JP2863924B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2863924B2 JP63331021A JP33102188A JP2863924B2 JP 2863924 B2 JP2863924 B2 JP 2863924B2 JP 63331021 A JP63331021 A JP 63331021A JP 33102188 A JP33102188 A JP 33102188A JP 2863924 B2 JP2863924 B2 JP 2863924B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は感熱記録材料に関し、更に詳しくは常温にお
いては無色又はやや淡色のロイコ染料と該ロイコ染料に
対する顕色剤との発色反応を利用した感熱記録材料に関
し、更に詳しくは上記感熱記録材料において透明、又は
半透明性を必要とする分野に適した感熱記録材料に関す
る。
[従来の技術] 最近、情報の多様化並びに増大、省資源無公害化等の
社会の要請に伴って情報記録分野においても種々の記録
材料が研究、開発され実用に供されているが中でも感熱
記録材料は(1)単に加熱するだけで発色画像が記録さ
れ煩雑な現像工程が不要であること、(2)比較的簡単
でコンパクトな装置を用いて製造できること、更に得ら
れた記録材料の取扱いが容易で維持費が安価であるこ
と、(3)支持体として紙が用いられる場合が多く、こ
の際には支持体コストが安価であるのみでなく、得られ
た記録物の感触も普通紙に近いこと等の利点故に、コン
ピューターのアウトプット、電卓等のプリンター分野、
医療計測用のレコーダー分野、低速並びに高速ファクシ
ミリ分野、自動券売機分野、感熱複写分野、等において
広く用いられる。
[発明が解決しようとする課題] 上記感熱記録材料は通常紙、合成紙又は樹脂フィルム
等の支持体上に加熱によって発色反応を起し得る発色成
分含有の感熱発色層液を塗布、乾燥することにより製造
されており、このようにして得られた感熱記録材料は熱
ペン又は熱ヘッドで加熱することにより発色画像が記録
される。しかしながら、透明度を上げるために透明、半
透明の樹脂フィルム、合成紙を支持体として通常の感熱
発色層液を塗布、乾燥しても充分な透明度が得られてい
ない。また、表面平滑性が良く通常紙に比べ感熱発色層
液が支持体に浸透せず接着性が劣るという欠点を有して
いる。
本発明は上記した従来の欠点を改善した感熱記録材料
を提供すること、すなわち透明度が高くかつ層接着性が
良好な感熱記録材料を提供することを解決すべき課題と
するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、透明または半透明の支持体上にロイ
コ染料と顕色剤との間の発色反応を利用した感熱記録材
料において、透明または半透明の支持体と感熱発色層の
間に水性アクリルエマルジョンを主成分とし、変性ポリ
ビニルアルコールを併用した中間層を設けたことを特徴
とする感熱記録材料が提供されるものである。
本発明者らは、透明または半透明の支持体と感熱発色
層の間に水性アクリルエマルジョンを主成分とする中間
層を用い変性ポリビニルアルコールと併用することで、
上記課題が達成されることを最終的に見い出した。すな
わち、ポリウレタン系エマルジョン、塩化ビニリデン系
エマルジョンでは透明度が充分でなく層接着性も充分で
ないこと、及び、水性アクリルエマルジョンのみでは層
節接着性が充分でないことを見い出し、かつ、これは、
変性ポリビニルアルコールを併用し、その併用比は水性
アクリルエマルジョンリッチとしてその限度を1:1とす
ることにより透明度が高くかつ層接着性が良好な感熱記
録紙が得られ、また、感熱発色層において発色成分と充
填剤の合計が全体の80wt%以下にすることにより更に透
明度が高い感熱記録紙が提供されることを見出した。
中間層に使用される水性アクリルエマルジョンと変性
ポリビニルアルコールとの併用比は水性アクリルエマル
ジョンリッチで限度を1:1としているが、その理由とし
ては、変性ポリビニルアルコールリッチとすると、接着
性は更に良好となるが塗工時、クラッキング(ひっかき
キズ状の塗布ムラ)が発生し、透明度の低下又は商品価
値の低下になるためである。また、良好な併用比は変性
ポリビニルアルコール1に対し2〜6重量部、更に好ま
しくは3.5〜4.5重量部に範囲で用いられる。
また、更に感熱発色層において発色成分と充填剤の合
計を全体の80wt%以下にすることにより更に透明度は良
好となるが、70wt%以下とすると、発色感度の低下が著
しくなるために良好な割合としては70wt%〜80wt%が最
良である。
また変性ポリビニルアルコールは通常のポリビニルア
ルコールやビニル系モノマーからのホモポリマーに比べ
形成された皮膜が柔軟であり、クラッキングが発生しに
くい。
本発明は上記したような項目を特徴とするが、水性ア
クリルエマルジョンとしては、スチレン/アクリル共重
合体、酢酸ビニル/アクリル共重合体、ポリアクリル酸
ソーダ、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重合
体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタクリ
ル酸3元共重合体、ポリアクリルアミド等が用いられ
る。
本発明において用いられるロイコ染料は、単独又は2
種以上混合して適用されるが、このようなロイコ染料と
しては、この種の感熱記録材料に適用されているものが
任意に適用され、例えば、トリフェニルメタン系、フル
オラン系、フェノチアジン系、オーラミン系、スピロピ
ラン系、インドリノフタリド系等の染料のロイコ化合物
が好ましく用いられる。このようなロイコ染料の具体例
としては、例えば、以下に示すようなものが挙げられ
る。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリ
ド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレットラ
クトン)、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
エチルアミノフタリド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、 3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェニル)フタリ
ド、 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオラン、 3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、 3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−
(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、 ベンゾイルロイコメチレンブルー、 6′−クロロ−8′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
ピリロスピラン、 6′−ブロモ−3′−メトキシ、ベンゾインドリノ−
ピリロスピラン、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−クロルフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−ニトロフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジエチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−メチルフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−メトキシ−4′−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2′−ヒドロキシ−4′−クロル−5′−
メチルフェニル)フタリド、 3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロ
メチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチルアニリノフ
ルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジ
ル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフェニル)メ
チルアミノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(α−フ
ェニルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニル
フェニルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、 2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−
(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、 3−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、 3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,
3′)−6′−ジメチルアミノフタリド、 3−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−
5,6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4′−ブロモ
フルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−クロル−7−アニリノフル
オラン、 3−N−エチル−N−(2−エトキシプロピル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、 3−ジメチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオ
ラン 3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、 2−{N−(3′−トリフルオルメチルフェニル)ア
ミノ}−6−ジエチルアミノフルオラン、 2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−ク
ロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリク
ロロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−N−メチル−N−アミルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、 3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、 3−N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−
4′,5′−ベンゾフルオラン、 3−N−メチル−N−イソブチル−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、 3−N−エチル−N−イソアミル−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2′,4′−
ジメチルアニリノ)フルオラン等。
また、本発明により感熱記録材料を得る場合は、必要
に応じて、感熱度向上剤として種々の熱可融性物質を使
用することができ、その具体例としては、ステアリン
酸、ベヘン酸等の脂肪酸類、ステアリン酸アミド、パル
ミチン酸アミド等の脂肪酸アミド類、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウ
ム、パルミチン酸亜鉛、ベヘン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩
類、p−ベンジルビフェニル、ターフェニル、トリフェ
ニルメタン、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、β
−ベンジルオキシナフタレン、β−ナフトエ酸フエニル
エステル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエ
ステル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸メチルエステ
ル、ジフェニルカーボネート、テレフタル酸ジベンジル
エステル、テレフタル酸ジメチルエステル、1,4−ジメ
トキシナフタレン、1,4−ジエトキシナフタレン、1,4−
ジベンジルオキシナフタレン、1,2−ビス(フェノキ
シ)エタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタ
ン、1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,4−
ビス(フェノキシ)ブタン、1,4−ビス(フェノキシ)
−2−ブテン、1,2−ビス(4−メトキシフェニルチ
オ)エタン、ジベンゾイルメタン、1,4−ビス(フェニ
ルチオ)ブタン、1,4−ビス(フェニルチオ)−2−ブ
テン、1,2−ビス(4−メトキシフェニルチオ)エタ
ン、1,3ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、
1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p
−(2−ビニルオキシエトキシ)ビフェニル、p−アリ
ルオキシビフェニル、p−プロパルギルオキシビフェニ
ル、ジベンゾイルオキシメタン、1,3−ジベンゾイルオ
キシプロパン、ジベンジルジスルフィド、1,1−ジフェ
ニルエタノール、1,1−ジフェニルプロパノール、p−
(ベンジルオキシ)ベンジルアルコール、1,3−ジフェ
ノキシ−2−プロパノール、N−オクタデシルカルバモ
イル−p−メトキシカルボニルベンゼン、N−オクタデ
シルカルバモイルベンゼン等が挙げられる。
本発明で用いる顕色剤としては上記ロイコ染料を接触
時発色させる電子受容性の種々の化合物、例えばフェノ
ール性化合物、チオフェノール性化合物、チオ尿素誘導
体、有機酸及びその金属塩等が好ましく適用され、その
具体例としては以下に示すようなものが挙げられる。
4,4′−イソプロピリデンビスフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(o−メチルフェノー
ル)、 4,4′−セカンダリーブチリデンビスフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(2−ターシャリーブ
チルフェノール)、 4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、 4,4′−イソプロピルデンビス(2−クロロフェノー
ル)、 2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、 2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、 4,4′−ブチリデンビス(6−ターシャリーブチル−
2−メチルフェノール)、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
ターシャリーブチルフェニル)ブタン、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
シクロヘキシルフェニル)ブタン、 4,4′−チオビス(6−ターシャリーブチル−2−メ
チルフェノール)、 4,4′−ジフェノールスルホン、 4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニルス
ルホン、 4−ベンジルオキシ−4′−ヒドロキシジフェニルス
ルホ、 4,4′−ジフェノールスルホキシド、 p−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、 p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、 プロトカテキユ酸ベンジル、 没食子酸ステアリル、 没食子酸ラウリル、 没食子酸オクチル、 1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジ
オキサヘプタン、 1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オ
キサペンタン、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパ
ン、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−2−ヒ
ドロキシプロパン、 N,N′−ジフェニルチオ尿素、 N,N′−ジ(m−クロロフェニル)チオ尿素、 サリチルアニリド、 5−クロロ−サリチルアニリド、 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、 2−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、 1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、 ヒドロキシナフトエ酸の亜鉛、アルミニウム、カルシ
ウム等の金属塩、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステ
ル、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエス
テル、 1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オ
キサペンタン、 1,3−ビス(4−ヒオロキシフェニルチオ)−プロパ
ン、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−2−ヒ
ドロキシプロパン、 N,N′−ジフェニルチオ尿素、 N,N′−ジ(m−クロロフェニル)チオ尿素、 サリチルアニリド、 5−クロロ−サリチルアニリド、 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、 2−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、 1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、 ヒドロキシナフトエ酸の亜鉛、アルミニウム、カルシ
ウム等の金属塩、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステ
ル、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエス
テル、 1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 2,4′−ジフェノールスルホン、 3,3′−ジアリル−4,4′−ジフェノールスルホン、 3,4−ジヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスルホ
ン、 α,α−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−α−メチ
ルトルエン、 チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、 テトラブロモビスフェノールA、 テトラブロモビスフェノールS等。
本発明の感熱記録材料を製造するために、前記のロイ
コ染料及び顕色剤を支持体上に結合支持させる場合、慣
用の種々の結合剤を適宜用いることができ、その具体例
としては、例えば、以下のものが挙げられる。
ポリビニルアルコール、澱粉及びその誘導体、メトキ
シセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポ
リビニルピロリドン、アクリル酸アミド/アクリル酸エ
ステル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステ
ル/メタクリル酸3元共重合体、スチレン/無水マレイ
ン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン
酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン
酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子の他、
ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジエン
共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリ
レート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、スチレン/ブ
タジエン/アクリル系共重合体のラテックス等。
また本発明においては前記ロイコ染料、顕色剤、増感
剤及び補助成分と共に必要に応じ更にこの種の感熱記録
材料に慣用される補助添加成分例えば填料、界面活性
剤、熱可融物質(又は滑剤)等を併用することができ
る。この場合、填料としては例えば炭酸カルシウム、シ
リカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水
酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表面処理さ
れたカルシウムやシリカ等の他、尿素−ホルマリン樹
脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹
脂等の有機系の微粉末を挙げることができる。
本発明の感熱記録材料は例えば前記した各成分を含む
感熱層形成用塗液と透明、又は半透明の樹脂フィルムま
たは合成紙等の支持体の間に前述の中間層を設けること
によって目的を達成できる。
本発明感熱発色層上に前記のような保護層を設けるこ
とを前提とする。保護層をなくした場合は保護層がある
場合に比べ透明度は若干低下する。
[発明の効果] 本発明の感熱記録材料は従来のものと比較して透明度
が高く、かつ層接着性に優れるものである。
[実施例] 次に本発明を実施例により更に詳細に説明する。な
お、以下において示す部及び%はいずれも重量基準であ
る。
実施例の中間層塗布液の作成 A液 スチレン/アクリル共重合体35%溶液 300部 変性ポリビニルアルコール10%水溶液 260部 炭酸カルシウム30%水分散液 80部 水 360部 B液 A液のスチレン/アクリル共重合体35%溶液をアクリ
ロニトリル35%溶液に変えた以外はA液と同じ中間層塗
布液を得た。
C液 スチレン/アクリル共重合体35%溶液 250部 変性ポリビニルアルコール10%水溶液 440部 炭酸カルシウム30%水分散液 80部 水 230部 比較例の中間層塗布液の作成 D液 A液のスチレン/アクリル共重合体35%溶液をポリ酢
酸ビニルに変えた以外はA液と同じく中間層塗布液を得
た。
E液 A液の変性ポリビニルアルコール10%水溶液をポリビ
ニルアルコール10%水溶液に変えた以外はA液と同じく
中間層塗布液を得た。
F液 スチレン/アクリル共重合体35%溶液 120部 変性ポリビニルアルコール10%水溶液 660部 炭酸カルシウム30%水分散液 80部 水 140部 尚、炭酸カルシウム30%水分散液の作成方法は炭酸カ
ルシウムを水で30%に調製し、ボールミルで30分間分散
したものである。
実施例及び比較例の感熱発色層塗布液の作成 顕色剤の混合分散液の調製 I液 チオシアン酸亜鉛アンチピリン錯体 100部 ジベンゾイルオキシメタン 70部 炭酸カルシウム 20部 ポリビニルアルコール10%水溶液 180部 水 240部 染料分散液の調製 II液 3−(N−メチル、N−シクロヘキシル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン 300部 ポリビニルアルコール10%水溶液 300部 水 400部 上記組成物をそれぞれ72時間ボールミルで分散を行い
感熱発色層塗布液の調製を行う。
III液 I液 610部 ポリビニルアルコール20%水溶液 130部 II液 180部 水 80部 IV液 I液 610部 ポリビニルアルコール20%水溶液 210部 II液 180部 水 0部 V液 I液 610部 ポリビニルアルコール20%水溶液 35部 II液 180部 水 175部 保護層塗布液の調製 シリカ 50部 ポリビニルアルコール10%水溶液 500部 ステアリン酸亜鉛 50部 水 400部 上記の組成物をボールミルで分散し保護層塗布液とす
る。
実施例1 坪量60g/m2の半透明の合成紙上に中間層A液を乾燥後
の付着量が3.5g/m2となるようにワイヤーバーで塗布、
乾燥する。その上に感熱発色層III液を乾燥後の付着量
が5.5g/m2となるようワイヤーバーで塗布乾燥する。
更に感熱発色層上に保護層を乾燥後の付着量が2.5g/m
2となるようワイヤーバーで塗布乾燥し表面を平滑度150
0〜2500secとなるようにキャレンダ掛けして本発明の感
熱記録材料を作成した。
実施例2 中間層塗布液としてB液を使用した以外は実施例1と
同様に感熱記録材料を作成した。
実施例3 感熱発色層塗布液としてIV液を使用した以外は実施例
1と同様に感熱記録材料を作成した。
実施例4 中間層塗布液としてC液を使用した以外は実施例1と
同様に感熱記録材料を作成した。
比較例1 中間層塗布液としてD液を使用した以外は実施例1と
同様に感熱記録材料を作成した。
比較例2 中間層塗布液としてE液を使用した以外は実施例1と
同様に感熱記録材料を作成した。
比較例3 中間層塗布液としてF液を使用した以外は実施例1と
同様に感熱記録材料を作成した。
比較例4 感熱発色層塗布液としてV液を使用した以外は実施例
2と同様に感熱記録材料を作成した。
以上の感熱記録材料について透明度、層接着性、クラ
ッキングについて試験を行い、その結果を表1に示し
た。なお、試験法については以下に示す。
・透明度 フォトボルトグリーンフィルターで塗布面を上向きに
し、黒色の筒で押え測定する。100−フォトボルトでの
測定値=透明度 ・層接着性 キャレンダ済紙にセロテープを貼り、指で2〜3回密
着させ一定の速さでセロテーブを剥がす、セロテープに
層が着いている度合をランクで示す。
○=層ハガレ全く無 △=若干の層ハガレがある ×=層全体がハガレてしまう ・クラッキング 目視において測定する ○=クラッキング無 △=若干のクラッキングが見られる ×=クラッキングが非常に劣る 上記の結果から本発明の感熱記録材料は透明度が高く
層接着性が良好で、かつ、クラッキングが無く、優れた
感熱記録材料であることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−52693(JP,A) 特開 昭63−236683(JP,A) 特開 昭59−26291(JP,A) 特開 平2−92583(JP,A) 特開 昭59−78887(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/28 - 5/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明または半透明の支持体上にロイコ染料
    と顕色剤との間の発色反応を利用した感熱記録材料にお
    いて、ロイコ染料と顕色剤からなる発色成分と充填剤の
    合計が全体の70〜80wt%の感熱発色層と、透明または半
    透明の支持体と前記感熱発色層の間に、水性アクリルエ
    マルジョンを主成分とし、水性アクリルエマルジョン:
    変性ポリビニルアルコールが1:1又はそれ以下の割合で
    併用された中間層を設けたことを特徴とする感熱記録材
    料。
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