JP2895378B2 - 緩斜面の急勾配化工法 - Google Patents

緩斜面の急勾配化工法

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JP2895378B2
JP2895378B2 JP5337045A JP33704593A JP2895378B2 JP 2895378 B2 JP2895378 B2 JP 2895378B2 JP 5337045 A JP5337045 A JP 5337045A JP 33704593 A JP33704593 A JP 33704593A JP 2895378 B2 JP2895378 B2 JP 2895378B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、路線沿いに
新たな用地を確保するような場合に、盛土や地山の緩斜
面を切土して、その緩斜面を急勾配の斜面に変える急勾
配化工法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、この種の緩斜面の急勾配化工法とし
ては、特開平5−9928号公報に開示されたものが知
られている。
【0003】その概要は図2に示すように、先ず、盛土
や地山20の緩斜面21を切土する前に、その切土面2
2に対してソイルセメントからなる攪拌混合杭23を一
定間隔で多数本配置する。その後、緩斜面21を切土す
ると共に、多数配置した各攪拌混合23の間の間隙部分
に、棒状補強体24を略水平方向に築造する。
【0004】そして、この多数の攪拌混合杭20を配置
した後において、緩斜面21の切土と、各攪拌混合杭2
3の間隙部分への棒状補強体24の築造とを、一段目の
切土、二段目の切土、最終段目の切土と順次繰り返すこ
とにより、急勾配化を実現するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の急勾配化工法では、一定間隔で鉛直方向に構築した攪
拌混合杭もしくはその杭群と、のり面掘削の進行に伴
い、攪拌混合杭間の地山部分に略水平方向に施工した攪
拌混合杭に鉄筋等の芯材を挿入して構築する引張り補強
材を打設し、のり面掘削の施工終了後には更に掘削面前
面に擁壁を構築する盛土のり面急勾配化工法である。こ
の工法は、攪拌混合杭を鉛直方向に一定間隔で構築する
ため、のり面掘削をすれば必らず地山部分が露出するこ
とになる。この露出部分に、芯材を挿入した攪拌混合杭
を略水平方向に施工するのであるが、この地山部分が砂
質土系であれば地山自体が掘削時に自立することができ
ずに崩れ出して水平方向の攪拌混合杭の施工ができない
のみならず、のり面が崩壊してしまうという問題が生じ
る。また、施工工期の関係で前面の擁壁打設までに時間
がかかれば、地山の土質が粘性土地盤であっても雨水に
よる浸食の発達により崩壊する恐れがある。したがっ
て、その従来技術では1段毎ののり面掘削後にあまり時
間を置かずにモルタル吹き付け工等ののり面防護工を施
す必要がある。
【0006】そしてこのような欠点を有するにも拘わら
ず、攪拌混合杭を一定間隔で打設する理由は、一般的に
斜面上で施工する略水平方向の攪拌混合杭の掘削装置は
小型の施工機が使用されており、この型の施工機が比較
的強度の高い攪拌混合杭を貫いて施工するだけの能力が
ないからである。掘削装置の掘削能力を向上させて、鉛
直の攪拌混合杭を貫入施工できるようにするためには装
置を大型化する必要があるが、のり面上で走行する施工
装置であるため、のり面崩壊を促すような大型施工機は
現実的ではない。
【0007】この発明は前記従来技術を発展、改良して
上記欠点を解決するためになされたものであり、のり面
掘削面に地山が露出しないように攪拌混合杭間に略水平
方向の攪拌混合杭が施工可能な程度の低強度のソイルセ
メントからなる崩壊阻止壁杭を打設するのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は緩斜面の急勾
配化工法であり、切土面延長方向に対して一定間隔でソ
イルセメントからなる攪拌混合杭を鉛直方向に構築し、
その攪拌混合杭の間に、その攪拌混合杭より低い強度の
ソイルセメントからなる崩壊防止壁を築造し、次いで所
定高さの切土を行ない、その崩壊防止を貫通して引張り
芯材を配置した攪拌混合による棒状補強体を略水平の角
度で打設していく工程を繰り返し、かつ前記崩壊阻止壁
の強度は前記棒状補強体の打設の障害にならない程度の
低い強度であることを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下この発明の緩斜面の急勾配化工法を図示
する実施例によって説明する。
【0010】盛土や地山3の緩斜面3aを切土して、急
勾配の斜面に変える緩斜面の急勾配化工法(図1参照)
は、先ず、緩斜面3aを切土する前に、その切土面に対
して、ソイルセメントからなる攪拌混合杭2もしくはそ
の杭群を一定間隔で打設して多数本配置する。一方、こ
の多数配置した攪拌混合杭2の間に、ソイルセメントか
らなる崩壊阻止壁1を築造する。
【0011】この時の崩壊阻止壁1は、各攪拌混合杭2
の打設後、または攪拌混合杭2の打設時と同時期に築造
する。また、この崩壊阻止壁1は、攪拌混合杭2より低
い強度でかつ、低強度固化材を用いる等、ソイルセメン
ト強度を棒状補強体の打設の障害にならない程度の低い
強度にすることで後述する棒状補強体4の打設を容易に
する。
【0012】即ち、崩壊阻止壁1の強度が高すぎると、
この崩壊阻止壁1を貫通して築造する棒状補強体4の施
工が困難である。また、崩壊阻止壁1の強度が低すぎる
と、地盤の崩壊阻止の役に立たない。なお、固化材の添
加量を小さくしたり、攪拌混合杭2の施工速度をアップ
することで、ソイルセメントの強度を小さくすることが
可能である。
【0013】次に、緩斜面3aを切土とする共に、多数
配置した各攪拌混合杭2の間の間隙部分に、崩壊阻止壁
1を貫通する状態で、引張芯材を有する棒状補強体4を
略水平方向、一般的には約20°の俯角に築造する。
【0014】そして、多数の攪拌混合杭2および崩壊阻
止壁1を配置した後において、図1に示すように、一段
目の切土、二段目の切土、最終段目の切土と順次、緩斜
面3aの掘削を繰り返す毎に、各攪拌混合杭2の間隙部
分への棒状補強体4の築造を行うことにより、緩斜面3
aの急勾配化を実現する。
【0015】
【発明の効果】この発明は以上の構成からなる、下記に
列挙する作用効果が期待できる。地山の地盤が砂質土
であっても、のり面掘削後の抑止杭となる攪拌混合杭間
の地山の崩壊を防止することができる。のり面掘削後
擁壁の打設までに時間がある場合、のり面掘削後の抑止
杭間となる攪拌混合杭の地山の浸食に伴う崩壊を防止す
ることができる。煩雑な1段掘削毎のモルタル吹き付
け工を省略できる。低強度の崩壊阻止壁は従来の杭類
の施工機を使用して施工できるため、新たな施工装置を
必要とせず、また固化材の添加量を減じたり、固化液の
W/C を変化させるだけで施工できる。略水平方向の棒
状補強体となる攪拌混合杭の施工装置は従来の小型の装
置で崩壊阻止壁を貫通してそのまま使用できる。等の作
用効果があり、結果的に工期短縮や経済性が向上する効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の緩斜面の急勾配化工法を示す概略斜
視図である。
【図2】従来の急勾配化工法を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1…崩壊阻止壁、2…攪拌混合杭、3…盛土および地
山、3a…緩斜面、4…棒状補強体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−9928(JP,A) 特開 昭60−65825(JP,A) 特開 平2−266015(JP,A) 特開 昭50−1517(JP,A) 特公 平4−42494(JP,B2) 特公 昭40−9817(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 17/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切土面延長方向に対して一定間隔でソイ
    ルセメントからなる攪拌混合杭を略鉛直方向に構築し、
    その攪拌混合杭の間に、その攪拌混合杭より低い強度の
    ソイルセメントからなる崩壊防止壁を築造し、次いで所
    定高さの切土を行い、その崩壊防止壁を貫通して、引張
    り芯材を配置した攪拌混合による棒状補強体を略水平の
    角度で打設していく工程を繰り返し、かつ前記崩壊阻止
    壁の強度は前記棒状補強体の打設の障害にならない程度
    の低い強度であることを特徴とする緩斜面の急勾配化工
    法。
JP5337045A 1993-12-28 1993-12-28 緩斜面の急勾配化工法 Expired - Lifetime JP2895378B2 (ja)

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