JP2862047B2 - 車両用計器装置 - Google Patents

車両用計器装置

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JP2862047B2
JP2862047B2 JP32603492A JP32603492A JP2862047B2 JP 2862047 B2 JP2862047 B2 JP 2862047B2 JP 32603492 A JP32603492 A JP 32603492A JP 32603492 A JP32603492 A JP 32603492A JP 2862047 B2 JP2862047 B2 JP 2862047B2
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陽一 島津
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Nippon Seiki Co Ltd
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Nippon Seiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に設けられて走行
距離表示と他の表示を行う計器装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両に設けられる計器装置として、距離
センサからの信号を入力して走行距離を不揮発性メモリ
に順次書込みして走行距離表示を行う電子式オドメータ
(例えば、特開昭62−201312号公報)や、前記
距離センサからの信号を入力して走行速度を計算により
求めてこの表示を行う電子式スピードメータ(例えば、
特開平4−198756号公報)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような、走行距離
表示と他の表示である走行距離とを有する計器装置で
は、電子式オドメータの不揮発性メモリの一部に電子式
スピードメータの計算に関する種々データ(パラメー
タ)を記憶させておき、処理を行わせる構成を採ってい
るが、周囲からのノイズにより不揮発性メモリに異常が
生じると電子式オドメータ及び電子式スピードメータが
正常な表示を行えなくなっていた。
【0004】電子式オドメータでは、前記異常に基づく
誤表示を行わないように従来より種々の工夫(バックア
ップ手段)がなされている(例えば、本件出願の発明者
による特願平4−254014号参照)が、電子式スピ
ードメータではこのようなバックアップ手段を採れず、
前記異常が生じると表示が実際の値とは全く異なる誤表
示を行い、運転操作において危険な状態となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題に着
目して考えられたもので、車両の走行に応じたパルス信
号をカウントして走行距離を求め、単位走行距離走行毎
に不揮発性メモリの内容を更新し、この内容に応じて走
行距離表示を行う電子式オドメータと、前記不揮発性メ
モリの一部にパラメータを記憶させ、このパラメータに
基づいて他の表示を行う電子式メータと、前記不揮発性
メモリに異常が発生し訂正不能であると判定すると前記
両メータにて所定の表示を行わせる演算処理部と、を有
することを特徴とする。
【0006】
【作用】電子式オドメータの不揮発性メモリに異常が生
じた場合、他の表示を行う電子式メータが異常を知らせ
る所定の表示を行うことにより、運転者は計器装置の異
常を確実に知ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を添付図面に記載の実施例に基
づき説明する。
【0008】10は電子式オドメータであり、走行距離に
応じたパルス信号を出力する距離センサ11,この距離セ
ンサ11からのパルス信号をカウントして走行距離を後述
するパルスレイトに応じて計数し、単位走行距離(例え
ば、1km)走行毎に書き換え信号及び表示信号を出力す
る演算処理部12,この演算処理部12からの書き換え信号
を入力してそれまでの走行距離を記憶している不揮発性
メモリ13の内容を更新及び読出するメモリ制御部14,不
揮発性メモリ13の内容に応じた前記表示信号により表示
器15で走行距離表示を行わせる駆動部16から構成されて
いる。
【0009】ところで、前記パルス信号と走行距離との
関連は、例えば、車両のトランスミッションに連動する
スピードメータケーブルに接続された距離センサ11のセ
ンサ軸が単位走行距離当り何回転し、その時何個のパル
ス信号が発生するか(パルスレイト)で決まり、例え
ば、センサ軸回転数637 回転/km,パルスイト4パルス
/回転とすれば、637 ×4=2548パルス/kmとなり、25
48個のパルス信号をカウントして単位走行距離と判断す
る。そして、このセンサ軸回転数とパルスレイトは車両
に応じて任意に設定されるもので、予め不揮発性メモリ
13の一部13aに記憶されている。
【0010】20は他の表示を行う電子式メータである電
子式スピードメータであり、電子式オドメータ10の距離
センサ11からのパルス信号をカウントして走行速度を後
述するパラメータに応じて計数し、随時表示信号を出力
する演算処理部21,この演算処理部21からの表示信号に
より表示器22で走行速度表示を行わせる駆動部23から構
成されている。
【0011】そして、不揮発性メモリ13の一部13aに
は、前記パルス信号と走行速度との関係を定めるパラメ
ータが予め記憶されている。
【0012】通常の走行時には、距離センサ11からのパ
ルス信号に応じて電子式オドメータ10が表示器15で走行
距離、電子式スピードメータ20が表示器22で走行速度を
夫々表示するが、不揮発性メモリ13に異常が発生した場
合、メモリ制御部14は従来の技術の如く(例えば、前記
特願平4−254014号参照)不揮発性メモリ13の異
常を検出して訂正を行う。もし、訂正不能であれば、電
子式オドメータ10はメモリ制御部14からのデータを演算
処理部12が受け、表示器15にて異常を知らせる所定の表
示(例えば、ブランク表示や通常では表示されない形状
の表示)を行わせるように駆動部16を制御し、また、電
子式スピードメータ20はメモリ制御部14からのデータを
演算処理部21が受け、表示器22にて異常を知らせる所定
の表示(表示器22が表示器15と同様なデジタル式であれ
ば表示器15と同様な表示、表示器22が交叉コイル式計器
のような指針と文字板とによるアナログ式であれば指針
を所定の位置で停止あるいは走行速度0km/hを指示)を
行わせるように駆動部23を制御する。
【0013】なお、本発明は発明の要旨の範囲内で種々
変更可能であり、例えば、他の表示を行う電子式メータ
としては、エンジン回転数表示を行う電子式タコメータ
や燃料残量表示を行う電子式フューエルメータであって
も良く、また、他の表示を行う電子式メータは複数種を
共設しても良く、夫々のメータのパラメータを電子式オ
ドメータ10の不揮発性メモリ13の一部13aに予め記憶さ
せておく計器装置において本発明を適用することができ
る。
【0014】
【発明の効果】本発明は、車両の走行に応じたパルス信
号をカウントして走行距離を求め、単位走行距離走行毎
に不揮発性メモリの内容を更新し、この内容に応じて走
行距離表示を行う電子式オドメータと、前記不揮発性メ
モリの一部にパラメータを記憶させ、このパラメータに
基づいて他の表示を行う電子式メータと、前記不揮発性
メモリに異常が発生し訂正不能であると判定すると前記
両メータにて所定の表示を行わせる演算処理部と、を有
するものであり、電子式オドメータの不揮発性メモリに
異常が生じた場合、他の表示を行う電子式メータが異常
を知らせる所定の表示を行うことにより、計器装置の異
常を確実に知らせることができ、早期の対応が可能とな
り、よって、車両の安全運転に寄与するところ多大な車
両用計器装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
10 電子式オドメータ 12 演算処理部 13 不揮発性メモリ 20 電子式スピードメータ(他の表示を行う電子式メー
タ) 21 演算処理部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行に応じたパルス信号をカウン
    トして走行距離を求め、単位走行距離走行毎に不揮発性
    メモリの内容を更新し、この内容に応じて走行距離表示
    を行う電子式オドメータと、前記不揮発性メモリの一部
    にパラメータを記憶させ、このパラメータに基づいて他
    の表示を行う電子式メータと、前記不揮発性メモリに異
    常が発生し訂正不能であると判定すると前記両メータに
    て所定の表示を行わせる演算処理部と、を有することを
    特徴とする車両用計器装置。
JP32603492A 1992-11-11 1992-11-11 車両用計器装置 Expired - Lifetime JP2862047B2 (ja)

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JPH06147912A JPH06147912A (ja) 1994-05-27
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