JP2008248693A - 貯水タンク - Google Patents

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Abstract

【課題】 貯水タンク本体の下側の設置スペースを、給排水設備の設置及びそのメンテナンスのために、より有効活用することができ、さらに、配管等の隠蔽も行ないやすい構造の貯水タンクを提供する。
【解決手段】 タンク本体2とタンク設置ベース3との間に給排水設備を収容する形で下部作業空間4を形成し、さらに、タンク上方空間と下部作業空間4とを接続する上下接続路を、貯水空間24を上下に貫通する形で水密に形成する。該上下接続路は、具体的には、タンク内昇降通路102や配管通路、あるいは配線通路として利用される。
【選択図】 図2

Description

この発明は、貯水タンクに関する。
特開平11−256629号公報 実開昭60−178071号公報 特開2002−121779号公報
上水用の貯水タンクは、災害時等における非常用水の備蓄施設として、団地やマンション等の集合住宅を中心に設置が進められ、特に阪神・淡路大震災以降は設置数が急増している。従来の貯水タンク施設は、貯水タンク本体に対しポンプ等の給排水設備を別室ないし別棟の形で分離配置した構造のものが多かったが(例えば特許文献1)、近年では用地確保の問題もあり、建蔽面積削減のため、給排水設備を貯水タンク本体の下側に設置することが行なわれている(例えば特許文献2,3)。
しかし、ポンプを含む給排水設備は定期的なメンテナンスが必要であり、貯水タンク本体の下側の設置スペースも作業性を考慮して確保しなければならない。特許文献2,3の構成では、貯水タンク本体下側のスペースは狭小であり、当該スペースへの作業員の滞在や貯水タンク本体の点検等に係る便宜についても十分な考慮が払われているとはいいがたかった。さらに、給排水のための配管の主要部分が貯水タンク本体の側壁外面に露出して配設されているので、外観が損なわれるばかりでなく、子供が登ったりする悪戯等による被害を受けやすい問題がある。また、これを防止するためのフェンス等を貯水タンク周囲に設置することは、設備コストの高騰にもつながる。
本発明の課題は、貯水タンク本体の下側の設置スペースを、給排水設備の設置及びそのメンテナンスのために、より有効活用することができ、さらに、配管等の隠蔽も行ないやすい構造の貯水タンクを提供することにある。
課題を解決するための手段及び作用・効果
上記の課題を解決するために、本発明の貯水タンクは、
タンク底部、タンク天部及びタンク側壁部により貯水空間が区画形成されたタンク本体と、
該タンク本体が設置されるタンク設置ベースと、
該タンク設置ベース上にてタンク本体を、タンク底部の下側に下部作業空間を生じさせた形で支持するタンク支持部と、
下部作業空間内に収容される、タンク本体に対する給排水設備と、
タンク本体に設けられ、タンク天部の上方をなすタンク上方空間と下部作業空間とを貯水空間を上下に貫通する形で接続するための上下接続路を、タンク天部側の開口からタンク底部側の開口に至る形で貯水空間に対し水密に形成するタンク内貫通構造部と、を有することを特徴とする。
上記本発明の貯水タンクの構造によると、タンク本体とタンク設置ベースとの間に給排水設備を収容する形で下部作業空間を形成し、さらに、タンク上方空間と下部作業空間とを接続する上下接続路を、貯水空間を上下に貫通する形で水密に形成した。すなわち、タンク本体下側の下部作業空間とタンク上方空間とを接続する通路(上下接続路)を、貯水タンクのメンテナンスや給排水等に活用でき、作業性が向上するほか、貯水タンクの設置スペースの有効活用を図ることができる。また、該上下接続路を、貯水空間を貫く形で形成することにより、タンク本体の外観にもその形成の影響が及ばない。
タンク内貫通構造部は、上下接続路を、下部作業空間とタンク上方空間とを気通接続する上下連通路となるように形成するものとして構成できる。上下接続路を上下連通路として形成することにより、下部作業空間とタンク上方空間との間での空気の行き来が可能となり、特に、下部作業空間の通気性が向上するので、メンテナンス等における下部作業空間での滞在環境が格段に向上する。
この場合、タンク内貫通構造部は、タンク底部側及びタンク天部側の各開口が、連通路内部空間とともに、各々作業員の行き来が可能な下部作業空間側通路入口及びタンク上方空間側通路入口とされたタンク内昇降通路として上下連通路を形成するタンク内昇降通路形成部を含むように構成することができる。上記の上下連通路をタンク内昇降通路として構成することにより、作業員は、下部作業空間の外へ出ずともタンク本体の内部を経由してタンク上方空間と下部作業空間とを簡単かつ自由に行き来でき、下部作業空間内での点検や保守作業ととともに、これと連携したタンク本体の上部(あるいは内部)の点検や保守作業も容易に実施できる。また、タンク本体の外壁に、梯子などの昇降支援部を取り付ける必要がなくなり、外観向上と悪戯防止とを図ることが可能となる。
上記のタンク内昇降通路内には、下部作業空間とタンク上方空間との間の作業員の昇降を支援する昇降支援部を設けることで、タンク上方空間と下部作業空間との行き来は一層容易となる。該昇降支援部は、例えば梯子であるが、登り棒やロープ等により簡易構成することも可能である。
また、該タンク内昇降通路内には、給排水設備の構成要素となる配管の一部を通すことができる。このように構成することにより、従来、タンク本体の外壁上を這うように設置されていた配管類をタンク内昇降通路内に収容でき、その隠蔽効果を高めることができる。配管がタンク本体内に隠蔽されることで、貯水タンク全体の外観が向上し、また、タンク本体外に露出した配管部分が雨ざらしにならず、さらに、子供がよじ登ったり衝撃が加わったりすることから効果的に保護でき、耐久性確保を図ることができる。また、寒冷地の場合は、配管が屋内に入ることで凍結等のトラブルが生じにくくなり、配管保護(あるいは保温)形態も、屋外配管と比較して大幅に簡略化することができる。
タンク内昇降通路内に収容する配管には、上端が昇降通路壁部に対し貯水空間の上部に連通開口する溢水口とされ、該溢水口からタンク内昇降通路内を通って下部作業空間内に延びる形で配置された溢水管を含めることができる。管径の太い溢水管をタンク内昇降通路内に収容することで、その省スペース化を効果的に図ることができる。また、従来、タンク本体内部に設置されることの多かった溢水管を、タンク内昇降通路内に入れ子式に配置することで、タンク内昇降通路の形成によるタンク本体内部の貯水空間率の減少を軽減することができる。
また、タンク内昇降通路内に収容する配管には、貯水空間に水を供給するための給水管を含めることができる。該給水管は上水道から引き込まれるものであり、管や継手の破損は高圧水道水の漏洩につながりやすく、タンク内昇降通路内に収容してその保護を図ることは極めて有効である。給水管は、満水時に水没しないよう、水供給口を下向きに開口するように構成することが望ましい。この場合、下部作業空間側からタンク内昇降通路内に進入し、タンク天部よりも上方に突出した後、下向きに方向転換するとともに、先端部がタンク天部を貫いて貯水空間内に入り込み、該貯水空間内にて先端に水供給口を開口するように構成すると、給水管の端部をタンク天部よりも上方に突出させる分だけ、水供給口の貯水空間内の位置ひいては満水レベルを引き上げることができ、貯水空間の有効活用を図ることができる。
また、タンク内昇降通路内には、給排水設備に関与する電気配線を通すことができる。タンク上方空間と下部作業空間(例えば、該下部作業空間内に設置される配電盤)との間で配線の引き回しが必要な場合、タンク本体壁部等を利用した屋外配線形態と比較して重防水が不要となり、配線保護形態の簡略化を図ることができる。また、配管類と同様に悪戯等に対する保護を図ることができる。当然、タンク本体外壁を配線類が這わないことで、外観向上を図ることもできる。
特に該タンク天部を貫いて貯水空間内に上下に挿入される形で水位計測用のセンサ電極を設ける場合、電気配線としては、タンク天部の上方に突出する該センサ電極の出力取出端子に接続される信号配線を例示できる。これを、タンク内昇降通路を経て下部作業空間に引き回すことで、センサ電極配線の隠蔽及び保護を効果的に図ることができる。
タンク内昇降通路はタンク天部にタンク上方空間側通路入口を開口する。タンク内昇降通路内に雨水等が侵入しないようにするため、該タンク上方空間側通路入口は、何らかの形で作業員の出入りが可能となるように遮蔽しておく必要がある。例えば、タンク内昇降通路がタンク天部にマンホール孔を開口するように構成し、該マンホール孔をマンホール蓋により開閉可能に閉鎖する構成を採用することができる。この構成であれば、タンク上方空間側通路入口は屋根や区画室により遮蔽する必要がなくなり、タンク上方空間を屋上空間として開放させた簡便な構造も採用可能となる。
一方、タンク天部の上面の、少なくともタンク上方空間側通路入口を取り囲む領域の外周縁に沿って上部作業室区画壁部を設け、該領域の上方空間を、該上部作業室区画壁部と天井壁部とにより遮蔽区画して上部作業室を形成することも可能である。この構成によれば、タンク上方空間側通路入口の周辺が屋根(タンク上方空間側通路入口)つきの空間となり、雨ざらしになることなく通路入口付近での保守作業等が可能となる。
タンク天部上での該上部作業室への作業員の出入りを図るための構造としては、例えば次のような態様を例示できる。すなわち、上部作業室区画壁部の少なくとも一部をタンク天部上面の内側に入り込む上面内区画壁部とし、上部作業室を、タンク上方空間側通路入口を含むタンク天部の上面の一部領域のみを区画するように形成する。そして、上面内区画壁部に、タンク天部上面の上部作業室外となる領域と、同じく上部作業室内となる領域とを作業員が行き来するための出入口を形成し、該出入口を上部扉により開閉可能に閉鎖することができる。つまり、タンク天部上面の一部領域を上部作業室として利用し、それ以外の領域を屋上領域として開放させることで、この屋上領域と上部作業室との間を、上部扉を介して簡便に行き来することができる。この場合、上部作業室外となる位置にてタンク天部を貫いて貯水空間内に上下に挿入される形で水位計測用のセンサ電極を設ければ、上方が屋上領域として開放しているので、タンク天部を経て長いセンサ電極を貯水空間に着脱する作業を極めて容易に実施できる。
また、別の構成として、上部作業室の天井壁部に、該天井壁部の上面と上部作業室内とを作業員が行き来するためのマンホール孔を開口し、該マンホール孔をマンホール蓋により開閉可能に閉鎖することも可能である。上部作業室のタンク上方空間側の出入口をマンホールにより簡易構成できる。また、上部作業室の周囲に屋上領域を確保せずとも、マンホール孔から上部作業室の上に脱出できるので、例えばタンク天部上面の全領域を上部作業室として活用することも可能である。この場合、上部作業室のマンホール孔のタンク天部に対する投影領域に、該タンク天部を貫いて貯水空間内に上下に挿入される形で水位計測用のセンサ電極を設けることができる。上部作業室のマンホール孔位置に合わせてセンサ電極を取り付けることで、タンク天部を経て長いセンサ電極を貯水空間に着脱する作業を、マンホール孔を利用して極めて容易に実施できる。
次に、タンク内貫通構造部は、給排水設備の構成要素をなす配管を、貯水空間を貫く形で下部作業空間とタンク上方空間との間にまたがって配置するための配管通路を含むものとして形成できる。このように構成することにより、従来、タンク本体の外壁上を這うように設置されていた配管類をタンク内昇降通路内に収容でき、その隠蔽効果を高めることができる。配管がタンク本体内に隠蔽されることで、貯水タンク全体の外観が向上し、また、タンク本体外に露出した配管部分が雨ざらしにならず、さらに、子供がよじ登ったり衝撃が加わったりすることから効果的に保護でき、耐久性確保を図ることができる。また、寒冷地の場合は、配管が屋内に入ることで凍結等のトラブルが生じにくくなり、配管保護(あるいは保温)形態も、屋外配管と比較して大幅に簡略化することができる。例えば、タンク内昇降通路内に配管を配置する場合、上記構成を採用すれば、該タンク内昇降通路が配管通路に相当する。
他方、貯水空間内にて配管を貯留水と接するように配置することも技術的には可能であり、この場合は配管自体が占有する空間が配管通路に相当する。しかし、当該配管(特に給水管)と貯水空間とのクロスコネクション発生防止を図る観点から、タンク内貫通構造部は、周囲の貯水空間から配管挿通路空間を区画形成する配管挿通用筒状部材を含み、該配管挿通用筒状部材の内部に配管を挿通する構造とすることが望ましい。
また、タンク内貫通構造部は、周囲の貯水空間から配線挿通路空間を区画形成する配線挿通用筒状部材を含むものとして構成でき、該配線挿通路空間に給排水設備に関与する電気配線を通すことができる。タンク上方空間と下部作業空間(例えば、該下部作業空間内に設置される配電盤)との間で配線の引き回しが必要な場合、上記構成を採用すれば、配線挿通用筒状部材の介在により貯留水と配線とが直接接触しなくなるので、タンク本体壁部等を利用した屋外配線形態と比較して重防水が不要となり、配線保護形態の簡略化を図ることができる。また、配管類と同様に悪戯等に対する保護を図ることができる。当然、タンク本体外壁を配線類が這わないことで、外観向上を図ることもできる。
電気配線としては、前述のセンサ電極の出力取出端子に接続される信号配線を例示できる。また、タンク天部の上面の、少なくともタンク内貫通構造部が存在する領域を取り囲む形で、前述したのと同様の上部作業室区画壁部及び天井壁部からなる上部作業室を形成することができる。この場合も、天井壁部には、該天井壁部の上面と上部作業室内とを作業員が行き来するためのマンホール孔を開口形成し、該マンホール孔をマンホール蓋により開閉可能に閉鎖することができる。また、水位計測用のセンサ電極を設ける場合は、上部作業室内のタンク天部のマンホール孔の投影領域に、該タンク天部を貫いて貯水空間内に上下に挿入する形でこれを設けることができる。
タンク本体のタンク天部又は上部作業室の天井壁部には、これを上下に貫通する形で換気孔を形成することができる。前者の場合は、タンク内貫通構造部の上部開口を換気孔に兼用することができる。これにより、下部作業空間あるいは上部作業室の通気性を良好に確保することができる。
他方、タンク本体の内部(貯水空間)に連通する通気孔を上記の換気孔と別に設けることができる。給水タンクへのこうした通気孔の形成は建築基準法施行令により義務付けられているものである。この場合、通気孔に連通する貫通部を上部作業室内にてタンク天部に形成すると、タンク本体に対する貯水空間への貫通部が上部作業室内に収容され、悪戯や異物あるいは毒物投入といったテロ行為等からの保護を図りやすい利点がある。具体的には、一方の端部が上部作業室内内にてタンク天部に連通開口する通気管を設け、該通気管の他方の端部が上部作業室区画壁部を貫通して通気孔を開口する構造を採用すると、貯水空間内の空気が上部作業室内に漏れ込まず、上部作業室内での作業環境を良好に保つことができる。なお、上部作業室区画壁部の通気孔の形成される部分を、タンク側壁部と面一の切り立ち面状とし、タンク天部から手が届かないよう、通気孔を上部作業室区画壁部の下部に形成しておくと、悪戯やテロ行為等からの保護効果を一層向上できる。
次に、上記の下部作業空間には、その一部又は全部を外部空間と区画して下部作業室とするための下部作業室区画壁部を形成することができる。これにより、下部作業空間の閉鎖性を高めることができ、内部に収容される給排水設備や配管類をより高度に保護することができる。また、配管類に対する保温効果が高められ、凍結等を防止することができる。この場合、下部作業室区画壁部に下部作業室に対する作業員の出入口を形成し、該出入口を下部作業室区画壁部の一部をなす下部扉により開閉可能に閉鎖しておけば便利である。該下部作業室は、貯水空間から貯留水を排出するためのポンプを収容する機械室に兼用することができる。
下部作業室区画壁部は、タンク本体底面の外周縁の少なくとも一部に沿うように設けるとよい。これにより、下部作業室区画壁部とタンク本体のタンク側壁部とが面一形態となり、タンク本体と下部作業室との外観上の一体感が高められ、すっきりとした見栄えの良い貯水タンクが実現する。特に、タンク側壁部と下部作業室区画壁部の外壁面とを、同一の外観意匠を呈するように仕上げること(例えば、素地表面が外壁面意匠を形成するように、これらを同一材質の金属板金にて形成すること)により、貯水タンクの外観向上効果は一層高められる。
下部作業室区画壁部をタンク本体底面の外周縁全周に渡って設ければ、タンク本体底面下の空間を一杯に利用して閉鎖性の高い下部作業室を広く画設できるほか、タンク本体と下部作業室との一体感も一層向上し、外観意匠がより向上する。他方、下部作業室区画壁部の一部を、タンク本体底面の外周縁と該底面内側に入り込む経路とに沿って形成される底面内区画壁部として形成し、当該底面内区画壁部により下部作業空間を、該底面内区画壁を含む下部作業室区画壁部により周囲を囲まれた下部作業室と、下部作業室区画壁部が非形成となるタンク本体底面の外周縁区間にて側面が開放した下部開放空間とに分割する構成とすることもできる。
次に、タンク設置ベースは、スラブ状の鉄筋コンクリート基礎として構成できる。この場合、下部作業室の内部骨格を、タンク本体から分割されたプレハブアセンブリとして形成できる。該プレハブアセンブリは、その底部をなすレール状の鉄骨材の長手方向に沿って、該鉄骨材を各々貫通する複数のアンカー部材を鉄筋コンクリート基礎に打ち込むことにより、スラブ状の鉄筋コンクリート基礎の上面に設置固定することができる。上記構成によると、タンク設置ベースとして、スラブ状の鉄筋コンクリート基礎が採用できるので、基礎設置工事の簡略化を図ることができる。そして、下部作業室のプレハブ化により、その組み立て部品を設置現場外で事前に加工・調達することができ、また、組み立て工程の一部を現場外での外段取りにより実施できるので、設置工事の大幅な短納期化を図ることができる。
給排水設備を構成する配管類は、その全てを地下埋設状態で下部作業空間内に引き入れる構造とすることができる。該配管類は、下部作業空間から直接又は上下接続路の内部を経由してタンク本体内に引き込まれることとなる。これにより、タンク本体ないし下部作業空間の外には配管類が全く露出しなくなり、前述の配管隠蔽効果が最大限に高められる。この場合、貯水タンクを設置する敷地内にて、タンク設置ベースの周囲を区画するフェンスが省略されていても差し支えない。
タンク本体は、タンク底部が、第一底部と、該第一底部よりも低位置にある第二底部とが段差をもって接続された構造を有し、貯水空間は、第一底部よりも上方を占める主貯水空間と、第二底部の上方であって第一底部よりも下方を占める予備貯水空間とを有するものとして構成することもできる。上記のような高さの異なる2つの底部をタンク本体に形成することで、貯水空間内には、個々の底部に対応して有効貯水深さの異なる2つの領域を形成でき、用途に応じて使い分けることができる。
以下、本発明の実施の形態につき添付の図面を参照して説明する。
図1は、本発明の貯水タンクの一実施形態を示す三面図であり、図2はそのA−A正面断面図、図3はB−B平面断面図である。図2に示すように、貯水タンク1は、タンク底部21、タンク天部22及びタンク側壁部23により貯水空間24が区画形成されたタンク本体2と、該タンク本体2が設置されるタンク設置ベース3と、該タンク設置ベース3上にてタンク本体2を、タンク底部21の下側に下部作業空間を生じさせた形で支持するタンク支持部40と、下部作業空間(下部作業室4)内に収容される給排水設備(ポンプユニット57及び配管40等からなる)とを有する。
タンク本体2と下部作業室4とは、いずれも方形の平面形態を有する。下部作業室4は、タンク設置ベース3とタンク本体2との間の空間(下部作業空間)を、ステンレス鋼板からなる下部作業室区画壁部48により外部空間から区画して形成したものであり、ポンプユニット57及び配電盤58を収容する機械室に兼用されている。タンク設置ベース3は鉄筋コンクリート基礎3として構成され(以下、鉄筋コンクリート基礎3とも記す)、下部作業室4の内部骨格40は、タンク本体2から分割されたプレハブアセンブリとして、該鉄筋コンクリート基礎3上に設置されている。具体的には内部骨格40は、鉄筋コンクリート基礎3上に固定される底部骨格41と、その底部骨格41に沿って所定の間隔で配列する複数の支柱部材42と、該支柱部材42により、上記底部骨格41の上方所定高さ位置に連結固定される上部骨格41とを有する。
図4に示すように、底部骨格41は、鉄筋コンクリート基礎3の上面外周縁に沿って配置される溝型鋼(鉄骨材)により形成され、その下壁部を貫通する複数のアンカー部材41a(例えばケミカルアンカー)を鉄筋コンクリート基礎3に所定間隔で打ち込むことにより固定されている。鉄筋コンクリート基礎3はスラブ状に形成され、鉄筋33がスラブ面内に沿って格子状に張り渡されている。なお、アンカー部材41aとの干渉が事前に知れている鉄筋33pは、当該干渉が回避可能な位置に予めシフトした状態でコンクリートが打設される。なお、干渉回避のシフトにより鉄筋間隔が間延びする区間には、強度確保のために新たな鉄筋が挿入される(すなわち、鉄筋33pは、該新鉄筋の挿入により、干渉回避対象となるアンカー部材41aを挟む1対の鉄筋対33sにより置き換えられることになる)。
支柱部材43はH型鋼等にて構成され、底部骨格41に締結部材41f(ボルト・ナット等)を用いて締結結合される。図5は、底部骨格41の鉄筋コンクリート基礎3への固定部周辺を拡大して示す断面図である。下部作業室区画壁部48は板金部材、例えばステンレス鋼板にて構成され、内部骨格40の側面を隠蔽する形で取り付けられる。図5では、下部作業室区画壁部48の内面側下縁部が底部骨格41の外側面に溶接部43wにより封着された構造が採用されている。また、上部骨格41は溝型鋼にて形成され、図示しないボルト・ナット等を用いて各支柱部材43の上端に締結される。
図1に戻り、下部作業室4の下部作業室区画壁部48には作業員の出入口44が形成され(本実施形態では、下部作業室4の正面側に2箇所)、各出入口44には、隣接する下部作業室区画壁部48に蝶番結合された下部扉45により開閉可能に閉鎖される。下部扉45は、扉外部からの施錠が可能に構成されている。下部作業室区画壁部48は、タンク本体2のタンク側壁部23に対して面一形態となるよう、タンク底部21(タンク本体2の底面)の外周縁に沿って配置されている。タンク側壁部23と下部作業室区画壁部48の各外壁面は、ステンレス鋼板(つまり、同一材質の金属板金)の素地により金属光沢を呈する形で、同一の外観意匠を呈するように仕上げられており、貯水タンクの外観向上に寄与している。図1においては、下部作業室区画壁部48は、タンク本体2の底面全周に渡って設けられており、タンク本体2の下方空間の全体が下部作業室4として区画されている。
次に、図2に示すように、タンク本体2を形成するタンク底部21、タンク天部22及びタンク側壁部23は、それぞれステンレス鋼板により形成され、隣接する側縁同士を溶接する形で互いに液密に結合されている(なお、タンク本体2の内部は、突っ張り部材や骨格部材により補強することが可能であるが、図2では図示を省略している)。タンク底部21は下部作業室4の上部骨格21上に溶接等により結合されている。
また、タンク底部21及びタンク天部22には、平面視にて互いに重なる位置関係にて下部作業空間側通路入口102bとタンク上方空間側通路入口102aとがそれぞれ貫通形成されている。そして、タンク本体2内において、両通路入口102b,102aをつなぐ空間が、ステンレス鋼板(金属鋼板)製の昇降通路壁部101wからなるタンク内昇降通路形成部101により、タンク内昇降通路102として周囲の貯水空間から区画形成されている。
タンク内昇降通路形成部101の上周縁及び下周縁は、それぞれ下部作業空間側通路入口102b及びタンク上方空間側通路入口102aの周縁に水密形態にて溶接結合されている。また、該タンク内昇降通路形成部101をなす昇降通路壁部101wは、隣接する側縁同士が水密形態にて溶接結合され、図3に示すように、その内隅部はアングル等からなる金属支柱101Cによりそれぞれ補強されている。
図2に示すように、タンク内昇降通路形成部101はタンク内貫通構造部の1つをなすものであり、タンク内昇降通路102は、下部作業空間側通路入口102b及びタンク上方空間側通路入口102aにて下部作業室4とタンク上方空間とを気通接続する上下連通路である。そして、該タンク内昇降通路102(ひいてはタンク本体2の内部)を通って作業員Wが、下部作業空間4とタンク上方空間との間を行き来できるようになっている。タンク内昇降通路102内には昇降支援部をなす梯子103が昇降通路壁部101wに沿って固定されている。
次に、タンク内昇降通路102内には、給排水設備の構成要素となる配管50の一部、具体的には、溢水管52と給水管51とが通されている。溢水管52は上端部が側方に屈曲するとともに、昇降通路壁部101wの上部(すなわち、貯水空間24の上部)に溢水口52aを連通開口し、管本体は溢水口52aから昇降通路壁部101wの内面に沿ってタンク内昇降通路102内を垂下し、下端側が下部作業室4内に引き込まれている。管径の太い溢水管52がタンク内昇降通路102内に収容され、省スペース化に貢献している。また、溢水管52を、タンク内昇降通路102内に入れ子式に配置することで、タンク内昇降通路102の形成による貯水空間率の減少が軽減されている。
次に、給水管51は、溢水管52よりも径小の管部材にて構成され、上端部が側方に屈曲しつつ昇降通路壁部101wを貫通して貯水空間24の上部に入り込み、その末端に水供給口51aを下向きに開口している。該水供給口51aには、満水時に水の供給を停止するための周知のボールタップ51bが取り付けられている。給水管51の管本体は、昇降通路壁部101wの内面に沿ってタンク内昇降通路102内を垂下し、下部作業室4内に引き込まれている。
上記給水管51及び溢水管52を含む配管50は、その全てが地下埋設状態で下部作業室4内に引き込まれる形となっている。具体的には、図3に示すように、配管類を収容するためのピット31が、末端部が下部作業室4の下方に入り込む形で、敷地外の領域から鉄筋コンクリート基礎3の一部を切り取る形で設置されている。上水道につながる給水管51は、該ピット31内を通って下部作業室4内に引き込まれるとともに、図2に示すように、タンク内昇降通路102の直下領域から外れた位置にてピット31から立ち上がり、該直下領域の外側を引き回される。そして、給水管51は、さらにタンク底部21の底面に向けて立ち上がり(該立ち上がり部分に、作業員Wが操作可能な止水弁51vが取り付けられている)、タンク底部21の下面に沿って下部作業空間側通路入口102bの内隅部に向けて延び、そこからタンク内昇降通路102内に導かれるようになっている。
一方、溢水管52は、下部作業空間側通路入口102bからタンク底部21の下面に沿って下部作業空間側通路入口102bの外側に導かれ、タンク内昇降通路102から外れた位置にて鉄筋コンクリート基礎3上に形成された排水枡32に向けて垂下し、その上方に排水口を開口する。なお、該排水枡32に近接する位置にてタンク底部21には排水バルブ55vを有したドレン管55が取り付けられ、該排水枡32の上方に同様に排水口を開口している。
下部作業室4の下部骨格41には、鉄筋コンクリート基礎3の上面に張り渡される形で設備フレーム41fが取り付けられ、この設備フレーム41f上にポンプユニット57と配電盤58とが設置されている。タンク底部21には貯水空間内の貯留水を取り出すための取水口53sが形成され、該取水口53sに止水弁53vを有した取水管53が接続されている。取水管53はタンク底部21の下面に沿って引き回された後、下部作業室区画壁部48の内面に沿って垂下し、ポンプユニット57に接続されている。そして、該ポンプユニット57からは、取水管53を介して取り出された貯留水を住宅等の供給先に送出するための、止水弁54vを有した配水管54が引き出され、図3に示すように、ピット31内を通って下部作業室4の外へ延びている。下部作業室4内において各配管50は、内部骨格40を利用して固定・取り回しがなされている。
ポンプユニット57の動力電源電圧は、ピット31内に配設された電源ラインから配電盤58を介してポンプユニット57に供給される。また、貯水空間24内の水位は、タンク天部22を貫いて貯水空間24内に上下に挿入される水位計測用のセンサ電極125により検出される。タンク天部22の上方には、該センサ電極125の出力取出端子125tが突出形成され、これに信号配線124(給排水設備に関与する電気配線)が接続されている。信号配線124は、タンク内昇降通路102の内壁面に沿って下部作業室4に引き込まれ、配電盤58に接続されている。図示はしていないが、配電盤58内にはセンサ電極125の出力に基づいて現在の水位を報知・出力する水位計が設けられている。
次に、タンク天部22の上面には、タンク上方空間側通路入口102aを取り囲む領域の外周縁に沿って上部作業室区画壁部61が設けられている。そして、該領域の上方空間は、該上部作業室区画壁部61と天井壁部62とにより遮蔽区画され、上部作業室6が形成されている。上部作業室区画壁部61は、タンク側壁部23及び下部作業室区画壁部48と同様に、ステンレス鋼板にて形成され、その素地により金属光沢の外観を呈している。部作業室6の形成により、タンク上方空間側通路入口102aの周辺が屋根付きの空間となり、雨ざらしになることなく通路入口付近で保守作業等が実施可能となっている。
図1に示すように、上部作業室区画壁部61は、その一部(全部でもよい)をタンク天部22上面の内側に入り込む上面内区画壁部61jとなっており、上部作業室6は、タンク上方空間側通路入口102a(図2)を含むタンク天部22の上面の一部領域のみが区画されるように形成されている。その結果、タンク天部22の上面は、上部作業室6の外部となる領域(屋根を有さない屋上領域)と、同じく上部作業室6の内部となる領域とに分割される、そして、上面内区画壁部61jには、上部作業室6の内部と上記屋上領域との間を作業員が行き来するための出入口64が形成されている。該出入口64は、上面内区画壁部61jに蝶番結合される上部扉65により開閉可能に閉鎖されている。上部扉65は、扉外部からの施錠が可能に構成されている。なお、前述のセンサ電極125は、上部作業室6の外となる位置にてタンク天部22を貫いて貯水空間24内に上下に挿入されており、信号配線124は上部作業室区画壁部61を貫いて上部作業室6からタンク内昇降通路102内に引き込まれている。
上部作業室6の天井壁部62には、これを上下に貫通する形で換気孔71が形成されており、下部作業室4の内部は、タンク内昇降通路102及び上部作業室6を経て換気孔71を介して外気と連通し、通気性を良好に確保することができる。他方、タンク本体2の内部に連通する通気孔171が上記の換気孔71とは別に設けられている。具体的には、一方の端部が上部作業室内6内にてタンク天部22に連通開口する通気管171pが設けられ、該通気管171pの他方の端部が上部作業室区画壁部61を貫通して上記の通気孔171を開口する形となっている。上部作業室区画壁部61の通気孔171が形成される部分は、タンク側壁部23と面一の切り立ち面状とされており、タンク天部62からは手の届かないよう、通気孔171は上部作業室区画壁部61の下部に形成されている。これにより、貯水空間24に連通する通気孔171への悪戯や毒物投入等のテロ行為を効果的に防止できる。
また、図2に示すように、タンク天部22の上面において、上部作業室6の外部となる屋上領域のタンク側壁部23に近接した位置には、貯水空間24への作業員の出入口となるマンホール孔2hが形成され、マンホール蓋2mにより開閉可能に塞がれている(以下、第一マンホール2mともいう)。また、貯水空間24内で作業員が昇り降りするためのタンク内梯子203が、上端がマンホール孔2hに臨む形でタンク側壁部23の内壁面に取り付けられている。
図2に示すように、上記の貯水タンク1の構造によると、タンク本体2とタンク設置ベース3との間に下部作業空間4が形成され、タンク上方空間(図1では上部作業室6)と下部作業空間4とを接続する上下接続路が、貯水空間24を上下に貫通する形で水密に形成されている。具体的には、その上下接続路がタンク内昇降通路102として形成され、作業員Wは、下部作業空間4の外へ出ずともタンク本体2の内部を経由してタンク上方空間と下部作業空間4とを簡単かつ自由に行き来でき、下部作業空間4内での点検や保守作業ととともに、これと連携したタンク本体2の上部(あるいは内部)の点検や保守作業も容易に実施できる。また、タンク本体2の外壁に、梯子103などの昇降支援部を取り付ける必要がなくなり、外観向上及び子供等による悪戯防止にも寄与している。タンク内昇降通路102は、上部作業室6(換気孔71が形成されている)と下部作業空間4との間で空気流通が可能な上下連通路をなすものであり、下部作業空間4の通気性が大幅に向上する。その結果、メンテナンス等における下部作業空間4での滞在環境が格段に向上する。
さらに、従来、タンク本体2の外壁上を這うように設置されていた配管50は、取水管53及びドレン管55については下部作業室4から直接、給水管51及び溢水管52についてはタンク内昇降通路102(上下接続路)の内部を経由してタンク本体2内に引き込まれるとともに、下部作業空間4外ではピット31により地下埋設されるので、タンク本体2ないし下部作業室4の外には配管50が全く露出していない。その結果、貯水タンク全体の外観が向上し、また、タンク本体2外に露出して雨曝しになる外配管部分も生じない。すなわち、子供がよじ登ったり、衝撃が加わったりする懸念のある外配管部分が本質的に生じない構造になっているので、配管類の耐久性確保を図ることができる。さらに、貯水タンクを設置する敷地内にて、タンク設置ベース3の周囲を区画するフェンスが省略されていても差し支えない。
特に、給水管51は上水道から引き込まれるものであり、管や継手の破損は高圧水道水の漏洩につながりやすいので、タンク内昇降通路102内に収容してその保護を図ることの利点が大きい。また、寒冷地の場合は、配管50の全て(特に給水管51、取水管53及び配水管54)が屋内に入ることで凍結等のトラブルが生じにくくなる。
図3に示すように、上水道につながる給水管51と、ポンプユニット57につながる配水管54及び取水管53とは、タンク内昇降通路102を挟んでその両側に振り分けた形でレイアウトされており、下部作業空間4の出入口44は作業の便宜を考慮して、一方がポンプユニット57に近い側に、他方が配水管54(の止水弁51v)に近い側に設けられている。
そして、これらのいずれかの出入口44から下部作業空間4内に入った作業員Wは、各配管50上のバルブ類の操作や漏水等のチェック、ポンプユニット57の作動状態の確認、配電盤58による受電状態や水位のチェック、配管、継手、パッキンなどの修理や交換などといった保守作業を下部作業空間4内にて実施できる。また、タンク内昇降通路102内の梯子103を登ることで、上部作業室6へ移動できる。上部作業室6内では、溢水管52や給水管51の上部状態の確認や保守作業が可能である。そして、上部作業室6に設けられた上部扉65(図1)からは、タンク天部22の屋上領域に移動することができ、センサ電極125の出力取出端子125tの状態チェック、さらにはセンサ電極125をタンク本体2から抜き取って、その交換や状態チェック等を実施できる。センサ電極125は上部作業室6外に設置されているので、上方に邪魔になる構造物が存在せず、タンク本体2に対する抜き取りや装着作業が極めて容易である。また、該屋上領域では、マンホール孔2hからタンク本体2内部の貯水空間内に降りてゆくことができ、例えば、空になったタンク本体2内の清掃等も簡単に実施できる(清掃時は、このマンホール孔2hから洗浄用ホースをタンク本体2内に挿入でき、洗浄水等はドレン管55から排出できる)。
本発明の貯水タンクは、上記実施形態に限定されるものではなく、さまざまな変形を加えることができ、これらも当然に本発明の概念に属するものである。以下、詳細に説明する(図1〜図3と概念上共通する部分には、同一の符号を付与して細部の説明は略する)。図6は、タンク内昇降通路102の種々の変形例を示すものである。図1の構成では、図6(a)のごとく、昇降通路壁部の全体をタンク側壁部とは別体に形成し、貯水空間24の内部にタンク内昇降通路102がすっぽり包含されるように形成していた。しかし、図6(c)(d)(e)(f)(g)(h)(i)のごとく、タンク内昇降通路102をタンク側壁部に寄せて配置し、昇降通路壁部の一部をタンク側壁部に兼用させる構成も可能である。図6(c)は、タンク内昇降通路102の1つの側面のみをタンク側壁部により形成した例であり、図6(e)(f)は隣接する2つの側面をタンク側壁部により形成した例である。また、図6(g)(h)(i)は、貯水空間24の第一の幅方向(図面中上下方向)において当該方向の全幅にまたがってタンク内昇降通路102を形成する例である。このうち、図6(i)は、第二の幅方向(図面中左右方向)の途中位置にタンク内昇降通路102を形成することで、第一の幅方向に対向する2つの側面をタンク側壁部により形成している。また、タンク内昇降通路102により貯水空間は第一貯水空間24aと第二貯水空間24bとに分割される。また、図6(g)(h)は、第二の幅方向の端部にタンク内昇降通路102を形成することで、タンク内昇降通路102の隣接する3つの側面をタンク側壁部により形成している。
次に、図7は、上部作業室6の形成形態に係る種々の変形例を示すものである。図1〜3の構成では、図7(a)のように、タンク天部22上面の内側に入り込む上面内区画壁部61jを形成することで、タンク天部22の上面の一部領域のみを遮蔽する形で上部作業室6が設けられ、残余の領域が屋上領域として開放していた。しかし、図7(b)に示すように、上面内区画壁部61jを廃し、タンク天部22の全周に渡って上部作業室区画壁部61を形成することにより、タンク天部22の全面を遮蔽する上部作業室6を形成することも可能である。なお、図7(d)は、タンク天部22の上方に突出する配管やその他の構造部を保護するためのカバーとして上部作業室6を形成した例であり、内部に手を入れて行なう程度の軽作業用のスペースを与えるものである(従って、作業員が中に入って作業を行なうほどの大きさを有するものではない)。他方、図7(e)に示すように、上部作業室6を省略し、タンク天部22の上面全体を屋上領域として開放させることもできる。
また、図7(c)では、タンク天部22の一部を、残余の本体部分に対してタンク本体2の高さ方向にオフセットしたオフセット天部22fとし、そのオフセット天部22fの上方空間を遮蔽する形で上部作業室6を形成した例である。なお、この場合の上部作業室区画壁部61は、タンク天部22の本体部分をオフセット天部22fの上方に延長して天井壁部62を形成するとともに、該本体部分に対応するタンク側壁部をオフセット天部22fの側に延長して上部作業室区画壁部61を形成している。なお、タンク側壁部23のうち、タンク天部22の本体部分とオフセット天部22fとの境界に段差状に生ずる部分は、上面内区画壁部61jを形成している。
また、タンク上方空間の構造に応じて、上部作業室6やタンク内昇降通路102への出入口の形成形態にも種々の変形態様を採用可能である。図8はその具体例を示すものである。後述のごとく、タンク内昇降通路は図8(a)のように省略することができ、この場合は、貯水空間24への出入口をなす第一マンホール2mがタンク天部22に設けられるのみである。図8(b)は図1〜図3に開示したタイプのもので、タンク天部22の一部領域のみを遮蔽する上部作業室6の上面内区画壁部61jに上部扉65を形成した例である。また、図8(c)は、タンク天部22の一部領域のみを遮蔽する形態において図8(b)と変わりはないが、第一マンホール2mを包含するように上部作業室6を拡張した例であり、上面内区画壁部61jに上部扉65が同様に形成されている。
図8(d)は、図7(b)に対応するもので、タンク天部22の全周に渡って上部作業室区画壁部61を形成することにより、タンク天部22の全面を遮蔽する上部作業室6を形成している。この場合は、上部作業室6の外に屋上領域が形成されないので、上部作業室6と外部空間とをつなぐ出入口が、上部作業室6の天井壁部62に第二マンホール102mとして形成されている。なお、上部作業室6を、タンク天部22の一部領域のみを遮蔽するものとして形成する場合も、図8(e)に示すように上部扉を廃し、上部作業室6の天井壁部62に第二マンホール102mを形成するようにしてもよい。
また、図8(f)に示すように、タンク内昇降通路102を形成しつつ上部作業室6を省略することも可能である。図1〜図3の貯水タンクを、該構造に変形した具体例を図9に示す。大半は図2と同一の構造なので、相違点についてのみ記載すると、上部作業室6を省略するに伴い、タンク上方空間側通路入口102aを、タンク天部22に開口するマンホール孔102aとし、これをマンホール蓋102mにより開閉可能に塞いでいる(第二マンホール102m)。センサ電極125からの信号配線124は、マンホール孔102aの周縁部を貫通してタンク内昇降通路102内に引き込まれている。なお、通気孔171はタンク天部22に開口形成されている。
また、図10(a)に示すように、排水枡33は下部作業室4の外に形成することも可能であり、この場合は、排水に関与する配管、具体的には溢水管52(あるいはドレン管55)の末端部分を、下部作業室区画壁部48を貫通して下部作業室4の外に突出させ、排水枡33の上方に排水口51bを開口させるように構成することもできる。また、図10(b)に示すように、電源ラインPLを、上部作業室6からタンク内昇降通路102を経て下部作業室4内に引き込む構成としてもよい。
図1〜3の構成では、図11(a)に示すように、タンク内昇降通路102が、貯水空間24を貫く形で下部作業空間4とタンク上方空間との間にまたがって配管を配置するための配管通路(あるいは電気配線を通すための配線通路)にも兼用されていた。しかし、図11(b)に示すように、タンク内昇降通路102を省略して、タンク本体2を上下に貫通する配管通路112ないし配線通路122を別途形成するようにしてもよいし、図11(c)に示すように、タンク内昇降通路102とともに、これとは別の配管通路112(ないし配線通路)を形成するようにしてもよい。
また、タンク上方空間に昇り降りするための梯子は、図12(a)のようにタンク内昇降通路102が形成される場合は、図2のごとく、該タンク内昇降通路102の内部に配置すればよい。しかし、図12(b)(c)(d)に示すように、タンク内昇降通路102を省略し、従来通り、タンク側壁部23に梯子103を設けるようにしてもよい。図12(b)は、タンク側壁部23に梯子103を固定的に設ける例であり、図12(c)は、梯子103の全体を着脱可能に設ける例を示す。また、図12(d)に示すように、梯子103の上側部分103Fのみをタンク側壁部23に固定し、上り口となる下側部分103Rを上記上側部分103Fに着脱可能に設けることもできる。
図13〜図15は、配管及び電気配線の設置態様に係る種々の変形例を示すものである。まず、図13(a)は、図1〜3と同様に、給水管51をタンク内昇降通路102の内部に設けた例を示している。他方、タンク内昇降通路102を廃止する場合は、貯水空間24内にて貯留水と接するように配置することも不可能ではないが、給水管51と貯水空間24とのクロスコネクション発生防止を図る観点から、図13(b)(c)に示すように、周囲の貯水空間24から配管挿通路空間を区画形成する配管挿通用筒状部材111を設け、該配管挿通用筒状部材111の内部に給水管51を挿通することが望ましい。
図13(b)(c)のいずれにおいても、給水管51は、下部作業室4側から配管挿通用筒状部材111内に進入し、タンク本体2を貫いてタンク天部22よりも上方に突出した後、下向きに方向転換するとともに、先端部がタンク天部22を貫いて貯水空間24内に入り込み、該貯水空間24の上部にて先端に水供給口51aを開口する構成となっている。給水管51の端部をタンク天部22よりも上方に突出させる分だけ、水供給口51aの貯水空間24内の位置ひいては満水レベルを引き上げることができ、貯水空間24の有効活用を図ることができる。図13(b)は上部作業室6を省略した場合を、図13(c)は同じく設けた場合をそれぞれ示している。前者においては、給水管51の、タンク天部22よりも上方に突出する部分(以下、給水管突出部分51eともいう)が、前者では屋外に晒され、後者では上部作業室6内に収容されることとなる。また、図13(d)は、タンク内昇降通路102を設ける図13(a)の構成に、さらに図13(c)と同様の上部作業室6を追加した例を示すものである。
図14(a)は、図1〜3と同様に、溢水管52をタンク内昇降通路102の内部に設けた例を示している。しかし、図12(b)に示すように、貯水空間24内にて貯留水に浸漬する形で溢水管52を配置してもよい。
また、図15(a)は、図1〜3と同様に、信号配線124をタンク内昇降通路102の内部に設けた例を示している。他方、図15(b)(c)に示すように、周囲の貯水空間24から配線挿通路空間122を区画形成する配線挿通用筒状部材121を、タンク本体2を貫通する形で水密に配置し、その内側に信号配線124を通してもよい。図15(b)は上部作業室6を省略した場合を、図15(c)は同じく設けた場合をそれぞれ示している。後者においては、上部作業室6の天井壁部62に対し、センサ電極125の着脱の便宜を図るために、第二マンホール102mをセンサ電極125の直上位置に形成している。
図16は、タンク内昇降通路を省略した貯水タンクの、より詳細な実施形態を示す正面図であり、図17は、その一部を切り欠いて示す斜視図である。上部作業室は省略され、タンク天部22の上面全体が屋上領域となっており、タンク側壁部23に着脱可能な梯子103により、該屋上領域への昇り降りが可能とされている(取り外した梯子103は、下部扉45から下部作業室4内に収容可能である)。
タンク本体2の内部には、配管挿通用筒状部材111及び配線挿通用筒状部材121が取り付けられ、給水管51及び信号配線124がそれぞれ通されている。また、タンク本体2の屋上領域には、給水管突出部分51eと信号配線124のセンサ電極125への接続部分とが露出している。なお、給水管51の水供給口51aに付随してボールタップが設けられているが、図示は省略している。
図18に示すように、配管挿通用筒状部材111の下端部外周面はタンク底部21に対し全周溶接部21wにより液密に接合されている。また、配管挿通用筒状部材111の下端には自身の内周面と給水管51の外周面とに挟まれた環状の配管周囲空間112を下部作業空間4に連通開放させる下部開口部111bが形成されている。他方、配管挿通用筒状部材111の上端部外周面は、タンク天部22に対し全周溶接部22wにより液密に接合されている。そして、該筒状部材111の内周面側は、配管周囲空間を液密に封止する上部液密封鎖部111a(全周肉盛溶接部)により給水管51の外周面に封着されている。
上部液密封鎖部111aにより配管周囲空間112の上端を液密に封止することで、タンク上方空間で雨水等を受けたり、あるいは漏水等が発生した場合も、その水が配管挿通用筒状部材111内に侵入したりすることがない。他方、その配管周囲空間は下部開口部111bにより下部作業空間4に連通開放しているので、万一、その内側に挿通された給水管51で漏水が発生すれば、その場合に限って漏出水が下部開口部111bから検出され、配管挿通用筒状部材111内の給水管51に由来する漏水を容易に特定することができる。
この場合、気温低下により配管挿通用筒状部材111内に結露が生じると、その結露水が下部開口部111bから検出された場合は、配管50自体の漏水と誤認する惧れがある。そこで、配管周囲空間112はグラスウール等の多孔質保温材113により充填し、保温を図ることで、このような誤認につながる結露水の発生が抑制されている。なお、給水管51の破損等により漏水が本当に発生した場合は、多孔質保温部材113から漏出水が染み出すので、これを問題なく検出することができる。
また、給水管突出部分51eは屋外に露出しているので、その保温と防食を図るため、給水管突出部分51eの周囲をグラスウール等の保温材113により覆い、さらにその外側を、配管挿通用筒状部材111の上端封止部分とともに薄鋼板51rで覆ったラッキング構造が採用されている。
図19に示すように、配線挿通用筒状部材121は内部が配線挿通路空間122とされ、下端が下部作業室4側に開口するとともに、下端部外周面にてタンク底部21に対し全周溶接部21wにより液密に接合されている。また、配線挿通用筒状部材121の上端部外周面は、タンク天部22に対し全周溶接部22wにより液密に接合されている。また、信号配線124のタンク天部22の上方に突出する部分は配線保護カバー124により覆われている。
図16及び図17に示すように、タンク本体2内には、予備タンク内貫通構造部131が形成されている。ここでは、予備タンク内貫通構造部131は筒状部材として形成され、配線挿通用筒状部材121と同様に上端及び下端が、タンク天部22及びタンク底部21に全周溶接部により液密に接合されるとともに、その内部空間は、上下の開口にてそれぞれ下部作業室4及びタンク上方空間に連通している。該予備タンク内貫通構造部131は、下部作業室4の換気孔としても使用できるし、別の配線等を通す必要が生じたときは、その挿通路としても活用できる。
図20は、図16の構造にて、タンク天部22の全面を遮蔽する上部作業室6を追加した例である。第二マンホール102mは、センサ電極125の直上位置に開口している。また、給水管突出部分51eは屋内に収容されるので、図21に示すように、給水管突出部分51eの周囲は保温材113により覆われているものの、さらにその外側の被覆を金網51nで置き換えた簡易ラッキング構造が採用されている。また、図2と同様の通気孔171(及び通気管171p)が上部作業室6に設けられている。
次に、図22(a)に示すように、タンク本体2の下方をなす下部作業空間は、タンク底部21の全周に沿って下部作業室区画壁部48を配置することにより、その全体を下部作業室4として区画することもできる。他方、図22(b)に示すように、下部作業室区画壁部48の一部を、タンク底部21の底面内側に入り込む経路に沿って形成される底面内区画壁部48jとして形成することで、当該底面内区画壁部48jにより下部作業空間4を、該底面内区画壁48jを含む下部作業室区画壁部48により周囲を囲まれた下部作業室4と、下部作業室区画壁部48が非形成となるタンク本体2底面の外周縁区間にて側面が開放した下部開放空間104とに分割してもよい。図23に詳細例を示すように、この下部開放空間104は、支柱部材43及び筋交い49により補強するとともに、内部に棚104を配置することにより、資材Mの補間スペースとして活用できる。なお、資材Mの出し入れ口には筋交いが形成されず、網幕141で内部が隠蔽されている。
また、図22(c)に示すように、下部作業空間の全体を外部空間と連通した下部開放空間104としても良い。図24に詳細例を示すように、下部開放空間104の側面は、支柱部材43及び筋交い49により補強され、かつこれらに張り渡された針金により通気性壁部148及び下部扉45が形成されている。
最後に、図25は、タンク本体2の形状に係る種々の変形例を示すものである。図25(a)は、図1〜図3と同様に、タンク底部21とタンク天部22をいずれも平坦に形成した最も単純なタンク形状を示している。一方、図25(b)は、タンク底部21が、第一底部21Aと、該第一底部21Aよりも低位置にある第二底部21Bとが段差をもって接続された構造を有し、貯水空間24は、第一底部21Aよりも上方を占める主貯水空間24Mと、第二底部21Bの上方であって第一底部21Aよりも下方を占める予備貯水空間24Sとを有するものとして構成されている。上記のような高さの異なる2つの底部をタンク本体2に形成することで、貯水空間24内には、個々の底部に対応して有効貯水深さの異なる2つの領域を形成でき、用途に応じて使い分けることができる。図25(c)は、タンク天部22が、第一天部22Aと、該第一天部22Aよりも低位置にある第二天部22Bとが段差をもって接続された構造を有し、貯水空間24は、第二天部22Bよりも上方を占める部分が副貯水空間24S’とされている。図25(d)は、図25の(b)と(c)とを組み合わせた態様である。
図26は、図25(b)の詳細構成例を示すもので、センサ電極124は、第二底部21B側にて、予備貯水空間24S内に入り込む形で配置されている。また、取水口53Sも第二底部21Bに形成されている。他方、給水管51と溢水管52とはいずれもタンク内昇降通路102内を通され、その上部は、いずれも図2と同様の構造となっている。ただし、タンク天部22は、タンク内昇降通路102の直上をなす通路対応部分102aと、給水口51aの形成側となる隣接領域部分22yとが、周囲の本体部分から一定高さかさ上げされている。そして、通路対応部分102aに第二マンホール102mが、隣接領域部分22yに第一マンホール2mがそれぞれ形成されている。
給水管突出部分51eは、タンク天部22の本体部分よりも上方に突出する形で、上記通路対応部分102a及び隣接領域部分22yによるかさ上げ空間に配置され、上限水位Lmaxの引き上げに寄与している。配電盤58には、センサ電極124が検出する水位に基づいて、配水用のポンプユニット57の動作を制御する制御回路が配設されている。配水管51につながる上水道が正常であれば、ボールタップ51bにより主貯水空間24M内は上限水位Lmaxの貯水量が上位時維持される。他方、断水等により配水管51からの給水が停止したき、上記の制御回路は、主貯水空間24M内の水位が下限水位Lminに到達すればポンプユニット57の動作を停止し、予備貯水空間24S内の貯留水の払拭を阻止する。この予備貯水空間24S内の貯留水は、タンク側壁部48の対応する位置に取り付けられた非常蛇口24tから手動で取り出すことができる。
本発明の貯水タンクの第一例を示す三面図。 図1の貯水タンクのA−A正面断面図。 同じくB−B平面断面図。 下部作業室のプレハブ化された内部骨格の鉄筋コンクリート基礎への設置形態を示す説明図。 図4の要部を拡大して示す断面図。 タンク内昇降通路の種々の変形設置形態を示す模式図。 上部作業室の種々の変形設置形態を示す模式図。 マンホールの種々の変形設置形態を示す模式図。 本発明の貯水タンクの第二例を示す正面断面図。 溢水管と電源ライン設置形態の変形態様を示す模式図。 るタンク内貫通構造部の変形態様を示す模式図。 梯子の種々の変形設置形態を示す模式図。 配水管の種々の変形設置形態を示す模式図。 溢水管の種々の変形設置形態を示す模式図。 センサ電極の種々の変形設置形態を示す模式図。 本発明の貯水タンクの第三例を示す正面図。 図17の貯水タンクの内部構造を示す部分切欠斜視図。 図16の貯水タンクにおける給水管突出部の取付構造を示す断面図。 同じく信号配線の突出部の取付構造を示す断面図。 本発明の貯水タンクの第四例を示す正面図。 図20の貯水タンクにおける給水管突出部の取付構造を示す断面図。 下部作業空間の種々の変形構成例を示す模式図。 本発明の貯水タンクの第五例を示す斜視図。 本発明の貯水タンクの第六例を示す斜視図。 タンク本体の種々の変形構成例を示す模式図。 本発明の貯水タンクの第七例を示す斜視図。
符号の説明
1 貯水タンク
2 タンク本体
3 タンク設置ベース
4 下部作業室
5 槽底構築層
6 上部作業室
21 タンク底部
22 タンク天部
23 タンク側壁部
24 貯水空間
40 内部骨格(タンク支持部)
50 配管
51 給水管
52 溢水管
61 上部作業室区画壁部
101 タンク内昇降通路形成部
102 タンク内昇降通路
103 梯子(昇降支援部)
111 配管挿通用筒状部材
112 配管挿通路空間
113 多孔質保温部材
124 信号配線(電気配線)
125 センサ電極

Claims (22)

  1. タンク底部、タンク天部及びタンク側壁部により貯水空間が区画形成されたタンク本体と、
    該タンク本体が設置されるタンク設置ベースと、
    該タンク設置ベース上にて前記タンク本体を、前記タンク底部の下側に下部作業空間を生じさせた形で支持するタンク支持部と、
    前記下部作業空間内に収容される、前記タンク本体に対する給排水設備と、
    前記タンク本体に設けられ、前記タンク天部の上方をなすタンク上方空間と前記下部作業空間とを前記貯水空間を上下に貫通する形で接続するための上下接続路を、前記タンク天部側の開口から前記タンク底部側の開口に至る形で前記貯水空間に対し水密に形成するタンク内貫通構造部と、
    を有することを特徴とする貯水タンク。
  2. 前記タンク内貫通構造部は、前記上下接続路を、前記下部作業空間と前記タンク上方空間とを気通接続する上下連通路となるように形成する請求項1記載の貯水タンク。
  3. 前記タンク内貫通構造部は、前記タンク底部側及び前記タンク天部側の各開口が、連通路内部空間とともに、各々作業員の行き来が可能な下部作業空間側通路入口及びタンク上方空間側通路入口とされたタンク内昇降通路として前記上下連通路を形成するタンク内昇降通路形成部を含む請求項2記載の貯水タンク。
  4. 前記タンク内昇降通路内に前記給排水設備の構成要素となる配管の一部が通されている請求項3記載の貯水タンク。
  5. 前記配管は、上端が前記昇降通路壁部に対し前記貯水空間の上部に連通開口する溢水口とされ、該溢水口から前記タンク内昇降通路内を通って前記下部作業空間内に延びる形で配置された溢水管を含む請求項4記載の貯水タンク。
  6. 前記配管は前記貯水空間に水を供給するための給水管を含む請求項4又は請求項5に記載の貯水タンク。
  7. 前記タンク内昇降通路内に、前記給排水設備に関与する電気配線が通されている請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載の貯水タンク。
  8. 前記タンク上方空間側通路入口が前記タンク天部にマンホール孔を開口し、該マンホール孔がマンホール蓋により開閉可能に閉鎖されている請求項3ないし請求項7のいずれか1項に記載の貯水タンク。
  9. 前記タンク天部の上面の、少なくとも前記タンク上方空間側通路入口を取り囲む領域の外周縁に沿って上部作業室区画壁部が設けられ、前記領域の上方空間が、該上部作業室区画壁部と天井壁部とにより遮蔽区画されて上部作業室が形成されてなる請求項3ないし請求項7のいずれか1項に記載の貯水タンク。
  10. 前記タンク内貫通構造部は、前記給排水設備の構成要素をなす配管を、前記貯水空間を貫く形で前記下部作業空間と前記タンク上方空間との間にまたがって配置するための配管通路を含む請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の貯水タンク。
  11. 前記タンク内貫通構造部は、周囲の貯水空間から配管挿通路空間を区画形成する配管挿通用筒状部材を含み、該配管挿通用筒状部材の内部に前記配管が挿通されてなる請求項10記載の貯水タンク。
  12. 前記筒状部材は、前記配管挿通用筒状部材の壁部内周面と前記配管の外周面との間の環状の配管周囲空間を前記下部作業空間に連通開放する下部開口部が下端側に形成される一方、上端側に前記配管周囲空間を液密に封鎖する上部液密封鎖部が形成されている請求項11記載の貯水タンク。
  13. 前記配管周囲空間が多孔質保温部材にて充填されている請求項12記載の貯水タンク。
  14. 前記タンク天部の上面の、少なくとも前記タンク内貫通構造部が存在する領域を取り囲む形で上部作業室区画壁部が設けられ、前記領域の上方空間が、該上部作業室区画壁部と天井壁部とにより遮蔽区画されて上部作業室が形成されてなる請求項12又は請求項13に記載の貯水タンク。
  15. 前記タンク天部又は前記天井壁部を上下に貫通する形で換気孔が形成されてなる請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載の貯水タンク。
  16. 前記タンク内貫通構造部の上部開口が前記換気孔に兼用されてなる請求項15記載の貯水タンク。
  17. 前記下部作業空間の一部又は全部を外部空間と区画して下部作業室とするための下部作業室区画壁部が形成されている請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載の貯水タンク。
  18. 前記下部作業室区画壁部には、前記下部作業室に対する作業員の出入口が形成され、該出入口が前記下部作業室区画壁部の一部をなす下部扉により開閉可能に閉鎖されている請求項17記載の貯水タンク。
  19. 前記下部作業室区画壁部は、前記タンク本体底面の外周縁の少なくとも一部に沿うように設けられている請求項17又は請求項18に記載の貯水タンク。
  20. 前記タンク側壁部と前記下部作業室区画壁部の外壁面が、同一の外観意匠を呈するように仕上げられている請求項19記載の貯水タンク。
  21. 前記タンク設置ベースがスラブ状の鉄筋コンクリート基礎として構成され、前記下部作業室の内部骨格は前記タンク本体から分割されたプレハブアセンブリを形成し、該プレハブアセンブリの底部をなすレール状の鉄骨材の長手方向に沿って、該鉄骨材を各々貫通する複数のアンカー部材を前記鉄筋コンクリート基礎に打ち込むことにより、前記プレハブアセンブリを前記スラブ状の前記鉄筋コンクリート基礎の上面に設置固定した請求項17ないし請求項20のいずれか1項に記載の貯水タンク。
  22. 前記給排水設備を構成する全ての配管類が地下埋設状態で前記下部作業空間内に引き入れられ、さらに、該下部作業空間から直接又は前記上下接続路の内部を経由して前記タンク本体内に引き込まれた構成とされてなる請求項1ないし請求項21のいずれか1項に記載の貯水タンク。
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