JP2901734B2 - ポリカーボネートおよびその用途 - Google Patents

ポリカーボネートおよびその用途

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JP2901734B2 JP26127190A JP26127190A JP2901734B2 JP 2901734 B2 JP2901734 B2 JP 2901734B2 JP 26127190 A JP26127190 A JP 26127190A JP 26127190 A JP26127190 A JP 26127190A JP 2901734 B2 JP2901734 B2 JP 2901734B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、ポリカーボネートおよびその用途に関し、
さらに詳しくは、冷凍機の冷媒として用いられるオゾン
層非破壊製のフルオロカーボン水素添加物(HFC、Hydro
genated Fluoro Carbon)、たとえばフロンR-134aとの
相溶性に優れるとともに、潤滑性、電気絶縁性に優れる
ポリカーボネート、およびこのポリカーボネートからな
る潤滑油、電気絶縁油、特に冷媒としてオゾン層非破壊
性フロンを使用する冷凍機に適する潤滑油、電気冷蔵庫
用に特に適する潤滑油および電気絶縁油に関する。
発明の技術的背景 ポリカーボネートは、種々の潤滑油またはその成分と
して有効である。
しかしながら、従来のポリカーボネートは、その体積
抵抗率が1011〜1012Ω・cmのオーダーであり、特に電気
絶縁性が要求されるような潤滑油、電気絶縁油の用途に
おいては、電気絶縁性が必ずしも充分ではなかった。
ところで、最近、冷凍機用潤滑油では、冷媒ガスがオ
ゾン層非破壊性HFCであるフロントR-134a(CH2F-CF3
に変更されるに伴い、従来、冷凍機用潤滑油として使用
されてきた鉱物油やアルキルベンゼン類化合物は、冷媒
ガスとの相溶性がないため使用できなくなった。そこ
で、ポリプロピレングリコールやポリプロピレングリコ
ールモノアルキルエーテル、ポリプロピレングリコール
ジアルキルエーテルなどが冷凍機用潤滑油として用いら
れるようになった。しかしながら、上記化合物はフロン
R-134aとの相溶性が低いため、冷媒としてオゾン層非破
壊性フロンを使用する冷凍機用潤滑油には、適していな
かった。
したがって、フロンR-134aとの相溶性に優れるととも
に、潤滑油および電気絶縁性に優れたポリカーボネート
の出現が従来より望まれていた。
なお、フランス特許第2,321,477号明細書には、下記
の一般式で表わされるトリメチロールプロパンのトリカ
ーボネートが開示されている。
CH3-CH2-C-[CH2-0-CO-O-R]3 上記の一般式において、Rは、炭素原子数4〜12の分
岐または非分岐アルキル基、シクロアルキル基、アリル
基、アラルキル基であり、これらの基は低級アルキル基
で置換されている場合もある。同明細書によれば、上記
トリカーボネートは、熱に対して安定な潤滑剤の主成分
として利用することができ、この潤滑剤は、特に超音速
航空機に使用されるとされている。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決
しようとするものであって、オゾン層非破壊性のフルオ
ロカーボン水素添加物、特にフロンR-134aとの相溶性に
優れるとともに、潤滑性および電気絶縁性に優れたポリ
カーボネートを提供することを目的としている。
また、本発明は、上記ポリカーボネートからなる潤滑
油、電気絶縁油、特に冷媒としてオゾン層非破壊性フロ
ンを使用する冷凍機に適する潤滑油、電気冷蔵庫用に適
する潤滑油および電気絶縁油を提供することを目的とし
ている。
発明の概要 本発明に係る新規なポリカーボネートは、下記の一般
式[I]で表わされる。
(R1)x(CH2OCOOR2)y ……[I] 上記の一般式[I]において、R1は、メチル基であ
り、R2は、それぞれ独立に、炭素原子数30以下の炭化水
素基であり、xは0〜2の整数であり、yは2〜4の整
数である。
また、本発明に係る新規な潤滑油および電気絶縁油
は、上記のポリカーボネートからなることを特徴として
いる。
発明の具体的説明 以下、本発明に係るポリカーボネートおよびその用途
について具体的に説明する。
本発明に係る新規なポリカーボネートは、下記の一般
式[I]で表わされる。
(R1)x(CH2OCOOR2)y ……[I] 上記の一般式[I]において、R1は、メチル基であ
り、R2は、それぞれ独立に、炭素原子数30以下の炭化水
素基であり、xは0〜2の整数であり、yは2〜4の整
数である。
上記R2の炭化水素基としては、脂肪族炭化水素基、脂
環族炭化水素基、芳香族炭化水素基、芳香脂肪族炭化水
素基が挙げられる。
上記R2における脂肪族炭化水素基の具体的な例として
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基、2,3−ジメチルブ
チル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イ
ソペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、2−
エチルヘキシル基、イソヘキシル基、n−ヘプチル基、
イソヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、n
−ノニル基、イソノニル基、n−デシル基、イソデシル
基、n−ウンデシル基、イソウンデシル基、n−ドデシ
ル基、イソドデシル基、n−トリノデシル基、イソトリ
デシル基、n−テトラデシル基、イソテトラデシル基、
n−ペンタデシル基、イソペンタデシル基、n−ヘキサ
デシル基、イソヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、
イソヘプタデシル基、n−オクタデシル基、イソオクタ
デシル基、n−ノニルデシル基、イソノニルデシル基、
n−アイコサニル基、イソアイコサニル基、2−エチル
ヘキシル基、2−(4−メチルペンチル)基などを挙げ
ることができる。
また、R2における脂肪族炭化水素基の具体的な例とし
ては、シクロヘキシル基、1−シクロヘキセニル基、メ
チルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基、デ
カヒドロナフチル基、トリシクロデカニル基などを挙げ
ることができる。
さらに、R2における芳香族炭化水素基の具体的な例と
しては、フェニル基、o−トリル基、p−トリル基、m
−トリル基、2,4−キシリル基、メシチル基、1−ナフ
チル基などを挙げることができる。
さらにまた、R2における芳香脂肪族炭化水素基の具体
的な例としては、ベンジル基、メチルベンジル基、β−
フェニルエチル基(フェネチル基)、1−フェニルエチ
ル基、1−メチル−1−フェニルエチル基、p−メチル
ベンジル基、スチリル基、シンナミル基などを挙げるこ
とができる。
上記R3におけるアルキレン基の具体的な例としては、
エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基を挙げる
ことができる。
上記一般式[I]で表わされる好ましいポリカーボネ
ートとしては、たとえば、次のような式で表わされるポ
リカーボネートが挙げられる。
(1)(CH3)2C(CH2OCOOR2)2 (2)C(CH2OCOOR2)4 上記(1)および(2)の式におけるR2は、上記一般
式[I]におけるR2と同一の基である。
上記のような一般式[I]で表されるポリカーボネー
トは、たとえば以下のような方法により製造することが
できる。
まず、(a)一般式[II] (R1)xC(CH2OH)y ……[II] [式[II]中、R1、xおよびyは、それぞれ上記一般式
[I]におけるR1、x、yと同一である]で表わされる
ポリオール、および (b)一般式[III] R2OCOOR2 ……[III] [式[III]中、R2は、上記一般式[I]におけるR2
同一である] で表わされ、かつR2OHの沸点が上記ポリオールの沸点
よりも低く、m1/ym2(式中、m1はカーボネート化合物の
モル数であり、m2はポリオールのモル数であり、yはポ
リオールの水酸基の個数を表わす)が2〜200好ましく
は3〜80の範囲となる量のカーボネート化合物 を塩基触媒の存在下に加熱しながら、生成するアルコー
ル(R2OH)を蒸留する反応系外に除去して、反応率95%以
上まで反応させる。なお、上記反応を行なうに際し、反
応器内の空気を窒素置換することが望ましいが、窒素置
換しなくてもよい。
次いで、上記塩基触媒を除去した後、未反応の上記カ
ーボネート化合物を蒸留によって反応系外に除去し、上
記一般式[I]で表わされる脂肪族ポリカーボネートを
得る。
上記一般式[III]で表わされるカーボネート化合物
としては、具体的には、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジブチルカ
ーボネート、ジ−[1,3−ジメチルブチル]カーボネー
ト、ジヘキシルカーボネート、ジオクチルカーボネー
ト、ジ−[2−エチルヘキシル]カーボネート、ジシク
ロヘキシルカーボネートなどが好ましく用いられる。
この方法では、カーボネート化反応で生成するアルコ
ールを反応系外に蒸留にて除去しつつ、カーボネート化
反応を進行させるので、この反応で生成するアルコー
ル、すなわち、(R2OH)で表わされるアルコールは、上記
ポリオールよりも沸点が低いことが必要である。
また、カーボネート化合物は、m1/ym2(式中、m1はカ
ーボネート化合物のモル数であり、m2はポリオールのモ
ル数であり、yはポリオールの水酸基の個数を表わす)
が2〜200好ましくは3〜80の範囲となる量で用いられ
る。このようにカーボネート化合物の使用量を制限する
ことにより、高重合度のポリカーボネートの生成を抑制
することができる。
この方法においては、反応は、上記のようなポリオー
ルとカーボネート化合物を反応容器に仕込み、塩基触媒
の存在下に加熱しながら、生成するアルコールを蒸留に
よって反応系外に除去して、反応率95%以上まで反応さ
せ、次いで、上記塩基触媒を除去した後、未反応の上記
カーボネート化合物を蒸留によって反応系外に除去す
る。反応率95%以上とは、上記生成するアルコールが上
記ym2の0.95倍モル以上生成するまで、反応させること
をいう。
上記塩基触媒としては、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭
酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩や炭酸水素
塩、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、リチ
ウムメトキシド、セシウムメトキシド等のアルカリ金属
アルコラート、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド等
のアルカリ金属化合物が好ましく用いられる。これらの
うちでは、特に、アルカリ金属アルコラートが好まし
い。このほか、たとえば、水酸化マグネシウム、水酸化
カルシウム等のアルカリ土類金属化合物、トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、イミダゾール、テトラメチル
アンモニウムハイドロオキシド等の有機アミノ化合物も
用いられる。これら触媒の使用量は、通常、触媒のモル
数/上記ym2が10-1〜10-7、好ましくは10-2〜10-5とな
る範囲で用いられる。
この方法においては、反応は、通常、50〜300℃、好
ましくは60〜200℃の温度で行なわれる。反応時間は、
通常、0.5〜200時間、好ましくは1〜100時間である。
反応終了後の触媒の除去は、水洗または酸で中和する
ことによって行なわれる。酸としては、スルホン酸型イ
オン交換樹脂等の固体酸;炭酸、炭酸アンモニウム、塩
化アンモニウム、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸;酢
酸、フェノール等の有機酸が用いられる。これらのなか
では、たとえば、スルホン酸型イオン交換樹脂や、炭酸
アンモニウムのような弱酸の無機酸が好ましく用いられ
る。
この方法によれば、このように、塩基触媒を除去した
後、未反応のカーボネート化合物を減圧下に蒸留除去す
ることによって、塩基触媒の存在下で未反応のカーボネ
ート化合物を蒸留によって除去するときに生じるポリカ
ーボネートの重合を防止して、高収率にて目的とするポ
リカーボネートを得ることができる。
このようにして得られたポリカーボネートは、必要に
応じて、活性白土、活性炭等の吸着剤にて処理または水
洗して、微量の不純物を除去してもよい。特に、かかる
処理によれば、微量のイオン性化合物や極性化合物を除
去できるので、得られたポリカーボネートを安定に保持
することができる。
上記のような方法によれば、上記反応において、カー
ボネート化合物としてジメチルカーボネートを用いる、
メタノールをジメチルカーボネートとの共沸物として反
応系から除去する代わりに、予め反応系にシクロヘキサ
ン、ベンゼル、ヘキサン等を共沸溶剤として加え、メタ
ノールをこれら共沸溶剤との共沸物として、反応系外に
除去することもできる。上記共沸溶剤は、ジメチルカー
ボネート100重量%に対して、通常、5〜100重量%の割
合で用いられる。
この方法によれば、反応において、メタノールを上記
共沸物として、反応系外に除去し、反応の終了後、反応
混合物から未反応ジメチルカーボネートを回収するの
で、その回収率を高めることができる。
また、別の方法として、上述したように、メタノール
をジメチルカーボネートとの共沸物として回収した後、
この共沸物に上記共沸溶剤を加え、メタノールをこれら
共沸溶剤との共沸物としてジメチルカーボネートから除
去して、ジメチルカーボネートを回収することもでき
る。
上記のような方法によれば、ポリオールとカーボネー
ト化合物との反応の終了後、用いた塩基触媒を除去した
後に、未反応のカーボネート化合物を除去するので、目
的とするポリカーボネートを高収率にて得ることができ
る。
また、本発明に係るポリカーボネートの別の製造方法
として、次のような方法がある。
まず、(a)一般式[II] (R1)xC(CH2OH)y ……[II] で表わされるポリオール、 (b)一般式[IV] R2OH ……[IV] [式[IV]中、R2は、上記一般式[I]におけるR2と同
一である] で表わされるモノアルコール、および(c)一般式
[V] R5OCOOR5 ……[V] [式[V]中、R5は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜
2のアルキル基である] で表わされ、かつ、R5OHの沸点が上記ポリオールおよび
モノアルコールの沸点よりも低く、m1/ym2(式中、m1
カーボネート化合物のモル数であり、m2はポリオールの
モル数であり、yはポリオールの水酸基の個数を表わ
す)が2〜200好ましくは3〜80の範囲となる量のカー
ボネート化合物 を塩基触媒の存在下に加熱しながら、生成するアルコー
ル(R5OH)を蒸留によって反応系外に除去して、反応率95
%以上まで反応させる。なお、上記反応を行なうように
際し、反応器内の空気を窒素置換することが望ましい
が、窒素置換しなくてもよい。
次いで、上記塩基触媒を除去した後、未反応および最
終段階の反応に至らないカーボネート化合物[R6OCO2R6
(式中、R6は、それぞれ独立に、R2ないしR5である)]
を蒸留によって反応系外に除去し、上記一般式[I]で
表わされるポリカーボネートを得る。
この方法では、カーボネート化反応で生成するアルコ
ールを反応系外に蒸留にて除去しつつ、カーボネート化
反応を進行させるので、この反応で生成するアルコー
ル、すなわち、R5OHで表わされるアルコールは、上記ポ
リオールおよびモノアルコールよりも沸点が低いことが
必要である。
また、カーボネート化合物は、m1/ym2(式中、m1はカ
ーボネート化合物のモル数であり、m2はポリオールのモ
ル数であり、yはポリオールの水酸基の個数を表わす)
が2〜200好ましくは3〜80の範囲となる量で用いられ
る。このようにカーボネート化合物の使用量を制限する
ことにより、高重合度のポリカーボネートの生成を抑制
することができる。
この方法においては、反応は、上記のようなポリオー
ルとモノアルコールとカーボネート化合物を反応容器に
仕込み、塩基触媒の存在下に加熱しながら、生成するア
ルコールを蒸留によって反応系外に除去して、反応率95
%以上まで反応させ、次いで、上記塩基触媒を除去した
後、未反応の上記カーボネート化合物を蒸留によって反
応系外に除去する。反応率95%以上とは、上記生成する
アルコールが上記ym2の0.95倍モル以上生成するまで、
反応させることをいう。
上記塩基触媒、反応温度、反応時間、反応終了後の触
媒除去、不純物の除去および未反応ジメチルカーボネー
トの回収については、先の製造方法の場合と同様であ
る。
最初に述べたポリカーボネートの製造方法では、一般
式[III]で表わされる、ジメチルカーボネート、ジエ
チルカーボネート以外のカーボネート化合物は、入手が
困難であるため、予め合成する必要がある。一方、この
製造方法では、用意に入手できる一般式[V]で表わさ
れるカーボネート化合物(ジメチルカーボネート、ジエ
チルカーボネート、エチルメチルカーボネート)と一般
式[IV]で表わされるモノアルコールを用いてポリカー
ボネートを製造するので、上記のようなカーボネート化
合物の合成は必要がなく、経済的である。
また、この方法によれば、先の製造方法の場合と同様
に、高収率にて目的とするポリカーボネートを得ること
ができる。
本発明に係るポリカーボネートは、潤滑製に優れると
ともに、その体積抵抗率が1013〜1014Ω・cmのオーダー
で、従来のポリカーボネートと比較して電気絶縁性が高
い。したがって、本発明に係るポリカーボネートは、特
に電気絶縁性が要求される潤滑油、電気絶縁油の用途に
利用することができ、具体的には、特に電気冷蔵庫用の
潤滑油および電気絶縁油に適している。
また、本発明に係るポリカーボネートは、フロンR-13
4aなどのオゾン層非破壊性フロンとの相溶性に優れてい
るので、冷媒としてオゾン層非破壊性フロンを使用する
冷凍庫用潤滑油に特に適している。
発明の効果 本発明に係るポリカーボネートは、フロンR-134aなど
のオゾン層非破壊性フロンとの相溶性に優れるととも
に、潤滑性および電気絶縁性に優れている。
上記のような効果を有する本発明に係るポリカーボネ
ートは、冷凍機用潤滑油、自動車用エンジン油、自動車
用ギア油、圧延用潤滑油、繊維用潤滑油などの潤滑油、
特に電気絶縁性が要求される潤滑油、電気絶縁油を提供
することができる。本発明に係るポリカーボネートは、
冷媒としてオゾン層非破壊性フロンを使用する冷凍庫用
潤滑油として、また電気冷蔵庫用の潤滑油および電気絶
縁油として特に適している。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、
これら実施例に限定されるものではない。
実施例および比較例におけるポリカーボネートの分析
と性能評価は、以下の試験方法による。
(1)分析方法 a.平均分子量 (株)島津製作所製のGPCシステムを使用し、ポリス
チレン基準にて平均分子量を求めた。測定条件を下記に
示す。
カラム:ポリスチレンゲル4本(G-2000HXL+G−200
0HXL+G−3000HXL+G−4000HXL)、 検出器:示差屈折計、 温度:40℃、 溶媒:テトラヒドロフラン、 溶出速度:0.7ml/分 b.赤外吸収スペクトル 日本分光製赤外分光計A-302でKBr板間に試料を塗り付
けて測定する。
(2)評価方法 a.動粘度 JIS K-2283 b.流動点 JIS K-2269 c.耐荷重値 耐荷重値は、ファレックス(Falex)試験機を用い、2
50 1bfの荷重で5分間慣らし運転した後、加重してい
き、焼付きが生じたときの荷重を求め、この値を耐荷重
値とする。
d.体積抵抗率 ポリカーボネートの体積抵抗率は、ASTM D 257に準備
して求めた。
e.フロンR-134aとの相溶性 (1)内径10mm、深さ20cmの試験管に試料1ml採り、ド
ライアイス−アセトン浴で冷却しながら、フロンR-134a
をボンベ容器からゆっくり導入し試料の量より多めに溜
める。次にスパチュラーを入れて撹拌し、−20℃の冷媒
浴に移し、試料/フロンR-134aの容積比が1/1になった
ときの溶解性を調べる。完全に均一であれば○とし、溶
解しなければ、×とする。
(2)カーボネート生成物とフロンR-134aの相溶性を更
に詳しく調べるため、潤滑油とフロンR-134aとを割合を
色々変えてガラス管に封入し、両者が相溶する限界の温
度(臨界温度)を求める。
実施例1 10段シーブトレー式蒸留塔を備えた容量5lのフラスコ
に、ネオペンチルグリコール301g(2.89モル)、ジ−
[2−エチルヘキシル]カーボネート4293g(15.01モ
ル)および28重量%のNaOCH3のメタノール溶液1.0g(Na
OCH30.005モル)を仕込んだ。
この混合物を減圧下(40〜10mmHg)に130〜160℃に加
熱し、生成する2−エチルヘキサノールを留去しつつ、
10時間反応を行なった。留出した2−エチルヘキサノー
ルは742g(5.70モル)であり、2−エチルヘキサノール
収率は、99%であった。
このようにして得られた反応混合物に、用いたNaOCH3
の5倍モル量の炭酸アンモニウムを含有する水溶液で触
媒を中和し、水洗した後、未反応のジ−[2−エチルヘ
キシル]カーボネートを除去して、ポリカーボネート96
2gを得た。
得られたポリカーボネートは、液体であり、1H‐NHR
分析、IR分析およびGC-Ms分析の結果から以下のような
構造を有することが判った。
得られたポリカーボネートを1H‐NHRで測定した結
果、チャートに次のようなピークが表われた。なお、こ
の測定の際、溶媒としてCDCl3を用いた。
0.87〜0.93ppm(tri 12H) 1.0ppm(s 6H) 1.25〜1.35ppm(8H) 1.35〜1.45ppm(8H) 1.59〜1.65ppm(2H) 3.97ppm(S 4H) 4.0〜4.08ppm(4H) このポリカーボネートについてGC-Ms分析を行なった
結果、チャートにm/e=417にM+の分子イオンピークが表
われた。
また、得られたポリカーボネートの赤外吸収スペクト
ルを第1図に示す。
さらに、得られたポリカーボネートのGPC分析結果を
下記に示す。なお、生成物中に一部ネオペンチル−ジ−
[2−エチルヘキシル]カーボネートの縮合体が存在し
ていることを確認した。
重量平均分子量(w)/数平均分子量(n) [GPC]:1.05 ポリスチレン換算法による重量平均分子量 (Mw):484 生成物中のナトリウム残存量:0.01ppm以下 生成物中の全酸価:0.01以下 潤滑油基本性能および電気絶縁性の評価結果を表1に
示す。
実施例2 実施例1において、実施例1のネオペンチルグリコー
ルおよび28重量%のNaOCH3のメタノール溶液の仕込量を
それぞれ258g(2.48モル)、2.0g(NaOCH30.011モル)
とし、ジ−[2−エチルヘキシル]カーボネートの代わ
りに、ジ−[1,3−ジメチルブチル]カーボネート2707g
(11.75モル)を仕込み、減圧度を50〜20mmHg、反応温
度を120〜135℃にした以外は、実施例1と同様にしてポ
リカーボネート736gを得た。
なお、1,3−ジメチルブタノールの留出量は502g(4.9
1モル)であり、1,3−ジメチルブタノール収率は、99%
であった。
得られたポリカーボネートは、液体であり、1H‐NHR
分析、IR分析およびGC−Ms分析の結果から以下のような
構造を有することが判った。
得られたポリカーボネートを1H‐NHRで測定した結
果、チャートに次のようなピークが表われた。なお、こ
の測定の際、溶媒としてCDCl3を用いた。
0.93ppm(d 12H) 1.02ppm(S 6H) 1.27ppm(d 6H) 1.31ppm(2H) 1.62ppm(2H) 1.70ppm(2H) 3.97ppm(S 4H) 4.85ppm(2H) このポリカーボネートについてGC-Ms分析を行なった
結果、チャートにm/e=361にM+の分子イオンピークが表
われた。
また、得られたポリカーボネートの赤外吸収スペクト
ルのデータを下記に示す。
主なピーク νC−H 2800〜3000cm-1 δC−H 1460〜1480cm-1 νC=O 1745cm-1、1250cm-1 さらに、得られたポリカーボネートのGPC分析結果を
下記に示す。なお、生成物中に一部ネオペンチル−ジ−
[1,3−ジメチルブチル]カーボネートの縮合体が存在
していることを確認した。
重量平均分子量(w)/数平均分子量(n) [GPC]:1.09 ポリスチレン換算法による重量平均分子量 (w):440 生成物中のナトリウム残存量:0.01ppm以下 生成物中の全酸価:0.01以下 潤滑油基本性能および電気絶縁性の評価結果を表1に
示す。
実施例3 実施例2において、ネオペンチルグリコール、28重量
%のNaOCH3のメタノール溶液およびジ−[1,3−ジメチ
ルブチル]カーボネートの仕込量をそれぞれ127g(1.22
モル)、0.68g(NaOCH30.003モル)、2817g(12.23モ
ル)とした以外は、実施例1と同様にしてポリカーボネ
ート420gを得た。
なお、1,3−ジメチルブタノール留出量は245g(2.40
モル)であり、13−ジメチルブタノール収率は98%であ
った。
得られたポリカーボネートは、液体であり、1H−NMR
分析、IR分析およびGC-Ms分析の結果は実施例2と同じ
であり、実施例2のポリカーボネートと同じ構造を有す
ることが判った。
さらに、得られたポリカーボネートのGPC分析結果を
下記に示す。なお、生成物中に一部ネオペンチル−ジ−
[1,3−ジメチルブチル]カーボネートの縮合体が存在
していることを確認した。
重量平均分子量(w)/数平均分子量(n) [GPC]:1.09 ポリスチレン換算法による重量平均分子量 (w):372 生成物中のナトリウム残存量:0.01ppm以下 生成物中の全酸価:0.01以下 潤滑油基本性能および電気絶縁性の評価結果を表1に
示す。
実施例4 実施例1と同様にして、ネオペンチルグリコール313g
(3.01モル)、2−エチルヘキサノール2735g(21.00モ
ル)およびジメチルカーボネート1901g(21.13モル)、
28重量%のNaOCH3のメタノール溶液1.3g(NaOCH30.0067
モル)を仕込んだ。
この混合物を常圧下に110〜160℃で11時間加熱し、生
成するメタノールを留去した。メタノールの留出量は85
2g(26.62モル)であり、メタノール収率は98.5%であ
った。
次いで、この混合物を減圧下(130〜10mmHg)に130〜
170℃に加熱し、8時間反応させ、メタノール、ジメチ
ルカーボネート、2−エチルヘキサノールおよびメチル
−2−エチルヘキシルカーボネートを留去させた。
このようにして得られた反応混合物を、実施例1と同
様に後処理をしてポリカーボネート1103gを得た。
得られたポリカーボネートは、液体であり、1H−NMR
分析、IR分析およびGC-Ms分析の結果は実施例1と一致
し、実施例1のポリカーボネートと同じ構造であること
を確認した。
さらに、得られたポリカーボネートのGPC分析結果を
下記に示す。なお、生成物中に一部ネオペンチル−ジ−
[2−エチルヘキシル]カーボネートの縮合体が存在し
ていることを確認した。
重量平均分子量(w)/数平均分子量(n) [GPC]:1.06 ポリスチレン換算法による重量平均分子量 (Mw):500 生成物中のナトリウム残存量:0.01ppm以下 生成物中の全酸価:0.01以下 潤滑油基本性能および電気絶縁性の評価結果を表1に
示す。
実施例5 実施例1と同様にして、ペンタエリスリトール136g
(1.00モル)、n−ブタノール1481g(20.01モル)、ジ
メチルカーボネート1801g(20.02モル)および28重量%
のNaOCH3のメタノール溶液0.94g(NaOCH30.0048モル)
を仕込んだ。
この混合物を常圧下に90〜135℃で7時間加熱し、生
成するメタノールを留去した。メタノールの留出量は76
0g(23.76モル)であり、メタノール収率は99.0%であ
った。
次いで、この混合物を減圧下(760〜110mmHg)に140
〜150℃に加熱し、10時間反応させ、メタノール、ジメ
チルカーボネート、n−ブタノールおよびメチルブチル
カーボネートを留去させた。
このようにして得られた反応混合物を、実施例1と同
様に後処理をしてポリカーボネート407gを得た。
得られたポリカーボネートは、粘稠な液体であり、1
H−NMR分析、IR分析およびGPC分析の結果から、以下の
ような構造を有するのが判った。
得られたポリカーボネートを1H−NMRで測定した結
果、チャートに次のようなピークが表われた。なお、こ
の測定の際、溶媒としてCDCl3を用いた。
0.95ppm(tri 12H) 1.42ppm(8H) 1.65ppm(8H) 4.14ppm(tri 8H) 4.24ppm(s 8H) また、得られたポリカーボネートの赤外吸収スペクト
ルを第2図に示す。
さらに、得られたポリカーボネートのGPC分析結果を
下記に示す。なお、生成物中に一部上記式で表わされる
ポリカーボネートの縮合体が存在していることを確認し
た。
重量平均分子量(w)/数平均分子量(n) [GPC]:1.19 ポリスチレン換算法による重量平均分子量 (w):766 生成物中のナトリウム残存量:0.01ppm以下 生成物中の全酸価:0.01以下 潤滑油基本性能および電気絶縁性の評価結果を表1に
示す。
実施例1〜5のポリカーボネートは、いずれも耐荷重
値から求めた潤滑性および電気絶縁性に優れたいた。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は、それぞれ実施例1、実施例5で
得られたポリカーボネートの赤外吸収スペクトル図であ
る。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 69/96 C10M 105/38 A01B 3/20 C10N 40:16 C10N 40:30 WPI/L(QUESTEL) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式[I] (R1)x(CH2OCOOR2)y ……[I] [式[I]中、R1は、メチル基であり、R2は、それぞれ
    独立に、炭素原子数30以下の炭化水素基であり、xは0
    〜2の整数であり、yは2〜4の整数である]で表わさ
    れるポリカーボネート。
  2. 【請求項2】下記の一般式[I] (R1)x(CH2OCOOR2)y ……[I] [式[I]中、R1は、メチル基であり、R2は、それぞれ
    独立に、炭素原子数30以下の炭化水素基であり、xは0
    〜2の整数であり、yは2〜4の整数である]で表わさ
    れるポリカーボネートからなることを特徴とする潤滑
    油。
  3. 【請求項3】下記の一般式[I] (R1)x(CH2OCOOR2)y ……[I] [式[I]中、R1は、メチル基であり、R2は、それぞれ
    独立に、炭素原子数30以下の炭化水素基であり、xは0
    〜2の整数であり、yは2〜4の整数である]で表わさ
    れるポリカーボネートからなることを特徴とする電気絶
    縁油。
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