JP2899921B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2899921B2 JP2256574A JP25657490A JP2899921B2 JP 2899921 B2 JP2899921 B2 JP 2899921B2 JP 2256574 A JP2256574 A JP 2256574A JP 25657490 A JP25657490 A JP 25657490A JP 2899921 B2 JP2899921 B2 JP 2899921B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感熱記録材料に関し更に詳しくは熱により呈
色する感熱発色層を支持体上に設けた感熱記録材料の改
良に関する。
〔従来技術〕
感熱記録材料は一般に紙、合成紙、プラスチックフィ
ルム等の支持体上に熱発色性組成物を主成分とする感熱
発色層を設けたもので、熱ヘッド、熱ペン、レーザー
光、ストロボランプ等で加熱することにより発色画像が
得られる。この種の記録材料は他の記録材料に比べて現
像、定着等の煩雑な処理を施すことなく、比較的簡単な
装置で短時間に記録が得られること、騒音の発生及び環
境汚染が少ないこと、コストが安いことなどの利点によ
り、図書、文書などの複写に用いられる他、電子計算
機、ファクシミシ、券売機、ラベル、レコーダーなど多
方面に亘る記録材料として広く利用されている。このよ
うな感熱記録材料に用いられる熱発色性組成物は一般の
発色剤と、この発色剤を熱時発色せしめる顕色剤とから
なり、発色剤としては例えばラクトン、ラクタム又はス
ピロピラン環を有する無色又は淡色のロイコ染料が、ま
た、顕色剤としては従来から有機酸、フェノール性物質
が用いられている。この発色剤と顕色剤とを組合せた記
録材料は、殊に得られる画像の色調が鮮明であり、かつ
地肌の白色度が高く、しかも、画像の耐候性が優れてい
るという利点を有し、広く利用されている。
しかしながら、この種感熱記録材料はDOAやDDP等の可
塑剤や油脂類などと接触すると、画像が消色したり、地
肌部が発色したりするという欠点を有する。これらの欠
点を克服するために、従来から感熱発色層上に保護層を
設けることが行なわれ、この保護層を構成する成分とし
ては、ポリビニルアルコールや澱粉などの水溶性樹脂と
グリオキザールやエポキシ化合物などの架橋剤に、マッ
チング向上助剤として炭酸カルシウムやシリカなどのフ
ィラーとワックスが用いられてきた。このような構成の
保護層を用いることによって、ある程度の耐油性や耐可
塑剤性を達成し得るが、実際上問題点が完全に解決され
たわけではない。
また、更に耐油性を向上させるために、例えば特開昭
59−45191号や同59−67081号各公報に記載されているよ
うに、保護層を2層積層することも提案されているが、
このものは耐油性等が向上するものの発色感度が劣ると
いう欠点を有する。
さらに最近、この種の感熱記録材料においても保護層
の上にさらに凸版印刷等を行った際の印刷適性が重要な
問題として挙げられているが、従来のものは印刷適性に
おいて着肉性、接着性が劣るという欠点があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記の問題点を克服した即ち、耐油性、耐
水性等に優れると共に印刷特性の改良された感熱記録材
料を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、支持体上に熱により呈色する感熱記
録層を設け、さらにその上に樹脂と架橋剤を主成分とす
るオーバーコート層を設けてなる感熱記録材料におい
て、該架橋剤としてオキサゾリン系化合物を用いたこと
を特徴とする感熱記録材料が提供される。
本発明はオーバーコート層の架橋剤としてオキサゾリ
ン系化合物を用いることを主たる特徴とする。
オキサゾリン系架橋剤は後記する比較例からも判るよ
うに従来公知の架橋剤たとえばグリオキザール、エポキ
シ系化合物あるいはメラミン樹脂とは異なりオーバーコ
ート層に対して、優れた耐油性及び耐水性付与効果を示
すとも共に良好な印刷適性効果を付与する。
本発明で用いるオキザゾリン系化合物としてはたとえ
ば下記一般式(I)で示される化合物が挙げられる。
この場合、Rとしてはたとえば置換基を有してもよい
アルキル基、アリール基、アラルキル基、シクロアルキ
ル基などが挙げられる。このようなオキサゾリン系架橋
剤の市販品としては、日本触媒社製のK−1020E、K−1
010Eなどが挙げられる。
オキサゾリン系架橋剤は樹脂1重量部に対し、0.05〜
5重量部、好ましくは0.1〜0.8重量部の範囲で用いられ
る。
本発明において、前記オキサゾリン系架橋剤と共に従
来より用いられている過剰剤、たとえばポリアミドエピ
クロルヒドリン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、グリオキ
ザール架橋剤等を本発明の目的をそこなわない範囲で併
用してもよい。
オーバーコートに用いることができる樹脂としては、
例えばポリビニルアルコール、セルロース誘導体、澱粉
及びその誘導体、カルボキシル基変性ポリビニルアルコ
ール、ポリアクリル酸及びその誘導体、スチレン/アク
リル酸共重合体及びその誘導体、ポリ(メタ)アクリル
アミド及びそれらの誘導体、スチレン/アクリル酸/ア
クリルアミド共重合体、アミノ基変性ポリビニルアルコ
ール、エポキシ変性ポリビニルアルコール、ポリエチレ
ンイミン、水性ポリエステル、水性ポリウレタン、イソ
ブチレン/無水マレイン酸共重合体及びその誘導体等の
水溶性樹脂やポリエステル、ポリウレタン、アクリル酸
エステル系(共)重合体、スチレン/アクリル系共重合
体、エポキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリ塩化ビニル及びこれらの誘導体等が挙げられる
が、中でも水溶性樹脂が好ましい。
また、本発明に係るオーバーコート層には以上の樹脂
/架橋剤の他に従来より用いられている補助添加成分、
例えば、フィラー、界面活性剤、熱可融性物質(又は滑
剤)、圧力発色防止剤等を併用することができる。この
場合、フィラーとしては、例えば、炭酸カルシウム、シ
リカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水
酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表面処理さ
れたカルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、尿素−
ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポ
リスチレン樹脂等の有機系の微粉末を挙げることができ
る。また熱可融性物質としては、例えば、高級脂肪酸又
はそのエステル、アミドもしくは金属塩の他、各種ワッ
クス類、芳香族カルボン酸とアミンとの縮合物、安息香
酸フェニルエステル、高級直鎖グリコール、3,4−エポ
キシ−ヘキサヒドロフタル酸ジアルキル、高級ケトン、
p−ベンジルビフェニルその他の熱可融性有機化合物等
の50−200℃の程度の融点を持つものが挙げられる。
本発明において熱により呈色させる方式として、ロイ
コ染料と顕色剤との発色反応を利用するもの、ジアゾ化
合物とカ常プラーの反応を利用するもの、イソシアナー
トとアミンの反応を利用するもの等があるが、特にその
発色方式は限定されない。ここでは、感熱として一般的
なロイコ染料を用いた方式について説明を進める。
本発明において用いられるロイコ染料は単独又は2種
以上混合して適用されるが、このようなロイコ染料とし
ては、この種の感熱材料に適用されているものが任意に
適用され、例えば、トリフェニルメタン系、フルオラン
系、フェノチアジン系、オーラミン系、スピロピラン系
等の染料のロイコ化合物が好ましく用いられる。このよ
うなロイコ染料の具体例としては、例えば、以下に示す
ようなものが挙げられる。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリ
ド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレットラ
クトン)、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
エチルアミノフタリド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、 3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェニル)フタリ
ド、 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオラン、 3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、 3−N−メチル−N−イソブチル−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、 3−N−エチル−N−アミル−6−メチル−6−アニ
リノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオ
ラン、 3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、 2−{N−(3′−トリフルオルメチルフェニル)ア
ミノ}−6−ジエチルアミノフルオラン、 2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−ク
ロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリク
ロロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−N−メチル−N−アミルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、 3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2′,4′−
ジメチルアニリノ)フルオラン、 3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−
(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、 ベンゾイルロイコメチレンブルー、 6′−クロロ−8′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
ピリロスピラン、 6′−ブロモ−3′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
ピリロスピラン、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−クロルフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−ニトロフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジエチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−メチルフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−メトキシ−4′−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2′−ヒドロキシ−4′−クロル−5′−
メチルフェニル)フタリド、 3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロ
メチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチルアニリノフ
ルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジ
ル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフェニル)メ
チルアミノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(α−フ
ェニルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニル
フェニルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、 2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−
(p−n−ブチルアリニノ)フルオラン、 3−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、 3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,
3′)−6′−ジメチルアミノフタリド、 3−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−
5、6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4′−ブロ
モフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−クロル−7−アニリノフル
オラン、 3−N−エチル−N−(2−エトキシプロピル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、 3−N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−
4′、5′−ベンゾフルオラン等。
また本発明で用いる顕色剤としては、前記ロイコ染料
を接触時発色させる電子受容性の種々の化合物、例えば
フェノール性化合物、チオフェノール性化合物、チオ尿
素誘導体、有機酸及びその金属塩等が好ましく適用さ
れ、その具体例としては以下に示すようなものが挙げら
れる。
4,4′−イソプロピリデンビスフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(o−メチルフェノー
ル)、 4,4′−セカンダリーブチリデンビスフェノール 4,4′−イソプロピリデンビス(2−ターシャリーブ
チルフェノール)、 4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノー
ル)、 2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、 2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、 4,4′−ブチリデンビス(6−ターシャリーブチル−
2−メチルフェノール)、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
ターシャリーブチルフェニル)ブタン、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
シクロヘキシルフェニル)ブタン、 4,4′−チオビス(6−ターシャリーブチル−2−メ
チルフェノール)、 4,4′−ジフェノールスルホン、 4,4′−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニ
ルスルホン、 4−ベンジロキシ−4′−ヒドロキシジフェニルスル
ホン、 4,4′−ジフェノールスルホキシド、 P−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、 P−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、 プロトカテキユ酸ベンジル、 没食子酸ステアリル、 没食子酸ラウリル、 没食子酸オクチル、 1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジ
オキサヘプタン、 1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オ
キサペンタン、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパ
ン、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−2−ヒ
ドロキシプロパン、 N,N′−ジフェニルチオ尿素、 N,N′−ジ(m−クロロフェニル)チオ尿素、 サリチルアニリド、 5−クロロ−サリチルアニリド、 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、 2−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、 1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、 ヒドロキシナフトエ酸の亜鉛、アルミニウム、カルシ
ウム等の金属塩、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステ
ル、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエス
テル、 1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 2,4′−ジフェノールスルホン、 3,3′−ジアリル−4,4′−ジフェノールスルホン、 α,α−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−α−メチ
ルトルエン、 チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、 テトラブロモビスフェノールA、 テトラブロモビスフェノールS等。
本発明においては、前記ロイコ染料、顕色剤及び補助
成分を支持体上に結合支持させるために、慣用の種々の
結合剤を適宜用いることができる。例えば、ポリビニル
アルコール、澱粉及びその誘導体、メトキシセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセ
ルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピ
ロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合
体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル
酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体ア
ルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体アル
カリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラ
チン、カゼイン等の水溶性高分子の他、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタ
クリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、
エチレン/酢酸ビニル共重合体等のエマルジョンやスチ
レン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジェン/ア
クリル系共重合体等のラテックス等が挙げられる。
また、本発明においては、前記ロイコ染料、顕色剤及
び補助成分と共に、必要に応じ、更に、この種の感熱記
録材料に慣用される補助添加成分、例えば、填料、界面
活性剤等を併用することができる。この場合、填料とし
ては、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸
化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム、クレー、タルク、表面処理されたカルシウムやシ
リカ等の無機系微粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、ス
チレン/メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の
有機系の微粉末を挙げることができる。
なお、本発明においては、支持体と感熱発色層の間
に、必要に応じアンダーコート層として填料、結合剤等
を含有する層を設けることもできる。この場合、填料及
び結合剤の具体例としては、前記感熱発色層において例
示されたものと同様のものが挙げられる。
さらにオーバーコート層を2層以上積層することも可
能であるし、バックコート層を設けても良い。
本発明の感熱記録材料は、種々の分野において利用さ
れるが、殊に、前記した優れた発色画像及び地肌部の安
定性を利用し、感熱記録型ラベルシートや、感熱記録型
磁気券紙として有利に利用することができる。感熱記録
型ラベルシートの場合、支持体の一方の面に、前記した
ロイコ染料及び顕色剤を含有する感熱発色層と前記保護
層を設け、支持体の他方の面に、接着剤層を介して剥離
台紙を設ければよく、磁気券紙の場合は、この剥離台紙
に代えて、強磁性体と結合剤とを主成分とする磁気記録
層を設ければよい。
〔効 果〕
本発明の感熱記録材料は感熱発色層上に樹脂と架橋剤
を主成分とする保護層を設けてなる感熱記録材料におい
て、該架橋剤としてオキサゾリン系化合物を用いたこと
から、耐油性・耐水性に優れると共に印刷適性が良好な
ものである。
〔実施例〕
本発明を次に実施例により更に詳細に説明する。なお
以下の部及び%もいずれも重量基準である。
実施例1 〔A液〕 3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン 10部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 10部 水 80部 〔B液〕 4−ヒドロキシフェニル−4′−イソプロポキシフェ
ニルスルホン 10部 炭酸カルシウム 10部 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル−5−testブチル)ブタン 5部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部 水 55部 上記組成からなる混合物をそれぞれサンドグラインダ
ーで2〜4時間粉砕分散して、〔A液〕及び〔B液〕を
調製した。
更に、〔A液〕、〔D液〕を重量比が1:3となるよう
混合撹拌して感熱発色層塗布液を調製し、市販上質紙に
乾燥後塗布量が6.0g/m2になるようにラボコーティング
ロッドで塗布乾燥して感熱発色層塗布済紙を得た。
次いで表−1に記載の樹脂及び架橋剤に、フィラーと
してシリカ微粒子、溶剤としてステアリン酸亜鉛の分散
物を以下の固形分組成になるように調整し、さらに夫々
適正粘度となるように水で希釈しこれを前記感熱発色層
塗布済紙上に乾燥塗布量が3.8g/m2となるように塗布乾
燥してオーバーコート層を設けた。
オーバーコート組成(固形分) 樹脂:架橋剤:シリカ:ステアリン酸亜鉛=1:0.5:0.
6:0.1 ついで、各々のサンプルを架橋の為に50℃10hrキュア
リングし供試サンプルとした。
以上のようにして得た感熱記録材料について、熱ヘッ
ドを内蔵した熱傾斜計(東洋精機製作所製)を用いて、
温度70〜150℃、圧着時間1秒間、圧着圧力2kg/cm2の条
件下で印字し、画像部及び地肌部の保存性をテストし
た。その結果を表−2に示す。なお濃度値はマクベス濃
度計R−914型、フィルタ−はw−106での測定結果であ
る。
なお、前記テスト項目に対するテスト条件は次の通り
である。
(1)耐油性テスト 150℃で印字した発色部に綿実油をコーティングし、4
0℃、乾燥条件下で15時間保存後の濃度を測定する。
(2)耐水性テスト 100ccのガラスビーカーに100gの水を入れ、その中に1
50℃で印字した発色サンプルを浸漬し、20℃の条件下で
15時間保存後の濃度を測定する。
さらに取出したサンプルを指で10回こすり皮膜の強度
の評価をした。
(3)印刷適性テスト 1)着肉性 実施例、比較例のサンプルをIRテスターを
用い、大日本インク製のUVインク(グレートEX−2)で
印刷を行い、UV照射後の光沢度を測定した。
2)接着性 印刷した各々のサンプルにセロテープを接
着し、90℃の角度でひきはがしその時のインキのはがし
ぐあいを観察した。
ランク5→剥がれなし 〃 4→わずかに剥がれ有り 〃 3→やや剥がれ有り 〃 2→ほとんど剥がれ有り 〃 1→全て剥がれ 以上のように本発明の記録材料は耐油性、耐水性及び
印刷適性に優れていることが判る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に熱により呈色する感熱記録層を
    設け、さらにその上に樹脂と架橋剤を主成分とするオー
    バーコート層を設けてなる感熱記録材料において、該架
    橋剤としてオキサゾリン系化合物を用いたことを特徴と
    する感熱記録材料。
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