JP2908186B2 - 潤滑油 - Google Patents

潤滑油

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JP2908186B2
JP2908186B2 JP22080893A JP22080893A JP2908186B2 JP 2908186 B2 JP2908186 B2 JP 2908186B2 JP 22080893 A JP22080893 A JP 22080893A JP 22080893 A JP22080893 A JP 22080893A JP 2908186 B2 JP2908186 B2 JP 2908186B2
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中 正 秀 田
本 忠 明 藤
哲 雄 林
剛 史 林
和 紀 ▲高▼畑
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、潤滑油に関し、さらに詳
しくは、冷凍機の冷媒として用いられる、フルオロカー
ボン水素添加物(HFC、Hydrogenated FluoroCarbon
)、クロロフルオロカーボン水素添加物(HCFC、Hydro
genated Chlorofluoro Carbon)、さらにはこれらの
混合物との相溶性に優れるとともに、アルミニウムに対
する潤滑性に優れるような高粘度のポリカーボネートか
らなる潤滑油、特に冷媒としてフルオロカーボン水素添
加物を使用する冷凍機に適するような潤滑油に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】最近、冷凍機用潤滑油では、冷媒
ガスがオゾン層非破壊性のR−134a(CH2F−C
3)のようなフルオロカーボン水素添加物に変更され
るに伴い、従来、冷凍機用潤滑油として使用されてきた
鉱物油やアルキルベンゼン類化合物は、冷媒ガスとの相
溶性がないため使用できなくなった。そこで、ポリプロ
ピレングリコール、ポリプロピレングリコールモノアル
キルエーテル、ポリプロピレングリコールジアルキルエ
ーテルなどが冷凍機用潤滑油として用いられるようにな
った。しかしながら、上記の化合物はR−134aとの
相溶性が低く、上記化合物のうち、特に100℃におけ
る動粘度が15 cSt以上という高粘度の化合物は、R−
134aとの相溶性が低いため、冷凍機用潤滑油、たと
えばロータリー式カーエアコン用潤滑油としての性能が
低いという問題があった。
【0003】また、この問題は、オゾン層非破壊性のフ
ルオロカーボン水素添加物だけでなく、オゾン破壊力
(Ozone Depletion Potential )が小さいクロロフル
オロカーボン水素添加物、さらにはフルオロカーボン水
素添加物とクロロフルオロカーボン水素添加物との混合
物についても同様である。
【0004】したがって、潤滑性に優れ、かつ、R−1
34aのようなフルオロカーボン水素添加物との相溶性
に優れる化合物、特にR−134aとの相溶性に優れる
高粘度の化合物を含有させてなる冷凍機用潤滑油の出現
が従来より望まれていた。
【0005】なお、上記フルオロカーボン水素添加物の
例としては、上記R−134aのほか、R−152aが
挙げられ、また、クロロフルオロカーボン水素添加物の
例としては、R−22、R−123、R−134が挙げ
られる。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、潤滑性に優
れ、かつ、オゾン層非破壊性フルオロカーボン水素添加
物、オゾン破壊力が小さいクロロフルオロカーボン水素
添加物、さらにはこれらの混合物との相溶性に優れるポ
リカーボネート、特にR−134aとの相溶性に優れる
高粘度のポリカーボネートを含有させてなる潤滑油を提
供することを目的にしている。
【0007】
【発明の概要】本発明に係る潤滑油は、下記の一般式
[I]および[II]で表わされるポリカーボネートか
ら選ばれる少なくとも1種のポリカーボネートと、下記
の一般式[III]で表わされるモノカーボネートとを
含有してなることを特徴としている。
【0008】 (R1O)CH2[CH(OR1)]mCH2(OR1) ・・・[I] 上記式[I]において、R1 は、下式(A)で表わされ
る基であり、mは1〜6の整数である。
【0009】 −(R0 O)n−COOR2 ・・・(A) 上記式(A)において、R2 は、それぞれ独立に、炭素
原子数30以下の炭化水素基または炭素原子数2〜30
のエーテル結合を有する炭化水素基であり、R0 は、エ
チレン基および/またはプロピレン基であり、nは、1
〜24の整数である。
【0010】 Su−O−R ・・・[II] 上記式[II]において、Suは、下式(B)で表わさ
れる基であり、Rは、下式(C)、(D)、(E)およ
び(A)で表わされる基から選択される基である。
【0011】
【化2】
【0012】 −(R0 O)n−COOR2 ・・・(A) 上記式(B)、(C)、(D)および(E)において、
1 は、上記式(A)で表わされる基であり、また、上
記式(A)において、R2 は、それぞれ独立に、炭素原
子数30以下の炭化水素基または炭素原子数2〜30の
エーテル結合を有する炭化水素基であり、R0 は、エチ
レン基および/またはプロピレン基であり、nは、1〜
24の整数である。
【0013】 R3OCOOR4 ・・・[III] 上記式[III]において、R3 およびR4 は、炭素原
子数1〜36の炭化水素基または R5(OR6y− (R5 は、炭素原子数1〜6の炭化水素基であり、R6
は、エチレン基またはプロピレン基であり、yは1〜1
00である)で表わされるグリコールエーテル基であ
る。
【0014】上記の潤滑油は、特に冷媒としてR−13
4aのようなオゾン層非破壊性のフルオロカーボン水素
添加物(HFC)を使用する冷凍機の潤滑油に適してい
る。また、上記一般式[III]で表わされるモノカーボ
ネートに該当する、下記の式 (CH 3 3 CCH 2 CH(CH 3 )(CH 2 2 OCOO(CH 2 2 CH(CH 3 )−CH 2 C(CH 3 3 で表わされるモノカーボネート(参考例11のモノカー
ボネート)は、単独で冷凍機用潤滑油として使用するこ
とができる。 本発明に係るモノカーボネートは、上記式
で表わされるモノカーボネート(参考例11のモノカー
ボネート)である。
【0015】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る潤滑油につい
て具体的に説明する。本発明に係る潤滑油は、下記の一
般式[I]および[II]で表わされるポリカーボネー
トから選ばれる少なくとも1種のポリカーボネートと、
下記の一般式[III]で表わされるモノカーボネート
とを含有してなる。
【0016】一般式[I]および[II]で表わされる
ポリカーボネート 一般式[I]で表わされるポリカーボネートは、環状構
造を有しないソルビトールなどの糖から誘導されるポリ
カーボネートである。
【0017】 (R1O)CH2[CH(OR1)]mCH2(OR1) ・・・[I] 上記式[I]において、R1 は、下式(A)で表わされ
る基であり、mは1〜6の整数である。
【0018】 −(R0 O)n−COOR2 ・・・(A) 上記式(A)において、R2 は、それぞれ独立に、炭素
原子数30以下の炭化水素基または炭素原子数2〜30
のエーテル結合を有する炭化水素基であり、R0 は、エ
チレン基および/またはプロピレン基であり、nは、1
〜24の整数である。
【0019】上記式(A)で表わされる基は、次の3種
類に大別される。 (1) −(C36O)s (C24O)t COOR2 (2) −(C24O)t (C36O)s COOR2 (3) −C24O−基と−C36O−基とがランダム
に結合している基に、−COOR2 基が結合している基
であって、かつ、−C24O−基および−C36O−基
の合計数が3〜24である基。
【0020】ただし、上記式(1)〜(3)において、
2 は、それぞれ独立に、炭素原子数30以下の炭化水
素基または炭素原子数2〜30のエーテル結合を有する
炭化水素基であり、s+tは、1〜24の整数である。
【0021】本発明では、上記式(A)において、−C
24O−基の個数(t)が0でないとき、−C36O−
基の個数(s)と−C24O−基の個数(t)との比
(s/t)は、通常0.5〜20、好ましくは1〜1
0、さらに好ましくは2〜6の範囲にある。また、上記
の−C24O−基の個数(t)が0の場合には、−C3
6O−基の個数(s)は、通常1〜24、好ましくは
1〜12、さらに好ましくは2〜8の範囲にある。
【0022】また、一般式[II]で表わされるポリカ
ーボネートは、シュクロース系ポリカーボネート、シュ
クロース以外の少糖類系ポリカーボネートおよび単糖類
系ポリカーボネートである。
【0023】 Su−O−R ・・・[II] 上記式[II]において、Suは、下式(B)で表わさ
れる基であり、Rは、下式(C)、(D)、(E)およ
び(A)で表わされる基から選択される基である。
【0024】
【化3】
【0025】
【化4】
【0026】 −(R0 O)n−COOR2 ・・・(A) 上記式(B)、(C)、(D)および(E)において、
1 は、上記式(A)で表わされる基であり、また、上
記式(A)は、上記一般式[I]の式(A)と同じであ
る。
【0027】上記式(A)におけるR2 としては、脂肪
族炭化水素基、脂環族炭化水素基、芳香族炭化水素基、
芳香脂肪族炭化水素基および一般式 −(R7−O)q−R8 (式中、R7 は、炭素原子数2〜3のアルキレン基であ
り、R8 は炭素原子数28以下の炭化水素基であり、q
は1〜20の整数である)で表わされるグリコールエー
テル基などが挙げられる。
【0028】上記R2 における脂肪族炭化水素基の具体
的な例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、
イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、s-ブチル
基、t-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペ
ンチル基、n-ヘキシル基、2,3-ジメチルブチル基、イソ
ヘキシル基、n-ヘプチル基、イソヘプチル基、n-オクチ
ル基、2-エチルヘキシル基、イソオクチル基、n-ノニル
基、イソノニル基、n-デシル基、イソデシル基、n-ウン
デシル基、イソウンデシル基、n-ドデシル基、イソドデ
シル基、n-トリデシル基、イソトリデシル基、n-テトラ
デシル基、イソテトラデシル基、n-ペンタデシル基、イ
ソペンタデシル基、n-ヘキサデシル基、イソヘキサデシ
ル基、n-ヘプタデシル基、イソヘプタデシル基、n-オク
タデシル基、イソオクタデシル基、n-ノニルデシル基、
イソノニルデシル基、n-アイコサニル基、イソアイコサ
ニル基、2-エチルヘキシル基、2-(4-メチルペンチル)
基などを挙げることができる。
【0029】また、R2 における脂環族炭化水素基の具
体的な例としては、シクロヘキシル基、1-シクロヘキセ
ニル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキ
シル基、デカヒドロナフチル基、トリシクロデカニル基
などを挙げることができる。
【0030】さらに、R2 における芳香族炭化水素基の
具体的な例としては、フェニル基、o-トリル基、p-トリ
ル基、m-トリル基、2,4-キシリル基、メシチル基、1-ナ
フチル基などを挙げることができる。
【0031】さらにまた、R2 における芳香脂肪族炭化
水素基の具体的な例としては、ベンジル基、メチルベン
ジル基、β- フェニルエチル基(フェネチル基)、1-フ
ェニルエチル基、1-メチル-1- フェニルエチル基、p-メ
チルベンジル基、スチリル基、シンナミル基などを挙げ
ることができる。
【0032】上記R7 におけるアルキレン基の具体的な
例としては、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン
基を挙げることができる。また、上記R8 としては、脂
肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基および芳香族炭化水
素基が挙げられる。これらの具体的な例としては、それ
ぞれ上述したR2における脂肪族炭化水素基、脂環族炭
化水素基、芳香族炭化水素基の具体的な例として列挙し
た基と同様の基を挙げることができる。
【0033】上記の一般式で表わされるグリコールエー
テル基としては、具体的には、エチレングリコールモノ
メチルエーテル基、エチレングリコールモノブチルエー
テル基、ジエチレングリコールモノn-ブチルエーテル
基、トリエチレングリコールモノエチルエーテル基、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル基、プロピレン
グリコールモノエチルエーテル基、プロピレングリコー
ルモノイソプロピルエーテル基、プロピレングリコール
モノブチルエーテル基、ジプロピレングリコールモノメ
チルエーテル基、ジプロピレングリコールモノエチルエ
ーテル基、ジプロピレングリコールモノイソプロピルエ
ーテル基、トリプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル基、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル
基、などを挙げることができる。
【0034】R−134aなどのオゾン層非破壊性のフ
ルオロカーボン水素添加物を冷媒として使用する冷凍機
において、上記一般式[I]または[II]で表わされ
るポリカーボネートを潤滑油として用いる場合には、上
記R2 としては、メチル基、エチル基、イソプロピル
基、n-ブチル基等の低級アルキル基;エチレングリコー
ルモノメチルエーテル基、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル基、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル基、トリエチレングリコールモノメチルエーテル基、
プロピレングリコールモノメチルエーテル基、プロピレ
ングリコールモノエチルエーテル基、プロピレングリコ
ールモノイソプロピルエーテル基、ジプロピレングリコ
ールモノメチルエーテル基、ジプロピレングリコールモ
ノエチルエーテル基、トリプロピレングリコールモノメ
チルエーテル基等のアルキレングリコールモノアルキル
エーテル基などが好ましい。
【0035】また上記一般式[I]および[II]で表
わされるポリカーボネートのうち、R2 が炭素原子数2
〜30のエーテル結合を有する炭化水素基であるポリカ
ーボネートは、アルミニウムに対する潤滑性に特に優
れ、機械装置のアルミニウム材質部が摩耗し難いため、
アルミニウム材を使用している機械装置用の潤滑油成分
として好ましい。
【0036】上記一般式[I]で表わされるポリカーボ
ネートとしては、以下のようなポリカーボネートが挙げ
られる。
【0037】
【化5】
【0038】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COOCH3 [n=1〜8]
【0039】
【化6】
【0040】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COOCH(CH32 [n=1〜8]
【0041】
【化7】
【0042】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n-1 (C24O)COOC
3 [n=2〜9]
【0043】
【化8】
【0044】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n-1 (C24O)COOC
H(CH32 [n=2〜9]
【0045】
【化9】
【0046】上記の式中におけるR: −(C24O)n COOCH3 [n=1〜8]
【0047】
【化10】
【0048】上記の式中におけるR: −(C24O)n COOCH(CH32 [n=1〜8]
【0049】
【化11】
【0050】上記の式中におけるR: −(C24O)[CH2CH(CH3)O]n-1 COOC
3 [n=2〜9]
【0051】
【化12】
【0052】上記の式中におけるR: −(C24O)[CH2CH(CH3)O]n-1 COOC
H(CH32 [n=2〜9]
【0053】
【化13】
【0054】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COOCH2CH3 [n=1〜8]
【0055】
【化14】
【0056】上記の式中におけるR: −(C24O)[CH2CH(CH3)O]n-1 COOC
H(CH32と −[CH2CH(CH3)O]n-1 COOCH(CH32 [n=2〜9]
【0057】
【化15】
【0058】上記の式中におけるR: −(C24O)[CH2CH(CH3)O]n-1 COOC
H(CH32と −[CH2CH(CH3)O]n-1 COOCH(CH32 [n=2〜9]
【0059】
【化16】
【0060】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COO[CH2CH(C
3)O]m CH3 [n=1〜8,m=1〜6]
【0061】
【化17】
【0062】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COO[CH2CH(C
3)O]m25 [n=1〜8,m=1〜6]
【0063】
【化18】
【0064】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COO[CH2CH(C
3)O]m37 [n=1〜8,m=1〜6]
【0065】
【化19】
【0066】上記の式中におけるR: −(C24O)p[CH2CH(CH3)O]q COO
[CH2CH(CH3)O]mn2n+1 [p=1〜6,q=1〜6,m=1〜6,n=1〜4]
【0067】
【化20】
【0068】上記の式中におけるR: −(C24O)p[CH2CH(CH3)O]q COO
(C24O)mn2n+1 [p=1〜6,q=1〜6,m=1〜6,n=1〜4] 上記一般式[II]で表わされるポリカーボネートとし
ては、以下のようなポリカーボネートが挙げられる。
【0069】
【化21】
【0070】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COOCH3 [n=1〜3]
【0071】
【化22】
【0072】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COOCH2CH(C2
5)−(CH23CH3 [n=1.0〜3.0]
【0073】
【化23】
【0074】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COOCH(CH32 [n=1〜3]
【0075】
【化24】
【0076】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COOCH3 [n=1〜3]
【0077】
【化25】
【0078】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COOCH2CH(C2
5)−(CH23CH3 [n=1.0〜3.0]
【0079】
【化26】
【0080】(6)上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COOCH(CH32 [n=1〜3]
【0081】
【化27】
【0082】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COOCH3 [n=1〜3]
【0083】
【化28】
【0084】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COOCH2CH(C2
5)−(CH23CH3 [n=1.0〜3.0]
【0085】
【化29】
【0086】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COOCH(CH32 [n=1〜3]
【0087】
【化30】
【0088】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COOCH3 [n=1〜3]
【0089】
【化31】
【0090】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COOCH2CH(C2
5)−(CH23CH3 [n=1.0〜3.0]
【0091】
【化32】
【0092】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n COOCH(CH32 [n=1〜3]
【0093】
【化33】
【0094】上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n-1(C24O)COOC
3 [n=2〜4]
【0095】
【化34】
【0096】上記の式中におけるR: -[CH2CH(CH3)O]n-1(C2H4O)COOCH2CH(C2H5)-(CH2)3CH3 [n=2.0〜4.0]
【0097】
【化35】
【0098】(15)上記の式中におけるR: −[CH2CH(CH3)O]n-1(C24O)COOC
H(CH32 [n=2〜4]
【0099】
【化36】
【0100】上記の式中におけるR: −(C24O)n COOCH3 [n=1〜5]
【0101】
【化37】
【0102】上記の式中におけるR: −(C24O)n COOCH2CH(C25)−(C
23CH3 [n=1〜5]
【0103】
【化38】
【0104】上記の式中におけるR: −(C24O)n COOCH(CH32 [n=1〜5]
【0105】
【化39】
【0106】上記の式中におけるR: −(C24O)n COOCH3 [n=1〜5]
【0107】
【化40】
【0108】上記の式中におけるR: −(C24O)n COOCH2CH(C25)−(C
23CH3 [n=1〜5]
【0109】
【化41】
【0110】上記の式中におけるR: −(C24O)n COOCH(CH32 [n=1〜5]
【0111】
【化42】
【0112】上記の式中におけるR: −(C24O)n COOCH3 [n=1〜5]
【0113】
【化43】
【0114】上記の式中におけるR: −(C24O)n COOCH2CH(C25)−(C
23CH3 [n=1〜5]
【0115】
【化44】
【0116】上記の式中におけるR: −(C24O)n COOCH(CH32 [n=1〜5]
【0117】
【化45】
【0118】上記の式中におけるR: −(C24O)n COOCH3 [n=1〜5]
【0119】
【化46】
【0120】上記の式中におけるR: −(C24O)n COOCH2CH(C25)−(C
23CH3 [n=1〜5]
【0121】
【化47】
【0122】上記の式中におけるR: −(C24O)n COOCH(CH32 [n=1〜5]
【0123】
【化48】
【0124】上記の式中におけるR: −(C24O)[CH2CH(CH3)O]n-1COOC
3 [n=2〜4]
【0125】
【化49】
【0126】上記の式中におけるR: -(C2H4O)[CH2CH(CH3)O]n-1COOCH2CH(C2H5)-(CH2)3CH3 [n=2.0〜4.0]
【0127】
【化50】
【0128】上記の式中におけるR: −(C24O)[CH2CH(CH3)O]n-1COOC
H(CH32 [n=2〜4]上記のような一般式[I]および[I
I]で表わされるポリカーボネートは、たとえば以下の
ような方法により製造することができる。
【0129】まず、(a)後述する一般式[IV]また
は[V]で表わされるポリオール、および (b)一般式[VI] R9 OCOOR9 …[VI] [式[VI]中、R9 は、前記R2 に相当し、それぞれ
独立に、炭素原子数30以下の炭化水素基または炭素原
子数2〜30のエーテル結合を含む炭化水素基である]
で表わされ、かつR9 OHの沸点が上記ポリオールの沸
点よりも低く、上記一般式[IV]または[V]で表わ
されるポリオールに対するモル比が2〜200の範囲と
なる量のカーボネート化合物を塩基触媒の存在下に加熱
しながら、生成するアルコール(R9 OH)を蒸留によ
って反応系外に除去して、反応率95%以上まで反応さ
せる。なお、上記反応を行なうに際し、反応器内の空気
を窒素置換することが望ましいが、窒素置換しなくても
よい。
【0130】次いで、上記塩基触媒を除去した後、未反
応の上記カーボネート化合物を蒸留によって反応系外に
除去し、上記一般式[I]または[II]で表わされる
ポリカーボネートを得る。
【0131】なお、この製造方法では、原料であるポリ
オールの全水酸基がカーボネート化されたポリカーボネ
ートだけでなく、このポリオールの全水酸基の一部がカ
ーボネート化されたポリカーボネートが少量生成する可
能性がある。
【0132】上記のポリオールを表わす一般式[IV]
は、次の通りである。 (R10O)CH2[CH(OR10)]mCH2(OR10) ・・・[IV] 上記式[IV]において、R10は、下式(F)で表わさ
れる基であり、mは1〜6の整数である。
【0133】 −(R0 O)n H (F) 上記式(F)において、R0 は、エチレン基および/ま
たはプロピレン基であり、nは、1〜24の整数であ
る。
【0134】上記式(F)で表わされる基は、次の3種
類に大別される。 (1)−(C36O)s (C24O)t H [s+tは、1〜24の整数である。] (2)−(C24O)t (C36O)s H [s+tは、1〜24の整数である。] (3)−C24O−基と−C36O−基とがランダムに
結合している基に、−C24OH基または−C36OH
基が結合している基であって、かつ、−C24O−基、
−C36O−基および−C24OH基の合計数、または
−C24O−基、−C36O−基および−C36OH基
の合計数が3〜24である基。
【0135】本発明では、上記式(F)において、−C
24O−基の個数(t)が0でないとき、−C36O−
基の個数(s)と−C24O−基の個数(t)との比
(s/t)は、通常0.5〜20、好ましくは1〜1
0、さらに好ましくは2〜6の範囲にある。また、上記
の−C24O−基の個数(t)が0の場合には、−C3
6O−基の個数(s)は、通常1〜24、好ましくは
1〜12、さらに好ましくは2〜8の範囲にある。
【0136】上記一般式[IV]で表わされるポリオー
ルの具体的な例としては、以下のような式で表わされる
ポリオールが挙げられる。なお、下記の式において、R
0 およびnは、上記式(F)におけるR0 、nと同一で
ある。
【0137】
【化51】
【0138】また、上記のポリオールを表わす一般式
[V]は、次のとおりである。 Su−O−R11 ・・・[V] 上記式[V]において、Suは、下式(G)で表わされ
る基であり、R11は、下式(H)、(I)、(J)およ
び(F)で表わされる基から選択される基である。
【0139】
【化52】
【0140】上記式(G)、(H)、(I)および
(J)において、R10は、上記式(F)で表わされる基
である。
【0141】上記式(F)で表わされる基については、
上述した通りである。上記一般式[V]で表わされるポ
リオールの具体的な例としては、以下のような式で表わ
されるポリオールが挙げられる。なお、下記の式におい
て、R0 およびnは、上記式(F)におけるR0 、nと
同一である。
【0142】
【化53】
【0143】
【化54】
【0144】
【化55】
【0145】
【化56】
【0146】上記一般式[VI]で表わされるカーボネ
ート化合物としては、具体的には、ジメチルカーボネー
ト、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、
ジブチルカーボネート、ジヘキシルカーボネート、ジオ
クチルカーボネート、ジシクロヘキシルカーボネート、
ジ-2- エチルヘキシルカーボネート、ジ(2-メチル-メ
トキシエチル)カーボネートなどが好ましく用いられ
る。
【0147】この方法では、カーボネート化反応で生成
するアルコールを反応系外に蒸留にて除去しつつ、カー
ボネート化反応を進行させるので、この反応で生成する
アルコール、すなわち、R9 OHで表わされるアルコー
ルは、上記ポリオールよりも沸点が低いことが必要であ
る。
【0148】また、カーボネート化合物は、上記一般式
[IV]または[V]で表わされるポリオールに対する
モル比が2〜200、好ましくは3〜80、さらに好ま
しくは3〜50の範囲となる量で用いられる。このよう
にカーボネート化合物の使用量を制限することにより、
高重合度のポリカーボネートの生成を抑制することがで
きる。
【0149】この方法においては、反応は、上記のよう
なポリオールとカーボネート化合物を反応容器に仕込
み、塩基触媒の存在下に加熱しながら、生成するアルコ
ールを蒸留によって反応系外に除去して、反応率95%
以上まで反応させ、次いで、上記塩基触媒を除去した
後、未反応の上記カーボネート化合物を蒸留によって反
応系外に除去する。反応率95%以上とは、上記生成す
るアルコールが上記一般式[IV]または[V]で表わ
されるポリオールの全水酸基のモル数の0.95倍モル
以上生成するまで、反応させることをいう。
【0150】上記塩基触媒としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩
や炭酸水素塩、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキ
シド、リチウムメトキシド、セシウムメトキシド等のア
ルカリ金属アルコラート、水素化ナトリウム、ナトリウ
ムアミド等のアルカリ金属化合物が好ましく用いられ
る。これらのうちでは、特に、アルカリ金属アルコラー
トが好ましい。このほか、たとえば、水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属化合物、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、イミダゾール、テ
トラメチルアンモニウムハイドロオキシド等の有機アミ
ノ化合物も用いられる。これら触媒の使用量は、通常、
触媒のモル数/ポリオールのモル数(モル比)が10-1
〜10-7、好ましくは10-2〜10-5となる範囲で用い
られる。
【0151】この方法においては、反応は、通常、50
〜300℃、好ましくは60〜200℃の温度で行なわ
れる。反応時間は、通常、0.5〜200時間、好まし
くは1〜100時間である。
【0152】反応終了後の触媒の除去は、水洗または酸
で中和することによって行なわれる。酸としては、スル
ホン酸型イオン交換樹脂等の固体酸;炭酸、塩化アンモ
ニウム、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸;酢酸、フェノ
ール等の有機酸が用いられる。また、上記水洗において
は、炭酸アンモニウムのような塩を添加してもよい。
【0153】この方法によれば、このように、塩基触媒
を除去した後、未反応のカーボネート化合物を減圧下に
蒸留除去することによって、塩基触媒の存在下で未反応
のカーボネート化合物を蒸留によって除去するときに生
じるポリカーボネートの重合を防止して、高収率にて目
的とするポリカーボネートを得ることができる。
【0154】このようにして得られたポリカーボネート
は、必要に応じて、活性白土、活性炭等の吸着剤にて処
理または水洗して、微量の不純物を除去してもよい。特
に、かかる処理によれば、微量のイオン性化合物や極性
化合物を除去できるので、得られたポリカーボネートを
安定に保持することができる。
【0155】上記のような方法によれば、上記反応にお
いて、カーボネート化合物としてジメチルカーボネート
を用いる場合、メタノールをジメチルカーボネートとの
共沸物として反応系から除去する代わりに、予め反応系
にシクロヘキサン、ベンゼン、ヘキサン等を共沸溶剤と
して加え、メタノールをこれら共沸溶剤との共沸物とし
て、反応系外に除去することもできる。上記共沸溶剤
は、ジメチルカーボネート100重量部に対して、通
常、5〜100重量部の割合で用いられる。
【0156】この方法によれば、反応において、メタノ
ールを上記共沸溶剤との共沸物として、反応系外に除去
し、反応の終了後、反応混合物から未反応ジメチルカー
ボネートを回収するので、その回収率を高めることがで
きる。
【0157】また、別の方法として、上述したように、
メタノールをジメチルカーボネートとの共沸物として回
収した後、この共沸物に上記共沸溶剤を加え、メタノー
ルをこれら共沸溶剤との共沸物としてジメチルカーボネ
ートから除去して、ジメチルカーボネートを回収するこ
ともできる。
【0158】上記のような方法によれば、ポリオールと
カーボネート化合物との反応の終了後、用いた塩基触媒
を除去した後に、未反応のカーボネート化合物を除去す
るので、目的とするポリカーボネートを高収率にて得る
ことができる。
【0159】また、上記一般式[I]および[II]で
表わされるポリカーボネートの別の製造方法として、次
のような方法がある。まず、(a)上記一般式[IV]
または[V]で表わされるポリオール、(b)一般式
[VII] R12OH ・・・[VII] [式[VII]中、R12は、前記R2 に相当し、炭素原
子数30以下の炭化水素基または炭素原子数2〜30の
エーテル結合を含む炭化水素基である]で表わされるモ
ノアルコール、および(c)一般式[VIII] R13OCOOR13 ・・・[VIII] [式[VIII]中、R13は、それぞれ独立に、炭素原
子数1〜2のアルキル基である]で表わされ、かつ、R
13OHの沸点が上記ポリオールおよびモノアルコールの
沸点よりも低く、上記一般式[IV]または[V]で表
わされるポリオールに対するモル比が2〜200の範囲
となる量のカーボネート化合物を塩基触媒の存在下に加
熱しながら、生成するアルコール(R13OH)を蒸留に
よって反応系外に除去して、反応率95%以上まで反応
させる。なお、上記反応を行なうに際し、反応器内の空
気を窒素置換することが望ましいが、窒素置換しなくて
もよい。
【0160】次いで、上記塩基触媒を除去した後、未反
応の上記カーボネート化合物を蒸留によって反応系外に
除去し、上記一般式[I]または[II]で表わされる
ポリカーボネートを得る。
【0161】なお、この製造方法においても、原料であ
るポリオールの全水酸基がカーボネート化されたポリカ
ーボネートだけでなく、このポリオールの全水酸基の一
部がカーボネート化されたポリカーボネートが少量生成
する可能性がある。
【0162】この方法では、カーボネート化反応で生成
するアルコールを反応系外に蒸留にて除去しつつ、カー
ボネート化反応を進行させるので、この反応で生成する
アルコール、すなわち、R13OHで表わされるアルコー
ルは、上記ポリオールおよびモノアルコールよりも沸点
が低いことが必要である。
【0163】また、カーボネート化合物は、上記一般式
[IV]または[V]で表わされるポリオールに対する
モル比が2〜200、好ましくは3〜80、さらに好ま
しくは3〜50の範囲となる量で用いられる。このよう
にカーボネート化合物の使用量を制限することにより、
高重合度のポリカーボネートの生成を抑制することがで
きる。
【0164】この方法においては、反応は、上記のよう
なポリオールとモノアルコールとカーボネート化合物を
反応容器に仕込み、塩基触媒の存在下に加熱しながら、
生成するアルコールを蒸留によって反応系外に除去し
て、反応率95%以上まで反応させ、次いで、上記塩基
触媒を除去した後、未反応の上記カーボネート化合物を
蒸留によって反応系外に除去する。反応率95%以上と
は、上記生成するアルコールが上記一般式[IV]また
は[V]で表わされるポリオールの全水酸基のモル数の
0.95倍モル以上生成するまで、反応させることをい
う。
【0165】上記塩基触媒、反応温度、反応時間、反応
終了後の触媒除去、不純物の除去および未反応ジメチル
カーボネートの回収については、先の製造方法の場合と
同様である。
【0166】最初に述べたポリカーボネートの製造方法
では、一般式[VI]で表わされる、ジメチルカーボネ
ート、ジエチルカーボネート以外のカーボネート化合物
は、入手が困難であるため、予め合成する必要がある。
一方、この製造方法では、容易に入手できる一般式[V
III]で表わされるカーボネート化合物(ジメチルカ
ーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカー
ボネート)を用いてポリカーボネートを製造することが
できるので、経済的である。
【0167】また、この方法によれば、先の製造方法の
場合と同様に、高収率にて目的とする一般式[I]およ
び[II]で表わされるポリカーボネートを得ることが
できる。
【0168】一般式[III]で表わされるモノカーボ
ネート 本発明に係る潤滑油は、上記一般式[I]および[I
I]で表わされるポリカーボネートから選ばれる少なく
とも1種のポリカーボネートのほかに、下記の一般式
[III]で表わされるモノカーボネートを含有してな
る。
【0169】 R3OCOOR4 ・・・[III] 上記式[III]において、R3 およびR4 は、それぞ
れ独立に、炭素原子数1〜36の炭化水素基、または R5(OR6y− (R5 は、炭素原子数1〜6の炭化水素基であり、R6
は、エチレン基またはプロピレン基であり、yは1〜1
00である)で表わされるグリコールエーテル基であ
る。
【0170】ここで、R3 およびR4 の具体的な例とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、イソブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、ペンチル
基、イソペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキシル基、
イソヘキシル基、nーノニル基、イソノニル基、イソド
デカン基、ステアリル基、オレイル基、シクロヘキシル
基、フェニル基などが挙げられる。
【0171】また、上記グリコールエーテル基を表わす
一般式において、R5 の具体的な例としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチ
ル基、s-ブチル基、t-ブチル基、ペンチル基、イソペン
チル基、ネオペンチイル基、シクロヘキシル基、フェニ
ル基などが挙げられる。
【0172】上記R6 は、エチレン基および/またはプ
ロピレン基である。本発明では、上記一般式[III]
で表わされるモノカーボネートのうち、R 3 またはR4
がR5(OR6y− で表わされるグリコールエーテル基
であるモノカーボネートは、アルミニウムに対する潤滑
性に特に優れ、機械装置のアルミニウム材質部が摩耗し
難くいため、アルミニウム材を使用している機械装置用
の潤滑油成分として好ましい。
【0173】上記一般式[III]で表わされるグリコ
ールエーテル基を含有するモノカーボネートとしては、
たとえば以下のようなモノカーボネートが挙げられる。 (1) CH3O(C36O)n(C24O)m-124
OCOO(C36O)n-(C24O)mCH3 (2) C25O(C36O)n(C24O)m-124
OCOO(C36O)n-(C24O)m25 (3) C37O(C36O)n(C24O)m-124
OCOO(C36O)n-(C24O)m37 (4) C49O(C36O)n(C24O)m-124
OCOO(C36O)n-(C24O)m49 (5) CH3OCOO(C36O)n(C24O)m
3 (6) C37OCOO(C36O)n(C24O)m
3 (7) CH3OCOO(C36O)n(C24O)m3
7 (8) C25OCOO(C36O)n(C24O)m
25 上記(1)〜(8)の式において、nおよびmは、それ
ぞれ0または1〜100の整数であり、かつ、n+mは
1〜100の範囲である。
【0174】上記のような一般式[III]で表わされ
るモノカーボネートは、たとえば下記の一般式[IX]
で表わされる一価アルコール化合物の少なくとも1種
と、下記の一般式[X]で表わされるオキシアルキレン
グリコール化合物の少なくとも1種とを過剰の炭酸エス
テルに加え、炭酸エステルのエステル交換を行なうこと
によって得られる。
【0175】 R3-OHまたはR4-OH ・・・[IX] 上記一般式[IX]において、R3 またはR4 は、上記
一般式[III]におけるR3 またはR4 と同じであ
る。
【0176】 R5(OR6y-OH ・・・[X] 上記一般式[X]において、R5 、R6 およびyは、そ
れぞれ上記一般式[III]におけるR5 、R6 および
yと同じである。
【0177】上記炭酸エステルとしては、具体的には、
ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロ
ピルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジヘキシル
カーボネート、ジオクチルカーボネート、ジシクロヘキ
シルカーボネート、ジ-2- エチルヘキシルカーボネー
ト、ジ(2-メチル- メトキシエチル)カーボネートなど
が好ましく用いられる。
【0178】上記のような一般式[III]で表わされ
るモノカーボネートの製造方法においては、モノカーボ
ネートの平均分子量は、オキシアルキレングリコールお
よび一価アルコール化合物の選択と両者のモル比の設定
によって容易にコントロールすることができる。したが
って、上記のようなモノカーボネートの製造方法によれ
ば、用途に応じて要求される広範囲の粘度設定にも容易
に応じることができる。
【0179】また、上記のような一般式[III]で表
わされるモノカーボネートの製造方法によれば、炭酸エ
ステル結合の導入は、比較的低沸点のアルコールの炭酸
エステルの過剰存在下で交換エステル化で実施するた
め、ホスゲン法のように猛毒ガスの使用は必要なく、安
全面でも有利である。
【0180】潤滑油 本発明に係る潤滑油は、上記一般式[I]で表わされる
ポリカーボネートおよび/または上記一般式[II]で
表わされるポリカーボネートと、上記一般式[III]
で表わされるモノカーボネートとを混合することにより
調製される。
【0181】すなわち、上記一般式[I]および[I
I]で表わされるポリカーボネートと上記一般式[II
I]で表わされるモノカーボネートを前述の方法で各々
別々に製造した後に混合してもよい。
【0182】本発明に係る潤滑油において、一般式
[I]および[II]で表わされるポリカーボネートか
ら選ばれる少なくとも1種のポリカーボネートと一般式
[III]で表わされるモノカーボネートとの配合割合
は、潤滑油の具体的な用途に応じて適宜決定される。
【0183】一般式[I]で表わされるポリカーボネー
トと一般式[III]で表わされるモノカーボネートと
を含んでなる潤滑油においては、一般式[I]で表わさ
れるポリカーボネート(PC−I)と一般式[III]
で表わされるモノカーボネート(MC−I)との含有重
量比[PC−I/MC−I]は、通常95/5〜5/9
5、好ましくは90/10〜15/85、さらに好まし
くは90/10〜25/75の範囲にある。
【0184】また、一般式[II]で表わされるポリカ
ーボネートと一般式[III]で表わされるモノカーボ
ネートとを含んでなる潤滑油においては、一般式[I
I]で表わされるポリカーボネート(PC−II)と一
般式[III]で表わされるモノカーボネート(MC−
I)との含有重量比[PC−II/MC−I]は、通常
98/2〜10/90、好ましくは95/5〜20/8
0、さらに好ましくは90/10〜25/75の範囲に
ある。
【0185】また、一般式[I]で表わされるポリカー
ボネートと一般式[II]で表わされるポリカーボネー
トと一般式[III]で表わされるモノカーボネートと
を含んでなる潤滑油においては、一般式[I]で表わさ
れるポリカーボネート(PC−I)および一般式[I
I]で表わされるポリカーボネート(PC−II)と一
般式[III]で表わされるモノカーボネート(MC−
I)との含有重量比[(PC−I)+(PC−II)/
MC−I]は、通常95/5〜10/90、好ましくは
90/10〜15/85、さらに好ましくは85/15
〜20/80の範囲にある。このとき、一般式[I]で
表わされるポリカーボネート(PC−I)と一般式[I
I]で表わされるポリカーボネート(PC−II)との
含有重量比[PC−I/PC−II]は、90/10〜
10/90、好ましくは85/15〜10/90、さら
に好ましくは80/20〜15/85の範囲にある。
【0186】本発明に係る潤滑油は、上記一般式[I]
および[II]で表わされるポリカーボネートから選ば
れる少なくとも1種のポリカーボネートを含有してな
る。したがって、本発明に係る潤滑油は、一般式[I]
で表わされるポリカーボネートと、一般式[II]で表
わされるポリカーボネートと、一般式[III]で表わ
されるモノカーボネートとを含有していてもよい。
【0187】また、本発明に係る冷凍機用潤滑油などの
潤滑油は、上記一般式[I]で表わされるポリカーボネ
ート、一般式[II]で表わされるポリカーボネートお
よび一般式[III]で表わされるモノカーボネートの
ほかに、他の成分を含めることができる。
【0188】すなわち、本発明に係る潤滑油中には、上
記一般式[I]および[II]で表わされるポリカーボ
ネートと上記一般式[III]で表わされるモノカーボ
ネートのほかに、他の使用可能な成分として、これらの
ポリカーボネートの製造の際に副生するこれらのポリカ
ーボネートのオリゴマー、グリコールエーテル類、たと
えばエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとから
なるランダム共重合体のポリエーテルグリコール、鉱物
油、たとえばニュートラルオイルやブライトストックな
どが配合されていてもよい。また、液状ポリブテンや液
状デセンオリゴマーなどのα- オレフィンオリゴマー、
アジピン酸ジイソオクチル、セバチン酸ジイソオクチ
ル、セバチン酸ジラウリルなどのカルボン酸エステルや
植物油が潤滑油に配合されていてもよい。特にオゾン層
非破壊性の冷媒ガスとしてHFC、たとえばR−134
aを用いる冷凍機用潤滑油の場合には、添加できる他の
成分としては、相溶性の点でグリコールエーテル類やカ
ルボン酸エステル類に限られる。しかしながら、これら
の成分の添加量は、耐熱性、R−134aとの相溶性、
吸水性を悪化させるため、添加量は潤滑油全量100重
量%に対して60重量%未満とする必要がある。
【0189】また、フェノール系安定剤、消泡剤、塩素
系冷媒の混入に対する塩素補足剤としてのエポキシ化合
物を、本発明に係る冷凍機用潤滑油に配合することもで
きる。
【0190】さらに、本発明では、公知の潤滑油添加
剤、たとえば桜井俊男編「石油製品添加剤」(幸書房、
昭和49年発行)などに記載されている清浄分散剤、酸
化防止剤、耐荷重添加剤、油性剤、流動点降下剤などの
潤滑油添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で、冷
凍機用潤滑油に含めることができる。
【0191】さらにまた、冷凍機用潤滑油中に、オゾン
層非破壊性フルオロカーボン水素添加物(HFC)、オ
ゾン破壊力が小さいクロロフルオロカーボン水素添加物
(HCFC)、さらにはこれらの混合物を含有させるこ
ともできる。
【0192】
【発明の効果】本発明で用いられるポリカーボネートお
よびモノカーボネート、すなわち上記一般式[I]およ
び[II]で表わされるポリカーボネートと上記一般式
[III]で表わされるモノカーボネートは、グリコー
ルエーテル類と比較して潤滑性に優れ、吸湿性が低く、
清浄性も良好であるという特徴を有する。
【0193】したがって、これらのポリカーボネートと
モノカーボネートとを含有してなる本発明に係る潤滑油
は、カークーラー、電気冷蔵庫などの冷凍機用潤滑油、
工業用ギヤ油、自動車用エンジン油、自動車用ギヤ油、
圧延用潤滑油、繊維用潤滑油に使用することができる。
【0194】また、これらのポリカーボネートとモノカ
ーボネートは、潤滑性および清浄性に優れるとともに、
高粘度ではあるがR−134aなどのオゾン層非破壊性
フルオロカーボン水素添加物、R−22などのオゾン破
壊力が小さいクロロフルオロカーボン水素添加物、さら
にはこれらの混合物との相溶性に優れている。また、こ
れらのポリカーボネートとモノカーボネートは、R−1
2などのオゾン破壊力が大きいクロロフルオロカーボン
との相溶性が良好である。
【0195】したがって、本発明に係る潤滑油は、たと
えばロータリー式カーエアコンのように、高粘度の潤滑
油を使用するような冷凍機用潤滑油として好適であり、
特に上記のようなオゾン層非破壊性フルオロカーボン水
素添加物を冷媒として使用する冷凍機用潤滑油に適して
いる。
【0196】また、本発明の潤滑油は、アルミニウムに
対する潤滑性に優れ、機械装置のアルミニウム材質部が
摩耗し難いというメリットがある。したがって、本発明
に係る潤滑油は、アルミニウム材料が使用されている機
械装置用の潤滑油として好適である。
【0197】以下、本発明を実施例により説明するが、
本発明は、これら実施例に限定されるものではない。実
施例におけるポリカーボネート、モノカーボネートおよ
び対照品の分析と潤滑油の性能評価は、以下の試験方法
による。 (1)分析方法 a.平均分子量 (株)島津製作所製のGPCシステムを使用し、ポリス
チレン基準にて平均分子量を求めた。測定条件を下記に
示す。
【0198】カラム:ポリスチレンゲル4本(G-2000HX
L+G-2000HXL+G-3000HXL+G-4000HXL) 検出器:示差屈折計 温 度:40℃ 溶 媒:テトラヒドロフラン 溶出速度:0.7ml/分 (2)評価方法 a.動粘度 JIS K−2283 b.粘度指数 JIS K−2283 c.耐荷重値 耐荷重値は、ファレックス(Falex )試験機を用い、2
50 lbf の荷重で5分間慣らし運転した後、加重し
ていき、焼付きが生じたときの荷重値を求め、この値を
耐荷重値とする。 d.R−134aとの相溶性およびR−12との相溶性 カーボネート生成物とR−134aとの相溶性およびカ
ーボネート生成物とR−12との相溶性を更に詳しく調
べるため、潤滑油とR−134aまたはR−12とを割
合を色々変えてガラス管に封入し、両者が相溶する限界
の温度(臨界温度)を求める。
【0199】
【参考例1】単蒸留装置を備えた容量5リットルのフラ
スコに、平均分子量(Mn)900の、ソルビトールの
プロピレンオキサイド付加物[商品名 SP−12P、
東邦化学(株)製]389g、CH3O(C36O)2
OO(C36O)2CH3(ジメトキシジプロポキシカー
ボネート:DMDPC)3,484g、および28重量
%のNaOCH3 のメタノール溶液4.2gを仕込ん
だ。
【0200】この混合物を減圧(30〜5mmHg)下
に140〜175℃で、3.5時間反応させ、メチルプ
ロピレンジグリコールを382g(反応率99.4%)
留去させた。
【0201】このようにして得られた反応混合物に水を
加えて触媒を除去した後、DMDPCを蒸留留去して下
記の式で表わされるポリカーボネート770gを得た。
【0202】
【化57】
【0203】上記式中におけるR: −(OC362OCOO(C36O)2CH3 得られたポリカーボネートについてGPC分析を行なっ
たところ、このポリカーボネートの組成は、単量体6
4.4%、多量体35.6%であり、一部、ポリカーボ
ネート縮合体の存在を確認した。
【0204】このポリカーボネートの潤滑油基本性能の
評価結果を第2表に示す。
【0205】
【参考例2〜7】参考例1において、ソルビトール系原
料およびジカーボネート化合物の種類、およびこれらの
使用量ならびに28重量%NaOCH3 のメタノール溶
液の使用量を第1表のように変化させた以外は、参考例
1と同様に行なって下記の式で表わされるポリカーボネ
ートを得た。
【0206】参考例2のポリカーボネート
【0207】
【化58】
【0208】上記式中におけるR: −(OC363OCOO(C36O)2CH3 参考例3のポリカーボネート
【0209】
【化59】
【0210】上記式中におけるR: −(OC364OCOOCH(CH32 参考例4のポリカーボネート
【0211】
【化60】
【0212】上記式中におけるR: −(OC36nOCOOCH(CH3)CH2CH3 (平均n値=3.5)参考例5のポリカーボネート
【0213】
【化61】
【0214】上記式中におけるR: −(OC24)(OC363OCOOCH(CH32 参考例6のポリカーボネート
【0215】
【化62】
【0216】上記式中におけるR: −(OC36nOCOO(C36O)CH3 (平均n値=4.5)参考例7のポリカーボネート
【0217】
【化63】
【0218】上記式中におけるR: −(OC364OCOO(C36O)C25 得られたポリカーボネートのGPC組成分析結果および
潤滑油基本性能の評価結果を第1表および第2表に示
す。
【0219】なお、第1表において、SP−18P、S
P−24P、SP−21P、SP−24EP、SP−2
7Pのポリオールの平均分子量(Mn)は、それぞれ
1,233、1,603、1,388、1,530、
1,709である。
【0220】
【参考例8】参考例1において、ソルビトール系原料の
代わりに、それぞれ平均分子量(Mn)740の、シュ
クロースのプロピレンオキサイド付加物[商品名 SU
−460、三井東圧化学(株)製]を用い、かつ、第1
表に示すカーボネート化合物を用いた以外は、参考例1
と同様に行なって下記の式で表わされるポリカーボネー
トを得た。
【0221】得られたポリカーボネートのGPC組成分
析結果および潤滑油基本性能の評価結果を第1表および
第2表に示す。
【0222】
【化64】
【0223】上記式中のR:-[CH2CH(CH3)O]nCOOCH(C
H3)2 (平均n値=1.1)
【0224】
【表1】
【0225】
【表2】
【0226】
【参考例9】10段シーブトレー式蒸留塔を備えた容量
3リットルのフラスコに、平均分子量(Mn)1,00
0のポリプロピレングリコールモノメチルエーテル(M
PG)1,134g,ジメチルカーボネート(DMC)
215gおよび28重量%のNaOCH3 のメタノール
溶液6.0gを仕込んだ。
【0227】この混合物を常圧下に103〜175℃
で、2.5時間反応させた後、引き続き、減圧(760
〜10mmHg)下に、160〜170℃で、3.0時
間反応させた。このときの留出液の量は192gで、そ
のうち、メタノール量が36.2gで、反応率は99.
7%であった。
【0228】このようにして得られた反応混合物にヘキ
サンと水を加えて触媒を除去した後、低沸点物を留去し
て下記の式で表わされるモノカーボネートを1,140
g得た。
【0229】 CH3O(C36O)nCOO(C36O)nCH3 (平均n値=17) 得られたモノカーボネートについてGPC分析を行なっ
たところ、このモノカーボネートの組成は、単量体が1
00%であり、平均分子量(Mn)は2,058であっ
た。
【0230】このモノカーボネートの潤滑油基本性能の
評価結果を第3表に示す。
【0231】
【参考例10】10段シーブトレー式蒸留塔を備えた容
量3リットルのフラスコに、分子量206のトリプロピ
レングリコールモノメチルエーテル(TPGME)2,
226g,ジメチルカーボネート(DMC)648gお
よび28重量%のNaOCH3のメタノール溶液10.
0gを仕込んだ。
【0232】この混合物を常圧下に100〜195℃
で、6.5時間反応させた後、引き続き、減圧(760
〜10mmHg)下に、130〜170℃で、4.0時
間反応させた。このときの留出液の量は972gで、そ
のうち、メタノール量が335gで、反応率は97%で
あった。
【0233】このようにして得られた反応混合物にヘキ
サンと水を加えて触媒を除去した後、低沸点物を留去し
て下記の式で表わされるのモノカーボネートを1,71
0g得た。
【0234】 CH3O(C36O)3COO(C36O)3CH3 得られたモノカーボネートについてGPC分析を行なっ
たところ、このモノカーボネートの純度は、97.5%
であった。
【0235】このモノカーボネートの潤滑油基本性能の
評価結果を第3表に示す。
【0236】
【参考例11】10段シーブトレー式蒸留塔を備えた容
量5リットルのフラスコに、分子量145のノナノール
[(CH33CCH2CH(CH3)CH2CH2OH(協
和発酵工業(株)製]3,368g、ジメチルカーボネ
ート(DMC)843gおよび28重量%のNaOCH
3 のメタノール溶液6.5gを仕込んだ。
【0237】この混合物を常圧下に90〜175℃で、
7.5時間反応させた後、引き続き、減圧(760〜5
mmHg)下に、140〜180℃で、12.0時間反
応させた。このときの留出液の量は1,767gで、そ
のうち、メタノール量は537gで、反応率は90%で
あった。
【0238】このようにして得られた反応混合物にヘキ
サンと水を加えて触媒を除去した後、低沸点物を留去し
て下記の式で表わされるモノカーボネートを2,281
g得た。
【0239】(CH33CCH2CH(CH3)(C
22OCOO(CH22CH(CH3)−CH2C(C
33 得られたモノカーボネートについてGPC分析を行なっ
たところ、このモノカーボネートの純度は、99.1%
であった。
【0240】このモノカーボネートの潤滑油基本性能の
評価結果を第3表に示す。
【0241】
【表3】
【0242】
【実施例1】参考例1のポリカーボネート(S−1)と
参考例9のモノカーボネート(P−1)とを重量比
[(S−1)/(P−1)]75/25で混合し、第4
表に示すように、100℃の動粘度が20cSt以上の
高粘度で、かつ、粘度指数が120以上、R−134a
に対する相溶性およびR−12に対する相溶性が高温側
で65℃以上の良好な潤滑油特性を有する潤滑油を得
た。
【0243】得られた潤滑油の特性を第4表に示す。
【0244】
【実施例2〜10】参考例2〜7のポリカーボネート
(S−2〜S−7)と参考例9〜11のモノカーボネー
ト(P−1〜P−3)とを、第4表に示した組合せと混
合割合で混合し、第4表に示すように、100℃の動粘
度が20cSt以上の高粘度で、かつ、粘度指数が12
0以上、R−134aに対する相溶性およびR−12に
対する相溶性が高温側で65℃以上の良好な潤滑油特性
を有する潤滑油を得た。
【0245】得られた潤滑油の特性を第4表に示す。
【0246】
【実施例11】参考例8のポリカーボネート(S−8)
と参考例9のモノカーボネート(P−1)とを重量比
[(S−8)/(P−1)]45/55で混合し、第4
表に示すように、100℃の動粘度が20cSt以上の
高粘度で、かつ、粘度指数が120以上、R−134a
に対する相溶性およびR−12に対する相溶性が高温側
で65℃以上の良好な潤滑油特性を有する潤滑油を得
た。
【0247】得られた潤滑油の特性を第4表に示す。
【0248】
【実施例12】参考例1のポリカーボネート(S−1)
と参考例9のモノカーボネート(P−1)とを重量比
[(S−1)/(P−1)]20/80で混合し、第4
表に示すように、100℃の動粘度が20cSt以上の
高粘度で、かつ、粘度指数が120以上、R−134a
に対する相溶性が高温側で55℃、R−12に対する相
溶性が高温側で65℃の良好な潤滑油特性を有する潤滑
油を得た。
【0249】得られた潤滑油の特性を第4表に示す。
【0250】
【実施例13】参考例8のポリカーボネート(S−8)
と参考例9のモノカーボネート(P−1)とを重量比
[(S−8)/(P−1)]20/80で混合し、第4
表に示すように、100℃の動粘度が20cSt以上の
高粘度で、かつ、粘度指数が120以上、R−134a
に対する相溶性が高温側で58℃、R−12に対する相
溶性が高温側で65℃以上の良好な潤滑油特性を有する
潤滑油を得た。
【0251】得られた潤滑油の特性を第4表に示す。
【0252】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10N 30:06 40:30 (72)発明者 林 剛 史 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 ▲高▼畑 和 紀 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10M 111/04 C10M 105/48 C10M 107/30 C10N 30:02 - 30:06 C10N 40:30 WPI/L(QUESTEL)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式[I]および[II]で表わ
    されるポリカーボネートから選ばれる少なくとも1種の
    ポリカーボネートと、 下記の一般式[III]で表わされるモノカーボネート
    とを含有してなることを特徴とする潤滑油; (R1O)CH2[CH(OR1)]mCH2(OR1) ・・・[I] [上記式[I]において、R1 は、下式(A)で表わさ
    れる基であり、mは1〜6の整数である; −(R0 O)n−COOR2 ・・・(A) (上記式(A)において、R2 は、それぞれ独立に、炭
    素原子数30以下の炭化水素基または炭素原子数2〜3
    0のエーテル結合を有する炭化水素基であり、R0 は、
    エチレン基および/またはプロピレン基であり、 nは、1〜24の整数である)]、 Su−O−R ・・・[II] [上記式[II]において、Suは、下式(B)で表わ
    される基であり、Rは、下式(C)、(D)、(E)お
    よび(A)で表わされる基から選択される基である; 【化1】 −(R0 O)n−COOR2 ・・・(A) (上記式(B)、(C)、(D)および(E)におい
    て、R1 は、上記式(A)で表わされる基であり、 また、上記式(A)において、R2 は、それぞれ独立
    に、炭素原子数30以下の炭化水素基または炭素原子数
    2〜30のエーテル結合を有する炭化水素基であり、 R0 は、エチレン基および/またはプロピレン基であ
    り、 nは、1〜24の整数である)]、 R3OCOOR4 ・・・[III] [上記式[III]において、R3 およびR4 は、炭素
    原子数1〜36の炭化水素基または R5(OR6y− (R5 は、炭素原子数1〜6の炭化水素基であり、R6
    は、エチレン基またはプロピレン基であり、yは1〜1
    00である)で表わされるグリコールエーテル基であ
    る]。
  2. 【請求項2】前記潤滑油が冷凍機用潤滑油であることを
    特徴とする請求項1に記載の潤滑油。
  3. 【請求項3】フルオロカーボン水素添加物(HFC)を
    含有していることを特徴とする請求項2に記載の潤滑
    油。
  4. 【請求項4】 下記の式 (CH33CCH2CH(CH3)(CH22OCOO(CH22CH(CH3 )−CH2C(CH33 で表わされるモノカーボネートからなることを特徴とす
    る冷凍機用潤滑油。
  5. 【請求項5】 フルオロカーボン水素添加物(HFC)を
    含有していることを特徴とする請求項4に記載の潤滑
    油。
  6. 【請求項6】 下記の式 (CH33CCH2CH(CH3)(CH22OCOO(CH22CH(CH3 )−CH2C(CH33 で表わされるモノカーボネート。
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