JP2841035B2 - 4サイクルエンジンの吸気装置 - Google Patents

4サイクルエンジンの吸気装置

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JP2841035B2 JP7148218A JP14821895A JP2841035B2 JP 2841035 B2 JP2841035 B2 JP 2841035B2 JP 7148218 A JP7148218 A JP 7148218A JP 14821895 A JP14821895 A JP 14821895A JP 2841035 B2 JP2841035 B2 JP 2841035B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は4サイクルエンジンの吸
気装置に関し、詳しくは、走行風圧を利用して燃焼用空
気を取り入れ、取り入れた空気の一部を逆止弁を介して
排気ポートに2次空気として供給するように構成された
4サイクルエンジンの吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動2輪車、自動3、4輪車あるいは自
動車等の車両用の4サイクルエンジンにおいては、走行
風圧を利用して燃焼用空気を取り入れ、取り入れた空気
の一部を逆止弁を介して排気ポートに2次空気として供
給するように構成された吸気装置を使用することがあ
る。
【0003】走行風圧を利用して燃焼用空気を取り入れ
る吸気装置は、一般に、走行風圧が作用する空気取り入
れ口からの空気をラムダクトを通してエアクリーナへ導
入し、該エアクリーナから気化器または燃料噴射部を通
してエンジン内部(燃焼室)へ供給するように構成され
ている。この種の吸気装置を開示する文献には、例えば
実開平5−46686号がある。
【0004】また、排気浄化装置の一つとして、エンジ
ンの排気ポートに空気(2次空気)を供給することによ
り、排気弁直後の高温排気を利用して未燃焼成分(CO
等)を再燃焼させて完全燃焼化(CO2 への変換)を図
る2次空気システム(排気燃焼システム)が使用されて
いる。この前記2次空気システムは、一般に、エアクリ
ーナから排気ポートへ至る2次空気供給路を形成すると
ともに、その途中に排気管内圧力波の負圧成分に感応し
て開く空気吸入弁(逆止弁)を設ける構成が採られてい
る。この種の2次空気システムを開示する文献には、例
えば実公昭55−53693号がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記走
行風圧を利用して燃焼用空気を取り入れる吸気装置に前
記2次空気システムを併用する4サイクルエンジンにあ
っては、前記ラムダクト内の吸気流に起因する吸気騒音
に前記2次空気システムの逆止弁の動作に起因する弁騒
音が加わることから、これらの騒音をさらに低減するた
めの対策が求められている。
【0006】本発明はこのような技術課題に鑑みてなさ
れたものであり、本発明の目的は、走行風圧を利用して
過給される空気の振動騒音が車両先端から放出されて生
じる走行中の吸気騒音を効果的に低減するとともに、排
気ポートに2次空気を導入するための逆止弁の開閉動作
に起因する弁騒音を効果的に低減することにより吸気装
置全体としての騒音を効率よく低減することができ、さ
らに、排気ポートに導入される2次空気に起因する減速
運転時等におけるアフターファイアも効果的に防止する
ことができる4サイクルエンジンの吸気装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題解決のための手段】本発明は、上記目的を達成す
るため、走行風圧を利用して燃焼用空気を取り入れ、取
り入れた空気の一部を逆止弁を介して排気ポートに2次
空気として供給する4サイクルエンジンの吸気装置にお
いて、空気取り入れ口とエアクリーナの間のラムダクト
の途中に一定容積の吸気膨張室を閉回路として接続し、
エアクリーナと排気ポートの間の2次空気供給路の途中
に、一定容量の2次空気膨張室と通常では2次空気を通
しかつ吸気通路の気化器よりエンジン側部分に強い負圧
が発生する時に閉じて2次空気を遮断する負圧切換バル
ブと前記逆止弁とを直列に設け、前記吸気膨張室により
特定周波数域の吸気騒音を低減し、前記2次空気膨張室
により前記逆止弁の動作に起因する特定周波数域の弁騒
音を低減し、前記負圧切換バルブにより減速運転時等に
排気中の余分の未燃焼成分と排気ポートに供給される新
気とによるアフターファイアの可能性を防止することを
特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。なお、各図面を通して同一符号は同一または対応
部分を示す。図10は本発明による吸気装置を有する4
サイクルエンジンを搭載した自動2輪車の一部破断の左
側面図である。図10において、車体フレーム10の前
後には不図示のフロントフォーク及びリアフォークを介
して前輪11及び後輪12が懸架されており、該車体フ
レーム10の中央部には4サイクルエンジン13が取り
付けられている。車体フレーム10の上部には燃料タン
ク14及びシート15が取り付けられており、車体の前
面から両側前半部にかけてはカウリング16によって覆
われている。
【0009】前記カウリング16の前部表面の左右の走
行風圧(動圧)が作用する部分には空気取り入れ口1
8、18(片側のみ図示)が形成され、各空気取り入れ
口18、18から取り入れられた燃焼用空気(エンジン
吸気)は、左右のラムダクト19、19(片側のみ図
示)を通してエアクリーナ20内へ導入され、さらに、
該エアクリーナ20から気化器21のベンチュリー部
(吸気通路22の一部)23を通して流れる間に混合気
を作成し、作成された混合気はエンジン13の吸気ポー
トを通してシリンダ内(燃焼室)へ供給される。
【0010】なお、図示の例では、前記空気取り入れ口
18およびラムダクト19は左右にそれぞれ1個づつ
(合計2個)設けられたが、これは所望位置の1個所に
設けたり、あるいは3個所以上に設けてもよい。また、
多気筒エンジンの場合、1個のエアクリーナ20を共用
する気筒の数は任意に選定することができる。つまり、
1個または複数の気筒に共用される1個以上のエアクリ
ーナを用いてもよい。
【0011】図1は本発明を適用した4サイクルエンジ
ンの吸気装置の一実施例の平面図であり、図2は本発明
を適用した4サイクルエンジンの吸気装置の一実施例の
縦断面図である。本実施例は4気筒エンジンの場合を示
し、本実施例では、4個の気筒A、B、C、Dに対して
1個のエアクリーナ20から空気を供給するように構成
されている。
【0012】図1、図2及び図10において、エンジン
13の吸気装置は、カウリング16の前部に形成された
前記左右2個所のの空気取入れ口18、18と、これら
の空気取り入れ口からカウリング16の内面に沿って車
体内部へ延びる左右のラムダクト(吸入ダクト)19、
19と、これらのラムダクトの後端部が接続されたエア
クリーナ20と、該エアクリーナの出口に吸気通路22
を介して接続された気化器21と、エンジン13のシリ
ンダヘッド24に形成された吸気ポート25(図5)
と、前記気化器21と前記吸気ポート25との接続する
吸気通路22とを備えており、前記気化器21で燃料を
混合させて生成された所望空燃比の混合気をエンジン1
3の燃焼室26(図5)へ供給するように構成されてい
る。
【0013】前記空気取入口18、18は、前方から見
て所望の投影面積を有しており、外気が走行風圧(ラム
圧)を利用して前記ラムダクト19、19及びエアクリ
ーナ20へ積極的に押し込められ、過給されるように構
成されている。こうして、走行風圧を利用して燃焼用空
気を取り入れ、気化器21で作成した混合気をエンジン
13の燃焼室へ充填する4サイクルエンジンの吸気装置
が構成されている。
【0014】前記エアクリーナ20は、左右の吸入ダク
ト19、19のそれぞれが接続される左右の入口及び気
化器21の吸気通路22側に連通する出口を有するクリ
ーナケース27内に濾過材から成るエレメント(フィル
タ)28を取付け、該ケース27内をエレメント上流側
(ダーティサイド)29とエレメント下流側(クリーン
サイド)30に仕切って構成されている。なお、本実施
例においては、図2に示すように、ラムダクト19、1
9の途中に、エンジン排気量の2.0倍以上、好ましく
は3.0〜4.0倍の容積を有するサージタンク31が
形成されている。
【0015】前記サージタンク31は、走行風圧を利用
して高速で導入される空気の流速を一時的に低下(例え
ば、5m/s以下)させて雨水等を吸気から分離し、該
雨水がエアクリーナ20内へ侵入することを防止するた
めのものである。前記サージタンク31の底部には、吸
気から分離されて捕捉収集された雨水等を排出するため
のドレーン32が設けられている。
【0016】図3は図2中の線3−3に沿って見た断面
図である。図2及び図3において、各ラムダクト19の
途中、つまり図示の実施例では各ラムダクト19の前記
サージタンク31の後流側隣接位置に、一定容積の吸気
膨張室33が閉回路として接続されている。この吸気膨
張室33は、ラムダクト19内の空気流の振動(空気振
動)に共鳴して特定周波数の吸気騒音の音圧レベルを低
減させる吸気レゾネータを構成するものである。この吸
気膨張室33は、ラムダクト19に対して、接続管34
を介して接続されている。なお、図3中のBは車体中心
を示す。
【0017】前記吸気膨張室33を設けることにより音
圧レベルが顕著に低減される周波帯域の中心周波数(共
鳴周波数)fr は、該吸気膨張室33の容積V、ラムダ
クト19の直径(円形断面以外の等価直径を含む)D、
接続管34の直径d、接続管34の長さLによって決ま
り、各周波数(変数として)の減衰量もこれらの諸元と
周波数から求められる。すなわち、音速をCとすると、
r =C/2π(G/V)0.5 で表すことができる。こ
こで、Gは修正係数であり、本実施例ではG=0.25
πd2 /(L+1.6d/2)となる。また、各周波数
fの減衰量をAとすると、A=10log 〔1+{(G
V)0.5 /2S0 2 /{f/fr −fr/f}2 で求
められる。ここで、S0 =πD2 /4である。
【0018】図2において、35はクランクケース、3
6はシリンダ、37はヘッドカバー、38は排気管、3
9はラジエータをそれぞれ示す。さらに、本実施例のエ
ンジン13においては、前記ラムダクト19から取り入
れた空気の一部を排気ポートに2次空気として供給する
ことにより、排気弁直後の高温排気を利用して排気の未
燃焼成分(CO等)を再燃焼させ、完全燃焼化(CO2
へ変換)による排気の浄化を図る排気浄化装置(2次空
気システム=排気燃焼システム)40が設けられてい
る。
【0019】図4は前記排気浄化装置(2次空気システ
ム)40の側面図であり、図5は前記排気浄化装置40
の全体構成を示す縦断面図である。次に、図5に詳細構
造を示す排気浄化装置40について説明する。図2、図
4及び図5において、2次空気システム40は、エアク
リーナ20のクリーンサイド30から排気ポートへ至る
2次空気供給路41を形成するとともに、該2次空気供
給路41の途中にチェックバルブ式の逆止弁(空気吸入
弁)42を設ける構成となっている。
【0020】前記逆止弁42は、図示の例ではリーフバ
ルブで形成され、排気管38または排気ポート43内の
圧力波の負圧成分に感応して開く構造になっている。図
示の例では、前記逆止弁42はシリンダヘッド24また
はヘッドカバー37に装着されており、前記2次空気供
給路41は、図示の例では、エアクリーナ20から前記
逆止弁42へ至る間をゴムホースで形成され、該逆止弁
42から排気ポート43に至る間をシリンダヘッド24
内の通路で形成されている。
【0021】図2、図4及び図5において、エアクリー
ナ20から排気ポート43へ至る前記2次空気供給路4
1の途中、図示の例では2次空気供給路41のエアクリ
ーナ20と前記逆止弁42との間の位置には、2次空気
膨張室44及び負圧切換バルブ45が設けられている。
図示の例では、負圧切換バルブ45の上流側隣接位置に
2次空気膨張室44が装着されている。
【0022】前記負圧切換バルブ45は、通常では2次
空気を流すが、エンジンブレーキをかける時など吸気通
路22の気化器21よりエンジン側部分(吸気ポート2
5を含む)に強い負圧が発生する時に閉じて前記2次空
気供給路41を遮断するように作動する。この負圧切換
バルブ45を設ける理由は、減速運転時に排気ポート4
3に新気(フレッシュエア)が供給された時に排気中の
余分の未燃焼成分によって発生する可能性のある爆発
(アフターファイア)を防止するためである。
【0023】前記2次空気膨張室44は、エンジン運転
中における前記逆止弁42の開閉動作に起因する特定周
波数の弁騒音(弁開閉時に生じる機械音)を低減するた
めのものであり、一定容積の膨張型サイレンサーとして
形成されている。図6及び図7は2次空気膨張室44及
び負圧切換バルブ45の内部構造を示す縦断面図であ
り、図6は負圧切換バルブ45が開放している時の状態
を、図7は負圧切換バルブ45が閉じている時の状態
を、それぞれ示している。
【0024】図6において、矢印Dはエアクリーナ20
から2次空気膨張室44へ入る2次空気流を示し、矢印
Eは2次空気膨張室44から負圧切換バルブ45へ流入
する2次空気流を示し、矢印Fは負圧切換バルブ45を
通過して前記逆止弁42へ向かう2次空気流を示す。ま
た、図7中の矢印Gは、エンジン13の吸気ポート25
など吸気通路22の気化器21よりエンジン側領域に発
生した強い負圧が導入される状態を示す。
【0025】図5〜図7において、負圧切換バルブ45
は、ダイアフラム46の動きによってバルブ体47を開
閉移動させる負圧感応型開閉弁で構成されており、通常
ではバネ48の付勢力により図6の開放(流通)状態に
あるが、エンジンブレーキなどで吸気ポート25に強い
負圧が発生した場合には、ダイアフラム46がバネ48
に抗して図示左向きに移動することにより図7の閉塞
(遮断)状態になるように動作する。
【0026】なお、図6及び図7において、49はダイ
アフラム46とバルブ体47を連結するシャフトであ
り、50は吸気ポート25に連通されて吸気負圧をダイ
アフラム46に作用させるための負圧室であり、51は
ダイアフラム46の反対側に形成された大気連通室であ
る。負圧切換バルブ45の空気出口52はゴムホース等
から成る2次空気供給路41を介して前記逆止弁42に
接続されている。また、前記負圧室50はチューブ53
を介してエンジンの吸気ポート25に接続されている。
【0027】図5〜図7において、2次空気膨張室44
の出口は前記負圧切換バルブ45の入口に接続されてお
り、該2次空気膨張室44の入口はゴムホース等から成
る2次空気供給路41を介してエアクリーナ20のクリ
ーンサイド30に接続されている。前記2次空気膨張室
44は、排気ポート43内の圧力波に応答して開閉する
逆止弁42の開閉動作に起因する特定周波数の弁騒音を
低減するためのサイレンサーを形成するものであり、図
示のように、膨張室を形成する密閉ケース54の入口側
端面にパイプ状の入口部材55を固着するとともに出口
側端面にパイプ状の出口部材56を固着した構造をして
いる。
【0028】なお、図5において、57は吸気弁を、5
8は排気弁を、59はピストンを、60は吸気弁57の
開閉を制御する吸気弁カムを、61は排気弁58の開閉
を制御する排気弁カムを、それぞれ示す。
【0029】以上説明した実施例によれば、走行方向前
面に設けた空気取り入れ口18から走行風圧を利用して
燃焼用空気を取り入れ、取り入れた空気の一部を排気ポ
ート43内圧力波の負圧成分に感応して開弁する逆止弁
42により該排気ポート43に2次空気として供給する
4サイクルエンジンの吸気装置において、空気取り入れ
口18とエアクリーナ20の間のラムダクト19の途中
に一定容積の吸気膨張室33を閉回路として接続するこ
とにより特定周波数域の吸気騒音を低減するとともに、
該エアクリーナ20から前記排気ポート43へ2次空気
を導入するための2次空気供給路41の途中に一定容量
の2次空気膨張室44を設けることにより前記逆止弁4
2の動作に起因する特定周波数域の弁騒音を低減し、さ
らに、通常では2次空気を通しかつ吸気通路22の気化
器21よりエンジン13側部分に強い負圧が発生する時
に閉じて2次空気を遮断する負圧切換バルブ45を設け
ることにより減速運転時等に排気中の余分の未燃焼成分
と排気ポート43に供給される新気とによるアフターフ
ァイアの可能性を防止するように構成したので、ラムダ
クト19の吸気膨張室33と2次空気供給路41の2次
空気膨張室44との相乗作用により、走行風圧を利用し
て過給される空気の振動騒音が車両先端から直接的に放
出されて生じる走行中の吸気騒音を効果的に低減すると
ともに、排気ポート43に2次空気を導入するための逆
止弁42の開閉動作に起因する弁騒音を効果的に低減す
ることにより吸気装置全体としての騒音を効率よく低減
することができ、さらに、排気ポート43に導入される
2次空気に起因する減速運転時等におけるアフターファ
イアも効果的に防止することができる4サイクルエンジ
ンの吸気装置が提供される。
【0030】図8は本発明による吸気膨張室を備えた吸
気装置と吸気膨張室を有しない吸気装置のノイズレベル
(音圧レベル)の周波数特性およびオーバーオール値の
測定結果を示すグラフである。図8の測定は、600c
cエンジンを搭載した自動2輪車が3速走行で50km
/hで進入しフル加速する条件で行ったものであり、実
線は本発明による吸気膨張室を備えた自動2輪車の場合
を、鎖線は吸気膨張室を備えていない場合を示す。図8
のグラフからも明らかなごとく、本発明による吸気膨張
室を設けることにより、特定周波数(本例では125H
z近傍)の騒音レベルを効果的に低減することができ、
オーバーオール値も効果的に低減することができる。
【0031】図9は本発明による2次空気膨張室を備え
た吸気装置と2次空気膨張室を有しない吸気装置のノイ
ズレベル(音圧レベル)の周波数特性およびオーバーオ
ール値の測定結果を示すグラフである。図9の測定は、
600ccエンジンを1050rpmで無負荷運転する
条件で行ったものであり、実線は本発明による2次空気
膨張室を備えた自動2輪車の場合を、鎖線は2次空気膨
張室を備えていない場合を示す。本発明による2次空気
膨張室を設けることにより、図9のグラフに示されるよ
うに、約250Hz〜約2000Hzの領域の騒音レベ
ルを効果的に低減することができ、オーバーオール値も
効果的に低減することができる。
【0032】なお、以上の実施例では、本発明を自動2
輪車に適用する場合を説明したが、本発明は、自動3、
4輪車あるいは自動車など4サイクルエンジンで走行す
る車両であれば、同様に適用することができ、同様の効
果を奏することができる。また、本発明は、エンジン1
3の気筒数、空気取り入れ口18及びラムダクト19の
数、エアクリーナ20の数、気化器21の数などにも関
係なく、同様に適用することができ、同様の効果を奏す
るものである。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
によれば、走行風圧を利用して燃焼用空気を取り入れ、
取り入れた空気の一部を逆止弁を介して排気ポートに2
次空気として供給する4サイクルエンジンの吸気装置に
おいて、空気取り入れ口とエアクリーナの間のラムダク
トの途中に一定容積の吸気膨張室を閉回路として接続
し、エアクリーナと排気ポートの間の2次空気供給路の
途中に、一定容量の2次空気膨張室と通常では2次空気
を通しかつ吸気通路の気化器よりエンジン側部分に強い
負圧が発生する時に閉じて2次空気を遮断する負圧切換
バルブと前記逆止弁とを直列に設け、前記吸気膨張室に
より特定周波数域の吸気騒音を低減し、前記2次空気膨
張室により前記逆止弁の動作に起因する特定周波数域の
弁騒音を低減し、前記負圧切換バルブにより減速運転時
等に排気中の余分の未燃焼成分と排気ポートに供給され
る新気とによるアフターファイアの可能性を防止する構
成としたので、走行風圧を利用して過給される空気の振
動騒音が車両先端から放出されて生じる走行中の吸気騒
音を効果的に低減するとともに、排気ポートに2次空気
を導入するための逆止弁の開閉動作に起因する弁騒音を
効果的に低減することにより吸気装置全体としての騒音
を効率よく低減することができ、さらに、排気ポートに
導入される2次空気に起因する減速運転時等におけるア
フターファイアも効果的に防止することができる4サイ
クルエンジンの吸気装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した4サイクルエンジンの吸気装
置の一実施例の一部破断平面図である。
【図2】本発明を適用した4サイクルエンジンの吸気装
置の一実施例の縦断面図である。
【図3】図2中の線3−3に沿った断面図である。
【図4】本発明を適用した4サイクルエンジンの吸気装
置の排気浄化用の2次空気システムを示す側面図であ
る。
【図5】本発明を適用した4サイクルエンジンの吸気装
置の排気浄化用の2次空気システムの構成を示す縦断面
図である。
【図6】図5中の2次空気膨張室及び負圧切換バルブの
2次空気導入状態を示す縦断面図である。
【図7】図5中の2次空気膨張室及び負圧切換バルブの
2次空気遮断時の状態を示す縦断面図である。
【図8】本発明による吸気膨張室を備えた吸気装置と吸
気膨張室を有しない吸気装置のノイズレベルの周波数特
性およびオーバーオール値の測定結果を示すグラフであ
る。
【図9】本発明による2次空気膨張室を備えた吸気装置
と2次空気膨張室を有しない吸気装置のノイズレベルの
周波数特性およびオーバーオール値の測定結果を示すグ
ラフである。
【図10】本発明を適用した吸気装置を有する4サイク
ルエンジンを搭載した自動2輪車の一部破断の左側面図
である。
【符号の説明】
10 車体フレーム 13 エンジン 16 カウリング 18 空気取り入れ口 19 ラムダクト 20 エアクリーナ 21 気化器 22 吸気通路 23 ベンチュリー部 24 シリンダヘッド 25 吸気ポート 26 燃焼室 28 エレメント(フィルタ) 30 クリーンサイド 31 サージタンク 33 吸気膨張室 34 接続管 40 2次空気システム(排気浄化装置) 41 2次空気供給路 42 逆止弁(空気吸入弁) 43 排気ポート 44 2次空気膨張室 45 負圧切換バルブ 53 チューブ 54 密閉ケース 55 入口部材 56 出口部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 35/12 F01N 3/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行風圧を利用して燃焼用空気を取り
    入れ、取り入れた空気の一部を逆止弁を介して排気ポー
    トに2次空気として供給する4サイクルエンジンの吸気
    装置において、空気取り入れ口とエアクリーナの間のラ
    ムダクトの途中に一定容積の吸気膨張室を閉回路として
    接続し、エアクリーナと排気ポートの間の2次空気供給
    路の途中に、一定容量の2次空気膨張室と通常では2次
    空気を通しかつ吸気通路の気化器よりエンジン側部分に
    強い負圧が発生する時に閉じて2次空気を遮断する負圧
    切換バルブと前記逆止弁とを直列に設け、前記吸気膨張
    室により特定周波数域の吸気騒音を低減し、前記2次空
    気膨張室により前記逆止弁の動作に起因する特定周波数
    域の弁騒音を低減し、前記負圧切換バルブにより減速運
    転時等に排気中の余分の未燃焼成分と排気ポートに供給
    される新気とによるアフターファイアの可能性を防止す
    ることを特徴とする4サイクルエンジンの吸気装置。
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