JP2884244B2 - 大豆蛋白添加食肉加工製品の風味改良剤 - Google Patents
大豆蛋白添加食肉加工製品の風味改良剤Info
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Description
る、大豆蛋白添加食肉加工製品の風味改良剤、ならびに
該改良剤を使用する大豆蛋白添加食肉加工製品の風味改
良方法に関する。
として多用されているが、健康を指向して、近年その使
用量は増加する傾向にある。大豆蛋白は、原料肉に対
し、通常2〜7%程度の添加率で使用されているが、大
豆蛋白が有している特異臭が食肉加工製品の風味を損う
ことが問題となっている。この大豆蛋白の有する特異な
青臭い不快臭は、大豆に含まれているN−ヘキサナール
に起因するものと言われている。
製品の風味劣化を防止するために、ビーフエキスが使用
されている。ビーフエキスは、その強烈な臭いと味とに
よって大豆蛋白の特異臭をマスクするものであるが、一
方でその臭いと味が食肉本来の有するデリケートな風味
を消してしまうという問題があった。
蛋白の特異臭に起因する風味の損失を、食肉本来の風紀
を損うことなく防止する風味改良剤を提供すること、な
らびに該風味改良剤の添加による大豆蛋白添加食肉加工
製品の風味改良方法を提供することを目的とする。
に、卵白分解物およびメラノイジンを添加すると、大豆
蛋白の特異臭を防ぐと共に、該食肉加工製品の風味がさ
らに引き立つことを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
白、乾燥卵白、あるいはそれらからたとえばリゾチー
ム、アビジン等の卵白成分の1部を分離した後の卵白生
成物を酸、たとえば塩酸で加水分解して得られるものを
いう。
ミノ酸などのアミノ化合物との加熱反応生成物であり、
本発明においては任意のメラノイジン、たとえばキシロ
ースとグルタミン酸ソーダとの加熱反応生成物を使用し
うる。
対して、卵白分解物1〜1/3重量部の割合で使用すると
きに得られる。
ンを上記の好ましい割合で混合することにより製造しう
る。他の調味成分、たとえばグルタミン酸ナトリウム、
食塩等を任意に加えることは可能である。本発明の風味
改良剤は、液体形あるいは固体形で提供しうる。
とえばソーセージ、ハンバーグ、ハム、ミートボール、
ギョウザ等の製造の際に、0.05〜0.5%の程度に添加す
ると、好ましい消臭性風味改良効果が得られる。
示す実施例を記載する。
イジンを試料として使用した。
サーで低速にて60秒間撹拌して粗ペースト状にしたもの
に、豚背脂ミンチ200g、食塩20g、ソルビン酸カリウム2
g、ピロリン酸ナトリウム2g、亜硝酸ナトリウム0.07g、
大豆蛋白70gを加え、さらにメラノイジンと卵白分解物
を各種割合(1:0〜2、重量)で配合した試料各10gを加
え、カッターミキサーで低速15秒間、高速15秒間、低速
15秒間、ついで高速15秒間撹拌して、均一なペースト状
物とした。
ーシング充填し、中心温度71℃で30分間温水加熱し、つ
いで中心温度30℃になるまで水冷してソーセージを得、
これを12時間冷蔵保管した後、評価に供した。
を、対照として使用した。
より、大豆蛋白臭の消臭効果、および風味増強効果を官
能評価した。結果を表1および2に示す。
ノイジン1重量部に対し卵白分解物1重量部以下の配合
割合において得られ、風味増強効果は、メラノイジン1
重量部に対し卵白分解物1〜1/3重量部の配合割合で得
られることが分かる。
量)で配合した試料各1gを水12mlに分散し、これに大豆
蛋白6gを加え、ついで豚肉ミンチ73g、食塩0.5g、グル
タミン酸ナトリウム0.07g、ブラックペッパー0.07g、卵
白パウダー0.7gおよびパン粉7gを加えて、よくこね合せ
た。これを深さ1.7cm、直径8cmの円型容器で1個90gの
ハンバーグに成型し、サラダオイルを一面に敷いたフラ
イパンで、始め両面を強火で1分間ずつ、ついで両面を
弱火で3分間ずつ焼いて、ハンバーグを得た。
対照として使用した。
により、大豆蛋白臭の消臭効果、および風味増強効果を
官能評価した。結果を表3および表4に示す。
は、メラノイジン1重量部に対し卵白分解物1重量部以
下の配合割合において明白に得られ、風味増強効果は、
メラノイジン1重量部に対し卵白分解物1〜1/3重量部
の配合割合において得られ、ソーセージ(実験1)で得
られたとほぼ同じ結果であることが分かる。
116〜119℃で7時間加熱して、加水分解した。ついで、
反応混合物に無水炭酸ナトリウム350gを加えて中和(pH
5.1)した後、700〜750mmHgで減圧濃縮して、卵白分解
物含有溶液(分解率61.5%)2を得た。
び防バイ剤としてクエン酸455gを水3に溶かし、110
℃で2時間加熱した。反応終了後、20%水酸化ナトリウ
ムでpH5.6に調整して、メラノイジン溶液4.46を得
た。
え、65℃で2分間加熱して溶かした後、水で40℃に冷却
した。
て、混合した後、粗濾過した。得られた溶液を、室温に
4日間放置した。ついでキサンタンガム(オリの防止
剤)10gを含有する水溶液300mlを加えて、均一に混合し
た。得られた溶液に炭酸ナトリウムを加えてpH5.3に調
節した後、濾過助剤としてラジオライトDX W−50(20
g)を加えて、清澄濾過した。かくして、風味改良剤8kg
を得た。本品のメラノイジンと卵白分解物の割合は1:1/
2(重量)である。
し、食塩380g、ソルビン酸カリウム37.5g、ピロリン酸
ナトリウム3.8g、亜硝酸ナトリウム1.3kg、大豆蛋白1.3
kg、および実施例1に従い製造した風味改良剤150gを混
合し、冷室で3日間放置した。
で均一ペースト状とした。
00gにケーシングし、中心温度71℃で30分間温水加熱
し、中心温度30℃迄水冷して、ソーセージを得た。
加え、これに大豆蛋白1.65kgを投入し吸水させたもの
に、豚ミンチ肉20kg、食塩150g、グルタミン酸ソーダ19
g、ブラックペッパー19g、卵白パウダー200g、パン粉2k
gを投入し、よくねり合わせる。ついで、深さ1.7cm、直
径8cmの円型容器で1個90gのハンバーグを成形した後、
焼きあげてハンバーグ製品を得た。
た。得られた豚ロース肉処理物に、下記組成のピックル
液7.8(26%)を注入した。
し、くん煙室に入れて、乾燥した後、くん煙した。次い
で、蒸気で加熱滅菌し、冷却水で急速に冷却し、かくし
てロースハム製品を得た。
Claims (4)
- 【請求項1】メラノイジンおよび卵白分解物からなる、
大豆蛋白添加食肉加工製品の風味改良剤。 - 【請求項2】メラノイジン1重量部および卵白分解物1
〜1/3重量部からなる、請求項1記載の風味改良剤。 - 【請求項3】メラノイジンおよび卵白分解物からなる風
味改良剤を添加することからなる、大豆蛋白添加食肉加
工製品の風味改良方法。 - 【請求項4】メラノイジン1重量部および卵白分解物1
〜1/3重量部からなる風味改良剤を添加することからな
る、請求項3記載の風味改良方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1292293A JP2884244B2 (ja) | 1989-11-13 | 1989-11-13 | 大豆蛋白添加食肉加工製品の風味改良剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1292293A JP2884244B2 (ja) | 1989-11-13 | 1989-11-13 | 大豆蛋白添加食肉加工製品の風味改良剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03155759A JPH03155759A (ja) | 1991-07-03 |
JP2884244B2 true JP2884244B2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=17779883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1292293A Expired - Lifetime JP2884244B2 (ja) | 1989-11-13 | 1989-11-13 | 大豆蛋白添加食肉加工製品の風味改良剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2884244B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3623753B2 (ja) * | 2001-05-14 | 2005-02-23 | 協和醗酵工業株式会社 | 調味料 |
-
1989
- 1989-11-13 JP JP1292293A patent/JP2884244B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03155759A (ja) | 1991-07-03 |
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