JP2854447B2 - 直動転がり案内ユニット及び該ユニットに用いる防振装置 - Google Patents

直動転がり案内ユニット及び該ユニットに用いる防振装置

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JP2854447B2 JP3334526A JP33452691A JP2854447B2 JP 2854447 B2 JP2854447 B2 JP 2854447B2 JP 3334526 A JP3334526 A JP 3334526A JP 33452691 A JP33452691 A JP 33452691A JP 2854447 B2 JP2854447 B2 JP 2854447B2
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    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/12Arrangements for adjusting play

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば工作機械や産業
用ロボットなどの直線運動機構部において、移動させる
べき可動体を直線的に案内する直動転がり案内ユニット
と、該ユニットに防振性を付与する防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の直動転がり案内ユニット
としては、例えば特開平2−279243号公報におい
て開示されているものがあり、その構成を図8乃至図1
0に示す。
【0003】図8及び図9に示すように、この直動転が
り案内ユニットは、架台としての工作機械のベッド51
上にボルト52(図9に図示)により固定された軌道台
53と、該軌道台53により案内される2つの第1の摺
動台としてのスライドユニット55とを有する。そし
て、各スライドユニット55により前後を挾まれるよう
に第2の摺動台としての防振ユニット56を具備し、図
10から明らかなように該防振ユニット56も軌道台5
3により案内される。これらスライドユニット55及び
防振ユニット56上に、矩形板状のテーブル58がボル
ト59(図9及び図10に図示)により取り付けられ
る。
【0004】図9に示すように、軌道台53には、その
左右両側部に例えば2面ずつ、合計4面の軌道面53a
が軸方向に沿って平行に形成されている。そして、両ス
ライドユニット55は、軌道台53に対して跨架され、
一部がこれら軌道面53aと対向する循環路55aを各
軌道面に対応して4条有している。各循環路55a内に
は、スライドユニット55の移動に伴なって軌道面53
a上を転動しつつ循環して軌道台53及びスライドユニ
ット55の間で荷重を負荷する転動体としての多数のこ
ろ60が配列収容されている。
【0005】一方、図10から明らかなように、ダンパ
用として設けられた防振ユニット56も軌道台53に対
して跨架されており、該防振ユニットと軌道台53の間
には微少な緩衝ギャップ63が設けられている。そし
て、この緩衝ギャップ63には、防振ユニット56に設
けられた孔56aを通じて油が供給されて油膜が形成さ
れている。
【0006】上記した直動転がり案内ユニットは、図8
に示すベッド上に互いに平行に2組(図8には1組の直
動転がり案内ユニットのみ示している)設けられ、共に
テーブル58を担持する。この構成において、テーブル
58上に被加工物(図示せず)が載置されて固定され、
図示せぬ駆動手段によりテーブル58が矢印Fにて示す
方向に往復動され、該被加工物に対する所要の加工、例
えば切削加工等が施される。
【0007】上記構成の直動転がり案内ユニットにおい
ては、被加工物に対する切削加工が行われている間、機
械的な振動を受け続けることとなり、防振対策が何等た
てられていない場合には振動により加工面が不均質にな
るという問題がある。そこで、従来、上述のように軌道
台53と防振ユニット56とで形成される緩衝ギャップ
63に油を充填させることによって両者間における振動
を緩衝させて加工面の仕上げ精度を高めている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、従来は緩衝ギャップ部に均一に油を満たした状
態ではじめて制振作用は期待できるものの、緩衝ギャッ
プ63に充填された油が、振動による影響あるいは熱及
び経年変化による粘度の低下等によって表面張力が弱ま
り、しかも軌道台53から徐々に流れ落ちるため、油膜
によるダンパ作用を継続して維持させるためには油の供
給を頻繁に行わなければならずメンテナンスが煩わしい
という欠点がある。また、緩衝ギャップを、これを設け
るべき範囲の全域に亘って均一な大きさにて加工するこ
とは必ずしも容易ではないという問題もある。
【0009】そこで、本発明は、上記従来技術の欠点に
鑑みてなされたものであって、防振機能に関する保守の
必要が無く、しかも、あらゆる方向における制振性を達
成すると共にダンピング特性を自在に変更することが可
能な防振装置と、これを具備した直動転がり案内ユニッ
トを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による直動転がり
案内ユニットは、軸方向に沿って軌道面が形成された軌
道台と、前記軌道台により案内される摺動台と、前記軌
道台及び前記摺動台の相互間にて防振作用をなす防振手
段とを有する直動転がり案内ユニットにおいて、前記防
振手段は前記軌道台を挟むように前記摺動台に複数設け
られた防振装置から成り、前記防振装置は、前記摺動台
側に形成された液密室と、前記液密室内に充填された防
振用液体と、前記液密室に前記軸方向に対して略垂直な
方向において摺動自在に設けられて前記液密室に対する
出没動作をなすピストンロッドと、前記ピストンロッド
の先端部に連結されて前記軌道面に摺接した摺接部材
と、前記ピストンロッドを突出方向に付勢する付勢手段
と、前記ピストンロッドにより該ピストンロッドの先端
側及び後端側に分けられる前記液密室の一方の室と他方
の室とを互いに連通せしめるべく前記ピストンロッドに
形成された大径及び小径の2種の連通孔と、前記大径の
連通孔を経る前記後端側から前記先端側への前記液体の
流れを規制する規制手段とにより構成したものである。
また、本発明による防振装置は、液密室と、前記液密室
内に充填された防振用液体と、前記液密室に所定方向に
おいて摺動自在に設けられて前記液密室に対する出没動
作をなすピストンロッドと、前記ピストンロッドの先端
部に連結されて所定軌道面に摺接する摺接部材と、前記
ピストンロッドを突出方向に付勢する付勢手段と、前記
ピストンロッドにより該ピストンロッドの先端側及び後
端側に分けられる前記液密室の一方の室と他方の室とを
互いに連通せしめるべく前記ピストンロッドに形成され
た大径及び小径の2種の連通孔と、前記大径の連通孔を
経る前記後端側から前記先端側への前記液体の流れを規
制する規制手段により構成したものである。
【0011】
【実施例】次に、本発明に係る直動転がり案内ユニット
の実施例について説明する。
【0012】図1及び図2において、この直動転がり案
内ユニット1は、工作機械(全体は図示しない)のベッ
ド2上に互いに平行に2組設けられ、テーブル3を協働
して担持している。
【0013】両直動転がり案内ユニット1は、ベッド2
上に一列に並べて固定された2本の直線的状の軌道台5
と、該軌道台5により案内される第1の摺動台としての
2つのスライドユニット7と、両スライドユニット7に
より前後を挾まれるように配置されて軌道台5により案
内される第2の摺動台としての防振ユニット8とを有し
ている。なお、図3に示すように、各軌道台5は、ベッ
ド2に対して多数のボルト(六角穴つき)12により固
定されている。詳しくは、特に図4から明らかなよう
に、軌道台5には、これをベッド2に固定するためのボ
ルト12の頭部よりも大きな径の座グリ部5aと、ボル
ト12のねじ部よりも僅かに大径の挿通孔5bとが同心
的に形成されており、ボルト12は、該座グリ部及び挿
通孔にその全体が埋没するように挿通されてベッド2に
螺合される。
【0014】図3及び図4に示すように軌道台5には、
その左右両側部に2面ずつ、合計4面の軌道面5cが軸
方向に沿って平行に形成されている。スライドユニット
7はこの軌道台5上に跨架され、一部が該軌道面5cの
各々と対向する循環路13を、該各軌道面に対応して4
条有している。これらの循環路13内には、スライドユ
ニット7の移動に伴って軌道面5c上を転動しつつ循環
して軌道台5及び該スライドユニットの間で荷重を負荷
する転動体としての多数のころ14が配列収容されてい
る。図4に示すように、スライドユニット7は、ケーシ
ング16と、該ケーシング16の前後両端部に結合され
た一対のエンドキャップ17及び18と、該エンドキャ
ップ各々の外面に取り付けられた2枚の端面シール19
及び20とを有している。そして、図示はしないが、上
記の循環路13は、このケーシング16に夫々直線的に
かつ互いに平行に形成された負荷軌道溝及びリターン路
と、両エンドキャップ17、18に形成されて該負荷軌
道溝及びリターン路をこれらの両端部にて連通させる一
対の半円状の方向転換路とから成る。なお、エンドキャ
ップ18には、上記のころ14にグリースを供給するた
めのグリースニップル22が取り付けられている。ま
た、図4に示すように、スライドユニット7のケーシン
グ16の上面側には多数のねじ孔16aが形成されてお
り、図1及び図2に示したテーブル3は、これらのねじ
孔16aに螺合するボルト(六角穴つき)24によって
該本体に締結されている。
【0015】一方、図4は、図1に関するA−A断面を
示す図であり、該図から明らかなように、ダンパ用とし
て設けられた防振ユニット8も軌道台5に対して跨架さ
れている。そして、図1及び図4に示すように、防振ユ
ニット8には、軌道台5を左右から挾むように複数の防
振装置27が設けられている。これらの防振装置27
は、軌道台5と防振ユニット8の相互間にて防振作用を
なすもので、この場合、1台の防振ユニット8につい
て、軌道台5の左右両側に4つずつ、合計8つが設けら
れているが、その個数について必ずしも限定するもので
はない。以下、各防振装置27の構成について詳述す
る。
【0016】図4及び図5に示すように、防振装置27
は、断面が円形の凹部31aが一端部に形成されたシリ
ンダ31と、該一端部にOリング32を介してボルト
(六角穴つき)33により締結されて凹部31aと共に
液密室34を形成する例えば矩形板状の蓋35とを有し
ている。そして、この液密室34には、防振用液体とし
ての油37が充填されている。なお、図5から明らかな
ように、シリンダ31は、防振ユニット8の側部に形成
された貫通孔8aに嵌着された円筒状部31bと、該円
筒状部31bの一端に一体に形成されて蓋35と当接す
る例えば矩形板状のフランジ部31cとを有している。
液密室34には、ピストンロッド39が、軌道台5の軸
方向に対して垂直な方向、この場合、左右方向において
摺動自在に設けられている。ピストンロッド39は、ピ
ストン部39aと出力ロッド部39bとから成り、この
出力ロッド部39bが液密室34に対して出没動作をな
す。なお、出力ロッド部39bと蓋35との間には液密
作用をなすOリング40が介装されている。
【0017】ピストンロッド39の先端部には摺接部材
41がボルト(六角穴つき)42により締結されてい
る。摺接部材41は、ピストンロッド39の出力ロッド
部39bの先端部に固着されてその上下両縁部にテーパ
面43aが形成された略矩形板状の摩擦プレート43
と、このテーパ面43aに貼着されて軌道台5の軌道面
5cに摺接する摩擦パッド44とから成る。この摩擦パ
ッド44は例えばPTFE等、低摩擦係数の材料から成
り、軌道面5cに対して摺接する。なお、図6から明ら
かなように、摺接部材41は、各防振装置27の夫々に
ついて1枚ずつ設けられているのではなく、比較的長尺
な1枚の摺接部材41が2つの防振装置27に対して共
用となっている。但し、このような構成に限らず、摺接
部材41の全長(軌道溝5の軸方向における長さ)を図
示の寸法の約半分とし、これを各防振装置27の夫々が
専用として具備する構成としてもよい。
【0018】一方、ピストンロッド39の後端部側に
は、該ピストンロッドを突出方向、即ち、図5における
左方に向けて付勢する付勢手段としてのばね部材、この
場合コイルスプリング45が設けられている。
【0019】そして、図5及び図7から明らかなよう
に、ピストンロッド39の後端部には該ピストンロッド
のピストン部39aにより該ピストンロッドの先端側及
び後端側に分けられる液密室34の一方の室34aと他
方の室34bとを互いに連通せしめるべく、大径の連通
孔39dと小径の連通孔39eとが形成されている。な
お、大径の連通孔39dは、ピストンロッド39の出力
ロッド部39aを該ロッド部の軸方向に対して垂直に貫
通する横孔部と、該軸方向において伸長して該横孔部に
前端にて連通し且つ後端にてピストン部39aの後端側
に開口した縦孔部とから成る。また、小径の連通孔39
eについては、ピストンロッド39の軸中心に関して上
下に対称位置にて2本形成され、かつ、各々該軸中心に
沿って伸長し、ピストン部39aの前端側と後端側とで
開口している。
【0020】ピストンロッド39の後端部には、長板状
に形成された弁47がその下端部にてねじ48により取
り付けられている。弁47は、例えばゴムなどを素材と
して適度の可撓性を有しており、その上端部にて大径の
連通孔39dを閉塞し得る。これらパッキン47及びね
じ48により、この連通孔39dを経るピストン後端側
から先端側への油37の流れを規制する規制手段が構成
されている。
【0021】次に、上記した構成の直動転がり案内ユニ
ットの移動動作に伴なう制振作用について説明する。
【0022】図2に示すように、テーブル3上に被加工
物49が載置されて固定され、図示せぬ駆動手段により
テーブル3が矢印Bにて示す方向において往復動され、
被加工物49に対して切削加工など、所要の加工が行わ
れる。このように被加工物49の加工をなす際、テーブ
ル3に対して複雑な振動が加わることとなる。この振動
は、上記の矢印B方向、若しくはこれに対して垂直な矢
印C及びD方向の成分に分けて捉えることができる。
【0023】矢印B方向における振動成分については、
軌道台5の軌道面5cに対して、防振ユニット8に設け
られた摩擦パッド44がコイルスプリング45より付与
される付勢力を以て摺接していることにより有効に制振
される。
【0024】一方、矢印C及びD方向における振動成分
についての制振作用は下記のようになされる。
【0025】先ず、矢印C方向における振動成分に関し
ては、図4に示すように軌道台5を該方向において挾む
ように配設された左右の防振装置27が協働してこれを
制振する。即ち、振動が生ずると、この振動の方向に応
じて衝撃力がこれら左右の防振装置27のうち一方に加
わり、その防振装置が具備する摩擦プレート43が該衝
撃力によって押圧される状態となる。よって、該摩擦プ
レートと直結したピストンロッド39が図5における右
方に押し込まれる。故に、油37が、小径の連通孔39
eを通じて液密室34の室34bから室34aに流入す
ることとなり、この流入による液体抵抗によって振動エ
ネルギが吸収され、制振がなされる。そして、この振動
の方向が逆になった場合は、軌道台5を挾んで位置する
他方の防振装置が同様に制振を行う。なお、軌道台5を
挾んで位置するこれらの防振装置のいずれか一方が制振
作用をなす際には、他方の防振装置については、その具
備するコイルスプリング45の弾発力によってピストン
ロッド39が押し戻され、摩擦プレート43及び摩擦パ
ッド44から成る摺接部材41は軌道台5の軌道面5c
に対する当接状態を維持される。このピストンロッド3
9の押し戻しに際しては、油37が、液密室34の室3
4aから室34bに、大径の連通孔39dを経て弁47
を押し開きつつ瞬時に流入する故、当接部材41の軌道
面5cに対する追従性が良好となっている。
【0026】次に、矢印D方向における振動成分につい
ての制振作用については、上記した矢印C方向における
制振作用とほぼ同様である。すなわち、矢印D方向の振
動が生ずると、摺接部材41の摩擦パッド44と軌道面
5cとによるくさび作用によってこの振動成分が矢印C
方向における振動成分に変換され、前述と同様に制振さ
れるのである。
【0027】なお、上述した実施例においては、転動体
としてのころ14を具備しない防振ユニット8に関する
ダンパ機能について説明したが、図1乃至図3に示すこ
ろ14を備えた摺動台としてのスライドユニット7にも
上記と同様の構成を採用してダンパ機能を持たせること
も可能である。また、軌道台5の形状が図9に示すよう
なものであっても、左右の凸部をはさむ形状として利用
できる。
【0028】また、上記実施例においては、スライドユ
ニット7の移動に伴ってころ14が該スライドユニット
内を循環するが、かかる構成に限らず、他の構成のもの
に適用してもよいことは勿論である。更に、本実施例に
おいては転動体としてころが使用されているが、球状の
転動体であるボールを用いた構成としてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ダ
ンパ作用をなす液体は液密室内に収容されていることか
ら、該液体を補給するなどの保守が不要となるという効
果がある。また、摺動台の移動方向における振動は勿論
のこと、該移動方向に対して垂直な方向に加わる振動に
ついても有効に抑制することができるという効果があ
る。更に、本発明においては、上記の液体の粘度や、ピ
ストンロッドに形成された液体抵抗発生用の小径連通孔
の径、あるいはピストンロッド付勢用の付勢手段として
設けられたばね部材のばね定数を適宜設定することによ
り、ダンピング特性を自在に変更することができるとい
う効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る直動転がり案内ユニット
を工作機械のベッド上に取り付けた状態を示す平面図で
ある。
【図2】図1に関するH−H矢視図である。
【図3】図1に示した直動転がり案内ユニットが具備す
る軌道台及びスライドユニットの、一部断面を含む斜視
図である。
【図4】図1に関するA−A矢視図である。
【図5】図4に示した防振ユニットに設けられた防振装
置の拡大図である。
【図6】図5に示した防振装置の、一部断面を含む斜視
図である。
【図7】図5に関するI−I矢視図である。
【図8】従来の直動転がり案内ユニットを工作機械のベ
ッド上に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図9】図8に示した直動転がり案内ユニットが具備す
る軌道台及びスライドユニットと、これらの上下に位置
するテーブル及びベッドの縦断面図である。
【図10】図8に示した直動転がり案内ユニットが具備
する軌道台及び防振ユニットと、これらの上下に位置す
るテーブル及びベッドの縦断面図である。
【符合の説明】
2 工作機械のベッド 3 テーブル 5 軌道台 5c 軌道面 7 スライドユニット(第1の摺動台) 8 防振ユニット(第2の摺動台) 14 ころ(転動体) 27 防振装置 31 シリンダ 34 液密室 35 蓋 37 油(防振用液体) 39 ピストンロッド 39d 大径の連通孔 39e 小径の連通孔 41 摺接部材 43 摩擦プレート 44 摩擦パッド 45 コイルスプリング(付勢手段) 47 弁

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に沿って軌道面が形成された軌道
    台と、前記軌道台により案内される摺動台と、前記軌道
    台及び前記摺動台の相互間にて防振作用をなす防振手段
    とを有する直動転がり案内ユニットにおいて、前記防振
    手段は前記軌道台を挟むように前記摺動台に複数設けら
    れた防振装置から成り、前記防振装置は、前記摺動台側
    に形成された液密室と、前記液密室内に充填された防振
    用液体と、前記液密室に前記軸方向に対して略垂直な方
    向において摺動自在に設けられて前記液密室に対する出
    没動作をなすピストンロッドと、前記ピストンロッドの
    先端部に連結されて前記軌道面に摺接した摺接部材と、
    前記ピストンロッドを突出方向に付勢する付勢手段と、
    前記ピストンロッドにより該ピストンロッドの先端側及
    び後端側に分けられる前記液密室の一方の室と他方の室
    とを互いに連通せしめるべく前記ピストンロッドに形成
    された大径及び小径の2種の連通孔と、前記大径の連通
    孔を経る前記後端側から前記先端側への前記液体の流れ
    を規制する規制手段とから成ることを特徴とする直動転
    がり案内ユニット。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段はばね部材から成ることを
    特徴とする請求項1記載の直動転がり案内ユニット。
  3. 【請求項3】 液密室と、前記液密室内に充填された防
    振用液体と、前記液密室に所定方向において摺動自在に
    設けられて前記液密室に対する出没動作をなすピストン
    ロッドと、前記ピストンロッドの先端部に連結されて所
    定軌道面に摺接する摺接部材と、前記ピストンロッドを
    突出方向に付勢する付勢手段と、前記ピストンロッドに
    より該ピストンロッドの先端側及び後端側に分けられる
    前記液密室の一方の室と他方の室とを互いに連通せしめ
    るべく前記ピストンロッドに形成された大径及び小径の
    2種の連通孔と、前記大径の連通孔を経る前記後端側か
    ら前記先端側への前記液体の流れを規制する規制手段と
    から成ることを特徴とする防振装置。
JP3334526A 1991-11-25 1991-11-25 直動転がり案内ユニット及び該ユニットに用いる防振装置 Expired - Fee Related JP2854447B2 (ja)

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