JP2895750B2 - 柱と梁との接合部における接合方法 - Google Patents

柱と梁との接合部における接合方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリート柱と
梁との接合部の接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の構造において柱と梁との接
合部は、例えば、鉄筋コンクリートの柱及び梁、鉄骨鉄
筋コンクリートの柱及び梁、鉄骨の柱及び梁、と言うよ
うに基本的には鉄筋コンクリート系または鉄骨系の接続
構造が一般的に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
鉄筋コンクリートの柱と梁若しくは鉄骨鉄筋コンクリー
トの柱と梁との接合で梁を長スパンにしたい場合におい
て、鉄筋コンクリート梁や鉄骨鉄筋コンクリート梁では
梁成が大きくなり、かつ、自重が重くなって、設計上や
施工性に問題がある。
【0004】そこで、長スパンの梁を鉄骨造梁にして接
合するのが一般的であるが、その場合には、鉄筋コンク
リート柱と鉄骨梁との異種構造部材の組み合わせとなっ
て、力の伝達がスムーズに行われないので接合部の耐力
を確保するのが困難となるばかりでなく、純鉄骨梁では
撓みや振動に対して十分な剛性が確保されないと言う問
題点があった。
【0005】このように、鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁
との接合部においては、力の伝達方法の点において解決
すべき課題を有していた。本発明は、上記の課題に鑑み
てなされたもので、前述とのような課題を解決した接合
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題を解決
し上記目的を達成するための要旨は、柱が鉄筋コンクリ
ート若しくはプレキャスト鉄筋コンクリートで、梁の長
スパン方向に鉄骨梁を配し、短スパン方向にプレキャス
ト鉄筋コンクリート梁を配して前記柱の柱頭部間に当該
梁を架設する複合構造における柱と梁との接合部で、当
該接合部における長スパン方向の鉄骨梁は、柱の両側に
柱間の長スパンの鉄骨梁を除いた長さで突出する接合用
の鉄骨梁と、該接合用の鉄骨梁にそのパネルゾーンに臨
む仕口部から端部側に向けて予め巻いて形成した鉄筋コ
ンクリートとからなる合成鉄骨梁であって、該合成鉄骨
梁を前記柱の上に既に架設した前記プレキャスト鉄筋コ
ンクリート梁と直交する方向で前記パネルゾーンを貫通
するようにして上方から載置し、柱間における長スパン
の鉄骨梁を前記合成鉄骨梁の両端部に各々接合し、前記
パネルゾーンにコンクリートを打設して接合した柱と梁
との接合部における接合方法である。
【0007】また、短スパン方向のプレキャスト鉄筋コ
ンクリート梁を、柱に対して前記短スパン方向の両側か
らそれぞれ架設し、当該両梁の下端筋を前記柱の主筋の
間に通すとともに上端筋を当該梁上に仮置き状態にして
おき、長スパン方向の合成鉄骨梁を前記柱に架設した後
に前記上端筋をパネルゾーンに引き出し前記柱の主筋の
間に通して配筋したことである。
【0008】
【作用】本発明の柱と梁との接合部における接合方法に
よれば、接合部における合成鉄骨梁が、柱の両側に柱間
の長スパンの鉄骨梁を除いた長さで突出する接合用の鉄
骨梁と、該接合用の鉄骨梁にそのパネルゾーンに臨む仕
口部から端部側に向けて予め巻いて形成した鉄筋コンク
リートとからなるので、柱上の接合部において前記接合
用の鉄骨梁が存在することになり、長スパンの鉄骨梁の
応力が柱に円滑に伝達されるとともに、前記柱と梁との
接合部の耐力が向上して大スパン架構が可能となる。
【0009】また、鉄骨梁の応力が柱に円滑に伝達され
るようになる。又、該鉄骨梁の端部をプレキャスト鉄筋
コンクリートで巻くことによりたわみや振動障害が低減
される。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る一実施例について図面を
参照して詳細に説明する。本発明に係る柱と梁との接合
方法は、第1図に示すように、鉄筋コンクリート(以
下、RC)柱1を構築して、このRC柱1間で比較的ス
パンの短い方向において、プレキャストコンクリート梁
2,3をクレーン等の揚重手段で吊り上げて架設する。
【0011】前記プレキャストコンクリート梁2,3の
下端筋4を、RC柱1の主筋1aの間に通して架設し、
上端筋5は当該梁2,3上に仮置きした状態にしておく
ものである。
【0012】次に、RC柱1間の長スパン方向におい
て、接合部用の鉄骨梁6を用意する。該鉄骨梁6は前記
柱1を挟んでその両側に、柱間の長スパンの鉄骨梁6a
を除いた長さで突出する短い長さのものである。
【0013】そして、前記鉄骨梁6のパネルゾーンに臨
む仕口部から端部側に向けて所要範囲で、鉄筋コンクリ
ート7,7を巻く。前記鉄筋コンクリート7,7は、前
記鉄骨梁6に予め形成しておいて、プレキャスト鉄筋コ
ンクリートにしておくものである。
【0014】こうして、予め鉄筋コンクリート7,7を
鉄骨梁の端部の位置に設けて形成された合成鉄骨梁8
を、クレーンなどの揚重手段で吊り上げて、既に架設し
た前記プレキャストコンクリート梁2,3と直交する方
向において、RC柱1上のパネルゾーンを貫通するよう
にして上方から該RC柱1上に載置する。
【0015】次に、前記合成鉄骨梁8の両端部におい
て、長スパンの鉄骨梁6aの一端部とボルト若しくは溶
接手段にて接合する。
【0016】そして、RC柱1上のパネルゾーンで、前
記プレキャストコンクリート2,3の上端筋5を横方向
に引き出してRC柱1の主筋1aの間に通し、該上端筋
5をスターラップに緊結して配筋する。
【0017】こうして、RC柱1,1,…間に梁2,
3,6,6aの架設が完了した後に、床用のデッキプレ
ートを敷設したり、ハーフPC床版を敷設したりしてコ
ンクリートを打設して合成構造体を形成するものであ
る。
【0018】本発明の他の実施例として、前記合成鉄骨
梁8の長さを長くして、長スパンの中央部で鉄骨梁を接
合することもできる。
【0019】以上のようにして、RC柱1と、長スパン
梁の端部をプレキャストコンクリートで巻いてなる合成
鉄骨梁とをパネルゾーンにおいて接合したことで、鉄骨
梁から鉄筋コンクリート柱への応力の伝達がスムーズに
行われ大スパン架構が可能となるばかりでなく、施工性
も向上するものである。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の柱と梁と
の接合部における接合方法は、柱が鉄筋コンクリート若
しくはプレキャスト鉄筋コンクリートで、梁の長スパン
方向に鉄骨梁を配し、短スパン方向にプレキャスト鉄筋
コンクリート梁を配して前記柱の柱頭部間に当該梁を架
設する複合構造における柱と梁との接合部で、当該接合
部における長スパン方向の鉄骨梁は、柱の両側に柱間の
長スパンの鉄骨梁を除いた長さで突出する接合用の鉄骨
梁と、該接合用の鉄骨梁にそのパネルゾーンに臨む仕口
部から端部側に向けて予め巻いて形成した鉄筋コンクリ
ートとからなる合成鉄骨梁であって、該合成鉄骨梁を前
記柱の上に既に架設した前記プレキャスト鉄筋コンクリ
ート梁と直交する方向で前記パネルゾーンを貫通するよ
うにして上方から載置し、柱間における長スパンの鉄骨
梁を前記合成鉄骨梁の両端部に各々接合し、前記パネル
ゾーンにコンクリートを打設して接合したことなので、
長スパン梁の応力が鉄筋コンクリート柱にスムーズに伝
達され耐力が向上すると共に、たわみや振動が減少する
ので、大スパン架構が可能となると言う優れた効果を奏
する。
【0021】また、短スパン方向のプレキャスト鉄筋コ
ンクリート梁を、柱に対して前記短スパン方向の両側か
らそれぞれ架設し、当該両梁の下端筋を前記柱の主筋の
間に通すとともに上端筋を当該梁上に仮置き状態にして
おき、長スパン方向の合成鉄骨梁を前記柱に架設した後
に前記上端筋をパネルゾーンに引き出し前記柱の主筋の
間に通して配筋したので、当該パネルゾーンにおける梁
の配筋作業の施工性が向上し、仮設材の減少とも相俟っ
て工期の短縮化となり、コストの低減となると言う優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の斜視図である。
【図2】同本発明の実施例に係る平面図である。
【図3】同本発明の実施例に係る正面図である。
【図4】同本発明の実施例に係る側面図である。
【符号の説明】
1 鉄筋コンクリート柱又はプレキャスト鉄筋コンクリ
ート柱、 1a 主筋、 2,3 プレキャスト鉄筋コンクリート梁、 4 下端筋、 5 上端筋、 6 鉄骨梁、 7 鉄筋コンクリート、 7a 上端筋、 7b スターラップ、 8 合成鉄骨梁。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱が鉄筋コンクリート若しくはプレキャ
    スト鉄筋コンクリートで、梁の長スパン方向に鉄骨梁を
    配し、短スパン方向にプレキャスト鉄筋コンクリート梁
    を配して前記柱の柱頭部間に当該梁を架設する複合構造
    における柱と梁との接合部で、 当該接合部における長スパン方向の鉄骨梁は、柱の両側
    に柱間の長スパンの鉄骨梁を除いた長さで突出する接合
    用の鉄骨梁と、該接合用の鉄骨梁にそのパネルゾーンに
    臨む仕口部から端部側に向けて予め巻いて形成した鉄筋
    コンクリートとからなる合成鉄骨梁であって、 該合成鉄骨梁を前記柱の上に既に架設した前記プレキャ
    スト鉄筋コンクリート梁と直交する方向で前記パネルゾ
    ーンを貫通するようにして上方から載置し、 柱間における長スパンの鉄骨梁を前記合成鉄骨梁の両端
    部に各々接合し、 前記パネルゾーンにコンクリートを打設して接合したこ
    と、 を特徴とする柱と梁との接合部における接合方法。
  2. 【請求項2】 短スパン方向のプレキャスト鉄筋コンク
    リート梁を、柱に対して前記短スパン方向の両側からそ
    れぞれ架設し、当該両梁の下端筋を前記柱の主筋の間に
    通すとともに上端筋を当該梁上に仮置き状態にしてお
    き、長スパン方向の合成鉄骨梁を前記柱に架設した後に
    前記上端筋をパネルゾーンに引き出し前記柱の主筋の間
    に通して配筋したこと、 を特徴とする請求項1に記載の 柱と梁との接合部におけ
    る接合方法。
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