JP2901917B2 - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

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JP2901917B2
JP2901917B2 JP8076357A JP7635796A JP2901917B2 JP 2901917 B2 JP2901917 B2 JP 2901917B2 JP 8076357 A JP8076357 A JP 8076357A JP 7635796 A JP7635796 A JP 7635796A JP 2901917 B2 JP2901917 B2 JP 2901917B2
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JP
Japan
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intake
engine
intake device
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air
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直竹 新居
裕一 河本
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンの吸気装
置、特に小型滑走艇のように水上を走行する乗物に搭載
されたエンジンに適した吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は水ジェットで推進する通常の小型
滑走艇のエンジンルーム1を示しており、2サイクルエ
ンジン2を架台10上に載せて設置固定している。この
2サイクルエンジン2の吸気装置3は、クランクケース
4にリードバルブを介して連なる吸気通路5に気化器6
が連結され、該気化器6の上に吸気装置7が連結されて
いる。
【0003】図4は、上記のような小型滑走艇のエンジ
ンに装備された従来の吸気装置の縦断面図であり、上側
ケース部材8と下側ケース部材9とから構成されてお
り、下側ケース部材8に下向きの空気取入口11を開口
し、両ケース部材8,9間に金網あるいはパンチングメ
タル等でできたフレームアレスタ12を挟持している。
下側ケース部材9には、上側ケース部材8から気化器6
の入口まで至るダクト13が配置されている。
【0004】空気取入口11から吸い込まれた空気は、
フレームアレスタ12を通って一旦上側ケース部材8に
流入し、ダクト13を通過して気化器6内に供給され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3のエンジンルーム
1内に設置された2サイクルエンジン2の吸気装置3
は、図4に示すように空気取入口11からエンジンのク
ランクケース4まで一続きとなっており、小型滑走艇使
用後にエンジンを洗浄した際の水や、滑走中に横転した
際にエンジンルーム1内に溜まっていた水等が空気取入
口11から一旦入ると、気化器6を経てクランクケース
4内に入ったりする場合がある。その結果、オイルが劣
化して潤滑性能が低下したり、ウオーターハンマー現象
が生じることがある。また、エンジン不調となったり、
エンジン内が錆びる原因となる場合がある。
【0006】
【発明の目的】本願発明の目的は、吸気装置の空気取入
口の段階で水及びゴミの侵入を防ぐことができるエンジ
ンの吸気装置を提供することである。なお、先行技術と
しては、実開昭3−61152号がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、小型滑走艇のエンジンルー
ム1内に配置されるエンジンの吸気装置において、クラ
ンクケース4の吸気口に、吸気通路5と、気化器6と、
吸気装置7を順次上側へと接続し、吸気装置7はケース
部材よりなり、該吸気装置用ケース部材の上壁20aに
は、エンジンルーム内に開口する空気取入口23を開口
し、空気は通すが液体は通さない多孔性焼結金属材料の
カバー25を、上記空気取入口23部分にこれを覆うよ
うに配置し、ケース部材上壁20aに取り付けたことを
特徴としている。
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】本願発明を適用した図1に示す吸
気装置7は、前述の図3で説明したように、小型滑走艇
のエンジンルーム1内で架台10上に設置固定された2
サイクルエンジンに装置されており、クランクケース4
にリードバルブを介して連なる吸気通路5に連結された
気化器6の上に、吸気装置7が連結されている。
【0010】吸気装置7は、気化器6の上端部に接続し
た下側ケース部材21と、該下側ケース部材21に結合
された上側ケース部材20とから構成されており、両ケ
ース部材20,21間は合面全体が直通している。すな
わち、フレームアレスタ等は配置されていない。
【0011】空気取入口23は、上側ケース部材20の
上壁20aに形成されており、その面積は広く確保され
ており、該空気取入口23に、空気は通すが液体は通さ
ない多孔性材料よりなるカバー25を取り付けてある。
該カバー25は、空気取入口23の全面を覆うと共に、
ボルト26等により上壁21aに固定されている。
【0012】カバー25に使用する多孔性材料として、
該実施の形態では鉄系あるいはアルミ系の焼結金属が使
用されている。
【0013】エンジン作動中、外気は空気取入口23の
多孔性材料のカバー25を通過して吸気装置7内に入る
が、上記カバー25により、ゴミ及び水分が吸気装置7
内に侵入するのを阻止する。すなわち、空気取入口23
の段階で浄化された空気が吸気装置7内に取り入れられ
る。
【0014】吸気装置7に入った空気は、上側ケース部
材20及び下側ケース部材21を通って気化器6に入
り、混合気の状態となり、リードバルブを介してクラン
クケース4内に吸い込まれる。
【0015】エンジン内で発生する吸気音は、焼結金属
性材料を使用したカバー25により減少され、また、バ
ックファイヤも焼結金属性材料を使用したカバー25に
より阻止される。
【0016】(1)多孔性材料としては、多孔質グラフ
ァイト、多孔性カーボン等各種材料があり、可燃性材料
の場合は、図1に仮想線で示すように、上側ケース部材
20と下側ケース部材21の間にフレームアレスタ12
を配置することが必要となるが、不燃性あるいは難燃性
の多孔性燒結金属材料を使用することにより、フレーム
アレスタ12を特に配置する必要はなくなる。
【0017】(2)図2は、本願発明の特徴のうち、ク
ランクケースの吸気口に、吸気通路5と、気化器6と、
ケース状の吸気装置7を順次上側へと接続した構成と、
空気取入口23に多孔性燒結金属材料のカバー25を取
り付けた構成を利用したエンジンの吸気装置であり、空
気取入口23を下側ケース部材21に下向きに形成し、
下開きの空気取入口23に多孔性燒結金属材料からなる
カバー25を取り付けている。
【0018】(3)図1の上側ケース部材20全体を焼
結金属等の多孔性材料で製造することにより、上側ケー
ス部材20全体を空気取入口23として利用し、空気取
入面積を大幅に増加させることも可能である。
【0019】(4)2サイクルエンジンだけでなく、4
サイクルエンジンにも適用でき、また、小型滑走艇だけ
でなく、小型船舶、自動二輪車あるいは四輪車等に搭載
されるエンジンにも適用できる。
【0020】
【発明の効果】
(1)外気が吸気装置7に入る入口の段階で、多孔性材
料のカバー25により、水及びゴミを排除するようにし
ているので、吸気装置7から気化器6及びエンジン内に
水及びゴミが侵入するのを阻止することができ、エンジ
ンのオイル劣化によるンエンジン不調やエンジン内の発
錆の原因の一つが解消される。
【0021】(2)吸気装置上壁に空気取入口23を開
口し、該空気取入口23の全面を、空気は通すが液体は
通さない多孔性材料のカバー25により覆っているの
で、エンジンルーム内の吸気装置でも、空気取入口の面
積を大きく確保することが簡単にでき、空気取入口23
の形成個所及び面積の設定の自由度が増加する。すなわ
ち、吸気装置の設計の自由度が増加する。
【0022】(3)多孔性材料のカバー25がフィルタ
ーの役目を果たして、空気取入口23の段階で水及びゴ
ミを排除するので、吸気装置7内にフィルターエレメン
トを取り付ける必要性がなくなり、吸気装置の組み立て
コスト及び部品コストの低減等が達成できる。
【0023】(4)燒結金属を多孔性材料として利用す
ることにより、エンジンの吸気脈動等から発生する吸気
騒音を低減することができる。また、難燃性である燒結
金属をカバー25の多孔性材料として利用することによ
り、カバー25でバックファイヤを防ぐことができ、フ
レームアレスタの設置を省略し、コスト低減を達成する
ことができる。本願発明の利点をまとめると、ケース状
の吸気装置7を小型滑走艇のエンジンルーム内に配置
し、ケース状吸気装置7の上壁20aに空気取入口23
を開口し、該空気取入口23を上方から覆うように多孔
性焼結金属製のカバー25を配置し、該カバー25は上
壁20aの上面に取り付けていることにより、空気取入
口として広い開口面積を確保でき、また、カバー25を
ケース状吸気装置7の外部に露出させることによりその
着脱を容易化しながらも、エンジンルーム内配置である
ことにより、外部から水などの異物が入り込みにくくし
ているのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用した吸気装置の縦断面図であ
る。
【図2】 本願発明の特徴を利用した吸気装置の縦断面
図である。
【図3】 水上滑走艇のエンジンルームの縦断面図であ
る。
【図4】 従来の吸気装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 エンジンルーム 5 吸気通路 6 気化器 7 吸気装置 20 上側ケース部材 21 下側ケース部材 23 空気取入口 25 多孔性燒結金属材料のカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 35/10 B63H 20/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小型滑走艇のエンジンルーム1内に配置
    されるエンジンの吸気装置において、クランクケース4
    の吸気口に、吸気通路5と、気化器6と、吸気装置7を
    順次上側へと接続し、吸気装置7はケース部材よりな
    り、該吸気装置用ケース部材の上壁20aには、エンジ
    ンルーム内に開口する空気取入口23を開口し、空気は
    通すが液体は通さない多孔性焼結金属材料のカバー25
    を、上記空気取入口23部分にこれを覆うように配置
    し、ケース部材上壁20aに取り付けたことを特徴とす
    るエンジンの吸気装置。
JP8076357A 1996-03-29 1996-03-29 エンジンの吸気装置 Expired - Lifetime JP2901917B2 (ja)

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JPH09264210A JPH09264210A (ja) 1997-10-07
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