JPH07197468A - 緩斜面の急勾配化工法 - Google Patents
緩斜面の急勾配化工法Info
- Publication number
- JPH07197468A JPH07197468A JP33704593A JP33704593A JPH07197468A JP H07197468 A JPH07197468 A JP H07197468A JP 33704593 A JP33704593 A JP 33704593A JP 33704593 A JP33704593 A JP 33704593A JP H07197468 A JPH07197468 A JP H07197468A
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Abstract
山崩壊を阻止でき、崩壊阻止を異種工程が増えず安価に
できる緩斜面の急勾配化工法を提供する。 【構成】 緩斜面3aを切土する前に、その切土面に対し
て抑止杭2を一定間隔で多数本配置すると共に、その多
数配置した各抑止杭2の間に、ソイルセメントからなる
崩壊阻止壁1を築造し、その後、緩斜面3aを切土すると
共に、各抑止杭2の間に、棒状補強体4を略水平方向に
築造する。また、崩壊阻止壁1は、ソイルセメント強度
を抑止杭2の強度よりも小さくする。そして、各抑止杭
2間に崩壊阻止壁1を築造することで、切土時における
各抑止杭2間の地山の崩壊を確実に阻止できるようにす
る。また、この崩壊阻止壁1のソイルセメント強度を、
抑止杭2の強度よりも小さくすることで、崩壊防止壁1
を貫通して築造する棒状補強体4の施工を容易にする。
Description
新たな用地を確保するような場合に、盛土や地山の緩斜
面を切土して、その緩斜面を急勾配の斜面に変える急勾
配化工法に関するものである。
しては、次に述べるものが一般知られている。
山20の緩斜面21を切土する前に、その切土面22に対して
ソイルセメントからなる抑止杭23を一定間隔で多数本配
置する。その後、緩斜面21を切土すると共に、多数配置
した各抑止杭23の間の間隙部分に、棒状補強体24を略水
平方向に築造する。
において、緩斜面21の切土と、各抑止杭23の間隙部分へ
の棒状補強体24の築造とを、図2に示すように、一段目
の切土,二段目の切土,最終段目の切土と順次繰り返す
ことにより、急勾配化を実現するものである。
従来の急勾配化工法では、緩斜面へ多数の抑止杭を配置
した後に、その緩斜面の切土を行うと、各抑止杭の間の
間隙部に地山が露出することとなる。そのため、崩壊性
の高い砂質系の地盤や盛土等の緩い地盤において、従来
の急勾配化工法を実施した時、前記地山の露出部は、各
抑止杭の間の間隙部に棒状補強体を築造する僅かな期間
でも、自立することができずに崩壊する可能性が高い。
な地盤でも、雨水や地下水の影響によって侵食されたり
崩壊する可能性がある。そのため、切土後、直ちに切土
面の保護工(モルタルの吹き付け等)を施す必要があ
り、異種工程が増えて工期が長くなると共に、不経済な
ものとなっていた。
たもので、その目的は多数の抑止杭を配置した後の緩斜
面の切土を行う際に、各抑止杭の間の間隙部から地山が
崩壊することを阻止して危険性を無くすことができ、し
かも、この地山崩壊の阻止を異種の工程が増えることな
く安価に実施することのできる緩斜面の急勾配化工法を
提供することにある。
法は、緩斜面を切土する前に、その切土面に対してソイ
ルセメントからなる抑止杭を一定間隔で多数本配置する
と共に、その多数配置した各抑止杭の間に、ソイルセメ
ントからなる崩壊阻止壁を築造し、その後、緩斜面を切
土すると共に、各抑止杭の間に、棒状補強体を略水平方
向に築造する。
て、一定間隔で多数本配置した各抑止杭の間に築造する
ソイルセメントからなる崩壊阻止壁は、そのソイルセメ
ント強度を抑止杭の強度よりも小さくする。
によれば、各抑止杭間に崩壊阻止壁を築造することで、
切土時における各抑止杭間の地山の崩壊を確実に阻止で
きるようにする。また、この崩壊阻止壁のソイルセメン
ト強度を、抑止杭の強度よりも小さくすることで、崩壊
防止壁を貫通して築造する棒状補強体の施工を容易にす
る。
する実施例によって説明する。
配の斜面に変える緩斜面の急勾配化工法(図1参照)
は、先ず、緩斜面3aを切土する前に、その切土面に対し
て、ソイルセメントからなる抑止杭(鉛直コラム)2を
一定間隔で打設して多数本配置する。一方、この多数配
置した各抑止杭2の間に、ソイルセメントからなる崩壊
阻止壁1を築造する。
設前、または抑止杭2の打設時と同時期に築造する。ま
た、この崩壊阻止壁1は、低強度固化材を用いる等、ソ
イルセメント強度を抑止杭2の強度よりも小さくして、
後述する棒状補強体4の打設を容易にする。
この崩壊阻止壁1を貫通して築造する棒状補強体4の施
工が困難である。また、崩壊阻止壁1の強度が低すぎる
と、地盤の崩壊阻止の役に立たない。なお、固化材の添
加量を小さくしたり、抑止杭2の施工速度をアップする
ことで、ソイルセメントの強度を小さくすることが可能
である。
置した各抑止杭2の間の間隙部分に、崩壊阻止壁1を貫
通する状態で、引張芯材を有する棒状補強体4を略水平
方向(一般的には約20°の俯角)に築造する。
1を配置した後において、図1に示すように、一段目の
切土,二段目の切土,最終段目の切土と順次、緩斜面3a
の掘削を繰り返す毎に、各抑止杭2の間隙部分への棒状
補強体4の築造を行うことにより、緩斜面3aの急勾配化
を実現する。
抑止杭間の間隙部分にソイルセメントからなる崩壊阻止
壁を築造すると共に、崩壊阻止壁のソイルセメント強度
を抑止杭よりも小さくすることにより、崩壊性の高い地
盤でも、抑止杭間の地盤の崩壊を確実に阻止することが
できる。そのため、急勾配化の施工を安全に実施するこ
とができる。しかも、抑止杭の施工機械と同一の施工材
で、崩壊阻止壁を築造できるため、効率がよい。
べく行う表面処理用のモルタル吹き付け工を省力するこ
とができる。そのため、急勾配化の工期を短縮すること
ができると共に、急勾配化工法を経済的なものとするこ
とができる。
視図である。
…緩斜面、4…棒状補強体。
Claims (2)
- 【請求項1】 盛土や地山の緩斜面を切土して、急勾配
の斜面に変える緩斜面の急勾配化工法であり、 前記緩斜面を切土する前に、その切土面に対して抑止杭
を一定間隔で多数本配置すると共に、その多数配置した
各抑止杭の間に、ソイルセメントからなる崩壊阻止壁を
築造し、その後、前記緩斜面を切土すると共に、前記各
抑止杭の間に、棒状補強体を築造することを特徴とする
緩斜面の急勾配化工法。 - 【請求項2】 緩斜面を切土する前の切土面に対して、
一定間隔で多数本配置した各抑止杭の間に築造するソイ
ルセメントからなる崩壊阻止壁は、そのソイルセメント
強度が前記抑止杭の強度よりも小さいことを特徴とする
請求項1記載の緩斜面の急勾配化工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5337045A JP2895378B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 緩斜面の急勾配化工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5337045A JP2895378B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 緩斜面の急勾配化工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07197468A true JPH07197468A (ja) | 1995-08-01 |
JP2895378B2 JP2895378B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=18304912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5337045A Expired - Lifetime JP2895378B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 緩斜面の急勾配化工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2895378B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010185210A (ja) * | 2009-02-12 | 2010-08-26 | Hirabayashi Kogyo:Kk | 法面崩落箇所の修復工法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS501517A (ja) * | 1973-05-10 | 1975-01-09 | ||
JPS6065825A (ja) * | 1983-09-22 | 1985-04-15 | Asuku Kenkyusho:Kk | 親杭を有する山止め壁の造成方法 |
JPH02266015A (ja) * | 1989-04-03 | 1990-10-30 | Takenaka Komuten Co Ltd | 地中連続壁の構築方法 |
JPH0442494A (ja) * | 1990-06-08 | 1992-02-13 | Nec Corp | Mosダイナミックram |
JPH059928A (ja) * | 1991-07-03 | 1993-01-19 | Railway Technical Res Inst | 盛土のり面急勾配化工法 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP5337045A patent/JP2895378B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
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JPS501517A (ja) * | 1973-05-10 | 1975-01-09 | ||
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Cited By (1)
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JP2010185210A (ja) * | 2009-02-12 | 2010-08-26 | Hirabayashi Kogyo:Kk | 法面崩落箇所の修復工法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2895378B2 (ja) | 1999-05-24 |
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