JP2903444B2 - Pwmインバータ装置 - Google Patents

Pwmインバータ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源装置や誘導電動機
制御等に利用されているインバータ装置において、低歪
率、低損失なPWMインバータ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】第1図は従来用いられているPWMイン
バータ装置が直流電圧をパルス幅変調の交流方形波電圧
に変換するときの比較信号Vcと搬送三角波Vt及びパ
ルス幅変調された交流方形波電圧波形Vpの関係を示
す。Vsは基本波信号であり、Ebは直流入力電圧であ
る。また、Tは搬送三角波Vtの周期である。
【0003】第2図はインバータ装置に使用されている
フルブリッジ回路を示す。S1〜S4はスイッチング素
子、PWM1及びPWM2はスイッチング素子の制御信
号である。また、I1、I2は否定回路である。
【0004】第1図と第2図の関係を以下に説明する。
第1図の搬送三角波Vtが比較信号Vcよりも小さい場
合は第2図のPWM1が真、PWM2が偽となりS1と
S4がON、S2とS3がOFF、大きい場合はPWM
1が偽、PWM2が真となり、S1とS4がOFF、S
2とS3がONである。
【0005】第3図は従来用いられているPWMインバ
ータ装置の回路である。1は基本波発生回路、2及び3
は電圧比較回路、4は搬送三角波発生回路である。
【0006】次にPWMインバータ装置が基本波Vsに
相似する交流出力電圧Voutを出力する動作について
説明する。第3図においてローパスフィルタは、フルブ
リッジ回路からの交流方形波電圧Vpに含まれている基
本波成分と高調波成分のうち高調波成分を低減する回路
である。エラーアンプは、交流出力電圧Voutに含ま
れている高調波成分を強調して基本波Vsとの差を増幅
し、それにVsを加算した比較信号Vcを電圧比較回路
2及び3に出力する。電圧比較回路2は比較信号Vcと
搬送三角波発生回路4の出力電圧Vtとを比較し、比較
信号Vcの電圧値に比例するパルス幅に変調された制御
信号PWM1を得る。一方、電圧比較回路3は制御信号
PWM1と逆論理の制御信号PWM2を得る。
【0007】以上の動作により、交流出力電圧Vout
は搬送三角波の周期T毎に、基本波Vsの電圧値に相似
するよう制御される。また、交流出力電圧Voutに含
まれている高調波成分を強調して、フィードバックする
ことにより制御の安定化を図っている。従来の技術は、
上記制御回路を有するPWMインバータ装置であった。
【0008】
【発明が解決しようとする問題点】第2図において、従
来の装置ではスイッチング素子S1〜S4が搬送三角波
の周期T毎にON,OFFしており、それに伴うスイッ
チング素子のスイッチング損失が発生する。この損失を
少なくできればスイッチング素子S1〜S4を冷却する
放熱部の縮小化が可能となる。一方、高調波成分を減少
させることでローパスフィルタの縮小化が可能となり、
上記と合わせると装置全体を相当小型化できる。
【0009】この考案が解決しようとする問題点は、
PWMインバータ装置における制御の安定性を保ちつつ
フルブリッジ回路及びローパスフィルタの損失を減少さ
せ、同時に回路の交流方形波出力に含まれる高調波成
分を少なくするためには、どのような手段を講じればよ
いかという点にある。
【0010】
【問題を解決するための手段】上記問題を解決する手段
として、この考案では次のようなPWMインバータ装置
とした。すなわち0Vをわずかに交差するように設定さ
れた同位相の搬送三角波を+側と−側にそれぞれ設け
る。本発明に係るPWMインバータ装置は、この2つの
搬送三角波発生回路及び基本波発生回路とエラーアンプ
で構成する制御回路とフルブリッジ回路、ローパスフィ
ルタで構成される。
【0011】
【作用】本発明によるPWMインバータ装置は、ローパ
スフィルタ回路でフルブリッジ回路からの交流方形波電
圧Vpに含まれている高調波成分を低減し、その出力電
圧波形と基本波との誤差をエラーアンプ回路にて増幅
し、増幅された出力信号(比較信号)と正負それぞれに
バイアスされた搬送三角波が比較回路に入力され、比較
信号が十分に+側のときには、スイッチング素子S1と
S2を搬送波の周期T毎にスイッチングし、S3はOF
F、S4はONの状態を保ような2種類のパルス幅変調
された制御信号を出力する。一方比較信号が十分に−側
のときには、スイッチング素子S3とS4を搬送波の周
期T毎にスイッチングし、S1はOFF、S2はONの
状態を保ち、基本波に相似な高調波成分の少ない、常に
安定した電圧を出力するように作用する。
【0012】
【実施例】本装置を無停電電源装置に応用した時のPW
Mインバータの制御について説明する。
【0013】第5図はPWMインバータ装置の直流入力
電圧をパルス幅変調の交流方形波電圧に変換するときの
比較信号Vcと、0Vをわずかに交差するように同位相
設定された+側及び−側の搬送三角波Vt1、Vt2、
直流入力電圧Ebをパルス幅変調した交流方形波電圧波
形Vpを示している。Vsは基本波信号であり、Tは搬
送三角波の周期である。
【0014】第4図は本発明によるPWMインバータ装
置の構成を示しており、1は基本波発生回路、2は+側
の電圧比較回路、3は−側の電圧比較回路、5は+側の
搬送三角波発生回路、6は−側の搬送三角波発生回路で
ある。
【0015】次にPWMインバータ装置が基本波Vsに
相似する交流出力電圧Voutを出力する動作について
説明する。第4図において、ローパスフィルタはフルブ
リッジ回路からの交流方形波電圧Vpに含まれている高
調波成分を低減する回路である。エラーアンプは、交流
出力電圧Voutに含まれている高調波成分を強調して
基本波Vsとの差を増幅し、それにVsを加算した比較
信号Vcを電圧比較回路2及び3に出力する。電圧比較
回路2及び3は比較信号Vcと各搬送三角波発生回路の
出力電圧Vt1及びVt2とをそれぞれ比較し、パルス
幅変調された制御信号PWM1及びPWM2を得る。比
較回路において比較信号Vcが十分に+側のときには、
スイッチング素子S1とS2を搬送波の周期T毎にスイ
ッチングし、S3はOFF、S4はONの状態を保って
いる。一方逆のときには、スイッチング素子S3とS4
を同様にスイッチングし、S1はOFF、S2はONの
状態を保っている。
【0016】上記の制御により、本装置はスイッチング
素子S1〜S4のスイッチング回数を半減できるので、
スイッチング損失が軽減される。また、従来の装置と本
装置の高調波成分を比較すれば、それぞれの交流方形波
電圧Vpの振幅の大きさが本方式において半分となって
いる(第1図と第5図の比較)。このことはフルブリッ
ジ回路から出力される交流方形波電圧Vpに含まれる高
調波成分が、従来の装置に比べ半分になることを示して
いる。
【0017】本装置は、交流安定化電源や誘導電動機制
御等のインバータとして使用可能であることは言うまで
もない。
【0018】
【発明の効果】本発明は基準点(0V)を境にして+
側と−側のそれぞれに0Vをわずかに交差する同位相の
搬送三角波を作る制御回路を設けることにより、出力が
0V付近で少なくなる高調波成分を補うために、両極性
にスイッチングを行なっている。これにより、制御の安
定性を維持するために必要な高調波成分を確保し、安定
した出力電圧が得られる。
【0019】本発明によるインバータ装置を使用する
ことにより、スイッチング損失と、フルブリッジ回路か
らの交流方形波出力に含まれる高調波成分を減少させる
ことができる。
【0020】このことは、スイッチング素子の放熱部を
小さくできると同時に、高調波成分を低減するローパス
フィルタのインダクタを小さくできる。以上により、イ
ンバータ装置の小型化が可能となり、同装置の制御の安
定性を保ちつつ効率を向上させることができる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のPWMインバータ装置の比較回路動作波
形図面。
【図2】PWMインバータ装置のフルブリッジ回路図
面。
【図3】従来のPWMインバータ装置の回路図面。
【図4】本発明のPWMインバータ装置の回路図面。
【図5】本発明の比較回路動作波形図面。
【符号の説明】
Vc:比較信号 Vt:搬送三角波 Vs:基本波 Vp:交流方形波電圧 Eb:直流入力電圧 T:搬送三角波Vtの周期 S1〜S4:スイッチング素子 PWM1、PWM2:スイッチング素子の制御信号 Vout:交流出力電圧 I1、I2:否定回路 1:基本波発生回路 2、3:電圧比較回路 4:搬送三角波発生回路 5:+側の搬送三角波発生回路 6:−側の搬送三角波発生回路 Vt1:+側の搬送三角波 Vt2:−側の搬送三角波

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フルブリッジインバータ回路と、該インバ
    ータ回路の出力電圧波形に含まれる高調波成分の低減を
    行うローパスフィルタ回路と、該ローパスフィルタ回路
    から出力される電圧波形と基準正弦波との誤差を増幅す
    るエラーアンプ回路と、それぞれ正負にバイアスされた
    2種類の搬送三角波と、前記エラーアンプ回路から出力
    される比較信号が、PWM制御信号を発生する比較回路
    1と比較回路2に入力され、該比較回路1の他方の入力
    に正バイアスされた搬送三角波を該比較回路2の他方の
    入力に負バイアスされた搬送三角波を加え、インバータ
    回路のスイッチング素子を制御するPWMインバータ装
    置。
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