節減することができる。
【0067】(2)第3の実施形態では、コーナー部の
ライニングパネル30,30の止水用の帯状ライニング
パネルを幅寸法の小さい帯状のものにすることができ
る。上記第3実施形態の変形例として図21,22が考
えられる。
【0068】図21は、帯鋼板65にネジ孔65bを形
成し、連結ボルト66を螺合するようにしている。図2
2は、帯鋼板65の裏面側に連結ボルト66を外向きに
貫通し、外側フランジ62の外表面においてナット67
を連結ボルト66に螺合し、外側フランジ62と帯鋼板
65を締め付け固定するようにしている。
【0069】(第4の実施形態)次に、図23により第
4実施形態を説明する。この第4実施形態の貯水タンク
11は、コンクリート壁21を3枚三角形状に連結して
構築されている。このコンクリート壁21,21のコー
ナー用の連結治具35は帯鋼板36,37が120度に
連結され、H型鋼23と帯鋼板36,37が連結ボルト
40とナット41によって連結されている。
【0070】(第5の実施形態)次に、図24に基づい
て本発明の第5実施形態を説明する。この実施形態で
は、コンクリート壁21を多数枚使用して全体として円
筒形に近い多角形状をなす貯水タンク11を構築してい
る。各コンクリート壁21の接合部には図25(a)に
示すようにスペーサ71が介在され、前記連結ボルト3
3及びナット34によってH型鋼23, 23の外側フラ
ンジ23a,23aが屈曲状態で連結されている。前記
スペーサ71の楔状の角度を変更することにより、図2
5(b)に示すようにコンクリート壁21,21の接合
部の屈曲角度を調節することができる。
【0071】なお、前記各実施形態は以下のように変更
して具体化することもできる。・ 図26は、コンクリ
ート壁21,21の直線状の連結部の別例を示し、一方
のコンクリート壁21の帯鋼板65に形成したネジ孔6
5bに、連結ボルト66をH型鋼23のボルト挿通孔2
3d側から螺合するようにしている。
【0072】・ 図27に示す別例は、前記帯鋼板65
の挿通孔65aと対応してナット67を帯鋼板65の裏
面に溶接し、連結ボルト66によりH型鋼23と帯鋼板
65を連結している。
【0073】・ 図28に示す別例は、コンクリート壁
21,21のコーナー部の連結構造を示し、山形鋼63
を連結ボルト66とナット67によって連結している。
前記ライニングパネル30に対する山形鋼63の外側フ
ランジ62の傾斜角αは45度に設定されている。
【0074】この別例において二点鎖線で示すように山
形鋼63の内側フランジ61の他にフランジ61´を設
け、このフランジ61´と外側フランジ62との開き角
度βを135度に設定してもよい。
【0075】・ 図29及び図30に示す別例は、コン
クリート壁21,21のコーナー部に専用の横断面がエ
ルボ状のコーナー継ぎ手81を設けて連結するようにし
たものである。継ぎ手本体82の両端部には帯鋼板より
なる連結板83,84が溶接により固定されている。そ
れらのボルト挿通孔と、コンクリート壁21の枠体を構
成する帯鋼板72に形成したボルト挿通孔にボルト40
を挿通してナット41により帯鋼板72と連結板83,
84を連結している。
【0076】・ 図31は、前記コンクリート壁21を
上下方向に2段に積み上げた貯水タンクの別例を示す。
図32は図31の断面構造を示す。・ 図33は、コン
クリート壁21〜21を縦横向きを変えて接合した貯水
タンクの別例を示す。
【0077】・ 図34に示すように、コンクリート壁
21の枠体全体を帯鋼板72により形成し、その左右両
側フランジにボルト挿通孔72aを形成する。そして、
ボルトとナットにより隣接するコンクリート壁21,2
1を連結するようにしてもよい。
【0078】・ 図35に示すように、図5に示した第
1及び第2ブラケット27,28の張り出し長さ寸法を
同じにすると共に、第1ブラケット27にスリット27
aを形成する。そして、補強枠25を構成する縦筋及び
横筋26a,26bの水平方向の長さ寸法を同じにす
る。前記第1の鉄筋網25Aを構成する複数の縦筋26
a及び横筋26bと、第2の鉄筋網25Bを構成する複
数の縦筋26a及び横筋26bとは、ライニングパネル
30と直交する上方向から見て配列位相が異なるように
溶接されている。
【0079】補強枠25を枠体22の上方から第1及び
第2ブラケット27,28に支持させる場合、第2の鉄
筋網25Bの縦筋及び横筋26a,26bを第1ブラケ
ット27のスリット27aを通過させて第2ブラケット
28の上面に支持する。その後、縦筋26aと横筋26
bの端部を第1ブラケット27及び第2ブラケット28
にそれぞれ溶接する。
【0080】補強枠25の上下の縦筋26aと横筋26
bの配列位相が図3に示すように上下同じの場合には、
下部の縦筋26a及び横筋26bを第2ブラケット28
に支持した後、補強枠25を水平方向に斜めに若干移動
する。そして、第1の鉄筋網25Aの縦筋26a及び横
筋26bを第1ブラケット27のスリット27aから変
位させる。この状態で第1及び第2ブラケット27,2
8と補強枠25の縦筋及び横筋26a,26bを溶接に
より連結する。
【0081】この別例においては、縦筋26a及び横筋
26bの長さ寸法及び第1及び第2ブラケット27,2
8の張り出し長さ寸法をそれぞれ同じにすればよいの
で、製造を容易に行うことができる。
【0082】・ 図示しないが、コンクリート壁21の
枠体22内にさらにH型鋼23或いはアングル材を連結
するようにしてもよい。・ 図示しないが、前記コンク
リート壁21の下端部のH型鋼23を水平方向に2つ平
行に溶接してもよい。
【0083】・ 枠体22に対する補強枠25の端部の
連結をボルトとナットにより行うようにしてもよい。・
図示しないが、H型鋼に代えて溝形鋼を用いてもよ
い。
【0084】・ 枠体22を構成する例えばH型鋼ある
いは帯鋼板に対し補強枠25の外端部を直接溶接により
連結してもよい。・ 前記浮上防止部材31と補強枠2
5を溶接してもよい。
【0085】・ 前記ライニングパネル30の端縁をH
型鋼23の内側フランジ23bの内面に当接して、突き
合せ溶接したり、ライニングパネル30の外周縁を直角
に折り曲げて内側フランジ23bの内面に溶接したりし
てもよい。
【0086】・ 貯水タンク以外に例えばトンネルの内
周壁や建築構造物のコンクリート壁として具体化した
り、家屋の塀として具体化したりしてもよい。前記実施
形態から把握される請求項以外の技術思想について以下
に記載する。
【0087】(技術思想1) 請求項15において、筒
状のタンク本体は四角筒状に構成され、その側辺部にお
ける直線状の連結部は、枠体を構成する帯鋼板のフラン
ジを互いに接合して連結ボルトとナットにより連結した
ものであるタンク。
【0088】(技術思想2) 請求項15において、筒
状のタンク本体は四角筒状に構成され、その側辺部にお
ける直線状の連結部は、枠体を構成するH型鋼の外側フ
ランジと、他のコンクリート壁の枠体を構成する帯鋼板
又はそのフランジとを互いに接合して連結ボルトとナッ
トにより連結したものであるタンク。
【0089】(技術思想3) 請求項18において、コ
ンクリート壁の枠体には前記連結ボルトを螺合するネジ
孔が設けられているタンク。 (技術思想4) 請求項18において、コンクリート壁
の枠体にはボルト挿通孔が形成され、該挿通孔と対応し
て枠体の内面には前記連結ボルトを螺合するナットが溶
接されているタンク。
【0090】(技術思想5) 請求項18において、コ
ンクリート壁の枠体を構成する帯鋼板には前記連結ボル
トが該帯鋼板の内面側から突出するように取り付けられ
ているタンク。
【0091】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は、製作
を容易に行うことができると共に、例えば貯水槽を構築
する施工工期の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を具体化した第1実施形態のライニ
ングパネル付コンクリート壁の横断面図。
【図2】 枠体の斜視図。
【図3】 補強枠の斜視図。
【図4】 ライニングパネル及び浮上防止部材の斜視
図。
【図5】 コンクリート壁の製造工程を示す横断面図。
【図6】 コンクリート壁の製造工程を示す横断面図。
【図7】 貯水タンク全体を示す斜視図。
【図8】 貯水タンクの側壁を示す拡大縦断面図。
【図9】 貯水タンクの部分平断面図。
【図10】 コンクリート壁の直線状の連結部の構造を
示す拡大断面図。
【図11】 コンクリート壁のコーナー部の連結構造を
示す拡大断面図。
【図12】 コンクリート壁と仕切り壁の連結部の構造
を示す拡大断面図。
【図13】 この発明の第2実施形態の貯水タンクを示
す一部省略断面図。
【図14】 コンクリート壁の横断面図。
【図15】 補強枠の斜視図。
【図16】 第2実施形態の底部コンクリート壁の変形
例を示す断面図。
【図17】 第3実施形態の貯水タンクを示す斜視図。
【図18】 コンクリート壁の斜視図。
【図19】 コンクリート壁の斜視図。
【図20】 コーナー部の連結構造を示す拡大断面図。
【図21】 第3実施形態のコーナー部の別例を示す拡
大断面図。
【図22】 第3実施形態のコーナー部の別例を示す拡
大断面図。
【図23】 第4実施形態の貯水タンクの略体平面図。
【図24】 第5実施形態の貯水タンクの略体平面図。
【図25】 (a),(b)はコンクリート壁の連結構
造を示す拡大平面図。
【図26】 コンクリート壁の直線状の連結部の別例を
示す断面図。
【図27】 コンクリート壁の直線状の連結部の別例を
示す断面図。
【図28】 コーナー部の連結構造の別例を示す断面
図。
【図29】 コーナー部の連結構造の別例を示す断面
図。
【図30】 コーナー部の連結構造の別例を示す断面
図。
【図31】 貯水タンクの別例を示す正面図。
【図32】 図32の側断面図。
【図33】 貯水タンクの別例を示す正面図。
【図34】 コンクリート壁の別例を示す斜視図。
【図35】 枠体と補強枠の連結構造の別例を示す斜視
図。
【符号の説明】
11…貯水タンク、12…基礎コンクリート、13…タ
ンク本体側壁、14…仕切り壁、21…ライニングパネ
ル付コンクリート壁、22…枠体、23…H型鋼、23
a…外側フランジ、23b…内側フランジ、23c…ウ
ェッブ、23d…ボルト挿通孔、24…補強板、25…
補強枠、25A…第1の鉄筋網、25B…第2の鉄筋
網、26a…縦筋、26b…横筋、26c…連結筋、2
7…第1ブラケット、27a…スリット、28…第2ブ
ラケット、30…ライニングパネル、31…浮上防止部
材、33…連結ボルト、34…ナット、35…連結治
具、36,37…帯鋼板、38…補強板、40…連結ボ
ルト、41…ナット、51a…縦アングル材、51b…
横アングル材、51c…連結アングル材、55…H型
鋼、57…アングル材、61…内側フランジ、62…外
側フランジ、63…山形鋼、64…補強板、65…帯鋼
板、65a…挿通孔、65b…ネジ孔、66…連結ボル
ト、67…ナット、71…スペーサ、72…帯鋼板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04C 2/04 E04C 2/04 D

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートの成形型枠の機能を有する
    四角形状の枠体と、 前記枠体の内側に連結された鉄筋又は鉄骨製の補強枠
    と、 前記枠体の開口部のうち少なくとも一方の開口部を遮蔽
    するように取着されるとともに、コンクリートの成形型
    枠の機能を有するライニングパネルと、 前記ライニングパネルの裏面に連結された浮上防止部材
    と、 前記枠体及びライニングパネルの内側空間に対し前記補
    強枠及び浮上防止部材を埋設するように打設されたコン
    クリートとを備え、前記枠体の外周に対し、基礎コンク
    リート又は他のコンクリート壁等の他部材に連結される
    被連結部を設けたライニングパネル付コンクリート壁。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記枠体はH型鋼に
    より形成され、その内側フランジは前記コンクリートの
    成形面として機能し、該内側フランジにウエブ部を介し
    て連結された外側フランジは被連結部として機能し、該
    外側フランジには連結ボルトの挿通孔が形成されている
    ライニングパネル付コンクリート壁。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記枠体を構成する
    左右一対の縦枠のうち一方の縦枠は、山形鋼により形成
    され、その内側フランジは前記コンクリートの成形型枠
    として機能し、外側フランジは被連結部として機能し、
    該外側フランジには連結ボルトの挿通孔が形成されてい
    るライニングパネル付コンクリート壁。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において、
    前記補強枠の端部は、前記枠体の内面又は該内面に連結
    したブラケットに溶接等により連結されているライニン
    グパネル付コンクリート壁。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記補強枠は、コン
    クリート壁の厚さ方向に所定の間隔をおいて埋設された
    第1及び第2鉄筋網と、両鉄筋網を互いに連結する連結
    筋とにより構成されているライニングパネル付コンクリ
    ート壁。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記枠体の内面には
    前記第1及び第2鉄筋網の端部を溶接等により連結して
    支持するための第1及び第2ブラケットが所定の間隔を
    おいて設けられているライニングパネル付コンクリート
    壁。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記第1及び第2ブ
    ラケットの張り出し寸法は、前記ライニングパネル側に
    位置する第2ブラケットが第1ブラケットよりも大きく
    なるように設定され、前記第2ブラケット側の第2の鉄
    筋網の縦筋及び横筋の長さ寸法は、第1ブラケット側の
    第1の鉄筋網の縦筋及び横筋の長さ寸法よりも短くなる
    ように設定されているライニングパネル付コンクリート
    壁。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記第1及び第2ブ
    ラケットのうちライナープレートから遠い位置にある第
    1ブラケットには、近い位置にある第2ブラケットに溶
    接される第2の鉄筋網の縦筋及び横筋の端部を通過する
    スリットが形成されているライニングパネル付コンクリ
    ート壁。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記第1の鉄筋網を
    構成する複数の縦筋及び横筋と、第2の鉄筋網を構成す
    る複数の縦筋及び横筋とは、ライナーパネルと直交する
    方向から見て配列位相が異なるように溶接されているラ
    イニングパネル付コンクリート壁。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一項におい
    て、前記浮上防止部材は前記補強枠に連結されているラ
    イニングパネル付コンクリート壁。
  11. 【請求項11】 コンクリートの成形型枠の機能を有す
    る四角形状の枠体を予め製作する第1工程と、 前記枠体の内側に連結される鉄筋又は鉄骨製の補強枠を
    予め製作する第2工程と、 前記枠体の両開口部のうち少なくとも一方の開口部を遮
    蔽するライニングパネルの裏面に浮上防止部材を予め連
    結する第3工程と、 支持テーブルの上面に前記ライニングパネルを浮上防止
    部材が上に位置するように載置する第4工程と、 前記ライニングパネルを囲繞するように前記枠体を支持
    テーブルに載置する第5工程と、 前記枠体の内側空間に前記補強枠を進入して、該補強枠
    の外端部を枠体に溶接等により連結する第6工程と、 前記枠体の内側空間に対し前記補強枠及び浮上防止部材
    を埋設するように生コンクリートを充填して硬化させる
    第7工程とを含むライニングパネル付コンクリート壁の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記第1工程
    は、前記枠体の内面に第1及び第2ブラケットを上下に
    所定の間隔をおいて張り出し溶接する工程を含み、前記
    第2工程は前記第1及び第2ブラケットに連結される第
    1及び第2の鉄筋網を連結筋で連結するものであるライ
    ニングパネル付コンクリート壁の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12において、前記第1ブラケ
    ットの張り出し寸法よりもライニングパネル側に位置す
    る第2ブラケットの張り出し寸法が長く設定され、第1
    ブラケットに支持される第1の鉄筋網の縦筋及び横筋の
    長さ寸法は、第2ブラケットに支持される第2の鉄筋網
    の縦筋及び横筋の長さ寸法よりも長く設定されているラ
    イニングパネル付コンクリート壁の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項12において、前記第1の鉄筋
    網の縦筋及び横筋を支持する第1ブラケットに対し第2
    の鉄筋網の縦筋及び横筋の端部を通過させるスリットを
    形成する工程を含むライニングパネル付コンクリート壁
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1〜10のいずれか一項に記載
    のライニングパネル付コンクリート壁を、少なくとも三
    枚連結して筒状のタンク本体を構築し、該タンク本体の
    下端部を基礎コンクリートの上面に固定し、基礎コンク
    リートの上面にライニングプレートを敷設し、前記各ラ
    イニングプレートの端縁相互の止水を行うシールプレー
    トを前記ライニングプレートに溶接したタンク。
  16. 【請求項16】 請求項15において、筒状のタンク本
    体は四角筒状に構成され、その側辺部における直線状の
    連結部は、枠体を構成するH型鋼の外側フランジを連結
    ボルトとナットにより連結したものであるタンク。
  17. 【請求項17】 請求項15において、前記タンク本体
    のコーナー部における直角状の連結部は、枠体を構成す
    るH型鋼の外側フランジの間にスペーサを介在し、該ス
    ペーサと前記外側フランジをそれぞれ連結ボルトとナッ
    トにより連結したものであるタンク。
  18. 【請求項18】 請求項15において、前記タンク本体
    のコーナー部における直角状の連結部は、枠体を構成す
    る山形鋼の外側フランジを、他のライニングパネル付コ
    ンクリート壁の枠体を構成する帯鋼板の表面に対し連結
    ボルトにより連結したものであるタンク。
  19. 【請求項19】 請求項15において、前記タンク本体
    のコーナー部における直角状の連結部は、隣接する枠体
    を構成する山形鋼のそれぞれの外側フランジを前記ライ
    ニングプレートに対し45度傾斜するように接触し、こ
    の隣接する一対の外側フランジを連結ボルトとナットに
    より連結したものであるタンク。
  20. 【請求項20】 請求項15において、前記タンク本体
    の下辺部と基礎コンクリートとの連結部は、枠体の下辺
    を構成するH型鋼の外側フランジに形成したボルト挿通
    孔に基礎コンクリート側に植設したアンカーボルトを貫
    通して、該アンカーボルトにナットを螺合して締付け固
    定したものであるタンク。
  21. 【請求項21】 請求項20において、前記基礎コンク
    リートの上面にはタンクの底部コンクリート壁が構築さ
    れ、該底部コンクリート壁は、H型鋼を横向き水平に、
    かつ閉環状に溶接して前記タンク本体の下側H型鋼と対
    応するように構成された支持枠体と、該支持枠体の内側
    に架設された補強枠と、前記支持枠体の内側に打設され
    たコンクリートとにより構成され、該底部コンクリート
    壁の上面に前記タンク本体が構築されているタンク。
  22. 【請求項22】 請求項15において、前記各コンクリ
    ート壁の被連結部は横断面がエルボ状のコーナー継ぎ手
    により連結されているタンク。
  23. 【請求項23】 請求項15において、タンク本体は五
    角形以上の多角形状に構成され、その側辺部における屈
    曲状の連結部は、前記枠体を構成するH型鋼の外側フラ
    ンジにスペーサを介して連結ボルトとナットにより連結
    したものであるタンク。
  24. 【請求項24】 請求項15において、タンク本体の内
    部には両面にライニングパネルを接合した鉄筋コンクリ
    ート製の仕切り壁が連結されているタンク。
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