JPH04218345A - 味付けコンニャク及びその製造法並びに加工食品 - Google Patents

味付けコンニャク及びその製造法並びに加工食品

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JPH04218345A
JPH04218345A JP3077790A JP7779091A JPH04218345A JP H04218345 A JPH04218345 A JP H04218345A JP 3077790 A JP3077790 A JP 3077790A JP 7779091 A JP7779091 A JP 7779091A JP H04218345 A JPH04218345 A JP H04218345A
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konnyaku
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Masatoshi Hosogoe
細越 政敏
Kenichi Hashimoto
端本 謙一
Hiromi Kawachi
河内 裕美
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、味付けコンニャク及び
その製造法並びに加工食品に関し、更に詳細には、呈味
、風味等に優れ、また各種加工食品の低カロリー化に有
用な味付けコンニャク及びその製造法並びに該味付けコ
ンニャクを利用した加工食品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食生活の欧米化に伴って脂肪分の
摂取量が増え、カロリーの摂り過ぎによる肥満や心臓へ
の負担が問題となってきており、低脂肪、低カロリーの
食品の開発が要求されている。しかも最近の消費者の嗜
好は、単なる低カロリー商品では満足されず、風味等に
ついても十分な検討が必要である。
【0003】特にハンバーグ等に代表される食肉が主原
料となる加工食品は、比較的脂肪含有率が高く、カロリ
ーが高い食品として知られており、このような食肉を主
原料とする加工食品の場合、具体的には、ハンバーグの
場合、脂質13.4%、100gあたり223kcal
、ウインナーソーセージの場合、脂質23.0%、10
0gあたり304kcal、ミートボールの場合、脂質
16.4%、100gあたり244kcalの脂質及び
カロリーを示す(四訂食品成分表より)。そこで、この
ような肉加工食品をはじめ、水産練り製品、デザート菓
子類等の加工食品の低カロリー化が強く望まれている。
【0004】従来、加工食品を低カロリー化するために
、ノンカロリー食品であるコンニャクを使用することが
知られている。コンニャクは、グルコマンナンという人
間の消化酵素では分解されない物質を主成分とするコン
ニャク粉を水に膨潤させ、アルカリ性凝固剤を加え、ゲ
ル化させることにより得られるpH11〜12の強アル
カリ食品である。該コンニャクは、加熱あるいは冷凍す
ることによって、特有の弾力のある食感がより強固にな
り、肉の食感に近似するという性質がある。そのため、
挽肉の一部をコンニャクに代替する方法やコンニャクを
挽肉加工食品の原材料と共に混練する方法等が提案され
ている。
【0005】具体的には例えば、通常の市販コンニャク
をみじん切り又は挽肉機でミンチ状にして用いる方法(
特開昭57−33571号公報、特開昭58−7857
1号公報)が提案されている。しかしながら、該方法で
は、アルカリ性の強いコンニャクをそのまま使用するの
で、渋味等が感じられ、多量に用いると加工食品の風味
を著しく低下させるという問題がある。またこのような
市販のコンニャクを味付けしてから用いたとしても、ア
ルカリ性の強い市販のコンニャクでは、中心部まで味が
浸透しにくく、更にはアルカリの影響を受けて味が変化
し、調味素材の旨味を十分に引き出すことが困難である
【0006】そこで、通常の市販コンニャクをチョッピ
ングした後、弱酸性溶液中に浸漬し、pH調整したコン
ニャク又は通常の市販コンニャクに少量のアルカリ性物
質を添加して加熱後、更にpHを弱酸で調整したペース
ト状のコンニャクを用いる方法(特開昭63−2549
62号公報)が提案されている。しかし該方法では、弱
酸によりpH調整を行なっているが、このように酸に浸
漬するとコンニャクの表面が軟化する傾向にあり、更に
は、酸をコンニャクの中心部まで均一に浸透させるには
長時間を要し、酸の影響を受けやすくなるという欠点が
ある。またこのように酸処理したコンニャクであっても
、前記浸漬による酸処理では、味付けする際にコンニャ
ク全体にわたり均一に味付けすることは困難である。
【0007】一方、加工食品中のコンニャク自体の食感
(肉粒感)を改良するために、カラギーナン、デンプン
等のゲル形成素材、コンニャク粉及び水からなるゾルに
、アルカリ性物質を添加してペースト状又は液状物質を
得、次いで挽肉加工食品素材を混合し、凍結処理を行な
って加工食品を製造し、該加工食品を調理時に加熱する
ことによって、ゾル中に添加したアルカリ性物質を反応
させて、前記ペースト状又は液状物質をゲル化させる方
法(特開平1−153060号公報)が提案されている
。しかしながら、該方法では、単に食感の改良がなされ
ているにすぎず、コンニャク自体の風味は何等改善され
ていないのが実状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、種々
の加工食品の風味及び食感等を損ねることなく、加工食
品自体のカロリーを低減することができる味付けコンニ
ャク及びその製造法を提供することにある。
【0009】本発明の別の目的は、コンニャクゲル構造
の如何なる部分においても実質的に均一な呈味を有し、
且つ更なる味付けも容易な味付けコンニャク及びその製
造法を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、加工食品の素材及び
調味素材自体の風味を保持しつつ、カロリー及び脂肪分
を低減した加工食品を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、調味素
材を含むpH6〜8のコンニャクゲル構造を、均質に、
且つ実質上全体にわたり有する味付けコンニャクが提供
される。
【0012】また本発明によれば、コンニャク粉、被覆
剤により被覆されたマイクロカプセル化酸性剤及び調味
素材を含む原料成分をゾル化した後、アルカリ性凝固剤
を添加して該原料成分をゲル化し、次いで得られたコン
ニャクゲル中の前記マイクロカプセル化酸性剤の被覆剤
を熱処理により溶融し、酸性剤を溶出させることを特徴
とする前記味付けコンニャクの製造法が提供される。
【0013】更に本発明によれば、前記味付けコンニャ
クを含む加工食品が提供される。
【0014】以下本発明を更に詳細に説明する。
【0015】本発明の味付けコンニャクは、調味素材を
含むpH6〜8のコンニャクゲル構造を、均質に、且つ
実質上全体にわたり有するものであって、ここで、均質
に、且つ実質上全体にわたりとは、該コンニャクゲルの
表面部及び中心部においても、調味素材が同程度に分散
されており、且つpHが6〜8の範囲内、即ち略中性付
近にあることをいう。この際pHが6未満の場合には、
コンニャクゲル構造が軟化する傾向にあり、また8を超
える場合には、含有する調味素材の風味及び呈味に影響
を及ぼし、しかも更なる味付けを行なう際、アルカリ性
であるためにコンニャクゲル構造の中心部にまで味が浸
透しにくい等の問題が生ずる。
【0016】本発明の味付けコンニャクを製造するには
、まずコンニャク粉、被覆剤により被覆されたマイクロ
カプセル化酸性剤及び調味素材を含む原料成分をゾル化
する。
【0017】前記原料成分であるコンニャク粉は、コン
ニャク精粉、精製グルコマンナン等のコンニャク成分を
含み、且つ後述するアルカリ性凝固剤と反応してゲル化
可能な性質を有するものであれば良く、市販品等をその
まま用いることができる。
【0018】前記原料成分である被覆剤により被覆され
たマイクロカプセル化酸性剤は、芯状物質として酸性剤
を用い、該酸性剤の表面部分が、被覆剤によって実質的
に被覆されており、ゾル化の際に該被覆剤が溶融又は水
に溶解しないようにマイクロカプセル化したものであっ
て、好ましくは粒径1〜1000μmの微細な粒子であ
る。このように被覆剤によって酸性剤を被覆するのは、
コンニャクの原料成分がアルカリ性凝固剤によりゲル化
する際に酸性剤が存在すると、該アルカリ性凝固剤が中
和され、ゲル構造の形成に影響を及ぼしゲル化が困難と
なるからであり、本発明に用いる該マイクロカプセル化
酸性剤中の酸性剤は、ゲル構造を形成した後に溶出し、
アルカリを中和するように作用する。該酸性剤としては
、例えば酢酸、クエン酸、フマル酸、アジピン酸、酒石
酸、リンゴ酸等を好ましく挙げることができる。また被
覆剤としては、常温で固形状態を呈し、前記酸性剤及び
水に溶解されない物質であれば特に限定されるものでは
なく、好ましくは硬化油、高級脂肪酸、脂肪酸モノグリ
セリド、ワックス及びこれらの混合物等からなる群より
選択される疎水性物質等を挙げることができ、特に好ま
しくは、後述する熱処理においてはじめて被覆剤が溶融
し、酸性剤が溶出するような融点を有する被覆剤が好ま
しい。該融点は、例えば原料成分ゾルの膨潤温度及び時
間、また原料成分ゾルをゲル化する際の反応温度及び時
間、またアルカリ性凝固剤の濃度や種類等の諸条件に合
致するように種々選定することが望ましく、具体的には
特に50℃以上、更には60〜70℃の融点を有するよ
うに選定するのが好ましい。
【0019】前記硬化油の原料油としては、ヤシ油、パ
ーム核油、ナタネ油、パーム油、綿実油、オリーブ油、
落花生油、大豆油、アマニ油、ヒマシ油等の植物油;ニ
シン油、タラ肝油等の魚油;豚脂、牛脂等の動物油等が
挙げられ、これらの原料油を、例えば還元性ニッケル等
の触媒と共に圧力容器に入れ、水素圧0〜5kg/cm
2、温度120〜300℃に加圧、加熱しながら原料油
中に水素ガスを吹き込み、原料油中の不飽和2重結合に
水素原子を添加(水素添加)して、反応終了後、前記触
媒を濾過、除去し、更に脱臭、精製する方法等により硬
化油を得ることができる。該方法により得られる硬化油
の融点は、水素添加の程度及び組成によって調整するこ
とができ、例えば飽和脂肪酸グリセリドである極度硬化
油(最大限に水素添加した硬化油)を用いた場合の原料
油の融点は、ヤシ油:32〜35℃、パーム油:56〜
58℃、綿実油:62〜63℃、ナタネ油:65〜70
℃、大豆油:67〜70℃であり、これらの値に基づい
て前記諸条件に合致する融点を有する被覆剤を決定する
ことができる。この際原料油として必ずしも極度硬化油
を用いる必要はない。また高級脂肪酸、脂肪酸モノグリ
セリド、ワックス等の場合にも、同様にその融点及び前
記諸条件に応じて被覆剤を決定することができる。
【0020】前記マイクロカプセル化酸性剤において、
酸性剤と被覆剤との配合割合は、好ましくは重量比で、
99:1〜10:90、特に好ましくは70:30〜4
0:60の範囲である。また原料成分におけるマイクロ
カプセル化酸性剤の配合量は、酸性剤の種類、調味素剤
の種類と量、後述するアルカリ性凝固剤の量により選択
することができるが、最終的には得られる味付けコンニ
ャクのpHが6〜8となるように決定すれば良い。
【0021】前記マイクロカプセル化酸性剤を調製する
には、公知の例えば酸性剤に、被覆剤を噴霧して冷却固
化する方法、フローコーティング法又は酸性剤を芯状物
質とし、該芯状物質に被覆剤を接触・衝突させ、該接触
・衝突の際の熱を利用して芯状物質の全周囲表面に被覆
剤を付着・被覆させる粉体表面処理法(特開昭63−1
64863号公報参照)等の方法により得ることができ
る。
【0022】前記原料成分である調味素材としては、酸
性、中性、アルカリ性のいずれの調味素材を用いても良
く、コンニャクに所望の加工食品等と同様な風味及び呈
味を与えるように種々選択して使用することができる。 具体的には例えば、ビーフエキス、チキンエキス、ポー
クエキス等の畜肉系エキス;グルタミン酸ソーダ、イノ
シン酸、グアニル酸等の旨味調味素材;該畜肉系エキス
に該旨味調味素材を添加した調味素材;動物性蛋白加水
分解物、植物性蛋白加水分解物等のアミノ酸系調味素材
;食塩、砂糖、ハチミツ、香辛料、シーズニングオイル
、牛乳、果糖;コンニャクの生臭さをマスキングするた
めの調味素材等を挙げることができる。
【0023】前記調味素材の配合割合は、所望の加工食
品に用いる素材の風味等に合致するように種々選定する
ことができるが、例えば酸性の調味素材を用いる場合に
は、ゲル化の際に影響を及ぼす恐れがあるので、酸性の
調味素剤添加後に、後述するアルカリ性凝固剤を直ちに
添加するか又は調味素剤の風味を損ねない範囲で、該酸
性調味素剤を弱アルカリ性物質により中性化してから添
加することによって、ゲル構造形成に影響を与えないよ
うにすることができる。このように酸性調味素剤を用い
る場合の該酸性調味素剤の配合割合は、味付けコンニャ
ク全体に対して、3重量%以下、特に0.5〜2重量%
の範囲であるのが好ましい。
【0024】本発明において原料成分には、前記必須の
成分の他に必要応じて、例えばでん粉類、セルロース類
、多糖類、タンパク質類等のゲル化安定剤又は改質剤、
風味強化剤としての食用油脂類等の添加剤を添加するこ
ともできる。
【0025】前記原料成分をゾル化するには、例えばマ
イクロカプセル化酸性剤をコンニャク粉に略均一になる
ように混合した後水に膨潤させ、次いで調味素剤、また
必要に応じて他の添加剤を添加・混合する方法又はマイ
クロカプセル化酸性剤及び調味素剤を含む原料成分を、
コンニャク粉に略均一になるように混合した後、水に膨
潤させる方法等により得ることができる。この際原料成
分を膨潤させるための水の使用量は、好ましくはコンニ
ャク粉重量に対して、15〜40倍量である。水の使用
量が15倍量未満では、コンニャク粉の膨潤が不完全と
なりコンニャクの食感が低下し、また40倍量を超える
場合には、ゲル化した際のゲル強度が低下し、例えば肉
の食感等が得られにくいので好ましくない。また該膨潤
水の温度は、特に限定されるものではないが、15〜3
5℃の範囲が好ましく、膨潤時間は膨潤水の温度及びコ
ンニャク粉の添加量に応じて決定するのが望ましい。具
体的には通常、20℃の場合3〜4時間程度行なえば十
分である。
【0026】本発明の味付けコンニャクを製造するには
、前記ゾル化の後、アルカリ性凝固剤を添加してゾル化
された原料成分をゲル化する。
【0027】前記アルカリ性凝固剤としては、例えば消
石灰(水酸化カルシウム)、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸1ナトリウム、リン
酸2ナトリウム、リン酸3ナトリウム、貝殻カルシウム
、卵殻カルシウム及びこれらの混合物等からなる群より
選択される化合物を挙げることができる。
【0028】前記アルカリ性凝固剤の使用量は、その種
類によっても異なるが、好ましくは前記コンニャク粉の
重量に対して0.02〜0.06倍量である。0.02
倍量未満の場合には、十分なゲル強度が得られず、0.
06倍量を超える場合には、得られる味付けコンニャク
の風味が低下するので好ましくない。
【0029】前記ゾル化された原料成分をアルカリ性凝
固剤を用いてゲル化させるには、ゾル化された原料成分
に、アルカリ性凝固剤を添加し、好ましくは2〜5分間
混合することによりゲル化させることができる。この際
反応温度は、前記マイクロカプセル化酸性剤における被
覆剤の融点より低い温度であり、且つゲル化反応が生じ
る温度であれば特に限定されないが、好ましくは15〜
35℃の範囲である。また前記原料成分として酸性調味
素剤を使用する場合には、前述のとおり、該酸性調味素
剤添加後、酸性の影響を受けないように直ちにアルカリ
性凝固剤を添加・混合することにより容易にゲル化させ
ることができる。
【0030】本発明の味付けコンニャクを製造するには
、前記ゲル化して得られたコンニャクゲル中の前記マイ
クロカプセル化酸性剤の被覆剤を、熱処理により溶融し
、酸性剤を溶出させることにより所望の味付けコンニャ
クを得ることができる。
【0031】前記熱処理条件は、マイクロカプセル化酸
性剤の被覆剤が完全に溶融する温度であれば特に限定さ
れるものではなく、該被被覆剤の融点、アルカリ性凝固
剤の使用量等に応じて決定することができ、好ましくは
コンニャクゲルの中心部の温度が85〜130℃になる
ように5分〜1時間程度加熱するのが望ましい。加熱方
法としては、例えばボイル槽(スチーム式あるいは熱水
式)、高温加熱殺菌装置(レトルト)等の装置を用いて
行なうことができる。
【0032】本発明の味付けコンニャクは、通常シート
状にて得ることができ、加工食品等に添加する際に、例
えばミートチョッパー、サイレントカッター等によりミ
ンチ又はチョッピング等するか又はペースト状にして所
望の形態として用いることができる。
【0033】本発明の加工食品は、前記味付けコンニャ
クを含有させ、加工食品の呈味、風味等を維持して、カ
ロリー及び脂肪分を低減させたものである。対象となる
加工食品は特に限定されるものではなく、例えばハンバ
ーグ、ハンバーグパティ、ミートボール、ソーセージ、
メンチカツ、ぎょうざ、しゅうまい、肉まん、ロールキ
ャベツの具、ミートパイ、ミートローフ、スコッチエッ
グ等の挽肉を原料とする加工食品、かまぼこ、魚肉ソー
セージ、ちくわ、さつまあげ等の水産練り製品、チーズ
ケーキ、ゼリー、ババロア、プリン等のデザート菓子類
等を挙げることができる。このうち、比較的カロリーの
高いハンバーグ、ハンバーグパティ、ミートボール、ソ
ーセージ等の加工食品において特に有用性が高い。
【0034】加工食品への味付けコンニャクの含有量は
、加工食品中に10〜80重量%、特に20〜50重量
%、更には40〜50重量%の範囲が好ましい。味付け
コンニャクの含有量が10重量%未満の場合には、カロ
リー及び脂肪分を十分に低減させることができず、また
80重量%を超える場合には、例えば挽肉、魚肉による
結着力が著しく低下して成型が困難になるため好ましく
ない。味付けコンニャクの使用法は、加工食品の種類に
関わらず、基本的には、常法に従って、肉類等と同様に
取り扱うか又はペースト状にしてデザート菓子類等に添
加して用いることができる。但し、作業性の点で、あら
かじめ加工食品の主原料成分とよく混合してから使用す
るのが好ましい。また得られる加工食品は、冷凍し、調
理する際に解凍して用いることもできる。
【0035】具体的な製造法としては、例えばハンバー
グであれば、目的のカロリーに合わせた比率の挽肉とよ
く混合した味付けコンニャクをミキサーに入れ、みじん
切りした野菜、つなぎ材、調味料、結着補強材等を加え
て均一に練り合わせる。この場合、微生物による汚染や
肉、野菜の変性を考慮してできるだけ低温(15℃以下
)で行うことが望ましい。次に、この混合物を任意の形
状に成型した後、冷凍し、通常の調理法に従い、加熱調
理して食に供される。
【0036】
【発明の効果】本発明の味付けコンニャクは、所望の加
工食品に合致した味付けがゲル構造の全体にわたり、均
一に施されているので、各種加工食品の呈味、風味及び
食感を損ねることなくカロリー及び脂肪分を低減させる
ことができ、また略中性付近のpHを有するので、更な
る味付けを行なう場合にも、コンニャクの中心部まで容
易に味を浸透させることができる。また味付けコンニャ
クの形態を種々変えることにより、様々な加工食品に添
加することができる。本発明の製造法では、被覆剤によ
り被覆されたマイクロカプセル化酸性剤を用いているの
で、コンニャクゲル構造の全体にわたり均一なpH及び
呈味を容易に得ることができる。更に本発明の加工食品
は、前記味付けコンニャクを含有するので、呈味、風味
及び食感を損ねることなくカロリー及び脂肪分を低減す
ることができる。
【0037】
【実施例】以下実施例に基づき本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0038】
【実施例1】〈フマル酸マイクロカプセルの調製例〉平
均粒径200μmのフマル酸微粉末280gと、平均粒
径20μmの大豆硬化油微粉末(融点65℃)120g
とを粉体混合した後、商品名「奈良ハイブリダイゼーシ
ョンシステム」(株式会社奈良機械製作所製)で、25
℃、1000rpmの条件で混合する粉体混合表面処理
法により、フマル酸の表面が、疎水性物質である大豆硬
化油に被覆されたフマル酸マイクロカプセルを得た。
【0039】〈味付けコンニャクの調製例(ビーフ風味
)〉コンニャク精粉180g、グアーガム20g及びフ
マル酸マイクロカプセル8gをよく混合した後、ステン
レス製ビーカー(容量5l)を用いて、ハチミツ40g
及びカラメル4gを溶解した20℃の水3,800gに
3時間膨潤させた後、10l容量のニーダーに移した。 一方ビーフエキス(商品名「アジポールビーフMC」:
大日本製薬(株)、pH5.3)80gに炭酸ナトリウ
ム2.4gを加えてpHを6.8に調整し、更に食塩2
0g、リボヌクレオタイドナトリウム(商品名「リボタ
イド」:武田薬品工業(株))0.4gを加えて混合し
た調味素剤を、上記膨潤物が入ったニーダーに添加した
。次いで均一に混合した後、直ちに石灰乳(水酸化カル
シウム6gを水200gに懸濁したもの)を混合し、3
分間撹拌を行なってゲル化させた。得られたコンニャク
ゲルの任意の表面3箇所及びコンニャクゲルの任意の内
部5箇所のpHを、商品名「パーソナルpHメータ」(
横河電機株式会社製)を用いて測定したところ、いずれ
もpH10.0〜10.5の範囲であった。 次いで該コンニャクゲルを、ポリプロピレン製の袋に包
装後、90℃の熱水式ボイル槽に投入し、40分間加熱
してシート状のビーフ風味コンニャクを得た。得られた
コンニャクについて上記と同様にpHを測定したところ
、いずれもpH7.0〜7.5の範囲であった。この結
果、熱水式ボイル槽における加熱処理により、前記フマ
ル酸マイクロカプセルの被覆剤がはじめて溶融し、フマ
ル酸がコンニャクゲル内で溶出し、コンニャクゲル構造
のpHを全体にわたり略中性にしたことが判った。
【0040】〈低カロリーハンバーグの製造例〉3.2
mmのミンチ目でミンチした牛肩肉1140gに、食塩
12g、コショウ9g、粉状大豆蛋白(商品名「ソルピ
ー600」;日清製油株式会社製)45g、トリポリリ
ン酸ナトリウム9g及び水60gを添加し、ミキサーで
混練した。次に上記ビーフ風味コンニャク1140gを
3.2mmのミンチ目でミンチした後、みじん切りした
玉ネギ390g、パン粉195gと共に加えてミキサー
で均一に混合した。次いで得られた混合物を小判型に成
型し、−40℃の条件で急速冷凍した後、フライパンで
加熱調理して味付けコンニャク含有ハンバーグを調製し
た。得られたハンバーグのカロリー(139kcal/
100g)は、味付けコンニャクを含有しない通常のハ
ンバーグのカロリー(238kcal/100g)に比
べて約40%のカロリーが抑えられた。また10人のパ
ネルにより、味、風味、色及び食感のパネル試験を行な
った。該パネル試験は、味付けコンニャクを含有しない
通常のハンバーグの味、風味、色及び食感を基準として
、同等又はそれ以上のものを○、やや劣るものを△、劣
るものを×として行なった。その結果を表1に示す。
【0041】
【実施例2】〈味付けコンニャクの調製例(ポーク風味
)〉コンニャク精粉120g、実施例1で調製したフマ
ル酸マイクロカプセル8.8g及び微結晶セルロース(
商品名「アビセル」:旭化成工業(株))12gをよく
混合した後、ステンレス製ビーカー(容量5l)を用い
て、食塩32g、砂糖20gを溶解した30℃の水3,
600gに添加して2時間膨潤させた後、10l容量の
ニーダーに移した。一方ポークエキス(商品名「FLポ
ークミートS」:旭フーズ(株)、pH6.1)80g
、ナツメグ0.8g及び白こしょう0.4gの混合調味
素剤を調製し、上記膨潤物が入ったニーダーに添加した
。次いで均一に混合した後、直ちに石灰乳(水酸化カル
シウム6gを水400gに懸濁したもの)を混合し、3
分間撹拌を行なってゲル化させた。得られたコンニャク
ゲルの任意の表面3箇所及びコンニャクゲルの任意の内
部5箇所のpHを実施例1と同様に測定したところ、い
ずれもpH10.5〜11.0の範囲であった。 次いで該コンニャクゲルを、レトルトパウチに包装後、
レトルト処理(熱水式120℃、40分間加熱)を行い
、シート状のポーク風味コンニャクを得た。得られたコ
ンニャクについて上記と同様にpHを測定したところ、
いずれもpH7.2〜7.6の範囲であった。この結果
、レトルト処理における加熱処理により、前記フマル酸
マイクロカプセルの被覆剤がはじめて溶融し、フマル酸
がコンニャクゲル内で溶出し、コンニャクゲル構造のp
Hを全体にわたり略中性にしたことが判った。
【0042】〈低カロリーウィンナーソーセージの製造
例〉上記ポーク風味コンニャク800gを2.4mmの
ミンチ目でミンチ後、4.5mmのミンチ目でミンチし
た豚もも肉800gと軽く混合した後、氷水200g、
食塩40g、砂糖6g、硝酸カリウム4g、亜硝酸ナト
リウム0.2g、ポークシーズニング4g、卵白80g
、ポリリン酸ナトリウム8g、L−アスコルビン酸ナト
リウム0.06g、及びスパイスミックス4gを添加し
、サイレントカッター内で均一混合した。次いで得られ
た混合物を羊腸に充填後、30分間乾燥し、スモーキン
グ(60℃、30分間)、蒸煮(75℃、45分間)を
行なって味付けコンニャク含有ウィンナーソーセージを
得た。得られたウィンナーソーセージのカロリー(13
9kcal/100g)は、味付けコンニャクを含有し
ない通常のウィンナーソーセージのカロリー(195k
cal/100g)に比べて約30%のカロリーが抑え
られた。また10人のパネルにより、実施例1と同様に
パネル試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0043】
【実施例3】実施例2と同様にしてシート状のポーク風
味コンニャクを調製した後、チョッパーにかけて4mm
のミンチ目でミンチし、挽肉状コンニャクとした。
【0044】〈低カロリー餃子の製造例〉豚挽肉460
gに、上記挽肉状コンニャク460g、キャベツ800
g、ニラ80g、ネギ80g及び卵60gを混合して軽
く練り合わせた後、更にニンニク4g、しょうが8g、
醤油30g、食塩4g及びごま油14gを混合して餃子
あんを調製した。得られた餃子あんを餃子皮に詰め、蒸
した後焼成し、低カロリー餃子を製造した。得られた餃
子のカロリー(143kcal/100g)は、味付け
コンニャクを含有しない通常の餃子のカロリー(183
kcal/100g)に比べて約20%のカロリーが抑
えられた。また得られた餃子について、実施例1と同様
なパネル試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0045】
【実施例4】〈水産練り製品用ペースト状コンニャクの
調製例〉コンニャク精粉100g、実施例1で調製した
フマル酸マイクロカプセル2g及びワキシーコーン由来
のα化澱粉80gを良く混合した後、商品名「TKホモ
ミキサー」(特殊機化工業株式会社製)を用いて25℃
の水3,600gに分散させ、2.5時間膨潤させた後
、10l容量のニーダーに移した。次いでアミノ酸調味
料(商品名「MP−K1」:旭フーズ(株))40g及
び食塩20gを添加して均一に混合した後、直ちに石灰
乳(水酸化カルシウム4gを水400gに懸濁したもの
)を混合し、5分間撹拌を行なってゲル化させた。得ら
れたコンニャクゲルの任意の表面3箇所及びコンニャク
ゲルの任意の内部5箇所のpHを、実施例1と同様に測
定したところ、いずれもpH10.2〜10.6の範囲
であった。次いで該コンニャクゲルを、レトルトパウチ
に包装後、レトルト処理(熱水式120℃、30分間加
熱)を行ないシート状の味付けコンニャクを調製した。 得られたコンニャクについて上記と同様にpHを測定し
たところ、いずれもpH6.6〜6.8の範囲であった
。この結果、熱水式ボイル槽における加熱処理により、
前記フマル酸マイクロカプセルの被覆剤がはじめて溶融
し、フマル酸がコンニャクゲル内で溶出し、コンニャク
ゲル構造のpHを全体にわたり略中性にしたことが判っ
た。次に得られたシート状の味付けコンニャクをサイレ
ントカッターにかけてペースト状に加工した。
【0046】〈低カロリーかまぼこ風スリ身食品の製造
例〉解凍したすけそうタラのスリ身2,000gに食塩
60gを添加して塩ずりを行った後、上記ペースト状味
付けコンニャク800g、砂糖60g、馬鈴薯澱粉60
g、卵白100g、グルタミン酸ナトリウム20g及び
水800gを添加して、サイレントカッターにて3分間
本ずりを行ってスリ身組成物を調製した。
【0047】次に、この組成物をソーセージ用ケーシン
グに充填し、90℃にて40分間煮沸後、冷水にて2時
間冷却して、かまぼこ風スリ身食品を製造した。得られ
たかまぼこ風スリ身食品のカロリー(58kcal/1
00g)は、味付けコンニャクを含有しない通常のスリ
身食品のカロリー(71kcal/100g)に比べて
、約20%のカロリーを抑えられた。また得られたかま
ぼこ風スリ身食品について、実施例1と同様なパネル試
験を行なった。その結果を表1に示す。
【0048】
【実施例5】〈デザート菓子用味付けペースト状コンニ
ャクの調製例〉コンニャク精粉88g、実施例1で調製
したフマル酸マイクロカプセル0.8g及び果糖16g
を良く混合した後、ステンレス製ビーカーを用いて、2
0℃の水3,000gに牛乳600gを混合した溶液に
添加し、3時間膨潤させた。次いで10l容量のニーダ
ーに移し、石灰乳(水酸化カルシウム2gを水400g
に懸濁)を混合し、4分間撹拌を行なってゲル化させた
。得られたコンニャクゲルの任意の表面3箇所及びコン
ニャクゲルの任意の内部5箇所のpHを、実施例1と同
様に測定したところ、いずれもpH9.6〜9.8の範
囲であった。次いで該コンニャクゲルを、ポリプロピレ
ン製の袋に包装後、90℃熱水式ボイル槽で40分間加
熱して、シート状の味付けコンニャクを調製した。得ら
れたコンニャクについて上記と同様にpHを測定したと
ころ、いずれもpH6.6〜6.8の範囲であった。 この結果、レトルト処理における加熱処理により、前記
フマル酸マイクロカプセルの被覆剤がはじめて溶融し、
フマル酸がコンニャクゲル内で溶出し、コンニャクゲル
構造のpHを全体にわたり略中性にしたことが判った。 次に得られたシート状の味付けコンニャクをジュースミ
キサーにかけてペースト状に加工した。
【0049】〈低カロリーチーズケーキの製造例〉クリ
ームチーズ800gに砂糖300g及び牛乳280gを
加えて70℃に加熱し、クリーム状とした後、あらかじ
め5倍量の水に膨潤後溶解したゼラチン溶液240gを
加え、約40℃まで冷した後、ホイップした生クリーム
600gを加えてチーズケーキ生地を調製した。得られ
たチーズケーキ生地に、上記味付けペースト状コンニャ
クを加えて均一な生地として、冷却固化させてチーズケ
ーキを製造した。得られたチーズケーキのカロリー(2
34kcal/100g)は、味付けコンニャクを含有
しない通常のチーズケーキのカロリー(307kcal
/100g)に比べて約25%のカロリーが抑えられた
。また得られたチーズケーキについて実施例1と同様に
パネル試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0050】
【比較例1】ビーフ風味コンニャクの代わりに、市販コ
ンニャク(板コンニャク、pH11.4)を3.2mm
にミンチしたものを用いた以外は実施例1と同様にハン
バーグを調製した。得られたハンバーグのカロリーは実
施例1のハンバーグと略同等あるいはやや低かった。ま
た、得られたハンバーグについて実施例1と同様なパネ
ル試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0051】
【比較例2】ポーク風味コンニャクの代わりに、市販コ
ンニャク(板コンニャク、pH11.4)を2.4mm
にミンチしたものを用いた以外は実施例2と同様にウィ
ンナーソーセージを調製した。得られたウィンナーソー
セージのカロリーは、実施例2のウィンナーソーセージ
と略同等あるいはやや低かった。また、得られたウィン
ナーソーセージについて実施例1と同様なパネル試験を
行なった。その結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1の結果より、本発明の加工食品は、味
付けコンニャクを含有しない通常の加工食品と同程度の
味、風味、色及び食感を有することが判った。これに対
し、市販のコンニャクを含む比較例1及び2は、コンニ
ャクの違和感があり、風味も水っぽく、渋みも感じられ
、著しく劣っていた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  調味素材を含むpH6〜8のコンニャ
    クゲル構造を、均質に、且つ実質上全体にわたり有する
    味付けコンニャク。
  2. 【請求項2】  コンニャク粉、被覆剤により被覆され
    たマイクロカプセル化酸性剤及び調味素材を含む原料成
    分をゾル化した後、アルカリ性凝固剤を添加して該原料
    成分をゲル化し、次いで得られたコンニャクゲル中の前
    記マイクロカプセル化酸性剤の被覆剤を熱処理により溶
    融し、酸性剤を溶出させることを特徴とする請求項1記
    載の味付けコンニャクの製造法。
  3. 【請求項3】  請求項1記載の味付けコンニャクを含
    む加工食品。
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