JPH02266015A - 地中連続壁の構築方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、地中連続壁の構築方法に関するものである。

〔従来の技術〕

地下工事時の遮水と山留めを兼ねた山留め工法としでは
、■ソイル柱列、■地中連続壁、■シートパイル等があ
るが、山留め壁をそのまま地下の外壁を兼ねた躯体とし
て利用出来るものは、■地中連続壁であり、■ソイル柱
列及び■シーｌーパイル等では山留め壁の内側にＲ　Ｃ
等の躯体壁を構築する必要がある。

■の地中連続壁ば、先ず、コンクリ−１〜で両側面を固
めたガイドトレンチを形成し、その中に安定液を入れた
状態で、ＴＢＷ、エルセ掘削機等の大型連続壁掘削機を
使用してガイドトレンチ内の地盤を長溝状に削孔し、掘
削孔底部のスライム処理を行った後、鉄筋かごを挿入し
、ｌ・レミー管を使用して安定液を押し」−げながら掘
削孔底部からコンクリートを打設するといった方法によ
るか、或いは、連続壁用掘削機を使用して削孔した長溝
状掘削孔内に自硬性安定液を満たし、ブレギャス１〜コ
ンクリート壁（以下、ＰＣ壁と記載する。）を挿入する
方法によって行われていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

地中連続壁は、社列式山止め壁に比べると、止水性が高
く、また構造体と結合して支持杭を兼ねさせたり、さら
には地下構造壁として利用することも可能である等々の
利点を存している反面、施工能率が低く、コストが高＜
イ］＜ことが欠点であるとされていた。

即ち、連続壁用掘削機は、−形番こ、柱列式山土め壁の
構築に使用される掘削機、例えば、多軸オーガマシンよ
りも大規模であり、削孔に時間がかかり、また削孔に先
立つガイドトレンチの形成にもかなりの時間が必要であ
り、工期が長くなるのである。

殊に、掘削孔内に鉄筋かごを挿入してコンクリドを現場
打ちする工法では、工数が多く、また安定液として柱列
式山土め壁のような固結性のある比重の大きいものが使
用できず、単なるヘントナイト液が使用されているので
、孔壁の安定管理が難しく、掘削孔底部のスライム処理
工程が必要不可欠で壁面の精度の確保がむずかしく、Ｐ
Ｃを用いた場合より平滑でなく、又その為に断面欠損等
を考慮した厚さのコンクリート壁を施工する事になる材
料ロスが多い。

またコンクリートを現場打ちする工法、ＰＣ壁を挿入す
る工法のいずれによる場合も、長溝状掘削孔の底部まで
コンクリート壁が築造されるごとになるので、コンクリ
ート量や鉄筋量が多く、１−１記の通り削孔に時間がか
かり工期が長くなることと相まって、工費が非常に高く
付くのである。

上記の従来欠点に鑑み、本発明は、地中連続壁を能率良
く、且つ、低コストに構築できる方法を提供するもので
ある。

〔課題を解決するだめの手段〕

上記の目的を達成するために、本発明が講した技術的手
段は、次の通りである。即ち、本発明による地中連続壁
の構築方法の特徴は、多軸オーガマシンを使用してソイ
ルセメン１で孔壁を安定化しつつ地盤を柱列状に削孔す
る工程と、柱列状掘削孔内のソイルセメントが未だ固ま
らない間に、プレキャストコンクリート壁とその下端か
ら突出した複数本の根入れ用の鉄骨とからなる地中連続
壁ユニットを前記柱列状掘削孔内に挿入する工程とを繰
り返して、根入れ部が鉄骨を芯材とするソイルセメン１
〜壁とされた地中連続壁を構築することにある。

〔作用〕

上記の構成によれば、多軸オーガーマンンを使用するた
め、掘削に先立ってガイドトレンチを形成する必要がな
く、削孔を短時間に行え、且つ、ソイルセメントを安定
液とするので、孔壁の安定管理が容易である。

地中連続壁のうち、地下外壁の躯体として必要な部分は
プレキャストコンクリートとなっているので、平滑な躯
体壁がそのまま得られ、掘削深さや地質等により異なる
山留め壁としての土庄変形には、鉄骨の芯材のメンバー
や長さを選定出来、掘削時の遮水のみを目的とした根入
れ部にはソイルセメント壁のみを打設する等、各々の地
質、掘削深さ、地下水の状態に合理的に対応でき、経済
的である。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す第１図は
本発明方法により構築された地中連続壁を示す。図にお
いて、Ｉは、プレキャストコンクリート壁２とその下端
から突出した複数本の根入れ用の鉄骨（この実施例では
１１鋼が使用されている。）３とからなる地中連続壁ユ
ニノＩ・である。

図示の鉄骨３はプレキャストコンクリート壁２の上端ま
で連続して当該プレキャストコンクリート壁２のだ補強
用芯材となっており、当該プレキャストコンクリート壁
２は鉄骨鉄筋コンクリート　（ＳＲＣ）造とされている
。４は固化したソイルセメント、５は根切り（掘削）底
、６は止水性が要求される壁部分、７は根入れ部であり
、鉄骨３を芯材とするソイルセメント壁８となっている
。

尚、図示の実施例では、プレキャストコンクリ−１−壁
２の下端側の一部も根入れされ、根入れ部５の一部を構
成しているが、プレキャストコンクリート壁２の下端が
不透水層に達していて、地下水の侵入する虞れがない場
合は、プレキャストコンクリート壁２の下端位置まで掘
削して根入れ部５の全体を鉄骨３を芯材とするソイルセ
メント壁８のみによって構成してもよい。

次に、上記の地中連続壁の構築方法を説明する。

先ず、第２図（イ）、第３図（イ）に示すように、図外
の多軸オーガーマシンを使用してソイルセメント（掘削
土とセメントミルクとの混合物）４で孔壁を安定化しつ
つ地盤を柱列状に削孔する。

即ら、柱列式山土め壁を構築する場合と同様に、多軸オ
ーガーマシンの先端部からセメントミルク（水とセメン
トの混合物又はこれにベントナイト等を添加した混合物
）を注入しつつ地盤を掘削して、直線状で且つ円周の一
部が互いにラップした柱列状掘削孔９を形成する。

次いで、第２図（ロ）、第３図（ロ）に示すように、柱
列状掘削孔９内のソイルセメント４が未だ固まらない間
に、予め、工場又は隣接地において製造しておいた地中
連続壁ユニット１をクレーン等で吊り上げて前記柱列状
掘削孔９内に挿入する。

ソイルセメント４が固化した後、前記多軸オガーマシン
を使用して、第２図（ハ）に示すように、隣接する部分
の掘削を行い、以下、同様な手順を繰り返すことにより
、つまり、第２図（ニ）に示すように、隣接する柱列状
掘削孔９内に、当該掘削孔９内のソイルセメント４が未
だ固まらない間に、次の地中連続壁ユニット１を挿入し
、次々に同様な工程を繰り返して、第１図及び第３図（
ハ）に示すように、地下外壁躯体としての部分６をプレ
キャストコンクリート壁とし、根入れ部７を鉄骨３を芯
材とするソイルセメント壁８とした地中連続壁を構築す
るのである。

以上のようにして構築した地中連続壁は、仮設のものと
し、内側に本設の地下外壁を構築してもよいが、第１図
、第３図（ハ）に示すように、地中連続壁の内側の地盤
を掘削することによってあられれる壁面がプレキャスト
コンクリート壁２の平滑な面であるため、当該地中連続
壁をそのまま地下構造壁として利用することができる。

地下外壁躯体としての部分６がプレキャストコンクリ−
Ｉ・壁２であるため、止水性も高く、それでいて、根入
れ部７ば、鉄骨３を芯材とするソイルセメント壁８とな
っているので、コンクリート量および鉄筋量が少なくて
済む。殊に、プレキャストコンクリート壁２がＳＲＣ造
であるため、鉄筋量を一層少なくすることができる。

尚、図示の実施例では、多軸オーガーマシンによって軸
数に対応する柱列状掘削孔９を掘削する都度、１個の地
中連続壁ユニット１を挿入しているが、多軸オーガーマ
シンによる削孔を連続して行って軸数より多く連続した
柱列状掘削孔９を形成し、これに地中連続壁ユニソ１１
を複数個ずつ挿入してもよく、当該柱列状掘削孔９に見
合う幅の地中連続壁ユニット１を１個ずつ挿入してもよ
い。図示しないが、根入れ用の鉄骨３を、プレキャスト
コンクリート壁２の下端から所定長さ突出した状態に、
プレキャストコンクリート壁２の下端近傍にのみ埋設し
、プレキャストコンクリート壁２をＲＣ造としてもよい
。

第４図、第５図は本発明方法に用いる地中連続壁ユニッ
ト１の他の例を示す。この地中連続壁ユ二ソト１は、プ
レキャストコンクリート壁２の両側端部に、互いに嵌合
するような断面形状とした鉄骨３をその外面が露出した
状態に埋設して、隣接する地中連続壁ユニット１．１の
鉄骨３．３を互いに嵌合さゼると共に、嵌合した鉄骨３
．３同士を溶接できるように構成した点に特徴がある。

中央の鉄骨３は省略してもよい。その他の構成は先の実
施例と同しである。

〔発明の効果〕

本発明は、上述した構成よりなるため、地中連続壁を能
率良く、且つ、低コストに構築できる。

即ち、多軸オーガーマシンを使用して地中連続壁を構築
するので、連続壁用掘削機を使用する場合のように掘削
に先立ってガイドトレンチを形成する必要がなく、削孔
を短時間に行え、しがもソイルセメントを安定液とする
ので、孔壁の安定管理が容易である。

地中連続壁のうち、地下外壁躯体としての部分はプレキ
ャストコンクリート 止水性も良く、それでいて、地中連続壁の根入れ部は、
柱列式山土め壁の場合と同様に、鉄骨を芯材とするソイ
ルセメント壁となっているので、全体を現場打ちコンク
リートやプレキャストコンクリートとした従来の地中連
続壁に比してコンクリド量や鉄筋量が少なくて済み、施
工能率が高いことと相まって安価な地中連続壁が得られ
るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法により構築された地中連続壁の一部
を断面した斜視図、第２図（イ）〜（ニ）は地中連続壁
の構築手順を説明する平面図、第３図（イ）〜（ハ）は
地中連続壁の構築手順を説明する断面図である。 第４図は地中連続壁ユニットの他の例を示す斜視図、第
５図は地中連続壁ユニットの接合状態を示す平面図であ
る。 １・・・地中連続壁ユニット、 ２・・・プレキャストコンクリート壁、３・・・鉄骨、 ４・・・ソイルセメント、 ７・・・根入れ部、 ８・・・ソイルセメント壁、 ・・柱列状掘削孔。 出　願　人　株式会社　１つ中工務店

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 多軸オーガーマシンを使用してソイルセメントで孔壁を
   安定化しつつ地盤を柱列状に削孔する工程と、柱列状掘
   削孔内のソイルセメントが未だ固まらない間に、プレキ
   ャストコンクリート壁とその下端から突出した複数本の
   根入れ用の鉄骨とからなる地中連続壁ユニットを前記柱
   列状掘削孔内に挿入する工程とを繰り返して、根入れ部
   が鉄骨を芯材とするソイルセメント壁とされた地中連続
   壁を構築することを特徴とする地中連続壁の構築方法。